感光体ドラム収容容器
【課題】材料費を低減でき、かつ、感光体ドラムを梱包する作業性を向上できる感光体ドラム収容容器を提供すること。
【解決手段】複数の感光体ドラムを収納すると共に、積み重ねられた状態で外装ケースの内部に収容される収容トレイ10を備える感光体ドラム収容容器であって、収容トレイ10は、感光体ドラムの長さに対応する長さを有すると共に該感光体ドラムの直径に対応する幅及び深さを有する複数の収納凹部11と、収納凹部11の長手方向の一端部に配置される第1ドラム支持部12と、収納凹部11の長手方向の他端部に配置される第2ドラム支持部13と、複数の収納凹部11の周囲から外側に延出する外周部14と、外周部14の一部に設けられ、収納凹部11に感光体ドラムを収納可能な収納空間を形成した状態で、上方に積み重ねられた収容トレイ10を支持する複数の第1トレイ支持部15と、を備える。
【解決手段】複数の感光体ドラムを収納すると共に、積み重ねられた状態で外装ケースの内部に収容される収容トレイ10を備える感光体ドラム収容容器であって、収容トレイ10は、感光体ドラムの長さに対応する長さを有すると共に該感光体ドラムの直径に対応する幅及び深さを有する複数の収納凹部11と、収納凹部11の長手方向の一端部に配置される第1ドラム支持部12と、収納凹部11の長手方向の他端部に配置される第2ドラム支持部13と、複数の収納凹部11の周囲から外側に延出する外周部14と、外周部14の一部に設けられ、収納凹部11に感光体ドラムを収納可能な収納空間を形成した状態で、上方に積み重ねられた収容トレイ10を支持する複数の第1トレイ支持部15と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数本の感光体ドラムを収容する感光体ドラム収容容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、静電式複写機や静電式印刷機等の画像形成装置には、感光体ドラムが使用されている。感光体ドラムは、円筒状に構成されると共に表面に感光層が形成された円筒部と、この円筒部の長手方向の一端部及び他端部に配置されるフランジ部と、を備える。ここで、感光層は、傷つきやすい材料によって形成されている。そのため、感光体ドラムを搬送する場合には、感光層に緩衝シートを巻きつけた状態で複数本の感光体ドラムを収容ケースに収容し、搬送中に感光層が傷つくことを防いでいる。
【0003】
また、緩衝シートを巻くことなく複数本の感光体ドラムを収容する技術として、上下一対のトレイにより構成され、これら一対のトレイにより複数本の感光体ドラムを挟み込んで収容する感光体ドラム収容容器が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0004】
また、シート状の本体部と、この本体部に折り曲げ可能に連結された一対の支持部と、を備える一つの部材により構成され、一対の支持部を本体部に対して略垂直に折り曲げた状態で、一対の支持部により複数本の感光体ドラムの両端部を保持し、複数本の感光体ドラムを宙吊り状態で収容可能な感光体ドラム収容容器も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−33989号公報
【特許文献2】特開平08−058863号公報
【特許文献3】特開2008−302952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1及び2で提案された感光体ドラム収納容器は、感光体ドラムを、二つの部材によって上下から挟み込む構成であるため、部品点数が多くなって、感光体ドラム収容容器の材料費が高くなってしまう。
【0007】
材料費を低減するためには、感光体ドラム収容容器の材料となる合成樹脂シートの肉厚を薄くしたり、合成樹脂シートを低分子量の材料により形成したりするといった手段が考えられる。しかしながら、このような手段を採用すると、感光体ドラム収容容器の剛性が不足してしまう。そして、感光体ドラム収容容器の剛性が不足すると、搬送中に外部から受ける衝撃を、感光体ドラム収容容器により十分に吸収できず、感光体ドラム収納容器としての機能を損なってしまう。
【0008】
また、特許文献3で提案された感光体ドラム収納容器は、一つの部材により構成されているので、部品点数を削減できる。しかしながら、この特許文献3で提案された感光体ドラム収納容器は、感光体ドラムを収容する場合に、一対の支持部を折り曲げた状態で、これら一対の支持部の間に複数本の感光体ドラム宙吊り状態で保持させる必要があるため、感光体ドラムを梱包する作業が煩雑になってしまう。
【0009】
従って、本発明は、材料費を低減でき、かつ、感光体ドラムを梱包する作業性を向上できる感光体ドラム収容容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、複数の円筒状の感光体ドラムを収納すると共に、厚さ方向に積み重ねられた状態で外装ケースの内部に収容される収容トレイを備える感光体ドラム収容容器であって、前記収容トレイは、前記感光体ドラムの長さに対応する長さを有すると共に該感光体ドラムの直径に対応する幅及び深さを有し、該感光体ドラムの幅方向に所定間隔をあけて配置される複数の収納凹部と、前記収納凹部の長手方向の一端部に配置され、前記感光体ドラムの長手方向の一端部を支持する第1ドラム支持部と、前記収納凹部の長手方向の他端部に配置され、前記感光体ドラムの長手方向の他端部を支持する第2ドラム支持部と、前記複数の収納凹部の周囲から外側に延出する外周部と、前記外周部の一部に設けられ、前記収納凹部に前記感光体ドラムを収納可能な収納空間を形成した状態で、上方に積み重ねられた収容トレイを支持する複数の第1トレイ支持部と、を備える感光体ドラム収容容器に関する。
【0011】
また、前記収容トレイは、隣り合って配置される2つの収納凹部の間に設けられ、前記収納空間を形成した状態で、上方に積み重ねられた収容トレイを支持する複数の第2トレイ支持部を更に備えることが好ましい。
【0012】
また、前記収容トレイは、前記収納凹部の長手方向の一端部における下面側に設けられ、下方に配置された収容トレイに収納された感光体ドラムの長手方向の一端部を押圧する第1押圧部と、前記収納凹部の長手方向の他端部における下面側に設けられ、下方に配置された収容トレイに収納された感光体ドラムの長手方向の他端部を押圧する第2押圧部と、を更に備えることが好ましい。
【0013】
また、前記感光体ドラムは、外周面に感光層が形成された円筒状であり、該円筒状の一端部に第1フランジ部が取り付けられると共に、該円筒状の他端部に第2フランジ部が取り付けられ、前記第1フランジ部は、前記第1ドラム支持部に支持されて前記第1押圧部に押圧され、前記第2フランジ部は、前記第2ドラム支持部に支持されて前記第2押圧部に押圧されることが好ましい。
【0014】
また、感光体ドラム収容容器は、最も上部に積み重ねられた前記収容トレイの上部に配置され、前記複数の収納凹部を覆う蓋部材を更に備えることが好ましい。
【0015】
また、感光体ドラム収容容器は、前記第1ドラム支持部と前記第2ドラム支持部とが厚さ方向に重なり合うように前記複数の収容トレイが積み重ねられた場合に前記収納空間が形成され、前記第1ドラム支持部同士が厚さ方向に重なり合うように前記複数の収容トレイが積み重ねられた場合に前記収納空間が形成されないことが好ましい。
【0016】
また、前記複数の収容トレイは、交互に積み重ねられる第1トレイ及び第2トレイを含んで構成され、前記第1トレイと前記第2トレイとは、前記第1ドラム支持部同士が厚さ方向に重なり合うように積み重ねられた場合に前記収納空間が形成されることが好ましい。
【0017】
また、前記外装ケースは、対向して配置される一対の長さ面及び一対の幅面を有するケース本体と、前記一対の幅面の上端部及び下端部それぞれに配置される一対の内フラップと、前記一対の長さ面の上端部及び下端部それぞれに配置される一対の外フラップと、を備え、前記第2トレイ支持部のうちの少なくとも一部は、前記一対の内フラップの先端部に対応する位置に配置されることが好ましい。
【0018】
また、前記収容トレイは、隣り合って配置される収納凹部の間に配置され、該収納凹部の長手方向に沿う方向に延びるリブ部を更に備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の感光体ドラム収容容器によれば、材料費を低減でき、かつ、感光体ドラムを梱包する作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態に係る感光体ドラム収容容器を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の感光体ドラム収容容器を示す分解斜視図である。
【図3】第1実施形態の感光体ドラム収容容器における第1トレイを示す平面図である。
【図4】図4のA−A線断面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】第1実施形態の感光体ドラム収容容器における第2トレイを示す平面図である。
【図7】第1実施形態の感光体ドラム収容容器における蓋部材を示す平面図である。
【図8】図7のC−C線断面図である。
【図9】図7のD−D線断面図である。
【図10】図7のE−E線断面図である。
【図11】第1実施形態の感光体ドラム収容容器の断面図であり、図1のF−F線断面図である。
【図12】第1実施形態の感光体ドラム収容容器の断面図であり、図1のG−G線断面図である。
【図13】第1実施形態の感光体ドラム収容容器を外装ケースに収容した状態を示す断面図である。
【図14】第1実施形態の感光体ドラム収容容器における第1トレイを2枚重ね合わせた状態を示す断面図である。
