説明

多方向撮像カメラ

【課題】直射日光や対向車のヘッドライト光の影響を受けることなく、道路の白線を精度良く認識できる映像信号を出力可能な多方向撮像カメラを提供する。
【解決手段】光学系に反射面を備えて左右方向の映像を1つの撮像画面とする光学イメージ部からのアナログ画像信号を処理して映像信号を出力する多方向撮像カメラにおいて、照度環境データに基づく光学イメージ部の露光制御に際して、ブラインドモニタモードの場合は撮像画面Sの全領域の受光量に基づいて照度環境データを生成する一方、白線認識モードの場合には撮像画面Sのうち下周辺部領域S5、S6のみの受光量に基づいて照度環境データを生成することにより、直射日光等があってもその影響を受けることなく、路面自体の照度環境状態に基づいた露光ができる。このため、直射日光等が入らない側の映像が極端に暗くなることがなく、白線の識別が容易な映像が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば車両に搭載される多方向撮像カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば見通しの悪い交差点などにおいて死角となる左右の道路状況を把握するため、複数のミラーを備えて左右方向をCCDなど1つの撮像素子で撮像するカメラを用いたいわゆる死角領域確認用のブラインドモニタが知られている。このような多方向撮像カメラが、例えば特許第3259889号公報に開示されている。
この種の多方向撮像カメラは車体前端に設置されるので、車両が走行している道路の白線も撮像可能で、その映像を画像処理することにより走行車線を認識して車両制御や車線逸脱に対する警報に用いることもできる。
【特許文献1】特許第3259889号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、1つの撮像素子を用いた多方向撮像カメラでは、撮像画面を複数の領域に分割し、各領域の受光量を基に全体としての逆光や順光等の照度環境を判別して、露光制御を行っている。
しかしながら、複数方向を1つの撮像素子で撮像する場合、従来の露光制御では、左右方向の一方の撮像範囲に直射日光や対向車の強いヘッドライト光が入ると、撮像画面全体として逆光補正を行って露光を絞る結果、図8のように左右に2分された撮像画面のうち直射日光K等が入った側(図中、右)とは反対側の撮像範囲(図中、左)の映像が極端に暗くなる。
これは人の目での視認性の低下を招くだけでなく、とくに多方向撮像カメラの画像信号を画像処理して走行車線の認識に用いる場合には、撮像範囲の映像が暗くなった側で道路Rの車線を区画する白線Hの認識率が低下してしまうという問題がある。
【0004】
したがって本発明は、上記従来の問題点にかんがみ、例えば車線認識に利用する場合にはその認識率を向上させるような画質を確保することができるようにした多方向撮像カメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため、本発明は、光学系に反射面を備えて複数方向の映像を1つの撮像素子に導いて1つの撮像画面とする撮像部と、撮像部からのアナログ画像信号をデジタル変換し、照度環境データ生成を含む信号処理を行って映像信号を出力する信号処理手段と、信号処理手段で生成した照度環境データに基づいて撮像部の露光制御を行う露光制御手段とを有する多方向撮像カメラにおいて、露光制御手段は、撮像画面を分割した複数の領域のうち所定領域のみの受光量に基づいて、照度環境データを生成するように前記信号処理手段を制御するものとした。
【発明の効果】
【0006】
露光制御の基となる照度環境データの生成において、分割した撮像画面の複数の領域のうち所定領域のみの受光量に基づいて照度環境データを生成することにより、直射日光や対向車のヘッドライト光があってもその影響を受けることなく、路面自体の照度環境状態に基づいた露光ができるから、直射日光等が入らない側の映像が極端に暗くなることがなく、白線の識別が容易な映像が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は実施の形態にかかる車両搭載用の多方向撮像カメラの内部配置構成を示す水平断面図である。
多方向撮像カメラ1は、ボックス状のケース2内に光学イメージ部10を設けて構成されている。光学イメージ部10は撮像素子としてCCD素子12を備えていわゆるCCDカメラを形成し、その光学系の一部をなすレンズ筐体11をCCD素子12から後方(車両側)に向けて設けられている。
【0008】
レンズ筐体11の後方には、レンズ筐体11に対向して平面の反射面21、22を外側に向けたV字型ミラー20が配置してある。ケース2は防水構造とされ、その側壁2aの反射面21、22に対応する部位には、透明体4を備える窓3が設けられている。この窓3を通して光学イメージ部10はケース2の外部を撮影し、撮像範囲v1、v2を有する。
