説明

口金ユニット

【課題】液体タンクに対し、簡単に着脱することができる口金ユニットを提供する。
【解決手段】口金を外した給液タンク21の口部27と、給液タンク21に接続される給液チューブ52とを接続する口金ユニット50であって、口部27を覆うように口部27に着脱自在に装着される口金本体51と、口金本体51に貫通保持され、上端を給液チューブ52に接続される挿入パイプ53と、口金本体51に貫通保持され、給液タンク21の液位を検出する棒状の液面センサ54と、口金本体51に貫通保持され、給液タンク21の内外を連通する通気口金具55と、を備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体タンクの口部と、液体タンクに接続される接続配管とを接続するための口金ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、液体タンクではないが、エンジンやトランスミッションに潤滑油を供給するオイルパン(タンク)に設けられる口金ユニット(液面検知装置)が知られている。この液面検知装置は、液流路、通気路および配線孔を形成すると共に、フランジ部を形成した筒状の把持部と、把持部の先端に装着した外部電極および内部電極から成る液面センサと、を備え、フランジ部をオイルパンの開口部に着座させてこれに固定的に取り付けられている。
【特許文献1】特開平9−21677号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような、従来の口金ユニットでは、タンクを交換する必要性がないため、タンクに対し口金ユニットを簡単に着脱することができないものとなっている。
【0004】
本発明は、液体タンクに対し、簡単に着脱することができる口金ユニットを提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の口金ユニットは、口金を外した液体タンクの口部と、液体タンクに接続される接続配管とを接続する口金ユニットであって、口部を覆うように前記口部に着脱自在に装着される口金本体と、口金本体に貫通保持され、上端を接続配管に接続される挿入パイプと、口金本体に貫通保持され、液体タンクの液位を検出する棒状の液面センサと、口金本体に貫通保持され、液体タンクの内外を連通する通気口部材と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、口金本体に、接続配管に連通する挿入パイプ、液体タンクの液位を検出する液面センサおよび通気口部材を保持されているため、これら部品を一体として、液体タンクの口部に対し着脱することができる。すなわち、接続配管およびこれに関連する部品を、液体タンクに対し簡単に着脱することができ、液体タンクの交換作業を迅速に行うことができる。なお、液体タンクが給液タンクである場合には、底面近傍まで延びる長い挿入パイプと減液を検出する液面センサを用い、排液タンクである場合には、短い挿入パイプと満液を検出する液面センサを用いることが、好ましい。
【0007】
この場合、挿入パイプおよび液面センサを囲繞するプロテクトカバーを、更に備えることが好ましい。
【0008】
この構成によれば、オペレータによる液体タンクの交換作業に際し、プロテクトカバーにより挿入パイプおよび液面センサが保護されるため、挿入パイプおよび液面センサの損傷を有効に防止することができる。
【0009】
これらの場合、液体タンクは、磁性体で構成されており、口金本体に組み込まれ、口部を相対的に吸着するマグネットを、更に備えることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、口金本体が、液体タンクの口部にマグネット吸着されるため、液体タンクの交換作業をより一層、迅速に行うことができる。
【0011】
この場合、マグネットは、口金本体の周縁部に螺合する複数本のねじ型マグネットで構成されていることが、好ましい。
【0012】
この構成によれば、各ねじ型マグネットの口金本体からの突出し寸法を微調整することができ、口部に口金本体を安定に吸着させることができる。ねじ型マグネットの本数は、3本から6本程度とすることが好ましい。
【0013】
これらの場合、接続配管と挿入パイプとは、コイルチューブを介して接続されていることが、好ましい。
【0014】
