説明

地盤改良方法

【課題】作業性および経済性を向上させることが可能であるとともに、高品質な地盤改良体の製作を可能とした地盤改良方法を提案する。
【解決手段】先端に掘削刃部30を備えた掘削軸2を、回転させながら下降させることで地盤Gを掘削し、該掘削軸2を利用して掘削土砂と固化剤とを撹拌混合することにより地盤改良を行う地盤改良方法であって、掘削剤のみを注入しつつ地盤Gの掘削を行う掘削工程と、掘削軸2を回転させるとともに引揚げつつ固化剤を注入することで掘削土砂と固化剤との撹拌混合を行う改良工程と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原位置において原地盤と固化材とを撹拌混合することにより地盤改良を行う地盤改良方法に関する。
【背景技術】
【0002】
先端部に形成された掘削刃部と、掘削刃部の上方に形成された撹拌翼とを備えた掘削軸を、自転させながら下降させることにより地盤の掘削を行うとともに、固化材と掘削土砂との撹拌混合を原位置にて行う地盤改良方法がある。
【0003】
このような従来の地盤改良方法は、図5(a)および(b)に示すように、掘削軸110を回転させつつ固化材Cを注入しながら下降させることにより掘削刃部120による地盤Gの掘削を行うとともに、移動翼121や撹拌翼122により掘削土砂と固化材Cとの撹拌を行い、一次改良土砂Dc’を生成する。次に、所定の深度まで掘削した後、図5(c)および(d)に示すように、掘削軸2を回転させつつ固化材Cを注入しながら引揚げることで固化材Cと一次改良土砂Dc’との撹拌をさらに行うことで、改良体Dcを構築している(例えば、特許文献1参照)。ここで、図5は、従来の地盤改良方法を示す模式図であって、(a)は掘削工程の施工状況を示す断面図、(b)は掘削工程における土中状態を示す断面図、(c)は改良工程の施工状況を示す断面図、(d)は改良工程における土中状態を示す断面図である。
なお、掘削時に注入される固化材Cの量は、改良体Dcの形成に必要な固化材の全体量の50%とし、掘削軸2の引揚げ時に残りの50%を注入するのが一般的である。
【特許文献1】特開2004−204674号公報([0048]〜[0049])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、前記従来の地盤改良方法では、掘削時に注入された固化材Cの凝結が進行するので、掘削軸110の引揚げ時における抵抗が増加し、作業性に影響をきたす場合があった。また、固化材Cの凝結が進行した一次改良土砂Dc’を、掘削軸2の引揚げ時に再度撹拌してしまうため、計画された強度の改良体Dcが形成されない場合があった。
そのため、固化材Cの凝結開始を遅らせることを目的として遅延剤を注入する場合があるが、遅延剤の材料費等により費用が嵩むとともに、遅延剤の投入による手間がかかるという問題点を有していた。
【0005】
また、掘削時においても、固化材Cが凝結することで、掘削時の抵抗が高くなる場合があり、掘削トルクの大きな装置を必要とする場合があった。また、固化材Cの凝結が進行することで、掘削時の掘削溝(掘削孔)内の粘性が上昇するため、注入ポンプの能力を大きくする必要があり、注入装置が大掛かりになるという問題点を有していた。
そのため、固化材Cの粘性を低下させることを目的として水、セメント比を増加させる場合があるが、固化材Cの量が増加することで排泥量が増加して、残土処分等の費用が嵩むという問題点を有していた。
【0006】
本発明は、前記の問題点を解決するためになされたものであり、作業性および経済性を向上させることが可能であるとともに、高品質な地盤改良体の製作を可能とした地盤改良方法を提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような課題を解決するために、本発明の地盤改良方法は、先端に掘削刃部を備えた掘削軸を、回転させながら下降させることで地盤を掘削し、該掘削軸を利用して掘削土砂と固化材とを撹拌混合することにより地盤改良を行う地盤改良方法であって、掘削材のみを吐出しつつ地盤の掘削を行う掘削工程と、前記掘削軸を回転させるとともに引揚げつつ固化材を注入することで前記掘削土砂と前記固化材との撹拌混合を行う改良工程と、を備えることを特徴としている。