【図15】第2実施形態の感光体ドラム収容容器における収容トレイを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の感光体ドラム収容容器の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の感光体ドラム収容容器は、静電式複写機や静電式印刷機等の画像形成装置に使用される感光体ドラムを搬送する場合等に用いられ、感光体ドラムを複数本収容する。
【0022】
まず、第1実施形態の感光体ドラム収容容器1につき、図1〜図10を参照しながら説明する。
第1実施形態の感光体ドラム収容容器1は、図1〜図2に示すように、厚さ方向Zに積み重ね可能な収容トレイ10と、収容トレイ10の上部に配置される蓋部材40と、を備えて構成される。収容トレイ10及び蓋部材40は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂をシート状に成形した樹脂シートを真空成形することにより構成される。この感光体ドラム収容容器1は、複数の収容トレイ10が積み重ねられ、更に最上段の収容トレイ10の上部に蓋部材40が配置された状態で、外装ケース100の内部に収容される。
【0023】
外装ケース100は、図2に示すように、ケース本体110と、外フラップ120と、内フラップ130と、を備える。ケース本体110は、対向して配置される一対の長さ面111及び一対の幅面112を有する。外フラップ120は、一対の長さ面111の上端部及び下端部それぞれに配置される。内フラップ130は、一対の幅面112の上端部及び下端部それぞれに配置される。即ち、外フラップ120及び内フラップ130は、それぞれ二対ずつ配置される。
【0024】
感光体ドラム50は、図2に示すように、円筒状に形成され外周面に感光層が形成された円筒部51と、この円筒部51の一端部に配置される第1フランジ部としてのギア52と、円筒部51の他端部に配置される第2フランジ部32と、を備える。第1実施形態の感光体ドラム50では、ギア52の幅(感光体ドラム50の長手方向に沿う方向の長さ)は、第2フランジ部53の幅よりも大きく構成されている。
【0025】
収容トレイ10は、図2及び図3に示すように、平面視において矩形形状に形成され、所定の厚さを有する。
第1実施形態では、収容トレイ10は、後述の第1トレイ支持部15及び第2トレイ支持部16等の配置が異なる第1トレイ10A及び第2トレイ10Bの二種類の形状のトレイにより構成される。
収容トレイ10(第1トレイ10A及び第2トレイ10B)は、図3〜図6に示すように、複数の収納凹部11と、第1ドラム支持部12と、第2ドラム支持部13と、外周部14と、複数の第1トレイ支持部15と、複数の第2トレイ支持部16と、複数の第1トレイ当接部17と、複数の第2トレイ当接部18と、複数の第1押圧部19と、複数の第2押圧部20と、複数のリブ21と、を備える。
【0026】
複数の収納凹部11は、図2〜図5に示すように、感光体ドラム50の長さに対応する長さを有すると共に、感光体ドラム50の直径に対応する幅及び深さを有する。複数の収納凹部11は、感光体ドラム50の幅方向(収容トレイ10の長手方向X)に所定間隔をあけて配置される。複数の収納凹部11は、上面側から下面側に向かって厚さ方向Zに凹むように形成される。複数の収納凹部11には、それぞれ、感光体ドラム50が収納される。
【0027】
第1ドラム支持部12は、図3及び図6に示すように、複数の収納凹部11それぞれの長手方向の一端部に配置される。第2ドラム支持部13は、複数の収納凹部11それぞれの長手方向の他端部に配置される。第1ドラム支持部12は、収納凹部11に収納された感光体ドラム50のギア52を支持する。第2ドラム支持部13は、収納凹部11に収納された感光体ドラム50の第2フランジ部53を支持する。
【0028】
第1ドラム支持部12及び第2ドラム支持部13は、それぞれ、収納凹部11よりも深さが小さく(浅く)形成される。第1実施形態では、第1ドラム支持部12及び第2ドラム支持部13は、収納凹部11の底面から所定の高さ上方に突出した突起により構成される。
【0029】
外周部14は、図3及び図6に示すように、収納凹部11の周囲から外側に延出する。この外周部14は、収容トレイ10の上面を構成する。
【0030】
複数の第1トレイ支持部15は、外周部14の一部に設けられる。複数の第1トレイ支持部15は、図3及び図6に示すように、外周部14の全周に亘って、所定間隔をあけて配置される。
【0031】
複数の第2トレイ支持部16は、隣り合って配置される収納凹部11の間に設けられる。より具体的には、複数の第2トレイ支持部16は、図2、図3及び図6に示すように、隣り合って配置される収納凹部11の間において、収容トレイ10を構成するシート状部材が上面側に断面略山形状に突出し、かつ、収納凹部11の長手方向に沿って延びるように成形されて形成された凸条部分の一部により構成される。
【0032】
複数の第2トレイ支持部16のうちの一部は、外装ケース100の内フラップ130の先端部に対応する位置に配置される(図13参照)。
【0033】
以上の複数の第1トレイ支持部15及び複数の第2トレイ支持部16は、厚さ方向Zの上方に収容トレイ10が積み重ねられた場合に、収納凹部11と上方に積み重ねられた収容トレイ10の下面との間に、後述する収納空間30が形成される位置で、上方の収容トレイ10を支持する(図11及び図12参照)。
【0034】
複数の第1トレイ当接部17は、外周部14の一部が下面側に凸となるように成形されて構成される。複数の第1トレイ当接部17は、厚さ方向Zの下方に配置された収容トレイ10における複数の第1トレイ支持部15に当接して支持される。
第1実施形態では、第1トレイ10Aの複数の第1トレイ当接部17は、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを、それぞれの第1ドラム支持部12の位置が一致するように積み重ねた場合に、第2トレイ10Bの複数の第1トレイ支持部15と厚さ方向Zに重なる位置に配置される。また、第2トレイ10Bの複数の第1トレイ当接部17は、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを、それぞれの第1ドラム支持部12の位置が一致するように積み重ねた場合に、第1トレイ10Aの複数の第1トレイ支持部15と厚さ方向Zに重なる位置に配置される。
【0035】
複数の第2トレイ当接部18は、隣り合って配置される収納凹部11の間に設けられる。より具体的には、複数の第2トレイ当接部18は、図2〜図6に示すように、隣り合って配置される収納凹部11の間において、収容トレイ10を構成する樹脂シートが下面側に凸となるように成形されて形成される。
第1実施形態では、第1トレイ10Aの複数の第2トレイ当接部18は、図3及び図6に示すように、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを、それぞれの第1ドラム支持部12の位置が一致するように積み重ねた場合に、第2トレイ10Bの複数の第2トレイ支持部16と厚さ方向Zに重なる位置に配置される。また、第2トレイ10Bの複数の第2トレイ当接部18は、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを、それぞれの第1ドラム支持部12の位置が一致するように積み重ねた場合に、第1トレイ10Aの複数の第2トレイ支持部16と厚さ方向Zに重なる位置に配置される。
【0036】
第1押圧部19は、収納凹部11の長手方向の一端部における下面側に設けられる。この第1押圧部19は、下方に配置された収容トレイ10に収納された感光体ドラム50のギア52を押圧する。
第2押圧部20は、収納凹部11の長手方向の他端部における下面側に設けられる。この第2押圧部20は、下方に配置された収容トレイ10に収納された感光体ドラム50の第2フランジ部53を押圧する。
第1押圧部19及び第2押圧部20は、それぞれ、第1ドラム支持部12及び第2ドラム支持部13に連続して設けられ、収容トレイ10を構成する樹脂シートが下面側に凸となるように成形されて構成される。
【0037】
ここで、感光体ドラム50のギア52の幅は、第2フランジ部53の幅よりも大きく構成されている。これにより、第1押圧部19でギア52を押圧し、第2押圧部20で第2フランジ部32を押圧し、第1押圧部19の押圧面の面積は、第2押圧部20の押圧面の面積よりも大きく構成される。
【0038】
リブ21は、図3及び図6に示すように、隣り合って配置される収納凹部11の間に配置され、収納凹部11の長手方向に沿う方向に延びる。リブ21は、複数の第2トレイ支持部16を構成する凸条部分よりも低い高さで上面側に凸となって構成される。
【0039】
蓋部材40は、図1及び図2に示すように、最も上部に積み重ねられた収容トレイ10の上部に配置され、複数の収納凹部11を覆う。この蓋部材40は、図7〜図10に示すように、蓋本体41と、第1当接部42、第2当接部43、第1ドラム押圧部44、及び第2ドラム押圧部45と、を備える。
【0040】
蓋本体41は、平面視において収容トレイ10と略同形同大の矩形形状に形成される。
第1当接部42、第2当接部43、第1ドラム押圧部44、及び第2ドラム押圧部45は、図7〜図10に示すように、いずれも蓋本体41の下面側に突出して形成される。
第1当接部42は、第1トレイ支持部15に当接する。第2当接部43は、第2トレイ支持部16に当接する。
【0041】
第1当接部42は、図3、図6及び図7に示すように、第1トレイ10Aにおける第1トレイ支持部15と厚さ方向Zに重なる位置、及び第2トレイ10Bにおける第1トレイ支持部15と厚さ方向Zに重なる位置に形成される。
第2当接部43は、第1トレイ10Aにおける第2トレイ支持部16と厚さ方向Zに重なる位置、及び第2トレイ10Bにおける第2トレイ支持部16と厚さ方向Zに重なる位置に形成される。
