説明

内視鏡装置

【課題】内視鏡画像に隣接してPinP(重畳)した医療画像の視認性を向上させる。
【解決手段】CPUの制御により、ビデオプロセッサでは、内視鏡からの内視鏡画像Raに、超音波画像RbをPinPさせてモニタ5に表示させることができる。内視鏡画像Raのみを表示しているときは、各種患者情報及びコメント等の文字情報122が画像に隣接して表示されるため、超音波画像RbをPinPすると文字情報122が邪魔して超音波画像Rbが見づらい状況となるため、術者の操作により超音波画像RbをPinPすると、自動的に文字情報122を消去することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡装置、さらに詳しくは、外部医療画像を内視鏡画像にPinPする内視鏡装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、内視鏡は、医療用分野及び工業用分野で広く用いられるようになった。また、最近は、光学式内視鏡の接眼部に撮像手段を備えたテレビカメラを装着したテレビカメラ外 付け式内視鏡や、先端部に撮像手段を備えた電子内視鏡により、撮像した内視鏡画像をモ ニターに表示する内視鏡装置も広く用いられるようになった。
【0003】
この種の内視鏡装置は、従来より、内視鏡を用いて撮像した内視鏡画像を着脱自在な記憶媒体に記録、再生可能とする技術を備えたものが数多く提案されている。
【0004】
例えば、特開平6−96170号公報に記載の内視鏡情報記録システムには、画像読取 手段によって読み取った画像情報、及び音声読取手段によって読み取った音声情報をカード状記録媒体に記録する技術が開示されている。
【0005】
また、特開平11−89792号公報に記載の内視鏡システムには、内視鏡からの撮像信号を信号処理する映像信号処理装置を有し、この映像信号処理装置に具備する映像信号出力制御手段によって、少なくともカード検知手段が記憶媒体であるPCカードのPCカードスロットへの装着を検知した場合、PCカード内のメモリに内視鏡画像のフリーズ画像を格納するメモリ制御手段に、前記撮像信号を信号処理する信号処理手段からの映像信号を出力するようにして前記PCカードに記録する技術が開示されている。
【0006】
さらに、特開平11−32983号公報に記載の内視鏡撮像装置には、信号処理手段に おける映像信号特性の調整を行う複数の調整手段と、この調整手段の調整値を記憶する外部記憶手段であるメモリーカードとを有し、制御手段によって、メモリーカードに記憶された調整値を基に前記調整手段の動作設定を変更する技術が開示されている。
【0007】
近年、この種の内視鏡装置は、検査後にPCカードやメモリーカード等の記録媒体に記録した画像群を用いて効果的に分析や診断を行うためには、前記記録媒体に記録した画像群から複数の所望画像を選択して1枚の画像として表示やプリントアウトすることが望まれている。
【0008】
また、特開平10−118032号公報にはピクチャーインピクチャーの親画像及び子画像を同一モニタに表示できる内視鏡装置が開示されている。
【特許文献1】特開平6−96170号公報
【特許文献2】特開平11−89792号公報
【特許文献3】特開平11−32983号公報
【特許文献4】特開平10−118032号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記各従来例において、内視鏡画像を表示する際には、患者を識別するための識別情報等の文字情報が内視鏡画像に隣接してモニタ上に表示されるが、所望の画像を内視鏡画像にPinP(重畳)して表示する場合、文字情報によりPinP(重畳)した画像観察が視認することに支障があった。
【0010】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、内視鏡画像に隣接してPinP(重畳)した医療画像の視認性を向上させることのできる内視鏡装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
体腔内に挿入し観察対象を撮像する内視鏡と、
前記内視鏡が撮像した観察対象の内視鏡画像より第1の医療画像を生成する内視鏡画像生成手段と、
外部の医療装置からの第2の医療画像を取得する医療画像取得手段と、
前記第1の医療画像及び前記第2の医療画像からなる表示画像を生成する表示画像生成手段と、
前記第1の医療画像及び前記第2の医療画像を複数の異なる記録形式で記録手段に記録制御する記録制御手段と
