説明

多機能または多結合特異性を有する、改善した安定なテザー構造体の規定された組成物

本発明は多重の機能および/あるいは結合特異性を有する、規定された安定なテザー構造体の方法および組成物に関する。特定の実施態様は、第一の前駆体に付着した、二量化およびドッキングドメインを含む第一の前駆体のホモニ量体および第二の前駆体に付着したアンカードメインを含む、第二の単量体(単量体)を含む安定テザー構造体に関する。第一および第二の前駆体は、抗体、抗体断片、抗体アナログまたは模倣体、アプタマー、結合ペプチド、結合タンパク質の断片、タンパク質または他の分子に対する既知のリガンド、酵素、検出可能な標識またはタグ、治療剤、毒素、薬剤、サイトカイン、インターロイキン、インターフェロン、放射性同位体、タンパク質、ペプチド、ペプチド模倣体、ポリヌクレオチド、RNAi、オリゴ糖、天然または合成ポリマー物質、ナノ粒子、量子ドット、有機または無機化合物等のような、事実上いかなる分子、構造体であり得る。開示された方法および組成物は、いかなる単量体に結合している二成分化合物、またはいかなる三成分化合物であっても、これらを得るための簡単で容易な精製を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
安定なテザー構造体を含む組成物であって、該構造体は
a)ホモ二量体のそれぞれの第一単量体が、二量化および第一前駆体に結合するドッキングドメイン(DDD)を含む該ホモ二量体;
b)第二前駆体に結合するアンカードメイン(AD)を含み、該ADが共有結合であるいは非共有結合で該DDDに結合する第二単量体
を含む組成物。
【請求項2】
該ADがジスルフィド結合でDDDに結合している、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
該DDDが該第一前駆体に共有結合しており、該ADが該第二前駆体に共有結合している、請求項1記載の組成物。
【請求項4】
該第一単量体が、該第一前駆体とDDDを含む融合タンパク質であり、および該第二単量体が該第二前駆体とADを含む融合タンパク質である、請求項3記載の組成物。
【請求項5】
該第一前駆体がDDDに化学的に架橋しており、該第二前駆体がADに化学的に架橋している、請求項3記載の組成物。
【請求項6】
該第一および第二前駆体が、タンパク質、ペプチド、ペプチド模倣体、ポリヌクレオチド、RNAi、オリゴ糖、天然または合成重合物質、ナノ粒子、量子ドット、有機あるいは無機化合物からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項7】
該タンパク質が、バクテリア毒素、植物毒素、リシン、アブリン、リボヌクレアーゼ(RNアーゼ)、DNアーゼI、ブドウ球菌エンテロトキシンーA、ヨウシュヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質、ゲロニン、ジフテリア毒素、シュードモナス菌体外毒素、シュードモナス菌体内毒素、ランピルナーゼ(Rap)、Rap(N69Q)、PE38、dgA、DT390、PLC、tPA、サイトカイン、増殖因子、可溶性レセプター成分、界面活性タンパク質D、IL−4、sIL−4R、sIL−13R、VEGF121、TPO、EPO、血栓溶解剤、酵素、蛍光タンパク質、sTNFα−R、アビマー、scFv、dsFvおよびナノボディからなる群から選択される、請求項6記載の組成物。
【請求項8】
該第一および第二前駆体が、抗体、IgG抗体、抗体フラグメント、モノクローン抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、キメラ抗体、抗体の抗原結合領域、ナノボディ、scFv、scFv−Fc融合体、Fab、Fab’、dsFv、単鎖抗体およびF(ab’)からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項9】
該抗体フラグメントが、hMN−14、L19、hA20、hLL2、L243、hCC49、7E3、hLL1、hPAM4、hRS7、rH1、L49、抗−CD14、抗−CD111、Humira(登録商標)、REMICADE(登録商標)、Xolair(登録商標)、Synagis(登録商標)およびhMN−15の該抗体フラグメントからなる群から選択される、請求項8記載の組成物。
【請求項10】