これにより、蓋部材40は、第1トレイ10Aの上部に配置された場合、及び第2トレイ10Bの上部に配置された場合のいずれの場合においても、第1当接部42及び第2当接部43により第1トレイ支持部15及び第2トレイ支持部16を好適に押圧できる。
【0042】
第1ドラム押圧部44は、収容トレイ10の上部に積み重ねられた場合に、第1ドラム支持部12と厚さ方向Zに重なる位置に形成される。第1ドラム押圧部44は、下方に配置された収容トレイ10に収納された感光体ドラム50のギア52を押圧する。
第2ドラム押圧部45は、収容トレイ10の上部に積み重ねられた場合に、第2ドラム支持部13と厚さ方向Zに重なる位置に形成される。第2ドラム押圧部45は、下方に配置された収容トレイ10に収納された感光体ドラム50の第2フランジ部53を押圧する。
【0043】
次に、第1実施形態の感光体ドラム収容容器1に感光体ドラム50を収容する手順につき、図1、図2、図11〜図13を参照しながら説明する。
図11及び図12は、第1実施形態の感光体ドラム収容容器1において、収容トレイ10を複数段積み重ね、最上段の収容トレイ10の上部に蓋部材40を配置した状態を示す断面図であり、図11は、図1のF−F線断面図を示し、図12は、図1のG−G線断面図を示す。図13は、第1実施形態の感光体ドラム収容容器1を外装ケース100に収容した状態を示す断面図である。
【0044】
第1実施形態の感光体ドラム収容容器1には、以下の手順で感光体ドラム50が収容される。
まず、第2トレイ10Bの複数の収納凹部11に、感光体ドラム50を収納する。ここで、感光体ドラム50は、ギア52を第1ドラム支持部12に載せると共に、第2フランジ部53を第2ドラム支持部13に載せる。
【0045】
次いで、感光体ドラム50が収納された第2トレイ10Bの上に、第1トレイ10Aを積み重ねる。ここで、第1トレイ10Aは、互いの第1ドラム支持部12同士が収容トレイ10の厚さ方向Zに重なり合うように積み重ねられる。
【0046】
次いで、第1トレイ10Aの複数の収納凹部11に、感光体ドラム50を収納する。この場合も、ギア52を第1ドラム支持部12に載せると共に、第2フランジ部53を第2ドラム支持部13に載せる。
このようにして、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを、感光体ドラム50を収納しながら所定の段数交互に積み重ねていく。
第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを所定の段数積み重ねた後、最上段の収容トレイ10の上部に、蓋部材40を配置する。
【0047】
以上の感光体ドラム収容容器1では、図11及び図12に示すように、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとが交互に積み重ねられた状態では、第1トレイ10Aにおける複数の第1トレイ支持部15は、第2トレイ10Bにおける複数の第1トレイ当接部17を支持し、第1トレイ10Aにおける複数の第2トレイ支持部16は、第2トレイ10Bにおける複数の第2トレイ当接部18を支持する。
【0048】
また、第2トレイ10Bにおける複数の第1トレイ支持部15は、第1トレイ10Aにおける複数の第1トレイ当接部17を支持し、第2トレイ10Bにおける複数の第2トレイ支持部16は、第1トレイ10Aにおける複数の第2トレイ当接部18を支持する。
そして、この状態では、図11及び図12に示すように、収納凹部11と上方に積み重ねられた収容トレイ10の下面との間に、感光体ドラム50が収納可能な収納空間30が形成される。
【0049】
収納空間30(収納凹部11)に収容された感光体ドラム50は、図2及び図11に示すように、ギア52が第1ドラム支持部12に支持され、第2フランジ部53が第2ドラム支持部13に支持された状態で収容トレイ10に収容される。また、感光体ドラム50は、上方に配置された収容トレイ10の第1押圧部19によりギア52が押圧され、第2押圧部20により、第2フランジ部53が押圧される。更に、最上段の収容トレイ10の収納凹部11に収納された感光体ドラム50は、蓋部材40の第1ドラム押圧部44によりギア52が押圧され、第2ドラム押圧部45により第2フランジ部53が押圧される。
【0050】
また、収納凹部11に収納された感光体ドラム50は、図12に示すように、ギア52が支持される第1ドラム支持部12及び第2フランジ部53が支持される第2ドラム支持部13を除く部分、即ち、感光層が形成された円筒部51においては、収容トレイ10には接触せず、収容トレイ10との間に所定の隙間が形成される。
収納空間30における感光体ドラム50の円筒部51の表面(感光層)と収容トレイ10との間の隙間の距離L1は、感光体ドラム収容容器1を搬送した場合に受ける衝撃等により、収容トレイ10と感光体ドラム50の感光層とが接触することを防ぐ観点から、好ましくは2mm〜12mmである。
【0051】
蓋部材40が配置された感光体ドラム収容容器1は、図13に示すように、外装ケース100に収容される。外装ケース100として、外フラップ120及び内フラップ130を有するダンボール箱(いわゆるA式ケース)を用いた場合、外装ケース100に感光体ドラム収容容器1を収容した後、まず、内フラップ130を内側に倒した後、外フラップ120を内側に倒して、外装ケース100を閉じる。そのため、外装ケース100に収容された感光体ドラム収容容器1の蓋部材40は、内フラップ130によって上方から押圧される。
ここで、第1実施形態では、複数の第2トレイ支持部16のうちの一部は、内フラップ130の先端部に対応する位置に配置されているので、蓋部材40が内フラップ130に押圧された場合であっても内フラップ130の先端部を第2トレイ支持部16により支持できる。
【0052】
また、第1実施形態の感光体ドラム収容容器1では、第1トレイ10A同士を積み重ねた場合、及び第2トレイ10B同士を積み重ねた場合には、図14に示すように、第1トレイ支持部15、第2トレイ支持部16、第1トレイ当接部17及び第2トレイ当接部18が厚さ方向に重なる位置に配置されるため、収納空間30が形成されない。これにより、第1トレイ10A同士、又は第2トレイ10B同士を積み重ねることで、厚さが厚くならない状態で複数の第1トレイ10A及び第2トレイ10Bを積み重ねられる。
【0053】
以上説明した第1実施形態の感光体ドラム収容容器1によれば、以下のような効果を奏する。
【0054】
(1)複数の収納凹部11を感光体ドラム50の長さに対応する長さ、直径に対応する幅及び深さに形成して構成すると共に、収容トレイ10を、収納空間30を形成した状態で積み上げ可能な複数の第1トレイ支持部を含んで構成した。これにより、感光体ドラム50を収容する収納空間30を保ちつつ複数の収容トレイ10を厚さ方向に積み重ねられる。よって、感光体ドラム収容容器1を、感光体ドラム50の下面側を覆う部材及び上面側を覆う部材の二つの部材で構成することなく、一の部材により構成できるので、感光体ドラム収容容器1を構成する部品点数を削減でき、感光体ドラム収容容器1を構成する部材の材料費を節減できる。
また、上方に収容トレイ10を積み重ねるだけで、下方の収容トレイ10に収納した感光体ドラム50を梱包できると共に、上方の収容トレイ10を取り除くだけで下方の収容トレイ10を開放できるので、梱包作業及び開梱作業の作業性を向上できる。
【0055】
(2)収容トレイ10を、隣り合って配置される2つの収納凹部11の間に設けられる複数の第2トレイ支持部16を含んで構成した。これにより、厚さ方向Zに積み重ねた複数の収容トレイ10をより安定的に支持できる。
【0056】
(3)収容トレイ10を、感光体ドラム50の一端部を押圧する第1押圧部19と、感光体ドラム50の他端部を押圧する第2押圧部20と、を含んで構成した。これにより、下方の収容トレイ10の収納凹部11に収容した感光体ドラム50を、上方の収容トレイ10の第1押圧部19及び第2押圧部20によって押圧して支持できるので、感光体ドラム50をより安定的に保持できる。
【0057】
(4)第1実施形態では、感光体ドラム50のギア52の幅は、第2フランジ部53の幅よりも大きく構成されている。そこで、第1押圧部19の押圧面の面積を、第2押圧部20の押圧面の面積よりも大きく構成した。これにより、第1押圧部19でギア52を押圧し、第2押圧部20で第2フランジ部32を押圧することにより、感光体ドラム50を、感光層を傷つけることなく、より広い面積で押圧できる。
【0058】
(5)感光体ドラム収容容器1を、蓋部材40を含んで構成した。これにより、最上段の収容トレイ10の上部に更に収容トレイ10を積み重ねることなく、厚さの薄い蓋部材40により、最上段の収容トレイ10に収容された感光体ドラム50を保護できる。よって、感光体ドラム収容容器1をコンパクト化できる。
【0059】
(6)収容トレイ10を、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを含んで構成した。また、第1トレイ10A及び第2トレイ10Bにおける第1トレイ支持部15及び第2トレイ支持部16を、第1ドラム支持部12同士が厚さ方向Zに重なり合うように第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを積み重ねた場合に収納空間30が形成される位置に配置した。これにより、収容トレイ10を複数段積み重ねた場合に、それぞれの収容トレイ10に収容される感光体ドラム50の向きを一致させられる。よって、感光体ドラム収容容器1に収容された感光体ドラム50を取り出す場合における作業性をより向上できる。
また、第1トレイ10A同士を積み重ねた場合、及び第2トレイ10B同士を積み重ねた場合に、第1トレイ支持部15、第2トレイ支持部16、第1トレイ当接部17及び第2トレイ当接部18が厚さ方向に重なる位置に配置されるため、収納空間30が形成されない。これにより、第1トレイ10A同士、又は第2トレイ10B同士を積み重ねることで、厚さが厚くならない状態で複数の第1トレイ10A及び第2トレイ10Bを積み重ねられ、輸送コストの削減や保管コストの削減がなされる。
