説明

ナノインプリント用スタンパの製造方法

【課題】スタンパの打ち抜き加工の際、スタンパの切断面にバリが全く発生しないこと。
【解決手段】スタンパ原盤12が、下敷部材10を介して固定側打ち抜きダイ20の刃部20Bに載置された後、押出プレート14により押圧された状態で、スタンパ原盤12が、可動側打ち抜きダイ18の刃部18Eで下敷部材10とともに剪断されるもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナノインプリント技術が用いられて製造される磁気記録媒体における記録データをあらわすパターンを転写するナノインプリント用スタンパの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ハードディスクなどの磁気記録媒体を製造するにあたり、例えば、特許文献1にも示されるように、ナノインプリント技術を利用することが提案されている。
【0003】
そのようなナノインプリント技術による磁気記録媒体の製造方法においては、記録データをあらわす凹凸パターンを中央部に有する円盤状のスタンパが、例えば、磁気記録媒体の記録面として形成されるレジスト層またはポリマー層に対し押し付けられ、その凹凸パターンが磁気記録媒体の記録面に転写される。
【0004】
そのようなナノインプリント用スタンパを製造するにあたっては、例えば、特許文献1にも示されるように、予め、磁気記録媒体の記録面に記録されるべきデータをあらわす凹凸パターンが中央部に形成される原盤が用意される。次に、その原盤における凹凸パターンに形成される面に対し電気鋳造法が適用されることにより、電鋳層が原盤の凹凸パターンを覆うように形成される。続いて、電鋳層とその原盤とが剥離される。その際、その電鋳層がスタンパ用原盤となる。その後、そのスタンパ用原盤が、プレス機械のパンチによって所定の寸法で環状に打ち抜かれることにより、上述のスタンパが得られることとなる。
【0005】
ナノインプリント用スタンパは、特に,数10nmの微細な構造体を転写するためにスタンパの平坦性の向上が必要とされるので出来る限り応力(反りや歪み)の少ない電鋳条件でスタンパを作製するのはもちろんである。また、スタンパが、記録媒体にインプリントする際に用いる転写装置の取り付け治具形状に合わせて加工されるとき,スタンパの変形を生じないことも必要とされる。
【0006】
ナノインプリント用スタンパが、プレス機械のパンチにより所望の大きさで環状に打ちぬかれる場合、例えば、図5(A)に拡大されて示されるように、先ず、上述のスタンパ用原盤2が、プレス機における可動側パンチ4の刃部4Eと固定側パンチ6の刃部6Eとの間に配置される。なお、図5(A)においては、スタンパ用原盤2の最外縁部を示す。その際、矢印が示す可動側パンチ4の刃部4Eの移動方向に直交する方向における上述の刃部相互間の隙間CLは、後述する切断後、得られたスタンパ8の切断面8ESにバリが極力形成されないように設定される。
【0007】
次に、図5(B)に示されるように、可動側パンチ4の刃部が固定側パンチ6の刃部に近接するように矢印の示す方向に移動せしめられることにより、スタンパ用原盤2の最外縁部が所定の位置で切断される。これにより、スタンパ8が得られることとなる。
【0008】
その際、スタンパ8の切断部近傍の上面には,塑性変形によって生じただれが形成される。また、切断面8ESに形成されるバリ8Bは、その切断部近傍の下面に対して約8μmから30μm程度突出する凸型形状である。特に、高さ100nm以下の全面ナノインプリントを目的とした場合、バリは、面内圧力均一化を妨げ、パターン転写性が劣悪となる要因となるのでバリの発生は,極力避けることが好ましい。
【0009】
バリの発生を抑制する対策としては、例えば、特許文献2にも示されるように、磁気転写方式の磁気記録媒体の製法では、金属盤を所定形状のマスター基板に打抜く機構において、固定側ダイと移動側ダイとからなる打抜き工具を構成する中心孔用固定刃と中心孔用移動刃とのクリアランスを1μm〜15μmの範囲で設定するとともに,内周用固定刃と外周用移動刃とのクリアランスを2μm〜30μmの範囲で設定することが提案されている。
