説明

ポリッシング装置

【課題】ドライイン/ドライアウト方式のポリッシング装置に適用可能であり、半導体ウエハ等のポリッシング対象物の単位時間及び単位設置面積あたりの処理能力を高めることができるポリッシング装置を提供する。
【解決手段】研磨面を有した複数の研磨テーブル9,10と、ポリッシング対象物102を保持しかつポリッシング対象物を前記研磨面に押圧する複数のトップリング12と、複数の研磨テーブル9,10の中心からそれぞれ等距離の位置に回転軸を有し、該回転軸から等しい半径方向距離にポリッシング対象物を載置する複数の置き台15,16を備えたインデックステーブル19とを備え、インデックステーブル19は位置決め機構を有し、複数の置き台はそれぞれがトップリング12のポリッシング対象物搬送位置に移動可能となっていて、該位置にてプッシャー17によりポリッシング対象物をトップリングに受け渡す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体ウエハ等のポリッシング対象物の表面を平坦かつ鏡面にするポリッシング装置に係り、特にポリッシング対象物を供給するためのインデックステーブル(ロータリトランスポータ)を備えたポリッシング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体製造プロセスにおいては、半導体ウエハの製造工程におけるウエハ表面を平坦かつ鏡面にするためにポリッシングを行い、またデバイス製造工程におけるデバイス上に形成された層を平坦かつ鏡面にするためにポリッシングを行っている。これら半導体ウエハの製造工程およびデバイス製造工程におけるポリッシング工程には、ポリッシング装置が使用されている。このポリッシング装置は化学的機械的ポリッシング装置と称されている。
【0003】
従来のポリッシング装置は、ポリッシングだけを行う専用のポリッシング装置であり、ポリッシングの完了した半導体ウエハは移動式の水槽の中に入れて次の洗浄工程へ搬送されていた。ところが、このポリシング工程と洗浄工程とを個別に行なう方法では、クリーンルームのクリーン度を損ない、かつポリッシング終了後のウエハの搬送も人手による搬送手段に頼らざるを得なかった。またポリッシング装置とその後の洗浄工程で使用する洗浄機の2種類の装置を必要とするため、設置スペースも広く必要であった。
【0004】
そこで、ポリッシング工程のクリーン化を図り、かつ装置の設置スペースの縮小を図るため、ポリッシング工程と洗浄工程を同一装置内で行い、半導体ウエハをドライな状態で装置に入れ、処理後に半導体ウエハをクリーンでドライな状態で装置から払い出すドライイン/ドライアウト方式を実現したポリッシング装置が開発された。
【0005】
一方、ポリッシングだけを行うポリッシング装置も改良され、クリーンルームのクリーン度を保てるようになり、またポリッシング装置及びポリッシング後の洗浄工程で用いる洗浄機の生産能力を上げ、ポリッシング工程におけるポリッシング装置及び洗浄機の台数を減らし、前記ドライイン/ドライアウト方式のポリッシング装置と同等、もしくはそれ以上の設置スペースの縮小化を図ることができるようになってきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ポリッシングだけを行う上記ポリッシング装置において、ポリッシング終了後の半導体ウエハを搬送する搬送手段は、依然として人手による搬送手段に頼ることになり、前記搬送手段を自動化する際には、前記ウエハの保管方法は移動式の水槽となるため、取り扱いが困難であり、前記搬送手段に課題が残る。また、従来のドライイン/ドライアウト方式のポリッシング装置は、単位時間および単位設置面積あたりの生産能力が低く、各ポリッシング工程における装置の台数が多く、広い設置スペースを必要とすることや、装置の管理費が高くなるという問題がある。
【0007】
本発明は、上述の従来技術の全ての問題点を解決することを目的とし、上述のドライイン/ドライアウト方式のポリッシング装置に適用可能であり、半導体ウエハ等のポリッシング対象物の単位時間及び単位設置面積あたりの処理能力を高めることができるポリッシング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため本発明の第1の態様は、研磨面を有した複数の研磨テーブルと、複数の研磨テーブルにそれぞれ対応して設けられるとともにポリッシング対象物を保持しかつポリッシング対象物を前記研磨面に押圧する複数のトップリングと、前記複数のトップリングが到達可能な位置に設置され、回転中心から所定円周上に位置しポリッシング対象物を保持する複数の部分を有し、かつこの複数の部分の割り出しを行うインデックス機能を有する搬送機構と、前記搬送機構とトップリングとの間でポリッシング対象物を受け渡しするプッシャーとを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明の第2の態様は、研磨面を有した複数の研磨テーブルと、複数の研磨テーブルにそれぞれ対応して設けられるとともにポリッシング対象物を保持しかつポリッシング対象物を前記研磨面に押圧する複数のトップリングと、前記複数のトップリングが到達可能な位置にトップリングのそれぞれに対応して設けられ、回転中心から所定円周上に位置しポリッシング対象物を保持する複数の部分を有し、かつこの複数の部分の割り出しを行うインデックス機能を有する複数の搬送機構と、前記搬送機構とトップリングとの間でポリッシング対象物を受け渡しするプッシャーとを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
さらに、本発明の第3の態様は、研磨面を有した複数の研磨テーブルと、複数の研磨テーブルにそれぞれ対応して設けられるとともにポリッシング対象物を保持しかつポリッシング対象物を前記研磨面に押圧する複数のトップリングと、前記トップリングに対してポリッシング対象物を受渡しするインデックス機能を有する搬送機構とからなり、前記複数のトップリングの各々は、前記研磨テーブルの上方の位置と搬送機構の上方の位置に移動可能であるものである。
【0011】
本発明によれば、半導体ウエハ等のポリッシング対象物をトップリングに搬送する時間を短縮することが可能となり、単位時間あたりのポリッシング対象物の処理枚数(スループット)を飛躍的に増加させることができる。
本発明の好ましい態様では、前記搬送機構は、研磨前のポリッシング対象物を保持するロード用置き台と、研磨後のポリッシング対象物を保持するアンロード用置き台とからなる。
また、本発明の好ましい態様では、前記各トップリングは、回転軸の回りに回転移動し前記研磨テーブルの上方の位置と前記搬送機構の上方の位置に位置する。
【0012】
さらに、本発明の好ましい態様では、前記各研磨テーブル専用のドレッサーを備えている。
また、本発明の好ましい態様では、前記プッシャーは、前記搬送機構の下方又は搬送機構上に設置されている。
本発明の好ましい態様では、前記搬送機構の回転軸と前記複数のトップリングの回転軸間の距離は等しくなっている。
【0013】
また、本発明の好ましい態様では、前記搬送機構は前記複数の研磨テーブルのうち1つの研磨テーブルで研磨するポリッシング対象物を移送するための第1の置き台と、前記複数の研磨テーブルのうち他の研磨テーブルで研磨するポリッシング対象物を移送するための第2の置き台とを備えている。
さらに、本発明の好ましい態様では、前記第1の置き台および前記第2の置き台の各々は、研磨前のポリッシング対象物を載置するロード用置き台と、研磨後のポリッシング対象物を載置するアンロード用置き台とを備えている。
【0014】
本発明の好ましい態様では、前記搬送機構はポリッシング対象物を第1の研磨テーブルおよび第2の研磨テーブルに供給するための4つの置き台を備え、前記4つの置き台における第1の研磨テーブル用のロード用置き台と、第1の研磨テーブル用のアンロード用置き台と、第2の研磨テーブル用のアンロード用置き台と、第2の研磨テーブル用のロード用置き台とが前記搬送機構の回転軸の回りに時計方向に配置されている。
