説明

取り外し可能な支持部材を備えた足部用機能回復装置、および製作方法

【構成】はきものを対象とする足部用機能回復装置であって、実質的にはきものの踵とつま先との間をカバーする可撓性内底シャシ、およびこのシャシの下側に取り付けられた少なくとも一つの支持体部材を有する。このシャシは、同じ形状の弾性材料からなり、シャシの上側に重なるクッション層を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体としては、機能回復装置に関する。具体的には、本発明は、取り外し可能な支持部材を備えた足部用機能回復装置、および製作方法に関する。
【関連出願】
【0002】
本出願は、2007年8月24日に出願された仮特許出願第60/965,994号(発明の名称:調節式中足/アーチ(土踏まず)支持体を備えた足部用機能回復装置(靴底))の優先権を主張する出願である。
【背景技術】
【0003】
以下に記載する背景技術が、法的にみて、従来技術を構成するかどうかは保障の限りではない。
従来から、数多くのタイプや種類の足部用機能回復装置が提案されている。例示すると、以下の特許文献がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】USP3,992,788
【特許文献2】USP4,603,698
【特許文献3】USP4,793,078
【特許文献4】USP4,841,648
【特許文献5】USP5,746,011
【特許文献6】USP6,105,283
【特許文献7】USP6,557,273
【特許文献8】USP6,804,902
【特許文献9】USP6,854,199
【特許文献10】USP7,107,704
【特許文献11】USP7,124,520
【特許文献12】USP7,210,250
【特許文献13】US特許出願第2004/0194344号
【特許文献14】US特許出願第2007/0043582号
【特許文献15】US特許出願第2007/0084084号
【特許文献16】US特許出願第2007/0180632号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
取り外し可能な支持部材を利用した靴の内底も提案されている。支持部材が装着者・着用者の足底に直接接触し、土踏まずなどの足部を支持するように、支持部材を内底の上部に取り付ける。このような構成は、内底の着用・装着感に悪影響を与えることがある。
【0006】
本発明の特徴、およびこれを実現する方法は以下から明らかになるはずである。また、添付図面を参照して、本発明のいくつかの実施態様に関する以下の説明を読めば、本発明をよりよく理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施態様に従って構成した、一対の取り外し可能な支持部材を備えた足部用機能回復装置を示す図解図である。
【図2】図1の足部用機能回復装置を示す展開図である。
【図3】支持部材を取り外した状態の、図1の足部用機能回復装置を示す拡大図である。
【図4】支持部材を取り付けた状態の、図1の足部用機能回復装置を示す拡大図である。
【図5】図1の足部用機能回復装置を示す拡大側面図である。
【図6】図1の足部用機能回復装置を示す拡大側面図である。
【図7】図1の足部用機能回復装置を示す拡大上面図である。
【図8】図7の足部用機能回復装置を示すA−A線断面図である。
【図9】図7の足部用機能回復装置を示すB−B線断面図である。
【図10】図2に示した足部用機能回復装置のクッション層部を示す拡大上面図である。
【図11】支持部材が所定位置に取り付けられた状態を示す、図1の足部用機能回復装置の図解図である。
【図12】靴内に装着した図1の足部用機能回復装置を示す拡大断面図である。
【図13】図1の足部用機能回復装置の土踏まず支持部材を示す図解図である。
【図14】図13の土踏まず支持部材を示す底面図解図である。
【図15】軽量支持部材になる、図13の土踏まず支持部材を示す上面図である。
【図16】図15の土踏まず支持部材を示すC−C線断面図である。
【図17】図1に示す足部用機能回復装置の硬さが中程度の支持部材になる、別な土踏まず支持部材を示す上面図である。
【図18】図17の土踏まず支持部材を示す、D−D線断面図である。
【図19】図1の足部用機能回復装置の硬い支持部材になる、別な土踏まず支持部材を示す上面図である。
【図20】図19の土踏まず支持部材を示すE−E線断面図である。
【図21】図1の足部用機能回復装置の柔らかな支持部材になる、中足支持部材を示す上面図である。
【図22】図21の中足支持部材を示す底面図である。