を備えて構成される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、内視鏡画像に隣接してPinP(重畳)した医療画像の視認性を向上させることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について述べる。
【実施例1】
【0014】
図1ないし図17は本発明の実施例1に係わり、図1は内視鏡装置の構成を示す構成図、図2は図1の内視鏡装置の接続関係を示す図、図3は図1のモニタの表示画像を説明する第1の図、図4は図1のモニタの表示画像を説明する第2の図、図5は図4の表示画像の記録の記録媒体のディレクトリ構造を示す図、図6は図1のモニタの表示画像を説明する第3の図、図7は図1のモニタの表示画像を説明する第4の図、図8は図1のモニタの表示画像を説明する第5の図、図9は図1のモニタの表示画像を説明する第6の図、図10は図1のパネルでのレリーズ設定画面を説明する図、図11は図10の設定画面におけるレリーズ処理の流れを示すフローチャート、図12は図11のレリーズ処理を説明する図、図13は図1のパネルでの言語設定が実施されたを第1の言語メニューを説明する図、図14は図13の言語設定を説明する図、図15は図1のパネルでの言語設定が実施された第2の言語メニューを説明する図、図16は図1のパネルでの言語設定が実施された第3の言語メニューを説明する図、図17は図1のパネルでの言語設定が実施された第4の言語メニューを説明する図である。
【0015】
図1に示すように、本実施例の内視鏡装置1は、体腔内に挿入され、体腔内を撮像するための電子内視鏡(以下、内視鏡と略記)2と、観察用の照明光を発生する光源装置3を有し、内視鏡2で撮像された画像信号に対する信号処理を行うビデオプロセッサ4と、内 視鏡画像を表示する観察モニタ(以降、モニタと称す)5と、内視鏡画像をプリントアウトするビデオプリンタ6と、内視鏡装置全体の操作指示やデータ入力を行うキーボード7と、マウス8と、ビデオプロセッサ4に着脱自在な記憶媒体としてのUSBストレージ9と、ビデオプロセッサ4に着脱自在な記憶媒体としてのメモリーカード(PCカード)10とを有している。
【0016】
なお、前記光源装置3は、前記ビデオプロセッサ4と一体的に構成したものであるが、別体となっていても良い。
【0017】
前記内視鏡2は、体腔内に挿入される細長の挿入部2Aと、この挿入部2Aの後端に設 けられた操作部2Bとを有する。
【0018】
この挿入部2A内には照明光を伝送するライトガイド16が挿通され、このライトガイド16の後端のライトガイドコネクタ14は光源装置3に着脱自在に接続され、光源装置3から供給される照明光を伝送し、挿入部2Aの先端部2aの照明窓(図示せず)に取り付けられた先端面からさらに照明レンズ17を経て体腔内の患部等の被写体2C側を照明する。
【0019】
この先端部2aには、照明窓に隣接して観察窓(図示せず)が設けてあり、この観察窓には対物光学系18が取り付けてある。この対物光学系18の結像位置に照明された被写体2Cの光学像を結像する。この結像位置には固体撮像素子としてCCD19が配置されており、結像された光学像を光電変換する。
【0020】
このCCD19は挿入部2A内等に挿通された信号線、コネクタ11、ケーブル12、コネクタ13を介してビデオプロセッサ4と電気的に接続される。そして、CCD19は 、光電変換してなる画像信号(撮像信号)を先端部2a内に配されたアンプ20により増幅さけた後、前記信号線、コネクタ11、ケーブル12、コネクタ13を介してビデオプロセッサ4に出力する。
【0021】
また、この内視鏡2の操作部2B等には、内視鏡2の機種情報(例えばCCDの識別情報など)や電子シャッタ速度等が記憶されたCCD識別情報部22と、このCCD19を駆動させて観察機能(例えば、レリーズ、フリーズ機能等)を実行するためのスイッチ21とが設けてある。
【0022】
光源装置3は、光を照射するキセノンランプ等のランプ23と、このランプ23の照明光路上に設けられ、複数の光学フィルタ、照明光照明光絞り及び回転フィルタ等を有し、照明光量を調整する調光部24と、この調光部24を制御する調光制御部25とを有している。
【0023】
この調光制御部25は、後述するビデオプロセッサ4の調光制御部30からコネクタ13、ケーブル12、コネクタ11、信号線を介して供給される制御信号に基づいて前記調光部24を制御するようになっている。
【0024】
ビデオプロセッサ4は、CCD19を駆動する駆動信号を発生するCCD駆動部29を有している。