また、本発明の好ましい態様では、前記搬送機構とトップリングとの間でポリッシング対象物を受け渡しするプッシャーが搬送機構の下方又は搬送機構上に配置されている。
さらに、本発明の好ましい態様では、前記搬送機構は研磨前のポリッシング対象物を保持するロード用置き台と、研磨後のポリッシング対象物を保持するアンロード用置き台とを備えている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、半導体ウエハ等のポリッシング対象物をトップリングに搬送する時間を短縮することが可能となり、単位時間あたりのポリッシング対象物の処理枚数(スループット)を飛躍的に増加させることができる。また、従来の装置では、トップリングの数を増やし、ポリッシング対象物を同時研磨することでスループットを上げており、トップリングの数を増やすことに起因するトップリングの個体差によるポリッシング対象物間の研磨後の面内均一性にばらつきが出ていたが、本発明では搬送速度を上げることで少ないトップリングでかつスループットを上げることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係るポリッシング装置の実施の態様を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るポリッシング装置の第1の態様の各部の配置構成を示す平面図である。
図1に示すポリッシング装置は多数の半導体ウエハをストックするウエハカセット40を載置する回転可能なロードアンロードステージ1を2つ備えている。ロードアンロードステージ1上の各ウエハカセット40に到達可能な位置に2つのハンドを有した搬送ロボット2が配置されている。
【0017】
前記搬送ロボット2における2つのハンドのうち上側のハンドはクリーン(清浄)でドライ(乾燥した)な半導体ウエハだけを把持し、下側のハンドはダーティー(汚れた)でウエット(濡れた)なウエハのみを把持する。搬送ロボット2の両側に、ポリッシング後の半導体ウエハを洗浄し乾燥する2台の洗浄機3が配置されている。各洗浄機3は搬送ロボット2のハンドが到達可能な位置に設置されている。また搬送ロボット2の中心2cを基点に、前記ロードアンロードステージ1と点対称の位置で搬送ロボット2のハンドが到達可能な位置に半導体ウエハを反転させる反転機4及び反転機5が配置されている。
【0018】
前記反転機4は半導体ウエハをチャックするチャック機構と半導体ウエハの表面と裏面を反転させる反転機構の2つを兼ね備えており、反転機4はクリーンでドライな半導体ウエハのみを処理する。反転機5はチャック機構および反転機構に加え、半導体ウエハを洗浄するリンス機構を備えており、反転機5はダーティーでウエットな半導体ウエハのみを処理する。
【0019】
前記反転機4と反転機5にチャックされるべきウエハの中心4c,5cを結んだ線L1を基準に、前記搬送ロボット2と線対称の位置に2つのハンドを有した搬送ロボット6が配置されている。搬送ロボット6は、搬送ロボット6のハンドが各反転機4,5およびインデックステーブル(ロータリトランスポータ)19の置き台に到達可能な位置に配置されている。搬送ロボット6の2つのハンドのうち上方のハンドはクリーンでドライな半導体ウエハのみを把持し、下方のハンドはダーティーでウエットな半導体ウエハのみを把持する。
【0020】
前記搬送ロボット6の両側に、ポリッシング後の半導体ウエハを洗浄する2台の洗浄機7が配置されている。洗浄機7は前記洗浄機3とは洗浄方法が異なっている。また、各洗浄機7は搬送ロボット6のハンドが到達可能な位置に設置されている。各洗浄機7を挟んで反転機4,5と対極の位置に1つのハンドを有した搬送ロボット8が2台配置されている。搬送ロボット8は、搬送ロボット8のハンドが各洗浄機7およびインデックステーブル19の置き台に到達可能な位置に配置されている。
【0021】
ポリッシング装置は各機器を囲むようにハウジング30を有しており、ハウジング30内は複数の部屋(ポリッシング室および洗浄室を含む)に区画されている。そして、前記2台の搬送ロボット8から前記ロードアンロードステージ1までが洗浄室30A内に配置されている。そして、洗浄室30A内の搬送ロボット8に隣接した位置に隔壁31が設置されており、隔壁31の反対側に洗浄室30Aとは別の部屋であるポリッシング室30Bが配置されている。
前記ポリッシング室30Bには、2つの研磨テーブル9,10と、1枚の半導体ウエハを保持しかつ半導体ウエハを前記研磨テーブル9,10に対して押し付けながら研磨するための2個のトップリング12が配置されている。
【0022】
図2はトップリング12と研磨テーブル9,10との関係を示す図である。図2に示すように、前記トップリング12は回転可能な軸32によってトップリングアーム11から吊下されている。トップリングアーム11は位置決め可能な回転軸33によって支持されており、トップリング12が各研磨テーブル9,10に対してアクセス可能になっている。各トップリング12はトップリングアーム11内に設けられたエアシリンダによって、半導体ウエハを研磨テーブル9,10に対して任意の荷重で押し付けることができるようになっている。前記研磨テーブル9,10の中心部上方には、研磨するための砥液を流下する砥液ノズル13が配置されている。また各研磨テーブル9,10をドレッシングするドレッサー14が配置されている。研磨テーブル9,10の上面には研磨クロス又は砥石(固定砥粒)が装着されている。
【0023】
次に、搬送ロボット6,8とトップリング12との間で半導体ウエハの受け渡しを行う受け渡し装置としてのプッシャー部を説明する。プッシャー部は、2個の研磨テーブル9,10と3台の搬送ロボット6,8で囲まれた空間の中央位置に設置されている。プッシャー部は3つのタイプがあり、2つのインデックステーブルタイプ(ロータリトランスポータタイプ)と、1つの直動テーブルタイプである。次に、3つのタイプのプッシャー部を説明する。
【0024】
1)インデックステーブルタイプ(ロータリトランスポータタイプ)A
図3および図4は、インデックステーブルタイプAの詳細を示す図であり、図3は平面図、図4は立面図である。トップリング12の旋回範囲内に、図3および図4に示すように、トップリング12の各々に専用のウエハ搬送機構であるプッシャー17を1台ずつ配備する。各プッシャー17は、トップリング12との間で半導体ウエハを受け渡しするための専用の搬送機構を構成する。プッシャー17は昇降機能を有し、トップリング12へのウエハ搬送位置とプッシャー17へ半導体ウエハを搬送するウエハ供給位置の間を上下移動することができる。プッシャー17と洗浄室30Aの間には、プッシャー17と搬送ロボット6及び搬送ロボット8の間で半導体ウエハを搬送する搬送機構を構成するインデックステーブル(ロータリトランスポータとも称する)19が配置されている(図1,図3,図4参照)。インデックステーブル19は水平方向に360°回転可能であり、位置決め機構(インデックス機構)と半導体ウエハを載せる置き台15,16(15はロード専用の置き台、16はアンロード専用の置き台)を回転中心から所定円周上に等間隔に各2つずつ、計4つ備えている。なお置き台15,16はロード及びアンロード専用に分けなくてもよい。
【0025】
インデックステーブル19の回転中心は、図1に示すように、各置き台15,16が搬送ロボット6,搬送ロボット8及びトップリング12の全てにアクセスできるような位置に配置されなければならない。本実施例では、各研磨テーブル9,10からそれぞれ等距離の位置に、インデックステーブル19の回転軸が位置するように配置されている。またトップリング回転軸33からそれぞれ等距離の位置にインデックステーブル19の回転軸が位置するように配置されている。インデックステーブル19はポリッシング室30B内に含まれるように、カバー21が設けられている。カバー21にはインデックステーブル19へウエハを搬入及び搬出できる大きさの切り欠きが形成されており、この切り欠きにはシャッター18が設けられている。またカバー21内のロボットとのウエハ搬送位置には、ウエハに洗浄液を供給するウエハ洗浄用の洗浄ノズル43が設置されている。そして、プッシャー17の位置には研磨後のトップリング12に洗浄液を供給して洗浄するための洗浄ノズル42が設置されている。トップリング12を洗浄する洗浄ノズル42は、ウエハ研磨処理を行っていない時間に、トップリング12の乾燥防止用として使用することもできる。
