説明

フリーロッキング機能付き車椅子

【課題】車椅子に座した状態でも寛げるように、車椅子の座部と背もたれ部の間にフリーロッキング機能を着設した車椅子を提供する。
【解決手段】車椅子の本体フレーム17の下部と背もたれフレーム18の下端部に伸縮部材20を着設して背もたれフレーム18を傾動自在なフリーロッキング機能とした。前記本体フレーム17と背もたれフレーム18の下端部に着設した伸縮部材20の背もたれフレーム18の回動部に、車椅子の移動時に背もたれフレーム18の傾動を阻止するためのロックレバー機構22を着設した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車椅子の本体フレームと背もたれフレームの下端部に着設して車椅子上で座乗者が背もたれを後方に倒してくつろぐことができるフリーロッキング機能付き車椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車椅子は座面と背もたれが略直角に着設され、長時間に亘って車椅子に座して仕事をしたり、作業を行っていると疲れの原因となる。このために、車椅子に座した状態でも寛げるように、車椅子にロッキング機能を着設することが試みられている。
【0003】
特許文献1には車椅子のロッキング装置として、請求項1において、車椅子の車輪に着脱自在に取り付けて、同車椅子をロッキングチェアに変更可能とした車椅子を開示している。またその構造は、請求項2において、前後方向に伸延させて形成した左右一対の側壁を、車椅子の車輪幅よりも広幅の間隔を開けて配置し、両側壁の下端間に、下方へ膨出状に弯曲させて形成した底壁を介設して、車椅子の車輪の下側部を収容可能な揺動脚体本体を形成し、左右の側壁の上端部には揺動脚本体内に収容した車椅子の車輪を係止する係止部を設けたことを特徴とする請求項1記載の車椅子用揺動脚体が開示されている。
【0004】
特許文献2の段落[0007]「そこで、本発明では、車椅子本体に、前後方向に伸延し、かつ、下面を下方へ膨出状に弯曲させて形成した左右一対の揺動脚体を昇降自在に取付けると共に、左右側揺動脚体は、車椅子本体を前後揺動自在に支持する下降・接地位置と、車椅子本体に支持される上昇・非接地位置との間で位置変更自在としたことを特徴とするロッキング機能を有する車椅子」が開示されている。
【0005】
特許文献3のロッキング機能を有する車椅子は、段落[0004]に「そこで、本発明では、車部と椅子部とを具備する車椅子であって、椅子部は、車部に固定状態と揺動自在状態とに使用形態を変更可能に支持させて、揺動自在状態では、椅子部を車部上にて前後方向に揺動させてロッキングチェアとして使用可能としたことを特徴とする車椅子」が開示されている。
【0006】
特許文献4のロッキング機能を有する車椅子は、段落[0005]に「そこで、本発明では、車部と、同車部に揺動自在状態と固定状態とに使用形態を変更可能に支持させた椅子部とを具備する車椅子において、椅子部は、揺動自在状態では、前後方向に揺動させてロッキングチェアとして使用可能とすると共に、固定状態では、任意の揺動位置にて固定可能として固定姿勢を変更可能としたことを特徴とする車椅子」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開平06−75456号公報
【特許文献2】特開平10−137296号公報
【特許文献3】特開2001−129026号公報
【特許文献4】特開2009−112789号公報
【0008】
上記のように、車椅子の車輪に彎曲させた部材を取り付けて、車椅子にロッキング機能を付与する方法や、彎曲させた部材を取り付けた車椅子で、弯曲部材を下降・接地させることによって、車椅子にロッキング機能を持たせる等、車椅子にロッキング機能を持たせるための方法が種々考案されている。しかし、未だ満足のいくものではなく、長時間座しても疲れないロッキング機能付きの車椅子の出現が求められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、通常の車椅子は座面と背もたれが略直角に着設されているために、長時間に亘って車椅子に座して仕事をしたり、作業を行っていると腰痛や肩こりの原因となる。このような問題を解決するために、車椅子に座した状態でも寛げるように、車椅子の座部と背もたれ部の間にフリーロッキング機能を着設した車椅子を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、車椅子の本体フレームと背もたれ部の下端部に着設した伸縮部材にフリーロッキング機能を着設して、ロッキング状態にしないときや、車椅子を移動させる場合には背もたれフレームを固定できるようにしたフリーロッキング機能を有する車椅子とした。
