説明

位置決め部材及び位置決め機構

【課題】位置決めを必要とする部品の固定位置を、時間及びコストをかけることなく補正することができる位置決め部材及び位置決め機構を提供する。
【解決手段】位置決め部材(100)は、第1の部材(11)及び第2の部材(51)に嵌合され、両者の相対位置を位置決めする位置決め部材(100)であって、位置決め部材(100)の配置位置を第1の部材(11)に対して決定するガイド部(101)と、ガイド部(101)の一端のガイド部(101)と同心上に設けられ、第2の部材(51)に嵌合可能な第1の嵌合部(102)と、ガイド部(101)の他端のガイド部(101)の中心と偏心した位置に設けられ、第2の部材(51)に嵌合可能な第2の嵌合部(103)と、ガイド部(101)と同心上に設けられ、偏心した第2の嵌合部(103)の偏心位置を第1の部材(11)に対して決定する偏心位置決定部(104)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品の取り付け位置を位置決めする位置決め部材及び位置決め機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カメラに設けられた測距センサや、光学ミラー、撮像素子、測光センサなどは、カメラ内部の部材に対して正確な位置に固定されることが必要とされているが、それぞれが多数の部品を組み合わせることによって固定されているため、各部品の寸法誤差が積算されてしまい、上述した測距センサなどが設計の規定位置から微小に外れた状態で固定されてしまい、カメラの性能に影響してしまう場合があった。
そこで、上述したような、規定位置から外れた部品を、規定範囲内に調整できる機構や、構造が提案、実現されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のカメラの投光装置は、支持部材に設けられた位置決め穴と斜め長穴にビスを締め込み、ビスの締め込み量を変化させることによって、LEDと投光レンズとの相対位置を調節している。
【0003】
しかし、このような機構を有したカメラは、製造する工程で1台ずつ、ビスの締め込み量を人の手で調整する必要があるので、カメラ1台当たりの製造時間が大幅にかかってしまう問題があった。また、上述のような機構を設けない場合、一度作製した部品の取り付け部を再加工したり、部品を製作する金型を補正して再度部品を作り直したりするなどの対処が必要となり、時間だけでなく、コストも大幅に浪費してしまう場合があった。
【特許文献1】特開平3−223831号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、位置決めを必要とする部品の固定位置を補正することができる位置決め部材及び位置決め機構を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
請求項1の発明は、第1の部材(11)及び第2の部材(51)に嵌合されることによって、前記第1の部材(11)及び前記第2の部材(51)の相対位置を位置決めする位置決め部材(100)であって、当該位置決め部材(100)の配置位置を前記第1の部材(11)に対して決定するガイド部(101)と、前記ガイド部(101)の一端の前記ガイド部(101)と同心上に設けられ、前記第2の部材(51)に嵌合可能な第1の嵌合部(102)と、前記ガイド部(101)の他端の前記ガイド部(101)の中心と偏心した位置に設けられ、前記第2の部材(51)に嵌合可能な第2の嵌合部(103)と、前記ガイド部(101)と同心上に設けられ、偏心した第2の嵌合部(103)の偏心位置を前記第1の部材(11)に対して決定する偏心位置決定部(104)と、を備える位置決め部材(100)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の位置決め部材(100−2)において、前記ガイド部(101−2)は、前記偏心位置決定部(104)を兼ねること、を特徴とする位置決め部材(100−2)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の位置決め部材(100)において、前記偏心位置決定部(104)は、その断面が、前記偏心位置決定部(104)の中心に対して点対称な形状、又は、前記偏心位置決定部(104)の中心を通過する線に対して線対称な形状に形成されること、を特徴とする位置決め部材(100)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の位置決め部材(100)において、前記第2の嵌合部(103)の偏心方向を示すマーク(105)を備えること、を特徴とする位置決め部材(100)である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の位置決め部材(100)において、前記マーク(105)は、前記ガイド部(101)の他端の前記第2の嵌合部(103)近傍に設けられること、を特徴とする位置決め部材(100)である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の位置決め部材(100)において、前記第1の嵌合部(102)は、軸形状に形成され、前記第2の嵌合部(103)は、前記第1の嵌合部(102)の軸断面形状と同一の軸断面形状を有した軸形状に形成されること、を特徴とする位置決め部材(100)である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の位置決め部材(100−3)において、前記第1の嵌合部(102−3)は、穴形状に形成され、前記第2の嵌合部(103−3)は、前記第1の嵌合部(102−3)の穴形状と同一の穴形状に形成されること、を特徴とする位置決め部材(100−3)である。