該DDDの配列が、cAMP依存プロテインキナーゼ(PKA)の調節サブユニットに由来する、請求項1記載の組成物。
【請求項11】
該ADの配列が、Aキナーゼアンカータンパク質(AKAP)の配列に由来する、請求項1記載の組成物。
【請求項12】
該第一前駆体および第二前駆体が抗原に対して結合親和性を有する、請求項1記載の組成物。
【請求項13】
該第一および第二前駆体が同じ抗原に対して親和性を有する、請求項12記載の組成物。
【請求項14】
該第一および第二前駆体が二つの別の抗原に対して親和性を有する、請求項12記載の組成物。
【請求項15】
該抗原が、カルボニックアンヒドラーゼIX、アルファフェトプロテイン、A3、A33抗体に対する特異的抗原、Ba733、BrE3−抗原、CA125、CDl、CD1a、CD3、CD5、CD15、CD16、CD19、CD20、CD21、CD22、CD23、CD25、CD30、CD33、CD38、CD45、CD74、CD79a、CD80、CD138、結腸特異的抗原タンパク質−P(CSAp)、CEA(CEACAM5)、CEACAM6、CSAp、EGFR、EGP−I、EGP−2、Ep−CAM、FIt−I、Flt−3、葉酸レセプター、HLA−DR、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)およびそのサブユニット、HER2/neu、低酸素誘導因子(HIF−1)、Ia、IL−2、IL−6、IL−8、インスリン増殖因子−1(IGF−1)、KC4−抗原、KS−1−抗原、KS1−4、Le−Y、マクロファージ遊走阻害因子(MIF)、MAGE、MUCl、MUC2、MUC3、MUC4、NCA66、NCA95、NCA90、PAM−4抗体に対する特異的抗原、胎盤増殖因子、p53、前立腺酸性ホスファターゼ、PSA、PSMA、RS5、S100、TAC、TAG−72、テナスシン、TRAILレセプター、Tn抗原、Thomson−Friedenreich抗原、腫瘍壊死抗原、VEGF、ED−Bフィブロネクチン、17−lA−抗原、血管新生マーカー、発癌遺伝子マーカーまたは発癌遺伝子産物からなる群から選択される、請求項12記載の組成物。
【請求項16】
該第一前駆体が、免疫グロブリンCH1配列に結合している免疫グロブリンV配列を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項17】
該第一前駆体が免疫グロブリンの軽鎖に結合している、請求項16記載の組成物。
【請求項18】
該軽鎖が、CKまたはCL配列に結合しているV配列を含む、請求項17記載の組成物。
【請求項19】
該第一前駆体が、該軽鎖にジスルフィド結合により結合している、請求項17記載の組成物。
【請求項20】
該第一前駆体が、腫瘍関連抗原に対する結合部位を有する、請求項1記載の組成物。
【請求項21】
該腫瘍関連抗原が、カルボニックアンヒドラーゼIX、アルファフェトプロテイン、A3、A33抗体に対する特異的抗原、Ba733、BrE3−抗原、CA125、CDl、CDIa、CD3、CD5、CD15、CD16、CD19、CD20、CD21、CD22、CD23、CD25、CD30、CD33、CD38、CD45、CD74、CD79a、CD80、CD138、結腸特異的抗原タンパク質−P(CSAp)、CEA(CEACAM5)、CEACAM6、CSAp、EGFR、EGP−1、EGP−2、Ep−CAM、FIt−1、Flt−3、葉酸レセプター、HLA−DR、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG)およびそのサブユニット、HER2/neu、低酸素誘導因子(HIF−1)、Ia、IL−2、IL−6、IL−8、インスリン増殖因子−1(IGF−1)、KC4−抗原、KS−1−抗原、KS1−4、Le−Y、マクロファージ遊走阻害因子(MIF)、MAGE、MUCl、MUC2、MUC3、MUC4、NCA66、NCA95、NCA90、PAM−4抗体に対する特異的抗原、胎盤増殖因子、p53、前立腺酸性ホスファターゼ、PSA、PSMA、RS5、S100、TAC、TAG−72、テナスシン、TRAILレセプター、Tn抗原、Thomson−Friedenreich抗原、腫瘍壊死抗原、VEGF、ED−Bフィブロネクチン、17−lA−抗原、血管新生マーカー、発癌遺伝子マーカーまたは発癌遺伝子産物からなる群から選択される、請求項20記載の組成物。
【請求項22】
該第二前駆体が、ハプテンに対する結合部位を有する、請求項1記載の組成物。
