説明

デジタル放送受信装置

【課題】簡素な構成で利便性良好な起動画面を表示する。
【解決手段】デジタル放送受信機のMPU11は、電源が投入された時点で、日時情報を取得する日時取得部111と、電源が投入された時点から、映像情報がディスプレイ183に表示されるまでの期間である起動期間内において、日時取得部111によって取得された日時情報をディスプレイ183に表示する表示制御部117と、備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル方式のテレビジョン放送を受信して、受信された映像情報を外部から視認可能にモニタに出力可能に構成されたデジタル放送受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタル方式のテレビジョン放送を受信して、受信された映像情報を外部から視認可能にモニタに出力可能に構成されたデジタル放送受信装置では、アナログ方式のテレビジョン放送を受信する受信装置と比較して、複雑な制御が必要となるため、電源が投入された時点から映像情報がモニタに表示されるまでの期間である起動期間として長時間(例えば、数秒間)を要し、その間、ユーザにとって待ち時間が発生する。そこで、この待ち時間を有効に利用するために、種々の装置、方法等が提案されている。
【0003】
例えば、システム稼動時に、デジタルテレビジョン放送信号の中からEPGに関するデータを抽出して所定時間毎の番組表を作成し、作成した番組表をフラッシュメモリに記憶し、ブートの際、フラッシュメモリに記憶されている番組表の中からブートされる時間帯における番組表を選択し、この選択された番組表を、制御プログラムがロードされてシステムが起動されるまでの間、ブート画面として出力するデジタルテレビジョン放送受信装置が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−25195号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記デジタルテレビジョン放送受信装置では、ブート画面を表示するための処理が複雑であり、起動期間が更に長くなる場合がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、簡素な構成で利便性良好な起動画面を表示することの可能なデジタル放送受信装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために請求項1に記載のデジタル放送受信装置は、デジタル方式のテレビジョン放送を受信して、受信された映像情報を外部から視認可能にモニタに出力可能に構成されたデジタル放送受信装置であって、電源が投入された時点で、日時情報を取得する日時取得手段と、電源が投入された時点から、映像情報が前記モニタに表示されるまでの期間である起動期間内において、前記日時取得手段によって取得された日時情報を前記モニタに表示する表示制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載のデジタル放送受信装置は、請求項1に記載のデジタル放送受信装置であって、複数の日常的に対人関係において交わされる挨拶である日常挨拶情報を、それぞれ、時刻情報と対応付けて予め格納する日常挨拶記憶手段を備え、前記表示制御手段が、前記日時取得手段によって取得された時刻情報に対応する日常挨拶情報を前記日常挨拶記憶手段から読み出して、前記モニタに表示することを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載のデジタル放送受信装置は、請求項2に記載のデジタル放送受信装置であって、複数の特定の月日において対人関係において交わされる特定の挨拶である特定挨拶情報を、月日情報と対応付けて予め格納する特定挨拶記憶手段を備え、前記表示制御手段が、前記日時取得手段によって取得された月日情報に対応する特定挨拶情報を前記特定挨拶記憶手段から読み出して、前記モニタに表示することを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載のデジタル放送受信装置は、請求項2又は請求項3に記載のデジタル放送受信装置であって、電源が投入された時点で、曜日情報を取得する曜日取得手段を備え、前記表示制御手段が、前記曜日取得手段によって取得された曜日情報を表示することを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載のデジタル放送受信装置は、請求項4に記載のデジタル放送受信装置であって、前記日時取得手段が、予め設定された第1所定期間毎に日時情報を取得するものであり、前記曜日取得手段が、予め設定された第2所定期間毎に曜日情報を取得するものであって、デジタル方式のテレビジョン放送を受信する受信手段と、前記受信手段を介して映像情報が受信されているか否かを判定する受信判定手段と、複数の予め設定された所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報とそれぞれ対応付けて、前記受信手段を介して受信されている映像情報に対応するチャンネル番号情報を格納する番号記憶手段と、前記受信判定手段によって映像情報が受信されていると判定された場合に、前記日時取得手段によって取得された日時情報に基づいて前記所定時刻に到達したか否かを判定し、前記所定時刻に到達する度に、前記受信手段を介して受信されているテレビジョン放送に対応するチャンネル番号情報を取得し、取得したチャンネル番号情報を、前記所定時刻を示す時刻情報、及び、前記曜日取得手段によって取得された曜日情報と対応付けて、前記番号記憶手段に記録する番号取得手段と、を備え、前記表示制御手段が、電源が投入された時点で前記日時取得手段及び曜日取得手段によってそれぞれ取得された時刻情報及び曜日情報に対応するチャンネル番号情報を、前記番号記憶手段から読み出して前記モニタに表示することを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載のデジタル放送受信装置は、請求項5に記載のデジタル放送受信装置であって、前記番号記憶手段が、前記所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報毎に、予め設定された所定個数のチャンネル番号情報を格納するものであって、前記所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報毎に、選択される頻度の最も多いチャンネル番号情報である最多チャンネル番号情報を格納する最多番号記憶手段と、前記所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報毎に、前記番号記憶手段に格納されたチャンネル番号情報の中から、格納されている個数の最も多いチャンネル番号情報を抽出し、前記最多チャンネル番号情報として、前記最多番号記憶手段に記録する最多番号判定手段と、を備え、前記表示制御手段が、電源が投入された時点で前記日時取得手段及び曜日取得手段によってそれぞれ取得された時刻情報及び曜日情報に対応する最多チャンネル番号情報を、前記最多番号記憶手段から読み出して前記モニタに表示することを特徴としている。
