説明

ベビーカー用のブレーキ装置

【課題】ベビーカー用のブレーキ装置を提供する。
【解決手段】ベビーカーの2つの側面に備え付けられている後輪に作用する、操作可能なベビーカー用のブレーキ装置であって、前記ブレーキの作用は、1つの単式制御手段によって行われるものであり、ロープを介して、前記2つの後輪に同時に作用するものである。前記ブレーキ装置は、前記単式制御は動作位置および非動作位置という2つの位置を有する連結式のレバーによって構成されており、前記位置はロック手段により固定されるものであり、前記ロックはレバー用の回転軸と接触して設けられており、前記2つの位置を固定するためのバネを備えていること、を特徴とする。前記レバーと接続された前記ロープは、2つの分岐を備えており、前記2つの分岐は、各車輪用に1つずつ対応し、それぞれの車輪に設けられたアンカー部材の端部に接続しており、さらにブレーキ位置を固定するためのバネを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベビーカー用のブレーキ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
既知のように、全てのベビーカーは、一般的に、後輪に作用するブレーキを備えている。これらのいくつかのブレーキは個々の制御部材を備えているが、一部では、制御部材は、ベビーカーの両側に対応する2つのブレーキに同時に作用させるためのペダルを用いて構成される。前記ブレーキの機械装置は、目に見えるように配置されている。
【0003】
米国特許第6,817,451号明細書および米国特許第6,367,823号明細書、ならびに独国実用新案第20310180U号明細書において、ブレーキ装置の制御がロープの手段により車輪に作用すると、説明されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、1つの単式制御部がロープ手段により前記2つの車輪に同時に作用する位置にあるブレーキ装置を提供することである。前記制御部は、操作レバーの分岐部分に設けられ、これにより、手動操作のために利用しやすくなっている。また、前記ブレーキの機械装置はカバーによって保護される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記制御部は、すなわち動作位置(active position)および非動作位置(passive position)という2つの位置を有する連結式のレバーによって構成され、前記位置はロック手段により固定される。
【0006】
前記ロックは、レバー用の回転軸と接触して設けられており、前記2つの位置を固定するためのバネを備える。
【0007】
前記レバーと接続された前記ロープは、2つの分岐を備えており、前記2つの分岐は、各車輪用に1つずつ対応し、それぞれの車輪に設けられたアンカー部材の端部に接続しており、さらに前記ブレーキ位置を固定するためのバネを備える。
【0008】
これらの特徴点および他の特徴点は、下記の詳細な説明により、より明らかになるであろう。下記の詳細な説明は、実用的な実施形態を示す添付の図面により、理解しやすくなるであろう。しかし、下記の実施形態は、例示のために引用されたものであり、本発明の範囲を制限するものではない。
【発明の効果】
【0009】
本発明のブレーキ装置には、次の構造を備える。つまり、前記ブレーキの作用は1つの単式制御(1)手段によって行われるものであり、ロープ(2)を介して、前記2つの後輪(3)に同時に作用するものであって、前記単式制御(1)手段は、動作位置と非動作位置という2つの位置を有する連結式のレバー(4)によって構成されており、前記位置は、ロック(7)手段により固定され、前記ロック(7)手段は、前記レバー(4)用の回転軸(4’)と接触して設けられており、前記2つの位置を固定するためのバネ(11)を備えている。
【0010】
それゆえ、ベビーカーの2つの側面に備え付けられている後輪(3)に作用する操作可能なベビーカー用のブレーキ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図面によれば、前記ブレーキ装置は、1つの単式制御部(1)を備えており、前記単式制御部(1)は、ロープ(2)手段によりベビーカーの2つの後輪(3)に同時に作用する位置に存在する。
【0012】
前記単式制御部(1)は、回転できる留め具(4’)が備えられた手動操作レバー(4)によって構成される。これらの全ては、取り付け用金具(5)に設置されており、前記取り付け用金具(5)は、前記ベビーカーの操作レバーの1つの分岐(6)に、スライドできるように取り付けられる。
【0013】
前記レバー(4)は、すなわち非動作位置(図1)と動作位置(図2)という2つの位置を有する。前記レバー(4)は、前記留め具(4’)と接触して取り付けられたロック(7)手段によりそれらの位置に固定させる位置に存在し、且つ前記レバー(4)に属する軸ざや(10)の側面側に設けられた2つのホールのうちの1つ(9)にそれぞれかみ合うように適合されたびょう(ボルト、スタッド)(8)を備えている(図3)。前記軸ざやは、回転できるように前記留め具(4’)の周辺に取り付けられる。
【0014】
前記ロック(7)は、前記留め具(4’)の周辺に取り付けられたバネ(11)を備えており、その2つの位置を固定する役割を持つ。
【0015】
前記ロープ(2)は、2つの分岐(12)および(13)を備えており、伸びたロープが柔軟な外筒を通して誘導されるよう配置されており、各アンカー部材の端部(15)は、車輪(3)を支持するための支持部材(17)の溝(slot)(16)を通して伸びている小さな板によって形成されている。前記小さな板は、車輪ハブ(19)の側面に設けられた奥底部(18)の1つに選択的に適合する位置に存在する(図4)。それぞれのバネ(20)は、前記ロープの分岐(12)または(13)の端部の周辺に取り付けられており、これにより前記バネ(20)は、ブレーキ位置を固定するための所定の位置になる。これらの全ては前記支持部材(17)の側面に取り付けられる筐体(21)に収納される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】ベビーカーの1つの側面に取り付けられた本発明のブレーキ装置を表す斜視図である。
【図2】前記ブレーキ装置の動作位置の制御を詳細に表す斜視図である。
【図3】前記ブレーキ装置のロックを詳細に表す断面図である。
【図4】車輪に作用するためのアンカー部材を備える2つのロープ分岐の端部を表す正面断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベビーカーの2つの側面に備え付けられている後輪に作用する、操作可能なベビーカー用のブレーキ装置であって、前記ブレーキの作用は、1つの単式制御手段によって行われるものであり、ロープを介して、前記2つの後輪に同時に作用するものであって、
前記単式制御手段は、動作位置と非動作位置という2つの位置を有する連結式のレバーによって構成されており、
前記2つの位置は、ロック手段により固定され、
前記ロック手段は、前記レバー用の回転軸と接触して設けられており、前記2つの位置を固定するためのバネを備えていることを特徴とする、ベビーカー用のブレーキ装置。
【請求項2】
前記レバーと接続された前記ロープは、2つの分岐を備えており、
前記2つの分岐は、各車輪用に1つずつ対応し、それぞれの車輪に設けられたアンカー部材の端部に接続しており、
さらにブレーキ位置を固定するためのバネを備えることを特徴とする、請求項1に記載のベビーカー用のブレーキ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2008−296902(P2008−296902A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−138093(P2008−138093)
【出願日】平成20年5月27日(2008.5.27)
【出願人】(507213905)ジャネ、ソシエダッド アノニマ (7)
【Fターム(参考)】