説明

半導体装置

【課題】フォトカプラの一次側に流れる電流を制限するため抵抗を回路基板上に実装することなく、フォトカプラの一次側に流れる電流を制限できるようにする。
【解決手段】制御IC11a〜11cには、フォトカプラ21a〜21cの一次側に流れる電流を制限する抵抗17a〜17cをそれぞれ内蔵し、トランジスタ16a〜16cがそれぞれ導通した時に流れる電流を抵抗17a〜17cをそれぞれ介して発光素子22a〜22cに導くことにより、フォトカプラ21a〜21cの一次側に流れる電流を制限する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置に関し、特に、センサにて検出された信号を制御IC内で判断し、その判断結果を抵抗を介してフォトカプラに出力する方法に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
センサにて検出された信号を制御IC内で判断し、その判断結果をフォトカプラに出力する場合、フォトカプラの一次側に流れる電流を制限するため、回路基板上に実装された抵抗を介してフォトカプラに出力する方法がある。
図6は、従来の半導体装置の概略構成を示すブロック図である。
図6において、制御IC41a〜41cには、外部のパワートランジスタをそれぞれ駆動するトランジスタ駆動回路12a〜12c、外部アラームをそれぞれ検出し、トランジスタ駆動回路12a〜12cの動作をそれぞれ停止させる外部アラーム検出回路13a〜13c、センサ1a〜1cにてそれぞれ検出された信号レベルを定電圧とそれぞれ比較するオペアンプ14a〜14c、定電圧をそれぞれ発生する定電圧源15a〜15c、オペアンプ14a〜14cの出力を増幅するトランジスタ16a〜16cがそれぞれ設けられている。
【0003】
そして、制御IC41a〜41cには、トランジスタ駆動回路12a〜12cの出力端子にそれぞれ接続された外部端子T1、オペアンプ14a〜14cの非反転入力端子にそれぞれ接続された外部端子T2、トランジスタ駆動回路12a〜12cの電源端子にそれぞれ接続された外部端子T3、トランジスタ16a〜16cのコレクタ側にそれぞれ接続された外部端子T4、トランジスタ16a〜16cのエミッタ側にそれぞれ接続された外部端子T5が設けられている。なお、外部端子T1〜T5は、制御IC41a〜41cを封入する半導体パッケージに形成することができる。
【0004】
また、フォトカプラ21a〜21cには、発光ダイオードなどの発光素子22a〜22cおよびフォトトランジスタなどの受光素子23a〜23cが設けられている。
ここで、オペアンプ14a〜14cの非反転入力端子はセンサ1a〜1cにそれぞれ接続され、オペアンプ14a〜14cの反転入力端子は定電圧源15a〜15cにそれぞれ接続されている。
【0005】
また、オペアンプ14a〜14cの出力端子はトランジスタ16a〜16cのベースにそれぞれ接続され、トランジスタ16a〜16cのコレクタは外部アラーム検出回路13a〜13cの入力端子にそれぞれ接続されている。また、制御IC41a〜41cの外部端子T5、T4間には、電源24a〜24c、発光素子22a〜22cおよび抵抗42a〜42cがそれぞれ順次直列接続されている。
【0006】
そして、パワーモジュールの異常や動作状態はセンサ1a〜1cにてそれぞれ検出され、センサ1a〜1cにて検出された信号はオペアンプ14a〜14cの非反転入力端子にそれぞれ入力される。そして、センサ1a〜1cにて検出された信号がオペアンプ14a〜14cの非反転入力端子にそれぞれ入力されると、その信号が定電圧源15a〜15cにてそれぞれ発生された定電圧とそれぞれ比較され、その比較結果がトランジスタ16a〜16cのベースにそれぞれ入力される。
【0007】
そして、センサ1a〜1cにてそれぞれ検出された信号が、定電圧源15a〜15cにてそれぞれ発生された定電圧を超えると、トランジスタ16a〜16cがそれぞれ導通し、抵抗42a〜42cをそれぞれ介して発光素子22a〜22cに電流が流れる。そして、発光素子22a〜22cにそれぞれ電流が流れると、発光素子22a〜22cが発光し、その光が受光素子23a〜23cにてそれぞれ受光されることで、受光素子23a〜23cがそれぞれ導通する。
また、抵抗42a〜42cの後段の電位は、外部アラーム検出回路13a〜13cにてそれぞれモニタされる。そして、抵抗42a〜42cの後段の電位が規定値に達すると、外部アラーム検出回路13a〜13cは、トランジスタ駆動回路12a〜12cの動作をそれぞれ停止させる。
【0008】
図7は、図6の半導体装置の並列接続時の概略構成を示すブロック図である。
