説明

圧電式のアクチュエータユニット若しくは圧電式の駆動装置

本発明は、圧電式の駆動装置のための圧電式のアクチュエータユニット(3)であって、第1のキャップ(12)に対して緊締された圧電式のアクチュエータ(10)が設けられていて、前記第1のキャップ(12)が、この第1のキャップ(12)を介して圧電式の駆動装置の駆動体(1)に固定するように構成されており、ケーブル(5)及び/又はコンタクトピン(16)が設けられていて、該ケーブル(5)及び/又はコンタクトピン(16)が前記アクチュエータ(10)に結合された、このアクチュエータ(10)を電気的に制御するためのコンタクトエレメントとして構成されている形式のものにおいて、第1のキャップ(12)が、コンタクトエレメント(5,16)を引き込みガイドするための少なくとも1つの開口(15)を有していることを特徴としている。特に有利には、このような圧電式のアクチュエータは圧電式の駆動装置に組み込まれており、この圧電式の駆動装置は、円筒形の駆動面(2)を備えた駆動体(1)と、該駆動体(1)を駆動面(x,y)で振動させる圧電式のアクチュエータ(10)を備えた少なくとも2つの駆動ユニット(3)と、駆動面(2)に当接し、振動によって回転運動せしめられる駆動軸(4)と、アクチュエータ(10)を駆動するために、前記アクチュエータ(10)に回路を接続するためのコンタクトエレメントとを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載した圧電式のアクチュエータユニット、若しくはこのようなアクチュエータユニットを備えた圧電式の駆動装置に関する。
【0002】
圧電式のアクチュエータは、多様な形式で調節部材として使用されている。ヨーロッパ特許第1098429号明細書に記載されているように、このような圧電式のアクチュエータは駆動部材としてピエゾモータに使用されている。このようなピエゾモータは、毎分100回転よりも小さい比較的低い回転数において例えば1Nm乃至5Nmの高いトルクを提供することができることを特徴としており、従って特に低い回転速度でしかも高いトルクを必要とするような調節のために適している。
【0003】
図6に示されているように、このような形式の圧電モータは、圧電・アクチュエータ駆動装置として、円筒形の駆動面2を有する駆動体1と、該駆動体1を駆動平面x,yで振動させる少なくとも2つの圧電式のアクチュエータユニット3と、駆動軸4と、前記アクチュエータユニット3を駆動するための、対応配置された回路装置とを有しており、前記駆動軸4は、駆動平面に対して垂直に回転しながら駆動面2に当接していて、振動によって回転せしめられるようになっている。
【0004】
このような設計のモータの中央部は、プリロード(予備荷重)のかけられたブルドン管(Rohrfeder)によって包囲された圧電アクチュエータである。ブルドン管の下方及び上方は2つの圧電キャップによって制限されており、これら2つの圧電キャップ間に本来の圧電アクチュエータが設けられている。このような構造、つまり「アンダーキャップ・ブルドン管・圧電セラミック・オーバーキャップ」という構造は、独立した駆動ユニットを形成している。
【0005】
アクチュエータユニットは、「圧電リングモータ」内でその上面側が、オーバーキャップを介して、押しつぶし結合、溶接結合又はねじ結合によって引張負荷、押圧負荷、剪断負荷及び曲げ負荷に対して機械的に堅固に駆動体1に連結されている。アクチュエータユニットの下面側のアンダーキャップ内に、ケーブル5を引き込むためのケーブル引き込みガイド部が形成されている。
【0006】
アクチュエータユニット3は、ケーブル5によって回路装置に接続されており、このケーブル5はハウジング7,8内の開口6から突き出している。ケーブル5は、アクチュエータユニット3を制御するために、裏側で、つまりアクチュエータユニット3の、駆動ユニット1とは反対側の端部においてアクチュエータユニット3から導出ガイドされている。それに応じて、ハウジング7,8の脚端部に開口6が形成されている。しかしながらこのような装置は、構造寸法及び一体的なケーブルガイドに関連して最適なものではない。脚端部に場合によっては設けられているプラグ構造によって、構造寸法は著しく大きくなり、これによって一般的な使用において妨げとなっている。
【0007】