【0025】
また、このビデオプロセッサ4は、CCD19から出力された撮像信号をデジタル信号 に変換するA/D変換回路26と、A/D変換回路26から出力された画像データに対する前処理を行う前段映像処理部27と、アイソレーション部28と、アイソレーション部28からの画像データに対する後処理を行う後段映像処理部31と、この後段映像処理部31からの画像データと後述する外部の記憶媒体であるUSBストレージ9やPCカード10に記憶された画像データとを合成、重畳処理するグラフィック表示/重畳部32と、D/A変換回路34との順に画像信号が流れるように構成されている。
【0026】
また、このビデオプロセッサ4には、前記光源装置3の調光制御部25を制御する調光制御部30と、後段映像処理部31からの画像データあるいは前記PCカード10等の記憶媒体からの画像データをキャプチャするキャプチャ部33と、装置全体の各種制御動作を行うCPU38と、このCPU38のバス39と、RAM40と、フラッシュメモリ(登録商標)41と、I/Oポート42と、パネル43と、PCI(Periferal Component Interconnect)バスブリッジ44と、PCIバス45と、このPCIバス45に接続されるUSB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ46、PCカードコントローラ48及びユーアート(Universal Asynchronous Receiver Transmitter の略で以下、UARTと称す)50とが備えられている。
【0027】
さらに、ビデオプロセッサ4には、前記モニタ5を接続するためのコネクタ35と、前記ビデオプリンタ6を接続するためのコネクタ36と、前記UART50と前記ビデオプリンタ6とを接続するための接続端子37と、前記USBコントローラ46と外部のUSB機器(キーボード7、マウス8、USBストレージ9等)とを接続するためのコネクタ部47と、前記PCカードコントローラ48とPCカード10とを接続するためのスロット49とが備えられている。
【0028】
前記構成のビデオプロセッサ4では、図1に示すように、CCD19から得られた画像信号は、A/D変換回路26によりA/D変換され、前段映像処理部27に出力される。
【0029】
その後、デジタル化された画像データは、前段映像処理部27により色分離などの前段処理が施された後、アイソレーション部28により絶縁された上で後段映像処理部31に出力される。
【0030】
この後段映像処理部31では、供給された画像データに対し、γ変換、輪郭強調や拡大縮小などの映像処理が施される。その後、画像データは、グラフィック表示/重畳部32により後述するCPU回路側からの画像データ(OSD(On-Screen Display)表示画像も含む)や文字情報が重畳されてD/A変換回路34に出力される。
【0031】
D/A変換回路34では、供給された画像データをアナログ化し、アナログ化された画像データは前記コネクタ35、36を介してモニタ5、ビデオプリンタ6に出力される。
【0032】
こうして、モニタ5によって供給された画像信号に基づく画像(内視鏡画像)が表示され 、またビデオプリンタ6によって供給された画像信号に基づく画像がプリントアウトされるようになっている。
【0033】
なお、本実施例では、内視鏡装置1は、画素数などの駆動条件の異なる複数のCCD19を駆動するため、前記したように内視鏡2の操作部2B等にCCD識別情報部22を設けており、ビデオプロセッサ4は、このCCD識別情報部22に記憶された識別情報を用いてCCD19の駆動条件や前記後段映像処理部31の処理パラメータを変更するように制御している。
【0034】
また、本実施例では、前記したように被写体2Cの照明状態を最適に保つため、前記光源装置3内には調光部24及び調光制御部25が設けられており、これらの調光部24及び調光制御部25がビデオプロセッサ4内の調光制御部30によって制御されることで、照明光の強度が調整されるようになっている。
【0035】
図1に示すように、前記後段映像処理部31からの出力画像データは、キャプチャ部33にも供給されるようになっている。このキャプチャ部33は、前記PCIバス45に接続されており、内視鏡画像データを取り込み、前記PCIバス45を介して後述するCPU回路側へ出力する。
【0036】
CPU回路としては、前記したようにCPU38、バス39、RAM40、フラッシュメモリ(登録商標)41、I/Oポート42、PCIバスブリッジ44、PCIバス45、USBコントローラ46、PCカードコントローラ48及びUART50とで構成されている。
