説明

復調装置

【課題】消費電力を低減し、かつ、視聴プログラムの切り替え指示に対して高速に応答することができる復調装置を提供することを課題とする。
【解決手段】視聴プログラムの切り替え指示を操作するためのプログラム切替操作部(710)と、前記プログラム切替操作部による視聴プログラムの切り替え指示操作の間隔を検出するプログラム切替間隔検出部(712)と、時分割多重で受信する複数の視聴プログラムを入力して復調を行う復調部(701)と、前記プログラム切替間隔検出部により検出された切り替え指示操作の間隔が第1の間隔閾値より長いときには第1のモードとして前記復調部を制御し、前記プログラム切替間隔検出部により検出された切り替え指示操作の間隔が前記第1の間隔閾値より短いときには第2のモードとして前記復調部を制御する制御部(702)とを有する復調装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、復調装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末向け地上波デジタル放送では、バッテリ駆動される端末の受信時間を長くするために低消費電力で受信可能にすることが重要である。このため、日本のISDB−T及びISDB−Tmmで用いられている周波数分割で放送プログラムを送信する方法と、欧州を中心に採用されているDVB−Hや米国を中心に採用されているMediaFLOで用いられている時分割で放送プログラムを送信する方法がある。
【0003】
DVB−H及びMediaFLOは、携帯端末向け地上波デジタル放送規格であり、時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)による放送プログラムの受信を行う放送規格である。
【0004】
国際公開第WO2005/060113号パンフレットには、複数のサービスそれぞれに対応する複数のデータに関する情報をそれぞれ含む複数の入力信号に対して、選択された1つのサービスに対応する信号を受信する受信方法が開示されている。
【0005】
また、特開2006−261785号公報には、入力されたコンテンツデータを再生して映像及び音声を出力する再生装置における消費電力量を制御するための消費電力量制御装置が開示されている。
【0006】
また、特開2007−174013号公報には、チャンネル選択信号を受け取り、指定されたチャンネルのTV信号を選択する受信手段と、選択されたチャンネルのTV信号を復調してデジタル信号ストリームを出力する復調手段と、デジタル信号ストリームから、音声信号ストリーム、映像信号ストリーム、及びデータ信号ストリームをそれぞれ出力する多重分離手段とデータ信号ストリームを復号してデータ放送文書を出力するデータ復号手段と、前記データ放送文書を受け取り、データ放送画面を形成するデータ放送ブラウザと、上記各手段を制御する制御手段とを具えるデジタル放送受信機が開示されている。
【0007】
また、特開2008−10931号公報には、無線信号の放送波を受信して放送波に含まれる番組コンテンツの再生と記録の少なくとも一方を行う機能を備えた放送受信用携帯端末装置が開示されている。
【0008】
また、特開2007−19695号公報には、番組を再生する再生装置であって、ザッピングが開始されたことを検出する検出手段と、ザッピングが開始されたことが検出されたとき、その開始チャンネルのボタンがマークされたメニューを画面に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする再生装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】国際公開第WO2005/060113号パンフレット
【特許文献2】特開2006−261785号公報
【特許文献3】特開2007−174013号公報
【特許文献4】特開2008−10931号公報
【特許文献5】特開2007−19695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、消費電力を低減し、かつ、視聴プログラムの切り替え指示に対して高速に応答することができる復調装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一観点によれば、視聴プログラムの切り替え指示を操作するためのプログラム切替操作部と、前記プログラム切替操作部による視聴プログラムの切り替え指示操作の間隔を検出するプログラム切替間隔検出部と、時分割多重で受信する複数の視聴プログラムを入力して復調を行う復調部と、前記プログラム切替間隔検出部により検出された切り替え指示操作の間隔が第1の間隔閾値より長いときには第1のモードとして前記復調部を制御し、前記プログラム切替間隔検出部により検出された切り替え指示操作の間隔が前記第1の間隔閾値より短いときには第2のモードとして前記復調部を制御する制御部とを有し、前記制御部は、前記第1のモードでは、前記プログラム切替操作部により切り替え指示された視聴プログラムが入力されたときには前記復調部の電源をオンし、それ以外の視聴プログラムが入力されたときには前記復調部の電源をオフし、前記第2のモードでは、少なくとも前記プログラム切替操作部により前回切り替え指示された視聴プログラム及び前記プログラム切替操作部により今回切り替え指示された視聴プログラムが入力されたときには前記復調部の電源をオンすることを特徴とする復調装置が提供される。
【発明の効果】
【0012】
視聴プログラムの切り替え指示操作の間隔に応じて復調部の電源を制御することにより、消費電力を低減し、かつ、視聴プログラムの切り替え指示に対して高速に応答することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】時分割多重(TDM)による携帯端末向け地上波デジタル放送復調装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の復調装置の処理方法を示すタイムチャートである。
【図3】図1の復調装置の処理方法を示すフローチャートである。
【図4】復調部の受信処理を示すタイムチャートである。
【図5】オフタイム期間にバッファリングする方法の受信処理を示すフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートの処理の概要を示すタイムチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態によるTDMの携帯端末向け地上波デジタル放送復調装置の構成例を示すブロック図である。
【図8】図7の復調装置の処理方法を示すフローチャートである。
【図9】図7の復調装置の処理方法を示すフローチャートである。
【図10】すべてのプログラムを連続的に受信する連続受信モードの受信動作概要を示すタイムチャートである。
【図11】特定の複数のプログラムを受信する複数プログラム受信モードの受信動作概要を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(参考技術)
図1は、時分割多重(TDM)による携帯端末向け地上波デジタル放送復調装置の構成例を示すブロック図である。バス100には、MAC部102、ビデオデコーダ103、オーディオデコーダ105、CPU107、ROM108、RAM109、及びプログラム切替検出部111が接続される。
【0015】
復調部101は、放送波を受信し、デジタルデータへの復調処理を行うブロックである。MAC部(Media Access Controller)102は、制御信号120により、復調部101のTDM受信時の動作電源のオン/オフの制御を行う制御部である。この復調部101とMAC部102がTDM受信処理の根幹を成すブロックである。
【0016】
ビデオデコーダ103は、復調部101及びMAC部102で復調したデータからビデオストリームを取得し、復号処理を行うブロックである。映像表示装置104は、ビデオデコーダ103にて復号されたビデオデータを表示するブロックであり、液晶ディスプレイ等に相当する。