【図23】図21の中足支持部材を示すF−F線断面図である。
【図24】図21の中足支持部材を示すG−G線断面図である。
【図25】図1の足部用機能回復装置の硬さが中程度の支持部材になる、別な中足支持部材を示す上面図である。
【図26】図25の中足支持部材を示すH−H線断面図である。
【図27】図25の中足支持部材を示すJ−J線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
容易に理解できるように、一般的に説明し、かつ添付図面に図示した実施態様の各部材は、各種の形で構成することができる。換言すれば、添付図面を参照して以下詳しく説明する本発明の機能回復装置、構成部材および方法の実施態様は、特許請求の範囲に記載した、本発明の範囲を制限するものではなく、本発明の実施態様を例示するものに過ぎない。
【0009】
足部用機能回復装置およびこれの製作方法の一実施態様について、以下説明する。本発明装置は、装着した場合、はき心地がきわめてよく、その上支持感も満足のいく状態で、足の土踏まず部位や中足部位などにおいて足を支持する装置である。本発明の足部用機能回復装置の実施態様は、足の土踏まず部位や中足部位などに対して少なくともひとつの取り外し可能な固定支持部材を与えるものである。支持部材は、クッションのある支持足床(footbedまたはchassis)に対して取り外し可能に取り付けることができるため、歩行時やランニング時の装着感や機能が向上する。当業者ならば理解できるように、支持部材の少なくとも一つは、足の支持部位に固定的に、あるいは一体的に取り付けることができる。
【0010】
本発明は、別な実施態様によれば、踵やつま先を持つ靴などのはきものを対象とする足部用機能回復装置を提供するものである。この足部用機能回復装置は、実質的に踵とつま先との間に設けられる可撓性内底シャシ、およびこの内底シャシの下側で相互に隣接して取り付けられる一つかそれ以上の支持部材を有することができる。内底シャシは、形状が一致する弾性材料からなり、内底シャシの上側を包み込むクッション層を有することができる。はきものとしては、サンダル、ブーツその他がある。
【0011】
本発明は、さらに別な実施態様によれば、実質的に踵とつま先との間に設けられる可撓性内底シャシ、および内底シャシをその一方の辺にそって部分的に上向きに包み込んで、装着者の足の第5中足骨を保護する延長部分をもつ硬質プラスチック製踵部分を有する、はきものを対象とする足部用機能回復装置を提供するものである。この内底シャシには、形状が一致する弾性材料からなるクッション層を設けることができる。
【0012】
本発明は、さらに別な実施態様によれば、適正な可撓性材料からなる皿状部材を有する、足部用機能回復装置の、土踏まず部位支持部材を提供するものである。この皿状部材は、全体として弓形底部分を有し、中間点をもつ湾曲リッジ部において側部分をこの底部分に接続し、かつ交差させる。この底部分は、足の土踏まず部位に対応する形に構成することができる。上記部材の取り付け側は、取り外し可能に内底に接続する少なくとも一つの取り付け装置を有することができる。あるいは、土踏まず部位支持部材を内底に固定的に、あるいは一体的に取り付けてもよい。
【0013】
本発明は、さらに別な実施態様によれば、踵およびつま先を有するはきものを対象とする足部用機能回復装置を製作する方法を提供するものである。この方法では、実質的に踵とつま先との間に設けられる可撓性内底シャシを製作し、少なくとも一つの支持部材をクション層の底側に取り付ける。
【0014】
図1〜図10について説明すると、好ましくは内底の形に構成した足部用機能回復装置10は、実質的に装着者の足の全長および全幅にわたって設けられる足床または内底シャシ16に取り外し可能に取り付けられる土踏まず部位支持体12および中足部位支持体14などの一対の取り外し可能は支持部材を有する。装着者の好みに応じて、土踏まず部位支持体12および/または中足部位支持体14の代わりに、図11に示すように、異なる支持量を与えて装着者の望むはき心地および回復機能に対応できる他の同様な土踏まず部位支持体および/または中足部位支持体を使用してもよい。この足部用機能回復装置10は、図12に示す靴15などのはきものに装着して使用した場合に、はき心地を改良し、足を保護する上にこれを支持することができる。
【0015】
