説明

切削加工工具、切削加工方法

【課題】光学素子又は光学素子成形金型等の被加工物が有効部外に凹部を有する形状であっても、加工時間を長くすることなく、虹目のない外観品質の優れた被加工物を得ることのできる切削加工技術を提供する。
【解決手段】シャンクの一端に固定されたチップ2の刃先先端で被加工物を切削加工するダイヤモンドバイト1において、チップ2の刃先稜部が、互いに異なる曲率半径r4および曲率半径r5を有する小円弧刃部4および大円弧刃部5で構成され、小円弧刃部4の曲率半径r4の中心S、および大円弧刃部5の曲率半径r5の中心Sは、当該小円弧刃部4および大円弧刃部5の接続点Qを通る軸線6に存在する構成とし、被加工物の有効部(凸部)の回りの凹部は小円弧刃部4で加工し、有効部は大円弧刃部5で加工することで、送り速度を小さくすることなく、同一のダイヤモンドバイト1で被加工物の凹部および凸部を連続して高精度に切削加工を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切削加工技術に関し、たとえば、光学素子または光学素子成形用金型の精密な切削加工等に適用して有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プラスチックレンズの成形用金型の加工法としては、たとえば、非特許文献1に記載されているように、超精密切削が可能な、Ni(ニッケル)とP(リン)からなる無電解ニッケルメッキの層をダイヤモンドバイトによって光学鏡面に切削加工することが一般的である。
【0003】
また、プラスチックの材料を用いて、直接、上述の加工方法により光学素子として製作することもある。
以上の加工方法においては、例えば加工対象物が球面形状や非球面形状のように回転軸対称形状の場合には、刃先輪郭精度の良いダイヤモンドバイトを用い、切り込み量を数マイクロメートル(μm)、送り速度を数ミリメートル(mm)毎分に設定した条件で切削加工を行うことで、算術平均粗さRaが数ナノメートル(nm)の光学鏡面を得ることができる。
【0004】
このように、切削加工された光学素子又は光学素子成形用金型の加工面には、切削工具によって創成された規則的な切削条痕が存在している。このような切削条痕が存在する加工面に白色光が入射すると、反射光は光の干渉により虹目と呼ばれる虹色の干渉色を呈し、光学素子の用途によっては製品機能上問題になることがある。
【0005】
この虹目は、図7に示すように、切削条痕101の間隔Pに対する切削条痕の山と谷の距離(PV)の比が大きいほど、つまり切削条痕101の勾配が急であるほど、換言すれば加工面の粗さが大きいほど強く出現する。
【0006】
バイト刃先の先端の曲率半径(いわゆるノーズR)をR(mm)、被加工物102の1回転当たりの送り速度をF(mm/rev)とした場合、理論面粗さRy(mm)は次の式(1)で表すことができる。
【0007】
Ry=F/8・R ……(1)
つまり、虹目を低減するためには、切削条件における工具送り速度を小さくするか、使用するダイヤモンドバイトの先端の曲率半径を大きくとれば良い。
【0008】
しかしながら、前者の対策では加工時間が長くなりバイト寿命も短くなる。また後者の対策では、図8に示すように、被加工物102が有効部103の外に凹部104を有する形状の場合には、凹部104の曲率半径より大きな曲率半径の先端を有するバイトでは加工できないといった技術的課題がある。
【0009】
場合によっては、被加工物102の有効部103と凹部104の各々の加工工程で使用するバイトを切り換えることも考えられるが、段取り時間の増大はもちろん、有効部と有効部外とのつなぎ目105に、微小な段差ができてしまうことが容易に予測できる。
【0010】
また、上述のような被加工物の形状に制約がない場合でも以下のような技術的課題がある。
すなわち、超精密切削加工を行う場合、バイトの先端の曲率半径の頂点と加工原点とを正確に(たとえば、数マイクロメートル以下の誤差で)一致させることが必要であり、通常はバイト先端を数10倍以上に拡大した映像を観察しながら位置調整を行うが、バイト先端の曲率半径が大きいと、拡大表示された円弧はほぼ直線状に見えてしまい位置調整作業が非常に困難となってしまう。このため先端の曲率半径が1ミリメートル以下のバイトを使用するのが一般的となっている。
【非特許文献1】株式会社エヌ・ティー・エス、2004年7月30日発行「超精密加工と非球面加工」、219ページ、“4.1.3プラスチック用金型の加工”
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、光学素子又は光学素子成形金型等の被加工物が有効部外に凹部を有する形状であっても、加工時間を長くすることなく、虹目のない外観品質の優れた被加工物を得ることが可能な切削加工技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の観点は、被加工物を切削加工する切削加工工具であって、