【0017】
オーディオデコーダ105は、復調部101及びMAC部102で復調したデータからオーディオストリームを取得し、復号処理を行うブロックである。音声出力装置106は、オーディオデコーダ105にて復号されたオーディオデータを出力するブロックであり、スピーカに相当する。
【0018】
CPU107は、復調装置のファームウェアの駆動や復調装置全体の制御を行うブロックである。ROM108は、CPU107で駆動されるファームウェアや復調装置全体の制御ソフトウェアのバイナリーコードを格納するブロックである。RAM109は、復調部101及びMAC部102で復調されたデータをバッファリングするバッファや、又はファームウェアのワーク領域として使用される。
【0019】
プログラム切替ボタン110は、ユーザが視聴プログラムの切り替えを指示するボタンに相当する。プログラム切替検出部111は、プログラム切替ボタン110へのユーザの入力操作を検知し、その情報をCPU107に通知するブロックである。
【0020】
図2は、図1の復調装置の処理方法を示すタイムチャートである。TDMによるプログラムの放送は、1つの放送チャネル(周波数)200上にプログラムA(201)、プログラムB(202)、プログラムC(203)、プログラムD(204)、プログラムE(205)、プログラムF(206)という具合に複数のプログラムが時間で分割されて放送される。プログラムA〜プログラムFの1周期は、例えば1〜2秒である。
【0021】
TDMによる放送において、復調装置は、受信したいプログラムが放送されている期間のみ復調部101の電源をオンにし、他のプログラムが放送されている期間は復調部101の電源をオフにすることで、低消費電力による駆動が可能となる。
【0022】
このTDMによる放送における復調装置の受信の様子を図2中の復調部101の動作207に示す。放送チャネル200上においてプログラムA(201)を受信するとき、復調装置は、受信すべきプログラム201が放送されている期間208に復調部101の電源をオンにしてプログラムを受信し、他のプログラムが放送されている期間209は復調部101の電源をオフにする。
【0023】
図3は、図1の復調装置の処理方法を示すフローチャートである。復調装置を起動することにより、ステップ301で、プログラム切替ボタン110はユーザにより視聴するプログラムの操作指示がされる。
【0024】
次に、ステップ302において、MAC部102は復調部101の電源をオンし、TDMチャネル上のすべてのプログラムを受信する状態にする。
【0025】
次に、ステップ303において、CPU107は、受信中のすべてのTDMプログラムから、視聴すべきプログラムのTDMデータの受信の検出を行う。視聴すべきプログラムのTDMデータが検出されていない期間、ステップ310において、CPU107は、映像表示装置104にプログラムのサーチ中であることを示す表示を行う。
【0026】
ステップ303で視聴すべきTDMデータの受信を検出したとき、ステップ304で、復調部101は視聴プログラムの復調処理を行う。
【0027】
次に、ステップ305では、CPU107は、プログラム切替ボタン110によりユーザからのプログラム切り替え指示があるか否かをチェックする。プログラム切り替え指示がない場合、復調部101は、視聴プログラムの復調を完了し、ステップ306へ進む。プログラム切り替え指示がある場合、ステップ311へ進む。
【0028】
ステップ306では、他のプログラムが受信されるオフタイム期間では、MAC部102は復調部101の電源をオフにする。
【0029】
次に、ステップ307では、CPU107は、プログラム切替ボタン110によりユーザからのプログラム切り替え指示があるか否かをチェックする。プログラム切り替え指示がない場合にはステップ308へ進み、プログラム切り替え指示がある場合にはステップ311へ進む。
【0030】
ステップ308において、CPU107は、他のプログラムが受信されるオフタイム期間が終了したかどうかを検出する。オフタイム期間が終了せず、未だ視聴プログラムが受信される時間ではない場合、ステップ307へ戻り、オフタイム検出処理を継続する。
【0031】
CPU107がオフタイム期間終了を検出し、視聴プログラムを受信する期間となった場合、ステップ309で、MAC部102は復調部101の電源をオンとし、ステップ304へ戻り、復調部101は視聴プログラムのTDMデータの受信及び復調処理を開始する。
【0032】
このステップ304〜309のループがTDM受信の処理を表す。このループの期間、CPU107は、ステップ304で復調したプログラムの画像データを映像表示装置104に表示する。
【0033】
ステップ305又はステップ307で、CPU107が視聴プログラムの切り替え指示を検出した場合、ステップ311で、MAC部102は復調部101の電源をオンとし、ステップ303に戻り、CPU107は新たに視聴するプログラムの受信検出を行う。
【0034】
携帯端末向け地上波デジタル放送復調装置の用途は、主に外出先でのプログラムの視聴にある。このとき、ユーザは外出先にて移動の合間等の空き時間の時間つぶし的な用途で放送を視聴する場合が多いと考えられる。
【0035】
このような視聴では、ユーザは興味のあるプログラムを探すため、短い時間にいくつものプログラムを切り替えることがある。このような操作の中で、ユーザは高速なプログラムの切り替わり表示を期待する。
【0036】
図4は、図3に示したTDM受信フローの下で、ユーザがプログラム切り替えを行った時の復調部101の受信処理を示すタイムチャートである。TDM放送チャネル401にプログラムA〜プログラムFのTDMデータが放送されている時、初めに、受信期間402に示すようにプログラムAを受信していたとする。このとき、復調部101はプログラムAのTDMデータ405のみを受信及び復調する。
【0037】
ここで、プログラム切替ボタン110により時刻403でプログラムBの受信要求が発生したとき、復調装置は図3のステップ305又は307の切り替え検出により、ステップ311の処理を経由し、ステップ303〜310のループでプログラムBの受信検出処理に入る。図4において、次のプログラムBのTDMデータ受信が検出されるまでの期間406において、復調装置は図3のステップ310に示すプログラムをサーチ中である旨を画面に示すこととなる。復調装置の設計によっては、直前に受信していたプログラムAのデータを表示させ続けることもあるかもしれない。いずれの処理にせよ、ユーザの視聴プログラム切り替え要求の時刻403から、実際に視聴したいプログラムが表示されるまでの期間406では、TDM受信時間に伴う遅延時間が生じてしまうこととなり、プログラムを短時間で次々に切り替える処理を行う際、ユーザが期待する高速な視聴プログラム切り替え処理を満たすことができない。
【0038】
この課題を解決するための方法として、ある一定期間おきに視聴しないプログラムが放送されているオフタイム期間に復調部101の電源をオンにして、視聴しないプログラムを予め受信し、バッファに保持しておくという方法が考えられる。
【0039】
図5は、オフタイム期間にバッファリングする方法の受信処理を示すフローチャートである。復調装置を起動することにより、ステップ501では、プログラム切替ボタン110はユーザにより視聴するプログラムの切り替え指示操作がされる。
【0040】
ステップ502において、MAC部102は復調部101の電源をオンし、TDMチャネル上のすべてのプログラムを受信する状態にする。
【0041】
次に、ステップ503において、CPU107は受信中のすべてのTDMプログラムから、視聴すべきプログラムのTDMデータの受信の検出を行う。検出されなかった場合、ステップ514において、CPU107はバッファ中に視聴すべきプログラムの受信データがあるか否かをチェックする。受信開始直後はバッファ中に受信データが存在しないため、視聴すべきプログラムのTDMデータが検出されていない期間、ステップ515において、CPU107は映像表示装置104にプログラムのサーチ中であることを示す表示を行う。