【0037】
前記CPU回路は、ビデオプロセッサ4内部の制御及び外部機器との通信を行うようになっている。
【0038】
前記CPU38には、バス39を介して、プログラム及びデータを一時記憶するためのRAM40、プログラム及びデータを電源OFF時も保持するフラッシュメモリ(登録商標)41、及び各回路群からの入出力信号を制御するI/Oポート42が接続される。
【0039】
このI/Oポート42には、前記パネル43が接続される。このパネル43は、画質調 整用のスイッチやLED、液晶モニタを設けており、使用者からの入力を受け付けたり、LED、液晶モニタ表示を制御する。該液晶モニタにはタッチパネル機能が設けられている。
【0040】
また、前記CPU38のバス39には、前記PCIバスブリッジ44が接続されている。このPCIバスブリッジ44は、前記CPU38のバス49を汎用バスであるPCIバス45に変換する。このPCIバス45上には、前記キャプチャ回路33、USBコントローラ46、PCカードコントローラ48及びUART50が接続されている。
【0041】
前記USBコントローラ46は、コネクタ部47を介して外部のUSB機器に接続するための回路であり、本実施例では、USB機器としてキーボード7及びマウス8のHID(Human Interface Device)や、USBストレージ9(例えばStrage Device)が接続される。
【0042】
なお、前記コネクタ部47は、キーボード7を接続するためのコネクタ47aと、マウス8のHIDを接続するためのコネクタ47bと、USBメモリ9を接続するためのコネクタ47cとを有している。
【0043】
前記PCカードコントローラ48は、ビデオプロセッサ4に設けられたPCカードスロット49に接続され、このPCカードスロット49に着脱されるPCカード10に対する制御を行う。前記UART50は、外部の機器とシリアル通信を行うための回路であり、本実施例ではビデオプリンタ6等の機器をリモート制御するために使用される。
【0044】
また、本実施例のビデオプロセッサ4では、コネクタ102を介して、外部の医療機器、例えば超音波観測装置100と接続可能となっており、超音波観測装置100からのライブの観測画像がデコーダ101を介して、後段映像処理部31及び、I/Oポート42に入力することができる。
【0045】
図2に示すように、CPU38の制御により、ビデオプロセッサ4では、内視鏡2からの内視鏡画像Raに、超音波観測装置100のモニタ100aに表示される超音波画像RbをPinP(ピクチャーインピクチャ)させてモニタ5に表示させることができる。
【0046】
なお、内視鏡画像RaにPinPさせる画像を超音波観測装置100のモニタ100aに表示される超音波画像Rbとしたが、これに限らず、フラッシュメモリ(登録商標)41等に予め格納している外部の医療機器の画像を内視鏡画像RaにPinPさせるようにしてもよい。
【0047】
内視鏡画像Raのみを表示しているときは、図3に示すように、各種患者情報及びコメント等の文字情報122が画像に隣接して表示されるため、超音波画像RbをPinPすると文字情報122が邪魔して超音波画像Rbが見づらい状況となるため、術者の操作により超音波画像RbをPinPすると、図4に示すように、自動的に文字情報122を消去することができる。この超音波画像RbをPinP時の文字情報122の消去の設定は、術者により任意に設定可能であり、例えばパネル43に設けられた液晶モニタのタッチパネル機能により容易に行うことができる。
【0048】
また、パネル43に設けられた液晶モニタのタッチパネル機能を用いて、モニタ5に表示されている、内視鏡画像Ra及び超音波画像Rbを独立にPCカード10に保存することができる。保存形式は、圧縮したJPEG形式のみ、あるいはJPEG方式及び非圧縮形式のTIFF形式であり、パネル43に設けられた液晶モニタのタッチパネル機能を用いて設定できる。
【0049】
とくに、JPEG形式及びTIFF形式の両方形式で画像保存した場合には、PCカード10のディレクトリ形式は、図5に示すように、JPEG形式の画像ディレクトリの下層にTIFF形式の画像ディレクトリが生成され、保存形式毎に分離した構造で画像が記録されるため、画像検索が容易に行えるようになっている。
【0050】
図6に示すように、文字情報122に例えばPCカード10の記憶容量残量を示すメディア残量エリア123に残量インジケータ123aを表示することができる。
