投影シートシャッター装置
【課題】 シートの巻き上げ・巻き下げ中であっても画像を表示することができる投影シートシャッター装置を提供する。
【解決手段】 シート10の巻き上げ・巻き下げを行うためのモータ23と、シート10の巻き上げ・巻き下げ量を検出するためのロータリーエンコーダ62と、シート10のスクリーン部210に画像を投影するためのプロジェクター201と、プロジェクター201の投影方向を移動させるためのモータ301と、プロジェクター201の投影方向を検出するためのロータリーエンコーダ302と、巻き上げ指示信号が供給された場合に、シート10の巻き上げをモータ23に行わせるとともに、プロジェクター201の投影方向をスクリーン部210に合わせて移動させることをモータ302に行わせるための制御装置40とを具備する。
【解決手段】 シート10の巻き上げ・巻き下げを行うためのモータ23と、シート10の巻き上げ・巻き下げ量を検出するためのロータリーエンコーダ62と、シート10のスクリーン部210に画像を投影するためのプロジェクター201と、プロジェクター201の投影方向を移動させるためのモータ301と、プロジェクター201の投影方向を検出するためのロータリーエンコーダ302と、巻き上げ指示信号が供給された場合に、シート10の巻き上げをモータ23に行わせるとともに、プロジェクター201の投影方向をスクリーン部210に合わせて移動させることをモータ302に行わせるための制御装置40とを具備する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の出入り口を開閉するシートに画像を投影する投影シートシャッター装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、液晶ビデオプロジェクターを用いて店舗の入口ドア等に所望の静止画或いは動画を表示する店頭ディスプレイ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
液晶ビデオプロジェクターは、一度消灯すると再点灯に時間がかかるため、店舗の営業中は点灯し続けることが望ましい。しかしながら、液晶ビデオプロジェクターから店舗の入口ドアに画像を投影している間に入口ドアが開くと、液晶ビデオプロジェクターから出射した光が消費者等の目に入射してしまうおそれがある。
【0003】
そのため、特許文献1においては、センサにより人の接近が感知されると遮光板をプロジェクションレンズの光軸中に介入させることによりその光を遮断することが掲載されている。
しかしながら、上記のように、遮光板により光を遮断することとすると、入口ドアの開閉動作中に画像を表示することができないという問題があった。
【0004】
【特許文献1】特開平06−43821号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、シートの巻き上げ・巻き下げ中であっても画像を表示することができる投影シートシャッター装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、本発明に係る投影シートシャッター装置は、建物の開口において上げ下げされ開口を開閉するシートと、シートの巻き上げ又は巻き下げを行うための第1の駆動手段と、シートの巻き上げ又は巻き下げ量を検出するための第1のセンサと、シートの所定の領域に画像を投影するためのプロジェクターと、プロジェクターの投影方向を移動させるための第2の駆動手段と、プロジェクターの投影方向を検出するための第2のセンサと、シートを巻き上げることを指示する第1の指示信号が供給された場合に、シートの巻き上げ量を第1のセンサを用いて検出しながら、シートの巻き上げを第1の駆動手段に行わせるとともに、プロジェクターの投影方向を第2のセンサを用いて検出しながら、プロジェクターの投影方向をシートの所定の領域に合わせて移動させることを第2の駆動手段に行わせるための制御装置とを具備する。
【0007】
ここで、制御装置が、第1の指示信号が供給された場合に、シートの所定の領域に画像が表示されているときは、当該画像の表示が終了した後に、シートの巻き上げを第1の駆動手段に行わせることとしても良い。
【0008】
また、制御装置が、シートを巻き下げることを指示する第2の指示信号が供給された場合に、シートの巻き下げ量を第1のセンサを用いて検出しながら、シートの巻き下げを第1の駆動手段に行わせるとともに、プロジェクターの投影方向を第2のセンサを用いて検出しながら、プロジェクターの投影方向をシートの所定の領域に合わせて移動させることを第2の駆動手段に行わせることとしても良い。
【0009】