本発明の課題は、このようなアクチュエータユニットを備えた圧電式のアクチュエータ若しくは圧電式の駆動装置を構造的に改良することである。
【0008】
この課題は、請求項1に記載した特徴を有するアクチュエータユニットによって、若しくは請求項9に記載した特徴を有する圧電式の駆動装置によって解決された。有利な実施態様は、従属請求項に記載されている。
【0009】
本発明による、圧電式の駆動装置のための圧電式のアクチュエータユニットによれば、第1のキャップに対して緊締された圧電式のアクチュエータが設けられていて、前記第1のキャップが、この第1のキャップを介してアクチュエータユニットを圧電式の駆動装置の駆動体に固定するように構成されており、ケーブル及び/又はコンタクトピンが設けられていて、該ケーブル及び/又はコンタクトピンが前記アクチュエータに結合された、このアクチュエータを電気的に制御するためのコンタクトエレメントとして構成されており、この場合、第1のキャップが、コンタクトエレメントを貫通ガイドするための少なくとも1つの開口を有している。
【0010】
有利な形式で、記アクチュエータは、ばねエレメントによって第1のキャップと第2のキャップとの間に緊締されており、前記アクチュエータが、励磁された時に、2つのキャップの方向に伸張及び/又は圧縮するように、配置されている。また有利な形式で、ばねエレメントはブルドン管として構成されていて、アクチュエータを包囲するように配置されている。第1のキャップと、単数若しくは複数の第2のキャップとは、ばねエレメントに形状接続(形状による束縛)式に結合されていて、第2のキャップが前記アクチュエータを面状に支えている。また有利には、第1のキャップが、駆動体のエレメントに、押しつぶし結合、溶接結合又はねじ結合によって連結するように、構成されている。
【0011】
有利な形式で、少なくとも1つの開口が、アクチュエータの前面側の伸張方向又は収縮方向に、前記第1のキャップを通って延在している。また有利には、少なくとも1つの開口が、アクチュエータの前面側の伸張方向又は収縮方向で、少なくとも1つの開口の前面側の領域内で側方に向かって開放している。また有利には、少なくとも1つの開口が、アクチュエータの前面側の伸張方向又は収縮方向に対して横方向で第1のキャップを貫通して延在している。
【0012】
本発明の圧電式の駆動装置によれば、円筒形の駆動面を備えた駆動体と、該駆動体を駆動面で振動させる圧電式のアクチュエータを備えた少なくとも2つの駆動ユニットと、駆動面に当接し、振動によって回転運動せしめられる駆動軸と、アクチュエータを駆動するために、前記アクチュエータに回路を接続するためのコンタクトエレメントとを有している。このような圧電式の駆動装置は、有利には、ハウジングと単数又は複数のプラグとを有しており、これらのプラグは、ハウジング内に配置されたコンタクトエレメントをハウジングの外から回路に接続するために、前記駆動軸に対して軸平行に前記ハウジングに構成されている。
【0013】
このようなアクチュエータユニットによって、圧電・アクチュエータ・駆動装置のコンパクトな構造形式が可能である。しかもこの場合、電気接続部を確実に、かつ改善された形式で導出することによって規格化された電気的な接続が可能である。
【0014】
アクチュエータユニットのアンダーキャップは、単に制限エレメントとして構成される。駆動ユニットと駆動体との間の連結も、また圧電アクチュエータのケーブル引き込みガイドもできるようにするために、オーバーキャップは、2重の機能性を有している。
【0015】
このような構造形式によって、ケーブルを中央において1箇所で、又は場合によっては複数箇所でモータハウジングから導出ガイドすることができる。脚部の端部における配線はもはや必要ない。またモータは著しく小型に構成することができる。有利な形式で、接触のために、例えば引張負荷及び規格化された部分の互換性によって保証されている、工業規格化されたプラグを使用することができる。
【0016】
本発明によれば、公知の圧電リングモータの構成と比較して、特に高い統合性、高い機能確実性、規格化されたケーブル引き込みガイド、及び引張負荷軽減という利点が提供される。
【0017】
実施例が以下に図面を用いて詳しく説明されている。
【0018】
図1は、上部のハウジング部分を取り除いた、アクチュエータユニットを備えた圧電アクチュエータ駆動装置の上から見た斜視図、
図2は、ハウジングを閉じた状態の、図1に示した圧電アクチュエータ駆動装置、