【0051】
このメディア残量エリア123は、図7に示すように、常時表示可能であるが、少なくとも電源投入には表示し、第1の所定枚数が記録可能な所定残量以下になったときのみ、メディア残量エリア123を表示するようにしても良い。さらに、図8に示すように、文字情報122を消去しメディア残量エリア123のみを表示するようにしても良い。そして、図9に示すように、第2の所定枚数が記録可能な所定残量以下(記録保証できない残量以下)になったときには、メディア残量エリア123に残量インジケータ123aの代りにエラー表示124を行う。
【0052】
また、図10に示すように、パネル43に設けられた液晶モニタ43aでは、スイッチ21の複数のスイッチにレリーズの際に実行させる機能をタッチパネル機能により設定することができる。
【0053】
すなわち、例えばスイッチ21の第1及び第2のスイッチにレリーズ1機能及びレリーズ2機能を割り付け、それぞれのスイッチが操作された際の、画像の記録先を設定することができる。図10の場合、レリーズ1機能ではビデオプリンタ6のみ記録先と設定し、レリーズ2機能ではビデオプリンタ6以外の、PCカード10及びUSBストレージ9を記録先と設定している。なお、図中では、USBストレージ9は画像ファイルとして分類されている。
【0054】
このようにスイッチ21にレリーズ機能を設定した際の作用を図7のフローチャートを用いて説明する。
【0055】
図11に示すように、レリーズ機能が割り付けられたスイッチ21のレリーズの押下をステップS1にて確認すると、ステップS2にて画像をキャプチャ部33でキャプチャする。
【0056】
そして、ステップS3〜S8において、設定された記録先へに記録処理を実行する。ステップS3では記録先としてビデオプリンタ6が設定されているかどうか判断し、記録先としてビデオプリンタ6が設定されているばあいには、ステップS4にてビデオプリンタ6での画像記録処理を実行する。ステップS5では記録先としてPCカード10が設定されているかどうか判断し、記録先としてPCカード10が設定されているばあいには、ステップS6にてPCカード10での画像記録処理を実行する。同様に、ステップS7では記録先としてUSBストレージ9(画像ファイル)が設定されているかどうか判断し、記録先としてUSBストレージ9が設定されているばあいには、ステップS8にてUSBストレージ9での画像記録処理を実行する。
【0057】
そして、ステップS9にてビデオプリンタ6でのプリンタ処理が実行されたどうか判断する。ビデオプリンタ6でのプリンタ処理が実行された場合には、ステップS10にて、図12に示すように、モニタ5に所定時間記録した画像のINDEX画像を重畳表示し、処理を終了する。
【0058】
プリンタ処理が実行されたと判断された場合は、PCカード10あるいはUSBストレージ9への記録がなされていない場合が想定されるため、プリンタ処理された画像のINDEX画像120aを所定時間モニタ5に表示することでユーザが記録した画像を確認することができる。なお、PCカード10あるいはUSBストレージ9への記録がなされている場合はパネル43を操作することで、記録した画像をPCカード10あるいはUSBストレージ9から読み出し、モニタ5あるいは液晶モニタ43aで確認することができるので、ステップS9では、記録処理がプリンタ処理のみかどうかを判断するようにしても良い。さらに、図12では、文字表示122がなされているが、上記PinPの際と同様に文字表示122をINDEX画像120aの表示期間中消去するようにしてもよい。
【0059】
また、本実施例では、パネル43に設けられた液晶モニタ43aでは、モニタ5あるいは液晶モニタ43aに表示させる各画像の文字表示の言語表記をタッチパネル機能により設定することができる。
【0060】
図13は言語表記が英語表記されたメニュー画面を液晶モニタ43aに表示させた例であって、画面上の言語が英語表記となている。この画面で言語変換エリア180をプルダウン表示させることで、メニュー画面上の言語を所望の言語表記に変更することができる。
【0061】
言語変換エリア180は、図14に示すように、選択する選択言語表記は、各言語の表記でなされている。すなわち、例えば
(1)英語言語の表記を選択する項目は英語
(2)フランス語言語の表記を選択する項目はフランス語
(3)ドイツ語言語の表記を選択する項目はドイツ語
(4)イタリア語言語の表記を選択する項目はイタリア語