また、制御装置が、シートの巻き上げが行われたときに所定の領域に表示されていた画像の時間長、画像が所定の領域に表示された時間、及び/又は、所定の領域が巻き上げられていた時間に応じて、画像の表示をプロジェクターに再開させることとしても良い。さらに、制御装置が、所定の領域が所定時間以上巻き上げられていた場合に、画像を第1の所定箇所からプロジェクターに表示させ、画像が所定の領域に表示された時間が画像の時間長の第1の所定割合以下の場合に、画像を第1の所定箇所からプロジェクターに表示させ、画像が所定の領域に表示された時間が画像の時間長の第2の所定割合以下の場合に、画像の第2の所定箇所からプロジェクターに表示させ、画像が所定の領域に表示された時間が画像の時間長の第2の所定割合より長い場合に、画像の第3の所定箇所からプロジェクターに表示させることとしても良い。
【0010】
また、音声を出力するためのスピーカを更に具備することとしても良い。
【発明の効果】
【0011】
上記構成によれば、シートの巻き上げ・巻き下げ量に合わせてプロジェクターの投影方向を移動させることができる。これにより、シートの巻き上げ・巻き下げ中であっても画像を表示することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る投影シートシャッター装置の回路構成の概要を示す図である。図1に示すように、この投影シートシャッター装置1は、シート10と、モータ23、301と、制御装置40と、ロータリーエンコーダ62、302と、プロジェクター201と、スピーカ205とを具備する。
【0013】
図2は、投影シートシャッター装置1の構造を示す図であり、図2(A)は正面図、図2(B)は模式的側面断面図、図2(C)は平面図である。
投影シートシャッター装置1は、シート10と、シート10を巻き上げ・巻き下げするローラ組立体20と、フレーム30等を有する。フレーム30は、左右のレールボックス31L、31Rと、左右レールボックス31の上端間に掛け渡された本体ボックス81を有する。左右レールボックス31の間をシャッター開口という。図2(B)、図2(C)に示すように、左右のレールボックス31及び本体ボックス81は、左右の柱83L、83Rで支持されている。
【0014】
シート10は、パイプのないフラットシートである。このようなシートは、例えば、塩ビやポリエステル等の合成樹脂で作製される。シート10の一面の下端には、シート10の幅方向に渡ってフラットバー11が固定されている。フラットバー11は、シート10の巻き下げ時の重りとなるもので、鋼帯等で作製され、所定の重量を有する。
【0015】
本体ボックス81の下面には、同ボックスの幅方向に渡って、シート10が出し入れされる開口87が開けられている。同ボックス81内には、ローラ組立体20が、シート10の幅方向に渡って配置されている。ローラ組立体20は、シート10とほぼ同じ幅を有するロータパイプ21と、同パイプ21を回転させるモータ23(減速機付き)を備える。ロータパイプ21の幅方向中央には、ゴム板25が巻き付けられている。一例で、ゴム板25の厚さは4mmである。ロータパイプ21には、シート10の上端が固定されている。
【0016】
モータ23が一方向に回転すると、シート10が本体ボックス81の開口87からロータパイプ21の外周に巻き上げられて、シャッター開口が開く。そして、モータ23が反対方向に回転すると、シート10がロータパイプ21の外周から本体ボックス81の開口87を通って垂下するように巻き下げられて、シャッター開口が閉じられる。
【0017】
本体ボックス81には、コントロールボックス(図示されず)が取り付けられている。このコントロールボックスには、制御装置40等が収容されている。
【0018】
再び図1を参照すると、制御装置40は、電源部41と、制御部45と、画像・音声データ記録部49とを具備する。
電源部41は、制御部45から供給される第1、第2電源制御信号にそれぞれ応じた第1、第2の電圧をモータ23、301に出力するためのものであり、インバータ等で構成可能である。
【0019】
ロータリーエンコーダ62は、モータ23の回転軸に取り付けられており、モータ23の回転軸の回転量、すなわちシート10の巻き上げ・巻き下げ量を検出可能である。なお、ロータリーエンコーダ62に代えて、他のセンサを用いることとしても良い。例えば、ロータリーエンコーダ62に代えてブラシレスモータを用いることとしても良い。
【0020】
モータ301は、プロジェクター201に取り付けられており、プロジェクター201の投影方向を変更するためのものである。
ロータリーエンコーダ302は、モータ301の回転軸に取り付けられており、モータ301の回転軸の回転量、すなわちプロジェクター201の投影方向を検出可能である。なお、ロータリーエンコーダ302に代えて、他のセンサを用いることとしても良い。例えば、ロータリーエンコーダ302に代えてブラシレスモータを用いることとしても良い。
【0021】