図3は、アクチュエータユニットの断面図、
図4は、ケーブルを正面側から導出するための開口を備えた、アクチュエータユニットのオーバーキャップ、
図5は、アクチュエータユニットのオーバーキャップの平面図、
図6は、ハウジングを閉じた状態の、従来技術による圧電アクチュエータ駆動装置の上から見た斜視図である。
【0019】
図1及び図2は、有利な形式で構成されたアクチュエータユニット3を備えた圧電リングモータの形式の圧電アクチュエータ駆動装置の1実施例を示す。
【0020】
圧電アクチュエータ駆動装置は、ハウジング7,8内に、互いに作用接続している複数の構成部材を有している。中央の部材は、内側又は選択的に外側に配置された円筒形の駆動面2を備えた駆動体1である。図示の駆動体1の外周面に、少なくとも2つ、この実施例では特に4つの圧電式のアクチュエータユニット3が固定されており、これらのアクチュエータユニット3が、駆動体1を駆動平面x、yで振動運動させる。
【0021】
アクチュエータユニット3は、圧電リングモータ内でその前側若しくは上面側が、第1のオーバーキャップ12を介して、特に押しつぶし結合、溶接結合又はねじ結合によって、引張応力、圧縮応力、剪断応力及び曲げ応力に対して機械的に堅牢に駆動体1に連結されている。アクチュエータユニット3の後ろ側の端部は、ハウジング7,8の内壁において開口6の側方に固定されているか、又は支持されている。それに応じてハウジング7,8の脚端部における開口6は、例えばアクチュエータユニット3をオプション的に嵌め込むか又は交換するため以外は、不要である。
【0022】
駆動平面に対して垂直に第3の方向zに延在し、かつ駆動面2に当接する駆動軸4は、振動によって回転せしめられる。駆動軸3は、少なくとも一方側がハウジング7,8から突き出していて、ハウジング7,8のハウジング壁内に支承されているか、又はこのハウジング7,8のハウジング壁に対して相対的に使用されている。内部に配置された、又は外部にも配置された回路装置は、アクチュエータユニット3を駆動するために用いられる。
【0023】
別の構造形式を有する、このような設計のモータ又は選択的な駆動部のその他の中央部は、アクチュエータユニット3である。特に図3に示されているように、アクチュエータユニット3は、ばねエレメント13としてのプリロード(予備荷重)のかけられたブルドン管(Rohrfeder)によって包囲されている、組み込まれた圧電式のアクチュエータ10を備えて構成されている。ブルドン管は、下方及び上方から、2つの圧電キャップ、つまりボトムキャップ若しくは第2のアンダーキャップ11とオーバーキャップ12とによって制限されており、これらのアンダーキャップ11とオーバーキャップ12との間に本来のアクチュエータ10が設けられている。このような構造、つまりアンダーキャップ11とブルドン管と圧電セラミックとオーバーキャップ12とから成る構造は、自立したアクチュエータユニット3を形成している。
【0024】
有利な形式でアンダーキャップ11は、ばねエレメント13に形状結合(形状による束縛)式に、有利には溶接によって結合されている。ボトムキャップはアクチュエータ10を有利な形式で面状に支持している。有利な形式でオーバーキャップ12は同様に、ばねエレメント13に形状接続式に、有利には溶接によって結合されている。オーバーキャップ12は、押しつぶし結合、溶接結合又はねじ結合によって、別のエレメント例えば環状の駆動体1に機械的に連結可能である。オーバーキャップは、圧電アクチュエータ接点又はケーブルを同時に貫通ガイドすることを可能にする。この場合、これらの構成部材の整列は、アクチュエータ10が励磁されるとほぼ2つのキャップ11,12の方向に伸張かつ/又は圧縮するように、選定されている。
【0025】
アクチュエータユニット3は、回路装置にケーブル5を用いて接続可能である。ケーブル5は、アクチュエータユニット3を制御するために前方側で、つまり駆動体1に面した側の、アクチュエータユニット3の端部においてアクチュエータユニット3から導出されている。
【0026】
図1及び図2に示した、それぞれ2つのプラグ接点を有する2つのプラグ9によって、外部へのケーブル5の所定の接続可能性が得られる。この場合、ケーブル5のガイドは、完全にモータ内に若しくはモータのハウジング7,8内に延在している。アクチュエータユニット3のアンダーキャップ11は、ハウジング7,8内で固定するためだけに用いられる。ハウジング7,8内に配置された接触エレメント5(ケーブル)を、ハウジング7,8の外から外部の回路に接続するために、前記のようなプラグ9はハウジング7,8で軸4に対して有利な形式で軸方向に構成されている。