【0010】
また、磁気ディスク用アルミニウム合金基板において、特許文献3にも示されるように、打ち抜かれた基板の端面だれを小さくするために、プレス用ダイスの凸条部の上面の幅を0.01〜10mmに設定し、ダイスの凸条部の高さを0.05mm〜素条の板厚の1/2以下に設定することが提案されている。これにより、平均だれ深さが150μm以下となるという効果を奏する。
【0011】
さらに、原盤からの金属盤の剥離時、外周側より作用する力による金属盤の変形を低減し平坦性を確保するために特許文献4にも示されるように、所望のサイズに磁気転写用マスター基板を金属盤から打抜く場合,原盤から剥離された金属盤の外径が、打抜き後のマスター基板の外径より1.7倍以上大きく設定されることが提案されている。
【0012】
【特許文献1】特開2006−82432号公報
【特許文献2】特開2006−260662号公報
【特許文献3】特開2006−48817号公報
【特許文献4】特開2004−265557号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、ナノインプリント用スタンパに対し上述の特許文献2および3において提案されている方法を適用した場合においても、スタンパの打ち抜きのとき、スタンパにおける切断面に、バリを全く形成しないようにすることは困難である。従って、後工程としてスタンパにおける切断面に対しバリを除去する仕上げ処理が必要とされる場合がある。
【0014】
以上の問題点を考慮し、本発明は、ナノインプリント技術が用いられて製造される磁気記録媒体における記録データをあらわすパターンを転写するナノインプリント用スタンパの製造方法であって、スタンパの打ち抜き加工の際、スタンパの切断面にバリが全く発生しないナノインプリント用スタンパの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上述の目的を達成するために、本発明に係るナノインプリント用スタンパの製造方法は、記録データをあらわす凹部と凸部とが所定の方向に沿って連続して微細に形成される断面形状を有する表層部を含む原盤の該表層部に対し電鋳層を形成する工程と、形成された電鋳層を原盤から剥離させスタンパ原盤を得る工程と、スタンパ原盤を下敷部材に当接させた状態でスタンパ原盤を下敷部材とともに剪断し、スタンパを得る工程と、を含んでなる。
【発明の効果】
【0016】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るナノインプリント用スタンパの製造方法によれば、スタンパ原盤を下敷部材に当接させた状態でスタンパ原盤を下敷部材とともに剪断するのでスタンパ原盤の打ち抜き、スタンパを得る際、スタンパの切断面にバリが全く発生しない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図2は、本発明に係るナノインプリント用スタンパの製造方法の一例における打ち抜き工程で用いられるダイセットの構成を、スタンパ原盤とともに概略的に示す。
【0018】
スタンパ原盤12は、例えば、図3に示されるように、原盤作成工程S1、電鋳層形成工程S2、および、スタンパ原盤となる電鋳層の剥離工程S3を含む一連の工程を経て得られる。スタンパ原盤12は、例えば、ハードディスクの製造において利用され、厚さ50μm以上500μm以下の範囲で、直径約120mmを有している。なお、厚さは、好ましくは、300μmに設定される。
【0019】
原盤作成工程S1において、図4(A)に示されるように、先ず、例えば、シリコンウェハなどで作られた基板30B上にレジスト層30Rが既知のリソグラフィー技術によって所定の厚みで形成される。次に、レジスト層30Rに、所定の記録データをあらわす凹凸状のパターン30RPが環状に形成される。その際、凹凸状のパターン30RPは、図4(A)に拡大されて示されるように、半径方向に沿って凹部と凸部とが交互に連続する断面形状を有している。また、凸部と凹部とは、同心円上に形成されている。例えば、パターン高さは、30〜100nm,凹部の深さは、10〜100nm,凸部は、10〜100nm,パターンピッチは、20〜200nmに設定されている。
