説明

内視鏡装置

【課題】内視鏡に搭載される送気送水装置や吸引装置のメンテナンス管理を容易且つ確実に行う。
【解決手段】流動体の流れ制御を行う摺動部品を持つ内視鏡制御装置を搭載した内視鏡と、摺動部品が摺動駆動されたとき観測される流動体の流動の有無を検出するセンサ(ステップS3)と、センサの検出信号に基づき流動の「有」の回数を計数する計数手段(ステップS4)と、計数手段が計数した値の積算値を記憶するメモリ54と、メモリ54に記憶された積算値を表示する表示手段とを備える。更には、メモリ54に記憶された積算値を所定回数値と比較し(ステップS13,S15)積算値が所定回数値以上となったとき警報を出力する手段を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送気送水装置や吸引装置等の内視鏡制御装置のメンテナンス時期警報を行う内視鏡装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡の手元操作部には、下記の特許文献1,2,3記載の様に、内視鏡制御装置である送気送水装置や吸引装置が設けられる。送気送水装置は、空気と送水液を切り替えながら、送気送水用チューブを介して内視鏡スコープ先端部から吐出させる装置であり、手元操作部に設けられた送気送水ボタン(AWボタン)で操作される。
【0003】
例えば、内視鏡スコープが挿入された臓器内の空洞を膨らませるときには空気が所要圧力にて送気送水用チューブ内に送り込まれる。また、スコープ先端に設けられた対物レンズを洗浄したり、被写体となる臓器内の空洞を洗浄するときには、水等の送水液が所要圧力にて送気送水用チューブ内に送り込まれる。
【0004】
送気用の空気や送水用の液体は、内視鏡とは別置の空気供給装置や給水タンクから供給され、医者が送気送水ボタンを手操作することで、気体/液体を切り替えて、送気送水用チューブに供給する様になっている。
【0005】
送気送水装置は、シリンダ内にピストン部材を摺動自在に嵌挿した構造になっており、ピストン部材の中心孔開口端を医者が指で塞いで空気出口を塞いだとき、空気供給装置からの空気が送気送水用チューブ内に供給され、医者が指で送気送水ボタンを押し、弾発バネの弾力に抗してピストン部材をシリンダ内に押し込んだとき、空気供給装置からの空気がピストン部材の周面で遮断され、代わりに、給水タンクからの送水液が送気送水用チューブ内に供給される。
【0006】
吸引装置は、内視鏡スコープ先端部に連通する吸引用チューブ(鉗子孔と共用される)と、病院設置の吸引設備に接続される吸引管との間に設けられ、常時は吸引用チューブと吸引管との連通を遮断する方向に弾発バネで付勢されたピストン部材を、吸引ボタン(SUCボタン)を介してシリンダ内に押し込んだとき、両者間が連通され、体腔内の汚物等が外部に吸引される構造になっている。
【0007】
【特許文献1】特許第3599093号公報
【特許文献2】特開2007―313047号公報
【特許文献3】特開2006―149736号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
内視鏡等の医療機器は、患者の安全を図るために、高度な信頼性が要求される。そこで、操作ボタンを押し込む毎に摺動する送気送水装置や吸引装置は、長期間使用するとOリング等の部品が摩耗したり、弾発バネのバネ圧が弱くなったりするため、トラブルが発生する前に交換しなければならない。
【0009】
この交換時期は、従来は、内視鏡を使用する医者やメンテナンス担当者の判断に任されるが、近年では複数の内視鏡を使用する医院や病院が多くなり、個々の内視鏡毎にきめ細かなメンテナンス管理を容易且つ確実に行える装置の開発が望まれる様になってきている。
【0010】
本発明の目的は、内視鏡に搭載される送気送水装置や吸引装置のメンテナンス管理を容易且つ確実に行うことを可能にする内視鏡装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の内視鏡装置は、流動体の流れ制御を行う摺動部品を持つ内視鏡制御装置を搭載した内視鏡と、前記摺動部品が摺動駆動されたとき観測される前記流動体の流動の有無を検出するセンサと、該センサの検出信号に基づき前記流動の「有」の回数を計数する計数手段と、該計数手段が計数した値の積算値を記憶するメモリとを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の内視鏡装置は、前記メモリに記憶された前記積算値を表示する表示手段を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の内視鏡装置は、前記摺動部品の交換時期の目安となる駆動回数を表示する表示手段を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の内視鏡装置は、前記メモリに記憶された前記積算値と共に、前記摺動部品の交換時期の目安となる駆動回数を表示する表示手段を備えることを特徴とする。
【0015】