【0012】
請求項7に記載のデジタル放送受信装置は、請求項5に記載のデジタル放送受信装置であって、前記日時取得手段によって取得された日時情報に基づいて、電源が投入された時点から予め設定された第3所定期間が経過したか否かを判定する期間判定手段を備え、前記表示制御手段が、前記期間判定手段によって所定期間が経過していないと判定された場合に、前記日時取得手段によって取得された時刻情報に対応する日常挨拶情報を前記日常挨拶記憶手段から読み出して、前記モニタに表示し、前記期間判定手段によって第3所定期間が経過したと判定された場合に、前記日時取得手段によって取得された時刻情報に対応するチャンネル番号情報を前記番号記憶手段から読み出して前記モニタに表示することを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載のデジタル放送受信装置によれば、電源が投入された時点で、日時情報が取得され、映像情報がモニタに表示されるまでの期間である起動期間内において、取得された日時情報がモニタに表示されるため、簡素な構成で利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0014】
すなわち、単に日時情報を取得してOSD(On−Screen Display)等を介してモニタに表示するだけの処理を行うため、起動期間の遅延を来すことなく、利便性良好な起動画面を表示することができるのである。また、EPG(Electronic Program Guide)を介して視聴を所望する番組を選択する場合等において日時情報は必須の情報であるため、ユーザにとって有用な情報であり、利便性を向上することができるのである。
【0015】
請求項2に記載のデジタル放送受信装置によれば、複数の日常的に対人関係において交わされる挨拶である日常挨拶情報が、それぞれ、時刻情報と対応付けて予め日常挨拶記憶手段に格納されており、取得された時刻情報に対応する日常挨拶情報が日常挨拶記憶手段から読み出されてモニタに表示されるため、ユーザに親しみを感じさせることができるので、簡素な構成で更に利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0016】
請求項3に記載のデジタル放送受信装置によれば、複数の特定の月日において対人関係において交わされる特定の挨拶である特定挨拶情報が、月日情報と対応付けて特定挨拶記憶手段に予め格納されており、取得された月日情報に対応する特定挨拶情報が特定挨拶記憶手段から読み出されてモニタに表示されるため、ユーザに更に親しみを感じさせることができるので、簡素な構成で更に利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0017】
請求項4に記載のデジタル放送受信装置によれば、電源が投入された時点で、曜日情報が取得され、取得された曜日情報が表示されるため、簡素な構成で更に利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0018】
請求項5に記載のデジタル放送受信装置によれば、予め設定された第1所定期間毎に日時情報が取得され、予め設定された第2所定期間毎に曜日情報が取得される。また、デジタル方式のテレビジョン放送を受信する受信手段を介して映像情報が受信されているか否かが判定され、映像情報が受信されていると判定された場合に、取得された日時情報に基づいて所定時刻に到達したか否かが判定され、所定時刻に到達する度に、受信手段を介して受信されているテレビジョン放送に対応するチャンネル番号情報が取得され、取得されたチャンネル番号情報が、所定時刻を示す時刻情報、及び、取得された曜日情報と対応付けて、番号記憶手段に記録される。そして、電源が投入された時点で取得された時刻情報及び曜日情報に対応するチャンネル番号情報が、番号記憶手段から読み出されてモニタに表示されるため、更に利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0019】
すなわち、電源が投入された時点で取得された時刻情報及び曜日情報に対応するチャンネル番号情報が番号記憶手段から読み出されてモニタに表示されるため、例えば、同じ曜日の同じ時間に前回視聴していたチャンネル番号情報が表示されるので、更に利便性良好な起動画面を表示することができるのである。
【0020】
請求項6に記載のデジタル放送受信装置によれば、番号記憶手段には、所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報毎に、予め設定された所定個数のチャンネル番号情報が格納されており、所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報毎に、番号記憶手段に格納されたチャンネル番号情報の中から、格納されている個数の最も多いチャンネル番号情報が抽出され、選択される頻度の最も多いチャンネル番号情報である最多チャンネル番号情報として、最多番号記憶手段に、所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報と対応付けて記録される。そして、電源が投入された時点で取得された時刻情報及び曜日情報に対応する最多チャンネル番号情報が、最多番号記憶手段から読み出されてモニタに表示されるため、更に利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0021】
すなわち、電源が投入された時点で取得された時刻情報及び曜日情報に対応する最多チャンネル番号情報が、最多番号記憶手段から読み出されてモニタに表示されるため、ユーザは、選択される頻度の最も多いチャンネル番号情報である最多チャンネル番号情報を知ることができ、チャンネル設定の指針となる情報として利用することができるので、更に利便性良好な起動画面を表示することができるのである。
【0022】