【0011】
本願発明の特徴は、前部に回動自在のキャスターと後部に主車輪を有する車椅子の本体フレームの下部と背もたれフレームの下端部に伸縮部材を着設し、背もたれフレームを傾動自在とした車椅子であって、 本体フレームと背もたれフレームの下端部に着設した伸縮部材の背もたれフレームの回動部に、車椅子の移動時に背もたれフレームの傾動を阻止するためのロックレバー機構を着設したことを特徴とするフリーロッキング機能付き車椅子である。本体フレームと背もたれフレームの下端部の間に伸縮部材を介してロッキング機能を持たせ、背もたれフレームの下端部に背もたれフレームを固定するロックレバー機構を着設して、車椅子の移動時は背もたれフレームを固定することができる構成とした。
【0012】
本願発明の他の特徴は、フリーロッキング機能付き車椅子の背もたれフレームにクイックリリース機構を有する着脱自在のバックサポートを着設したことを特徴とする。通常の折り畳み可能な車椅子の背もたれは、折り畳みできるように1枚の布が張設されている。本願のバックサポート(背もたれ)は弾力性のあるスポンジなどを内包した背もたれで、背もたれフレームに簡単に着脱することのできるバックサポート(背もたれ)であって、車椅子を折り畳む際は簡単に取り外しができるようにした。
【0013】
本願発明の他の特徴は、フリーロッキング機能付き車椅子の本体フレームに回動自在の転倒防止機構を着設したことを特徴とする。リクライニング時や、車椅子の前方を上げた際に後方に転倒しなように、車椅子の後方に転倒防止機構を着設した。また、転倒防止機構の不要の時は前方に回して置けるように回動自在とした。
【0014】
本願発明の他の特徴は、フリーロッキング機能付きの背もたれフレームを有する車椅子の本体フレームに高さ調整可能なアームレストを着脱自在に着設し、該アームレストにアームサポートパッドを開閉自在に着設したことを特徴とする。車椅子の座乗者の体格に、姿勢に合わせてアームレストの高さを調節することができる。
【0015】
本願発明の他の特徴は、フリーロッキング機能付き車椅子の本体フレームの前部にクイックリリース機構を有する着脱自在のフットレストを着設したことを特徴とする。車椅子の前部にクイックリリース機構を有する着脱自在のフットレストを着設することによって、車椅子に移乗するときに支障がある場合、クイックリリース機構を有する着脱自在のフットレストを簡単に取り外すことができる。
【発明の効果】
【0016】
車椅子の本体フレームと背もたれフレームの下端部に着設した伸縮部材にフリーロッキング機能を着設して、背もたれの角度が常にフリーな状態になることで姿勢をこまめに変えることが可能で、同じ姿勢を長時間とることがなく腰痛や、肩こりがなくなる。車椅子を移動させる場合には背もたれフレームを固定するロックレバー機構を着設して、車椅子の移動中に背もたれが傾動することがなく、安心して移動することができる。
【0017】
クイックリリース機構を有する着脱自在のバックサポート(背もたれ)を着設したことによって、車椅子を折りたたむときは、バックサポートを取り外して車椅子を折りたたむことができる。バックサポートにより車椅子の左右のフレームを連結させることで、車椅子の剛性が増し、フリーロッキング操作が可能となった。
【0018】
回動自在の転倒防止機構を着設したことによって、前部の固定キャスターを持ち上げるときや、背もたれを後方に倒してフリーロッキング操作を行っても安定性があり、車椅子が後方に倒れる危険性がなくなった。
【0019】
アームサポートパッドが開閉自在で、高さ調整可能なアームレストを着設したことによって、使用者の体格や、病状によってアームレストの高さの調節が可能となり、アームサポートパッドを跳ね上げることによって、車椅子への移乗が容易になる。
【0020】
また、フットレストにクイックリリース機構を着設することによって、フットレストを簡単に離脱することができ、車椅子の乗降時にフットレストを簡単に着脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本願発明の車椅子を示す側面図を示す。
【図2】ロックレバー機構を詳細に示す部分側面図を示す。
【図3】ロックレバー機構を詳細に示す部分側面図を示す。