制御部45は、巻き上げ指示信号又は巻き下げ指示信号を受け取ると、ロータリーエンコーダ62、302から供給される信号を参照しながら、第1、第2電源制御信号を電源部41に出力する。なお、巻き上げ指示信号及び巻き下げ指示信号は、店舗の従業員等が操作するスイッチから供給されることとしても良いし、従業員、台車、物等を検知するセンサ等から供給されることとしても良い。
また、制御部45は、画像・音声データ記録部49に記録されている画像データ、音声データに基づいて、プロジェクター201に画像信号を出力し、スピーカ205に音声信号を出力する。プロジェクター201は、制御部45が出力する画像信号に基づいて、シート10の表面又は裏面に画像を投影し、スピーカ205は、制御部45が出力する音声信号に基づいて、音声を出力する。
【0022】
図3は、本発明の投影シートシャッター装置1の構成を説明する正面図である。
図4は、図3の投影シートシャッター装置の使用例である。
この投影シートシャッター装置1は、上述のように、フラットタイプのシート10を使用するものであり、シート10の色は白色で表面はマット処理されている。シート10が下降した状態において、シャッター開口のほぼ上半分に相当する部分はスクリーン部210となる部分である。同部分には、シートの継ぎ目が存在しないことが好ましい。
また、本体ボックス81には、画像情報と関連する音声情報を発するスピーカ205が備えられている。
【0023】
図4(A)に示すように、シートが下降した状態において、シート10のスクリーン部210には、プロジェクター201から画像が投影される。プロジェクター201の投影方式は、反射式あるいは透過式とできる。図4(A)は、反射式のプロジェクター201を使用するタイプのものである。プロジェクター201は、本体ボックス81内に備えられている。プロジェクター201から投影される画像は、本体ボックス81から前方に突き出た反射鏡203で反射して、シート10のスクリーン部210に投影される。スクリーン部210は、消費者Cの目の高さの位置に形成されているため、消費者Cは、スクリーン部210に映し出された映像を歩きながら見ることができる。
なお、スクリーン部210とシート10の下端部との間の距離dは、例えば、1m程度とすることができる。
【0024】
投影される画像としては、商品のコマーシャルや、その店舗のセール品や店舗案内に関するものとすることができる。特に、商品のコマーシャルを投影し、このシートシャッターに隣接する位置に同商品を陳列することにより、この商品の購買意識を高めることが期待できる。
なお、画像データや音声データは、画像・音声サーバから供給され、画像・音声データ記録部49(図1参照)に記録される。
【0025】
図4(B)の投影シートシャッター1’は、透過式のプロジェクター201を使用するタイプのものである。同プロジェクター201は、シート10に対して売り場と反対側の調理場や倉庫などの天井等に取り付けられる。そして、この場合は、シート10のスクリーン部210が透過式のスクリーンとなっている。スクリーン部210にプロジェクター201から画像が投影されると、消費者Cは、同スクリーン部210を透過した画像を見る。
【0026】
図1に示す制御部45は、CPUとソフトウェア(プログラム)で構成することができる。このプログラム並びに画像及び音声データは、ROM,ハードディスク、フレキシブルディスク、MO、MT、RAM、CD−ROM、又は、DVD−ROM等の記録媒体に記録することができる。
【0027】
次に、投影シートシャッター装置1の動作について説明する。
まず、シート10の巻き上げ時における投影シートシャッター装置1の動作について説明する。図5は、シート10の巻き上げ時における制御装置40の処理を示すフローチャートである。
【0028】
巻き上げ指示信号が供給されると、制御部45は、モータ23の回転軸及びロータパイプ21を図2(B)中の反時計回りに回転させるための電圧をモータ23に出力することを指示する第1電源制御信号を電源部41に出力する。電源部41は、第1電源制御信号に応じた電圧をモータ23に印加する。これにより、シート10の巻き上げが開始される(ステップS1)。
【0029】
それとともに、制御部45は、ロータリーエンコーダ62から供給される信号を参照してシート10の巻き上げ量(スクリーン部210の上方への移動量)を検出し、プロジェクター201の投影方向をスクリーン部210の移動量に合わせて上方向に変更させるための電圧をモータ301に出力することを指示する第2電源制御信号を電源部41に出力する。電源部41は、第2電源制御信号に応じた電圧をモータ301に印加する。これにより、プロジェクター201の投影方向が、スクリーン部210の移動量に合わせて上方向に変更される(ステップS2)。図6及び図7は、このときの投影シートシャッター装置1を示す図である。
【0030】