請求項7に記載のデジタル放送受信装置によれば、電源が投入された時点から予め設定された第3所定期間が経過したか否かが判定され、第3所定期間が経過していないと判定された場合には、取得された時刻情報に対応する日常挨拶情報が日常挨拶記憶手段から読み出されてモニタに表示され、第3所定期間が経過したと判定された場合には、取得された時刻情報に対応するチャンネル番号情報が番号記憶手段から読み出されてモニタに表示されるため、更に利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0023】
すなわち、電源が投入された時点から第3所定期間が経過するまでは、日常挨拶情報がモニタに表示され、第3所定期間が経過した以降は、チャンネル番号情報がモニタに表示されるため、更に利便性良好な起動画面を表示することができるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るデジタル放送受信機1の構成の一例を示すブロック図である。デジタル放送受信機1(デジタル放送受信装置に相当する)は、リモートコントローラ(=Remotecontroller:以下、「リモコン」という)2と赤外線通信を介して通信可能に接続されている。
【0025】
デジタル放送受信機1は、リモコン2を介してユーザからの操作入力を受け付けて、テレビジョン放送を受信し、ディスプレイ183及びスピーカ163に、それぞれ映像及び音声を出力するものであって、MPU11、RAM12、ROM13、操作部14、受信部15、音声出力部16、MPEG2デコード部17、画像出力部18、及び、赤外線通信部19を備えている。
【0026】
MPU(Micro Processing Unit)11は、デジタル放送受信機1全体の動作を制御するものである。RAM(Random Access Memory)12は、音声情報、映像情報等の情報を読み書き自在に格納するものである。ROM(Read Only Memory)13は、MPU11を動作させる制御プログラム等を格納するものである。
【0027】
操作部14は、電源のON、OFF操作、選局等の各種操作を受け付けるものである。受信部15は、テレビジョン放送を受信して復調するものであって、アンテナ部151、チューナ部152、A/D変換部153、復調部154、及び、TSデマルチプレクサ155を備えている。
【0028】
アンテナ部151は、テレビジョン放送波を受信するものである。チューナ部152は、アンテナ部151で受信されたテレビジョン放送波から、予め設定されたチャンネルの放送を選局するものである。A/D変換部153は、チューナ部152からの出力信号(=アナログ信号)をデジタル情報に変換するものである。復調部154は、A/D変換部153からの出力情報を復調するものである。TS(Transport Stream)デマルチプレクサ155は、復調部154によって復調された出力情報を種別毎に分離して出力するものである。
【0029】
音声出力部16は、受信部15によって受信されたテレビジョン放送に対応する音声を出力するものであって、D/A変換部161、音声信号出力部162、及び、スピーカ163を備えている。D/A変換部161は、TSデマルチプレクサ155から出力された音声情報(=デジタル情報)をアナログ信号に変換するものである。音声信号出力部162は、D/A変換部161によってアナログ信号に変換された音声信号を出力するものである。スピーカ163は、音声信号出力部162から出力された音声信号に対応する音声を出力するものである。
【0030】
MPEG(Motion Picture Experts Group)2デコード部17は、TSデマルチプレクサ155から出力された映像情報を圧縮前の映像情報に復号化するものである。
【0031】
画像出力部18は、MPEG2デコード部17によって復号化された映像情報を出力するものであって、NTSCエンコード部181、映像信号出力部182、及び、ディスプレイ183を備えている。NTSC(National Television Standards Committee)エンコード部181は、MPEG2デコード部17によって復号化された映像情報をNTSC方式のテレビジョン信号に変換するものである。映像信号出力部182は、NTSCエンコード部181から出力されたNTSC方式のテレビジョン信号をディスプレイ183に対して出力するものである。ディスプレイ183(モニタに相当する)は、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)等からなり、映像信号出力部182から出力されたテレビジョン信号に対応する映像を表示するものである。
【0032】
赤外線通信部19は、リモコン2からの電源のON、OFF操作、選局、デジタル放送受信機1の各種設定等の各種操作を受け付けるものである。リモコン2は、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に対応する赤外線信号を生成して、デジタル放送受信機1に対して出力するものである。
【0033】
次に、デジタル放送受信機1が放送を受信する場合の動作について説明する。まず、送信されてきたデジタル放送波がアンテナ部151で受信される。リモコン2(又は操作部14)を介して選局操作が受け付けられた場合には、チューナ部152によって受信するトランスポンダ(Transponder)の切り換えが行われる。受信されたデジタル放送波は、A/D変換部153によりデジタル情報に変換され、復調部154によって復調される。
【0034】
なお、デジタル放送波は、送信側(送信局)からTS(Transport Stream)パケットとして送信される。このTSパケットは、映像情報、音声情報、制御情報等からなり、これらの情報がTSデマルチプレクサ155によって、分離して出力され、RAM12に格納される。そして、RAM12から読み出された音声情報がD/A変換部161によってアナログ信号に変換され、音声信号出力部162を介してスピーカ163から音声が出力される。
【0035】
また、RAM12から読み出された映像情報がMPEG2デコード部17によって圧縮前の映像情報に復号化され、NTSCエンコード部181によってNTSC方式のテレビジョン信号に変換されて、映像信号出力部182を介してディスプレイ183に映像が表示される。
【0036】
図2は、本発明に係るデジタル放送受信機1における主要部の構成の一例を示すブロック図である。デジタル放送受信機1のMPU11は、機能的に、日時取得部111、曜日取得部112、受信判定部113、番号取得部114、最多番号判定部115、期間判定部116、及び、表示制御部117を備えている。また、RAM12は、機能的に、日常挨拶記憶部121、特定挨拶記憶部122、番号記憶部123、及び、最多番号記憶部124を備えている。