【0026】
2)インデックステーブルタイプ(ロータリトランスポータタイプ)B
図5および図6はインデックステーブルタイプBの詳細を示す図であり、図5は平面図、図6は立面図である。トップリング12と洗浄室30Aの間には、図1に示すように、トップリング12と搬送ロボット6及び搬送ロボット8の間でウエハを搬送する搬送機構を構成するインデックステーブル(ロータリトランスポータ)19が配置されている。インデックステーブル19は水平方向に360°回転可能であり、位置決め機構(インデックス機構)を備えている。インデックステーブル19には、トップリング12との間でウエハの搬入,搬出を行うウエハ搬送機構のプッシャー15,16(15はロード用のプッシャー、16はアンロード用のプッシャー)が回転中心から所定円周上に等間隔に4台設置されている。なおプッシャーはロード及びアンロード専用に分けなくてもよい。
【0027】
プッシャー15,16は昇降機能を有し、トップリング12へのウエハ搬送位置とプッシャー15,16へウエハを搬送する供給位置の間を上下移動することができる。インデックステーブル19の回転中心は、図1に示すように、各プッシャー15,16が搬送ロボット6,搬送ロボット8及びトップリング12の全てにアクセスできるような位置に配置されなければならない。カバー21、シャッター18、ウエハ洗浄用の洗浄ノズルおよびトップリング洗浄用の洗浄ノズルの構成はタイプAと同様であるため、説明を省略する。
【0028】
3)直動テーブルタイプ
図7および図8は直動テーブルタイプの詳細を示す図であり、図7は平面図、図8は立面図である。トップリング12の旋回範囲内に、図7および図8に示すように、トップリング12の各々に専用のウエハ搬送機構であるプッシャー17を1台ずつ配備する。プッシャー17は昇降機能を有し、トップリング12へのウエハ搬送位置とプッシャー17へ半導体ウエハを搬送する供給位置の間を上下移動することができる。プッシャー17と洗浄室30Aの間に、プッシャー17と搬送ロボット6及び搬送ロボット8の間で半導体ウエハを搬送する搬送機構25が2台配置されている。2台の搬送機構25はそれぞれ半導体ウエハを載せる置き台15,16を具備しており、置き台15,16は、いずれもプッシャー17の上方にあり、それぞれ直線方向に平面的な位置で個別に移動可能である。置き台15は半導体ウエハをトップリング12に移送するためのロード専用の置き台であり、置き台16は半導体ウエハをトップリング12から受け取るためのアンロード専用の置き台である。
【0029】
搬送機構25は、トップリング12と、プッシャー17と同じ列に配備された搬送ロボット8及び中央に位置した搬送ロボット6の間を直線的に移動する。各搬送機構25は、高さ方向の位置で異なる位相に配置された2本の直線レール26を備えている。各レール26はレールに沿って摺動可能な置き台15又は16を備えている。各搬送機構25の2個の置き台15,16は縦方向に互いに干渉しないように配置されており、個別に水平方向に移動可能である。置き台15,16は、ボールネジ機構およびモータ(図示せず)によってそれぞれレール26上を移動可能である。このような配置を取ることで、2台の置き台15,16が移動したとき、平面的に2台の置き台15,16の位置を置き換えることができる。搬送機構25の移動手段には位置決め機構が含まれている。半導体ウエハを載せた置き台15,16がトップリング12のウエハ搬送位置に移動してきたとき、その下方に位置するプッシャー17は半導体ウエハを突き上げ、トップリング12に半導体ウエハを移送することが可能である。逆に半導体ウエハの載っていない置き台15,16が同位置に移動してきたときには、プッシャー17がトップリングから半導体ウエハを受け取り、下降することで半導体ウエハを置き台15,16に載せることができる。
【0030】
搬送機構25はポリッシング室30B内に位置しており、ポリッシング室30Bの隔壁には搬送機構25へウエハを搬入及び搬出できる大きさの切り欠きが形成されており、この切り欠きにはシャッター18が設けられている。また隔壁内のロボットとのウエハ搬送位置には、ウエハに洗浄液を供給するウエハ洗浄用の洗浄ノズルが設置されている。そして、プッシャー17の位置には研磨後のトップリング12に洗浄液を供給して洗浄するための洗浄ノズルが設置されている。トップリング12を洗浄する洗浄ノズルは、ウエハ研磨処理を行っていない間に、トップリング12の乾燥防止用として使用することもできる。
【0031】
次に、上述のように構成されたポリッシング装置の全体の動作を説明する。
ポリッシング前の半導体ウエハはウエハカセット40にストックされており、カセット40はロードアンロードステージ1に載せられる。装置内の全ての処理条件がインプットされた後、装置は自動運転を開始する。本ポリッシング装置においては、いくつかのポリッシング工程の動作が可能であるが、以下に説明する動作ではウエハカセットの上段から数えて奇数枚目の半導体ウエハ(以下、ウエハと云う)は研磨テーブル9で順次ポリッシングが行われ、偶数枚目のウエハは研磨テーブル10でポリッシングが行われる。以下、ポリッシング工程を手順を追って説明する。
【0032】
この場合、インデックステーブルタイプAのプッシャー部の手順について記載し、( )内にインデックステーブルタイプBのプッシャー部の手順を記載する。また、直動テーブルタイプのプッシャーについては、上述のインデックステーブル19の回転動作が直線運動に変わるだけで、他の動作についてはインデックステーブルタイプA,Bと同様である。
【0033】
1.ロードアンロードステージ1は角度調整を行い、搬送ロボット2が搬送できる角度までウエハカセット40の向きを変える。
2.搬送ロボット2は角度及び高さ調整を行い、クリーン用のハンドでウエハカセット40に入ったウエハを吸着し、ウエハをウエハカセット40内から取り出す。
【0034】
3.搬送ロボット2はウエハを保持したまま再度角度及び高さ調整を行い、ウエハを反転機4に搬送する。
4.反転機4は搬送ロボット2によって搬送されたウエハをチャックし、正常にチャックされたことを確認した後にウエハを180°回転させ、ウエハの処理する表面を下に向ける。
【0035】
5.反転機4が正常に180°回転したことを確認した後、搬送ロボット6は角度及び高さ調整を行い、反転機4のチャックを開放し、クリーン用のハンドで反転機4からウエハを受け取る。
6.搬送ロボット6は再度角度及び高さ調整を行い、インデックステーブル19上の置き台15(プッシャー15)にウエハがないことを確認すると、シャッター18が開口し、置き台15(プッシャー15)へウエハを搬送する。
【0036】
7.置き台15(プッシャー15)にウエハが搬送されたことが確認されると、インデックステーブル19は90°または270°回転し、トップリング12へのウエハ搬送位置へ移動する。
8.置き台15(プッシャー15)がトップリング12にアクセス可能な位置に移動したことを確認すると、プッシャー17は上昇し、置き台15からウエハを受け取ると更に連続して上昇しトップリング12をチャックする。(前記プッシャー15は上昇し、前記トップリング12をチャックする)。その後、さらにウエハの載せられたステージが上昇し、ウエハの裏面がトップリング12の保持部に接触し、同時にトップリング12がウエハを真空吸着する。
【0037】
9.トップリング12が正常にウエハを吸着したことを確認すると、プッシャー17は下降し、下降が完了したことを確認してインデックステーブル19は前記とは逆方向に90°または270度回転する。このとき、アンロード用の置き台16(プッシャー16)はトップリング12のウエハ搬送位置に位置していることになる。さらにインデックステーブル19の回転と同時にトップリングアーム11を支えている回転軸が回転して、トップリング12が研磨テーブル9上の研磨位置に移動する。
【0038】