【0060】
(7)外装ケース100として、外フラップ120及び内フラップ130を有するダンボール箱(いわゆるA式ケース)を用いた場合、外装ケース100に感光体ドラム収容容器1を収容した後、まず、内フラップ130を内側に倒した後、外フラップ120を内側に倒して、蓋をする。そのため、外装ケース100に収容された感光体ドラム収容容器1の蓋部材40は、内フラップ130によって上方から押圧される。そこで、複数の第2トレイ支持部16のうちの一部を、内フラップ130の先端部に対応する位置に配置した。これにより、蓋部材40が内フラップ130に押圧された場合であっても内フラップ130の先端部を第2トレイ支持部16により支持できる。よって、搬送中等において、内フラップ130の先端部により感光体ドラム50の感光層が損傷することを防げる。
【0061】
(8)隣り合って配置される収納凹部11の間に、収納凹部11の長手方向に沿って延びるリブ21を配置した。これにより、収容トレイ10の剛性を高めることができ、感光体ドラム50を、より良好に保護できる。
【0062】
(9)収納空間30が形成された状態で、感光体ドラム50の感光層と収容トレイ10との間に2mm〜12mmの隙間を形成した。これにより、搬送中等において、感光層が収容トレイ10に接触して損傷するといった事態を防止できる。
【0063】
次に、本発明の第2実施形態に係る感光体ドラム収容容器1について、図15を参照しながら説明する。図15は、第2実施形態の感光体ドラム収容容器1における収容トレイ10Cを示す平面図である。
尚、第2実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【0064】
第2実施形態の感光体ドラム収容容器1は、主として、収容トレイ10Cの構成において、第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、収容トレイ10Cは、複数の同形状の収容トレイ10Cにより構成される。収容トレイ10Cは、第1実施形態と同様に、複数の収納凹部11と、第1ドラム支持部12と、第2ドラム支持部13と、外周部14と、複数の第1トレイ支持部15と、複数の第2トレイ支持部16と、複数の第1トレイ当接部17と、複数の第2トレイ当接部18と、複数の第1押圧部19と、複数の第2押圧部20と、複数のリブ21と、を備える。
【0065】
第2実施形態では、第1トレイ支持部15と第1トレイ当接部17とは、収容トレイ10Cの長手方向Xに延びる中心線C1に対して線対称となる位置に配置される。また、第2トレイ支持部16と第2トレイ当接部18とは、収容トレイ10Cの長手方向Xに延びる中心線C1に対して線対称となる位置に配置される。これにより、第2実施形態の感光体ドラム収容容器1は、収容トレイ10を、第1ドラム支持部12と第2ドラム支持部13とが厚さ方向Zに重なり合うように積み重ねた場合に収納空間30が形成される。また、第1ドラム支持部12同士が厚さ方向Zに重なり合うように複数の収容トレイ10Cが積み重ねられた場合には、収納空間30は形成されない。
【0066】
第2実施形態の感光体ドラム収容容器1によれば、上述した(1)〜(5)、(7)〜(9)の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
【0067】
(10)第1トレイ支持部15と第1トレイ当接部17とを、収容トレイ10Cの長手方向Xに延びる中心線C1に対して線対称となる位置に配置し、第2トレイ支持部16と第2トレイ当接部18とを、収容トレイ10Cの長手方向Xに延びる中心線C1に対して線対称となる位置に配置した。これにより、収容トレイ10を、第1ドラム支持部12と第2ドラム支持部13とが厚さ方向Zに重なり合うように積み重ねた場合に収納空間30を形成できる。よって、同形状の収容トレイ10Cを用いて、本発明の感光体ドラム収容容器1を構成できる。また、第1ドラム支持部12同士が厚さ方向Zに重なり合うように複数の収容トレイ10Cが積み重ねられた場合には、収納空間30は形成されないので、収容トレイ10Cに感光体ドラム50を収容しない状態では、複数の収容トレイ10Cをコンパクトに積み重ねられる。
【0068】
以上、本発明の感光体ドラム収容容器1の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、収容トレイ10を、樹脂シートにより構成したが、これに限らない。即ち、収容トレイを、ダンボール材やパルプモールド材により構成してもよい。
【0069】
また、第1実施形態及び第2実施形態では、外装ケース100として段ボール箱を用いたが、これに限らない。即ち、外装ケースとして、樹脂製のケースを用いてもよい。
【0070】
また、第1実施形態及び第2実施形態では、感光体ドラム収容容器1には、円筒部51と、ギア52と、第2フランジ部53と、を備える感光体ドラム50を収容したが、これに限らない。即ち、感光体ドラム収容容器に、ギア及び第2フランジ部が取り付けられていない状態の円筒部のみからなる感光体ドラムを収容してもよい。この場合、第1ドラム支持部及び第2ドラム支持部は、円筒部の一端部及び他端部における感光層が形成されていない部分を支持することで、感光層を傷つけることなく感光体ドラムを収納トレイに収納できる。
【符号の説明】
【0071】
1……感光体ドラム収容容器、10……収容トレイ、10A……第1トレイ、10B……第2トレイ、11……収納凹部、12……第1ドラム支持部、13……第2ドラム支持部、14……外周部、15……第1トレイ支持部、16……第2トレイ支持部、17……第1トレイ当接部、18……第2トレイ当接部、19……第1押圧部、20……第2押圧部、21……リブ、30……収納空間、40……蓋部材、41……蓋本体、50……感光体ドラム、51……円筒部、52……ギア(第1フランジ部)、53……第2フランジ部、100……外装ケース、110……ケース本体、120……外フラップ、130……内フラップ
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数本の感光体ドラムを収容する感光体ドラム収容容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、静電式複写機や静電式印刷機等の画像形成装置には、感光体ドラムが使用されている。感光体ドラムは、円筒状に構成されると共に表面に感光層が形成された円筒部と、この円筒部の長手方向の一端部及び他端部に配置されるフランジ部と、を備える。ここで、感光層は、傷つきやすい材料によって形成されている。そのため、感光体ドラムを搬送する場合には、感光層に緩衝シートを巻きつけた状態で複数本の感光体ドラムを収容ケースに収容し、搬送中に感光層が傷つくことを防いでいる。
【0003】
また、緩衝シートを巻くことなく複数本の感光体ドラムを収容する技術として、上下一対のトレイにより構成され、これら一対のトレイにより複数本の感光体ドラムを挟み込んで収容する感光体ドラム収容容器が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0004】
また、シート状の本体部と、この本体部に折り曲げ可能に連結された一対の支持部と、を備える一つの部材により構成され、一対の支持部を本体部に対して略垂直に折り曲げた状態で、一対の支持部により複数本の感光体ドラムの両端部を保持し、複数本の感光体ドラムを宙吊り状態で収容可能な感光体ドラム収容容器も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−33989号公報
【特許文献2】特開平08−058863号公報
【特許文献3】特開2008−302952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1及び2で提案された感光体ドラム収納容器は、感光体ドラムを、二つの部材によって上下から挟み込む構成であるため、部品点数が多くなって、感光体ドラム収容容器の材料費が高くなってしまう。
【0007】
材料費を低減するためには、感光体ドラム収容容器の材料となる合成樹脂シートの肉厚を薄くしたり、合成樹脂シートを低分子量の材料により形成したりするといった手段が考えられる。しかしながら、このような手段を採用すると、感光体ドラム収容容器の剛性が不足してしまう。そして、感光体ドラム収容容器の剛性が不足すると、搬送中に外部から受ける衝撃を、感光体ドラム収容容器により十分に吸収できず、感光体ドラム収納容器としての機能を損なってしまう。
【0008】
また、特許文献3で提案された感光体ドラム収納容器は、一つの部材により構成されているので、部品点数を削減できる。しかしながら、この特許文献3で提案された感光体ドラム収納容器は、感光体ドラムを収容する場合に、一対の支持部を折り曲げた状態で、これら一対の支持部の間に複数本の感光体ドラム宙吊り状態で保持させる必要があるため、感光体ドラムを梱包する作業が煩雑になってしまう。
【0009】
従って、本発明は、材料費を低減でき、かつ、感光体ドラムを梱包する作業性を向上できる感光体ドラム収容容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、複数の円筒状の感光体ドラムを収納すると共に、厚さ方向に積み重ねられた状態で外装ケースの内部に収容される収容トレイを備える感光体ドラム収容容器であって、前記収容トレイは、前記感光体ドラムの長さに対応する長さを有すると共に該感光体ドラムの直径に対応する幅及び深さを有し、該感光体ドラムの幅方向に所定間隔をあけて配置される複数の収納凹部と、前記収納凹部の長手方向の一端部に配置され、前記感光体ドラムの長手方向の一端部を支持する第1ドラム支持部と、前記収納凹部の長手方向の他端部に配置され、前記感光体ドラムの長手方向の他端部を支持する第2ドラム支持部と、前記複数の収納凹部の周囲から外側に延出する外周部と、前記外周部の一部に設けられ、前記収納凹部に前記感光体ドラムを収納可能な収納空間を形成した状態で、上方に積み重ねられた収容トレイを支持する複数の第1トレイ支持部と、を備える感光体ドラム収容容器に関する。