内底シャシ16は、細長く、実質的に足の全長および全幅にわたって設けられる主構造層18、この主構造層18の底部に永続的に取り付けられる踵層21、主構造層18の上部に永続的に取り付けられるクッション層23、およびクッション層23に永続的に取り付けられる生地層25を有していればよい。この主構造層18は、カップ状の踵部分27、中央の狭い取り付け部分29、および大きな円形のつま先部分32を有していればよい。主構造層18は、その少なくとも1部がEVAやポリウレタンなどの可撓性材料で構成されていればよい。
【0016】
主構造層18の凹部状またはカップ状の踵部分27については、足の踵を受け取り、踵側を一部包み込み、踵を支持し、かつ保護する形状に構成すればよい。
【0017】
また、中央の取り付け部分29については、足の土踏まずに隣接する足側部を一部包み込む形状に構成し、凹部状に構成すればよい。この取り付け部分29は、土踏まず支持体12を取り外し可能に受け取りかつこれに取り付けられる土踏まず取り付け領域34、および取り外し可能に中足支持体14を受け取りかつこれに取り付けられる中足取り付け領域36を有する。取り付け領域34、36は、Velcroなどの複数のループ38、39、あるいはそれぞれ支持体12、14のフックなどの対応する部材に係合する他の取り外し可能な接続部材を有していればよい。
【0018】
つま先部分32は、足のつま先およびパッドをクッション支持する可撓性、弾性をもつ領域41を有する。この弾性領域41は、靴への装着時、足部用機能回復装置10のすべりを抑えるように生地設計または粗面設計しておけばよい。
【0019】
踵層21は、主構造層18のカップ状踵部分27の形状に対応する形状に構成された硬質プラスチック踵部材43、および主構造層18の一方の側にそって中央の取り付け部分29内に延長する硬質プラスチック延長レグ45を有していればよい。延長レグの一方の側については、支持体12、14の縁部に対して相補的な形状に構成すればよい。踵部材43が、踵および踵側の下部部分を保護し、そして延長レグ45が、第5中足骨を保護する。さらに、踵部材43は、開口47を有していればよく、この開口において、クッションパッド49を装着するか、主構造層18の踵部分27の底部に永続的に取り付け、装着者の足の踵への衝撃を緩和するように構成する。クッションパッド49については、ウレタンゲルや他の好適なクッション作用をもつ材料などの可撓性、弾性をもつ材料で構成すればよい。
【0020】
クッション層23は、踵層21の場合と同様に、主構造層18の上側即ち反対側に永続的に取り付ければよい。そして、クッション層23は、足側周囲を部分的、上向きに包み込む主構造層18の領域をカバーしてはならないことを除けば、主構造層18と実質的に同じ形状に構成すればよい。クッション層23には、複数の孔52を穿ち、適当な接着剤の塗布などの適当な手段によって生地層25をクッション層23に固着する間、足部用機能回復装置10内に気泡が混入することを防止する。クッション層23については、Rogers CorporationまたはRogers CTからPoronの登録商標の下で市販されているウレタン発泡体などの、反発特性が遅く、可撓性、弾性をもつ同じ形状の材料で構成することができ、はき心地を改善した上で足を保護するとともに、支持体12、14の縁部の鋭さを緩和する。また、クッション層23は、足の形状によくマッチするように構成すると、土踏まずおよび足指周囲の隙間を埋めることができ、また足全体を足部用機能回復装置10に接触維持させることができる。上記Poronは、歩行時、ランニング時、あるいは他の行動時にショックをよく緩和できるため、足の疲労を防止するのに役立つ高性能ウレタン材料である。クッション層23の材料は、重量が足に加わったときに足の輪郭に応じて圧縮するものであるが、重量がなくなった時には、原形に戻る材料である。クッション層の厚みは、約0.5mm〜約10mmの範囲にある厚みに設定すればよい。より好ましい設定厚みは、約3mmである。足部用機能回復装置10の装着者の個人的な好みや、はき心地に応じて、所望厚みのクッション層23をもつ内底シャシ16を選択することができる。
【0021】
内底シャシ16の生地層25は、クッション層23、および主構造層18の上部包み込み部分を完全にカバーするように設ければよい。生地層25は、足から吸湿し、足の足部用機能回復装置10への粘着を防止するのに役立つナイロンやポリエステルなどの天然または人工の薄い材料で構成すればよい。生地層25は、また、足の臭いや靴の悪臭を防止するために、抗菌剤で処理しておけばよい。
【0022】