レンズ筐体11と、V字型ミラー20の反射面21、22とで、窓からCCD素子12に至る光学系を形成している。
光学イメージ部10と一体に組み付けられた回路基板13に後述する映像信号生成回路30ならびに電源回路等が内蔵され、映像信号生成回路30は動画像を撮影して映像信号を出力する。そして映像信号生成回路30は、画面全体を一括して左右反転する公知の機能を備えている。
【0009】
ケース2内にユニット化されたこの多方向撮像カメラ1は、図2に示すように、車両Vの中心面(車両を幅方向に2分する面)L上、最先端付近に取り付けられている。これにより、ブラインドモニタに用いたとき、交差点においては図3に例示のように、左右に延びる道路状況の映像(右方道路映像DR、左方道路映像DL)が得られる。
【0010】
図4は、映像信号生成回路の構成を示すブロック図である。
映像信号生成回路30は、光学イメージ部10に接続された信号増幅回路31とこれに順次接続されたA/D変換器32、デジタル信号処理回路33、輝度・色信号合成回路34、切替出力部38を備え、さらにCPU35が全体を制御するようになっている。
【0011】
信号増幅回路31は自動利得制御(AGC)を含み、光学イメージ部10のCCD素子12からのアナログ画像信号のノイズ成分を除去して信号成分を増幅し、A/D変換器32は信号増幅回路31の出力をデジタル信号に変換する。
デジタル信号処理回路33は、A/D変換器32からのデジタル信号に対し輝度処理と色処理を行い、輝度信号と色差信号を輝度・色信号合成回路34へ出力する。デジタル信号処理回路33はまた上記デジタル信号に基づいて照度環境データを生成する。
【0012】
信号増幅回路31の自動利得制御は、デジタル信号処理回路33における処理データに基づいてCPU35により制御される。
CPU35は露光制御部36を含み、露光制御として上記処理データに基づいて電子シャッタ制御信号をデジタル信号処理回路33へ出力し、デジタル信号処理回路33は電子シャッタ制御信号に基づいて光学イメージ部10におけるCCD素子12の電荷取り込みタイミングを制御する。
輝度・色信号合成回路34は輝度信号と色差信号を合成して、映像信号を回路基板13に設けた切替出力部38に送る。輝度・色信号合成回路34が出力する映像信号は、これを利用する白線認識装置39やブラインドモニタのディスプレイ40の入力仕様に対応させてアナログまたはデジタルとしたうえで出力される。
切替出力部38は同じく回路基板13上のモード切替部37に接続され、モード切替部37からの切替信号に基づいて、映像信号を白線認識装置39、またはブラインドモニタのディスプレイ40へ切替出力する。
【0013】
モード切替部37は、多方向撮像カメラを死角領域確認用のブラインドモニタモードと、車線認識用の白線認識モードとに切替設定するもので、図示しない車速センサからの車速信号により、車速が予め設定した所定値以下であるときはT字路や見通しの悪い交差点に差し掛かって低速になったものとして、ブラインドモニタモードと決定し、逆に車速が所定値を超えているときは白線認識モードと決定して、いずれかのモードに対応した切替信号を露光制御部36と切替出力部38へ出力する。
なお、回路基板13には、外部の車速センサに接続される車速信号入力端子と、ブラインドモニタのディスプレイおよび白線認識装置と接続される映像信号出力端子が設けられている。
【0014】
CPU35は、前述のようにデジタル信号処理回路33における処理データに基づいて信号増幅回路31のAGCを制御するほか、さらに露光制御部36がモード切替部37で切り替えられるモード、すなわち切替信号、に応じて露光制御を切り替える。以下、この露光制御の切り替えについて説明する。
【0015】
露光制御の基となる照度環境データの生成は、従来と同様に撮像画面を複数の領域に分割し、各領域の受光量を基に行う。ここでは、図5に示すように撮像画面Sが中央部とこれを取り囲む周辺部とに区画された全部で7領域に分割されている。すなわち、周辺部は、中央部領域S0の側方に隣接した左右の中周辺部領域S3、S4と、これら中央部領域および中周辺部領域の上側に隣接した左右の上周辺部領域S1、S2と、中央部領域および中周辺部領域の下側に隣接した左右の下周辺部領域S5、S6とからなっている。道路の路面は下周辺部領域S5、S6の範囲に現れる。
【0016】
図6は露光制御の切り替えにかかる制御の流れを示すフローチャートである。
CPUの露光制御部36はモード切替部37からの切替信号を監視しており、ステップ100において切替信号が白線認識モードであるかどうかをチェックする。
そして、白線認識モードでないときは、ステップ101へ進み、露光制御部36はデジタル信号処理回路33に対して、ブラインドモニタモードとして撮像画面の全領域S0〜S6を対象範囲として全領域の受光量に基づいて照度環境データを生成するよう制御信号を送出する。