その後、制御部45は、シート10が上限に到達すると(ステップS3)、モータ23への電圧の印加を終了することを指示する第1電源制御信号を電源部41に出力する。これにより、シート10の巻き上げが終了する(ステップS4)。なお、シート10の上限は、物理的な上限の場合のほか、ユーザによって設定された上限であっても良い。
【0031】
また、制御部45は、プロジェクター201の投影方向が上限に到達すると(ステップS5)、モータ301への電圧の印加を終了することを指示する第2電源制御信号を電源部41に出力する。これにより、プロジェクター201の投影方向の上方への移動が終了する(ステップS6)。なお、プロジェクター201の投影方向の上限は、物理的な上限の場合のほか、ユーザによって設定された上限であっても良い。
そして、制御部45は、シート10、プロジェクター201の両方が停止すると(ステップS7)、処理を終了する。図8は、このときの投影シートシャッター装置1を示す図である。
【0032】
次に、シート10の巻き下げ時における投影シートシャッター装置1の動作について説明する。図9は、シート10の巻き下げ時における制御装置40の処理を示すフローチャートである。
【0033】
巻き下げ指示信号が供給されると、制御部45は、モータ23の回転軸及びロータパイプ21を図2(B)中の時計回りに回転させるための電圧をモータ23に出力することを指示する第1電源制御信号を電源部41に出力する。電源部41は、第1電源制御信号に応じた電圧をモータ23に印加する。これにより、シート10の巻き下げが開始される(ステップS11)。なお、先に説明したように、シート10の下端部にはフラットバー11が重りとして取り付けられており、モータ23に所定時間電圧を印加した後は、モータ23への電圧の印加を停止しても、シート10の巻き下げは継続される。
【0034】
それとともに、制御部45は、ロータリーエンコーダ62から供給される信号を参照してシート10の巻き下げ量(スクリーン部210の下方への移動量)を検出し、プロジェクター201の投影方向をスクリーン部210の移動量に合わせて下方向に変更させるための電圧をモータ301に出力することを指示する第2電源制御信号を電源部41に出力する。電源部41は、第2電源制御信号に応じた電圧をモータ301に印加する。これにより、プロジェクター201の投影方向が、スクリーン部210の移動量に合わせて下方向に変更される(ステップS12)。
【0035】
その後、制御部45は、シート10が下限に到達すると(ステップS13)、モータ23の回転を停止させることを指示する第1電源制御信号を電源部41に出力する。これにより、シート10の巻き下げが終了する(ステップS14)。
このとき、シート10に反転上昇入力があった場合(ステップS15)、制御部45は、シート10の巻き上げ(図5のフローチャートと同様の処理)を行う(ステップS16)。
また、制御部45は、プロジェクター201の投影方向が下限に到達すると(ステップS17)、モータ301への電圧の印加を終了することを指示する第2電源制御信号を電源部41に出力する。これにより、プロジェクター201の投影方向の下方への移動が終了する(ステップS18)。
そして、制御部45は、シート10、プロジェクター201の両方が停止すると(ステップS19)、処理を終了する。
【0036】
このように、投影シートシャッター装置1によれば、スクリーン部210の移動量に合わせてプロジェクター201の投影方向を移動させることができる。これにより、シート10の巻き上げ・巻き下げ中であっても、スクリーン部210が本体ボックス81に格納されている間以外は画像を投影することが可能となる。また、透過式のプロジェクターを用いた場合に、プロジェクターから出射された光が消費者Cの目に入射することを防止することができる(図8(B)参照)。
また、投影シートシャッター装置1の設置面と本体ボックス81の下端との間に比較してシート10の巻き上げの上限が低い場合(例えば、投影シートシャッター装置1の設置面と本体ボックス81の下端との間が4〜5m程度であり、シート10の巻き上げの上限が設置面から2m程度に設定されている場合等)には、スクリーン部210が本体ボックス81に格納されず、動画像を途切れることなく表示することが可能となる。
【0037】
ところで、図9に示す処理においては、スクリーン部210に動画像(例えば、15秒のコマーシャル等)が表示されている最中にシート10が巻き上げられた場合に、消費者Cは、スクリーン部210が本体ボックス81に格納されている間の動画像を見ることができないということが生じ得る。このようなことを防止するための投影シートシャッター装置1のシート10の巻き下げ動作について説明する。図10及び図11は、このときの制御装置40の処理を示すフローチャートである。
なお、ここでは、15秒のコマーシャルが表示されている最中にシート10が巻き上げられたものとする。
【0038】