【0006】
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の位置決め部材(100)と、前記位置決め部材(100)の前記ガイド部(101)と嵌合する被ガイド部(11a)と、前記位置決め部材(100)の前記偏心位置決定部(104)と係合する被偏心位置決定部(11b)とを有する第1の部材(11)と、前記位置決め部材(100)の前記第1の嵌合部(102)及び前記第2の嵌合部(103)に嵌合可能な被嵌合部(52)を有する第2の部材(51)と、を備える位置決め機構(10)である。
請求項9の発明は、請求項8に記載の位置決め機構(10)において、前記第1の部材(11)及び前記第2の部材(51)は、前記第1の嵌合部(102)及び前記第2の嵌合部(103)の嵌合方向と垂直な方向に位置決めされ、前記位置決め部材(100)の前記第1の嵌合部(102)を前記第2の部材(51)の被嵌合部(52)に嵌合し、前記ガイド部(101)を前記第1の部材(11)に嵌合することによって決定される第1の位置決め形態と、前記位置決め部材(100)の前記第2の嵌合部(103)を前記第2の部材(51)の被嵌合部(52)に嵌合し、前記ガイド部(101)及び前記偏心位置決定部(104)を前記第1の部材(11)に嵌合することによって決定される第2の位置決め形態とをとること、を特徴とする位置決め機構(10)である。
請求項10の発明は、請求項8又は請求項9に記載の位置決め機構において、前記被ガイド部は、前記被偏心位置決定部を兼ねること、を特徴とする位置決め機構である。
請求項11の発明は、請求項8から請求項10までのいずれか1項に記載の位置決め機構(10)において、前記第1の嵌合部(102)が、軸形状に形成され、前記第2の嵌合部(103)が、前記第1の嵌合部(102)の軸断面形状と同一の軸断面形状を有した軸形状に形成されているときに、前記第1の部材(11)は、前記第1の嵌合部(102)又は前記第2の嵌合部(103)との接触を避ける逃げ部(11c)を備えること、を特徴とする位置決め機構(10)である。
請求項12の発明は、請求項8から請求項11までのいずれか1項に記載の位置決め機構(10)において、前記第1の部材(11)は、カメラ内に固定された部材(11)であり、前記第2の部材(51)は、前記カメラ(10)に設けられた測距センサの台座(51)であること、を特徴とする位置決め機構(10)である。
請求項13の発明は、請求項8から請求項11までのいずれか1項に記載の位置決め機構において、前記第1の部材は、カメラに設けられたミラーユニットのミラー固定部であり、前記第2の部材は、前記ミラーユニットのミラー可動部であること、を特徴とする位置決め機構である。
請求項14の発明は、請求項8から請求項11までのいずれか1項に記載の位置決め機構において、前記第1の部材は、カメラ内に固定された部材であり、前記第2の部材は、前記カメラに設けられた測光センサの台座であること、を特徴とする位置決め機構である。
請求項15の発明は、請求項8から請求項11までのいずれか1項に記載の位置決め機構において、前記第1の部材は、カメラ内に固定された部材であり、前記第2の部材は、前記カメラに設けられた撮像素子の台座であること、を特徴とする位置決め機構である。
なお、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応つけて説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、後述の実施形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。更に、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、位置決め部材は、偏心位置決定部によって偏心位置を決定された第2の嵌合部が、第2の部材に嵌合したときに、第1の部材及び第2の部材の相対位置を、ガイド部と第2の嵌合部との偏心量に基づいた変位量によって補正することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明による位置決め機構の第1実施形態として用いられるカメラを説明する断面図であり、図2は、カメラのフレーム本体部と測距センサ部との固定を説明する図である。なお、説明を明確にするために、図1の左側をカメラの前部、右側を後部、上側を上部、下側を下部、紙面の手前側を左部、紙面の裏側を右部として説明する。また、図2中の紙面左右方向をX方向、上下方向をY方向、X方向及びY方向と直行する方向をZ方向とする。