前記被加工物に接する刃先稜部の形状が、互いに異なる第1および第2曲率半径を有する第1および第2円弧を有し、前記第1および第2円弧の中心は、当該第1および第2円弧の接続部を通る直線上にある切削加工工具を提供する。
【0013】
本発明の第2の観点は、被加工物に接する刃先稜部の形状が、互いに異なる第1および第2曲率半径を有する第1および第2円弧を有し、前記第1および第2円弧の中心は、当該第1および第2円弧の接続部を通る直線上にある切削加工工具を準備する第1工程と、
前記刃先稜部を前記被加工物に当接させて切削加工を行う第2工程と、
を含む切削加工方法を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、光学素子又は光学素子成形金型等の被加工物が有効部外に凹部を有する形状であっても、加工時間を長くすることなく、虹目のない外観品質の優れた被加工物を得ることが可能な切削加工技術を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態である切削加工工具の一部を取り出して例示する拡大平面図、図2は、本発明の一実施の形態である切削加工工具の構成例を示す平面図である。図3は、本実施の形態の切削加工工具の加工対象となる被加工物の一例を示す側面図である。
【0016】
本実施の形態では、切削加工工具の一例としてダイヤモンドバイト1に適用した場合を説明する。
なお、図1および図2は、ともに、本実施の形態のダイヤモンドバイト1を、そのすくい面側から見た図である。
【0017】
特に図示しないが、たとえば、ダイヤモンドバイト1のすくい角は0〜20度、逃げ角は0〜20度が適当である。チップ2は単結晶ダイヤモンド又は焼結ダイヤモンドからなり、シャンク3の一端にろう付け接合されている。
【0018】
本実施の形態のダイヤモンドバイト1では、チップ2の先端の刃先稜部は小円弧刃部4(第1円弧)および大円弧刃部5(第2円弧)から形成されている。そして、図1に例示されるように、小円弧刃部4および大円弧刃部5の2つの円弧の各々の中心Vおよび中心Sは、小円弧刃部4および大円弧刃部5の2つの円弧の接続点Q(第1および第2円弧の接続部)を通る軸線6(第1および第2円弧の接続部を通る直線)上に位置している。
【0019】
本実施の形態の場合、小円弧刃部4の曲率半径r4(第1曲率半径)は、被加工物7における凹部9の最小半径r9より小さい値に設定する。
また大円弧刃部5の曲率半径r5(第2曲率半径)は、被加工物7に求められる外観品質によって異なるが、少なくとも1mm以上の値に成形しておくのが良い。より好ましくは、たとえば3mm〜50mmの値にしておくのが良い。
【0020】
図3に示すように、本実施の形態の被加工物7は、外径D0がφ15mmで、回転中心10の中央部の有効部8の周囲を凹部9が取り囲んだ回転対称な形状を呈している。
そして、被加工物7の有効部8は、曲率半径r8が、たとえば10mmの凸球面を呈し、有効部8の外側の凹部9は、最小半径r9が、たとえば3mmの形状を呈している。
【0021】
これより、本実施の形態の場合、この被加工物7を加工するダイヤモンドバイト1のチップ2における先端形状は、小円弧刃部4の曲率半径r4(<最小半径r9)が1mm、大円弧刃部5の曲率半径r5(>曲率半径r4)が5mmに設定された形状仕様のものを使用する。
【0022】
また、本実施の形態のダイヤモンドバイト1は、被加工物7の回転中心10に直交して直線送りされる軸(X軸)と、被加工物7の回転中心10の方向に直線送りされる軸(Z軸)と、X軸およびZ軸の平面上で旋回する軸(B軸)との3つの制御軸を持つ、図示しない超精密加工機を使用して加工を行うものとする。
【0023】
以下、図4A、図4B、図4C等を参照して、本実施の形態のダイヤモンドバイト1の作用について説明する。
まず、ダイヤモンドバイト1の軸線6と、被加工物7の回転中心10とが平行であるときのB軸座標を0に設定し、B軸の旋回中心と大円弧刃部5の中心Sが一致するように、ダイヤモンドバイト1の図示しない超精密加工機に対する固定位置を調節する。
【0024】
バイト刃先(チップ2)を拡大表示して位置調整を行う場合には、チップ2の側面の稜線11および稜線12の二等分線であるダイヤモンドバイト1の軸線6と、被加工物7の回転中心10とが平行であるときのB軸座標を0に設定した後、小円弧刃部4が観察できるようB軸座標を適当量旋回させ、小円弧刃部4の刃先をB軸の旋回中心を示す指標線13と指標線14の交点Uに一致させるようにバイトの位置調整を行う(図4A参照)。
【0025】
次に、B軸座標を0の位置に旋回させると、小円弧刃部4と大円弧刃部5の円弧の接続点Qと、B軸旋回中心を示す指標線13および指標線14の交点Uは一致した状態となっている(図4B参照)。
【0026】
この後、大円弧刃部5の曲率半径r5(mm)の値だけ、Z方向にダイヤモンドバイト1の位置を移動すれば、B軸の旋回中心(U)と大円弧刃部5の中心Sが一致することになる(図4C参照)。