【図4】本願発明の車椅子のバックサポートとフットサポートの側面図を示す。
【図5】クイックリリース機構の分解図を示す。
【図6】クイックリリース機構の側面図を示す。
【図7】転倒防止機構の操作棒の部分断面図を示す。
【図8】転倒防止機構の操作棒の部分断面図を示す。
【図9】転倒防止機構を着設した車椅子の側面図を示す。
【図10】転倒防止機構を前方に回転させた状態の車椅子の側面図を示す。
【図11】車椅子からアームレストを離脱した斜視図を示す。
【図12】車椅子のアームレストとサイドガードの側面図を示す。
【図13】アームレストとサイドガードの接続の方法を示す斜視図である。
【図14】アームレストのサイドガードを固定する固定ピンの断面図を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に本発明の形態を実施例を挙げて説明するが、本願発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0023】
本発明で使用する用語、「フリーロッキング機能」とは、車椅子の背もたれが座乗者の意志によって車椅子の後方に傾倒可能とした機能を言う。「ロックレバー機構」とは、前記「フリーロッキング機能」を車椅子の移動時等に機能しないようにレバー操作によりロックする機構を言う。「クイックリリース機構」とは、バックサポート(背もたれ)、及びフットレストをレバー操作で簡単に着脱できるようにした機構を言う。「転倒防止機構」とは、段差を超えるために車椅子を後方に傾けた際に、車椅子が後方に転倒しないように、車椅子の後部に着設するための小車輪等を有する支え棒を言う。上記の機能、及び機構の構成について、以下に図面を用いて詳細に説明する。
【0024】
図1は本願発明のフリーロッキング機能付き車椅子100を示す。図1に示すように、車椅子の前部に回動自在のキャスター14と後部に主車輪13を有し、車椅子の本体フレーム17の下部と背もたれフレーム18の下端部に伸縮部材20を着設して背もたれフレーム18を傾動自在としたフリーロッキング機能である。前記本体フレーム17と背もたれフレーム18の下端部に着設した伸縮部材20の背もたれフレーム18の回動部に、車椅子の移動時に背もたれフレーム18の傾動を阻止するためのロックレバー機構22を着設したことを特徴とするフリーロッキング機能付き車椅子100である。本願発明において伸縮部材20としてガスダンパーを使用したが、ガスダンパーに限定されることはなく、耐久性のあるバネ等の伸縮部材であっても良い。
【0025】
図2は、車椅子の移動時に背もたれフレーム18の傾動を阻止するためのロックレバー機構22の部分斜視図を示す。背もたれフレーム18は本体フレーム17の後端部に着設された背もたれフレーム固定部19の軸着部19bに軸着されている。この背もたれフレーム18の端部に着設されたフリーロッキング機能をロックするためのロックレバー機構22は、図2(図2−1)に示すように、背もたれフレーム固定部19に着設された係合ボルト19aと背もたれフレーム18の下端部に回動自在に軸着されたロックレバー22より構成されている。ロックレバー22は把持部22aと係合ボルト19aに係合する係合凹部22bとロックレバー22を固定するためにロックピン23のピン23aが嵌入する固定孔22cが穿設されている。
【0026】
図2(図2−2)に示すように、ロックレバー22を係合ボルト19aより抜くと固定孔22cにロックレバー固定用のロックピン23のピン23a(24)が嵌入してロックレバー22を開放状態で固定する。ロックレバー固定のロックピン23のピン23a(24)は、背もたれフレーム18の側面に固着されたバックサポート23bからバネ23cが付勢された状態で突出して、ロックレバー22の固定孔22cに嵌入してロックレバー22を固定する。
【0027】
図3は、本願発明の車椅子のロックレバー22の部分を示す斜視図である。車椅子を移動する場合は、図3(図3−1)に示すように、ロックレバー22の把持部22aをもってロックレバー22を起こし、ロックレバー22の係合ボルト19aに係合する係合凹部22bを係合ボルト19aに係合させて背もたれフレーム18を固定して、フリーロッキング機能を固定する。図3(図3−2)は、車椅子の内側から、本体フレーム17の下側と背もたれフレーム18の端部に伸縮部材20を着設した状態を示している。
【0028】