【0009】
カメラ10は、図1に示すように、フレーム本体部11、画像表示部12、レンズ部20、ミラーユニット部30、ファインダ部40、測距センサ部50、シャッタ部60及び撮像部70を有したデジタル一眼レフカメラである。
フレーム本体部11は、カメラ10の各部を固定するカメラ10のメインフレームである。
画像表示部12は、カメラ10の後部に設けられ、撮像部70で撮影した被写体像や、操作に関連した情報、撮影した被写体像などを表示する液晶ディスプレイである。
レンズ部20は、カメラ10に着脱自在に固定され、被写体光A1を入射し、ミラーユニット部30へと出射するレンズ群である。レンズ部20は、撮影目的に応じて交換可能であり、被写体像を拡大又は縮小するズーム式のレンズ群や、単焦点式のレンズ群を用いることができる。
【0010】
ミラーユニット部30は、メインミラー部31及びサブミラー部32を有しており、レンズ部20の後部から出射される被写体光A1を入射する位置に設けられ、ファインダ部40、測距センサ部50、シャッタ部60及び撮像部70に被写体光A1を適切に入射させるミラー機構である。
【0011】
メインミラー部31は、上述したように、被写体光A1をファインダ部40へ反射させる反射ミラーであり、また、その反射面の一部に、光を透過させる特性を有した半透過ミラー33が設けられている。この半透過ミラー33は、被写体光A1の一部を反射させずに、メインミラー部31の後部へと透過させて、その後部に設けられたサブミラー部32へ入射させることができる。また、メインミラー部31は、フレーム本体部11に対して回転することができる回転機構31aを有している。
サブミラー部32は、メインミラー部31の半透過ミラー33を透過した被写体光A1を測距センサ部50へ反射させる反射ミラーである。また、サブミラー部32は、メインミラー部31に対して回転することができる回転機構32aを有している。
【0012】
カメラ10のメインミラー部31及びサブミラー部32は、撮影前において、図1に示すように、被写体光A1をファインダ部40及び測距センサ部50へ反射して、ファインダ部40で被写体を観察できるような形態(観察形態)をとる。そして、不図示のレリーズスイッチが押されるなどして撮影が実行されるときに、メインミラー部31が回転機構31aで回転してファインダ部40側へと移動し(矢印A)、それと同時に、サブミラー部32が、回転機構32aで回転してメインミラー部31に重なるように移動して(矢印B)、ミラーユニット部30の後部に配置されるシャッタ部60及び撮像部70に被写体光A1を入射し、撮影が実行可能な形態(撮影状態)をとる。
【0013】
ファインダ部40は、ファインダスクリーン41、ペンタダハプリズム42及び接眼部43を有している。
ファインダスクリーン41は、ミラーユニット部30の上方に配置されており、ミラーユニット部30が観察状態であるときに反射される被写体光A1を入射して結像するためのスクリーンである。
【0014】
ペンタダハプリズム42は、ファインダスクリーン41の上方に配置され、ファインダスクリーン41によって結像された被写体光を接眼部43へと出射する多角形のプリズムである。
接眼部43は、ペンタダハプリズム42から出射された被写体光A1が入射する位置に配置された接眼光学系である。
【0015】
測距センサ部50は、ミラーユニット部30のサブミラー部32で反射した被写体光A1を入射して、カメラ10の被写体との焦点を合わせるために設けられたセンサである。測距センサ部50は、図2に示すように、フレーム本体部11に対して、位置決め部材100により位置決めされ、固定ビス110によって固定されている。
ここで、測距センサ部50は、入射する被写体光A1の光軸中心と測距中心とにズレが生じると撮影者が意図するものに適正に焦点を合わせることができなくなるため、フレーム本体部11に対して精密に位置決めされる必要がある。被写体光A1の光軸中心と測距中心とのズレは、主に、測距センサ部50のセンサユニットや光学部材等の取り付け誤差や、ミラーユニット部30の取り付け誤差、被写体光A1を反射するミラーユニット部30の部品固有の誤差などが積算されることによって生じている。そのため、本実施形態では、測距センサ部50のフレーム本体部11に対する取り付け部に位置決め部材100を使用することによって、測距中心と光軸中心とのズレを補正する。
【0016】
シャッタ部60は、図1に示すように、ミラーユニット部30の後方に配置され、ミラーユニット部30が撮影状態のときに被写体光A1を入射することができる。シャッタ部60は、不図示の複数のシャッタ羽根群を備え、不図示のレリーズスイッチなどによる撮影指示に応じてシャッタ羽根群を開閉させ、撮像部70に被写体光A1を入射する。
【0017】
撮像部70は、シャッタ部60を通過した被写体光A1を入射する位置に設けられ、ローパスフィルタ71及び撮像素子72を備えている。