【0037】
ここでは、MPU11が、図1に示すROM13等に予め格納された制御プログラムを読み出して実行することにより、日時取得部111、曜日取得部112、受信判定部113、番号取得部114、最多番号判定部115、期間判定部116、表示制御部117等の機能部として機能すると共に、RAM12を、日常挨拶記憶部121、特定挨拶記憶部122、番号記憶部123、最多番号記憶部124等の機能部として機能させるものである。
【0038】
また、RAM12、図1に示すROM13等に格納された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に格納され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよく、この場合、記録媒体は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、半導体メモリ等である。
【0039】
日常挨拶記憶部121(日常挨拶記憶手段に相当する)は、複数の日常的に対人関係において交わされる挨拶である日常挨拶情報を、それぞれ、時刻情報と対応付けて予め格納するものである。日常挨拶記憶部121に格納された日常挨拶情報は、表示制御部117によって読み出されるものである。
【0040】
図3(a)は、日常挨拶記憶部121に格納される日常挨拶情報の一例を示す図表である。図の左欄は、時刻情報であり、右欄は、日常挨拶情報である。例えば、5時から11時までの時刻情報に対応付けて、「おはようございます」という日常挨拶情報が格納されており、11時から16時までの時刻情報に対応付けて、「こんにちは」という日常挨拶情報が格納されている。
【0041】
再び図2に戻って、デジタル放送受信機1における主要部の構成について説明する。特定挨拶記憶部122(特定挨拶記憶手段に相当する)は、複数の特定の月日において対人関係において交わされる特定の挨拶である特定挨拶情報を、月日情報と対応付けて予め格納するものである。特定挨拶記憶部122に格納された特定挨拶情報は、表示制御部117によって読み出されるものである。
【0042】
図3(b)は、特定挨拶記憶部122に格納される特定挨拶情報の一例を示す図表である。図の左欄は、月日情報であり、右欄は、特定挨拶情報である。例えば、1月1日という月日情報に対応付けて、「あけましておめでとうございます」という特定挨拶情報が格納されており、12月25日という月日情報に対応付けて、「メリークリスマス」という特定挨拶情報が格納されている。
【0043】
再び図2に戻って、デジタル放送受信機1における主要部の構成について説明する。番号記憶部123(番号記憶手段に相当する)は、複数の予め設定された所定時刻を示す時刻情報(例えば、30分間隔の時刻情報)及び曜日情報とそれぞれ対応付けて、受信部15を介して受信されている映像情報に対応する予め設定された所定個数(例えば、5個)のチャンネル番号情報を格納するものである。番号記憶部123に格納されるチャンネル番号情報は、番号取得部114によって記録され(=書き込まれ)、最多番号判定部115及び表示制御部117によって読み出されるものである。
【0044】
例えば、30分間隔の時刻情報及び曜日情報とそれぞれ対応付けて、チャンネル番号情報を格納する場合には、336個(=48(=24(時間/日)×60(分/時間)/30(分))×7(日/週))の区分毎にチャンネル番号情報が格納される。従って、番号記憶部123には、1680個(=336(区分)×5(個/区分))のチャンネル番号情報が格納されることになる。
【0045】
最多番号記憶部124(最多番号記憶手段に相当する)は、所定時刻を示す時刻情報(ここでは、30分間隔の時刻情報)及び曜日情報毎に、選択される頻度の最も多いチャンネル番号情報である最多チャンネル番号情報を格納するものである。最多番号記憶部124に格納される最多チャンネル番号情報は、最多番号判定部115によって記録され(=書き込まれ)、表示制御部117によって読み出されるものである。
【0046】
例えば、30分間隔の時刻情報及び曜日情報とそれぞれ対応付けて、最多チャンネル番号情報を格納する場合には、336個(=48(=24(時間/日)×60(分/時間)/30(分))×7(日/週))の区分毎に1の最多チャンネル番号情報が格納される。
【0047】
日時取得部111(日時取得手段に相当する)は、電源が投入された時点で、日時情報を取得すると共に、予め設定された第1所定期間(例えば、10分)毎に日時情報(=年月日情報及び時刻情報)を取得するものである。なお、本明細書に記載の発明においては、「電源が投入された時点」とは、「主電源が投入された時点」、又は、「スリープ状態(=リモコン2からの電源投入操作のみを受け付ける状態)からリモコン2からの電源投入操作が受け付けられた時点」を意味している。
【0048】
曜日取得部112(曜日取得手段に相当する)は、電源が投入された時点で、日時情報を取得すると共に、予め設定された第2所定期間(例えば、10分)毎に曜日情報を取得するものである。
【0049】
受信判定部113(受信判定手段に相当する)は、受信部15を介して映像情報が受信されているか否かを判定するものである。すなわち、受信部15を介して映像情報が受信されている場合には、受信された映像情報がディスプレイ183に表示され、ユーザが視聴していることが推定されるため、受信判定部113は、受信部15を介して映像情報が受信されているか否かを判定することによって、ユーザが映像情報を視聴しているか否かを間接的に判定しているのである。
【0050】
番号取得部114(番号取得手段に相当する)は、受信判定部113によって映像情報が受信されていると判定された場合に、日時取得部111によって取得された日時情報に基づいて所定時刻(ここでは、30分間隔の時刻:例えば、10時、10時30分、11時、・・・)に到達したか否かを判定し、所定時刻に到達する度に、受信部15を介して受信されているテレビジョン放送に対応するチャンネル番号情報を取得し、取得したチャンネル番号情報を、所定時刻を示す時刻情報、及び、曜日取得部112によって取得された曜日情報と対応付けて、番号記憶部123に記録する(=書き込む)ものである。
【0051】
最多番号判定部115(最多番号判定手段に相当する)は、所定時刻(ここでは、30分間隔の時刻:例えば、10時、10時30分、11時、・・・)を示す時刻情報及び曜日情報毎に、番号記憶部123に格納されたチャンネル番号情報の中から、格納されている個数の最も多いチャンネル番号情報を抽出し、最多チャンネル番号情報として、最多番号記憶部124に記録する(=書き込む)ものである。
【0052】