本発明の内視鏡装置は、流動体の流れ制御を行う摺動部品を持つ内視鏡制御装置を搭載した内視鏡と、前記摺動部品が摺動駆動されたとき観測される前記流動体の流動の有無を検出するセンサと、該センサの検出信号に基づき前記流動の「有」の回数を計数する計数手段と、該計数手段が計数した値の積算値を記憶するメモリと、該メモリに記憶された前記積算値を所定回数値と比較する比較手段と、該比較手段の比較により前記積算値が前記所定回数値以上となったとき警報を出力する警報手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明の内視鏡装置の前記警報手段は、前記積算値が前記所定回数値以上となったとき注意警報を出力し、該所定回数値より多い、前記摺動部品の交換時期の目安となる駆動回数値に達したとき交換指示警報を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、摩耗する摺動部品の使用回数を自動的に計測して積算するため、部品交換時期を容易に判断することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態に係る内視鏡装置の全体構成図である。この内視鏡装置は、内視鏡10と、周辺装置30と、給水タンク40とを備える。
【0020】
内視鏡10は、手元操作部11と、この手元操作部11に連設され患者の体腔内に挿入されるスコープ部12と、手元操作部11に連設され周辺装置30に接続される装着部13とを備える。
【0021】
内視鏡10のスコープ部12には、その先端に図示を省略した撮像素子が収納されると共に、スコープ部12内には、送気送水用チューブ15と、鉗子孔16と、撮像素子で撮影を行うときに照明光を周辺装置30から伝達する光ファイバ束でなる図示省略のライトガイドと、撮像素子に接続された信号線等が挿通される。
【0022】
鉗子孔16は手元操作部11の手前で2分岐され、1分岐が鉗子挿入口17に連設され、他分岐側が吸引用チューブ18として手元操作部11まで延設される。
【0023】
装着部13と手元操作部11との間には、上記の図示省略のライトガイドと、撮像素子に接続された信号線とが挿通されると共に、送気送水管21と、吸引管22とが挿通される。
【0024】
手元操作部11には、送気送水装置3と、吸引装置5とが設けられる。送気送水装置3は、送気送水用チューブ15と送気送水管21との間の連設部分に設けられ、吸引装置5は、吸引用チューブ18と吸引管22との間の連設部分に設けられる。
【0025】
送気送水装置3は、本実施形態では、シリンダ内にピストン部材を摺動自在に嵌挿すると共にピストン部材の頭部に送気送水ボタン(AWボタン)が装着された周知の構造になっている。
【0026】
ピストン部材の中心孔に連続するAWボタンの中心孔開口端を医者が指で塞いで空気出口を塞いだとき、後述する空気供給装置からの空気が、送気送水管21を通って送気送水用チューブ15に供給され、医者が指でAWボタンを弾発バネの弾発力に抗して押し、ピストン部材をシリンダ内に押し込んだとき、空気供給装置からの空気がピストン部材の周面で遮断され、代わりに、給水タンク40からの送水液が送気送水管21を通り送気送水用チューブ15内に供給される様になっている。
【0027】
吸引装置5は、本実施形態ではこれも周知の構造になっており、吸引用チューブ18と吸引管22との連通を遮断する方向に弾発バネで付勢されたピストン部材を、該ピストン部材の頭部に装着された吸引ボタン(SUCボタン)を医者が押してシリンダ内に押し込んだとき、両者間が連通され、体腔内の汚物等が外部に吸引される様になっている。
【0028】
装着部13内を挿通される吸引管22は、装着部13の側部からその一端が引き出された構造になっており、この一端部が、病院設備の吸引装置に連結される様になっている。
【0029】
装着部13内を挿通される送気送水管21は、送気管21aと送水管21bとでなる。送気管21a及び送水管21bは装着部13の側部から引き出されて給水タンク40に接続される。送水管21bの端部は給水タンク40の水面下部に潜没した状態で挿入され、送気管21aの端部は給水タンク40の水面上部に挿入される。
【0030】
送気管21aは、装着部13の側部で分岐され、その分岐管21cが、装着部13を通り、周辺装置30内に設けられた空気供給装置31に接続される。医者が送気送水装置3のAWボタンの空気出口を開放している状態では、空気供給装置31からの空気は、送気管21c,21aを通ってAWボタン頭部から外部に開放される。
【0031】
しかし、医者がAWボタンの空気出口を塞ぐと、空気出口を失った空気供給装置31からの空気圧が給水タンク40内に供給され、給水タンク40内の水が、送水管21bに押し出され、送気送水装置3まで供給される。そして、送気送水装置3のピストン部材がシリンダ内で押し込まれると、送気送水用チューブ15内に水が供給される。
【0032】
周辺装置30は、図示する例では、空気供給装置31を内蔵したビデオプロセッサ32と、上記のライトガイドに照明光を導入する光源装置33と、内視鏡10の先端部に設けた撮像素子からの撮像画像信号をビデオプロセッサ32が画像処理した映像を表示するモニタ装置34と、本実施形態に係る警報装置35とを備える。
【0033】