【0020】
続いて、電鋳層形成工程S2において、図4(B)に示されるように、電気鋳造法により、電鋳層32がニッケル、または、ニッケルコバルト合金でレジスト層30R上に形成される。これにより、電鋳層32において、レジスト層30Rにおけるパターン30RPの凹部が凸部に対応するパターンがその中央部の内部に形成されることとなる。
【0021】
続いて、電鋳層の剥離工程S3において、形成された電鋳層32が、レジスト層30Rから剥離される。これにより、図4(C)に示されるように、スタンパ原盤12が得られる。スタンパ原盤12における中央部には、レジスト層30Rにおけるパターン30RPの凹部が凸部に対応するパターン12PAが形成されることとなる。
【0022】
そして、図3における打ち抜き工程S5において、得られたスタンパ原盤12が、プレス機械のパンチにより打ち抜かれることにより、図4(D)に示されるように、スタンパ22が形成されることとなる。スタンパ22は、約20mm以上100mm以下の外径、および、約5mm以上10mm以下の内径を有する。スタンパ22は、好ましくは、外径約100mm、内径約10mmとされる。
【0023】
利用されるプレス機械のダイセットは、図2に示されるように、図示が省略されるプレス機械の固定台FDに固定される固定側打ち抜きダイ20と、プレス機械の可動台(不図示)に支持される可動側打ち抜きダイ18と、可動側打ち抜きダイ18の内側に摺動可能に配される押出プレート14と、を主な要素として含んで構成されている。
【0024】
固定台FDには、ガイドポストPoが3箇所、好ましくは、4箇所に設けられている。
【0025】
各ガイドポストPoは、協働して可動台および可動側打ち抜きダイ18を、共通の中心軸線上において固定側打ち抜きダイ20に対し近接または離隔可能に案内する。固定側打ち抜きダイ20における中央部には、円筒状の刃部20Bが隆起して形成されている。刃部20Bの外径は、後述する可動側打ち抜きダイ18の刃部18Eの内径よりも若干小に設定されている。即ち、刃部18Eの内周部と刃部20Bの外周部との間における片側の隙間は、例えば、0.0を超え50μm以下,望ましくは、0.0を越えた30μm以下の値に設定されている。
【0026】
刃部20Bの中央部には、後述する可動側打ち抜きダイ18のセンターパンチ18Pに対応した位置に、円形の孔20Baが形成されている。孔20Baの開口端の周縁には、刃部が形成されている。孔20Baの内径は、センターパンチ18Pの外径よりも若干大に設定されている。孔20Baの内周部とセンターパンチ18Pの刃部18PEとの間における片側の隙間は、例えば、0.0を超え10μm以下の値に設定されている。
【0027】
刃部20Bの上面部には、図示が省略される電磁石を内部に含んでなるワーク電磁式搭載部が備えられている。ワーク電磁式搭載部の直径は、上述のスタンパ原盤12、スタンパ22の直径、および、後述する下敷部材10の直径よりも小に設定されている。
【0028】
平坦面を有するワーク電磁式搭載部は、図示が省略される制御部により、その電磁石が選択的に帯磁または消磁されることにより、上述のスタンパ原盤12および後述する下敷部材10を一緒に重ねて選択的に保持または解放するものとされる。スタンパ原盤12および後述する下敷部材10は、ワーク電磁式搭載部の平坦面に対し共通の中心軸線上に配置される。スタンパ原盤12および後述する下敷部材10のワーク電磁式搭載部の平坦面に対する位置決めは、固定側打ち抜きダイ20の周囲に設けられるCCDカメラ(不図示)から得られるスタンパ原盤12および後述する下敷部材10をあらわす撮像データと、スタンパ原盤12の所定の正規位置をあらわすデータとの比較により、位置調整量が決定された後、スタンパ原盤12および後述する下敷部材10の位置が共通の中心軸線上にあるようにその位置調整量で修正される。
【0029】