例えば、番号記憶部123の1の区分に、チャンネル番号情報として、「4」、「10」、「6」、「6」、「6」が格納されている場合には、最多番号判定部115は、「6」を最多チャンネル番号情報として最多番号記憶部124に記録する。
【0053】
期間判定部116(期間判定手段に相当する)は、日時取得部111によって取得された日時情報に基づいて、電源が投入された時点から予め設定された第3所定期間(例えば、1秒)が経過したか否かを判定するものである。
【0054】
表示制御部117(表示制御手段に相当する)は、電源が投入された時点から、映像情報がディスプレイ183に表示されるまでの期間である起動期間内において、電源が投入された時点で日時取得部111及び曜日取得部112によってそれぞれ取得された日時情報及び曜日情報をディスプレイ183に表示するものである(図6参照)。
【0055】
また、表示制御部117は、電源が投入された時点で日時取得部111によって取得された時刻情報に対応する日常挨拶情報を日常挨拶記憶部121から読み出して、ディスプレイ183に表示するものである。例えば、時刻情報が10時である場合には、「おはようございます」との文字情報を、OSDを介してディスプレイ183に表示し、時刻情報が14時である場合には、「こんにちは」との文字情報を、OSDを介してディスプレイ183に表示するものである(図3(a)、図6参照)。
【0056】
更に、表示制御部117は、電源が投入された時点で日時取得部111によって取得された月日情報に対応する特定挨拶情報を特定挨拶記憶部122から読み出して、ディスプレイ183に表示するものである。例えば、月日情報が1月1日である場合には、「あけましておめでとうございます」との文字情報を、OSDを介してディスプレイ183に表示するものである(図3(b)、図6参照)。
【0057】
加えて、表示制御部117は、電源が投入された時点で日時取得部111及び曜日取得部112によってそれぞれ取得された時刻情報及び曜日情報に対応する最新のチャンネル番号情報(=直近の同時刻、同曜日に視聴していたチャンネル番号情報)を、番号記憶部123から読み出してディスプレイ183に表示するものである(図6(b)参照)。
【0058】
また、表示制御部117は、電源が投入された時点で日時取得部111及び曜日取得部112によってそれぞれ取得された時刻情報及び曜日情報に対応する最多チャンネル番号情報を、最多番号記憶部124から読み出してディスプレイ183に表示するものである(図6(b)参照)。
【0059】
更に、表示制御部117は、期間判定部116によって電源が投入された時点から第3所定期間(ここでは、1秒)が経過していないと判定された場合に、日常挨拶情報及び特定挨拶情報を、第1起動画面としてOSDを介してディスプレイ183に表示し(図6(a)参照)、期間判定部116によって電源が投入された時点から第3所定期間(ここでは、1秒)が経過したと判定された場合に、最新のチャンネル番号情報及び最多チャンネル番号情報を、第2起動画面としてOSDを介してディスプレイ183に表示する(図6(b)参照)ものである。
【0060】
図3(c)は、表示制御部117による起動画面の切り換えタイミングを示す説明図である。図の横軸は時間であって、左端の時刻T0は、電源が投入された時点であり、時刻T1は、電源が投入された時点から第3所定期間(ここでは、1秒)が経過した時点であり、時刻T2は、起動処理が終了し、映像情報がディスプレイ183に表示可能となる時点である。
【0061】
図に示すように、時刻T0から時刻T1までの間は、表示制御部117によって、第1起動画面(図6(a)参照)がディスプレイ183に表示され、時刻T1から時刻T2までの間は、表示制御部117によって、第2起動画面(図6(b)参照)がディスプレイ183に表示され、時刻T2以降は、映像情報がディスプレイ183に表示される。
【0062】
図4は、デジタル放送受信機1(主にMPU11)の起動画面表示動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、便宜上、番号取得部114及び最多番号判定部115によって、それぞれ、チャンネル番号情報及び最多チャンネル番号情報が、番号記憶部123及び最多番号記憶部124に格納されている場合について説明する。
【0063】
まず、日時取得部111によって、電源が投入されたか否かの判定が行われる(S101)。電源が投入されていないと判定された場合(S101でNO)には、処理が待機状態とされる。電源が投入されたと判定された場合(S101でYES)には、日時取得部111及び曜日取得部112によってそれぞれ取得された時刻情報及び曜日情報が取得される(S103)。
【0064】
そして、表示制御部117によって、ステップS103において取得された時刻情報に対応する日常挨拶情報が日常挨拶記憶部121から読み出される(S105)。次いで、表示制御部117によって、ステップS103において取得された月日情報に対応する特定挨拶情報が、特定挨拶記憶部122に格納されているか否か(=ステップS103において取得された月日情報に対応する月日が特定の月日であるか否か)の判定が行われる(S107)。
【0065】
特定の月日ではないと判定された場合(S107でNO)には、表示制御部117によって、日時情報、曜日情報、及び、日常挨拶情報を表示する第1起動画面がディスプレイ183に表示され(S109)、処理がステップS115に進められる。特定の月日であると判定された場合(S107でYES)には、表示制御部117によって、ステップS103において取得された月日情報に対応する特定挨拶情報が特定挨拶記憶部122から読み出される(S111)。そして、表示制御部117によって、日時情報、曜日情報、日常挨拶情報、及び、特定挨拶情報を表示する第1起動画面(図6(a)参照)がディスプレイ183に表示される(S113)。
【0066】
ステップS109又はステップS113の処理が終了した場合には、期間判定部116によって、電源が投入された時点から予め設定された第3所定期間(ここでは、1秒)が経過したか否かの判定が行われる(S115)。第3所定期間が経過していないと判定された場合(S115でNO)には、処理が待機状態とされる。
【0067】
第3所定期間が経過したと判定された場合(S115でYES)には、表示制御部117によって、最新のチャンネル番号情報及び最多チャンネル番号情報がそれぞれ番号記憶部123及び最多番号記憶部124から読み出されて、最新のチャンネル番号情報及び最多チャンネル番号情報を表示する第2起動画面(図6(a)参照)ディスプレイ183に表示される(S117)。そして、表示制御部117によって、起動が完了したか否かの判定が行われる(S119)。起動が完了していないと判定された場合(S119でNO)には、処理が待機状態とされる。起動が完了したと判定された場合(S119でYES)には、処理が終了される。