【請求項23】
該ハプテンが治療剤と結合している、請求項22記載の組成物。
【請求項24】
該治療剤が、アブリン、アマンタジン、アモキシリン、アンフォテリシンB、アンピシリン、アプリジン、アザリビン、アナストロゾール、アザシチジン、アズトレオナム、アジスロマイシン、バシトラシン、バクトリム、バトラフェン(登録商標)、ビフォナゾール、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブリオスタチンー1、ブスルファン、カリケアマイシン、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、カルベニシリン、カスポファンジン、カルムスチン、セファクロール、セファゾリン、セファロスポリン、 セフェピム、 セフトリアキソン、セフォタキシム、セレブレックス、 クロラムブシル、クロラムフェニコール、シプロ(登録商標)、シスプラチン、イリノテカン(CPT−11)、SN-38、カルボプラチン、クラドリビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ドセタキセル、ダクチノマイシン、ダウノマイシン、グルクロニド、ダウノルビシン、デキサメタゾン、ジエチルスチルベステロール、ジフテリア毒素、DNアーゼI、ドクソルビシン、2−ピロリノドクソルビシン(2P−DOX)、ドキシサイクリン、シアノモルホリノドクソルビシン、ドクソルビシングルクロニド、エピルビシングルクロニド、エチニルエストラジオール、エストラムスチン、エストロゲンレセプター結合剤、エトポシド、エトポシドグルクロニド、リン酸エトポシド、エリスロサイクリン、エリスロマイシン、フラギル、ファルネシル−タンパク質転移酵素阻害剤、フロクスウリジン(FUdR)、3’,5’−O−ジオレオイル−FudR(FUdR−dO)、フルダラビン、フルタミド、フルオロウラシル、フルオキシメステロン、ガンシクロビル、ゲンタマイシン、ゲロニン、ゲムシタビン、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、ヒドロキシ尿素、イダルビシン、イフォスファミド、イソニアジド、イトラコナゾール、カナマイシン、ケトコナゾール、L−アスパラギナーゼ、ロイコボリン、ロムスチン、メクロレタミン、酢酸メドロプロゲステロン、酢酸メゲステロール、メルファラン、メルカプトプリン、6−メルカプトプリン、メトトレキセート、ミトキサントロン、ミトラマイシン、マイトマイシン、マイトタン、ミノサイクリン、ナフチフィン、ナリジキシン酸、ネオマイシン、ナベルビン、ニトロソウレア、ナイスタチン、オンコナーゼ、オキサシリン、パロモマイシン、ペニシリン、ペンタミジン、ピペラシリンータゾバクタム、フェニル酪酸、プレドニソン、プロカルバジン、パクリタキセル、ペントスタチン、ヨウシュヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質、PSI−341、シュードモナス菌体外毒素、シュードモナス菌体内毒素、ラロキシフェン、rapLR1、リボヌクレアーゼ、リシン、セムスチン、リファブチン、リファンピン、リマンタジン、ストレプトマイシン、スルファメトキサゾール、スルファサラジン、ブドウ球菌エンテロトキシン−A、ストレプトゾシン、タモキシフェン、タキサン、タキソール、プロピオン酸テストステロン、テトラサイクリン、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、テニポシド、トポテカン、トランスプラチナ、トリメトプリムスルファメトキサゾール、ウラシルマスタード、バラシクロビル、バンコマイシン、ベルケイド、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンクリスチン、ザナミル、ジスロマイシン、アンチセンスオリゴヌクレオチド、干渉RNA、またはこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項23記載の組成物。
【請求項25】
該ハプテンが造影剤に結合している、請求項22記載の組成物。
【請求項26】
該造影剤が、クロム(III)、マンガン(II)、鉄(III)、鉄(II)、コバルト(II)、ニッケル(II)、銅(II)、ネオジミウム(III)、サマリウム(III)、イッテルビウム(III)、ガドリニウム(III)、バナジウム(II)、テルビウム(III)、ジスプロシウム(III)、ホルミウム(III)、エルビウム(III)、ランタン(III)、金(III)、鉛(II)およびビスマス(III)からなる群から選択される、請求項25記載の組成物。