上述の可動台(不図示)は、例えば、20t以上の油圧シリンダのロッドに連結されている。油圧シリンダは、図示が省略される油圧制御部により制御される。これにより、
可動台および可動側打ち抜きダイ18は、毎秒10mmから毎秒30mmの速度で駆動制御される。可動側打ち抜きダイ18は、その中央部に凹部18Aが形成されている。凹部18Aの開口端部の全周縁には、刃部18Eが形成されている。
【0030】
凹部18Aの中央部には、スタンパ原盤12の中央部に孔を穿孔するセンターパンチ18Pが一体に形成されている。
【0031】
凹部18Aには、環状の押出プレート14が摺動可能に配されている。押出プレート14の平坦面と凹部18Aの底部との間には、押出プレート14を凹部18Aの底部から離隔する方向に付勢するスプリング部材16が4箇所に設けられている。押出プレート14は、センターパンチ18Pが貫通する孔14Hをその中央部に有している。また、押出プレート14における固定側打ち抜きダイ20に対向する面には、比較的浅い凹部が形成されている。その凹部は、押出プレート14が打ち抜かれるスタンパ原盤12のパターン12PAに干渉しないようにするための逃げとして孔14Hの開口端の周囲に設けられている。押出プレート14は、例えば、小ネジにより、凹部18Aの底部に締結され、摺動可能に支持されている。押出プレート14の外径は、図1(A)および(B)に拡大されて示されるように、スタンパ原盤12が刃部18Eで打ち抜かれた後の外径、即ち、得られたスタンパ22の外周部の外径よりも約2mm、望ましくは1mm小さく設定されている。また、押出プレート14の内径は、得られたスタンパ22の孔22Hよりも約2mm,望ましくは、1mm大となるように設定されている。
【0032】
下敷部材10は、例えば、厚さ約300μmのニッケル、または、ニッケルコバルト合金、または、ニッケルリン合金で円盤状に作られている。また、下敷部材10の外径は、スタンパ原盤12の外径よりも小であって得られたスタンパ22の外周部の外径よりも大となるように、約20mm以上100mm以下の範囲で設定されている。なお、下敷部材の最小径は、ハードディスクの規格を考慮し,スタンパ22の外周部の外径に、約5〜10mm加えた値に設定されてもよい。下敷部材10の表面における硬度(ビッカース硬度Hv)は、スタンパ22の硬度と同程度とされ、例えば、200以上250以下に設定されている。
【0033】
斯かる構成において、スタンパ原盤12を打ち抜いてスタンパ22を得るにあたっては、先ず、可動側打ち抜きダイ18と固定側打ち抜きダイ20とが互いに離隔した状態において、スタンパ原盤12が下敷部材10を介して固定側打ち抜きダイ20のワーク電磁式搭載部に載置される。その際、スタンパ原盤12および下敷部材10が、共通の中心軸線上に配置された状態でワーク電磁式搭載部の電磁部が帯磁される。これにより、スタンパ原盤12および下敷部材10がワーク電磁式搭載部に配置されることとなる。
【0034】
次に、可動側打ち抜きダイ18が固定側打ち抜きダイ20に対して近接され、図1(B)に示されるように、押出プレート14の端面がスタンパ原盤12の表面に当接した状態でスプリング部材16の付勢力に抗して可動側打ち抜きダイ18がさらに固定側打ち抜きダイ20に向かって移動せしめられる。これにより、スタンパ原盤12および下敷部材10が、略同時に刃部18Eおよび20Bにより剪断され、打ち抜かれる。スタンパ22となるスタンパ原盤12の残部および下敷部材10の残部は、凹部18Aに導入される。その際、センターパンチ18Pにより、孔がスタンパ原盤12および下敷部材10の中央部に穿孔される。
【0035】
そして、可動側打ち抜きダイ18が、固定側打ち抜きダイ20に対し離隔せしめられるとき、得られたスタンパ22および下敷部材10の残部が押出しプレート14により凹部18Aから押し出される。
【0036】
従って、下敷部材10の外縁部に形成される切断面には、図1(B)に拡大されて示されるように、バリが生じるが、しかし、得られたスタンパ22の外縁部は、図1(C)に拡大されて示されるように、バリの全くない剪断面22ESを有することとなる。スタンパ22における切断部には、だれ面22Rが形成される。だれ面22Rは、零を超え約50μm以下の範囲のだれΔSDを有している。