【0068】
図5は、デジタル放送受信機1(主にMPU11)のチャンネル番号処理動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、便宜上、日時取得部111及び曜日取得部112によってそれぞれ時刻情報及び曜日情報が取得されている場合について説明する。まず、受信判定部113によって、受信部15を介して映像情報が受信されているか否かが判定される(S201)。
【0069】
映像情報が受信されていないと判定された場合(S201でNO)には、処理が待機状態とされる。映像情報が受信されていないと判定された場合(S201でNO)には、番号取得部114によって、所定時刻に到達したか否かが判定される(S203)。所定時刻に到達していないと判定された場合(S203でNO)には、処理がステップS201に戻され、ステップS201以降の処理が繰り返し実行される。所定時刻に到達したと判定された場合(S203でYES)には、番号取得部114によって、受信部15を介して受信されているテレビジョン放送に対応するチャンネル番号情報が取得される(S205)。そして、番号取得部114によって、ステップS205において取得されたチャンネル番号情報が番号記憶部123に記録される(S207)。
【0070】
次いで、番号取得部114によって、ステップS207において番号記憶部123に記録された区分に記録されているチャンネル番号情報が閾値個数(=所定個数+1:例えば、6個)以上であるか否かの判定が行われる(S209)。閾値個数以上ではない(=閾値個数未満である)と判定された場合(S209でNO)には、処理がステップS213に進められる。閾値個数以上であると判定された場合(S209でYES)には、番号取得部114によって、ステップS207において番号記憶部123に記録された区分に記録されているチャンネル番号情報の内、最も古いチャンネル番号情報が消去される(S211)。
【0071】
ステップS209でNOの場合、又は、ステップS211の処理が終了した場合には、最多番号判定部115によって、ステップS207において記録された区分に記録されているチャンネル番号情報の中から、格納されている個数の最も多いチャンネル番号情報が最多チャンネル番号情報として抽出される(S213)。そして、最多番号判定部115によって、ステップS213において抽出された最多チャンネル番号情報が、最多番号記憶部124に格納され(S215)、処理が終了される。
【0072】
図6は、図4に示すフローチャートのステップS113及びステップS117においてそれぞれディスプレイ183に表示される第1起動画面及び第2起動画面の一例を示す画面図である。(a)は、図4に示すフローチャートのステップS113においてディスプレイ183に表示される第1起動画面300である。第1起動画面300には、上側から順に、日時表示部301、日常挨拶表示部302、及び、特定挨拶表示部303が表示されている。
【0073】
日時表示部301は、日時取得部111及び曜日取得部112によってそれぞれ取得された時刻情報及び曜日情報を表示するものである。日常挨拶表示部302は、表示制御部117によって、日常挨拶記憶部121から読み出された日常挨拶情報を表示するものであって、ここでは、日時表示部301に表示された時刻(=9時30分)に対応する日常挨拶情報として「おはようございます」と表示されている(図3(a)参照)。特定挨拶表示部303は、表示制御部117によって、特定挨拶記憶部122から読み出された特定挨拶情報を表示するものであって、ここでは、日時表示部301に表示された月日(=1月1日)に対応する特定挨拶情報として「あけましておめでとうございます」と表示されている(図3(b)参照)。
【0074】
(b)は、図4に示すフローチャートのステップS117においてディスプレイ183に表示される第2起動画面310である。第2起動画面310には、上側から順に、日時表示部311、及び、チャンネル表示部312が表示されている。日時表示部311は、日時取得部111及び曜日取得部112によってそれぞれ取得された時刻情報及び曜日情報を表示するものである。チャンネル表示部312は、表示制御部117によって、番号記憶部123及び最多番号記憶部124からそれぞれ読み出された最新のチャンネル番号情報及び最多チャンネル番号情報を表示するものである。
【0075】
ここでは、チャンネル表示部312に、「前回月曜日の9時30分頃視聴していたチャンネル番号:6」と表示され、最新のチャンネル番号が「6」であることが分かる。また、チャンネル表示部312に、「月曜日の9時30分頃頻繁に視聴しているチャンネル番号:10」と表示され、最多チャンネル番号が「10」であることが分かる。
【0076】
このようにして、電源が投入された時点で、日時情報が取得され、映像情報がディスプレイ183に表示されるまでの期間である起動期間内において、取得された日時情報がディスプレイ183に表示される(図6参照)ため、簡素な構成で利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0077】
すなわち、単に日時情報を取得してOSD(On−Screen Display)等を介してディスプレイ183に表示するだけの処理を行うため、起動期間の遅延を来すことなく、利便性良好な起動画面を表示することができるのである。また、EPG(Electronic Program Guide)を介して視聴を所望する番組を選択する場合等において日時情報は必須の情報であるため、ユーザにとって有用な情報であり、利便性を向上することができるのである。
【0078】
また、複数の日常的に対人関係において交わされる挨拶である日常挨拶情報が、それぞれ、時刻情報と対応付けて予め日常挨拶記憶部121に格納されており、取得された時刻情報に対応する日常挨拶情報が日常挨拶記憶部121から読み出されてディスプレイ183に表示される(図6(a)参照)ため、ユーザに親しみを感じさせることができるので、簡素な構成で更に利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0079】
更に、複数の特定の月日において対人関係において交わされる特定の挨拶である特定挨拶情報が、月日情報と対応付けて特定挨拶記憶部122に予め格納されており、取得された月日情報に対応する特定挨拶情報が特定挨拶記憶部122から読み出されてディスプレイ183に表示される(図6(a)参照)ため、ユーザに更に親しみを感じさせることができるので、簡素な構成で更に利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0080】