この構成によれば、コイルチューブにより口金本体廻りの配管の取り回しが容易になり、液体タンクの交換作業に際し、接続配管が邪魔になることがない。なお、液面センサと配線も同様に、コイルケーブルを介して接続することが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施形態に係る口金ユニット、およびこの口金ユニットが装着される各種タンクを備えた浸漬処理装置について説明する。この浸漬処理装置は、処理溶液にワークを浸漬してコーティング等の表面処理を行う、いわゆるDipコータであり、ワークを浸漬処理するワーク処理槽に対し、処理溶液を供給・廃棄する各種タンクが口金ユニットを介して接続されるようになっている。そこで、先ず浸漬処理装置から説明を進める。
【0016】
図1および図2に示すように、浸漬処理装置1は、下部のタンクキャビネット2と、タンクキャビネット2の上面に配設した機台3と、機台3上に設置され、ワーク処理槽5を有する処理装置本体4と、処理装置本体4を収容し、機台3の上部空間を覆うようにして設けられた装置カバー6と、を備えている。タンクキャビネット2および装置カバー6は、図外の排気設備に連通しており、内部雰囲気が適宜換気されるようになっている。また、浸漬処理装置1には、装置カバー6の背面側に設けた電装ボックス7と、装置カバー6の正面(前面)に設けた制御装置本体8とから成る制御装置9が組み込まれている。
【0017】
処理対象物であるワークWは、方形の金属板であり、その複数枚(20枚)を単位としてワークマガジン11に収容して、浸漬処理装置1に対し徐給材される。より具体的には、複数枚のワークWを並べて収容した2個のワークマガジン11,11が、マガジントレイ12に搭載され、マガジントレイ12と共に2個のワークマガジン11,11が一括して、浸漬処理装置1に対し徐給材される。そして、複数枚のワークWは、ワークマガジン11と共にワーク処理槽5に浸漬され、表面処理される。
【0018】
処理装置本体4は、ワークを浸漬処理するワーク処理槽5と、ワーク処理槽5の上端開放部を開閉する開閉蓋14と、ワーク処理槽5に隣接するワーク給材部15に配設したマガジンセット機構16と、複数枚のワークWをワークマガジン11と共に、ワーク給材部15とワーク処理槽5との間で浸漬移動させる浸漬移動機構17と、ワーク処理槽5に対し開閉蓋14を開閉移動させる蓋移動機構18と、を備えている。ワーク処理槽5とマガジンセット機構16とは、機台3の前部に配設され、浸漬移動機構17と蓋移動機構18とは、上下に重なった状態で機台3の後部に配設されている。
【0019】
浸漬移動機構17は、ワークマガジン11をフッキングしてワーク処理槽5の直上部まで移動させ、蓋移動機構18が開閉蓋14を開放するのを待って、ワークマガジン11をワーク処理槽5に浸漬する。この浸漬処理では、浸漬移動機構17は、ワークマガジン11を処理溶液にゆっくり沈めてゆき、液面の波立ちが静まるのを待ってゆっくり引き上げてゆく。これにより、ワークマガジン11内の複数枚のワークWに表面処理が適切に行われる。後述するように、処理溶液は揮発性の高い溶媒を含んでおり、このワークマガジン11の引き上げ中に、ワークマガジン11やワークWに付着した処理溶液(溶媒)は、急速に気化してゆく(乾燥)。ワークマガジン11の引き上げが完了すると、直ちに蓋移動機構18が開閉蓋14を閉塞する。一方、引き上げられたワークマガジン11は、ワーク給材部15のマガジントレイ12に戻される。以上の動作を2回行って、2個のワークマガジン(ワークW)11,11の浸漬処理が終了したら、ワークマガジン11をマガジントレイ12と共に徐材し、新たなワークマガジン(未処理のワークW)11を給材する。
【0020】
一方、タンクキャビネット2内には、ワーク処理槽5に処理溶液を供給する給液タンク(液体タンク)21と、使用済みの処理溶液をワーク処理槽5から回収する廃液タンク(液体タンク)22と、フィルタリングのためにワーク処理槽5から処理溶液を抜き取って回収するバッファタンク(液体タンク)23と、が収容されている。さらに、タンクキャビネット2内には、これらタンク21,22,23に併設するように、各種のポンプおよびバルブが各種配管と共に収容されている。
【0021】