【請求項27】
該ハプテンが造影または治療用の放射性同位体に結合している、請求項22記載の組成物。
【請求項28】
該放射性同位体が、225Ac、211At、212Bi、213Bi、14C、51Cr、36Cl、45Ti、57Co、58Co、62Cu、64Cu、67Cu、166Dy、152Eu、18F、67Ga、68Ga、195mHg、166Ho、H、111In、123I、124I、125I、131I、52Fe、59Fe、177Lu、191Os、212Pb、32P、33P、142Pr、195mPt、223Ra、186Re、188Re、189Re、47Sc、75Se、111Ag、153Sm、89Sr、35S、161Tb、94mTc、99mTc、86Y、90Y、および89Zrからなる群から選択される、請求項27記載の組成物。
【請求項29】
該ハプテンが、抗血管新生剤に結合している、請求項22記載の組成物。
【請求項30】
該抗血管新生剤が、アンギオスタチン、バキュロスタチン、カンスタチン、マスピン、抗−VEGF抗体またはペプチド、抗−胎盤増殖因子抗体またはペプチド、抗Flk−1抗体、抗−Flt−1抗体またはペプチド、ラミニンペプチド、フィブロネクチンペプチド、プラスミノーゲン活性化阻害剤、組織メタロプロテイナーゼ阻害剤、インターフェロン、インターロイキン12、IP−10、Gro−β、トロンボスポンジン、2−メトキシエステラジオール、プロリフェリン関連タンパク質、カルボキシアミドトリアゾール、CM101、マリマスタット、ペントサンポリ硫酸、アンギオポイエチン2、インターフェロンーアルファ、ハービマイシンA、PNU145156E、16Kプロラクチンフラグメント、リノミド、サリドマイド、ペントキシフィリン、ゲニステイン、TNP−470、エンドスタチン、パクリタキセル、アキュチン、アンギオスタチン、シドフォビル、ビンクリスチン、ブレオマイシン、AGM−1470、血小板第四因子およびミノサイクリン、からなる群から選択される、請求項29記載の組成物。
【請求項31】
該ハプテンが光検出標識と結合している、請求項22記載の組成物。
【請求項32】
該第一前駆体が、バクテリア毒素、植物毒素、リシン、アブリン、リボヌクレアーゼ(RNアーゼ)、DNアーゼI、ブドウ球菌エンテロトキシン−A、ヨウシュヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質、ゲロニン、ジフテリア毒素、シュードモナス菌体外毒素、シュードモナス菌体内毒素、抗−gp120、抗−PIGF、抗−ベータアミロイド、hMN−14、L19、hA20、hLL2、L243、hCC49、7E3、hLLl、hPAM4、hRS7、rH1、L49、ランピルナーゼ(Rap)、Rap(N69Q)、PE38、dgA、DT390、PLC、tPA、サイトカイン、増殖因子、可溶性レセプター成分、界面活性タンパク質D、IL−4、sIL−4R、sIL−13R、抗−VEGF121、抗−CD14、抗−CD111、HUMIRA(登録商標)、REMICADE(登録商標)、XOLAIR(登録商標)、SYNAGIS(登録商標)、hMN−15、TPO、EPO、血栓溶解剤、酵素、蛍光タンパク質およびsTNFα−R、からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項33】
該第二前駆体が、バクテリア毒素、植物毒素、リシン、アブリン、リボヌクレアーゼ(RNアーゼ)、DNアーゼI、ブドウ球菌エンテロトキシン−A、ヨウシュヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質、ゲロニン、ジフテリア毒素、シュードモナス菌体外毒素、シュードモナス菌体内毒素、血栓溶解タンパク質、ウロキナーゼ、ヒルジン、h679、h734、hA20、S11、P4B6、Rap、Rap(N69Q)、PE38、dgA、DT390、PLC、ストレプトアビジン、アビジン、HRP、AP、GFP、tPA、サイトカイン、増殖因子、可溶性レセプター成分、カルボキシペプチダーゼG2、ペニシリナミダーゼ、β−ラクタマーゼ、シトシンデアミナーゼ、ニトロレダクターゼ、E.coliベータガラクトシダーゼ、緑色蛍光タンパク質(GFP)、アルカリホスファターゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、ストレプトアビジン、ヒトカルボキシエステラーゼ2、抗−gpl20、抗−PlGF、抗−VEGF121、hLLl、hLL2、hPAM4、hRS7、hRl、7E3、α−CD89、IL−4、sIL−13R、sIL−4R、シガ様毒素、ジフテリア毒素、抗−CD14、抗−CD111、HUMIRA(登録商標)、REMICADE(登録商標)、XOLAIR(登録商標)、SYNAGIS(登録商標)、hMN−15、TPO、EPO、血栓溶解剤、酵素、蛍光タンパク質およびsTNFα−R、からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項34】
該第一前駆体が、細胞表面レセプター、アルカリホスファターゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、tpA、ストレプトキナーゼ、ヒルジン、ウロキナーゼ、CAl9−9、CEA、CEACAM6、CD19、CD20、CD22、CD30、CD33、CD40、CD74、ED−B フィブロネクチン、EGFR、EpCAM/17−lA、GD2、G250、HER2/neu、hTR、HLAクラスII、HMWMAA、HN/NDV、IGFlR、IL−2R/Tac、IL−17、MUCl、PSMA、M13コートタンパク質、GpIIb/IIIa、CD74、EGP−I、IGFlR、CD25/Tac、Leγ、メソテリン、Erb−B2、EpCAM、GP240、GPIIb/IIIa、p97、CD3、IL−4R、IL−4、IL−13、VEGFR−2、CD14、CD111/ネクチン−1、葉酸レセプターα、Gpl20、IL−6、IL−5、IL−8、CD154、IgE、LFA−I、β−トリプターゼ、CD105/エンドグリン、TNFα、RSV F−タンパク質、CEAのAlBl、CEAのNドメイン、PfMSP−1、TAG−72、MUCl、MUC2、MUC3、MUC4、VEFGRl/Fltl、VEGFR2/KDRまたはVEGRF3/Flt−4、に対する結合親和性を有する、請求項1記載の組成物。
【請求項35】
該第二前駆体がIL−17、ヒスタミン−サクシニル−グリシン(HSG)、インジウム−DTPA、CD22、CD20、EGFR、IGF1R、VEFGR1/Flt1、VEGFR2/KDR、VEGRF3/Flt−4、CD3、CD16、CD64、CD89、CD2、アデノウイルスファイバーノブ、M13コートタンパク質、GpIIb/IIIa、アルカリホスファターゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、tpA、ストレプトキナーゼ、ヒルジンまたはウロキナーゼ、に対する結合親和性を有する、請求項1記載の組成物。
【請求項36】
該第一前駆体が、CEA、ED−Bフィブロネクチン、CD20、CD22、CD19、EGFR、IGF1R、VEFGRl/Flt1、VEGFR2/KDR、VEGRF3/Flt−4、HER2/neu、CD30、CD33、PfMSP−1、HN/NDV、EpCAM/17−lA、hTR、IL−2R/Tac、CA19−9、MUC1、HLAクラスII、GD2、G250、TAG−72、PSMA、CEACAM6、HMWMAA、CD40、Ml3コートタンパク質、およびGPIIb/IIIaからなる群から選択される細胞表面抗原に対して親和性を有し、該第二前駆体が、ヒスタミン−サクシニル−グリシン(HSG)およびインジウム−DTPAからなる群から選択されるハプテン、またはCD22、CD20、EGFR、IGF1R、VEFGR1/Flt1、VEGFR2/KDR、VEGRF3/Flt−4、CD3、CD16、CD64、CD89、CD2およびアデノウイルスファイバーノブからなる群から選択される細胞表面抗原のいずれかと親和性を有する、請求項1記載の組成物。
【請求項37】
該第一前駆体が、M13コートタンパク質およびGpIIb/IIIaからなる群から選択される細胞表面抗原に対して、または、アルカリホスファターゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、tpA、ストレプトキナーゼ、ヒルジンまたはウロキナーゼからなる群から選択される生体分子に対して親和性を有し、該第二前駆体が、M13コートタンパク質およびGpIIb/IIIaからなる群から選択される細胞表面抗原に対して、または、アルカリホスファターゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、tpA、ストレプトキナーゼ、ヒルジンまたはウロキナーゼからなる群から選択される生体分子に対して親和性を有する、請求項1記載の組成物。