【0008】
かかる地盤改良方法によれば、掘削終了後の引揚げ時に固化材を注入するため、固化材の凝結が進行することによる施工性への悪影響が生じることがなく、作業性に優れているとともに、装置の小型化が可能となり、経済性に優れている。また、土質状況に応じた固化材の配合や注入量を設定できるため、高品質な改良体を形成することが可能となる。また、遅延剤の投入が不要なため、経済性、作業性に優れている。
【0009】
また、前記地盤改良方法において、前記掘削軸が移動翼および撹拌翼のいずれか一方または両方を備えていれば、掘削土砂と固化材との撹拌をより効果的に行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の地盤改良方法によれば、作業性に優れた方法により、高品質に地盤改良を行うことが可能となった。
さらに、作業時間に制限がある場合に、従来技術のように、掘削材と固化材とを同時注入すると、掘削途中で固化材が固化してしまい、掘削作業を中断することができないため、残作業時間内で全作業を完了しない場合は日を改めなければならなくなるが、本発明の方法でれば、掘削途中でも作業を止めることが可能となり、作業時間を有効に活用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
ここで、図1は、本発明の好適な実施形態に係る地盤改良装置の使用状況を示す側面図である。また、図2は、図1に示す地盤改良装置の一部を示す拡大正面図である。なお、以下の説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
【0012】
本実施形態に係る掘削方法は、先端に掘削刃部を備えた掘削軸を、予め計画された改良深度まで回転させながら下降させることで地盤を掘削し、該掘削軸を利用して原位置にて掘削土砂と固化材とを撹拌混合することにより地盤改良を行うものである。
【0013】
本実施形態では、図1および図2に示すように、ベースマシン1と、ベースマシン1に昇降可能に支持されている3基の掘削軸2,2,2と、を備えてなる地盤改良装置Aを使用する。なお、本実施形態では、掘削軸2を3基備えた3軸式の地盤改良装置Aを利用するものとしたが、掘削軸2の本数はこれに限定されるものではなく、例えば単軸や2本または4本以上の掘削軸を備えた他の多軸式の地盤改良装置であってもよい。
【0014】
ベースマシン1は、図1に示すように、掘削軸2,2,2を、支持部材11を介して昇降自在に支持しており、掘削軸2に回転力を付与する駆動モータ10を備えている。
【0015】
図1および図2に示すように、掘削軸2,2,2は、ベースマシン1に対して並設された状態で自転可能に支持されている。掘削軸2,2,2は、円柱状の掘削軸本体20の上部と下部の2箇所において、連結部材40,40を介して連結されている。
【0016】
図2に示すように、各掘削軸本体20には、先端(下端)に地盤Gの掘削を行う掘削刃部30が形成されているとともに、掘削刃部30の上方に、掘削刃部30により切削された掘削土砂の攪拌を行う移動翼21および撹拌翼22、または、撹拌翼23が形成されている。
【0017】
本実施形態では、円形断面の鋼管により掘削軸本体20を形成するものとするが、掘削軸本体20を構成する材料は限定されるものではなく、適宜公知の材料から選定して使用すればよい。また、掘削軸本体20の断面形状も、円形断面に限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
【0018】
掘削刃部30は、掘削翼31と、この掘削翼31の下端に並設された複数のカッタビット32,32,…と、を備えて構成されている。
【0019】
掘削翼31は、地盤Gの掘削に伴い発生する掘削土砂を上方に押し上げるために螺旋状に形成されている。
また、カッタビット32,32,…は、掘削翼31の下端に、着脱可能に並設されており、磨耗等により地盤Gの切削の機能が低下した場合は、適宜交換する。カッタビット32の個数や配置や間隔等は限定されるものではなく、掘削翼31の形状や、掘削の対象となる地盤Gの土質や強度等に応じて適宜設定すればよい。
【0020】