また、本実施形態の内視鏡装置は、送水管21bの途中に設けた第1流量センサ37と吸引管22の途中に設けた第2流量センサ38とを備え、この2つの流量センサ37,38の検出信号を警報装置35が取り込む構成になっている。
【0034】
また、上述した構成の内視鏡10の手元操作部11には、内視鏡10を特定するID番号を無線発信するRFタグ(ICタグ)25が設けられており、内視鏡10の管理に必要となる情報が格納されている。
【0035】
図2は、図1に示す警報装置35の機能構成図である。この警報装置35は、制御演算処理を行うCPU51と、処理プログラムを格納したROM52と、ワークメモリとして動作するRAM53と、不揮発性メモリ54と、入力IF55及び出力IF56と、これらを相互接続するバス57と、入力IF55に接続されたRFタグ読取装置58とを備える。
【0036】
不揮発性メモリ54には、図3の中央部分に図示する様に、内視鏡のID毎に、当該内視鏡10に搭載された送気送水装置3の使用回数データと、吸引装置5の使用回数データとが格納され、また、これらの使用回数データは、後述する様に更新される。
【0037】
図1に示す送水管21bに設けられた第1流量センサ37の検出信号と、吸引管22に設けられた第2流量センサ38の検出信号とは入力IF55に接続され、出力IFから出力される後述の警報出力が、モニタ装置34に出力される。
【0038】
図3の左側に示されるフローチャートは、図2に示すCPUが実行するデータ更新処理プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【0039】
医者が内視鏡10を使用する場合、図1に示すRFタグ25部分を図2のRFタグ読取装置58に近づけてから、その装着部13をビデオプロセッサ32に装着する。これにより、CPU51は、その内視鏡10のID番号を取得することができる(ステップS1)。
【0040】
次のステップS2では、不揮発性メモリ54を検索し、ステップS1で取得したID番号の送気送水装置(AW)3の使用回数データn1(前回までの使用回数データの積算値)と、吸引装置5の使用回数データn3(前回までの使用回数データの積算値)とを読み出す。
【0041】
次のステップS3では、第1流量センサ37,第2流量センサ38の検出信号を監視する。図4の最上段に示す様に、医者が送気送水装置3のAWボタンを押下すると、それに応じて、送水管21bと送気送水チューブ15とが連通し、図4の2段目に示す様に、若干の時間遅れを伴って、送水管21bに水が流れる。この水の流れが、第1流量センサ37で検出される。
【0042】
同様に、図4の3段目に示す様に、医者が吸引装置5のSUCボタンを押下すると、それに応じて、吸引用チューブ18と吸引管22とが連通し、内視鏡10の先端部から吸引された空気や汚物等が、病院設置の吸引設備に吸い出される。この結果、図4の最下段に示す様に、第2流量センサ38は、流量を検出する。
【0043】
第1流量センサ37,38共に、誤差を排除するために想定される流量の50%を閾値として、センサ37,38の検出信号値が閾値を超えたとき、「送気送水装置3の動作有り」「吸引装置5の動作有り」と判断し、ステップS3からステップS4に進む。
【0044】
ステップS4では、「送気送水装置の動作有り」と判断したときは送気送水装置用カウンタをカウントアップし、「吸引装置の動作有り」と判断したときは吸引装置用カウンタをカウントアップする。
【0045】
そして、次のステップS5で、カウンタアップしたデータで不揮発性メモリ54の該当ID番号位置の使用回数データを書き換え、次のステップS6で、内視鏡10の使用OFFとなるか否かを判定し、使用ON状態のときにはステップS3に戻ってステップS4,S5,S6を繰り返し実行し、使用OFFとなったときにはこのデータ更新処理プログラムを終了する。
【0046】
図3の右側に示されるフローチャートは、図2に示すCPUが実行する警報処理プログラムの処理手順を示すフローチャートである。ステップS11では、ステップS1と同様に、内視鏡10のID番号を取得し、ステップS12では、ステップS2と同様に、不揮発性メモリ54から該当ID番号の送気送水装置3の使用回数データと、吸引装置5の使用回数データとを読み出す。
【0047】
以下では、送気送水装置3の使用回数データについて説明するが、吸引装置5の使用回数データに対しても同様に適用する。
【0048】
送気送水装置3の摺動部材(ピストン部材やOリング等)の交換時期の目安となる使用回数を「m2」とし、それより所定回数少ない回数を「m1」とし、不揮発性メモリ54から読み出した使用回数データを「n」とする。
【0049】
先ず、ステップS13で、n≦m1であるか否かを判定する。判定結果が肯定(Yes)の場合には、送気送水装置3の使用回数は少ないため、この場合にはステップS14に進み、「使用OK」の報知を行う。
【0050】
例えば、図1のモニタ装置34に「使用OK」の文字を青色表示する。或いは、警報装置35に時計装置が内蔵され不揮発性メモリ54のデータ集計結果を解析することで、この内視鏡10をあと何回位使用できるかを、内視鏡10の使用1回当たりの送気送水装置3の平均使用回数に基づき算出して、表示しても良い。
【0051】