撮像素子72は、ローパスフィルタ71の後方に配置されたCCD(Charge−Coupled Device)であり、ローパスフィルタ71を介して入射した被写体光を露光し、電気的な画像信号に変換して、不図示の画像処理部へ出力する。ここで、撮像素子72は、CCDに限られず、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を使用することも可能である。
【0018】
次に、位置決め部材100を使用してフレーム本体部11に対して固定される測距センサ部50について説明する。図3は、位置決め部材の第1実施形態を示す模式図であり、図4は、位置決め部材の挿入方向と、測距センサ及びフレーム本体の相対位置との関係を説明する図である。図5は、位置決め部材に設けられたマークの使用方法を説明する図である。
【0019】
フレーム本体部11は、図2に示すように、サブミラー部32により反射された被写体光A1が通過する開口部11−1を有し、その開口部11−1の周囲に測距センサ部50を接続するために使用されるガイド穴11a、偏心位置決定穴11b、ピン逃げ穴11c、ピン11d及びネジ穴11eを備えている。
ガイド穴11aは、後述の位置決め部材100のガイド部101が嵌合するように設けられた円形の穴であり、ガイド部101が嵌合することによって、位置決め部材100とフレーム本体部11との位置を決定している。
偏心位置決定穴11bは、後述の位置決め部材100の偏心位置決定部104が係合するように設けられた正六角形状の穴であり、ガイド穴11aの底部に設けられている。また、偏心位置決定穴11bは、その正六角形状の穴の中心が、ガイド穴11aの中心と同心になるように形成されている。
【0020】
ピン逃げ穴11cは、後述の位置決め部材100の第1のピン部102、又は、ガイド部101に対して偏心量Xで偏心する第2のピン部103(図3(c)参照)が挿入されるように設けられた円形の穴であり、偏心位置決定穴11bの底部に設けられている。ピン逃げ穴11cは、後述の位置決め部材100の第1のピン部102及び第2のピン部103のうちいずれかが挿入されたとしても、フレーム本体部11に接触しないように設けられており、ガイド穴11aと後述の位置決め部材100のガイド部101との嵌合部に対する過剰拘束を防止している。
そのため、ピン逃げ穴11cの穴の径Dは、図4に示すように、±X方向に変位する上記の偏心量Xを考慮した寸法で形成されており、具体的には、後述の位置決め部材100の第1のピン部102及び第2のピン部103の径に、偏心量Xの2倍を加算した値よりも大きい寸法で形成される。
【0021】
ピン11dは、図2に示すように、後述の測距センサ部50の台座51に設けられた長孔部53に挿入される円柱状の突起である。
ネジ穴11eは、固定ビス110を螺合する穴であり、測距センサ部50をフレーム本体部11に固定するときに使用される。
【0022】
測距センサ部50は、台座51を備えており、この台座51を介してフレーム本体部11に、固定ビス110と位置決め部材100とを用いることによって適正な位置に固定される。
台座51は、第1の孔部52、長孔部53及び第2の孔部54を備えている。
第1の孔部52は、後述の位置決め部材100に設けられた第1のピン部102又は第2のピン部103のいずれか一方を嵌合するように設けられた円形の穴であり、台座51上のフレーム本体部11のガイド穴11aに対応する位置に設けられている。第1の孔部52の孔の径は、第1のピン部102又は第2のピン部103が挿入されたとき嵌め合うように、各ピンの径寸法に対して特定の寸法公差で決められている。
【0023】
長孔部53は、フレーム本体部11に測距センサ部50を位置決めするときに、位置決め部材100による位置決めを補助するために設けられたX方向に長い長孔である。具体的には、長孔部53は、フレーム本体部11に設けられたピン11dが挿入され、測距センサ部50をフレーム本体部11に対してピン11d周り及びX方向に移動可能にしている。
【0024】
第2の孔部54は、測距センサ部50をフレーム本体部11に固定する固定ビス110を挿入する円形の孔であり、フレーム本体部11に設けられたネジ穴11eに対応する位置に設けられている。後述の位置決め部材100の第1のピン部102が台座51の第1の孔部52に挿入されたとき(図4(a)参照)と、後述のガイド部101に対して偏心した第2のピン部103が第1の孔部52に挿入されたとき(図4(b)参照)とにおいて、ネジ穴11eに対する第2の孔部54の相対位置が第2のピン部103の偏心量Xだけ変位してしまうので、第2の孔部54の孔の径は、±X方向に対する変位を許容するために、固定ビス110のネジ部110aの径に偏心量Xの2倍を加算した寸法で形成されている。
【0025】
位置決め部材100は、図3(a)及び図3(b)に示すように、ガイド部101、第1のピン部102、第2のピン部103、偏心位置決定部104及びマーク105を備えている。位置決め部材100は、フレーム本体部11に対して挿入する向きを反転させることにより、フレーム本体部11に対する測距センサ部50の配置位置を補正することができる。具体的な説明は後述する。