10.トップリング12が研磨位置に移動したことを確認すると、研磨テーブル9とトップリング12は同一方向に予めインプットされた速度で回転し、砥液ノズル13から予めインプットされた種類と流量の砥液が研磨テーブル9上に流下する。その後、トップリング12は下降して、トップリング12が研磨テーブル9上に到達したことが確認されると、予めインプットされた条件に対応した押付圧力がトップリング12に与えられ、予めインプットされた時間だけ研磨が行われる。これらの過程でウエハが研磨されている間に次の研磨前のウエハも同じ手順で搬送され、前記ロード用の置き台15(前記プッシャー15)上に搬送される。
【0039】
11.研磨が終了すると、砥液ノズル13は砥液の供給を停止し、トップリング12はウエハを真空吸着し、吸着したことを確認したら、トップリングアーム11を支えている軸33はトップリング12が前記研磨テーブル9から半分だけ外れる位置にくるように回転する。
12.トップリング12が研磨テーブル9から半分だけ外れる位置にきたことを確認すると、トップリングアーム11を支えている軸33は回転し、同時にトップリング12は上昇しながら前記プッシャー17の上方、すなわちトップリングのウエハ搬送位置に移動する。このとき、前記インデックステーブル19は上述のステップ9の状態のままなので、前記アンロード用の置き台16(プッシャー16)はトップリング12のウエハ搬送位置に位置している。
【0040】
13.トップリング12がプッシャー17(プッシャー16)上に位置したことを確認して、プッシャー17(プッシャー16)が上昇してトップリング12をチャックし、同時にトップリング12は真空を遮断し、エアーまたは窒素と純水をブローして、ウエハをプッシャー17(プッシャー16)上に離脱する。
14.トップリング12がウエハを離脱した後、プッシャー17は置き台の下方まで下降する。(前記プッシャー16は搬送ロボット8がウエハを搬送できるレベルまで下降する。)
【0041】
15.プッシャー17(プッシャー16)が下降し、ウエハが置き台16(プッシャー16)上にあることを確認すると、インデックステーブル19は90°または270°回転し、予め置き台15(プッシャー15)に搬送されていた次の研磨前のウエハは、前記トップリング12のウエハ搬送位置に移動することになり、前述と同じように搬送され、研磨される。同時にトップリング12を洗浄するため、リンスノズルから純水が噴射される。また置き台16上のウエハが乾燥することを防止するため、純水がウエハに供給される。先のウエハの研磨の後で後のウエハの研磨前に、研磨テーブル9又は10の最適な研磨面を回復するために、ドレッサー14によるドレッシングが行われる。
16.次のウエハが前記トップリング12に搬送されたら、インデックステーブル19が回転し、置き台16(プッシャー16)が搬送ロボット8の到達可能な位置に移動したことが確認されると、シャッター18が開口し、搬送ロボット8が角度及び高さ調整を行い、置き台16(プッシャー16)からウエハを受け取る。
【0042】
17.搬送ロボット8が置き台16(プッシャー16)からウエハを受け取った後、シャッター18が閉じられ、搬送ロボット8は角度及び高さ調整を行って、洗浄機7に搬送し、同時に洗浄機7はウエハをチャックする。
18.洗浄機7は、ウエハを正常にチャックしたことを確認して、ポリッシング終了後のウエハの1段目の洗浄を行う。
【0043】
19.洗浄機7の洗浄が終了すると、搬送ロボット6が洗浄機7に到達可能な位置まで移動し、同時に角度及び高さ調整を行い、ダーティー用のハンドでウエハを受け取る。
20.搬送ロボット6は、再度角度及び高さ調整を行い、反転機5に搬送し、同時に反転機5はウエハをチャックする。
【0044】
21.反転機5が正常にウエハをチャックしたことを確認して、反転機5に取付けられた純水リンスノズルから純水を噴射し、ウエハの乾燥防止を行うと同時に反転機5は180°回転して、ウエハの研磨された表面を上に向ける。
22.反転機5が正常に180°回転したことを確認した後、搬送ロボット2は角度及び高さ調整を行い、ダーティー用のハンドで反転機5からウエハを受け取ると同時に、反転機5はチャックを開放する。
【0045】
23.搬送ロボット2は、再度角度及び高さ調整を行い、洗浄機3にウエハを搬送し、同時に洗浄機3はウエハをチャックする。
24.洗浄機3はウエハを正常にチャックしたことを確認してポリッシング後のウエハの2段目の洗浄を行う。
【0046】
25.洗浄機3による洗浄が終了した後、搬送ロボット2が角度及び高さ調整を行い、クリーン用のハンドで洗浄機3からウエハを受け取る。
26.搬送ロボット2は再度角度及び高さ調整を行い、研磨後のウエハはウエハカセットのウエハが処理される前に収納されていた位置へ搬送される。
27.2枚目以降の偶数枚目のウエハは上述と同様に研磨テーブル10に搬送され、順次研磨され、上述と同様な順序で洗浄されてウエハカセットへ戻される。
【0047】
次に、インデックスタイプAのプッシャー部の動作の詳細を図9および図10を参照して説明する。図9はトップリング、インデックステーブル、プッシャーおよび搬送ロボットの関係を示す平面図であり、図10はプッシャーの動作説明図である。
トップリング12へ搬送されるべきウエハ102は、図9に示すように、210の方向より搬送ロボット6によってインデックステーブル19に搬送される。搬送されるウエハは、インデックステーブル19上に組付けられた、段差の付いたピン101の肩上に、ロボットハンド160によって載せられる。このとき、ロボットハンド160のウエハ保持部とピン101とウエハ102との接触部は、ウエハの外周部の互いに異なる部分である。その後、インデックステーブル19はモータ200(図4参照)によって回転し、ウエハ102はトップリング12への搬送位置215まで移動し、プッシャー17の上方に位置する。図10(a)は、インデックステーブル19の上へウエハ102が載せられて、プッシャー17上方に搬送された状態を図示している。この図では、トップリング12がインデックステーブル19の上方に位置し、インデックステーブル19の下方にプッシャー17が配置されている。
【0048】
次に、プッシャー17はシリンダ105によって上昇し、ピン101の肩上に載せられたウエハ102を突き上げ、ウエハ102はプッシャー17のステージ106上に載せ変えられる。このときステージ106とウエハ102との接触部は、ピン101とウエハ102との接触部とは異なる場所になっており、ロボットハンド160とウエハ102との接触部と一部共有している。図10(b)は、プッシャー17のシリンダ105がストロークし、インデックステーブル19上のウエハ102とプッシャー17のステージ106が接している状態を示す。このとき、プッシャー17の調芯ガイド107と調芯ガイド108は互いに接しているため、ステージ106及びステージ109は定位置にある。
【0049】
図10(c)は、シリンダ105がさらにストロークし、ウエハ102をインデックステーブル19上から持ち上げ、ステージ109がトップリング12に接している状態を示す。ステージ106がインデックステーブル19からウエハ102を取り上げると調芯ガイド107と調芯ガイド108は互いに接触していない状態にあるため、平面的な位置で自由に動けるようになる。この調芯動作はA部(図10(a)参照)にリニアガイドを直交するように組み込むことで可能となる。また、ステージ109のガイド110にテーパが付けてあり、トップリング12と接触するとガイド110内にトップリング12を収めるよう、プッシャー17を導くようになっている。即ち、プッシャー17はトップリング12に対して位置調整機能を有している。そして、ステージ109とトップリング12が接触したときの衝撃を緩和するために、スプリング111及びスプリング112が組み込まれ、接触する位置を調整できるようにショックアブソーバ113が組み込まれる。
【0050】
図10(d)は、図10(c)の状態からさらにシリンダ114がストロークし、ウエハ102を載せたステージ106が上昇し、ウエハ102をトップリング12の吸着面に接触させている状態を示す。この状態でもステージ106が必要以上にウエハ102をトップリング12に押し付けないように、スプリング111及びスプリング112が作用している。