【0042】
ステップ503で視聴すべきTDMデータの受信を検出したとき、ステップ504で、復調部101は視聴プログラムの復調処理を行う。
【0043】
次に、ステップ505において、CPU107は、プログラム切替ボタン110によりユーザからのプログラム切り替え指示があるか否かをチェックする。ユーザからのプログラム切り替え指示がない場合、ステップ506へ進む。ユーザからのプログラム切り替え指示がある場合、ステップ513で、MAC部102は復調部101の電源をオンし、ステップ514へ進む。
【0044】
ステップ506において、CPU107は、現在時刻がバックグラウンド受信時間か否かをチェックする。バックグラウンド受信時間は、ある周期で定期的に発生するように設定され、例えば10回のプログラム周期に1回の割合でバックグラウンド受信時間が設定される。バックグラウンド受信時間ではない場合、視聴プログラムの復調を完了し、他のプログラムが受信される期間は、ステップ507において、MAC部102は復調部101の電源をオフにする。
【0045】
次に、ステップ508において、CPU107は、プログラム切替ボタン110によりユーザからのプログラム切り替え指示があるか否かをチェックする。ユーザからのプログラム切り替え指示がない場合、ステップ509へ進む。ユーザからのプログラム切り替え指示がある場合、ステップ513で、MAC部102は復調部101の電源をオンし、ステップ514へ進む。
【0046】
ステップ509において、CPU107は他のプログラムが受信されるオフタイム期間が終了したかどうかを検出する。オフタイム期間が終了していない場合、未だ視聴プログラムが受信される時間ではないので、ステップ508へ戻り、オフタイム検出処理を継続する。
【0047】
オフタイム期間終了を検出し、視聴プログラムを受信する期間となった場合、ステップ510で、MAC部102は復調部101の電源をオンし、視聴プログラムのTDMデータの受信を開始する。その後、ステップ504へ戻る。
【0048】
このステップ504〜510のループがTDM受信の処理を表す。CPU107は、このループの期間、ステップ504で復調したプログラムの画像データを映像表示装置104に表示する。
【0049】
ステップ504〜510のTDM受信期間中、ステップ506でバックグラウンド受信時間であることを検出した場合、MAC部102は復調器101の電源をオフにすることなく、ステップ511で、復調部101は視聴プログラム以外のTDMデータの復調処理を行う。CPU107は復調したデータをバッファに格納しておく。このステップ506のバックグラウンド受信は、ある周期で定期的に発生するように設定される。
【0050】
次に、ステップ512において、プログラム切替ボタン110によりユーザからのプログラム切り替え指示があるか否かをチェックする。ユーザからのプログラム切り替え指示がない場合、ステップ504へ戻る。ユーザからのプログラム切り替え指示がある場合、ステップ513で、MAC部102は復調部101の電源をオンし、ステップ514へ進む。
【0051】
ステップ505、508又は512で視聴プログラムの切り替え指示を検出した場合、ステップ513で、MAC部102は復調部101の電源をオンとする。次に、ステップ514において、CPU107はバッファ中にステップ511のバックグラウンド受信で取得したデータが存在するか否かをチェックする。バッファ中にステップ511のバックグラウンド受信で取得したデータが存在する場合、ステップ516において、CPU107は、新たに受信指示がなされたプログラムのデータをバッファ中から取得し、映像表示装置104に表示させる。そして、このデータを表示させている間、ステップ503に戻り、CPU107は視聴すべきTDMデータの受信検出を行う。
【0052】
バッファ中にステップ511のバックグラウンド受信で取得したデータが存在しない場合、ステップ515において、CPU107は映像表示装置104にプログラムのサーチ中であることを示す表示を行う。その後、ステップ503へ戻る。
【0053】
図6は、図5のフローチャートの処理の概要を示すタイムチャートである。TDM放送チャネル601にプログラムA〜プログラムFのTDMデータが放送されている時、初めに期間602においてプログラムAを受信していたとする。このとき、復調部101はプログラムA(607)のTDMデータのみを受信及び復調する。
【0054】
この受信において、プログラムAの受信期間602の中で期間609のバックグラウンド受信処理を行い、復調部101はこの期間609のプログラムB〜Fを復調し、CPU107はバッファに格納する。
【0055】
ここで、時刻603でプログラムBの受信要求が発生したとき、図3のフローチャートではプログラムBのTDMデータを受信するまで画像の表示ができなかったが、図5のフローチャートでは、プログラムBを受信する時刻608までの間、期間609のバックグラウンド受信で取得したプログラムBの画像を期間610において直ちに表示させることが可能である。同様に、時刻605でプログラムCの受信要求が発生した場合、プログラムCのTDMデータを受信するまでの間、期間611において期間609のバックグラウンド受信で取得したプログラムCのデータを直ちに表示させることが可能である。
【0056】
図5のフローチャートでは、ユーザのプログラム切り替え要求発生に対して、直ちに該当プログラムの画像を表示することが可能であり、ユーザの高速なプログラムの切り替わり表示への期待を満たすことが可能である。
【0057】
しかし、高速に表示させるデータを取得するために、ユーザのプログラム切り替え要求の有無にかかわらず、定期的にバックグラウンド受信処理を行う必要がある。このため、定期的なバックグラウンド受信の分だけ消費電力が増加する。
【0058】
以下、消費電力を低減し、かつ、視聴プログラムの切り替え指示に対して高速に応答することができる復調装置の実施形態を説明する。
【0059】
(第1の実施形態)
図7は、本発明の第1の実施形態によるTDMの携帯端末向け地上波デジタル放送復調装置の構成例を示すブロック図である。バス700には、MAC部702、ビデオデコーダ703、オーディオデコーダ705、CPU707、ROM708、RAM709、プログラム切替検出部711、プログラム切替時間間隔測定部712、視聴プログラム情報保持部715、及びプログラム切替処理検出部716が接続される。
【0060】
復調部701は、放送波を受信し、デジタルデータへの復調処理を行うブロックである。MAC部(Media Access Controller)702は、制御信号720により、復調部701のTDM受信時の動作電源のオン/オフの制御を行う制御部である。この復調部701とMAC部702がTDM受信処理の根幹を成すブロックである。
【0061】
ビデオデコーダ703は、復調部701及びMAC部702で復調したデータからビデオストリームを取得し、復号処理を行うブロックである。映像表示装置704は、ビデオデコーダ703にて復号されたビデオデータを表示するブロックであり、液晶ディスプレイ等に相当する。
【0062】
オーディオデコーダ705は、復調部701及びMAC部702で復調したデータからオーディオストリームを取得し、復号処理を行うブロックである。音声出力装置706は、オーディオデコーダ705にて復号されたオーディオデータを出力するブロックであり、スピーカに相当する。
【0063】
CPU707は、復調装置のファームウェアの駆動や復調装置全体の制御を行うブロックである。ROM708は、CPU707で駆動されるファームウェアや復調装置全体の制御ソフトウェアのバイナリーコードを格納するブロックである。RAM709は、復調部701及びMAC部702で復調されたデータをバッファリングするバッファや、又はファームウェアのワーク領域として使用される。