ガイド部101は、円柱状の部分であり、フレーム本体部11のガイド穴11aに嵌合して、位置決め部材100とフレーム本体部11との位置を決定している。
【0026】
第1のピン部102は、ガイド部101の一端面に形成された後述の偏心位置決定部104の正六角形状の端面上に設けられた円柱状の部分であり、第1のピン部102の中心は、ガイド部101の中心と同心になるように形成されている。また、第1のピン部102の円柱の径は、ガイド部101のそれよりも小さく(細く)形成されている。第1のピン部102は、前述したように、ガイド部101と同心であるので、図4(a)に示すように、測距センサ部50の台座51に設けられた第1の孔部52に挿入されることによって、測距センサ部50の第1の孔部52とフレーム本体部11のガイド穴との中心を一致させて位置を決定することができる。
【0027】
第2のピン部103は、図3(c)に示すように、ガイド部101の他端面に、円柱状のガイド部101の中心Oに対して偏心した中心Pに設けられた円柱状の部分であり、その円柱の径は、第1のピン部102と同じ寸法で形成されている。第2のピン部103は、前述したように、ガイド部101に対して偏心しているので、図4(b)に示すように、測距センサ部50の台座51に設けられた第1の孔部52に挿入されることによって、測距センサ部50の第1の孔部52とフレーム本体部11のガイド穴11aとの中心を偏心量Xで偏心させて位置を決定することができる。
【0028】
偏心位置決定部104は、ガイド部101の一端面と第1のピン部102との間に設けられた正六角柱状の部分であり、その正六角柱の中心がガイド部101の中心Oと同心になるように形成されている。偏心位置決定部104は、上述のフレーム本体部11に設けられた正六角形状に形成された偏心位置決定穴11に係合することによって、ガイド部101に対して第2のピン部103の偏心位置をフレーム本体部11に対して決定し、また、位置決め部材100が回転して偏心位置が変化するのを防止する。
マーク105は、ガイド部101の中心Oに対する第2のピン部103の偏心方向を明確にするために、ガイド部101の一端面に設けられた凹部であり、例えば図3(c)に示すように、ガイド部101の第2のピン部103側の面に設けられ、ガイド部101の中心Oと第2のピン部103の中心Pとの延長線上に設けられている。
【0029】
ここで、フレーム本体部11の偏心位置決定穴11bと、それに係合される偏心位置決定部104とは、正六角形状に形成されているので、偏心位置決定穴11bに挿入される位置決め部材100の配置方向を合計6通りに変更することができ、偏心量Xに基づいて補正量を変化させることができる。図5(b)〜(d)に6通りの内3通りの偏心状態を示す。具体的には、位置決め部材100の配置方向を変更することによって、ガイド部101に対する第2のピン部103の位置を変更することができ、フレーム本体部11と測距センサ部50との相対位置を±X方向だけでなく、±Y方向に対しても微小に変位させることができる。
【0030】
例えば、測距センサ部50とフレーム本体部11との相対位置を−X方向に補正したい場合、第2のピン部103が−X方向に偏心させる必要があるので、図5(c)に示すように、−X方向側にマーク105が配置されるように位置決め部材100をフレーム本体部11に嵌合することによって、測距センサ部50とフレーム本体部11との相対位置を−X方向に補正することができる。
また、図5(d)に示すように、マーク105をX方向に対して60度傾斜した位置に固定することによって、測距センサ部50とフレーム本体部11との相対位置を、+X方向と+Y方向とに変位させることができ、その変位量はそれぞれ、Xcos60°、Xsin60°となる。
【0031】
次に、位置決め部材100によるフレーム本体部11と測距センサ部50との位置の補正方法について説明する。図6は、カメラ10の測距センサ部50の測距中心と被写体光A1の光軸中心とのズレの分布図である。ここで、図6の各図は、横軸が測距センサ部50の測距中心と被写体光A1の光軸中心のズレ量であり、縦軸がカメラ10の製造台数である。また、図中に示す規格内とは、測距精度を考慮した許容可能なズレ量の範囲である。
【0032】
まず、カメラ10の量産製造の初期段階においては、カメラ10の設計で規定した配置に合うように、フレーム本体部11のガイド穴11aの中心と、測距センサ部50の台座51の第1の孔部52の中心とが一致するように、フレーム本体部11に測距センサ部50を固定する。すなわち、位置決め部材100は、図4(a)に示すように、第2のピン部103がフレーム本体部11のピン逃げ穴11cに挿入されるようにして、ガイド部101をガイド穴11aに嵌合し、第1のピン部102を台座51の第1の孔部52に嵌合する。
この状態で、複数台のカメラ10を製造し、測距センサ部50の測距中心及び被写体光A1の光軸中心のズレ量を確認し、図6(a)に示すような分布図が得られたとき、規格外になるカメラ10は少なく、部品の組み立てなどによる積算誤差が小さいと判断できるので、位置決め部材100は、上述の状態から変更せずにカメラ10の製造を継続する。
【0033】