一方、切替信号が白線認識モードであるときは、ステップ100からステップ102へ進み、露光制御部36はデジタル信号処理回路33に対して、撮像画面のうち路面の画像領域である下周辺部領域S5、S6(道路の路面撮像範囲)のみの受光量に基づいて照度環境データを生成するよう制御信号を送出する。これに基づいて、デジタル信号処理回路33では照度環境データを生成する。
【0017】
ステップ101、102のあとはステップ103へ進んで、CPU35はステップ101あるいは102における制御に基づいてデジタル信号処理回路33で生成された照度環境データを含む処理データを基に、信号増幅回路31やデジタル信号処理回路33を制御する。そしてとくに、露光制御部36は電子シャッタ制御信号によりデジタル信号処理回路33を介して光学イメージ部10の露光制御を行う。
切替出力部38はモード切替部37からの切替信号に基づいて、白線認識モードのときは映像信号を一方の映像信号出力端子T1(第1の出力端子)から白線認識装置39へ出力し、ブラインドモニタモードのときは映像信号を他方の映像信号出力端子T2(第2の出力端子)からブラインドモニタのディスプレイ40へ出力する。
【0018】
以上により、ブラインドモニタモードの場合の制御は、従来と同様に、撮像画面Sの全領域を対象として照度環境データを生成するので、撮像範囲全体の明るさに対応した露光制御が行われ、ディスプレイ40に従来通りで違和感のない道路状況の画面が得られ、見通しの悪い交差点などの左右の死角範囲を確認することができる。
一方、白線認識モードの場合は、撮像画面Sのうち下周辺部領域S5、S6(道路の路面撮像範囲)のみに基づいて照度環境データを生成するので、路面自体の状態を示す露光データを得ることができ、直射日光や対向車のヘッドライト光の大きな影響を受けて露光が絞られすぎることがない。したがって、直射日光等が入らない側の映像が極端に暗くなることがなく、図7に示すように、道路Rの車線を区画する白線Hの識別が容易な映像が得られる。したがって、白線認識モード時には白線の識別が容易な映像信号となるので、白線認識装置39では高い精度で容易に白線Hを認識することができる。
【0019】
本実施の形態では、光学イメージ部10が発明における撮像部に該当する。
また、映像信号生成回路30における信号増幅回路31、A/D変換器32、デジタル信号処理回路33および輝度・色信号合成回路34が信号処理手段を構成している。白線認識モードが第1のモードに該当し、第2のモードがブラインドモニタモードに該当する。
そして、CPU35の露光制御部36が電子シャッタ制御信号によりデジタル信号処理回路33を介して光学イメージ部10の露光制御を行う構成が露光制御手段を形成している。
【0020】
実施の形態は以上のように構成され、光学系に反射面21、22を備えて左右方向の映像を1つのCCD素子12に導いて1つの撮像画面Sとする光学イメージ部10と、光学イメージ部からのアナログ画像信号に対し、照度環境データ生成を含む信号処理を行って映像信号を出力する映像信号生成回路30と、映像信号生成回路(とくにデジタル信号処理回路33)で生成した照度環境データに基づいて光学イメージ部10の露光制御を行う露光制御部36とを有する多方向撮像カメラにおいて、撮像画面Sを上下方向に分割した複数の領域のうち路面撮像範囲に対応する所定の下周辺部領域S5、S6のみの受光量に基づいて照度環境データを生成するようにデジタル信号処理回路33を制御するように構成した。
これにより、直射日光や対向車のヘッドライト光があってもその影響を受けることなく、路面自体の照度環境状態に基づいた露光ができる。このため、直射日光等が入らない側の映像が極端に暗くなることがなく、左右の画像の濃淡が同等になって白線の識別が容易な映像が得られる。
したがって、白線認識装置における画像処理では2値化処理のしきい値設定等が簡単となり、また、白線部の判定輝度値の設定も容易となる。
【0021】
さらに映像信号の出力モードを白線認識モードまたはブラインドモニタモードに切替えるための切替信号を出力するモード切替部37を備え、露光制御部36は、切替信号に応じて、白線認識モード時に上記所定の下周辺部領域S5、S6のみの受光量に基づいて照度環境データを生成し、ブラインドモニタモード時には、上記所定の領域だけでなく全領域S0〜S6の受光量に基づいて照度環境データを生成するようにデジタル信号処理回路33を制御するように構成しているので、露光制御の基となる照度環境データの生成を切替えることにより、出力する映像信号の複数の利用目的に応じた映像を得ることができる。
【0022】
また、映像信号生成回路30は、モード切替部37からの切替信号に応じて、映像信号を映像信号出力端子T1と、映像信号出力端子T2に切替えて出力する切替出力部38を有するので、白線認識装置39を映像信号出力端子T1に、ブラインドモニタのディスプレイ40を映像信号出力端子T2に常時接続しておくことができ、出力モードの切替えごとに接続装置の出力端子への脱着を行う必要がない。