【請求項38】
該第一前駆体が、CD3、CD74、CD19、CD22、MUC1、EGP−1、IGFlR CD30、CD25/Tac、LeY、ベーターアミロイド、メソテリン、Erb−B2、EpCAM、GP240、GPIIb/IIIaまたはp97に対して親和性を有し、該第二前駆体が、リボヌクレアーゼ、ランピルナーゼ、遺伝子改変ランピルナーゼ、バクテリア毒素、植物毒素、PE38、dgA、DT390、ホスフォリパーゼC(PLC)、ゲロニン、血栓溶解タンパク質、tPA、ウロキナーゼまたはヒルジンである、請求項1記載の組成物。
【請求項39】
該第一前駆体が、疾患または病状と関連する細胞表面抗原に対して親和性を有し、該第二前駆体が、サイトカイン、増殖因子、カルボキシペプチダーゼG2、ペニシリアミダーゼ、β−ラクタミナーゼ、シトシンデアミナーゼ、ニトロレダクターゼ、β−ガラクトシダーゼ、緑色蛍光タンパク質(GFP)、アルカリホスファターゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼおよびストレプトアビジンからなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項40】
該第一前駆体が、リボヌクレアーゼ、バクテリア毒素、植物毒素、サイトカイン、増殖因子および界面活性タンパク質D(Sp−D)からなる群から選択され、該第二前駆体が、疾患または病状と関連する細胞表面抗原に対して親和性を有する、請求項1記載の組成物。
【請求項41】
該第一前駆体が、細胞表面レセプター、IL−4、VEGF121、可溶性レセプター成分、sIL−4R、sIL−13R、毒素、PE38、シガ様毒素、およびジフテリア毒素、に対するリガンドからなる群から選択され、該第二前駆体が、細胞表面レセプター、IL−4、VEGF121、可溶性レセプター成分、sIL−4R、sIL−13R、毒素、PE38、シガ様毒素、およびジフテリア毒素、に対するリガンドからなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項42】
該第一と該第二前駆体が同一であって、CD14、CD11/ネクチン−1、葉酸レセプターα、gpl20、IL−6、IL−5、IL−8、CD154、IgE、LFA−1、β−トリプターゼ、CD105/エンドグリン、GpIIb/IIIa、TNFα、RSV F−タンパク質、CEAのAlB1およびCEAのN−ドメインに対する結合分子からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項43】
該第一と該第二前駆体が同一であって、サイトカイン、増殖因子、可溶性レセプター成分、tPA、TPO、EPOおよびsTNFα−R、からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項44】
共有結合または非共有結合によって、安定なテザー構造体にコンジュゲートした一つ以上のエフェクターまたは担体を更に含む、請求項1記載の組成物。
【請求項45】
該エフェクターが、診断剤、治療剤、化学療法、放射性同位体、造影剤、抗血管新生剤剤、サイトカイン、ケモカイン、増殖因子、薬剤、プロドラッグ、酵素、結合分子、細胞表面レセプターに対するリガンド、キレート剤、免疫調節物質、オリゴヌクレオチド、ホルモン、光検出標識、色素、ペプチド、毒素、コントラスト剤、常磁性標識、超音波標識、アポトーシス促進剤、リポソーム、ナノ粒子またはそれらの組み合わせである、請求項44記載の組成物。
【請求項46】
該エフェクターまたは担体が、安定なテザー構造体に化学的に架橋された、請求項44記載の組成物。
【請求項47】
該安定なテザー構造体が、二つ以上のエフェクターまたは二つ以上の担体に結合している請求項44記載の組成物。
【請求項48】
該二つ以上の担体または二つ以上のエフェクターが、同一であるかまたは異なっている、請求項47記載の組成物。
【請求項49】
該一つ以上の担体が少なくとも一つの診断または治療剤を含む、請求項44記載の組成物。
【請求項50】