仮に、測距センサ部50の測距中心と被写体光A1の光軸中心とのズレ量が、図6(b)に示すような分布を示した場合、測距センサ部50の位置がフレーム本体部11に対してマイナス方向にズレを有した規格外の製品が多いことが分かる。この場合、位置決め部材100は、図4(a)の挿入方向を反転させた状態でフレーム本体部11に挿入される。すなわち、図4(b)に示すように、位置決め部材100は、第1のピン部102がフレーム本体部11のピン逃げ穴11cに挿入されるようにして、フレーム本体部11のガイド穴11a及び偏心位置決定穴11bにガイド部101及び偏心位置決定部104を嵌合し、測距センサ部50の台座51に設けられた第1の孔部52に第2のピン部103を嵌合する。
【0034】
このとき、位置決め部材100は、図5(c)に示すように、第2のピン部103が−X方向に位置するようにして、偏心位置決定部104をフレーム本体部11に係合するとともにガイド部101をガイド穴11aに嵌合するように製造すれば、フレーム本体部11と測距センサ部50との相対位置を−X方向に偏心量Xだけ補正することができ、製造時に個体別に検査調整することなく、規格外の分布を減少させることができる。また、複数種類の偏心量を有した位置決め部材100を準備しておくことによって、誤差量に応じた補正をより細かく行うことができる。
【0035】
以上より、本実施形態のカメラには以下のような効果がある。
(1)位置決め部材100は、偏心位置決定部104によって偏心位置を決定された第2のピン部103が、測距センサ部50の台座51に嵌合したときに、フレーム本体部11及び測距センサ部50の相対位置を、ガイド部101と第2のピン部103との偏心量Xに基づいた変位量によって、迅速に、安価に補正することができる。また、フレーム本体部11と測距センサ部50の台座51との取り付け部を修正しないで両者の相対位置を補正することができ、従来、実施されていたようなフレーム本体部11や台座51を形成する金型の修正などの時間及びコストの浪費を防止することができる。
【0036】
(2)偏心位置決定部104は、その断面形状が中心Oに対して点対称な正六角形で形成されているので、位置決め部材100の配置方向を6通りに変更することができ、それに伴って、偏心した第2のピン部103のガイド部101に対する位置を変更することができる。
(3)ガイド部101は、第2のピン部103の偏心方向を示すマーク105を、第2のピン部103の近傍に備えているので、第2のピン部103が微小な偏心量を有しているときにおいても、ガイド部101に対する第2のピン部103の偏心方向を明確に示すことができ、フレーム本体部11に位置決め部材100を嵌合するときの、位置決め部材100の配置ミスを防ぐことができる。
【0037】
(4)フレーム本体部11は、第1のピン部102及び第2のピン部103との接触を避けるピン逃げ穴11cを備えているので、第1のピン部102又は第2のピン部103がフレーム本体部11に対して接触するのを防止することができ、ガイド部101とフレーム本体部11のガイド穴11aとの位置決め精度を低下させるのを防止することができる。
(5)位置決め部材100は、反転させてフレーム本体部11に挿入することができるので、フレーム本体部11や、測距センサ部50の台座、位置決め部材100を修正又は製造しなおすことなく、フレーム本体部11と測距センサ部50との相対位置を補正することができる。
【0038】
(第2実施形態)
図7は、本発明による位置決め部材の第2実施形態を示す模式図である。なお、以下の実施形態の説明では、前述した第1実施形態と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
第2実施形態の位置決め部材100−2と第1実施形態の位置決め部材100との相違点は、図7に示すように、第2実施形態のガイド部101−2は、第1実施形態のガイド部101と偏心位置決定部104とを一体にした点である。また、これに対応して、第2実施形態のフレーム本体部のガイド穴は、第1実施形態でフレーム本体部11に設けられたガイド穴11aと偏心位置決定穴11bとを一体にした形状となる。
【0039】
以上より、本実施形態の位置決め部材100−2は、ガイド部101−2が第1実施形態の偏心位置決定部104を兼ねているので、位置決め部材100−2に偏心位置決定穴11bを個別に設ける必要がなくなり、フレーム本体部11及び位置決め部材100−2の形状を第1実施形態よりも簡易な形状に、また、小型にすることができ、製造コストを低減することができる。
【0040】
(第3実施形態)
図8は、本発明による位置決め部材の第3実施形態を示す模式図であり、図9は、位置決め部材の挿入方向と、測距センサ及びフレーム本体の相対位置との関係を説明する図である。
第3実施形態の位置決め部材100−3と第1実施形態の位置決め部材100との相違点は、図8に示すように、第3実施形態の偏心位置決定部104−3上には、第1実施形態で設けられた第1のピン部102の代わりに、第1の穴部102−3が設けられ、ガイド部101−3の他端面上には、第1実施形態で設けられた第2のピン部103の代わりに、第2の穴部103−3が設けられている点である。
【0041】