【0011】
また、前記収容トレイは、隣り合って配置される2つの収納凹部の間に設けられ、前記収納空間を形成した状態で、上方に積み重ねられた収容トレイを支持する複数の第2トレイ支持部を更に備えることが好ましい。
【0012】
また、前記収容トレイは、前記収納凹部の長手方向の一端部における下面側に設けられ、下方に配置された収容トレイに収納された感光体ドラムの長手方向の一端部を押圧する第1押圧部と、前記収納凹部の長手方向の他端部における下面側に設けられ、下方に配置された収容トレイに収納された感光体ドラムの長手方向の他端部を押圧する第2押圧部と、を更に備えることが好ましい。
【0013】
また、前記感光体ドラムは、外周面に感光層が形成された円筒状であり、該円筒状の一端部に第1フランジ部が取り付けられると共に、該円筒状の他端部に第2フランジ部が取り付けられ、前記第1フランジ部は、前記第1ドラム支持部に支持されて前記第1押圧部に押圧され、前記第2フランジ部は、前記第2ドラム支持部に支持されて前記第2押圧部に押圧されることが好ましい。
【0014】
また、感光体ドラム収容容器は、最も上部に積み重ねられた前記収容トレイの上部に配置され、前記複数の収納凹部を覆う蓋部材を更に備えることが好ましい。
【0015】
また、感光体ドラム収容容器は、前記第1ドラム支持部と前記第2ドラム支持部とが厚さ方向に重なり合うように前記複数の収容トレイが積み重ねられた場合に前記収納空間が形成され、前記第1ドラム支持部同士が厚さ方向に重なり合うように前記複数の収容トレイが積み重ねられた場合に前記収納空間が形成されないことが好ましい。
【0016】
また、前記複数の収容トレイは、交互に積み重ねられる第1トレイ及び第2トレイを含んで構成され、前記第1トレイと前記第2トレイとは、前記第1ドラム支持部同士が厚さ方向に重なり合うように積み重ねられた場合に前記収納空間が形成されることが好ましい。
【0017】
また、前記外装ケースは、対向して配置される一対の長さ面及び一対の幅面を有するケース本体と、前記一対の幅面の上端部及び下端部それぞれに配置される一対の内フラップと、前記一対の長さ面の上端部及び下端部それぞれに配置される一対の外フラップと、を備え、前記第2トレイ支持部のうちの少なくとも一部は、前記一対の内フラップの先端部に対応する位置に配置されることが好ましい。
【0018】
また、前記収容トレイは、隣り合って配置される収納凹部の間に配置され、該収納凹部の長手方向に沿う方向に延びるリブ部を更に備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の感光体ドラム収容容器によれば、材料費を低減でき、かつ、感光体ドラムを梱包する作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態に係る感光体ドラム収容容器を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の感光体ドラム収容容器を示す分解斜視図である。
【図3】第1実施形態の感光体ドラム収容容器における第1トレイを示す平面図である。
【図4】図4のA−A線断面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】第1実施形態の感光体ドラム収容容器における第2トレイを示す平面図である。
【図7】第1実施形態の感光体ドラム収容容器における蓋部材を示す平面図である。
【図8】図7のC−C線断面図である。
【図9】図7のD−D線断面図である。
【図10】図7のE−E線断面図である。
【図11】第1実施形態の感光体ドラム収容容器の断面図であり、図1のF−F線断面図である。
【図12】第1実施形態の感光体ドラム収容容器の断面図であり、図1のG−G線断面図である。
【図13】第1実施形態の感光体ドラム収容容器を外装ケースに収容した状態を示す断面図である。
【図14】第1実施形態の感光体ドラム収容容器における第1トレイを2枚重ね合わせた状態を示す断面図である。
【図15】第2実施形態の感光体ドラム収容容器における収容トレイを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の感光体ドラム収容容器の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の感光体ドラム収容容器は、静電式複写機や静電式印刷機等の画像形成装置に使用される感光体ドラムを搬送する場合等に用いられ、感光体ドラムを複数本収容する。
【0022】
まず、第1実施形態の感光体ドラム収容容器1につき、図1〜図10を参照しながら説明する。
第1実施形態の感光体ドラム収容容器1は、図1〜図2に示すように、厚さ方向Zに積み重ね可能な収容トレイ10と、収容トレイ10の上部に配置される蓋部材40と、を備えて構成される。収容トレイ10及び蓋部材40は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂をシート状に成形した樹脂シートを真空成形することにより構成される。この感光体ドラム収容容器1は、複数の収容トレイ10が積み重ねられ、更に最上段の収容トレイ10の上部に蓋部材40が配置された状態で、外装ケース100の内部に収容される。
【0023】
外装ケース100は、図2に示すように、ケース本体110と、外フラップ120と、内フラップ130と、を備える。ケース本体110は、対向して配置される一対の長さ面111及び一対の幅面112を有する。外フラップ120は、一対の長さ面111の上端部及び下端部それぞれに配置される。内フラップ130は、一対の幅面112の上端部及び下端部それぞれに配置される。即ち、外フラップ120及び内フラップ130は、それぞれ二対ずつ配置される。
【0024】
感光体ドラム50は、図2に示すように、円筒状に形成され外周面に感光層が形成された円筒部51と、この円筒部51の一端部に配置される第1フランジ部としてのギア52と、円筒部51の他端部に配置される第2フランジ部32と、を備える。第1実施形態の感光体ドラム50では、ギア52の幅(感光体ドラム50の長手方向に沿う方向の長さ)は、第2フランジ部53の幅よりも大きく構成されている。
【0025】
収容トレイ10は、図2及び図3に示すように、平面視において矩形形状に形成され、所定の厚さを有する。
第1実施形態では、収容トレイ10は、後述の第1トレイ支持部15及び第2トレイ支持部16等の配置が異なる第1トレイ10A及び第2トレイ10Bの二種類の形状のトレイにより構成される。
収容トレイ10(第1トレイ10A及び第2トレイ10B)は、図3〜図6に示すように、複数の収納凹部11と、第1ドラム支持部12と、第2ドラム支持部13と、外周部14と、複数の第1トレイ支持部15と、複数の第2トレイ支持部16と、複数の第1トレイ当接部17と、複数の第2トレイ当接部18と、複数の第1押圧部19と、複数の第2押圧部20と、複数のリブ21と、を備える。
【0026】
複数の収納凹部11は、図2〜図5に示すように、感光体ドラム50の長さに対応する長さを有すると共に、感光体ドラム50の直径に対応する幅及び深さを有する。複数の収納凹部11は、感光体ドラム50の幅方向(収容トレイ10の長手方向X)に所定間隔をあけて配置される。複数の収納凹部11は、上面側から下面側に向かって厚さ方向Zに凹むように形成される。複数の収納凹部11には、それぞれ、感光体ドラム50が収納される。
【0027】
第1ドラム支持部12は、図3及び図6に示すように、複数の収納凹部11それぞれの長手方向の一端部に配置される。第2ドラム支持部13は、複数の収納凹部11それぞれの長手方向の他端部に配置される。第1ドラム支持部12は、収納凹部11に収納された感光体ドラム50のギア52を支持する。第2ドラム支持部13は、収納凹部11に収納された感光体ドラム50の第2フランジ部53を支持する。
【0028】
第1ドラム支持部12及び第2ドラム支持部13は、それぞれ、収納凹部11よりも深さが小さく(浅く)形成される。第1実施形態では、第1ドラム支持部12及び第2ドラム支持部13は、収納凹部11の底面から所定の高さ上方に突出した突起により構成される。
【0029】
外周部14は、図3及び図6に示すように、収納凹部11の周囲から外側に延出する。この外周部14は、収容トレイ10の上面を構成する。
【0030】
複数の第1トレイ支持部15は、外周部14の一部に設けられる。複数の第1トレイ支持部15は、図3及び図6に示すように、外周部14の全周に亘って、所定間隔をあけて配置される。
【0031】
複数の第2トレイ支持部16は、隣り合って配置される収納凹部11の間に設けられる。より具体的には、複数の第2トレイ支持部16は、図2、図3及び図6に示すように、隣り合って配置される収納凹部11の間において、収容トレイ10を構成するシート状部材が上面側に断面略山形状に突出し、かつ、収納凹部11の長手方向に沿って延びるように成形されて形成された凸条部分の一部により構成される。
【0032】
複数の第2トレイ支持部16のうちの一部は、外装ケース100の内フラップ130の先端部に対応する位置に配置される(図13参照)。
【0033】
以上の複数の第1トレイ支持部15及び複数の第2トレイ支持部16は、厚さ方向Zの上方に収容トレイ10が積み重ねられた場合に、収納凹部11と上方に積み重ねられた収容トレイ10の下面との間に、後述する収納空間30が形成される位置で、上方の収容トレイ10を支持する(図11及び図12参照)。
【0034】