本実施形態では、掘削刃部30として、アタッチメントを掘削軸2の下端に固定することにより構成している。このアタッチメントは、略円柱状に形成された刃部本体33の外周囲に、螺旋状に加工された鋼板である掘削翼31を一体に固定することにより形成されている。
なお、掘削刃部30をアタッチメントせずに、掘削軸2の下端部に直接形成してもよい。また、掘削翼31の形状寸法は限定されるものではなく、計画された掘削溝Mの形状等に応じて適宜設定するものとする。
【0021】
両端(左右)に配置された掘削軸2a,2cの掘削刃部30,30の下端中心部には、掘削液(掘削材)Sを地盤Gに吐出するための注入口34が形成されている。
【0022】
注入口34は、地上部に配置されたポンプ等を備える輸送装置(図示省略)と、掘削軸2の内部を挿通する輸送管路を介して連通されている。そして、輸送装置から圧送(輸送)された掘削材Sを地盤Gに向けて吐出(噴射)する。なお、掘削材Sの吐出時の圧力は、地盤G内への注入(噴射)が可能な程度の圧力に、土質状態等に応じて適宜設定する。
【0023】
左右(両端)に配置された掘削軸2a,2cには、図2に示すように、掘削刃部30の直上に配置されて、掘削刃部30により切削された掘削土砂を上方に押し上げる移動翼21と、この移動翼21の上方に配置されて、上方に押し上げられた掘削土砂の撹拌を行う撹拌翼22とが形成されている。また、撹拌翼22の上方には、さらに移動翼21が配置されており、掘削溝M内において、掘削土砂の撹拌が効率的に行われるように構成されている。
【0024】
移動翼21は、掘削翼31と同様に、掘削軸2の周囲に螺旋状に巻きつけられた板部材である。本実施形態に係る移動翼21は、掘削軸2に溶接等により一体に固定されているが、移動翼21の固定方法は限定されるものではなく、適宜公知の方法により行えばよい。移動翼21は、その外径(幅)寸法が、掘削翼31の外径(幅)寸法と同等以下に形成されており、掘削刃部30により切削された掘削土砂全体を撹拌することが可能に構成されている。
移動翼21により、切削された掘削溝M内の掘削土砂は、上方に押し上げられた後、重力で落下することで、上下方向で撹拌される。
【0025】
撹拌翼22は、掘削軸2の外周囲に外方向に突設された一対の板材であって、掘削軸2を挟んで対向するように配置されている。撹拌翼22は、各板材が、掘削軸2の回転方向に対して傾斜するように配置されている。
各撹拌翼22は、掘削翼30により切削された掘削溝M内の掘削土砂全体を撹拌することが可能となるように、隣接する他の掘削軸2と接触しない程度で、一対の板の全幅が掘削翼11の外径(幅)寸法の同程度となるように構成されている。また、本実施形態では、掘削軸2a,2cに、撹拌翼22をそれぞれ2段ずつ形成している。なお、撹拌翼22の形状寸法や配置数は限定されるものではない。
【0026】
中央に配置された掘削軸2bには、両端の掘削軸2a,2cの撹拌翼22,22に対応する箇所に撹拌翼23,23,…が形成されている。
【0027】
撹拌翼23は、両端の掘削軸2a,2cに形成された撹拌翼22と同様に、掘削軸2bの外周囲に外方向に突設された一対の板材であって、掘削軸2bを挟んで対向するように配置されている。撹拌翼23は、各板材が、掘削軸2bの回転方向に対して傾斜するように、配置されている。
各撹拌翼23は、掘削翼30により切削された掘削溝M内の全体を撹拌することが可能となるように、隣接する他の掘削軸2a,2cと接触しない程度で、一対の板材の全幅が掘削翼11の外径(幅)寸法の同程度となるように構成されている。また、本実施形態では、撹拌翼23を、3段形成している。なお、撹拌翼23の形状寸法や配置数等は限定されるものではない。
【0028】
また、中央の掘削軸2bに形成された撹拌翼23と左右(両端)の掘削軸2a,2cに形成された撹拌翼22,22とは、接触することがないように、高さ方向で互いにずらした位置に形成されている。
この撹拌翼22,23が回転することにより、移動翼21により上下動している掘削土砂を水平方向で撹拌する。
【0029】
次に、本実施形態に係る地盤改良方法について、図面を介して説明する。