【0064】
プログラム切替ボタン710は、ユーザが視聴プログラムの切り替えを指示するボタンに相当する。プログラム切替検出部711は、プログラム切替ボタン710へのユーザの入力操作を検知し、その情報をCPU707に通知するブロックである。
【0065】
プログラム切替時間間隔測定部712は、ユーザの頻繁な視聴プログラムの切り替え要求があるかどうかを検出する為に、現在入力された視聴プログラムの切り替え指示とその直前に入力された視聴プログラムの切り替え指示の時間間隔を計測する。また、現在入力された視聴プログラムの切り替え指示に対し、次の視聴プログラムの切り替え指示までのタイムアウトの計測も行う。
【0066】
タイマ713は、プログラム切替時間間隔測定部712で使用するタイマである。タイマ713は、現在入力された視聴プログラムの切り替え指示とその直前に入力された視聴プログラムの切り替え指示の時間間隔を計測するためのタイマと、すべてのプログラムを連続的に受信する場合のプログラム切り替えのタイムアウトを検出するタイマと、特定の複数のプログラムを受信する場合のプログラム切り替えのタイムアウトを検出するタイマとを有する。
【0067】
タイムアウト閾値格納部714は、タイマ713のタイムアウトを検出するタイマ値に対する閾値が格納されている。格納されている閾値は、すべてのプログラムを連続的に受信する処理に対するタイムアウトを判定する閾値と、特定の複数のプログラムを受信する処理に対するタイムアウトを判定する閾値である。すべてのプログラムを連続的に受信する処理に対するタイムアウトの閾値は、短時間での視聴プログラム切り替えに対応する為に、十数秒のオーダーの閾値であることが望ましい。また、特定の複数のプログラムを受信する処理に対するタイムアウトの閾値は、ある一定期間の視聴で切り替える処理に対応する為に、十数分のオーダーであることが望ましい。
【0068】
視聴プログラム情報保持部715は、切り替え指示のあったプログラムの情報(プログラムID等の、視聴チャネルに相当する情報)を保持する。視聴プログラム情報保持部715に保持されたプログラム情報は、特定の複数のプログラムを受信する場合において、どのプログラムを復調するかを決定する情報を与える。視聴プログラム情報保持部715でのプログラム情報の保持は、ユーザからの視聴プログラムの切り替えが発生することで保持される。そして、タイマ713においてタイムアウトを検出するか、又はすべてのプログラムを連続的に受信する動作でも特定の複数のプログラムを受信する動作にも該当しない通常のプログラム切り替えと判断された場合に、保持している視聴プログラムの情報はクリアされる。
【0069】
プログラム切替処理検出部716は、プログラム切替時間間隔測定部712で測定した視聴プログラムの切り替え指示の時間間隔から、すべてのプログラムを連続的に受信するか、複数の特定のプログラムのみを連続して受信するか、そのいずれでもない通常の視聴プログラム切り替えかを判定する。この判定は、プログラム切替時間間隔測定部712で測定した時間間隔とプログラム切替閾値格納部717に設定されているプログラム切替閾値を比較することで行う。
【0070】
プログラム切替閾値格納部717は、プログラム切替処理検出部716の判定に使用する閾値が格納されている。格納されている閾値は、すべてのプログラムを連続的に受信する処理を行うかどうかを判定する閾値と、特定の複数のプログラムを受信するかどうかを判定する閾値である。すべてのプログラムを連続的に受信する処理を行うかどうかを判定する閾値は、短時間での視聴プログラム切り替えに対応する為に、数秒のオーダーの閾値であることが望ましい。また、特定の複数のプログラムを受信するかどうかを判定する閾値は、ある一定期間の視聴で切り替える処理に対応する為に、数分のオーダーであることが望ましい。
【0071】
プログラム切替処理検出部716でプログラム切り替え処理を検出したとき、その情報はMAC部702へ通知される。MAC部702は、プログラム切替処理検出部716より通知されるすべてのプログラムを連続的に受信する処理を行うか、特定の複数のプログラムを受信するか、通常のプログラム切り替えかの指示に応じ、復調部701の電源のオン/オフ制御を行う。
【0072】
ブロック712〜717で示した機能は、ハードウェアとして実装するほか、CPU707上で動作するソフトウェアとして実装しても良い。
【0073】
図8及び図9は、図7の復調装置の処理方法を示すフローチャートである。まず、視聴プログラムの切り替えが無い通常受信モードのTDM受信フローについて説明する。復調装置を起動することにより、ステップ801で、プログラム切替ボタン710はユーザの操作により視聴するプログラムの切り替え指示がされるとする。
【0074】
次に、ステップ802において、MAC部702は復調部701の電源をオンし、TDM放送チャネル上のすべてのプログラムを受信する状態にする。
【0075】
次に、ステップ803において、CPU707は、受信中のすべてのTDMプログラムから、視聴すべきプログラムのTDMデータの受信の検出を行う。検出されない場合、ステップ810において、CPU707はバッファ(RAM)709中に視聴すべきデータが存在するか否かをチェックする。起動直後はバッファ709中に視聴すべきプログラムのデータが存在しない為、視聴すべきプログラムのTDMデータが検出されていない期間、ステップ812において、CPU707は映像表示装置704にプログラムのサーチ中であることを示す表示を行う。その後、ステップ803に戻る。
【0076】
ステップ803で視聴すべきTDMデータの受信を検出したとき、ステップ804で、復調部701は視聴プログラムの復調処理を行う。
【0077】
次に、ステップ805において、CPU707は、プログラム切替ボタン710によりユーザからのプログラム切り替え指示があるか否かをチェックする。ユーザからのプログラム切り替え指示がない場合、復調部701は視聴プログラムの復調を完了し、他のプログラムが受信される期間は、ステップ806へ進む。ユーザからのプログラム切り替え指示がある場合、ステップ814へ進む。ステップ806では、MAC部702は復調部701の電源をオフにする。
【0078】
次に、ステップ807において、CPU707は、プログラム切替ボタン710によりユーザからのプログラム切り替え指示があるか否かをチェックする。ユーザからのプログラム切り替え指示がない場合、ステップ808へ進む。ユーザからのプログラム切り替え指示がある場合、ステップ814へ進む。
【0079】
ステップ808において、CPU707は他のプログラムが受信されるオフタイム期間が終了したかどうかを検出する。未だ視聴プログラムが受信されるオフタイム期間ではない場合、ステップ807へ戻り、オフタイム検出処理を継続する。
【0080】
オフタイム期間終了を検出し、視聴プログラムを受信する期間となった場合、ステップ809で、MAC部702は復調部701の電源をオンし、ステップ804へ戻り、視聴プログラムのTDMデータの受信を開始する。
【0081】
このステップ804〜809のループがTDM受信の処理を表す。このループの期間、CPU707はステップ804で復調したプログラムの画像データを映像表示装置704に表示する。
【0082】
次に、図8における視聴プログラムの切り替えが発生した場合のうち、視聴したいプログラムを探す為に短い時間で次々と視聴プログラムの切り替えが発生する連続受信モードの受信フローについて説明する。
【0083】
ステップ804〜809のループで通常のTDM受信処理を行っている時、ステップ805又は807で、CPU707が視聴プログラムの切り替え指示を検出した場合、新たな視聴プログラムの受信を行う為に、ステップ814で、MAC部702は復調部701の電源をオンする。
【0084】
次に、視聴プログラム切り替え要求が発生したとき、ステップ815で、CPU707は新たに視聴要求のあるプログラムの情報(一般にいうチャネル番号に相当するプログラムID等)を視聴プログラム情報保持部715に保持及び格納する。