処理溶液は、表面処理の主成分となる溶剤と、溶剤を溶かしこんだ溶媒とから成り、溶媒は給液タンク21からワーク処理槽5に供給され、溶剤はワーク処理槽5の供給した溶媒に直接投入され混合される。また、溶媒には、揮発性の高いものが用いられている。このため、ワーク処理槽5は、浸漬処理を実施するとき以外は、上記の開閉蓋14で気密に閉塞され、また浸漬処理時にワーク処理槽5から蒸散した気化溶媒は、装置カバー6内の雰囲気と共に排気ダクト25を介して、上記の排気設備(排気処理設備)に排気される。
【0022】
次に、図3ないし図6を参照して、上記の各種タンクとこれに装着される口金ユニットについて詳細に説明する。図3に示すように、タンクキャビネット2内には、給液タンク21、廃液タンク22およびバッファタンク23が収容され、要交換の給液タンク21および廃液タンク22は手前側に、バッファタンク23は奥側に、それぞれ配置されている。上述したように、給液タンク21からワーク処理槽5に溶媒が供給され、ワーク処理槽5でこの溶媒に溶剤が混合され浸漬処理に使用される。使用され汚れが生じた処理溶液は、ワーク処理槽5からバッファタンク23に全て抜き取り、フィルタを介してワーク処理槽5に戻し使用される。最終的に処理溶液の劣化がすすんだら、これを廃液タンク22に拭き取り廃棄する。そして、ワーク処理槽5とこれらタンクとは、各種のポンプおよび各種のバルブを介設した各種配管により接続されている。
【0023】
図3に示すように、タンクキャビネット2の底部には、引出し式のドレンパン31が配設され、ドレンパン31上に給液タンク21および廃液タンク22が搭載されている。廃液タンク22はドレンパン31の左側に搭載されると共に、給液タンク21はドレンパン31の右側に搭載されており、ドレンパン31をタンクキャビネット2の前方に引き出すことにより、給液タンク21および廃液タンク22が取り出せるようになっている。廃液タンク22の後方には、バッファタンク23が配設され、給液タンク21の後方には、棚板に支持するようにして各種のポンプ(図示省略)および各種のバルブ32が配設されている。
【0024】
図4に示すように、ドレンパン31は、給液タンク21および廃液タンク22の容量を越える容量を有し、矩形の箱状に形成されている。ドレンパン31の正面には取手34が設けられ、また両側には、タンクキャビネット2に設けた下部フレーム35との間に一対のスライドレール36,36が介設されている。ドレンパン31の内部には、弧状に形成した前後各一対、計2組の転倒防止を兼ねる位置決め板37が立設され、さらに各一対の位置決め板37,37の間には、給液タンク21および廃液タンク22を嵩上げ支持する一対の敷き板38,38が配設されている。一方、ドレンパン31の奥側の両隅部には、一対の収納管39,39が立設されており、各収納管39には、タンク交換時に外した口金ユニット50が仮置き状態で収納されるようになっている。
【0025】
給液タンク21および廃液タンク22は同一のものであり、またこれらに設けられる口金ユニット50も同一のものであるため、以降の説明では、給液タンク21およびこれに設けた口金ユニット50について説明し、廃液タンク22側の説明は省略する。給液タンク21は、スチールの板金製であり、円柱状のボトルの形態を有している。給液タンク21の上面には、偏心した位置に口部27が一体に形成されており、口部27は、口金ユニット50が挿入される円形開口部27aと、円形開口部27aを囲繞するように立ち上がった環状口縁部27bとで構成されている(図5参照)。上述のように、ワーク処理槽5の処理溶液は使い捨てを原則としており、これに対応して給液タンク(廃液タンク22)21は、ワーク処理槽5の2〜3倍の容量を有している。
【0026】
図5および図6に示すように、口金ユニット50は、給液タンク21の口部27を覆うように着脱自在に装着される口金本体51と、ワーク処理槽5に連なる給液チューブ(接続配管)52の上流が接続される挿入パイプ53と、給液タンク21の液位を検出する棒状の液面センサ54と、給液タンク21の内外を連通する通気口金具(通気口部材)55と、を備えている。また、口金ユニット50は、挿入パイプ53および液面センサ54を覆う筒状のプロテクトカバー56と、口金本体51に組み込まれ、口金本体51を給液タンク21に磁着するための4本(複数本)のねじ型マグネット58から成るマグネット(永久磁石)57と、を備えている。挿入パイプ53と給液チューブ52とは、給液用コイルチューブ61を介して接続され、通気口金具55と図外の大気開放弁(タンクキャビネット2内に設置)とは、通気用コイルチューブ62を介して接続されている。また、液面センサ54は、図外のセンサ本体(タンクキャビネット2内に設置)を介して制御装置(制御装置本体8)9にケーブル接続されている。