【0027】
オーバーキャップ12は、図4及び図5に示されているように、例えばアクチュエータ3の2つのケーブルを導出させるための孔通路の形状の、1つ又は有利には2つのケーブル開口15を有している。ケーブル開口15は、前方に若しくは軸方向に延在している。この開口を通ってそれぞれガイドされたケーブル5を側方に変向ガイドすることができるように、ケーブル開口15は前方側の領域が側方に向かって開口している。
【0028】
ケーブル開口15内にそれぞれ、圧電アクチュエータ10を接触させるためのコンタクトエレメントとしての圧電コンタクトピン16が導入されている。ケーブル5は、例えば相応のコンタクトピン16と、このコンタクトピン16に隣接するオーバーキャップ12の壁部との間に緊締されているか、又は接点ピン16に堅固に、例えばはんだ付けによって固定されている。
【0029】
圧電コンタクトピン16の長さを適当に選択することによって、ケーブルガイドの曲率半径R(図3)は、それぞれの構成条件に影響を及ぼすことができる。
【0030】
1つの接点を有するアクチュエータ10の接触が、下側つまり逆側から行われる場合は、ケーブル開口15は、場合によって貫通ガイドされたコンタクトピンによって、アクチュエータ10の側方のスペースを通って、つまり特にアクチュエータ10のシリコーン射出成形部14の本体を通ってガイドされる。
【0031】
オーバーキャップ12の構造は、例えば単数又は複数の端面側のねじ山付き孔17の内部に、例えば規格化されたねじ山M4−M6を有するねじ山付きピンを受容することができ、端面側の環状支承面が最適な機械的剛性を得るためにできるだけ大きく維持されるように、選定されている。付加的に又は選択的にねじ山を省いて、駆動体1におけるオーバーキャップ12の選択的な連結形式を例えば溶接によって行うようにしてもよい。
【0032】
選択的な多くの実施態様が可能である。例えば、ねじ山付き孔17を介して、ねじ結合によって別の部材に連結することも可能である。
【0033】
正面側の領域のケーブル開口15を側方に向かって開放するように構成する代わりに、ケーブル開口を、段付けされた正面側の上面から軸方向に、又はこの上面に対して傾斜してアクチュエータ10に向かう方向にガイドしてもよい。圧電コンタクトピンは、特にリッツ線として又はコンタクトエレメントとしてのケーブルの終端区分によって構成される。圧電コンタクトピンは、軸方向ではなく、直接側方に特に半径方向で外方にガイドしてもよい。
【0034】
有利な形式で、ハウジング7,8の外側におけるケーブル接続は、1つだけのプラグによって、又は2つ以上のプラグ9によっても可能である。プラグ9を介しての接続可能性の代わりに、ケーブル5は、適当な開口を通してハウジング7,8から直接的にガイドすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】上部のハウジング部分を取り除いた、アクチュエータユニットを備えた圧電アクチュエータ駆動装置の上から見た斜視図である。
【図2】ハウジングを閉じた状態の、図1に示した圧電アクチュエータ駆動装置の斜視図である。
【図3】アクチュエータユニットの断面図である。
【図4】ケーブルを正面側から導出するための開口を備えた、アクチュエータユニットのオーバーキャップの斜視図である。
【図5】アクチュエータユニットのオーバーキャップの平面図である。
【図6】ハウジングを閉じた状態の、従来技術による圧電アクチュエータ駆動装置の上から見た斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧電式の駆動装置のための圧電式のアクチュエータユニット(3)であって、
第1のキャップ(12)に対して緊締された圧電式のアクチュエータ(10)が設けられていて、前記第1のキャップ(12)は、この第1のキャップ(12)を介して前記アクチュエータユニット(3)を圧電式の駆動装置の駆動体(1)に固定するように構成されており、