a)請求項1記載の安定なテザー構造体を得ること;および
b)状態を有する被験体に該安定なテザー構造体を投与すること
からなる方法であって、該安定なテザー構造体は、該状態に対して治療効果を有する、方法。
【請求項51】
該状態が、癌、過形成、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、リューマチ性関節炎、サルコイドーシス、喘息、浮腫、肺高血圧症、若年性糖尿病、乾癬、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、多発性硬化症、重症筋無力症、敗血症、角膜移植拒絶、血管新生緑内障、Osler-Webber症候群、心筋血管新生、プラーク新血管形成、再狭窄、血管外傷後新生内膜形成、毛細血管拡張症、血友病性関節、血管線維腫、慢性炎症関連線維症、肺線維症、深静脈血栓症または創傷肉芽形成である、請求項50記載の方法。
【請求項52】
該状態が癌であって、該第一前駆体が、腫瘍関連抗原に対して結合親和性を有する請求項51記載の方法。
【請求項53】
該安定なテザー構造体と組み合わせて、一つ以上の抗癌治療を行う事を更に含む、請求項52記載の方法。
【請求項54】
該治療が、化学治療剤、サイトカイン、ペプチド、免疫調節物質、放射線治療、免疫療法、放射免疫療法、局所温熱療法、レーザー放射、抗血管新生剤または外科的摘出である、請求項53記載の方法。
【請求項55】
該第二前駆体に結合するハプテンを被験体に投与する事を更に含む、請求項51記載の方法。
【請求項56】
該安定なテザー構造体が該状態に関連した組織に局在化した後、該ハプテンが投与される、請求項55記載の方法。
【請求項57】
該ハプテンが、抗血管新生剤、化学療法剤、サイトカイン、薬剤、プロドラッグ、毒素、酵素、オリゴヌクレオチド、放射性同位体、免疫調節物質、ホルモン、結合分子、脂質、ポリマー、ミセル、リポソーム、ナノ粒子またはこれらの組み合わせ、からなる群から選択される薬剤と結合している、請求項56記載の方法。
【請求項58】
該状態が、真菌に起因する、請求項50記載の方法。
【請求項59】
該状態が、ウイルスに起因する、請求項50記載の方法。
【請求項60】
該状態が、細菌に起因する、請求項50記載の方法。
【請求項61】
該状態が、自己免疫疾患に起因する、請求項50記載の方法。
【請求項62】
該状態が、神経変性疾患に起因する、請求項50記載の方法。
【請求項63】
該状態が、アルツハイマー病に起因する、請求項62記載の方法。
【請求項64】
安定なテザー構造体が、ベーターアミロイドに対し少なくとも一つの結合部位を有する、請求項63記載の方法。
【請求項65】
該状態が、心筋梗塞、虚血性心疾患、粥状硬化プラーク、血管炎、移殖拒絶、アトピー性の組織または、活性化した顆粒球、単球、リンパ球、NK細胞またはマクロファージの付着に起因する炎症である、請求項50記載の方法。
【請求項66】
該安定したテザー構造体の投与が標的細胞群にアポトーシスを誘導する、請求項50記載の方法。
【請求項67】
該安定したテザー構造体が、抗−CD74X 抗−CD20、抗−CD74X 抗−CD22、抗−CD22X 抗−CD20、抗−CD20X 抗−HLA−DR、抗−CD19X 抗−CD20、抗−CD20X 抗−CD80、抗−CD2X 抗−CD25、抗−CD8X 抗−CD25、および抗−CD2X 抗−CD147、からなる群から選択される抗体または抗体フラグメントの組合わせを含む、請求項66記載の方法。
【請求項68】
該第一および/または該第二前駆体が、CD2、CD3、CD8、CD10、CD21、CD23、CD24、CD25、CD30、CD33、CD37、CD38、CD40、CD48、CD52、CD55、CD59、CD70、CD74、CD80、CD86、CD138、CD147、HLA−DR、CEA、CSAp、CA−125、TAG−72、EFGR、HER2、HER3、HER4、IGF−1R、c−Met、PDGFR、MUCl、MUC2、MUC3、MUC4、TNFRl、TNFR2、NGFR、Fas(CD95)、DR3、DR4、DR5、DR6、VEGF、PIGF、ED−Bフィブロネクチン、テネイシン、PSMA、PSA、カルボニックアンヒドラーゼIXおよびIL−6からなる群から選択される抗原に対して結合親和性を有する、請求項66記載の方法。
【請求項69】
状態を診断する方法であって、