これらの一連の動作により、インデックステーブル19上のウエハ102はトップリング12へ搬送されることになる。
【0051】
また、トップリング12からウエハ102をインデックステーブル19に載せる場合には、図10(c)の状態にプッシャー17を動作させ、この状態でウエハ102はトップリング12より離脱する。ウエハ102がトップリング12より離脱されたら図10(c)→図10(b)→図10(a)となるようトップリング12へウエハ102を吸着させる一連の動作と逆の手順でプッシャー17を動作させることで、トップリング12に吸着されていたウエハ102はインデックステーブル19上に搬送される。このとき、ウエハ102はインデックステーブル19のピン101上に載置される。その後、インデックステーブル19はモータ200によって回転し、ウエハ102の搬出位置まで回転し、ウエハ102は搬送ロボット8のロボットハンド180により矢印211の方向へ搬出される。
【0052】
図11は、本発明に係るポリッシング装置の第1の態様の変形例を示す平面図である。本実施態様においては、2台のロード用のプッシャー15をインデックステーブル19の対角線上に配置し、2台のアンロード用のプッシャ16をインデックステーブル19の対角線上に配置している。合計4台のプッシャー15,16はいずれもインデックステーブル19上に設置されている。
【0053】
図12乃至図16は、図1及び図11に示すポリッシング装置によってウエハのポリッシングを行う場合の一例を示す模式的工程図であり、一方のウエハカセット(CS1)からウエハが取り出され、研磨工程、洗浄工程を経てウエハカセット(CS1)に戻されるまでの各工程と、他方のウエハカセット(CS2)からウエハが取り出され、研磨工程、洗浄工程を経てウエハカセット(CS2)に戻されるまでの各工程を図示したものである。図12乃至図16において、ウエハカセットはCS1,CS2で表し、搬送ロボットはRB1,RB2,RB3,RB4で表し、洗浄機はCL1−1,CL1−2,CL2−1,CL2−2で表し、反転機はT.ov1,T.ov2で表し、研磨テーブルはTT1,TT2で表し、トップリングはTR1,TR2で表し、インデックステーブルのロード用置き台(又はプッシャー)はIn−1L,In−2Lで表し、インデックステーブルのアンロード用置き台(又はプッシャー)はIn−1UL,In−2ULで表している。
【0054】
図12乃至図16に示すように、一方のウエハは、ウエハカセット(CS1)→搬送ロボット(RB1)→反転機(T.ov1)→搬送ロボット(RB2)→ロード用の置き台(又はプッシャー)(In−1L)→トップリング(TR1)→研磨テーブル(TT1)→アンロード用の置き台(又はプッシャー)(In−1UL)→搬送ロボット(RB3)→洗浄機(CL1−1)→搬送ロボット(RB2)→反転機(T.ov2)→搬送ロボット(RB1)→洗浄機(CL2−1)→搬送ロボット(RB1)→ウエハカセット(CS1)に至る経路を経る。
【0055】
また、他方のウエハは、ウエハカセット(CS2)→搬送ロボット(RB1)→反転機(T.ov1)→搬送ロボット(RB2)→ロード用の置き台(又はプッシャー)(In−2L)→トップリング(TR2)→研磨テーブル(TT2)→アンロード用の置き台(又はプッシャー)(In−2UL)→搬送ロボット(RB4)→洗浄機(CL1−2)→搬送ロボット(RB2)→反転機(T.ov2)→搬送ロボット(RB1)→洗浄機(CL2−2)→搬送ロボット(RB1)→ウエハカセット(CS2)に至る経路を経る。
図12乃至図16から分かるように、インデックステーブル19の4つの置き台のうち、2つは一方の研磨テーブル9へ供給されるウエハを、残りの2つの置き台は他方の研磨テーブル10へ供給されるウエハを搬送する。研磨テーブル9で研磨されたウエハと研磨テーブル10で研磨されたウエハとはインデックステーブル19、搬送ロボット6、搬送ロボット2および反転機4,5によって共通に取り扱われる。
【0056】
図17は本発明に係るポリッシング装置の第2の態様の各部の配置構成を示す平面図である。
図17に示すポリッシング装置は多数の半導体ウエハをストックするウエハカセット40を載置する回転可能なロードアンロードステージ1を2つ備えている。ロードアンロードステージ1上の各ウエハカセット40に到達可能な位置に2つのハンドを有した搬送ロボット2が配置されている。
【0057】
前記搬送ロボット2における2つのハンドのうち一方はクリーンな半導体ウエハだけを把持し、他方のハンドはダーティーなウエハのみを把持する。搬送ロボット2の両側に、ポリッシング後の半導体ウエハを洗浄し乾燥する2台の洗浄機3が配置されている。各洗浄機3は搬送ロボット2のハンドが到達可能な位置に設置されている。また搬送ロボット2の中心2cと洗浄機3とを結ぶ線に、前記ロードアンロードステージ1と線対称の位置で搬送ロボット2のハンドが到達可能な位置に半導体ウエハを反転させる反転機4及び反転機5が配置されている。
【0058】
前記反転機4は半導体ウエハをチャックするチャック機構と半導体ウエハの表面と裏面を反転させる反転機構の2つを兼ね備えており、反転機4はクリーンな半導体ウエハのみを処理する。反転機5はチャック機構および反転機構に加え、半導体ウエハを洗浄するリンス機構を備えており、反転機5はダーティーな半導体ウエハのみを処理する。
【0059】
前記反転機4と反転機5にチャックされるべきウエハの中心4c,5cを結んだ線L1を基準に、前記搬送ロボット2と線対称の位置に2つのハンドを有した搬送ロボット6が配置されている。搬送ロボット6は、搬送ロボット6のハンドが各反転機4,5に到達可能な位置に配置されている。搬送ロボット6の2つのハンドのうち一方はクリーンな半導体ウエハだけを把持し、他方のハンドはダーティーな半導体ウエハのみを把持する。
【0060】
前記搬送ロボット6の両側に、ポリッシング後の半導体ウエハを洗浄する洗浄機7が配置されている。洗浄機7は前記洗浄機3とは洗浄方法が異なっている。また、洗浄機7は搬送ロボット6のハンドが到達可能な位置に設置されている。
2台の洗浄機7の中心を結んだ線を基準に反転機4,反転機5と反対の位置に1つのハンドを有した搬送ロボット8が2台配置されている。搬送ロボット8は、搬送ロボット8のハンドが各洗浄機7に到達可能な位置に配置されている。そして、2台の搬送ロボット8の間には、ウエハステーション20が設置されており、このウエハステーション20はリンス機構を具備している。ウエハステーション20は、リンス洗浄によるリンス水の飛散を防ぐため、防水のための槽で囲われており、ウエハ搬出入のためのシャッターを3面に具備している。
【0061】
ポリッシング装置は各機器を囲むようにハウジング30を有しており、ハウジング30内は複数の部屋(ポリッシング室および洗浄室を含む)に区画されている。そして、前記2台の搬送ロボット8から前記ロードアンロードステージ1までが洗浄室30A内に配置されている。そして、洗浄室30A内の搬送ロボット8に隣接した位置に隔壁31が設置されており、隔壁31の反対側に洗浄室30Aとは別の部屋であるポリッシング室30Bが配置されている。
前記ポリッシング室30Bには、2つの研磨テーブル9,10と、1枚の半導体ウエハを保持しかつ半導体ウエハを前記研磨テーブル9,10に対して押し付けながら研磨するための2個のトップリング12が配置されている。
【0062】