ステップS13の判定結果が否定(No)となった場合には、次にステップS15に進み、n≦m2であるか否かを判定する。この判定結果が肯定(Yes)の場合には、ステップS16に進み、「使用注意」の報知を行う。例えば、図1のモニタ装置34に、「使用注意」の文字を黄色表示する。或いは、送気送水装置3の交換時期が近いことを表示する。
【0052】
ステップS15の判定結果が否定(No)となった場合には、送気送水装置3の交換時期が来たため、ステップS17に進み、「使用NG」の報知を行う。例えば、「使用NG」「交換時期が来ました」の文字を赤色表示する。
【0053】
以上述べた様に、本実施形態によれば、摩耗部品を使用する内視鏡において摩耗部品のメンテナンス時期を自動的に計測して報知するため、医者は検査や治療に専念でき、部品交換を確実に行うことが可能になる。
【0054】
医者やメンテナンス担当者が部品交換を行った場合には、例えば、図2の入力IFに接続された図示しないキーボードなどの入力装置から該当使用回数データを0クリアする。
【0055】
尚、上述した実施形態では、流量センサを用いた例を説明したが、流体の流れの「有」「無」を検出できればよいため、流量センサでなくても、例えば、圧力センサで代用することも可能である。更に、これらセンサの取付位置も、図1に示した例に限らず、信号検出が可能な位置であれば、どこでも良い。
【0056】
また、警報出力をモニタ表示としたが、音声出力でも良い。警報出力をモニタ表示する場合には、前回までの使用回数データの積算値を、そのまま、交換時期の目安となる駆動回数値と共に表示するだけでも良い。更に、警報表示するモニタとして、内視鏡の撮像画像を表示するモニタ装置を表示手段として兼用したが、警報装置が自身の表示手段を持つ構成としても良い。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明に係る内視鏡装置は、摩耗部品の交換時期を自動的に計測して報知するため、複数の内視鏡を使用する医院や病院等で用いる内視鏡装置に適用すると有用である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施形態に係る内視鏡装置の構成図である。
【図2】図1に示す警報装置の機能ブロック図である。
【図3】図2に示す警報装置が処理するデータ更新処理プログラム及び警報処理プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図1に示すAWボタン,SUCボタンの押下と流量センサの検出信号波形を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
3 送気送水装置
5 吸引装置
10 内視鏡
11 手元操作部
12 スコープ部
13 装着部
15 送気送水用チューブ
16 鉗子孔
18 吸引用チューブ
21 送気送水管
21a 送気管
21b 送水管
22 吸引管
25 RFタグ(ICタグ)
30 周辺装置
31 空気供給装置
32 ビデオプロセッサ
34 モニタ装置
35 警報装置
37 第1流量センサ
38 第2流量センサ
40 給水タンク
51 CPU
54 不揮発性メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流動体の流れ制御を行う摺動部品を持つ内視鏡制御装置を搭載した内視鏡と、前記摺動部品が摺動駆動されたとき観測される前記流動体の流動の有無を検出するセンサと、該センサの検出信号に基づき前記流動の「有」の回数を計数する計数手段と、該計数手段が計数した値の積算値を記憶するメモリとを備えることを特徴とする内視鏡装置。
【請求項2】
前記メモリに記憶された前記積算値を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項3】
前記摺動部品の交換時期の目安となる駆動回数を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項4】
前記メモリに記憶された前記積算値と共に、前記摺動部品の交換時期の目安となる駆動回数を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項5】
流動体の流れ制御を行う摺動部品を持つ内視鏡制御装置を搭載した内視鏡と、前記摺動部品が摺動駆動されたとき観測される前記流動体の流動の有無を検出するセンサと、該センサの検出信号に基づき前記流動の「有」の回数を計数する計数手段と、該計数手段が計数した値の積算値を記憶するメモリと、該メモリに記憶された前記積算値を所定回数値と比較する比較手段と、該比較手段の比較により前記積算値が前記所定回数値以上となったとき警報を出力する警報手段とを備えることを特徴とする内視鏡装置。
【請求項6】
前記警報手段は、前記積算値が前記所定回数値以上となったとき注意警報を出力し、該所定回数値より多い、前記摺動部品の交換時期の目安となる駆動回数値に達したとき交換指示警報を出力することを特徴とする請求項5に記載の内視鏡装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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