図4は、本発明のフリーロッキング機能付き車椅子の背もたれフレーム18に背もたれ(11)の代わりにクイックリリース機構を有する着脱自在のバックサポート21を着設した。また、本体フレーム17の前部にクイックリリース機構を有する着脱自在のフットレスト15を着設した。バックサポート21は図4(図4−1)に示すように、両側にクイックレバー25を着設している。クイックレバー25を起こしてバックサポート支持部18aからバックサポート21を取り外すと車椅子が折り畳み可能となる。フットレスト15のクイックレバー25も同様に図4(図4−2)に示すように、座乗者が乗降するときに邪魔になる場合は、フットレスト15のクイックレバー25を起こして、フットレスト支持部17bからフットレスト15を簡単に着脱できることを特徴としている。通常の折り畳み可能な車椅子の背もたれは、折り畳みできるように1枚の布が張設されている。本願のバックサポート(背もたれ)は弾力性のあるスポンジなどを内包した背もたれで、背もたれフレームに簡単に着脱することのできるバックサポート(背もたれ)であって、車椅子を折り畳む際は簡単に取り外しができるようにした。バックサポートに内包する弾力性のある部材はスポンジに限定されず、長時間もたれていても背中が痛くならない程度の弾力性を有するものであればよい。
【0029】
図5は、本願発明の車椅子のバックサポート21とフットレスト15に着設するクイックリリース機構に用いられるクイックレバー25の分解斜視図を示す。クイックレバー25はキャップ25a、ボルト1固定ボルト25b、クイックレバー軸25c、ボルト1固定ボルト25d、スプリング25e、押さえ座金25f,押さえ座金25g、レバー軸角度固定ボルト25h、レバー軸カラー25i、レバー軸角度固定ボルト25j、ボルト25kより構成されている。これらの部品をボルト25kに通しながらクイックレバー軸25cに着設する。クイックレバー軸25cは、バックサポート21の背側面、フットレスト15の脚部15cにそれぞれ着設されている。
【0030】
図6(図6−1)は、クイックレバー25を着設したフットレスト15を例示している。図6(図6−1)は図5で示したクイックレバー25をフットレスト15の脚部15cに着設して、クイックレバー25を開放状態でフットレスト支持部17bに挿入してクイックレバー25を上方に起こすと、図6(図6−2)に示すように、フットレスト支持部17bの挿入口の側壁をクイックレバー25が締め付けてフットレスト15が固定される。
【0031】
図7は、回動自在の転倒防止機構26(図1参照)を前後に回転させる操作棒29の側面図を示している。図7(図7−1)に示すように、回動自在の転倒防止機構26の上端部にスプリング30が付勢されて、図7(図7−2)に示すように、転倒防止機構26の凹部26aに操作棒29が嵌合して操作棒29の操作棒29の回転が阻止されている。
【0032】
図8(図8−1)に示すように、操作棒29を足で矢印方向に踏み込むとスプリング30が収縮して、図8(図8−2)に示すように、転倒防止機構26の凹部26a操作棒29の嵌合が離脱して操作棒29が左右に回動自在となる。このように、フリーロッキング機能付き車椅子の本体フレームに回動自在の転倒防止機構を着設することができる。
【0033】
図9は、回動自在の転倒防止機構26のティッピングプレート26bを踏んで、車椅子を後方に傾け、前部のキャスター14を持ちあげて、段差を乗り超えることができる。車椅子の後部に転倒防止機構26を着設しているので、安心して車椅子を後方に傾けることができる。
【0034】
図10は、回動自在の転倒防止機構26の操作棒29を踏んで、転倒防止機構26を車椅子の前方に押し入れた例を示している。転倒防止機構26を車椅子の前方に入れることによって、車椅子を押していく場合にも転倒防止機構26が邪魔にならず、車椅子の後方からの介助がし易くなる。
【0035】
図11は、本願発明の車椅子100からアームレスト16を取り外したサイドガード32とアームサポートパッド33の側面図を示している。フリーロッキング機能付き車椅子100の背もたれフレーム18にバックサポート21と本体フレーム17に高さ調整可能なアームレスト16で開閉自在のアームサポートパッド33を有するアームレスト16を着設している。
【0036】
図12(図12−1)に示すように、アームレスト16はサイドガード32とアームサポート高さ調整パイプ34に支持されたアームサポートベース36にアームサポートパッド33が着設されている。図12(図12−2)に示すようにアームサポートパッド33部分は跳ね上げ可能に着設されている。アームサポートパッド33を跳ね上げ可能にすることによって、サイドガード32を着脱しなくとも、アームサポートパッド33を跳ね上げて、座乗者が乗り降りすることができる。