【0085】
次に、ステップ816で、プログラム切替時間間隔測定部712は、直前に行われた視聴プログラムの切り替え要求から、現在の視聴プログラムの切り替え要求までの時間を計測する。これは、直前に行われた視聴プログラムの切り替え要求においてステップ817で計測開始したタイマの値を用いる。
【0086】
そして、ステップ817で、CPU707は次の視聴プログラム切り替えの時間検出の為、切り替え時間計測タイマ713をスタートさせる。
【0087】
次に、ステップ818において、CPU707は、ステップ816で計測した切替指示時間間隔が短時間切替閾値以下であるか否かをチェックする。ステップ816で計測した切替指示時間間隔は、前回のプログラム切替ボタン710による切り替え指示と今回のプログラム切替ボタン710による切り替え指示との時間間隔を示す。ここで、短時間切替閾値とは、ユーザが視聴したいプログラムを探す為に短い時間にプログラムの切り替え指示を行っているかどうかを検出する為の閾値であり、プログラム切替閾値格納部717に格納されている。
【0088】
ステップ816で計測した切替指示時間間隔が短時間切替閾値以下であることを検出した場合、視聴したいプログラムを探す為に短い時間にプログラムの切り替え指示を行っていると判断し、すべてのプログラムを連続的に受信する連続受信モードの処理に入るため、ステップ819へ進む。
【0089】
ステップ819において、復調部701は、通常受信モードのTDM受信を停止し、すべてのプログラムを連続して復調する処理に入る。
【0090】
次に、ステップ820では、CPU707は、プログラム切替ボタン710によりユーザからのプログラム切り替え指示があるか否かをチェックする。ユーザからのプログラム切り替え指示がない場合、ステップ821へ進む。ユーザからのプログラム切り替え指示がある場合、ステップ814へ戻る。
【0091】
次に、ステップ821では、CPU707は、切り替え時間計測タイマ713の値が連続受信タイムアウト閾値を超えたか否かをチェックする。超えた場合にはステップ842へ進み、超えていない場合にはステップ822へ進む。連続受信タイムアウト閾値は、タイムアウト閾値格納部714に格納されている。
【0092】
ステップ822では、CPU707は、視聴プログラムを受信中であるか否かをチェックする。受信中であればステップ823へ進み、受信中でなければステップ824へ進む。
【0093】
例えば、視聴プログラムの切り替え直後等で、未だ視聴したいTDMデータの受信及び復調がなされていない場合、ステップ824へ進む。
【0094】
ステップ824では、CPU707は、バッファ709中に視聴したいプログラムのデータがあるかどうかをチェックする。ステップ824において、もしバッファ709中に視聴プログラムのデータがあるならば、ステップ825で、CPU707はひとまずバッファ709中のデータを映像表示装置704に表示し、ステップ819に移行し、復調部701は視聴プログラムのTDMデータの受信及び復調を行う。
【0095】
ステップ824において、もしバッファ709中に視聴プログラムのデータが無い場合、ステップ826において、CPU707は映像表示装置704にプログラムサーチ中である旨を表示し、ステップ819に移行し、復調部701は視聴プログラムのTDMデータの受信及び復調を行う。
【0096】
ステップ822において、視聴プログラムのTDMデータが既に受信及び復調されているならば、ステップ823において、CPU707は受信及び復調した受信映像を映像表示装置704に表示し、ステップ819に移行し、復調部701は視聴プログラムのTDMデータの受信及び復調を行う。そして、ステップ819〜823の処理を繰り返す。このステップ819〜823の処理はすべてのプログラムを連続的に受信及び復調する処理である。
【0097】
もしステップ819〜823の処理の中で、ステップ820において視聴プログラムの切り替え指示を受けた場合、再びステップ814に戻り、先に述べた場合と同様にステップ814〜818の視聴プログラムの切り替え指示の処理を行う。
【0098】
そして、ステップ818において、切替指示時間間隔が短時間切替閾値以下であると判断された場合、ユーザによる短い時間でのプログラム切り替え指示が継続していると判断でき、再びステップ814〜820の処理を繰り返す。
【0099】
もしステップ819〜823の処理の中で、ステップ821ですべてのプログラムを連続して復調する処理のプログラム切り替え指示に対するタイムアウトが発生した場合、ステップ842において、CPU707はステップ815で保持していた視聴プログラムのID情報を消去し、ステップ804の通常受信モードのTDM受信処理に戻る。この処理は、視聴プログラムを探していたユーザが視聴したいプログラムを見つけ、そのプログラムの視聴に入った処理を表す。
【0100】
図10は、上記で示したすべてのプログラムを連続的に受信する連続受信モードの受信動作概要を示すタイムチャートである。TDM放送チャネル901上に、プログラムA〜プログラムFがTDMで放送されているとする。
【0101】
この放送において、期間902においてプログラムAの受信状態にあるとする。この期間902は、プログラムAのTDMデータ908のみの処理期間であり、受信及び復調処理を行う。
【0102】
ここで、時刻903でプログラムCの受信要求が発生すると、図9のステップ818でプログラム切替指示時間間隔の判定を行う。このとき、時刻903のプログラムC受信要求以前はプログラムAのみを受信しており、短時間切替閾値よりもプログラム切替指示時間間隔が大きい値を示す為、すべてのプログラムの連続受信モードの処理には入らず、プログラムCのTDMデータ909を受信したとき、復調したプログラムCの画像を表示する。
【0103】
次に、時刻904のプログラムFの受信要求が発生したとき、図9のステップ816において、時刻903のプログラムC受信要求から時刻904のプログラムF受信要求までの切替指示時間間隔の計測を行う。そして、図9のステップ818において、この切替指示時間間隔が短時間切替閾値以下であると判定されると、時刻913からすべてのプログラムの連続受信モードの処理を開始する。
【0104】
すべてのプログラムの連続受信処理期間914における受信例について、時刻904のプログラムF受信要求に対しては、その直後の時刻910のプログラムFのTDMデータを受信及び復調し、時刻905のプログラムD受信要求に対しては、その直後の時刻911のプログラムDのTDMデータを受信及び復調する。
【0105】
ここで、時刻906のプログラムB受信要求が発生したとき、プログラムBのTDMデータ912を受信するまでの期間、連続受信により既に受信済みのプログラムBのデータをバッファ709より取得し表示することで、プログラム切り替え要求に対する高速な画面切り替え表示を得ることが可能となる。
【0106】
そして、時刻906のプログラムB受信要求からしばらくプログラムの切り替え要求が無いとき、時刻915の連続受信タイムアウトを検出し、期間907の通常受信モードの処理に復帰する。
【0107】
次に、図8及び図9における視聴プログラムの切り替えが発生した場合のうち、複数のプログラムを交互に切り替えながら視聴するような視聴プログラムの切り替えが発生する複数プログラム受信モードの受信フローについて説明する。
【0108】
ステップ804〜809のループで通常受信モードのTDM受信処理を行っている時、ステップ805又は807で視聴プログラムの切り替え指示を検出した場合、新たな視聴プログラムの受信を行う為に、ステップ814で、MAC部702は復調部701の電源をオンする。
【0109】
視聴プログラム切り替え要求が発生したとき、ステップ815で、CPU707は、新たに視聴要求のあるプログラムの情報(一般にいうチャネル番号に相当するプログラムID等)を保持及び格納する。
【0110】