また、これに対応して、第3実施形態のフレーム本体部11−3と第1実施形態のフレーム本体部11との相違点は、図9に示すように、第1実施形態でフレーム本体部11に設けられたピン逃げ穴11cが設けられていない点である。さらに、第3実施形態の測距センサ部50−3と第1実施形態の測距センサ部50との相違点は、第1実施形態で測距センサ部50の台座51に設けられた第1の孔部52の代わりに、第3実施形態の台座51−3には、第1のピン部52−3が設けられている点である。
ここで、第1の穴部102−3及び第2の穴部103−3の径は、同寸法であり、また、第1のピン部52−3が、図9に示すように、第1の穴部102−3又は第2の穴部103−3に嵌合する。
【0042】
以上より、本実施形態の位置決め構造は、測距センサ部50−3の台座51−3に位置決め部材100−3との嵌合用の穴を設ける必要がなくなるので、台座51−3の強度を低下させる要因をなくし、台座51−3の設計の自由度を向上させることができる。
また、フレーム本体部11−3においても第1実施形態で設けたピン逃げ穴11cを設ける必要がなくなるので、フレーム本体部11−3の位置決め部材100−3との嵌合用の穴の深さを浅くすることができ、フレーム本体部11の強度を低下させる要因を減らし、設計の自由度を向上させることができる。
【0043】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。図10は、フレーム本体部に設けられたガイド穴部の変形形態を示す図である。
(1)各実施形態では設けられなかったが、フレーム本体部11のガイド穴11aの周囲に、図10に示すような偏心マーク11fを設けてもよい。そうすることで、位置決め部材100に設けられたマーク105と偏心マーク11fとを対応させて、位置決め部材100をフレーム本体部11に挿入することができ、位置決め部材100のフレーム本体部11への嵌合作業を効率よく、確実に実施することができる。ここで、偏心マーク11fは、図10(a)に示すように、ガイド穴11aの周囲の特定の場所に1箇所設けてもよいし、図10(b)に示すように、マーク105が配置されうる場所に全て(6箇所)設けてもよい。
【0044】
(2)各実施形態では、位置決め部材100は、カメラ10の測距センサ部50とフレーム本体部11との相対位置の補正に使用したが、これに限定されるものではなく、例えば、ミラーユニット部30のミラー固定部とミラー可動部との相対位置や、カメラに設けられた測光センサとフレーム本体部との相対位置、撮像部70とフレーム本体部11との相対位置などの補正に用いることも可能である。
(3)各実施形態では、偏心位置決定部104及び偏心位置決定穴11bは、正六角形状の断面を有しているが、偏心位置決定部104の断面の中心に対して点対称な形状(例えば、平行四辺形)や、偏心位置決定部104の断面の中心を通過する線に対して線対称な形状(例えば、正三角形)で形成してもよい。
【0045】
なお、第1実施形態〜第3実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は、以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明による位置決め機構の第1実施形態として用いられるカメラを説明する断面図である。
【図2】カメラのフレーム本体部と測距センサ部との固定を説明する図である。
【図3】位置決め部材の第1実施形態を示す模式図である。
【図4】位置決め部材の挿入方向と、測距センサ及びフレーム本体の相対位置との関係を説明する図である。
【図5】位置決め部材に設けられたマークの使用方法を説明する図である。
【図6】カメラの測距センサ部の測距中心と被写体光の光軸中心とのズレの分布図である。
【図7】本発明による位置決め部材の第2実施形態を示す模式図である。
【図8】本発明による位置決め部材の第3実施形態を示す模式図である。
【図9】位置決め部材の挿入方向と、測距センサ及びフレーム本体の相対位置との関係を説明する図である。
【図10】フレーム本体部に設けられたガイド穴部の変形形態を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
10:カメラ、11:フレーム本体部、11a:ガイド穴、11b:偏心位置決定穴、11c:ピン逃げ穴、11d:ピン、11e:ネジ穴、12:画像表示部、20:レンズ部、30:ミラーユニット部、40:ファインダ部、50:測距センサ部、51:台座、52:第1の孔部、53:長孔部、54:第2の孔部、60:シャッタ部、70:撮像部、100:位置決め部材、101:ガイド部、102:第1のピン部、103:第2のピン部、104:偏心位置決定部、105:マーク、110:固定ビス



【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の部材及び第2の部材に嵌合されることによって、前記第1の部材及び前記第2の部材の相対位置を位置決めする位置決め部材であって、
当該位置決め部材の配置位置を前記第1の部材に対して決定するガイド部と、
前記ガイド部の一端の前記ガイド部と同心上に設けられ、前記第2の部材に嵌合可能な第1の嵌合部と、