巻き下げ指示信号が供給されると、制御部45は、モータ23の回転軸及びロータパイプ21を図2(B)中の時計回りに回転させるための電圧をモータ23に出力することを指示する第1電源制御信号を電源部41に出力する。電源部41は、第1電源制御信号に応じた電圧をモータ23に印加する。これにより、シート10の巻き下げが開始される(ステップS21)。
【0039】
それとともに、制御部45は、ロータリーエンコーダ62から供給される信号を参照してシート10の巻き下げ量(スクリーン部210の下方への移動量)を検出し、プロジェクター201の投影方向をスクリーン部210の移動量に合わせて下方向に変更させるための電圧をモータ301に出力することを指示する第2電源制御信号を電源部41に出力する。電源部41は、第2電源制御信号に応じた電圧をモータ301に印加する。これにより、プロジェクター201の投影方向が、スクリーン部210の移動量に合わせて下方向に変更される(ステップS22)。
【0040】
そして、制御部45は、スクリーン部210が本体ボックス81の外に出ると(ステップS23)、動画像の時間長(ここでは、15秒)、巻き上げ前に動画像が表示された時間、スクリーン部210が格納されていた時間に応じて、動画像の表示を再開する(ステップS24)。図11は、ステップS24の処理の詳細を示すフローチャートである。
【0041】
制御部45は、スクリーン部210が本体ボックス81に格納されていた時間が所定の時間(ここでは、10秒とする。なお、この長さは、ユーザにより任意に設定が可能であっても良い。)以上である場合(ステップS31)、動画像を所定の箇所(ここでは、最初とする。なお、この箇所は、ユーザにより任意に設定が可能であっても良い。)からプロジェクター201に表示させるとともに、音声を所定の箇所(ここでは、最初)からスピーカ205に出力させる(ステップS32)。これは、スクリーン部210が本体ボックス81に10秒以上も格納されていた場合、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に表示されていた動画像を見ていた消費者が既に立ち去ってしまったものと考えられるためである。
【0042】
また、制御部45は、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に動画像が表示された時間が動画像の時間長(ここでは15秒)の所定割合(ここでは、3分の1(5秒)とする。なお、この割合は、ユーザにより任意に設定可能であっても良い。)以下である場合(ステップS33)も、動画像を所定の箇所(ここでは、最初)からプロジェクター201に表示させるとともに、音声を所定の箇所(ここでは、最初)からスピーカ205に出力させる(ステップS32)。これは、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に表示された時間が5秒以下である場合、動画像を途中から表示させるより最初から表示させた方が商品イメージの定着を図ることが可能であると考えられるためである。
【0043】
また、制御部45は、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に動画像が表示された時間が動画像の時間長(ここでは15秒)の所定割合(ここでは、3分の2(10秒)とする。なお、この割合は、ユーザにより任意に設定可能であっても良い。)以下である場合(ステップS34)、動画像の所定の箇所(ここでは、最初から3分の1の箇所とする。なお、この箇所は、ユーザにより任意に設定可能であっても良い。)からプロジェクター201に表示させるとともに、音声を所定の箇所(ここでは、最初から3分の1の箇所)からスピーカ205に出力させる(ステップS35)。これは、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に表示された時間が5秒より長く10秒以下である場合、動画像を最初から表示させるより、最初から5秒の箇所から表示させた方が商品イメージの定着を図ることが可能であると考えられるためである。
【0044】
また、制御部45は、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に動画像が表示された時間が動画像の時間長(ここでは15秒)の所定割合(ここでは、3分の2(10秒))より長い場合(ステップS34)、動画像の所定の箇所(ここでは、最初から3分の2の箇所とする。なお、この箇所は、ユーザにより任意に設定可能であっても良い。)からプロジェクター201に表示させるとともに、音声を所定の箇所(ここでは、最初から3分の2の箇所)からスピーカ205に出力させる(ステップS36)。これは、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に表示された時間が10秒より長い場合、動画像を最初又は最初から5秒の箇所から表示させるより、最初から10秒の箇所から表示させた方が商品イメージの定着を図ることが可能であると考えられるためである。