次に、図13〜図20について説明すると、図示の複数の土踏まず支持体が、異なる量で土踏まずを支持する。即ち、柔らかい土踏まず支持体61、硬さが中程度の土踏まず支持体63、および硬い土踏まず支持体65の三つの支持体である。各土踏まず支持体は、EVA、ウレタンやゲルなどの可撓性材料からなる皿状部材66、および取り付け領域34(図3)のループ38に契合する土踏まず支持体の一方の側に設けたVelcroや他の取り外し可能な接続部材などの複数のフック67を有すればよい。土踏まず支持体の厚みは、支持量および土踏まず支持体が与える可撓性を決定するものである。柔らかい土踏まず支持体61は、最も薄い皿状構成であり、そのC字形リッジ62が、最小の土踏まず支持量を確保し、かつ最大の可撓性を確保する。硬さが中程度の土踏まず支持体63は、厚みが中程度の皿状構成であり、そのC字形リッジ64が、中程度の土踏まず支持量を確保し、かつ柔らかい土踏まず支持体61よりも程度の小さい可撓性を確保する。硬い土踏まず支持体65は、最も厚い皿状構成であり、そのC字形リッジ68が、最も大きい土踏まず支持量を確保し、かつ最小の可撓性を確保する。
【0023】
次に、図21〜27について説明すると、図示の一対の中足支持体は、装着者に対して2つの異なる中足支持量を確保するものである。軽い支持量の中足支持体72と中程度の支持量の中足支持体74を設けることができるが、これらの数は変更可能である。各中足支持体は、EVA、ウレタンやゲルなどの可撓性材料からなる涙滴形部材75、および取り付け領域36(図3)のループ39に係合する中足支持体の一方の側に設けたVelcroや他の取り外し可能な接続部材などの複数のフック76(図22)を有すればよい。涙滴形支持体の一部を、土踏まず支持体の一部に対して相補的形状に構成すると、中足支持体および土踏まず支持体を相互に直接取り付けることができる。中足支持体の厚みが、中足支持体が与える支持量および可撓性を決定する。軽い支持量の中足支持体72の最も薄く、形状も不規則な部分が、最も小さいレベルの中足支持量を確保し、かつ最も高い可撓性を確保する。また、中足支持体74のより厚い皿状部分が、軽い支持量の中足支持体72よりも大きなレベルの中足支持量を確保し、かつより少ない可撓性を確保する。
【0024】
取り外し可能な足部用機能回復装置の製作方法は、以下の工程を有すればよい。第1工程として、前述したように、適当な材料を使用して、靴の踵からつま先までカバーする主構造層を形成することによって内底シャシを形成する。第2工程で、適当な接着剤の塗布などの適当な固着手段によって主構造層の底部のカップ状部分に、開口をもつ硬質プラスチック踵部分を固定する。次に、接着剤などの適当な固着手段によって、踵部分の開口内において、主構造層にクッションパッドを永続的に取り付ける。
【0025】
次に、Velcroなどのループや、その他の取り外し可能な接続体をもつ材料を、主構造層の底部の支持部材の取り付け領域に取り付ける。次に、同じ形状で、反発弾性の小さい可撓性材料からなり、主構造層と実質的に同じ大きさのクッション層を、主構造層の上面に取り付けるか、あるいは形成する。次に、適当な接着剤などの固着手段によって、クッション層の上部および主構造層の上向き延長する部分に生地層を取り付ける。最後に、Velcroなどのフックや、内底シャシに取り付けられるループをもつ材料と係合する各支持部材の下側に取り付けられるその他の相補的な形状をもつ取り外し可能な固着手段をもつ材料部分を有し、異なるレベルの支持量をもつ複数の支持部材を、適当な可撓性材料を使用して、形成する。なお、支持部材については、射出成形などの適当な成形法によって構成すればよい。
【0026】
また、内底シャシおよび支持部材のサイズについては、これらを使用する靴のサイズや種類に応じて変更すればよい。
【0027】
なお、本明細書で使用した“約”、“ほぼ”などの用語に関しては、±20%の許容度をもつものとする。
【0028】
以下、本発明の具体的な実施態様を説明してきたが、異なる各種の変更が可能であり、いずれも特許請求の範囲に記載された真の精神および範囲内に含まれるものである。従って、本明細書に開示された正確の要約または開示への制限はないものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
踵およびつま先をもつはきものを対象とする足部用機能回復装置において、
実質的に靴の踵とつま先との間をカバーし、かつ上面および下面を有する可撓性内底シャシを有し、
上記シャシが、形状が同じ弾性材料からなり、上記シャシの上面に重なって、装着者の足を密接して受け取るクッション層を有し、
さらに、上記シャシの下面において相互に隣接して、取り外し可能に取り付けられた少なくとも一つの支持部材を有し、
形状が同じクッション支持体により装着者の装着感を改善するとともに、この支持部材によって上記クッション層の下から装着者の足を支持することを特徴とする足部用機能回復装置。