ステップ816で、プログラム切替時間間隔測定部712は、直前に行われた視聴プログラムの切り替え要求から、現在の視聴プログラムの切り替え要求までの時間を計測する。これは、直前に行われた視聴プログラムの切り替え要求においてステップ817で計測開始したタイマの値を用いる。
【0111】
そして、ステップ817で、CPU707は、次の視聴プログラム切り替えの時間検出の為、切り替え時間計測タイマ713をスタートさせる。
【0112】
ステップ818において、CPU707は、ステップ816で計測された切替指示時間間隔が短時間切替閾値以下であるか否かのチェックを行う。ここで、短時間切替閾値とは、ユーザが視聴したいプログラムを探す為に短い時間にプログラムの切り替え指示を行っているかどうかを検出する為の閾値である。複数のプログラムを交互に切り替えながら視聴する場合、プログラム切り替え要求の時間間隔は視聴したいプログラムを探す場合のプログラム切り替え要求の時間間隔に対して長くなる。よって、ステップ816で計測した切替指示時間間隔がこの短時間切替閾値より大きいことが検出される。
【0113】
ステップ827において、ステップ816で計測された切替指示時間間隔が長時間切替閾値以下であるか否かをチェックする。ここで、長時間切替閾値とは、複数のプログラムを交互の視聴するために長い時間でプログラムを切り替え指示を行っているかどうかを検出する為の閾値であり、プログラム切替閾値格納部717に格納されている。ステップ816で計測した切替指示時間間隔がこの長時間切替閾値以下であることを検出した場合、複数のプログラムを交互に視聴するために長い時間でプログラムの切り替え指示を行っていると判断し、特定の複数のプログラムを受信する複数プログラム受信モードの処理に入る。
【0114】
ステップ828において、CPU707は、現在受信要求されているプログラムのデータがバッファ709中にあるかどうかをチェックする。もし既にバッファ709中に受信要求されているプログラムのデータがある場合、ステップ829において、CPU707は、このバッファ709中のプログラムのデータを映像表示装置704に表示することで、高速な画面切り替えを実現する。受信要求されているプログラムのデータがバッファ709中に存在しない場合、ステップ830において、CPU707は、受信プログラムをサーチ中である旨を映像表示装置704に表示する。
【0115】
次に、ステップ831において、CPU707は、プログラム切替ボタン710によりユーザからのプログラム切り替え指示があるか否かをチェックする。ユーザからのプログラム切り替え指示がない場合、ステップ832へ進む。ユーザからのプログラム切り替え指示がある場合、ステップ814へ戻る。
【0116】
ステップ832において、CPU707は、切り替え時間計測タイマ713の値が複数プログラム受信タイムアウト閾値を超えたか否かをチェックする。超えた場合にはステップ842へ進み、超えていない場合にはステップ833へ進む。複数プログラム受信タイムアウト閾値は、タイムアウト閾値格納部714に格納されている。
【0117】
ステップ833において、復調部701は、現在視聴要求のあるプログラムのTDMデータの受信及び復調処理を行う。
【0118】
次に、ステップ834において、CPU707は、プログラム切替ボタン710によりユーザからのプログラム切り替え指示があるか否かをチェックする。ユーザからのプログラム切り替え指示がない場合、ステップ835へ進む。ユーザからのプログラム切り替え指示がある場合、ステップ814へ戻る。
【0119】
次に、ステップ835において、CPU707は、切り替え時間計測タイマ713の値が複数プログラム受信タイムアウト閾値を超えたか否かをチェックする。超えた場合にはステップ842へ進み、超えていない場合にはステップ836へ進む。復調部701が視聴プログラムの復調を完了し、他のプログラムを受信するオフタイム期間は、ステップ836において、MAC部702は復調部701の電源をオフにする。
【0120】
次に、ステップ837において、CPU707は、ステップ815で保持している他のIDのプログラムを受信する期間になったか否かをチェックする。受信期間になればステップ838へ進み、受信期間でなければステップ840へ進む。
【0121】
ステップ815で保持している他のプログラムのIDがある場合、この他のプログラムのTDMデータを受信するオフタイム期間、ステップ838において、MAC部702は復調部701の電源をオンにする。
【0122】
次に、ステップ839において、復調部701は、ステップ815で保持している他のIDのプログラムのTDMデータの復調処理を行う。そして、他のプログラムの復調処理が完了したならば、ステップ834へ戻り、再びステップ836でMAC部702は復調部701の電源をオフにする。現在、視聴要求のあるプログラムのオフタイム期間に、ステップ815で保持している他のプログラムのTDMデータの復調がすべて完了するまで、ステップ837の処理を行う。
【0123】
ステップ840において、CPU707は、現在視聴要求のあるプログラムのオフタイム期間の終了検出を行う。オフタイム期間が終了したことを検出したならば、ステップ841において、MAC部702は復調部701の電源をオンとし、ステップ833に戻り、復調部701は再び現在視聴要求のあるプログラムの復調処理を行う。そして、ステップ833からステップ841の受信及び復調処理を繰り返す。オフタイム期間が終了していなければ、ステップ834へ戻る。
【0124】
ステップ831において、視聴プログラムの切り替え指示が発生した場合、又はステップ833〜ステップ841の受信及び復調処理の中でステップ834において視聴プログラムの切り替え指示が発生したとき、再びステップ814に戻り、先に述べた場合と同様にステップ814〜827の視聴プログラムの切り替え指示の処理を行う。
【0125】
そして、ステップ827において、切替指示時間間隔が長時間切替閾値以下であると判断された場合、ユーザによる複数のプログラムを交互に視聴している処理が継続していると判断でき、再びステップ828〜832の処理の後、ステップ833〜841の処理を繰り返す。
【0126】
もしステップ832、又はステップ834〜841の処理の中のステップ837において、特定の複数のプログラムを交互に受信する処理に対するタイムアウトが発生した場合、ステップ842において、ステップ815で保持していた視聴プログラムのID情報を消去し、ステップ804の通常のTDM受信処理に戻る。この処理は、複数のプログラムを交互に視聴していたユーザが、いずれかの特定のプログラムのみの視聴に入った処理を表す。
【0127】
図11は、上記で示した特定の複数のプログラムを受信する複数プログラム受信モードの受信動作概要を示すタイムチャートである。TDM放送チャネル1001上に、プログラムA〜プログラムFがTDMで放送されているとする。
【0128】
この放送において、期間1002においてプログラムAの受信状態にあるとする。この期間1002は、プログラムAのTDMデータ1007のみの処理期間であり、受信及び復調処理を行う。
【0129】
ここで、時刻1003のプログラムEに対する受信要求が発生すると、図9のステップ827でプログラム切替指示時間間隔の判定を行う。このとき、時刻1003のプログラムE受信要求以前はプログラムAのみを受信しており、長時間切替閾値よりもプログラム切替指示時間間隔が大きい値を示す為、特定の複数プログラム受信モードの処理には入らず、プログラムEのTDMデータ1008を受信したとき、復調したプログラムEの画像を表示する。但し、図9のステップ815において、プログラムEのIDの保持がなされる。
【0130】
次に、時刻1004のプログラムAの受信要求が発生したとき、図9のステップ816において、時刻1003のプログラムE受信要求から時刻1004のプログラムA受信要求までの切替指示時間間隔の計測を行う。そして、図8のステップ827において、この切替指示時間間隔が長時間切替閾値以下であると判定されると、時刻1011から特定の複数プログラムの受信モードの処理を開始する。