図7において、制御IC41a〜41cが電源24aに並列接続される場合、制御IC41a〜41cの外部端子T5、T4間には、電源24a、発光素子22aおよび抵抗42aが順次共通に直列接続される。
そして、センサ1a〜1cにてそれぞれ検出された信号のいずれかが定電圧源15a〜15cにてそれぞれ発生された定電圧を超えると、そのセンサ1a〜1cに対応したいずれかのトランジスタ16a〜16cが導通し、抵抗42aを介して発光素子22aに電流が流れる。そして、発光素子22aに電流が流れると、発光素子22aが発光し、その光が受光素子23aにて受光されることで、受光素子23aが導通する。
【0009】
また、抵抗42aの後段の電位は外部アラーム検出回路13a〜13cにてそれぞれモニタされる。そして、抵抗42aの後段の電位が規定値に達すると、外部アラーム検出回路13a〜13cは、トランジスタ駆動回路12a〜12cの動作をそれぞれ停止させる。
また、例えば、特許文献1には、過電流保護部は、電力変換部の所定の位置に具備されている電流検出用抵抗の両端の電圧を検出し、電力変換部を流れる電流が、あるレベルを超過した場合には、制御部に信号を送り、制御部は電力変換部を制御することで、電力変換部に過大な電流が流れることを防止する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平11−289749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、従来の半導体装置では、フォトカプラ21a〜21cの一次側に流れる電流をそれぞれ制限するため抵抗42a〜42cが回路基板上に実装されているため、実装スペースが大きくなるという問題があった。
また、抵抗42a〜42cを回路基板上に実装すると、抵抗42a〜42cに使用されている銀や銅などの金属が使用環境下において腐食し、信頼性が低下する一方で、耐腐食性のある抵抗42a〜42cを用いると、コストアップを招くという問題があった。
そこで、本発明の目的は、フォトカプラの一次側に流れる電流を制限するため抵抗を回路基板上に実装することなく、フォトカプラの一次側に流れる電流を制限することが可能な半導体装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決するために、請求項1記載の半導体装置によれば、センサからの信号に基づいてパワーモジュールの異常または動作状態を判定する判定回路が形成された半導体チップと、前記半導体チップに形成され、前記判定回路から出力される電流を制限する抵抗と、前記抵抗に接続された第1の外部端子と、前記判定回路からの直接出力または前記抵抗からの出力のいずれか一方を選択して外部に出力する接続選択回路を備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項2記載の半導体装置によれば、センサからの信号に基づいてパワーモジュールの異常または動作状態を判定する判定回路が形成された第1半導体チップと、前記判定回路から出力される電流を制限する抵抗が形成された第2半導体チップと、前記抵抗に接続された第1の外部端子と、前記第1半導体チップおよび前記第2半導体チップが実装された実装基板と、前記判定回路からの直接出力または前記抵抗からの出力のいずれか一方を選択して外部に出力する接続選択回路を備えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項3記載の半導体装置によれば、センサからの信号に基づいてパワーモジュールの異常または動作状態を判定する判定回路が形成された半導体チップと、前記半導体チップが封入された半導体パッケージ内に内蔵され、前記判定回路から出力される電流を制限する抵抗と、前記抵抗に接続された第1の外部端子と、前記判定回路からの直接出力または前記抵抗からの出力のいずれか一方を選択して外部に出力する接続選択回路を備えることを特徴とする。
【0015】
また、請求項4記載の半導体装置によれば、センサからの信号に基づいてパワーモジュールの異常または動作状態を判定する判定回路が形成された第1半導体チップと、前記第1半導体チップが封入された半導体パッケージ内に内蔵され、前記判定回路から出力される電流を制限する抵抗が形成された第2半導体チップと、前記抵抗に接続された第1の外部端子と、前記判定回路からの直接出力または前記抵抗からの出力のいずれか一方を選択して外部に出力する接続選択回路を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明によれば、判定回路から出力される電流を制限する抵抗を半導体チップに形成することにより、フォトカプラの一次側に流れる電流を制限するため抵抗を回路基板上に実装することなく、フォトカプラの一次側に流れる電流を制限することが可能となる。このため、実装スペースの増大を防止しつつ、パワーモジュールの異常または動作状態を判定することが可能となるとともに、耐腐食性のある高価な抵抗を用いる必要がなくなり、信頼性の劣化を防止しつつ、コストダウンを図ることができ、接続選択回路によって、抵抗を経由した信号を選択して外部端子に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の半導体装置の並列接続時の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】図3の半導体装置の並列接続時の概略構成を示すブロック図である。