【0027】
口金本体51は、ステンレス等の耐食性材料で構成され、給液タンク21の環状口縁部27bを覆うように逆碗状に形成されている。口金本体51の中央部には、挿入パイプ53が挿通するパイプ挿通孔65および液面センサ54が挿通するセンサ挿通孔66が、180°点対称に位置して貫通形成されている。また、口金本体51の中央部から外れた位置には、通気口金具55が螺合する通気口67が貫通形成されている。さらに、口金本体51の中央部上面には、挿入パイプ53を口金本体51に固定するためのパイプ支持金具68と、液面センサ54を口金本体51に固定するためのセンサ支持金具69と、が対向配置するようにねじ止めされている。一方、口金本体51の周縁部は肉厚の立下げ部51aとなっており、この立下げ部51aには、上記4本のねじ型マグネット58が分散して組み込まれている。
【0028】
パイプ支持金具68は、ステンレス板をL字状に折り曲げて形成した金具本体71と、金具本体71の立上げ部分に設けたバンド72とから成り、金具本体71の部分で口金本体51の上面にねじ止めされると共に、バンド72により挿入パイプ53を支持している。同様に、センサ支持金具69は、ステンレス板をL字状に折り曲げて形成した金具本体73と、金具本体73の立上げ部分に設けたバンド74とから成り、金具本体73の部分で口金本体51の上面にねじ止めされると共に、バンド74により液面センサ54を支持している。
【0029】
上述したようにマグネット57は、分散配置した4本のねじ型マグネット58,58,58,58で構成されており、各ねじ型マグネット58は、半部を口金本体51に埋め込むように固定したナット76と、ナット76に螺合したマグネット製のストレートボルト77と、で構成されている。口金本体51の立下げ部51aには、上下方向にボルト貫通口78が貫通形成(4箇所)されており、この各ボルト貫通口78に各ストレートボルト77が挿通している。ナット76に対しストレートボルト77は、その先端面が立下げ部51aの下端面と略面一となるように螺合調整され、口金本体51を給液タンク21に装着したときに、口金本体51が給液タンク21に適切に吸着(磁着)するようになっている。
【0030】
挿入パイプ53は、給液タンク21に深く挿入されるテフロン(登録商標)製のパイプ本体81と、パイプ本体81の上端部に取り付けた継手金具82と、で構成されている。継手金具82はいわゆるエルボ継手であり、下向きの流入側にパイプ本体81が接続され、横向きの流出側に上記の給液用コイルチューブ61が接続されている。パイプ本体81は、上部で上記のパイプ支持金具68に支持される一方、口金本体51のパイプ挿通孔65および給液タンク21の円形開口部27aを挿通し、給液タンク21の底板近傍まで延在している。
【0031】
液面センサ54は、光センサで構成され、図示しないがセンサ本体の発光側に接続した発光側光ファイバと受光側に接続した発光側光ファイバと、を細筒状のケース84に収容して構成されている。挿入パイプ53と同様に液面センサ54は、上部でセンサ支持金具69に支持される一方、センサ挿通孔66および円形開口部27aを挿通し、給液タンク21の底板近傍まで延在している。給液タンク21の液面センサ54は、減液センサとして用いられ、給液タンク21の減液を検出する。そして、制御装置9は、この液面センサ54の検出結果に基づいて、ユーザに給液タンク21の交換等を促す。なお、廃液タンク22の液面センサ54は、廃液タンク22の満液を検出するもとのであり、給液タンク21のものに比して極端に短く形成されている。
【0032】
プロテクトカバー56は、内部に挿入パイプ53および液面センサ54を収容した丸パイプ状のカバー本体86と、カバー本体86を口金本体51の天面にねじ止めするための角形フランジ部87と、で一体に形成されている。カバー本体86の周面には、多数の丸孔88が分散して形成されており、処理溶液のカバー本体86内外への流通を許容している。角形フランジ部87が口金本体51に固定された状態でカバー本体86は、円形開口部27aを挿通し、挿入パイプ53や液面センサ54と同様に給液タンク21の底板近傍まで延在している。