【0037】
スタンパ原盤12および下敷部材10は,電磁石による力と可動側打ち抜きダイ18の打ち抜く圧力によって密着しているので一体で切断される。即ち,刃部18Eがスタンパ原盤12の下面を通過するとき、バリの発生が全くないという効果を奏する。その結果、このようにして作製したナノインプリント用スタンパを使用することで高精度なパターン転写を可能にすることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】(A)、(B)、および、(C)は、それぞれ、本発明に係るナノインプリント用スタンパの製造方法の一例の打ち抜き工程の説明に供される部分断面図である。
【図2】本発明に係るナノインプリント用スタンパの製造方法の一例の打ち抜き工程において、用いられるダイセットの構成を、スタンパ原盤と共に概略的に示す斜視図である。
【図3】本発明に係るナノインプリント用スタンパの製造方法の一例の工程を示す工程図である。
【図4】(A),(B)、(C)、および、(D)は、それぞれ、本発明に係るナノインプリント用スタンパの製造方法の一例の各工程の説明に供されるスタンパ原盤およびスタンパの部分断面図である。
【図5】(A),(B)、および、(C)は、それぞれ、従来の装置におけるスタンパ原盤の打ち抜き工程の説明に供される部分断面図である。
【符号の説明】
【0039】
10 下敷部材
12 スタンパ原盤
14 押出プレート
18 可動側打ち抜きダイ
18E、20B 刃部
20 固定側打ち抜きダイ
22 スタンパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録データをあらわす凹部と凸部とが所定の方向に沿って連続して微細に形成される断面形状を有する表層部を含む原盤の該表層部に対し電鋳層を形成する工程と、
前記形成された電鋳層を前記原盤から剥離させスタンパ原盤を得る工程と、
前記スタンパ原盤を下敷部材に当接させた状態で該スタンパ原盤を該下敷部材とともに剪断し、スタンパを得る工程と、
を含んでなるナノインプリント用スタンパの製造方法。
【請求項2】
前記電鋳層は、ニッケルまたはニッケルコバルト、または、ニッケルリン合金で形成されることを特徴とする請求項1記載のナノインプリント用スタンパの製造方法。
【請求項3】
前記下敷部材は、200Hv以上の硬度を有することを特徴とする請求項1記載のナノインプリント用スタンパの製造方法。
【請求項4】
前記スタンパは、50μm以上500μm以下の厚さを有し、剪断されたとき、5mm以上10mm以下の範囲の内径、および、20mm以上100mm以下の範囲の外径を有する環状に形成されるとともに、零を超え50μm以下のだれを有するだれ面が、該スタンパの切断部に形成されることを特徴とする請求項1記載のナノインプリント用スタンパの製造方法。
【請求項5】
前記スタンパ原盤が剪断されるとき、用いられる一対のダイの刃部相互間における片側の隙間が、0.0を越えた30μm以下の範囲の値に設定されることを特徴とする請求項1記載のナノインプリント用スタンパの製造方法。
【請求項6】
前記スタンパ原盤が剪断されるとき、該スタンパ原盤および前記下敷部材が押出プレートにより押圧されることを特徴とする請求項1記載のナノインプリント用スタンパの製造方法。
【請求項7】
前記下敷部材は、ニッケルまたはニッケルコバルト、または、ニッケルリン合金で形成されることを特徴とする請求項3記載のナノインプリント用スタンパの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−36492(P2010−36492A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−203223(P2008−203223)
【出願日】平成20年8月6日(2008.8.6)
【出願人】(503361248)富士電機デバイステクノロジー株式会社 (1,023)
【Fターム(参考)】