【図5】図3の接続選択回路18aの構成例を示す回路図である。
【図6】従来の半導体装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】図6の半導体装置の並列接続時の概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、制御IC11a〜11cには、図6の制御IC41a〜41cの構成に加え、フォトカプラ21a〜21cの一次側に流れる電流を制限する抵抗17a〜17cがそれぞれ内蔵されている。なお、抵抗17a〜17cは、制御IC11a〜11cが封入された半導体パッケージ内に内蔵し、その半導体パッケージをIPM(インテリジェントパワーモジュール)の実装基板に実装するようにしてもよい。あるいは、抵抗17a〜17cは、制御IC11a〜11cが搭載された半導体チップ上に形成し、その半導体チップをIPMの実装基板に実装するようにしてもよい。
【0019】
あるいは、制御IC11a〜11cおよび抵抗17a〜17cを別個の半導体チップ上に形成し、それらの半導体チップをIPMの実装基板に実装するようにしてもよい。あるいは、制御IC11a〜11cおよび抵抗17a〜17cを別個の半導体チップ上に形成し、それらの半導体チップを同一の半導体パッケージに封入してから、IPMの実装基板に実装するようにしてもよい。
なお、ポリシリコンなどの材料を用いて半導体チップ上に抵抗17a〜17cを形成することにより、銀や銅などの金属を用いた抵抗よりも小型化を図ることが可能となるとともに、耐腐食性を向上させることができる。
【0020】
また、制御IC11a〜11cには、図6の外部端子T1〜T5の他に、抵抗17a〜17cにそれぞれ接続された外部端子T6が設けられている。なお、外部端子T1〜T6としては、制御IC11a〜11cおよび抵抗17a〜17cを半導体チップ上に形成する場合、半導体チップ上に形成されたパッド電極を用いることができる。また、外部端子T1〜T6は、制御IC11a〜11cおよび抵抗17a〜17cを半導体パッケージに封入する場合、半導体パッケージに形成されたリード端子やバンプ電極を用いることができる。
【0021】
ここで、制御IC11a〜11cの外部端子T5、T6間には、電源24a〜24cおよび発光素子22a〜22cがそれぞれ順次直列接続されている。
そして、パワーモジュールの異常や動作状態はセンサ1a〜1cにてそれぞれ検出され、センサ1a〜1cにて検出された信号はオペアンプ14a〜14cの非反転入力端子にそれぞれ入力される。そして、センサ1a〜1cにて検出された信号がオペアンプ14a〜14cの非反転入力端子にそれぞれ入力されると、その信号が定電圧源15a〜15cにてそれぞれ発生された定電圧とそれぞれ比較され、その比較結果がトランジスタ16a〜16cのベースにそれぞれ入力される。
【0022】
そして、センサ1a〜1cにてそれぞれ検出された信号が定電圧源15a〜15cにてそれぞれ発生された定電圧を超えると、トランジスタ16a〜16cがそれぞれ導通し、抵抗17a〜17cをそれぞれ介して発光素子22a〜22cに電流が流れる。そして、発光素子22a〜22cにそれぞれ電流が流れると、発光素子22a〜22cが発光し、その光が受光素子23a〜23cにてそれぞれ受光されることで、受光素子23a〜23cがそれぞれ導通する。
【0023】
また、抵抗17a〜17cの後段の電位は外部アラーム検出回路13a〜13cにてそれぞれモニタされる。そして、抵抗17a〜17cの後段の電位が規定値に達すると、外部アラーム検出回路13a〜13cは、トランジスタ駆動回路12a〜12cの動作をそれぞれ停止させる。
これにより、フォトカプラ21a〜21cの一次側に流れる電流を制限するため抵抗17a〜17cを回路基板上に実装することなく、フォトカプラ21a〜21cの一次側に流れる電流を制限することが可能となる。このため、実装スペースの増大を防止しつつ、パワーモジュールの異常または動作状態を判定することが可能となるとともに、耐腐食性のある高価な抵抗を用いる必要がなくなり、信頼性の劣化を防止しつつ、コストダウンを図ることができる。