【0027】
この図4A〜図4Cまでの準備工程が第1工程である。
次に、上述のように準備されたダイヤモンドバイト1による被加工物7の加工方法の一例について図5を参照しながら説明する。
【0028】
まず、B軸座標を、被加工物7の有効部8と凹部9との接続点Tにおける法線と被加工物7の回転中心10とのなす角度αの位置に旋回させる。
そしてB軸座標をαに固定したまま、被加工物7の凹部9を外周部から接続点Tに向かって、X・Z軸の2軸制御にて切削加工する(第2工程)。
【0029】
このときダイヤモンドバイト1の先端における加工点は、小円弧刃部4の円弧上を移動していき、被加工物7上の加工位置が接続点Tに達したとき、小円弧刃部4と大円弧刃部5の接続点Qとなる。
【0030】
図5において、バイト位置(a)は加工開始時の被加工物7とダイヤモンドバイト1との位置関係を示し、バイト位置(b)は、接続点Tでの位置関係を示す。
この後、有効部8の加工は、X・Z・B軸の3軸制御にて切削加工を行う。この3軸制御による切削加工の間、ダイヤモンドバイト1の先端における加工点は、常に小円弧刃部4と大円弧刃部5の接続点Qで一定となるが、バイト位置(c)のように主切れ刃は大円弧刃部5となっている。
【0031】
そして、バイト位置(d)のように、ダイヤモンドバイト1の先端における加工点が被加工物7の回転中心10に達して、1サイクル分の加工が終了する。
以上のように、本実施の形態のダイヤモンドバイト1を用いて切削加工することで、有効部8の回りに凹部9を有するような被加工物7においても、1本のダイヤモンドバイト1で、有効部8および凹部9を連続して加工することができるため、ダイヤモンドバイト1の交換作業等に起因する無駄な時間が発生せず、加工効率が低下することがない。
【0032】
また、被加工物7が、光学素子や光学素子用金型の場合、光学性能上重要となる有効部8は、大円弧刃部5の大きな曲率半径r5の切れ刃で切削できるため、送り速度(F)を必要以上に小さくすることなく、すなわち加工所要時間を必要以上に増大させることなく、虹目のない良好な加工面を得ることができる。
【0033】
また、加工精度に大きく影響するダイヤモンドバイト1の位置調整においても、小さなRの切れ刃、すなわち小円弧刃部4の曲率半径r4を観察しながら調整できるので、容易かつ正確に位置合せをすることができ、被加工物7を高精度に加工することができる。
【0034】
従って、たとえばダイヤモンドバイト1を用いた切削加工にて製作される光学素子又は光学素子成形用金型の外観品質を向上させ、かつ加工効率を向上させることができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の他の実施の形態の作用の一例を示す概念図である。
【0035】
この実施の形態2では、有効部8の加工において、チップ2の軸線6の角度を連続的に変化させる点が上述の実施の形態1と異なり、ダイヤモンドバイト1の構成は、上述の実施の形態1と同様である。
【0036】
以下、本実施の形態2の作用を説明する。
本実施の形態2の場合、ダイヤモンドバイト1の位置調整方法および、被加工物7上の凹部9の加工方法は、上述の実施の形態1と同様であり、有効部8の加工方法が実施の形態1と異なる。
【0037】
すなわち、実施の形態2においても、有効部8の加工は、X・Z・B軸の3軸制御による切削加工を行うが、被加工物7上の加工点が、接続点Tから中心に向かって移動するのに従って、ダイヤモンドバイト1の先端における加工点が、大円弧刃部5の円弧上を外側(稜線11の側)へ移動するように、上述の実施の形態1の3軸制御加工時のB軸座標に対して、徐々に増加する値を重畳していくように制御する。
【0038】
このときのダイヤモンドバイト1の先端部の軌跡は図6のようになり、被加工物7上の加工点での法線15に対するダイヤモンドバイト1の軸線6の角度は次第に増加していく。
【0039】
本実施の形態2のように加工することで、有効部8の加工中は確実に大円弧刃部5の部分で切削ができることになる。また、大円弧刃部5の刃先での加工点が移動していくため、バイト刃先である大円弧刃部5の局所磨耗が抑えられ、ダイヤモンドバイト1の寿命が長くなる利点がある。
【0040】
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
(付記1)
光学素子又は光学素子成形用金型を鏡面に切削加工するダイヤモンドチップを有するダイヤモンドバイトであって、前記ダイヤモンドバイト先端の切刃稜部の形状が、2つの曲率半径からなる2つの円弧を有し、前記2つの円弧の中心は、前記2つの円弧の接続部を通る同一線上にあることを特徴とするダイヤモンドバイト。
(付記2)