複数の第1トレイ当接部17は、外周部14の一部が下面側に凸となるように成形されて構成される。複数の第1トレイ当接部17は、厚さ方向Zの下方に配置された収容トレイ10における複数の第1トレイ支持部15に当接して支持される。
第1実施形態では、第1トレイ10Aの複数の第1トレイ当接部17は、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを、それぞれの第1ドラム支持部12の位置が一致するように積み重ねた場合に、第2トレイ10Bの複数の第1トレイ支持部15と厚さ方向Zに重なる位置に配置される。また、第2トレイ10Bの複数の第1トレイ当接部17は、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを、それぞれの第1ドラム支持部12の位置が一致するように積み重ねた場合に、第1トレイ10Aの複数の第1トレイ支持部15と厚さ方向Zに重なる位置に配置される。
【0035】
複数の第2トレイ当接部18は、隣り合って配置される収納凹部11の間に設けられる。より具体的には、複数の第2トレイ当接部18は、図2〜図6に示すように、隣り合って配置される収納凹部11の間において、収容トレイ10を構成する樹脂シートが下面側に凸となるように成形されて形成される。
第1実施形態では、第1トレイ10Aの複数の第2トレイ当接部18は、図3及び図6に示すように、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを、それぞれの第1ドラム支持部12の位置が一致するように積み重ねた場合に、第2トレイ10Bの複数の第2トレイ支持部16と厚さ方向Zに重なる位置に配置される。また、第2トレイ10Bの複数の第2トレイ当接部18は、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを、それぞれの第1ドラム支持部12の位置が一致するように積み重ねた場合に、第1トレイ10Aの複数の第2トレイ支持部16と厚さ方向Zに重なる位置に配置される。
【0036】
第1押圧部19は、収納凹部11の長手方向の一端部における下面側に設けられる。この第1押圧部19は、下方に配置された収容トレイ10に収納された感光体ドラム50のギア52を押圧する。
第2押圧部20は、収納凹部11の長手方向の他端部における下面側に設けられる。この第2押圧部20は、下方に配置された収容トレイ10に収納された感光体ドラム50の第2フランジ部53を押圧する。
第1押圧部19及び第2押圧部20は、それぞれ、第1ドラム支持部12及び第2ドラム支持部13に連続して設けられ、収容トレイ10を構成する樹脂シートが下面側に凸となるように成形されて構成される。
【0037】
ここで、感光体ドラム50のギア52の幅は、第2フランジ部53の幅よりも大きく構成されている。これにより、第1押圧部19でギア52を押圧し、第2押圧部20で第2フランジ部32を押圧し、第1押圧部19の押圧面の面積は、第2押圧部20の押圧面の面積よりも大きく構成される。
【0038】
リブ21は、図3及び図6に示すように、隣り合って配置される収納凹部11の間に配置され、収納凹部11の長手方向に沿う方向に延びる。リブ21は、複数の第2トレイ支持部16を構成する凸条部分よりも低い高さで上面側に凸となって構成される。
【0039】
蓋部材40は、図1及び図2に示すように、最も上部に積み重ねられた収容トレイ10の上部に配置され、複数の収納凹部11を覆う。この蓋部材40は、図7〜図10に示すように、蓋本体41と、第1当接部42、第2当接部43、第1ドラム押圧部44、及び第2ドラム押圧部45と、を備える。
【0040】
蓋本体41は、平面視において収容トレイ10と略同形同大の矩形形状に形成される。
第1当接部42、第2当接部43、第1ドラム押圧部44、及び第2ドラム押圧部45は、図7〜図10に示すように、いずれも蓋本体41の下面側に突出して形成される。
第1当接部42は、第1トレイ支持部15に当接する。第2当接部43は、第2トレイ支持部16に当接する。
【0041】
第1当接部42は、図3、図6及び図7に示すように、第1トレイ10Aにおける第1トレイ支持部15と厚さ方向Zに重なる位置、及び第2トレイ10Bにおける第1トレイ支持部15と厚さ方向Zに重なる位置に形成される。
第2当接部43は、第1トレイ10Aにおける第2トレイ支持部16と厚さ方向Zに重なる位置、及び第2トレイ10Bにおける第2トレイ支持部16と厚さ方向Zに重なる位置に形成される。
これにより、蓋部材40は、第1トレイ10Aの上部に配置された場合、及び第2トレイ10Bの上部に配置された場合のいずれの場合においても、第1当接部42及び第2当接部43により第1トレイ支持部15及び第2トレイ支持部16を好適に押圧できる。
【0042】
第1ドラム押圧部44は、収容トレイ10の上部に積み重ねられた場合に、第1ドラム支持部12と厚さ方向Zに重なる位置に形成される。第1ドラム押圧部44は、下方に配置された収容トレイ10に収納された感光体ドラム50のギア52を押圧する。
第2ドラム押圧部45は、収容トレイ10の上部に積み重ねられた場合に、第2ドラム支持部13と厚さ方向Zに重なる位置に形成される。第2ドラム押圧部45は、下方に配置された収容トレイ10に収納された感光体ドラム50の第2フランジ部53を押圧する。
【0043】
次に、第1実施形態の感光体ドラム収容容器1に感光体ドラム50を収容する手順につき、図1、図2、図11〜図13を参照しながら説明する。
図11及び図12は、第1実施形態の感光体ドラム収容容器1において、収容トレイ10を複数段積み重ね、最上段の収容トレイ10の上部に蓋部材40を配置した状態を示す断面図であり、図11は、図1のF−F線断面図を示し、図12は、図1のG−G線断面図を示す。図13は、第1実施形態の感光体ドラム収容容器1を外装ケース100に収容した状態を示す断面図である。
【0044】
第1実施形態の感光体ドラム収容容器1には、以下の手順で感光体ドラム50が収容される。
まず、第2トレイ10Bの複数の収納凹部11に、感光体ドラム50を収納する。ここで、感光体ドラム50は、ギア52を第1ドラム支持部12に載せると共に、第2フランジ部53を第2ドラム支持部13に載せる。
【0045】
次いで、感光体ドラム50が収納された第2トレイ10Bの上に、第1トレイ10Aを積み重ねる。ここで、第1トレイ10Aは、互いの第1ドラム支持部12同士が収容トレイ10の厚さ方向Zに重なり合うように積み重ねられる。
【0046】
次いで、第1トレイ10Aの複数の収納凹部11に、感光体ドラム50を収納する。この場合も、ギア52を第1ドラム支持部12に載せると共に、第2フランジ部53を第2ドラム支持部13に載せる。
このようにして、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを、感光体ドラム50を収納しながら所定の段数交互に積み重ねていく。
第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを所定の段数積み重ねた後、最上段の収容トレイ10の上部に、蓋部材40を配置する。
【0047】
以上の感光体ドラム収容容器1では、図11及び図12に示すように、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとが交互に積み重ねられた状態では、第1トレイ10Aにおける複数の第1トレイ支持部15は、第2トレイ10Bにおける複数の第1トレイ当接部17を支持し、第1トレイ10Aにおける複数の第2トレイ支持部16は、第2トレイ10Bにおける複数の第2トレイ当接部18を支持する。
【0048】
また、第2トレイ10Bにおける複数の第1トレイ支持部15は、第1トレイ10Aにおける複数の第1トレイ当接部17を支持し、第2トレイ10Bにおける複数の第2トレイ支持部16は、第1トレイ10Aにおける複数の第2トレイ当接部18を支持する。
そして、この状態では、図11及び図12に示すように、収納凹部11と上方に積み重ねられた収容トレイ10の下面との間に、感光体ドラム50が収納可能な収納空間30が形成される。
【0049】
収納空間30(収納凹部11)に収容された感光体ドラム50は、図2及び図11に示すように、ギア52が第1ドラム支持部12に支持され、第2フランジ部53が第2ドラム支持部13に支持された状態で収容トレイ10に収容される。また、感光体ドラム50は、上方に配置された収容トレイ10の第1押圧部19によりギア52が押圧され、第2押圧部20により、第2フランジ部53が押圧される。更に、最上段の収容トレイ10の収納凹部11に収納された感光体ドラム50は、蓋部材40の第1ドラム押圧部44によりギア52が押圧され、第2ドラム押圧部45により第2フランジ部53が押圧される。
【0050】
また、収納凹部11に収納された感光体ドラム50は、図12に示すように、ギア52が支持される第1ドラム支持部12及び第2フランジ部53が支持される第2ドラム支持部13を除く部分、即ち、感光層が形成された円筒部51においては、収容トレイ10には接触せず、収容トレイ10との間に所定の隙間が形成される。
収納空間30における感光体ドラム50の円筒部51の表面(感光層)と収容トレイ10との間の隙間の距離L1は、感光体ドラム収容容器1を搬送した場合に受ける衝撃等により、収容トレイ10と感光体ドラム50の感光層とが接触することを防ぐ観点から、好ましくは2mm〜12mmである。
【0051】
蓋部材40が配置された感光体ドラム収容容器1は、図13に示すように、外装ケース100に収容される。外装ケース100として、外フラップ120及び内フラップ130を有するダンボール箱(いわゆるA式ケース)を用いた場合、外装ケース100に感光体ドラム収容容器1を収容した後、まず、内フラップ130を内側に倒した後、外フラップ120を内側に倒して、外装ケース100を閉じる。そのため、外装ケース100に収容された感光体ドラム収容容器1の蓋部材40は、内フラップ130によって上方から押圧される。