加えて、電源が投入された時点で、曜日情報が取得され、取得された曜日情報が表示される(図6参照)ため、簡素な構成で更に利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0081】
また、予め設定された第1所定期間(例えば、10分)毎に日時情報が取得され、予め設定された第2所定期間(例えば、10分)毎に曜日情報が取得される。また、デジタル方式のテレビジョン放送を受信する受信部15を介して映像情報が受信されているか否かが判定され、映像情報が受信されていると判定された場合に、取得された日時情報に基づいて所定時刻に到達したか否かが判定され、所定時刻に到達する度に、受信部15を介して受信されているテレビジョン放送に対応するチャンネル番号情報が取得され、取得されたチャンネル番号情報が、所定時刻を示す時刻情報、及び、取得された曜日情報と対応付けて、番号記憶部123に記録される。そして、電源が投入された時点で取得された時刻情報及び曜日情報に対応するチャンネル番号情報が、番号記憶部123から読み出されてディスプレイ183に表示されるため、更に利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0082】
すなわち、電源が投入された時点で取得された時刻情報及び曜日情報に対応するチャンネル番号情報が番号記憶部123から読み出されてディスプレイ183に表示されるため、例えば、同じ曜日の同じ時間に前回視聴していたチャンネル番号情報が表示される(図6(b)参照)ので、更に利便性良好な起動画面を表示することができるのである。
【0083】
更に、番号記憶部123には、所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報毎に、予め設定された所定個数(例えば、5個)のチャンネル番号情報が格納されており、所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報毎に、番号記憶部123に格納されたチャンネル番号情報の中から、格納されている個数の最も多いチャンネル番号情報が抽出され、選択される頻度の最も多いチャンネル番号情報である最多チャンネル番号情報として、最多番号記憶部124に、所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報と対応付けて記録される。そして、電源が投入された時点で取得された時刻情報及び曜日情報に対応する最多チャンネル番号情報が、最多番号記憶部124から読み出されてディスプレイ183に表示されるため、更に利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0084】
すなわち、電源が投入された時点で取得された時刻情報及び曜日情報に対応する最多チャンネル番号情報が、最多番号記憶部124から読み出されてディスプレイ183に表示されるため、ユーザは、選択される頻度の最も多いチャンネル番号情報である最多チャンネル番号情報を知ることができ、チャンネル設定の指針となる情報として利用することができるので、更に利便性良好な起動画面を表示することができるのである。
【0085】
加えて、電源が投入された時点から予め設定された第3所定期間(例えば、1秒)が経過したか否かが判定され、第3所定期間が経過していないと判定された場合には、取得された時刻情報に対応する日常挨拶情報が日常挨拶記憶部121から読み出されてディスプレイ183に表示され(図6(a)参照)、第3所定期間が経過したと判定された場合には、取得された時刻情報に対応するチャンネル番号情報が番号記憶部123から読み出されてディスプレイ183に表示される(図6(b)参照)ため、更に利便性良好な起動画面を表示することができる。
【0086】
すなわち、電源が投入された時点から第3所定期間が経過するまでは、日常挨拶情報がディスプレイ183に表示され、第3所定期間が経過した以降は、チャンネル番号情報がディスプレイ183に表示されるため、更に利便性良好な起動画面を表示することができるのである。
【0087】
なお、本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)本実施形態では、モニタが、デジタル放送受信機1に配設されたディスプレイ183である場合について説明したが、モニタが、デジタル放送受信機1とは別の装置として構成されている形態でもよい。例えば、モニタが、パーソナルコンピュータ等に配設されたモニタである形態でもよい。
【0088】
(B)本実施形態では、MPU11が、日時取得部111、曜日取得部112、受信判定部113、番号取得部114、最多番号判定部115、期間判定部116、表示制御部117等として機能する場合について説明したが、日時取得部111、曜日取得部112、受信判定部113、番号取得部114、最多番号判定部115、期間判定部116、及び、表示制御部117の内、少なくとも1の機能部が回路等のハードウェアによって構成されている形態でもよい。
【0089】
(C)本実施形態では、表示制御部117が、起動時間内で、2つの画面(=第1起動画面300及び第2起動画面310(図6参照))を切り換えて表示する場合について説明したが、表示制御部117が、3個以上の画面を切り換えて表示する形態でもよい。この場合には、より多くの情報をユーザに提供することができ、利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】は、本発明に係るデジタル放送受信機の一例を示すブロック図である。
【図2】は、本発明に係るデジタル放送受信機における主要部の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】は、日常挨拶記憶部に格納される日常挨拶情報の一例を示す図表、特定挨拶記憶部に格納される特定挨拶情報の一例を示す図表、及び、表示制御部による起動画面の切り換えタイミングを示す説明図である。
【図4】は、デジタル放送受信機(主にMPU)の起動画面表示動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】は、デジタル放送受信機(主にMPU)のチャンネル番号処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】は、図4に示すフローチャートのステップS113及びステップS117においてそれぞれディスプレイ183に表示される第1起動画面及び第2起動画面の一例を示す画面図である。