【0023】
なお、実施の形態はあくまでも例示であって、モード切替部37と切替出力部38を含む映像信号生成回路30をケース2内の回路基板13に設けたが、例えばモード切替部37と切替出力部38はケース2の外部に設ける構成としてもよい。この場合は、回路基板13上に残った輝度・色信号合成回路34から切替出力部38への出力は1系統で済む。
【0024】
出力モードは白線認識モードとブラインドモニタモードの2つとしたが、これに限定されず、目的に応じて複数のモードを設定することができる。また、撮像画面の複数領域への分割も領域S0〜S6の7領域としたが、出力モードの種類に応じて任意に設定すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】実施の形態にかかる車両搭載用の多方向撮像カメラの内部配置構成を示す水平断面図である。
【図2】多方向撮像カメラの設置レイアウトを示す図である。
【図3】ブラインドモニタ時の映像を示す図である。
【図4】映像信号生成回路の構成を示すブロック図である。
【図5】照度環境データ生成のための撮像画面の領域分割例を示す図である。
【図6】露光制御の切り替えにかかる制御の流れを示すフローチャートである。
【図7】白線認識モード時の映像を示す図である。
【図8】直射日光等が入ったときの従来例による映像を示す図である。
【符号の説明】
【0026】
1 多方向撮像カメラ
2 ケース
3 窓
4 透明体
10 光学イメージ部(撮像部)
11 レンズ筐体
12 CCD素子
13 回路基板
20 V字型ミラー
21、22 反射面
30 映像信号生成回路
31 信号増幅回路
32 A/D変換器
33 デジタル信号処理回路
34 輝度・色信号合成回路
35 CPU
36 露光制御部
37 モード切替部
38 切替出力部
39 白線認識装置
40 ディスプレイ
DR 右方道路映像
DL 左方道路映像
S 撮像画面
T1 映像信号出力端子(第1の出力端子)
T2 映像信号出力端子(第2の出力端子)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学系に反射面を備えて複数方向の映像を1つの撮像素子に導いて1つの撮像画面とする撮像部と、撮像部からのアナログ画像信号をデジタル変換し、照度環境データ生成を含む信号処理を行って映像信号を出力する信号処理手段と、信号処理手段で生成した照度環境データに基づいて撮像部の露光制御を行う露光制御手段とを有する多方向撮像カメラにおいて、
前記露光制御手段は、前記撮像画面を分割した複数の領域のうち所定領域のみの受光量に基づいて、前記照度環境データを生成するように前記信号処理手段を制御することを特徴とする多方向撮像カメラ。
【請求項2】
さらに前記映像信号の出力モードを第1のモードと第2のモードに切替えるための切替信号を出力するモード切替部を備え、
前記露光制御手段は、前記切替信号に応じて、前記撮像画面を分割した複数の領域のうち第1のモードでは前記所定領域のみの受光量に基づいて、第2のモードでは前記所定領域外の領域も含む領域の受光量に基づいて、それぞれ前記照度環境データを生成するように前記信号処理手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の多方向撮像カメラ。
【請求項3】
車両に設置される請求項1または2に記載の多方向撮像カメラであって、
前記複数方向が車両の左右方向であり、
前記複数の領域が撮像画面を少なくとも上下方向に分割され、
前記所定領域が、前記複数の領域のうち路面撮像範囲に対応する所定の下部領域であることを特徴とする多方向撮像カメラ。
【請求項4】
前記信号処理手段は、前記切替信号に応じて、映像信号を第1の出力端子と、第2の出力端子に切替えて出力する切替出力部を有することを特徴とする請求項2または3に記載の多方向撮像カメラ。
【請求項5】
前記第1のモードが車線認識用の白線認識モードであり、第2のモードが死角領域確認用のブラインドモニタモードであって、前記モード切替部は車速が所定値を越えているとき白線認識モードに、車速が所定値以下であるときにブラインドモニタモードに切替えるものであることを特徴とする請求項3または4に記載の多方向撮像カメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−65624(P2009−65624A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−234024(P2007−234024)
【出願日】平成19年9月10日(2007.9.10)
【出願人】(390001236)ナイルス株式会社 (136)
【Fターム(参考)】