ここで、第1実施形態では、複数の第2トレイ支持部16のうちの一部は、内フラップ130の先端部に対応する位置に配置されているので、蓋部材40が内フラップ130に押圧された場合であっても内フラップ130の先端部を第2トレイ支持部16により支持できる。
【0052】
また、第1実施形態の感光体ドラム収容容器1では、第1トレイ10A同士を積み重ねた場合、及び第2トレイ10B同士を積み重ねた場合には、図14に示すように、第1トレイ支持部15、第2トレイ支持部16、第1トレイ当接部17及び第2トレイ当接部18が厚さ方向に重なる位置に配置されるため、収納空間30が形成されない。これにより、第1トレイ10A同士、又は第2トレイ10B同士を積み重ねることで、厚さが厚くならない状態で複数の第1トレイ10A及び第2トレイ10Bを積み重ねられる。
【0053】
以上説明した第1実施形態の感光体ドラム収容容器1によれば、以下のような効果を奏する。
【0054】
(1)複数の収納凹部11を感光体ドラム50の長さに対応する長さ、直径に対応する幅及び深さに形成して構成すると共に、収容トレイ10を、収納空間30を形成した状態で積み上げ可能な複数の第1トレイ支持部を含んで構成した。これにより、感光体ドラム50を収容する収納空間30を保ちつつ複数の収容トレイ10を厚さ方向に積み重ねられる。よって、感光体ドラム収容容器1を、感光体ドラム50の下面側を覆う部材及び上面側を覆う部材の二つの部材で構成することなく、一の部材により構成できるので、感光体ドラム収容容器1を構成する部品点数を削減でき、感光体ドラム収容容器1を構成する部材の材料費を節減できる。
また、上方に収容トレイ10を積み重ねるだけで、下方の収容トレイ10に収納した感光体ドラム50を梱包できると共に、上方の収容トレイ10を取り除くだけで下方の収容トレイ10を開放できるので、梱包作業及び開梱作業の作業性を向上できる。
【0055】
(2)収容トレイ10を、隣り合って配置される2つの収納凹部11の間に設けられる複数の第2トレイ支持部16を含んで構成した。これにより、厚さ方向Zに積み重ねた複数の収容トレイ10をより安定的に支持できる。
【0056】
(3)収容トレイ10を、感光体ドラム50の一端部を押圧する第1押圧部19と、感光体ドラム50の他端部を押圧する第2押圧部20と、を含んで構成した。これにより、下方の収容トレイ10の収納凹部11に収容した感光体ドラム50を、上方の収容トレイ10の第1押圧部19及び第2押圧部20によって押圧して支持できるので、感光体ドラム50をより安定的に保持できる。
【0057】
(4)第1実施形態では、感光体ドラム50のギア52の幅は、第2フランジ部53の幅よりも大きく構成されている。そこで、第1押圧部19の押圧面の面積を、第2押圧部20の押圧面の面積よりも大きく構成した。これにより、第1押圧部19でギア52を押圧し、第2押圧部20で第2フランジ部32を押圧することにより、感光体ドラム50を、感光層を傷つけることなく、より広い面積で押圧できる。
【0058】
(5)感光体ドラム収容容器1を、蓋部材40を含んで構成した。これにより、最上段の収容トレイ10の上部に更に収容トレイ10を積み重ねることなく、厚さの薄い蓋部材40により、最上段の収容トレイ10に収容された感光体ドラム50を保護できる。よって、感光体ドラム収容容器1をコンパクト化できる。
【0059】
(6)収容トレイ10を、第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを含んで構成した。また、第1トレイ10A及び第2トレイ10Bにおける第1トレイ支持部15及び第2トレイ支持部16を、第1ドラム支持部12同士が厚さ方向Zに重なり合うように第1トレイ10Aと第2トレイ10Bとを積み重ねた場合に収納空間30が形成される位置に配置した。これにより、収容トレイ10を複数段積み重ねた場合に、それぞれの収容トレイ10に収容される感光体ドラム50の向きを一致させられる。よって、感光体ドラム収容容器1に収容された感光体ドラム50を取り出す場合における作業性をより向上できる。
また、第1トレイ10A同士を積み重ねた場合、及び第2トレイ10B同士を積み重ねた場合に、第1トレイ支持部15、第2トレイ支持部16、第1トレイ当接部17及び第2トレイ当接部18が厚さ方向に重なる位置に配置されるため、収納空間30が形成されない。これにより、第1トレイ10A同士、又は第2トレイ10B同士を積み重ねることで、厚さが厚くならない状態で複数の第1トレイ10A及び第2トレイ10Bを積み重ねられ、輸送コストの削減や保管コストの削減がなされる。
【0060】
(7)外装ケース100として、外フラップ120及び内フラップ130を有するダンボール箱(いわゆるA式ケース)を用いた場合、外装ケース100に感光体ドラム収容容器1を収容した後、まず、内フラップ130を内側に倒した後、外フラップ120を内側に倒して、蓋をする。そのため、外装ケース100に収容された感光体ドラム収容容器1の蓋部材40は、内フラップ130によって上方から押圧される。そこで、複数の第2トレイ支持部16のうちの一部を、内フラップ130の先端部に対応する位置に配置した。これにより、蓋部材40が内フラップ130に押圧された場合であっても内フラップ130の先端部を第2トレイ支持部16により支持できる。よって、搬送中等において、内フラップ130の先端部により感光体ドラム50の感光層が損傷することを防げる。
【0061】
(8)隣り合って配置される収納凹部11の間に、収納凹部11の長手方向に沿って延びるリブ21を配置した。これにより、収容トレイ10の剛性を高めることができ、感光体ドラム50を、より良好に保護できる。
【0062】
(9)収納空間30が形成された状態で、感光体ドラム50の感光層と収容トレイ10との間に2mm〜12mmの隙間を形成した。これにより、搬送中等において、感光層が収容トレイ10に接触して損傷するといった事態を防止できる。
【0063】
次に、本発明の第2実施形態に係る感光体ドラム収容容器1について、図15を参照しながら説明する。図15は、第2実施形態の感光体ドラム収容容器1における収容トレイ10Cを示す平面図である。
尚、第2実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【0064】
第2実施形態の感光体ドラム収容容器1は、主として、収容トレイ10Cの構成において、第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、収容トレイ10Cは、複数の同形状の収容トレイ10Cにより構成される。収容トレイ10Cは、第1実施形態と同様に、複数の収納凹部11と、第1ドラム支持部12と、第2ドラム支持部13と、外周部14と、複数の第1トレイ支持部15と、複数の第2トレイ支持部16と、複数の第1トレイ当接部17と、複数の第2トレイ当接部18と、複数の第1押圧部19と、複数の第2押圧部20と、複数のリブ21と、を備える。
【0065】
第2実施形態では、第1トレイ支持部15と第1トレイ当接部17とは、収容トレイ10Cの長手方向Xに延びる中心線C1に対して線対称となる位置に配置される。また、第2トレイ支持部16と第2トレイ当接部18とは、収容トレイ10Cの長手方向Xに延びる中心線C1に対して線対称となる位置に配置される。これにより、第2実施形態の感光体ドラム収容容器1は、収容トレイ10を、第1ドラム支持部12と第2ドラム支持部13とが厚さ方向Zに重なり合うように積み重ねた場合に収納空間30が形成される。また、第1ドラム支持部12同士が厚さ方向Zに重なり合うように複数の収容トレイ10Cが積み重ねられた場合には、収納空間30は形成されない。
【0066】
第2実施形態の感光体ドラム収容容器1によれば、上述した(1)〜(5)、(7)〜(9)の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
【0067】
(10)第1トレイ支持部15と第1トレイ当接部17とを、収容トレイ10Cの長手方向Xに延びる中心線C1に対して線対称となる位置に配置し、第2トレイ支持部16と第2トレイ当接部18とを、収容トレイ10Cの長手方向Xに延びる中心線C1に対して線対称となる位置に配置した。これにより、収容トレイ10を、第1ドラム支持部12と第2ドラム支持部13とが厚さ方向Zに重なり合うように積み重ねた場合に収納空間30を形成できる。よって、同形状の収容トレイ10Cを用いて、本発明の感光体ドラム収容容器1を構成できる。また、第1ドラム支持部12同士が厚さ方向Zに重なり合うように複数の収容トレイ10Cが積み重ねられた場合には、収納空間30は形成されないので、収容トレイ10Cに感光体ドラム50を収容しない状態では、複数の収容トレイ10Cをコンパクトに積み重ねられる。
【0068】
以上、本発明の感光体ドラム収容容器1の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、収容トレイ10を、樹脂シートにより構成したが、これに限らない。即ち、収容トレイを、ダンボール材やパルプモールド材により構成してもよい。
【0069】
また、第1実施形態及び第2実施形態では、外装ケース100として段ボール箱を用いたが、これに限らない。即ち、外装ケースとして、樹脂製のケースを用いてもよい。
【0070】
また、第1実施形態及び第2実施形態では、感光体ドラム収容容器1には、円筒部51と、ギア52と、第2フランジ部53と、を備える感光体ドラム50を収容したが、これに限らない。即ち、感光体ドラム収容容器に、ギア及び第2フランジ部が取り付けられていない状態の円筒部のみからなる感光体ドラムを収容してもよい。この場合、第1ドラム支持部及び第2ドラム支持部は、円筒部の一端部及び他端部における感光層が形成されていない部分を支持することで、感光層を傷つけることなく感光体ドラムを収納トレイに収納できる。