【符号の説明】
【0091】
1 デジタル放送受信機(デジタル放送受信装置)
11 MPU
111 日時取得部(日時取得手段)
112 曜日取得部(曜日取得手段)
113 受信判定部(受信判定手段)
114 番号取得部(番号取得手段)
115 最多番号判定部(最多番号判定手段)
116 期間判定部(期間判定手段)
117 表示制御部(表示制御手段)
12 RAM
121 日常挨拶記憶部(日常挨拶記憶手段)
122 特定挨拶記憶部(特定挨拶記憶手段)
123 番号記憶部(番号記憶手段)
124 最多番号記憶部(最多番号記憶手段)
15 受信部(受信手段)
18 画像出力部
183 ディスプレイ(モニタ)
2 リモコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル方式のテレビジョン放送を受信して、受信された映像情報を外部から視認可能にモニタに出力可能に構成されたデジタル放送受信装置であって、
電源が投入された時点で、日時情報を取得する日時取得手段と、
電源が投入された時点から、映像情報が前記モニタに表示されるまでの期間である起動期間内において、前記日時取得手段によって取得された日時情報を前記モニタに表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とするデジタル放送受信装置。
【請求項2】
複数の日常的に対人関係において交わされる挨拶である日常挨拶情報を、それぞれ、時刻情報と対応付けて予め格納する日常挨拶記憶手段を備え、
前記表示制御手段は、前記日時取得手段によって取得された時刻情報に対応する日常挨拶情報を前記日常挨拶記憶手段から読み出して、前記モニタに表示することを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項3】
複数の特定の月日において対人関係において交わされる特定の挨拶である特定挨拶情報を、月日情報と対応付けて予め格納する特定挨拶記憶手段を備え、
前記表示制御手段は、前記日時取得手段によって取得された月日情報に対応する特定挨拶情報を前記特定挨拶記憶手段から読み出して、前記モニタに表示することを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項4】
電源が投入された時点で、曜日情報を取得する曜日取得手段を備え、
前記表示制御手段は、前記曜日取得手段によって取得された曜日情報を表示することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項5】
前記日時取得手段は、予め設定された第1所定期間毎に日時情報を取得するものであり、
前記曜日取得手段は、予め設定された第2所定期間毎に曜日情報を取得するものであって、
デジタル方式のテレビジョン放送を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して映像情報が受信されているか否かを判定する受信判定手段と、
複数の予め設定された所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報とそれぞれ対応付けて、前記受信手段を介して受信されている映像情報に対応するチャンネル番号情報を格納する番号記憶手段と、
前記受信判定手段によって映像情報が受信されていると判定された場合に、前記日時取得手段によって取得された日時情報に基づいて前記所定時刻に到達したか否かを判定し、前記所定時刻に到達する度に、前記受信手段を介して受信されているテレビジョン放送に対応するチャンネル番号情報を取得し、取得したチャンネル番号情報を、前記所定時刻を示す時刻情報、及び、前記曜日取得手段によって取得された曜日情報と対応付けて、前記番号記憶手段に記録する番号取得手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、電源が投入された時点で前記日時取得手段及び曜日取得手段によってそれぞれ取得された時刻情報及び曜日情報に対応するチャンネル番号情報を、前記番号記憶手段から読み出して前記モニタに表示することを特徴とする請求項4に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項6】
前記番号記憶手段は、前記所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報毎に、予め設定された所定個数のチャンネル番号情報を格納するものであって、
前記所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報毎に、選択される頻度の最も多いチャンネル番号情報である最多チャンネル番号情報を格納する最多番号記憶手段と、
前記所定時刻を示す時刻情報及び曜日情報毎に、前記番号記憶手段に格納されたチャンネル番号情報の中から、格納されている個数の最も多いチャンネル番号情報を抽出し、前記最多チャンネル番号情報として、前記最多番号記憶手段に記録する最多番号判定手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、電源が投入された時点で前記日時取得手段及び曜日取得手段によってそれぞれ取得された時刻情報及び曜日情報に対応する最多チャンネル番号情報を、前記最多番号記憶手段から読み出して前記モニタに表示することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項7】
前記日時取得手段によって取得された日時情報に基づいて、電源が投入された時点から予め設定された第3所定期間が経過したか否かを判定する期間判定手段を備え、
前記表示制御手段は、
前記期間判定手段によって第3所定期間が経過していないと判定された場合に、前記日時取得手段によって取得された時刻情報に対応する日常挨拶情報を前記日常挨拶記憶手段から読み出して、前記モニタに表示し、
前記期間判定手段によって第3所定期間が経過したと判定された場合に、前記日時取得手段によって取得された時刻情報に対応するチャンネル番号情報を前記番号記憶手段から読み出して前記モニタに表示することを特徴とする請求項5に記載のデジタル放送受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−44544(P2009−44544A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−208269(P2007−208269)
【出願日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】