前記ポリッシング室30Bには、2台のトップリング12に対応して設置された2台のインデックステーブル19が設置されている。各インデックステーブル19はウエハを搬送するためのロードプッシャー15とトップリング12からウエハを搬送するためのアンロードプッシャー16を備えている。ロードプッシャー15とアンロードプッシャー16は、インデックステーブル19上の同一円周上に等間隔で配置され、1組のロードプッシャー15とアンロードプッシャー16はインデックステーブル19上に設置されている。即ち、ロードプッシャー15とアンロードプッシャー16は各研磨テーブル9,10に対して1組ずつ用意される。また各プッシャーを支持しているインデックステーブル19が回転することにより、ロードプッシャー15とアンロードプッシャー16は、第1位置、すなわち搬送ロボット8とウエハを受渡し可能な位置と、第2位置、すなわちトップリング12とウエハを受け渡すことのできる位置を移動することができる。ロードプッシャー15はアンロードプッシャ16と略同じ位置へ、同時にアンロードプッシャー16はロードプッシャー15と略同じ位置へ移動し、前記ロード及びアンロードプッシャーが前記トップリング12と前記搬送ロボット8に略同時に到達可能となる。また、各インデックステーブル19は独立に制御可能である。
【0063】
また、ロードプッシャー15およびアンロードプッシャー16は上下に移動する機能を有し、トップリング12及び搬送ロボット8にアクセス可能となっている。ロードプッシャー15には自動調芯機構が設けられており、ロードプッシャー15がトップリング12に向かってウエハを受け取るために上昇したときのみ、自動調芯機構が働き、ロードプッシャー15はトップリング12の取付誤差を吸収できる範囲を移動し、トップリング12からウエハを受け取ることができる。またアンロードプッシャー16から搬送ロボット8がウエハを受け取るときは、アンロードプッシャー16は下端に位置し、その場で動かないように位置決めされている。
【0064】
アンロードプッシャー16には自動調芯機構が設けられており、アンロードプッシャ16がトップリング12からウエハを受け取るために上昇したときのみ、自動調芯機構が働き、アンロードプッシャー16はトップリング12の取付誤差を吸収できる範囲を移動し、前記トップリング12からウエハを受け取ることができる。またアンロードプッシャー16から搬送ロボット8がウエハを受け取るときは、アンロードプッシャー16は下端に位置し、その場で動かないように位置決めされている。なお、プッシャー15,16の構造は図10(a)乃至図10(d)に示す構造と概略同様である。
【0065】
また前記第1位置には、トップリング12から搬出されたウエハを洗浄液を供給して洗浄するリンスノズルが設置されている。前記第2位置には、ウエハを搬出した後のトップリング12に洗浄液を供給して洗浄する洗浄ノズルが設置されている。第1位置および第2位置にはウエハの有無を確認するためのセンサーが設置されている。ロードプッシャー15と搬送ロボット8、及びアンロードプッシャー16と搬送ロボット8の間の隔壁には、ウエハが通過できるように切り欠きが形成されており、各切り欠きにシャッター18が配置されている。
【0066】
図18はトップリング12と研磨テーブル9,10とプッシャー部との関係を示す図である。図18に示すように、前記トップリング12は回転可能な軸32によってトップリングアーム11から吊下されている。トップリングアーム11は位置決め可能な回転軸33によって支持されており、トップリング12が各研磨テーブル9,10に対してアクセス可能になっている。各トップリング12はトップリングアーム11内に設けられたエアシリンダによって、半導体ウエハを研磨テーブル9,10に対して任意の荷重で押し付けることができるようになっている。前記研磨テーブル9,10の中心部上方には、研磨するための砥液を流下する砥液ノズル13が配置されている。また各研磨テーブル9,10をドレッシングするドレッサー14が配置されている。研磨テーブル9,10上面には研磨クロス又は砥石(固定砥粒)が装着されている。トップリング12の回転軸33に隣接してロードプッシャー15およびアンロードプッシャー16を具備したインデックステーブル19が設置されている。
【0067】
次に、上述のように構成されたポリッシング装置の全体の動作を説明する。
ポリッシング前の半導体ウエハはウエハカセット40にストックされており、カセット40はロードアンロードステージ1に載せられる。装置内の全ての処理条件がインプットされた後、装置は自動運転を開始する。本ポリッシング装置においては、いくつかのポリッシング工程の動作が可能であるが、動作1ではウエハカセットの上段から数えて奇数枚目の半導体ウエハ(以下、ウエハと云う)は研磨テーブル9で順次ポリッシングが行われ、偶数枚目のウエハは研磨テーブル10でポリッシングが行われる。以下、ポリッシング工程を手順を追って説明する。
【0068】
1.ロードアンロードステージ1は角度調整を行い、搬送ロボット2が搬送できる角度までウエハカセット40の向きを変える。
2.搬送ロボット2は角度及び高さ調整を行い、クリーン用のハンドでウエハカセット40に入ったウエハを吸着し、ウエハをウエハカセット40内から引き出す。
【0069】
3.搬送ロボット2はウエハを保持したまま再度角度及び高さ調整を行い、ウエハを反転機4に搬送する。
4.反転機4は搬送ロボット2によって搬送されたウエハをチャックし、正常にチャックされたことを確認した後にウエハを180°回転させ、ウエハの処理する表面を下に向ける。
【0070】
5.反転機4が正常に180°回転したことを確認した後、搬送ロボット6は角度及び高さ調整を行い、反転機4のチャックを開放し、クリーン用のハンドで反転機4からウエハを受け取る。
6.搬送ロボット6は再度角度及び高さ調整を行い、ウエハステーション20にウエハを搬送する。正しく搬送されたことを確認した後、ロードプッシャー15が第1位置にあり、かつロードプッシャー15にウエハがない場合には、搬送ロボット8がウエハをウエハステーション20からウエハを受け取り、その後シャッター18が開き、ロードプッシャー15にウエハを搬送する。
【0071】
7.ロードプッシャー15にウエハが搬送されたことが確認されると、ロードプッシャー15はインデックステーブル19の中心を中心に第2位置、トップリング12へのウエハ搬送位置へ移動する。
8.移動確認後、ロードプッシャー15は上昇し、トップリング12の外周をチャックする。その後、さらにウエハの載せられたステージが上昇し、ウエハの裏面がトップリング12の保持部に接触するが、ステージの下部に設けられたスプリングを用いた緩衝機構が働きウエハへのダメージを防ぐ。予め設定された移動量だけ上昇するとロードプッシャー15は上昇をやめ、その後トップリング12がウエハを真空吸着する。
【0072】
9.トップリング12が正常にウエハを吸着したことを確認するとトップリングアーム11を支えている回転軸33が回転して、トップリング12が研磨テーブル9上の研磨位置に移動する。
10.トップリング12が研磨位置に移動したことを確認すると、アイドリングスピードで回転していた研磨テーブル9と停止していたトップリング12は同一方向に予めインプットされた速度で回転し、砥液ノズル13から予めインプットされた種類と流量の砥液が研磨テーブル9上に流下する。その後、トップリング12は下降して、トップリング12が研磨テーブル9上に到達したことが確認されると、予めインプットされた条件に対応した押付圧力がトップリング12に与えられ、予めインプットされた時間だけ研磨が行われる。この工程に連続して砥液の種類を変えるか、または固形分を含まない液体を流下しながら研磨を行ってもよい。
【0073】
11.研磨が終了すると、砥液ノズル13は砥液の供給を停止し、トップリング12はウエハを吸着する。トップリングアーム11を支えている軸33はトップリング12が研磨テーブル9から半分だけ外れる位置まで回転する。次に、トップリング12が上昇し、トップリング12は第2位置まで更に回転する。
12.トップリング12が第2位置上に位置したことを確認して、アンロードプッシャー16が上昇してトップリング12をチャックし、上昇を終了する。この時、アンロードプッシャー16のウエハ載置部はトップリング12に保持されたウエハとの間に定められた隙間を確保している。次に、トップリング12は真空を遮断し、エアーまたは窒素と純水をブローして、ウエハをアンロードプッシャー16上に離脱する。
【0074】
13.トップリング12がウエハを離脱した後、アンロードプッシャー16は下降する。