ここで、図3は、本実施形態に係る地盤改良方法を示す模式図であって、(a)は掘削工程の施工状況を示す断面図、(b)は(a)の施工時における土中状態を示す断面図、(c)は掘削工程終了時の状況を示す断面図、(d)は(c)における土中状態を示す断面図である。また、図4は、本実施形態に係る地盤改良方法を示す模式図であって、(a)は改良工程の施工状況を示す断面図、(b)は(a)の施工時における土中状態を示す断面図、(c)は改良工程終了時の状況を示す断面図、(d)は(c)における土中状態を示す断面図である。
【0030】
本実施形態に係る地盤改良方法は、所定の改良深度まで掘削材Sのみを吐出しつつ地盤の掘削を行う掘削工程と、掘削軸2を回転させながら引揚げつつ固化材Cを注入することで掘削土砂と固化材Cとの撹拌混合を行う改良工程とからなる。
【0031】
掘削工程は、図3(a)および(c)に示すように、掘削軸2a,2cの先端から掘削材Sを地盤に吐出しつつ、掘削軸2a,2b,2cを回転させながら下降させることで、地盤Gに所定の深度の掘削溝Mを形成する工程である。
ここで、掘削材Sとして使用される材料は限定されるものではないが、本実施形態ではベントナイト液を使用するものとする。
【0032】
地盤Gの掘削は、掘削材Sが吐出されることで軟化された地盤Gを、回転しながら下降する掘削軸2,2,2のカッタビット32,32,…により切り崩すことにより行われる。掘削溝M内では、地山Gが切り崩されることにより乱された状態となるが、図3(b)および(d)に示すように、掘削材Sが混合された掘削土砂である掘削材混合土砂Dsの圧力により、掘削溝Mの溝壁面が保持されている。
【0033】
地盤Gの掘削が完了すると、図3(d)に示すように、掘削溝M内の全体が掘削材混合土砂Dにより充填される。
【0034】
改良工程は、図4(a)乃至(d)に示すように、掘削工程により所定の深度までの掘削溝Mの掘削が終了した後に行う工程であって、掘削軸2a,2b,2cの引揚げに伴い、掘削軸2a,2cの先端に形成された注入口34,34から固化材Cを掘削材混合土砂Dsに注入しながら、掘削翼31、移動翼21および撹拌翼22,23により掘削材混合土砂Dsと固化材Cとを撹拌混合することで、改良体Dcを形成する工程である。
【0035】
掘削軸2a,2cの先端から注入された固化材Cは、掘削材混合土砂Dsとともに掘削翼31および移動翼21により上方に押し上げられた後、撹拌翼22により掘削材混合土砂Dsと撹拌されて、重力により下方に落下することを繰り返すことにより、掘削材混合土砂Ds内に均等に混合される。
【0036】
なお、改良工程では、必要に応じて、掘削軸2,2,2を繰り返し上下動させることで固化材Cと掘削材混合土砂Dsとの撹拌混合をより効果的に行ってもよい。
【0037】
ここで、固化材Cとして使用される材料は限定されるものではなく、改良の対象となる地盤Gの状況や必要とされる改良体Dcの強度等に応じて適宜公知の材料の中から適宜選定して使用すればよいが、本実施形態では、セメント系固化材を使用するものとする。
【0038】
また、固化材Cの注入量や配合は、掘削工程において掘削とともに把握された地山状況に応じて、土質毎に設定することで、所望の強度からなる改良体Dcが形成される。
【0039】
改良工程により掘削軸2,2,2の引揚げが完了すると、図4(d)に示すように、掘削溝の内部において掘削材混合土砂Ds(掘削土砂)と固化材Cとが均等に混ざり合い、高品質の改良体Dcが形成される。
【0040】
以上、本実施形態の地盤改良方法によれば、掘削終了後の掘削軸2,2,2の引揚げ時に固化材Cを注入するため、土質状況に応じた固化材Cの配合や注入量を設定することが可能なため、改良体Dcの深さ方向に対して地層の変化による強度の差が生じることがなく、高品質な改良体の形成が可能となる。
【0041】
また、改良範囲が大深度のために掘削に時間がかかる場合や、掘削途中に何らかの原因により掘削が中断した場合であっても、固化材Cの凝結が進行することがなく、作業性に悪影響をきたすことがない。また、遅延剤を使用する必要がないため、経済的である。
【0042】
また、掘削材Sと固化材Cとを別々に注入することで、これらの注入材料の粘性を低く抑えることが可能なため、作業性に優れているとともに、注入装置(ポンプ等)の小型化が可能となることで経済性にも優れている。