【符号の説明】
【0071】
1……感光体ドラム収容容器、10……収容トレイ、10A……第1トレイ、10B……第2トレイ、11……収納凹部、12……第1ドラム支持部、13……第2ドラム支持部、14……外周部、15……第1トレイ支持部、16……第2トレイ支持部、17……第1トレイ当接部、18……第2トレイ当接部、19……第1押圧部、20……第2押圧部、21……リブ、30……収納空間、40……蓋部材、41……蓋本体、50……感光体ドラム、51……円筒部、52……ギア(第1フランジ部)、53……第2フランジ部、100……外装ケース、110……ケース本体、120……外フラップ、130……内フラップ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の円筒状の感光体ドラムを収納すると共に、厚さ方向に積み重ねられた状態で外装ケースの内部に収容される収容トレイを備える感光体ドラム収容容器であって、
前記収容トレイは、
前記感光体ドラムの長さに対応する長さを有すると共に該感光体ドラムの直径に対応する幅及び深さを有し、該感光体ドラムの幅方向に所定間隔をあけて配置される複数の収納凹部と、
前記収納凹部の長手方向の一端部に配置され、前記感光体ドラムの長手方向の一端部を支持する第1ドラム支持部と、
前記収納凹部の長手方向の他端部に配置され、前記感光体ドラムの長手方向の他端部を支持する第2ドラム支持部と、
前記複数の収納凹部の周囲から外側に延出する外周部と、
前記外周部の一部に設けられ、前記収納凹部に前記感光体ドラムを収納可能な収納空間を形成した状態で、上方に積み重ねられた収容トレイを支持する複数の第1トレイ支持部と、を備える感光体ドラム収容容器。
【請求項2】
前記収容トレイは、隣り合って配置される2つの収納凹部の間に設けられ、前記収納空間を形成した状態で、上方に積み重ねられた収容トレイを支持する複数の第2トレイ支持部を更に備える請求項1に記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項3】
前記収容トレイは、
前記収納凹部の長手方向の一端部における下面側に設けられ、下方に配置された収容トレイに収納された感光体ドラムの長手方向の一端部を押圧する第1押圧部と、
前記収納凹部の長手方向の他端部における下面側に設けられ、下方に配置された収容トレイに収納された感光体ドラムの長手方向の他端部を押圧する第2押圧部と、を更に備える請求項1又は2に記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項4】
前記感光体ドラムは、外周面に感光層が形成された円筒状であり、該円筒状の一端部に第1フランジ部が取り付けられると共に、該円筒状の他端部に第2フランジ部が取り付けられ、
前記第1フランジ部は、前記第1ドラム支持部に支持されて前記第1押圧部に押圧され、
前記第2フランジ部は、前記第2ドラム支持部に支持されて前記第2押圧部に押圧される請求項3に記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項5】
最も上部に積み重ねられた前記収容トレイの上部に配置され、前記複数の収納凹部を覆う蓋部材を更に備える請求項1〜4のいずれかに記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項6】
前記第1ドラム支持部と前記第2ドラム支持部とが厚さ方向に重なり合うように前記複数の収容トレイが積み重ねられた場合に前記収納空間が形成され、
前記第1ドラム支持部が厚さ方向に重なり合うように前記複数の収容トレイが積み重ねられた場合に前記収納空間が形成されない請求項1〜5のいずれかに記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項7】
前記複数の収容トレイは、交互に積み重ねられる第1トレイ及び第2トレイを含んで構成され、
前記第1トレイと前記第2トレイとは、前記第1ドラム支持部が厚さ方向に重なり合うように積み重ねられた場合に前記収納空間が形成される請求項1〜5のいずれかに記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項8】
前記外装ケースは、
対向して配置される一対の長さ面及び一対の幅面を有するケース本体と、
前記一対の幅面の上端部及び下端部それぞれに配置される二対の内フラップと、
前記一対の長さ面の上端部及び下端部それぞれに配置される二対の外フラップと、を備え、
前記第2トレイ支持部のうちの少なくとも一部は、前記一対の内フラップの先端部に対応する位置に配置される請求項2に記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項9】
前記収容トレイは、隣り合って配置される収納凹部の間に配置され、該収納凹部の長手方向に沿う方向に延びるリブ部を更に備える請求項1〜8のいずれかに記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項1】
複数の円筒状の感光体ドラムを収納すると共に、厚さ方向に積み重ねられた状態で外装ケースの内部に収容される収容トレイを備える感光体ドラム収容容器であって、
前記収容トレイは、
前記感光体ドラムの長さに対応する長さを有すると共に該感光体ドラムの直径に対応する幅及び深さを有し、該感光体ドラムの幅方向に所定間隔をあけて配置される複数の収納凹部と、
前記収納凹部の長手方向の一端部に配置され、前記感光体ドラムの長手方向の一端部を支持する第1ドラム支持部と、
前記収納凹部の長手方向の他端部に配置され、前記感光体ドラムの長手方向の他端部を支持する第2ドラム支持部と、
前記複数の収納凹部の周囲から外側に延出する外周部と、
前記外周部の一部に設けられ、前記収納凹部に前記感光体ドラムを収納可能な収納空間を形成した状態で、上方に積み重ねられた収容トレイを支持する複数の第1トレイ支持部と、を備える感光体ドラム収容容器。
【請求項2】
前記収容トレイは、隣り合って配置される2つの収納凹部の間に設けられ、前記収納空間を形成した状態で、上方に積み重ねられた収容トレイを支持する複数の第2トレイ支持部を更に備える請求項1に記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項3】
前記収容トレイは、
前記収納凹部の長手方向の一端部における下面側に設けられ、下方に配置された収容トレイに収納された感光体ドラムの長手方向の一端部を押圧する第1押圧部と、
前記収納凹部の長手方向の他端部における下面側に設けられ、下方に配置された収容トレイに収納された感光体ドラムの長手方向の他端部を押圧する第2押圧部と、を更に備える請求項1又は2に記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項4】
前記感光体ドラムは、外周面に感光層が形成された円筒状であり、該円筒状の一端部に第1フランジ部が取り付けられると共に、該円筒状の他端部に第2フランジ部が取り付けられ、
前記第1フランジ部は、前記第1ドラム支持部に支持されて前記第1押圧部に押圧され、
前記第2フランジ部は、前記第2ドラム支持部に支持されて前記第2押圧部に押圧される請求項3に記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項5】
最も上部に積み重ねられた前記収容トレイの上部に配置され、前記複数の収納凹部を覆う蓋部材を更に備える請求項1〜4のいずれかに記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項6】
前記第1ドラム支持部と前記第2ドラム支持部とが厚さ方向に重なり合うように前記複数の収容トレイが積み重ねられた場合に前記収納空間が形成され、
前記第1ドラム支持部が厚さ方向に重なり合うように前記複数の収容トレイが積み重ねられた場合に前記収納空間が形成されない請求項1〜5のいずれかに記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項7】
前記複数の収容トレイは、交互に積み重ねられる第1トレイ及び第2トレイを含んで構成され、
前記第1トレイと前記第2トレイとは、前記第1ドラム支持部が厚さ方向に重なり合うように積み重ねられた場合に前記収納空間が形成される請求項1〜5のいずれかに記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項8】
前記外装ケースは、
対向して配置される一対の長さ面及び一対の幅面を有するケース本体と、
前記一対の幅面の上端部及び下端部それぞれに配置される二対の内フラップと、
前記一対の長さ面の上端部及び下端部それぞれに配置される二対の外フラップと、を備え、
前記第2トレイ支持部のうちの少なくとも一部は、前記一対の内フラップの先端部に対応する位置に配置される請求項2に記載の感光体ドラム収容容器。
【請求項9】
前記収容トレイは、隣り合って配置される収納凹部の間に配置され、該収納凹部の長手方向に沿う方向に延びるリブ部を更に備える請求項1〜8のいずれかに記載の感光体ドラム収容容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−43692(P2013−43692A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−184793(P2011−184793)
【出願日】平成23年8月26日(2011.8.26)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月26日(2011.8.26)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
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