14.アンロードプッシャー16が下降し、ウエハがアンロードプッシャー16上にあることを確認すると、インデックステーブル19は回転し、アンロードプッシャー16を第1位置に移動させる。この状態でリンスノズル42から純水を噴射してトップリング12を洗浄し、同時にリンスノズル43から洗浄液を噴射しウエハを洗浄する。この時、ロードプッシャー15には研磨前のウエハが搬送ロボット8によって搬送されている。そして、ロードプッシャー15は第2位置に位置しており、トップリング12から滴下した純水を洗い流すためにリンスノズル44から純水が噴射される。その後、前述の工程通りに研磨処理が行われる。
【0075】
15.トップリング12とウエハのリンス洗浄が終了した後、シャッター18が開口し、搬送ロボット8が角度及び高さ調整を行い、アンロードプッシャー16からウエハを受け取る。その後、ロードプッシャー15がウエハをトップリング12に受け渡していることを確認した後、インデックステーブル19を回転させアンロードプッシャー16を第2位置に移動させる。
16.搬送ロボット8はアンロードプッシャー16からウエハを受け取った後、角度及び高さ調整を行って、洗浄機7に搬送し、同時に洗浄機7はウエハをチャックする。
【0076】
17.洗浄機7は、ウエハを正常にチャックしたことを確認して、ポリッシング終了後のウエハの1段目の両面洗浄を行う。
18.洗浄機7の洗浄が終了すると、搬送ロボット6が角度及び高さ調整を行い、ダーティー用のハンドをもう1つの開口から洗浄機7内に挿入しウエハを受け取る。
19.搬送ロボット6は、再度角度及び高さ調整を行い、反転機5に搬送し、同時に反転機5はウエハをチャックする。
20.反転機5が正常にウエハをチャックしたことを確認して、反転機5に取り付けられた純水リンスノズルから純水を噴射し、ウエハの乾燥防止を行うと同時に反転機5は180°回転して、ウエハの研磨された表面を上に向ける。
【0077】
21.前記反転機5が正常に180°回転したことを確認した後、搬送ロボット2は角度及び高さ調整を行い、ダーティー用のハンドで反転機5からウエハを受け取ると同時に、反転機5はチャックを開放する。
22.搬送ロボット2は、再度角度及び高さ調整を行い、洗浄機3にウエハを搬送し、同時に洗浄機3はウエハをチャックする。
23.洗浄機3はウエハを正常にチャックしたことを確認してポリッシング後のウエハの2段目の洗浄を行う。
24.洗浄機3の洗浄が終了した後、搬送ロボット2が角度及び高さ調整を行い、クリーン用のハンドで洗浄機3からウエハを受け取る。
【0078】
25.搬送ロボット2は再度角度及び高さ調整を行い、研磨後のウエハはウエハカセット40のウエハが処理される前に収納されていた位置に搬送される。
26.2枚目以降の偶数枚目のウエハは上述と同様に研磨テーブル10に搬送され、トップリング12は研磨テーブル9のトップリング12とは反対方向に移動し搬送され、上述と同様な順序で洗浄されてウエハカセットへ戻される。
【0079】
上述の1〜26に説明した動作では、1つのウエハカセットに収納されたウエハを、奇数枚目はテーブル9へ、偶数枚目はテーブル10へ振り分ける実施例を記載したが、1つのウエハカセット内のウエハをテーブル9へ、他のウエハカセット内のウエハをテーブル10へ振り分けるようにソフトを構成してもよい。更に各テーブルに対して2個以上のカセットを割り当てられるように装置を構成し、連続枚葉式の装置構成としてもよい。
【0080】
図18に示す例においては、プッシャーはインデックステーブル上に設置したが、プッシャーは図4に示す実施例と同様にインデックステーブルの下方に設置してもよい。またインデックステーブルは必ずしもテーブルの形態をとる必要はなく、回転軸にロードプッシャーとアンロードプッシャーとが固定された形態であってもよい。
【0081】
図19乃至図34は、他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。図19乃至図34において、搬送ロボット6,8および8は、RB2,RB3およびRB4で表し、インデックステーブル19のロード用置き台はLD1およびLD2で表し、インデックステーブル19のアンロード用置き台はULD1およびULD2で表している。また、トップリングはTR1およびTR2で表している。図19に示される初期状態において、2つのロード用置き台LD1およびLD2は各トップリングTR1およびTR2に隣接して位置しており、2つのアンロード用置き台ULD1およびULD2は搬送ロボットRB3およびRB4に隣接して位置している。各置き台は、第1研磨テーブル用のロード用置き台LD1、第1研磨テーブル用のアンロード用置き台ULD1、第2研磨テーブル用のアンロード用置き台ULD2、および第2研磨テーブル用のロード用置き台LD2がインデックステーブル19の回転軸の回りに時計方向に位置している。
【0082】
次に、インデックステーブルの動作を図19乃至図34を参照して説明する。
ステップ1において、図19に示すように、搬送ロボットRB2は第1研磨テーブル(TT1)で研磨されるウエハ1を保持する。
ステップ2において、図20に示すように、インデックステーブルは図19に示す状態から時計方向に90゜回転する。その後、搬送ロボットRB2はウエハをロード用置き台LD1へ搬送する。
ステップ3において、図21に示すように、インデックステーブルは回転して図19に示す状態に戻る。
ステップ4において、図22に示すように、プッシャーは上昇してウエハ1を置き台から受け取り、ウエハ1をトップリングTR1へ受け渡す。その後、トップリングTR1はウエハ1の研磨を開始する。搬送ロボットRB2は第2研磨テーブル(TT2)で研磨されるウエハ2を保持する。
【0083】
ステップ5において、図23に示すように、インデックステーブルは図22に示す状態から反時計方向に90゜回転する。その後、搬送ロボットRB2はウエハ2をロード用置き台LD2に搬送する。
ステップ6において、図24に示すように、インデックステーブルは回転して図22(図19)に示す状態に戻る。搬送ロボットRB2は第1研磨テーブル(TT1)で研磨するウエハ3を保持する。
ステップ7において、図25に示すように、プッシャーは上昇してウエハ2を置き台から受け取り、ウエハ2をトップリングTR2に受け渡す。その後、トップリングTR2はウエハ2の研磨を開始する。
ステップ8において、図26に示すように、インデックステーブルは図25に示す状態から時計方向に90゜回転する。その後、搬送ロボットRB2はウエハ3をロード用置き台LD1に搬送する。
【0084】
ステップ9において、図27に示すように、インデックステーブルは図26に示す状態から反時計方向に180゜回転する。搬送ロボットRB2は第2研磨テーブル(TT2)で研磨するウエハ4を保持する。
ステップ10において、図28に示すように、第1研磨テーブル(TT1)でウエハの研磨が終了したのち、プッシャーは上昇してトップリングTR1から研磨後のウエハ1を受け取り、アンロード用置き台ULD1に受け渡す。搬送ロボットRB2はウエハ4をロード用置き台LD2に搬送する。
ステップ11において、図29に示すように、インデックステーブルは図28に示す状態から時計方向に90゜回転する。その後、研磨後のウエハ1はこの位置で純水によって洗浄される。搬送ロボットRB2は第1研磨テーブル(TT1)で研磨するウエハ5を保持する。
ステップ12において、図30に示すように、プッシャーは上昇してウエハ3を置き台から受け取り、ウエハ3をトップリングTR1に受け渡す。その後、トップリングTR1はウエハ3の研磨を開始する。搬送ロボットRB3は洗浄後の研磨されたウエハ1をアンロード用置き台ULD1から受け取る。
【0085】
ステップ13において、図31に示すように、インデックステーブルは図30に示す状態から時計方向に90゜回転する。その後、搬送ロボットRB2はウエハ5をロード用置き台LD1に搬送する。
ステップ14において、図32に示すように、第2研磨テーブル(TT2)でウエハの研磨が終了したのち、プッシャーは上昇してトップリングTR2から研磨後のウエハ2を受け取り、アンロード用置き台ULD2に受け渡す。
ステップ15において、図33に示すように、インデックステーブルは図32に示す状態から反時計方向に90゜回転する。その後、研磨後のウエハ2はこの位置で純水によって洗浄される。搬送ロボットRB2は第2研磨テーブル(TT2)で研磨されるウエハ6を保持する。