【0131】
また、図9のステップ815において、時刻1004のプログラムAの受信要求時にプログラムAのIDが保持される。その結果、特定の複数のプログラムを受信する期間1012において、プログラムAとプログラムEに対するTDM受信処理が実行されることになる。
【0132】
時刻1004のプログラムA受信要求に対し、プログラムAのTDMデータ1009を復調するまでの期間、図9のステップ828により、バッファ709中にプログラムAの画像があれば、その画像を表示し、バッファ709中にプログラムAの画像が無い場合、プログラムサーチ中である旨を表示する。
【0133】
期間1012の特定の複数のプログラムを受信する期間では、プログラムAとプログラムEのTDMデータの復調がなされる。そのため、時刻1005のプログラムEの受信要求が発生したとき、プログラムEのTDMデータ1010を受信するまでの間、既に受信済みのプログラムEのTDMデータ1013をステップ1014により表示させることで、プログラム要求に対して高速な画像の表示を可能とする。
【0134】
同様に、時刻1006のプログラムA受信要求に対しては、プログラムAのTDMデータを受信するまでの間、既に受信済みのプログラムAのTDMデータ1015をステップ1016により表示させることで、プログラム切り替え要求に対して高速な画像の表示を可能とする。
【0135】
図8及び図9における視聴プログラムの切り替えが発生した場合のうち、連続的なプログラムの切り替え要求ではない、通常の単一の視聴プログラムの切り替えが発生する通常受信モードの受信フローについて説明する。
【0136】
視聴プログラムの切り替え要求が発生したとき、他のプログラム受信のために、ステップ814で、MAC部702は復調部701の電源をオンにする。ステップ804〜808の通常視聴の中で他のプログラムに切り替える場合、ステップ818及び827のいずれの閾値よりも切替指示時間間隔が大きくなる。そのため、ステップ843において、ステップ815で保持した受信要求の視聴プログラムIDを消去した後、ステップ810に至る。
【0137】
ステップ810において、もしバッファ709中に切り替え要求のプログラムのデータがある場合、ステップ811で、CPU707はそのデータの画像を映像表示装置704に表示し、ステップ803の視聴プログラムの受信検出処理に入る。
【0138】
ステップ810において、もしバッファ709中に切り替え要求のプログラムのデータがない場合、ステップ812でCPU707はサーチ中である旨を映像表示装置704に表示し、ステップ803の視聴プログラムの受信検出処理に入る。
【0139】
本実施形態は、受信処理全体を通して、TDMによるデジタル放送復調装置の特徴である低消費電力による動作を維持しつつ、ユーザが頻繁なプログラムの切り替え要求を行った際に高速なプログラム切り替えの応答を実現することができる。
【0140】
本実施形態は次の特徴を持つ制御方式である。ユーザがプログラム切り替えの操作を行うことなく、あるプログラムを視聴し続けている期間において、図2に示した視聴プログラムのみを受信する通常受信モードの動作を行う。ユーザがプログラム切り替え操作を行った時、そのプログラム切り替え操作の間隔を検出することで、視聴したい番組を探したりザッピングのような短時間に複数のプログラムを次々と切り替えることを要求しているのかどうかを検出する機能を有する。この検出は、ユーザのプログラム切り替え操作時のボタン押下の間隔を計測し、その期間があらかじめ設定した閾値より短いと判断されたときに短時間に複数のプログラムの切り替えを行っていると判断することができる。
【0141】
復調装置は、ユーザが短時間に複数のプログラムの切り替えを行っていると判断したとき、通常受信モードの動作を停止し、視聴指示のあるプログラムとそれ以外のプログラムを含め、すべてのプログラムを連続的に受信する動作に切り替える。連続受信し復調したすべてのプログラムは、復調装置のバッファ709に蓄えておく。また、現在視聴指示されているプログラム以外のデータは、連続受信により新たなTDMデータを復調するたびにバッファ709中のデータを更新する。
【0142】
ユーザが短時間に複数のプログラムの切り替えを行っていると検出された期間中、連続受信処理を行っているTDM復調装置は、ユーザより視聴指示されたプログラムのTDMデータを受信及び復調するまでの間、連続受信処理により既に受信及び復調を完了し、バッファ709に保持しているデータを表示させることにより、高速な画面の切り替えを実現する。
【0143】
連続受信を行っているTDM復調装置は、ユーザのプログラム切り替え操作の間隔が、あらかじめ設定した一定時間を越えて行われていることを検知したとき、通常のある特定のプログラムの視聴を行っていると認識し、連続受信状態からTDM受信状態へと移行する。
【0144】
ユーザが短時間に複数のプログラムの切り替えを行っていると検出された期間における連続受信処理には、連続受信モード及び複数プログラム受信モードの2つの動作モードを持つ。
【0145】
連続受信モードは、視聴したいプログラムを探すために、数秒程度の非常に短い時間で次々にプログラムの切り替え処理を行う場合の受信モードである。このとき、TDM復調装置は、ユーザの指示する視聴チャネルにかかわらず、すべてのプログラムを連続的に受信する。
【0146】
複数プログラム受信モードは、特定の複数のプログラムを受信するモードである。これは、例えばある2つのプログラムを交互に見るような時に、高速なプログラム切り替えを実現する制御である。この視聴は、連続受信モードの視聴したいプログラムを探す場合とは異なり、1つのプログラムを比較的長い時間視聴しながら、他のプログラムに切り替えるような操作が行われる。
【0147】
複数プログラム受信モードの制御動作は、現在視聴しているプログラム情報に加え、直前に視聴を指示されたプログラム情報を保持しておき、この2つのプログラムに対するTDM受信を行い、そのデータをバッファ709に保持する。この受信により、現在視聴中のプログラムから直前に視聴していたプログラムに切り替えても、高速な画面の切り替わりを実現できる。
【0148】
また、複数プログラム受信モードは、保持する視聴プログラム情報の数を増やすことで、3つ以上のプログラムの高速な切り替えに対応させることも可能である。
【0149】
連続受信モード及び複数プログラム受信モードの切り替えは、ユーザのプログラム切り替え指示の間隔によって判断する。連続受信を行っていることを検出するユーザのプログラム切り替え操作の間隔の閾値について、最初に述べた数秒程度の非常に短い時間で次々にプログラムの切り替え処理を行う場合を検出する短めの閾値と、ある2つのプログラムを交互に見るような場合を検出する長めの閾値を用意することで検出が可能である。このどちらの閾値も満たさない場合、ユーザのプログラム切り替え処理が終了したと判定し、通常受信モードの処理へと移行する。
【0150】
本実施形態によれば、ユーザのプログラム切り替え指示の検出機能を導入することにより、あるプログラムのみを視聴しているときは通常受信モードの動作を行い、ユーザが短い間隔でプログラムの切り替えを行っている期間のみ連続的に受信することで、視聴期間全体としてみた場合、消費電力を抑えることが可能となり、且つ、ユーザのプログラム切り替え要求に対して高速な画面切り替え応答を可能とする。
【0151】
本実施形態の復調装置は、DVB−H規格やMediaFLO規格のTDMを用いたデータ伝送を行っている携帯受信端末や、その他TDM伝送方式を採用している無線機器の受信端末に適用できる。
【0152】