付記1に記載のダイヤモンドバイトを用いて行う光学素子又は光学素子成形用金型の切削加工方法。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施の形態である切削加工工具の一部を取り出して例示する拡大平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態である切削加工工具の構成例を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態である切削加工工具の加工対象となる被加工物の一例を示す側面図である。
【図4A】本発明の一実施の形態である切削加工工具の設置方法の一例を説明する概念図である。
【図4B】本発明の一実施の形態である切削加工工具の設置方法の一例を説明する概念図である。
【図4C】本発明の一実施の形態である切削加工工具の設置方法の一例を説明する概念図である。
【図5】本発明の一実施の形態である切削加工工具の加工中の移動軌跡の一例を説明する概念図である。
【図6】本発明の他の実施の形態である切削加工工具の加工中の移動軌跡の一例を説明する概念図である。
【図7】光学素子の切削加工で形成される切削条痕に起因する虹目の発生原理を説明する説明図である。
【図8】有効領域である凸部と、その回りの凹部が存在する被加工物における切削加工の技術的課題を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0042】
1 ダイヤモンドバイト
2 チップ
3 シャンク
4 小円弧刃部
5 大円弧刃部
6 軸線
7 被加工物
8 有効部
9 凹部
10 回転中心
11 稜線
12 稜線
13 指標線
14 指標線
15 法線
101 切削条痕
102 被加工物
103 有効部
104 凹部
105 つなぎ目
D0 被加工物7の外径
Q 小円弧刃部4と大円弧刃部5の接続点
V 小円弧刃部4の中心
S 大円弧刃部5の中心
T 有効部8と凹部9の接続点
U 指標線13と指標線14の交点
r4 小円弧刃部4の曲率半径
r5 大円弧刃部5の曲率半径
r8 有効部8の曲率半径
r9 凹部9の最小半径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加工物を切削加工する切削加工工具であって、
前記被加工物に接する刃先稜部の形状が、互いに異なる第1および第2曲率半径を有する第1および第2円弧を有し、前記第1および第2円弧の中心は、当該第1および第2円弧の接続部を通る直線上にあることを特徴とする切削加工工具。
【請求項2】
請求項1記載の切削加工工具において、
前記第1円弧の前記第1曲率半径は、前記第2円弧の前記第2曲率半径よりも小さく、前記第1曲率半径は、前記被加工物の凹部の最小半径よりも小さいことを特徴とする切削加工工具。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の切削加工工具において、
前記被加工物は光学素子または光学素子成形用金型であり、前記刃先稜部がダイヤモンドチップからなるダイヤモンドバイトであることを特徴とする切削加工工具。
【請求項4】
被加工物に接する刃先稜部の形状が、互いに異なる第1および第2曲率半径を有する第1および第2円弧を有し、前記第1および第2円弧の中心は、当該第1および第2円弧の接続部を通る直線上にある切削加工工具を準備する第1工程と、
前記刃先稜部を前記被加工物に当接させて切削加工を行う第2工程と、
を含むことを特徴とする切削加工方法。
【請求項5】
請求項4記載の切削加工方法において、
前記被加工物が、凸部を取り囲む凹部を有する回転対称の断面形状を有する場合、
前記第1工程では、前記切削加工工具において、前記第1円弧の前記第1曲率半径を前記第2円弧の前記第2曲率半径よりも小さく設定し、前記第1曲率半径を前記被加工物の前記凹部の最小半径よりも小さく設定し、
前記第2工程において、前記凹部の加工では前記刃先稜部の前記第1円弧を使用し、前記凸部の加工では前記刃先稜部の前記第2円弧を使用することを特徴とする切削加工方法。
【請求項6】
請求項5記載の切削加工方法において、
前記第2工程における前記凸部の加工では、前記刃先稜部の前記第2円弧の前記凸部に接する加工点が、前記第1円弧から遠ざかる方向に前記第2円弧の上を徐々に移動するように制御することを特徴とする切削加工方法。
【請求項7】
請求項4、請求項5または請求項6記載の切削加工方法において、
前記被加工物は光学素子または光学素子成形用金型であり、前記刃先稜部がダイヤモンドチップからなるダイヤモンドバイトであることを特徴とする切削加工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−50934(P2009−50934A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−218633(P2007−218633)
【出願日】平成19年8月24日(2007.8.24)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】