【請求項2】
さらに、上記シャシをその一側部にそって部分的に上向きに包み込む延長部分を有し、第5中足骨を保護する硬質プラスチック踵部分を有する請求項1に記載の足部用機能回復装置。
【請求項3】
上記硬質プラスチック踵部分が、踵パッドを受け取る開口を有する請求項2に記載の足部用機能回復装置。
【請求項4】
上記踵パッドが、ウレタンゲルからなる請求項3に記載の足部用機能回復装置。
【請求項5】
一対の支持部材が、土踏まず支持体および中足支持体を有する請求項1に記載の足部用機能回復装置。
【請求項6】
上記土踏まず支持体および上記中足支持体が、相補的な形状に構成されている請求項5に記載の足部用機能回復装置。
【請求項7】
上記土踏まず支持体が、上記シャシをその別な側部にそって部分的に上向きに包み込んで、土踏まずを支持保護する請求項5に記載の足部用機能回復装置。
【請求項8】
上記クッション層の厚みが、約0.5mm〜約10mmの範囲にある請求項1に記載の足部用機能回復装置。
【請求項9】
さらに、上記クッション層の上側に取り付けられた生地層を有する請求項1に記載の足部用機能回復装置。
【請求項10】
はきものを対象とする足部用機能回復装置において、
実質的に上記はきものの踵とつま先との間をカバーし、同じ形状の弾性材からなるクッション層を有する可撓性内底シャシ、および
上記シャシをその一方の側部にそって部分的に上向きに包み込む延長部分を有する硬質プラスチック踵部分を有することを特徴とする足部用機能回復装置。
【請求項11】
上記硬質プラスチック踵部分が、踵パッドを受け取る開口を有する請求項10に記載の足部用機能回復装置。
【請求項12】
上記踵パッドが、ウレタンゲルからなる請求項11に記載の足部用機能回復装置。
【請求項13】
さらに、少なくとも一つの支持体部材を有する請求項12に記載の足部用機能回復装置。
【請求項14】
上記の少なくとも一つの支持体部材が、土踏まず支持体および中足支持体を有する請求項13に記載の足部用機能回復装置。
【請求項15】
上記土踏まず支持体および上記中足支持体が、相補的な形状に構成されている請求項14に記載の足部用機能回復装置。
【請求項16】
上記土踏まず支持体が、上記シャシをその別な側部にそって部分的に上向きに包み込んで、土踏まずを支持保護する請求項14に記載の足部用機能回復装置。
【請求項17】
上記クッション層の厚みが、約0.5mm〜約10mmの範囲にある請求項10に記載の足部用機能回復装置。
【請求項18】
さらに、上記クッション層の上側に取り付けられた生地層を有する請求項10に記載の足部用機能回復装置。
【請求項19】
足部用機能回復装置の土踏まず支持体部材において、
好適な可撓性材料からなり、全体として弓形の底部部分、および中間点をもつ湾曲リッジにおいて上記底部部分と一体化されるとともにこれに交差する側部部分を有する皿状部材であって、上記底部部分が、足の土踏まずを受け取る形状に構成された皿状部材を有し、この部材の取り付け側が、内底に取り外し可能に接続する少なくとも一つの取り付け装置を有することを特徴とする土踏まず支持体部材。
【請求項20】
上記取り付け装置が、フックを有する請求項19に記載の土踏まず支持部材。
【請求項21】
踵およびつま先を有する靴を対象とする取り外し可能な足部用機能回復装置を製作する方法において、
実質的に靴の踵とつま先との間をカバーする可撓性内底シャシを製作する工程、および
この内底シャシの底部側に少なくとも一つの支持体部材を取り外し可能に取り付ける工程を有することを特徴とする製作方法。
【請求項22】
さらに、上記内底の上側にクッション層を取り付ける工程を有する請求項21に記載の製作方法。
【請求項23】
上記クッション層が、クッション層の上側に取り付けられた生地層を有する請求項22に記載の製作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公表番号】特表2010−536505(P2010−536505A)
【公表日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−522092(P2010−522092)
【出願日】平成20年8月22日(2008.8.22)
【国際出願番号】PCT/US2008/074116
【国際公開番号】WO2009/029546
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VELCRO
【出願人】(510049780)アシーナ パシフィック,エルエルシー (1)
【氏名又は名称原語表記】ATHENA PACIFIC,LLC
【Fターム(参考)】