以上のように、本実施形態の復調装置は、視聴プログラムの切り替え指示を操作するためのプログラム切替操作部(ボタン)710と、プログラム切替操作部710による視聴プログラムの切り替え指示操作の間隔を検出するプログラム切替間隔検出部(プログラム切替時間間隔測定部)712と、時分割多重(TDM)で受信する複数の視聴プログラムを入力して復調を行う復調部701とを有する。制御部(MAC部)702は、プログラム切替間隔検出部712により検出された切り替え指示操作の間隔が第1の間隔閾値より長いときには第1のモード(通常受信モード)として復調部701を制御し、プログラム切替間隔検出部712により検出された切り替え指示操作の間隔が第1の間隔閾値より短いときには第2のモード(連続受信モード又は複数プログラム受信モード)として復調部701を制御する。
【0153】
制御部702は、第1のモード(通常受信モード)では、プログラム切替操作部710により切り替え指示された視聴プログラムが入力されたときには復調部701の電源をオンし、それ以外の視聴プログラムが入力されたときには復調部701の電源をオフする。また、制御部702は、第2のモード(連続受信モード又は複数プログラム受信モード)では、少なくともプログラム切替操作部710により前回切り替え指示された視聴プログラム及びプログラム切替操作部710により今回切り替え指示された視聴プログラムが入力されたときには復調部701の電源をオンする。
【0154】
また、制御部は、第2のモード(複数プログラム受信モード)では、連続する第2のモードの期間中においてプログラム切替操作部710により切り換え指示された複数の視聴プログラムが入力されたときに復調部701の電源をオンし、それ以外の視聴プログラムが入力されたときには復調部701の電源をオフする。
【0155】
また、制御部702は、第2のモード(連続受信モード)では、時分割多重で受信するすべての視聴プログラムが入力されるときに復調部701の電源をオンする。
【0156】
また、制御部702は、プログラム切替間隔検出部712により検出された切り替え指示操作の間隔が第1の間隔閾値より長いときには第1のモード(通常受信モード)として復調部701を制御し、プログラム切替間隔検出部712により検出された切り替え指示操作の間隔が第1の間隔閾値(長時間切替閾値)より短くかつ第2の間隔閾値(短時間切替閾値)よりも長いときには第2のモード(複数プログラム受信モード)として復調部701を制御し、プログラム切替間隔検出部712により検出された切り替え指示操作の間隔が第2の間隔閾値より短いときには第3のモード(連続受信モード)として復調部701を制御する。また、制御部702は、第2のモード(複数プログラム受信モード)では、連続する第2のモードの期間中においてプログラム切替操作部710により切り換え指示された複数の視聴プログラムが入力されたときに復調部701の電源をオンし、それ以外の視聴プログラムが入力されたときには復調部701の電源をオフする。また、制御部702は、第3のモード(連続受信モード)では、時分割多重で受信するすべての視聴プログラムが入力されるときに復調部701の電源をオンする。
【0157】
バッファ(RAM)709は、第2のモード(複数プログラム受信モード又は連続受信モード)では復調部701により復調された視聴プログラムをバッファリングする。表示部(映像表示装置)704は、プログラム切替操作部710により切り替え指示された視聴プログラムをバッファ709から読み出して表示する。
【0158】
本実施形態によれば、視聴プログラムの切り替え指示操作の間隔に応じて復調部701の電源を制御することにより、消費電力を低減し、かつ、視聴プログラムの切り替え指示に対して高速に応答することができる。
【0159】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0160】
700 バス
701 復調部
702 MAC部
703 ビデオデコーダ
704 映像表示装置
705 オーディオデコーダ
706 音声出力装置
707 CPU
708 ROM
709 RAM
710 プログラム切替ボタン
711 プログラム切替検出部
712 プログラム切替時間間隔測定部
713 タイマ
714 タイムアウト閾値格納部
715 視聴プログラム情報保持部
716 プログラム切替処理検出部
717 プログラム切替閾値格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
視聴プログラムの切り替え指示を操作するためのプログラム切替操作部と、
前記プログラム切替操作部による視聴プログラムの切り替え指示操作の間隔を検出するプログラム切替間隔検出部と、
時分割多重で受信する複数の視聴プログラムを入力して復調を行う復調部と、
前記プログラム切替間隔検出部により検出された切り替え指示操作の間隔が第1の間隔閾値より長いときには第1のモードとして前記復調部を制御し、前記プログラム切替間隔検出部により検出された切り替え指示操作の間隔が前記第1の間隔閾値より短いときには第2のモードとして前記復調部を制御する制御部とを有し、
前記制御部は、
前記第1のモードでは、前記プログラム切替操作部により切り替え指示された視聴プログラムが入力されたときには前記復調部の電源をオンし、それ以外の視聴プログラムが入力されたときには前記復調部の電源をオフし、
前記第2のモードでは、少なくとも前記プログラム切替操作部により前回切り替え指示された視聴プログラム及び前記プログラム切替操作部により今回切り替え指示された視聴プログラムが入力されたときには前記復調部の電源をオンすることを特徴とする復調装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第2のモードでは、連続する前記第2のモードの期間中において前記プログラム切替操作部により切り換え指示された複数の視聴プログラムが入力されたときに前記復調部の電源をオンし、それ以外の視聴プログラムが入力されたときには前記復調部の電源をオフすることを特徴とする請求項1記載の復調装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2のモードでは、前記時分割多重で受信するすべての視聴プログラムが入力されるときに前記復調部の電源をオンすることを特徴とする請求項1記載の復調装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記プログラム切替間隔検出部により検出された切り替え指示操作の間隔が第1の間隔閾値より長いときには第1のモードとして前記復調部を制御し、前記プログラム切替間隔検出部により検出された切り替え指示操作の間隔が前記第1の間隔閾値より短くかつ第2の間隔閾値よりも長いときには第2のモードとして前記復調部を制御し、前記プログラム切替間隔検出部により検出された切り替え指示操作の間隔が前記第2の間隔閾値より短いときには第3のモードとして前記復調部を制御し、
前記第2のモードでは、連続する前記第2のモードの期間中において前記プログラム切替操作部により切り換え指示された複数の視聴プログラムが入力されたときに前記復調部の電源をオンし、それ以外の視聴プログラムが入力されたときには前記復調部の電源をオフし、
前記第3のモードでは、前記時分割多重で受信するすべての視聴プログラムが入力されるときに前記復調部の電源をオンすることを特徴とする請求項1記載の復調装置。
【請求項5】
さらに、前記第2のモードでは前記復調部により復調された視聴プログラムをバッファリングするバッファと、
前記プログラム切替操作部により切り替え指示された視聴プログラムを前記バッファから読み出して表示する表示部とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の復調装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−246023(P2010−246023A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−95104(P2009−95104)
【出願日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】