a)ホモ二量体を含む安定したテザー構造体であって、二量化およびドッキングドメイン(DDD)を含む該ホモ二量体のそれぞれの第一単量体が第一前駆体に結合しており、アンカードメイン(AD)を含む該第二単量体をさらに含む該二成分複合体が第二前駆体に結合しており、該ADがDDDに共有結合しており、該第一前駆体が該状態と関連した抗原と結合し、また該第二前駆体が診断ハプテンと結合する、安定したテザー構造体を
得ること;
b)状態を有すると疑われる被験体に複合体を投与すること;
c)同じ被験体に二成分複合体と結合する診断ハプテンを投与すること;および
d)該二成分複合体と結合する該ハプテンの存在を検出すること;
を含み、該状態と関連する組織にハプテンが局在化することが該被験体における該状態の存在の診断である、方法。
【請求項70】
該ハプテンが、放射性核種にコンジュゲートしている、請求項69記載の方法。
【請求項71】
該放射性核種が、同位元素検出装置を用いて検出される、または単光子放射型コンピュータ断層撮影法もしくは陽電子放射断層撮影法を用いて造影される、請求項69記載の方法。
【請求項72】
該状態が癌であり、該第一前駆体が腫瘍関連抗原と結合する、請求項69記載の方法。
【請求項73】
該ハプテンが、磁気共鳴画像法(MRI)造影剤とコンジュゲートし、二成分複合体と結合した該ハプテンをMRIによって検出する、請求項69記載の方法。
【請求項74】
該ハプテンが、超音波画像造影剤とコンジュゲートし、二成分複合体と結合した該ハプテンを超音波画像によって検出する、請求項69記載の方法。
【請求項75】
該該超音波画像造影剤がリポソームである、請求項74記載の方法。
【請求項76】
該第一前駆体または該第二前駆体のいずれかが、CD19、CD20、CD22またはIL−17に対して結合親和性を有する、請求項69記載の方法。
【請求項77】
該結合したハプテンを、生体内内視鏡検査、手術中検出または手術中検出および治療を用いて検出すことを更に含む、請求項69記載の方法。
【請求項78】
インビトロ診断法であって:
a)ホモ二量体を含む二成分複合体であって、二量化およびドッキングドメイン(DDD)を含む該ホモ二量体のそれぞれの第一単量体が第一前駆体に結合しており、アンカードメイン(AD)を含む第二単量体を更に含む該二成分複合体が第二前駆体に結合しており、該ADが該DDDに共有結合しており、該第一前駆体が該状態と関連した抗原と結合し、また該第二前駆体が診断ハプテンと結合する、二成分複合体を得ること;
b)状態を有すると疑われる対象からのサンプルに該複合体を投与すること;
c)該二成分複合体に結合する診断ハプテンを投与すること;および
d)該二成分複合体に結合した該ハプテンの存在を検出すること;
を含み、該ハプテンの該サンプルへの結合が、被験体における該状態の存在を診断することである、診断法。
【請求項70】
状態の診断法であって:
a)ホモ二量体を含む二成分複合体であって、二量化およびドッキングドメイン(DDD)を含む該ホモ二量体のそれぞれの第一単量体が第一前駆体に結合しており、アンカードメイン(AD)を含む第二単量体を更に含む該二成分複合体が第二前駆体に結合しており、該ADが該DDDに共有結合しており、該第一前駆体が該状態と関連した抗原と結合し、また該第二前駆体が検出可能な部分を含む、二成分複合体を得ること;
b)状態を有すると疑われる被験体に該複合体を投与すること;および
c)該診断成分の存在を検出すること;
を含み、該状態と関連した組織に該診断部分が局在化することが該被験体における該状態の存在の診断である、診断法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公表番号】特表2008−542194(P2008−542194A)
【公表日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−505395(P2008−505395)
【出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【国際出願番号】PCT/US2006/012084
【国際公開番号】WO2006/107786
【国際公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願人】(507332251)アイビーシー・ファーマシューティカルズ・インコーポレーテッド (3)
【氏名又は名称原語表記】IBC PHARMACEUTICALS,INC.
【Fターム(参考)】