【0024】
図2は、図1の半導体装置の並列接続時の概略構成を示すブロック図である。
図2において、制御IC11a〜11cが電源24aに並列接続される場合、制御IC11a〜11cの外部端子T5と、制御IC11aの外部端子T6間には、電源24aおよび発光素子22aがそれぞれ順次直列接続される。また、制御IC11a〜11cの外部端子T4は共通接続される。
そして、センサ1a〜1cにてそれぞれ検出された信号のいずれかが定電圧源15a〜15cにてそれぞれ発生された定電圧を超えると、そのセンサ1a〜1cに対応したいずれかのトランジスタ16a〜16cが導通し、抵抗17aを介して発光素子22aに電流が流れる。そして、発光素子22aに電流が流れると、発光素子22aが発光し、その光が受光素子23aにて受光されることで、受光素子23aが導通する。
【0025】
また、抵抗17aの後段の電位は外部アラーム検出回路13a〜13cにてそれぞれモニタされる。そして、抵抗17aの後段の電位が規定値に達すると、外部アラーム検出路13a〜13cは、トランジスタ駆動回路12a〜12cの動作をそれぞれ停止させる。
これにより、制御IC11a〜11cに抵抗17a〜17cをそれぞれ内蔵した場合においても、制御IC11a〜11cは、制御IC11aの抵抗17aを共用することができ、制御IC11a〜11cが電源24a〜24cに並列接続された場合においても、フォトカプラ21aの一次側に流れる電流を制限するための抵抗値を最適化することができる。
【0026】
図3は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の概略構成を示すブロック図である。
図3において、制御IC31a〜31cには、図1の制御IC11a〜11cの構成に加え、接続選択回路18a〜18cがそれぞれ内蔵されている。この接続選択回路18a〜18cは、トランジスタ16a〜16cのコレクタからの信号または抵抗17a〜17cを経由した信号のいずれか一方を選択して、外部端子T6に導くことができる。
そして、制御IC31a〜31cがフォトカプラ21a〜21cにそれぞれ接続される場合、接続選択回路18a〜18cは、抵抗17a〜17cを経由した信号を選択して外部端子T6に導くことができる。
【0027】
そして、センサ1a〜1cにてそれぞれ検出された信号が定電圧源15a〜15cにてそれぞれ発生された定電圧を超えると、トランジスタ16a〜16cがそれぞれ導通し、抵抗17a〜17cをそれぞれ介して発光素子22a〜22cに電流が流れる。そして、発光素子22a〜22cにそれぞれ電流が流れると、発光素子22a〜22cが発光し、その光が受光素子23a〜23cにてそれぞれ受光されることで、受光素子23a〜23cがそれぞれ導通する。
また、抵抗17a〜17cの後段の電位は外部アラーム検出回路13a〜13cにてそれぞれモニタされる。そして、抵抗17a〜17cの後段の電位が規定値に達すると、外部アラーム検出回路13a〜13cは、トランジスタ駆動回路12a〜12cの動作をそれぞれ停止させる。
【0028】
図4は、図3の半導体装置の並列接続時の概略構成を示すブロック図である。
図4において、制御IC31a〜31cが電源24aに並列接続される場合、制御IC31a〜31cの外部端子T5、T6間には、電源24aおよび発光素子22aが順次共通に直列接続される。また、制御IC11a〜11cが電源24aに並列接続される場合、接続選択回路18a〜18cは、抵抗17a〜17cを経由した信号をそれぞれ選択して制御IC11a〜11cの外部端子T6にそれぞれ導くことができる。
【0029】
そして、センサ1a〜1cにてそれぞれ検出された信号のいずれかが定電圧源15a〜15cにてそれぞれ発生された定電圧を超えると、そのセンサ1a〜1cに対応したいずれかのトランジスタ16a〜16cが導通し、抵抗17aを介して発光素子22aに電流が流れる。そして、発光素子22aに電流が流れると、発光素子22aが発光し、その光が受光素子23aにて受光されることで、受光素子23aが導通する。
また、抵抗17aの後段の電位は外部アラーム検出回路13a〜13cにてそれぞれモニタされる。そして、抵抗17aの後段の電位が規定値に達すると、外部アラーム検出回路13a〜13cは、トランジスタ駆動回路12a〜12cの動作をそれぞれ停止させる。
【0030】
これにより、制御IC31a〜31cに抵抗17a〜17cをそれぞれ内蔵した場合においても、制御IC31a〜31cは、図1の外部端子T4を設けることなく、制御IC11aの抵抗17aを共用することが可能となる。このため、制御IC11a〜11cが電源24a〜24cに並列接続された場合においても、フォトカプラ21aの一次側に流れる電流を制限するための抵抗値を最適化することが可能となるとともに、制御IC31a〜31cの外部端子の個数を削減することができる。