ケーブル(5)及び/又はコンタクトピン(16)が設けられていて、該ケーブル(5)及び/又はコンタクトピン(16)が前記アクチュエータ(10)に結合された、このアクチュエータ(10)を電気的に制御するためのコンタクトエレメントとして構成されている形式のものにおいて、
第1のキャップ(12)が、コンタクトエレメント(5,16)を引き込みガイドするための少なくとも1つの開口(15)を有していることを特徴とする、圧電式のアクチュエータユニット。
【請求項2】
前記アクチュエータ(10)が、ばねエレメント(13)によって第1のキャップ(12)と第2のキャップ(11)との間に緊締されており、前記アクチュエータ(10)が、励磁された時に、2つのキャップ(11,12)の方向に伸張及び/又は圧縮するように、配置されている、請求項1記載のアクチュエータユニット。
【請求項3】
前記ばねエレメント(13)がブルドン管として構成されていて、アクチュエータ(10)を包囲するように配置されている、請求項1又は2記載のアクチュエータユニット。
【請求項4】
第1のキャップ(12)と、単数若しくは複数の第2のキャップ(11)とが、前記ばねエレメント(13)に形状接続式に結合されていて、第2のキャップ(12)が前記アクチュエータ(10)を面状に支えている、請求項1から3までのいずれか1項記載のアクチュエータユニット。
【請求項5】
前記第1のキャップ(12)が、駆動体(1)のエレメントに、押しつぶし結合、溶接結合又はねじ結合によって連結するように、構成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のアクチュエータユニット。
【請求項6】
少なくとも1つの開口(15)が、アクチュエータ(10)の前面側の伸張方向又は収縮方向に、前記第1のキャップ(12)を通って延在している、請求項1から5までのいずれか1項記載のアクチュエータユニット。
【請求項7】
少なくとも1つの開口(15)が、アクチュエータ(10)の前面側の伸張方向又は収縮方向で、少なくとも1つの開口(15)の前面側の領域内で側方に向かって開放している、請求項6記載の駆動ユニット。
【請求項8】
少なくとも1つの開口(15)が、アクチュエータ(10)の前面側の伸張方向又は収縮方向に対して横方向で第1のキャップ(12)を貫通して延在している、請求項1から7までのいずれか1項記載の駆動ユニット。
【請求項9】
圧電式の駆動装置であって、
円筒形の駆動面(2)を備えた駆動体(1)と、
該駆動体(1)を駆動面(x,y)で振動させる圧電式のアクチュエータ(10)を備えた少なくとも2つの駆動ユニット(3)と、
駆動面(2)に当接し、振動によって回転運動せしめられる駆動軸(4)と、
アクチュエータ(10)を駆動するために、前記アクチュエータ(10)に回路を接続するためのコンタクトエレメントと、
を有している形式のものにおいて、
前記アクチュエータユニット(3)が、請求項1から8までのいずれか1項記載の駆動ユニットとして構成されている、
ことを特徴とする、圧電式の駆動装置。
【請求項10】
ハウジング(7,8)と、単数又は複数のプラグ(9)とを有しており、該プラグ(9)が、前記ハウジング(7,8)内に配置されたコンタクトエレメント(5)をハウジング(7,8)の外から前記回路に接続するために、前記駆動軸(4)に対して軸平行に前記ハウジング(7,8)に構成されている、請求項9記載の圧電式の駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−508462(P2009−508462A)
【公表日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−530472(P2008−530472)
【出願日】平成18年9月5日(2006.9.5)
【国際出願番号】PCT/EP2006/065993
【国際公開番号】WO2007/031431
【国際公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(390039413)シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト (2,104)
【氏名又は名称原語表記】Siemens Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】Wittelsbacherplatz 2, D−80333 Muenchen, Germany
【Fターム(参考)】