【0037】
図13は、サイドガード32からアームサポート高さ調整パイプ34を引き抜いた状態を示している。アームサポート高さ調整パイプ34は高さ調整プレート37が挿入される。高さ調整プレート37は、アームサポートの左右の高さを調整するときに目印となる。アームサポートのふた34cで埃などの侵入を防いでいる。また、アームサポート固定ネジ34aとナット34bにより、アームサポートパッド33の高さを調整することができる。サイドガード支持パイプ38は本体フレームの側面に着設された本体フレーム固定パイプ39に嵌挿してサイドガード固定ピン31で脱抜自在に着設する。
【0038】
図14は、アームレスト16を着設するサイドガードを本体フレーム17に固定するサイドガード固定ピン31の断面図を示す。本体フレーム17に着設されたサイドガード固定パイプ39に嵌挿されたサイドガード支持パイプ38は、図14(図14−1)に示すように、外側からサイドガード固定ピン31に嵌入し固定される。サイドガード固定ピン31は図14(図14−1)に示すように、バネ31cが付勢された固定ピン31dによって本体フレーム17に着設されたサイドガード固定パイプ39に固定される。サイドガード固定ピン31の頭部に着設されたハンドル31aを回転させると図14(図14−2)に示すように、バネ31cが収縮して固定ピン31dがサイドガード支持パイプ38から抜けて、サイドガード支持パイプ38が本体フレーム固定パイプ39から脱抜自在となる。
【符号の説明】
【0039】
100:フリーロッキング機能を有する車椅子
11:背もたれ
12:座部
13:主車輪
14:キャスター
15:フットレスト
16:アームレスト
17:本体フレーム
18:背もたれフレーム
19:背もたれフレーム固定部
20:伸縮部材(ガススプリング)
21:バックサポート
22:ロックレバー
23:ロックピン
24:ロックレバー固定ピン
25:クイックレバー
26:転倒防止機構
27:ティッピングプレート
28:小車輪
29:操作棒
30:スプリング
31:サイドガード固定ピン
32:サイドガード
33:アームサポートパッド
34:アームサポート高さ調整パイプ
35:クッション材
36:アームサポートベース
37:高さ調整プレート
38:サイドガード支持パイプ
39:サイドガード固定パイプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前部に回動自在のキャスターと後部に主車輪を有する車椅子の本体フレームの下部と背もたれフレームの下端部に伸縮部材を着設し、背もたれフレームを傾動自在とした車椅子であって、
本体フレームと背もたれフレームの下端部に着設した伸縮部材の背もたれフレームの回動部に、車椅子の移動時に背もたれフレームの傾動を阻止するためのロックレバー機構を着設したことを特徴とするフリーロッキング機能付き車椅子。
【請求項2】
背もたれフレームにクイックリリース機構を有する着脱自在のバックサポートを着設したことを特徴とする請求項1に記載のフリーロッキング機能付き車椅子。
【請求項3】
回動自在の転倒防止機構を着設したことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のフリーロッキング機能付き車椅子。
【請求項4】
車椅子の本体フレームに高さ調整可能なアームレストを着脱自在に着設し、該アームレストにアームサポートパッドを開閉自在に着設したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフリーロッキング機能付き車椅子。
【請求項5】
車椅子の前部にクイックリリース機構を有する着脱自在のフットレストを着設したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のフリーロッキング機能付き車椅子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−45631(P2011−45631A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−198011(P2009−198011)
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【出願人】(000146113)株式会社松永製作所 (59)
【Fターム(参考)】