等、メニュー画面上の言語の言語表記に係らず、言語変換エリア180の選択言語表記は選択したい言語で表記さている。図15はイタリア語言語の表記のニュー画面を示し、図16はフランス語言語の表記のニュー画面を示し、図17はドイツ語言語の表記のニュー画面を示しているが、これらニュー画面の言語変換エリア180においても、選択する選択言語表記は、各言語の表記でなされている。
【0062】
このように言語変換エリア180の選択言語表記を選択したい言語で行うことで、メニュー画面上の言語が十分に理解できない操作者であっても、言語変換エリア180の自国の言語は認識できるので、変換したい言語表記を容易、かつ確実に選択できる。
【0063】
本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の実施例1に係る内視鏡装置の構成を示す構成図
【図2】図1の内視鏡装置の接続関係を示す図
【図3】図1のモニタの表示画像を説明する第1の図
【図4】図1のモニタの表示画像を説明する第2の図
【図5】図4の表示画像の記録の記録媒体のディレクトリ構造を示す図
【図6】図1のモニタの表示画像を説明する第3の図
【図7】図1のモニタの表示画像を説明する第4の図
【図8】図1のモニタの表示画像を説明する第5の図
【図9】図1のモニタの表示画像を説明する第6の図
【図10】図1のパネルでのレリーズ設定画面を説明する図
【図11】図10の設定画面におけるレリーズ処理の流れを示すフローチャート
【図12】図11のレリーズ処理を説明する図
【図13】図1のパネルでの言語設定が実施されたを第1の言語メニューを説明する図
【図14】図13の言語設定を説明する図
【図15】図1のパネルでの言語設定が実施された第2の言語メニューを説明する図
【図16】図1のパネルでの言語設定が実施された第3の言語メニューを説明する図
【図17】図1のパネルでの言語設定が実施された第4の言語メニューを説明する図
【符号の説明】
【0065】
1…内視鏡装置
2…内視鏡
2A…挿入部
2B…操作部
2C…被写体
2a…先端部
3…光源装置
4…ビデオプロセッサ
5…モニタ
6…ビデオプリンタ
7…キーボード
8…マウス
9…USBストレージ
10…メモリーカード(PCカード)
19…CCD
22…CCD識別情報部
23…ランプ
27…前段映像処理部
28…アイソレーション部
29…CCD駆動部
30…調光制御部
31…後段映像処理部
32…グラフィック表示/重畳部
33…キャプチャ部
38…CPU
39…バス
40…RAM、
41…フラッシュメモリ(登録商標)
42…I/Oポート
43…パネル
44…PCIバスブリッジ、
45…PCIバス、…
46…USBホストコントローラ、
48…PCカードコントローラ、
49…カードスロット
101…エンコーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
体腔内に挿入し観察対象を撮像する内視鏡と、
前記内視鏡が撮像した観察対象の内視鏡画像より第1の医療画像を生成する内視鏡画像生成手段と、
外部の医療装置からの第2の医療画像を取得する医療画像取得手段と、
前記第1の医療画像及び前記第2の医療画像からなる表示画像を生成する表示画像生成手段と、
前記第1の医療画像及び前記第2の医療画像を複数の異なる記録形式で記録手段に記録制御する記録制御手段と
を備えたことを特徴とする内視鏡装置。
【請求項2】
前記録制御手段は、前記記録形式に基づき、前記記録手段に記録する階層を前記記録形式毎に分類する
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項3】
前記外部の医療装置を接続する外部医療装置接続手段を
さらに有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡装置。
【請求項4】
前記前記第2の医療画像の前記表示画像の生成状況により前記観察対象の対象情報を消去する対象情報消去手段
を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−175430(P2007−175430A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−380208(P2005−380208)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(304050923)オリンパスメディカルシステムズ株式会社 (1,905)
【Fターム(参考)】