また、固化材Cの粘性を低下させることを目的として、従来の地盤改良方法のように水セメント比を増加させる必要がないため、残土処分量を最小限に抑えることが可能となる。
【0043】
以上、本発明について、好適な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、掘削材と固化材とを、同じ注入口を利用した地盤内に注入する構成としたが、掘削材と固化材をそれぞれ異なる位置に設けられた注入口から注入する構成としてもよい。
【0044】
また、前記実施形態では、固化材を掘削軸の先端(下端)から注入する場合について説明したが、固化材の注入を行う注入口の位置は、掘削軸の下端に限定されるものではなく、例えば、撹拌翼の直上に配置されていてもよい。
また、前記実施形態では、両端の掘削軸から掘削材または固化材を注入する構成としたが、全ての掘削軸から掘削材または固化材を注入してもよいことはいうまでもなく、注入孔が形成される掘削軸は限定されるものではない。
【0045】
また、前記実施形態では、掘削軸の自転にともない、水平方向に回転する掘削刃部を備えた、3軸式の掘削装置により円が3つ連結された平面形状の掘削溝を形成する場合について説明したが、掘削溝の形状はこれに限定されないことはいうまでもない。例えば、単軸式の地盤改良装置を利用すれば円形断面の掘削孔が形成される。
【0046】
また、前記実施形態では、掘削軸が移動翼と撹拌翼とを備える構成としたが、移動翼はたは撹拌翼のいずれか一方のみが配設されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の最良の実施形態に係る地盤改良装置の使用状況を示す側面図である。
【図2】図1に示す地盤改良装置の一部を示す拡大正面図である。
【図3】本発明の最良の実施形態に係る地盤改良方法を示す模式図であって、(a)は掘削工程の施工状況を示す断面図、(b)は(a)の施工時における土中状態を示す断面図、(c)は掘削工程終了時の状況を示す断面図、(d)は(c)における土中状態を示す断面図である。
【図4】本発明の最良の実施形態に係る地盤改良方法を示す模式図であって、(a)は改良工程の施工状況を示す断面図、(b)は(a)の施工時における土中状態を示す断面図、(c)は改良工程終了時の状況を示す断面図、(d)は(c)における土中状態を示す断面図である。
【図5】従来の地盤改良方法を示す模式図であって、(a)は掘削工程の施工状況を示す断面図、(b)は掘削工程における土中状態を示す断面図、(c)は改良工程の施工状況を示す断面図、(d)は改良工程における土中状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 ベースマシン
2 掘削軸
30 掘削刃部
A 地盤改良装置
G 地盤
M 掘削溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端に掘削刃部を備えた掘削軸を、回転させながら下降させることで地盤を掘削し、該掘削軸を利用して掘削土砂と固化材とを撹拌混合することにより地盤改良を行う地盤改良方法であって、
掘削材のみを注入しつつ地盤の掘削を行う掘削工程と、
前記掘削軸を回転させるとともに引揚げつつ固化材を注入することで前記掘削土砂と前記固化材との撹拌混合を行う改良工程と、を備えることを特徴とする地盤改良方法。
【請求項2】
前記掘削軸に移動翼を備えることを特徴とする請求項1に記載の地盤改良方法。
【請求項3】
前記掘削軸に攪拌翼を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の地盤改良方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−19375(P2009−19375A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−181337(P2007−181337)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(000206211)大成建設株式会社 (1,602)
【出願人】(000194756)成和リニューアルワークス株式会社 (32)
【Fターム(参考)】