【0033】
通気口金具55は、L字継手(エルボ継手)で構成されており、横向きの流入側に通気用コイルチューブが接続され、下向きの流出側が通気口に螺合している。給液タンク21に貯留されている処理溶液の送液が開始されると、その分、給液タンク21に通気口金具55を介してエアーが流入する。なお、廃液タンク22の通気口金具55は、廃液タンク22への使用済み処理溶液の流入に対応して、廃液タンク22のエアーを流出させる。
【0034】
このように、本実施形態では、挿入パイプ53、液面センサ54および通気口金具55を一体型とした口金ユニットを給液タンクおよび廃液タンクに装着することで、浸漬処理装置で使用される処理溶液の溶媒をワーク処理槽へ供給し、処理溶液の廃液を廃液タンクへ貯留させることができ、液面センサの検知により、送液ポンプを制御することができる。口金ユニットと液体タンクの接合には、マグネットおよびねじ型マグネットが使用されているため、浸漬処理を開始する前など、給液タンクおよび廃液タンクの交換が必要なときには、簡単に口金ユニットを取り外すことができ、迅速に交換することができる。また、挿入チューブおよび液面センサは、コイルチューブを介して、送液パイプ、制御装置に接続されるため、配管の取り回しが容易になり、液体タンクの交換を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】実施形態に係る浸漬処理装置の正面側から見た外観斜視図である。
【図2】実施形態に係る浸漬処理装置の背面側から見た外観斜視図である。
【図3】タンクキャビネットの外観斜視図である。
【図4】給液タンクおよび廃液タンクの設置状態の斜視図である。
【図5】給液タンクおよび口金ユニットの断面図である。
【図6】口金ユニットの斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
1 浸漬処理装置、2 タンクキャビネット、8 制御装置本体、9 制御装置、21 給液タンク、22 廃液タンク、23 バッファタンク、27 口部、50 口金ユニット、51 口金本体、52 給液チューブ、53 挿入パイプ、54 液面センサ、55 通気口金具、56 プロテクトカバー、57 マグネット、58 ねじ型マグネット、61 給液用コイルチューブ、62 通気用コイルチューブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
口金を外した液体タンクの口部と、前記液体タンクに接続される接続配管とを接続する口金ユニットであって、
前記口部を覆うように前記口部に着脱自在に装着される口金本体と、
前記口金本体に貫通保持され、上端を前記接続配管に接続される挿入パイプと、
前記口金本体に貫通保持され、前記液体タンクの液位を検出する棒状の液面センサと、
前記口金本体に貫通保持され、前記液体タンクの内外を連通する通気口部材と、を備えたことを特徴とする口金ユニット。
【請求項2】
前記挿入パイプおよび前記液面センサを囲繞するプロテクトカバーを、更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の口金ユニット。
【請求項3】
前記液体タンクは、磁性体で構成されており、
前記口金本体に組み込まれ、前記口部を相対的に吸着するマグネットを、更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の口金ユニット。
【請求項4】
前記マグネットは、前記口金本体の周縁部に螺合する複数本のねじ型マグネットで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の口金ユニット。
【請求項5】
前記接続配管と前記挿入パイプとは、コイルチューブを介して接続されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の口金ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−216482(P2009−216482A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−59050(P2008−59050)
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】