前記ガイド部の他端の前記ガイド部の中心と偏心した位置に設けられ、前記第2の部材に嵌合可能な第2の嵌合部と、
前記ガイド部と同心上に設けられ、偏心した第2の嵌合部の偏心位置を前記第1の部材に対して決定する偏心位置決定部と、
を備える位置決め部材。
【請求項2】
請求項1に記載の位置決め部材において、
前記ガイド部は、前記偏心位置決定部を兼ねること、
を特徴とする位置決め部材。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の位置決め部材において、
前記偏心位置決定部は、その断面が、前記偏心位置決定部の中心に対して点対称な形状、又は、前記偏心位置決定部の中心を通過する線に対して線対称な形状に形成されること、
を特徴とする位置決め部材。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の位置決め部材において、
前記第2の嵌合部の偏心方向を示すマークを備えること、
を特徴とする位置決め部材。
【請求項5】
請求項4に記載の位置決め部材において、
前記マークは、前記ガイド部の他端の前記第2の嵌合部の近傍に設けられること、
を特徴とする位置決め部材。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の位置決め部材において、
前記第1の嵌合部は、軸形状に形成され、
前記第2の嵌合部は、前記第1の嵌合部の軸断面形状と同一の軸断面形状を有した軸形状に形成されること、
を特徴とする位置決め部材。
【請求項7】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の位置決め部材において、
前記第1の嵌合部は、穴形状に形成され、
前記第2の嵌合部は、前記第1の嵌合部の穴形状と同一の穴形状に形成されること、
を特徴とする位置決め部材。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の位置決め部材と、
前記位置決め部材の前記ガイド部と嵌合する被ガイド部と、前記位置決め部材の前記偏心位置決定部と係合する被偏心位置決定部とを有する第1の部材と、
前記位置決め部材の前記第1の嵌合部及び前記第2の嵌合部に嵌合可能な被嵌合部を有する第2の部材と、
を備える位置決め機構。
【請求項9】
請求項8に記載の位置決め機構において、
前記第1の部材及び前記第2の部材は、前記第1の嵌合部及び前記第2の嵌合部の嵌合方向と垂直な方向に位置決めされ、
前記位置決め部材の前記第1の嵌合部を前記第2の部材の被嵌合部に嵌合し、前記ガイド部を前記第1の部材に嵌合することによって決定される第1の位置決め形態と、
前記位置決め部材の前記第2の嵌合部を前記第2の部材の被嵌合部に嵌合し、前記ガイド部及び前記偏心位置決定部を前記第1の部材に嵌合することによって決定される第2の位置決め形態とをとること、
を特徴とする位置決め機構。
【請求項10】
請求項8又は請求項9に記載の位置決め機構において、
前記被ガイド部は、前記被偏心位置決定部を兼ねること、
を特徴とする位置決め機構。
【請求項11】
請求項8から請求項10までのいずれか1項に記載の位置決め機構において、
前記第1の嵌合部が、軸形状に形成され、前記第2の嵌合部が、前記第1の嵌合部の軸断面形状と同一の軸断面形状を有した軸形状に形成されているときに、
前記第1の部材は、前記第1の嵌合部又は前記第2の嵌合部との接触を避ける逃げ部を備えること、
を特徴とする位置決め機構。
【請求項12】
請求項8から請求項11までのいずれか1項に記載の位置決め機構において、
前記第1の部材は、カメラ内に固定された部材であり、
前記第2の部材は、前記カメラに設けられた測距センサの台座であること、
を特徴とする位置決め機構。
【請求項13】
請求項8から請求項11までのいずれか1項に記載の位置決め機構において、
前記第1の部材は、カメラに設けられたミラーユニットのミラー固定部であり、
前記第2の部材は、前記ミラーユニットのミラー可動部であること、
を特徴とする位置決め機構。
【請求項14】
請求項8から請求項11までのいずれか1項に記載の位置決め機構において、
前記第1の部材は、カメラ内に固定された部材であり、
前記第2の部材は、前記カメラに設けられた測光センサの台座であること、
を特徴とする位置決め機構。
【請求項15】
請求項8から請求項11までのいずれか1項に記載の位置決め機構において、
前記第1の部材は、カメラ内に固定された部材であり、
前記第2の部材は、前記カメラに設けられた撮像素子の台座であること、
を特徴とする位置決め機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−14982(P2009−14982A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−176277(P2007−176277)
【出願日】平成19年7月4日(2007.7.4)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】