ステップ16において、図34に示すように、プッシャーは上昇しロード用置き台LD2からウエハ4を受け取り、トップリングTR2に受け渡す。その後、トップリングTR2はウエハ4の研磨を開始する。搬送ロボットRB4は洗浄された研磨後のウエハ2をアンロード用置き台ULD2から受け取る。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明に係るポリッシング装置の第1の態様の各部の配置構成を示す平面図である。
【図2】図1に示す装置におけるトップリングと研磨テーブルとの関係を示す図である。
【図3】インデックステーブルタイプAの詳細を示す平面図である。
【図4】インデックステーブルタイプAの詳細を示す立面図である。
【図5】インデックステーブルタイプBの詳細を示す平面図である。
【図6】インデックステーブルタイプBの詳細を示す立面図である。
【図7】直動テーブルタイプの詳細を示す平面図である。
【図8】直動テーブルタイプの詳細を示す立面図である。
【図9】トップリング、インデックステーブル、プッシャーおよび搬送ロボットの関係を示す平面図である。
【図10】プッシャーの動作説明図である。
【図11】本発明に係るポリッシング装置の第1の態様の変形例を示す平面図である。
【図12】図1及び図11に示すポリッシング装置によって半導体ウエハのポリッシングを行う場合を示す模式的工程図である。
【図13】図1及び図11に示すポリッシング装置によって半導体ウエハのポリッシングを行う場合を示す模式的工程図である。
【図14】図1及び図11に示すポリッシング装置によって半導体ウエハのポリッシングを行う場合を示す模式的工程図である。
【図15】図1及び図11に示すポリッシング装置によって半導体ウエハのポリッシングを行う場合を示す模式的工程図である。
【図16】図1及び図11に示すポリッシング装置によって半導体ウエハのポリッシングを行う場合を示す模式的工程図である。
【図17】本発明に係るポリッシング装置の第2の態様の各部の配置構成を示す平面図である。
【図18】図17に示す装置におけるトップリングと研磨テーブルとプッシャー部との関係を示す図である。
【図19】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図20】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図21】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図22】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図23】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図24】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図25】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図26】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図27】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図28】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図29】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図30】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図31】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図32】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図33】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【図34】他の実施形態によるインデックステーブル(ロータリトランスポータ)の動作を示す模式的工程図である。
【符号の説明】
【0087】
1 ロードアンロードステージ
2,6,8 搬送ロボット
3,7 洗浄機
4,5 反転機
9,10 研磨テーブル
11 トップリングアーム
12 トップリング
13 砥液ノズル
14 ドレッサー
15,16 プッシャー(置き台)
17 プッシャー
18 シャッター
19 インデックステーブル
20 ウエハステーション
21 カバー
25 搬送機構
42,43,44 リンスノズル
30 ハウジング
30A 洗浄室
30B ポリッシング室
31 隔壁
33,41 回転軸
34 エアシリンダ
40 ウエハカセット
101 ピン
102 ウエハ
105,114 シリンダ
106 ステージ
111,112 スプリング
113 ショックアブソーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
研磨面を有した複数の研磨テーブルと、
ポリッシング対象物を保持しかつポリッシング対象物を前記研磨面に押圧する複数のトップリングと、
前記複数の研磨テーブルの中心からそれぞれ等距離の位置に回転軸を有し、該回転軸から等しい半径方向距離にポリッシング対象物を載置する複数の置き台を備えたインデックステーブルとを備え、
インデックステーブルは位置決め機構を有し、複数の置き台はそれぞれがトップリングのポリッシング対象物搬送位置に移動可能となっていて、該位置にてプッシャーによりポリッシング対象物をトップリングに受け渡すことを特徴とするポリッシング装置。
【請求項2】
複数のトップリングのそれぞれは、研磨テーブルの上方位置とポリッシング対象物搬送位置との間で移動可能であることを特徴とする請求項1記載のポリッシング装置。
【請求項3】
プッシャーは、トップリングに向かってポリッシング対象物を受け取るために上昇したときに、自動調芯機構が働くことを特徴とする請求項1記載のポリッシング装置。
【請求項4】
プッシャーの位置には、研磨後のトップリングに洗浄液を供給するための洗浄ノズルが設置されていることを特徴とする請求項1記載のポリッシング装置。
【請求項5】
前記洗浄ノズルは、ポリッシング対象物の研磨処理を行っていない時間に、トップリングの乾燥防止用として使用することを特徴とする請求項4記載のポリッシング装置。
【請求項6】
研磨面を有した2台の研磨テーブルと、
ポリッシング対象物を保持しかつポリッシング対象物をそれぞれの研磨面に押圧する2個のトップリングと、
2台の研磨テーブルの中心からそれぞれ等距離の位置に回転軸を有し、該回転軸から等しい半径方向距離にポリッシング対象物を載置する4個の置き台を備えたインデックステーブルと、
プッシャーとを備え、
インデックステーブルは位置決め機構を有し、4個の置き台の内2個の置き台はそれぞれがトップリングのポリッシング対象物搬送位置に移動可能となっていて、該位置にてプッシャーによりポリッシング対象物をトップリングに受け渡すことを特徴とするポリッシング装置。
【請求項7】
前記4個の置き台は、ロード用置き台とアンロード用置き台とが前記インデックステーブルの回転軸の回りに交互に配置されていることを特徴とする請求項6記載のポリッシング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2006−315175(P2006−315175A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−199358(P2006−199358)
【出願日】平成18年7月21日(2006.7.21)
【分割の表示】特願2000−61283(P2000−61283)の分割
【原出願日】平成12年3月6日(2000.3.6)
【出願人】(000000239)株式会社荏原製作所 (1,477)
【Fターム(参考)】