【0031】
図5は、図3の接続選択回路18aの構成例を示す回路図である。
図5において、電界効果トランジスタ41、42のゲートにはEPROM43の出力端子が接続され、電界効果トランジスタ41、42のドレインは外部端子T6に接続されている。また、電界効果トランジスタ41のソースは抵抗17aを介して図4のトランジスタ16aのコレクタに接続され、電界効果トランジスタ42のソースは図4のトランジスタ16aのコレクタに直接接続されている。
【0032】
そして、トランジスタ16aのコレクタからの信号を接続選択回路18aに選択させる場合、EPROM43には、電界効果トランジスタ41をオフ、電界効果トランジスタ42をオンさせるデータを書き込むことができる。一方、抵抗17aを経由した信号を接続選択回路18aに選択させる場合、EPROM43には、電界効果トランジスタ41をオン、電界効果トランジスタ42をオフさせるデータを書き込むことができる。
他の接続選択回路18b、18cも同様の構成をとることができる。
【符号の説明】
【0033】
1a〜1c センサ
11a〜11c、31a〜31c 制御IC
12a〜12c トランジスタ駆動回路
13a〜13c 外部アラーム検出回路
14a〜14c オペアンプ
15a〜15c 定電圧源
16a〜16c トランジスタ
17a〜17c、44 抵抗
18a〜18c 接続選択回路
21a〜21c フォトカプラ
22a〜22c 発光素子
23a〜23c 受光素子
24a〜24c 電源
41、42 電界効果トランジスタ
43 EPROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサからの信号に基づいてパワーモジュールの異常または動作状態を判定する判定回路が形成された半導体チップと、
前記半導体チップに形成され、前記判定回路から出力される電流を制限する抵抗と、
前記抵抗に接続された第1の外部端子と、
前記判定回路からの直接出力または前記抵抗からの出力のいずれか一方を選択して外部に出力する接続選択回路を備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
センサからの信号に基づいてパワーモジュールの異常または動作状態を判定する判定回路が形成された第1半導体チップと、
前記判定回路から出力される電流を制限する抵抗が形成された第2半導体チップと、
前記抵抗に接続された第1の外部端子と、
前記第1半導体チップおよび前記第2半導体チップが実装された実装基板と、
前記判定回路からの直接出力または前記抵抗からの出力のいずれか一方を選択して外部に出力する接続選択回路を備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
センサからの信号に基づいてパワーモジュールの異常または動作状態を判定する判定回路が形成された半導体チップと、
前記半導体チップが封入された半導体パッケージ内に内蔵され、前記判定回路から出力される電流を制限する抵抗と、
前記抵抗に接続された第1の外部端子と、
前記判定回路からの直接出力または前記抵抗からの出力のいずれか一方を選択して外部に出力する接続選択回路を備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
センサからの信号に基づいてパワーモジュールの異常または動作状態を判定する判定回路が形成された第1半導体チップと、
前記第1半導体チップが封入された半導体パッケージ内に内蔵され、前記判定回路から出力される電流を制限する抵抗が形成された第2半導体チップと、
前記抵抗に接続された第1の外部端子と、
前記判定回路からの直接出力または前記抵抗からの出力のいずれか一方を選択して外部に出力する接続選択回路を備えることを特徴とする半導体装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−42517(P2013−42517A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−213412(P2012−213412)
【出願日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【分割の表示】特願2007−322327(P2007−322327)の分割
【原出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(000005234)富士電機株式会社 (3,146)
【Fターム(参考)】