【0045】
再び図10を参照すると、制御部45は、シート10が下限に到達すると(ステップS25)、モータ23の回転を停止させることを指示する第1電源制御信号を電源部41に出力する。これにより、シート10の巻き下げが終了する(ステップS26)。
また、制御部45は、プロジェクター201の投影方向が下限に到達すると(ステップS27)、モータ301への電圧の印加を終了することを指示する第2電源制御信号を電源部41に出力する。これにより、プロジェクター201の投影方向の下方への移動が終了する(ステップS28)。
そして、制御部45は、シート10、プロジェクター201の両方が停止すると(ステップS29)、処理を終了する。
【0046】
このように、動画像の時間長、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に動画像が表示されていた時間、及び/又は、スクリーン部210が本体ボックス81に格納されていた時間に応じて、動画像を最初又は途中からプロジェクター201に表示させることが可能となる。
【0047】
上記のように、シート10の巻き下げ時に、動画像の時間長、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に動画像が表示されていた時間、及び/又は、スクリーン部210が本体ボックス81に格納されていた時間に応じて、動画像を最初又は途中からプロジェクター201に表示させることが可能である。しかし、このほか、シート10の巻上げ時に、動画像の表示を中断させない、すなわち、動画像の表示中に巻き上げ指示信号が供給された場合には、動画像の表示が終了するまでシート10の巻き上げを行わないということも考えられる。
図12は、このときの制御装置40の処理を示すフローチャートである。
【0048】
巻き上げ指示信号が供給されると、制御部45は、プロジェクター201に動画像を表示させているか否かをチェックし(ステップS41)、動画像の表示中であれば、動画像の表示が終了するまで待つ(ステップS42)。
動画像の表示中でない、又は、動画像の表示が終了した後、シート10の巻き上げを開始し(ステップS43)、プロジェクター201の投影方向をシート10の巻き上げ量に合わせて変更する(ステップS44)。
【0049】
そして、制御部45は、シート10が上限に到達すると(ステップS45)、シート10の巻き上げを停止し(ステップS46)、プロジェクター201の投影方向が上限に到達すると(ステップS47)、プロジェクター201の投影方向の上方への移動を停止させる(ステップS48)。
制御部45は、シート10、プロジェクター201の両方が停止すると(ステップS49)、処理を終了する。
【0050】
このように、動画像の表示中である場合には、動画像の表示が終了するまでシート10の巻き上げを行わないことにより、動画像の表示が中断されてしまうことを防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、建物の出入り口を開閉するシートに画像を投影する投影シートシャッター装置において利用可能である。この投影シートシャッター装置は、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等の売り場と倉庫との間の出入り口において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施形態に係る投影シートシャッター装置の回路構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る投影シートシャッター装置の全体構造を説明するための図であり、図2(A)は正面図、図2(B)は模式的側面断面図、図2(C)は平面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る投影シートシャッター装置の構成を説明する正面図である。
【図4】図3の投影シートシャッター装置の使用例である。
【図5】図1の投影シートシャッター装置1のシート巻き上げ時の動作を示すフローチャートである。
【図6】図3においてシート10が巻き上げられている様子を示す図である。
【図7】図4においてシート10が巻き上げられている様子を示す図である。
【図8】図4においてシート10が巻き上げられた様子を示す図である。
【図9】図1の投影シートシャッター装置1のシート巻き下げ時の動作を示すフローチャートである。
【図10】図1の投影シートシャッター装置1のシート巻き下げ時の動作を示すフローチャートである。
【図11】図1の投影シートシャッター装置1のシート巻き下げ時の動作を示すフローチャートである。
【図12】図1の投影シートシャッター装置1のシート巻き上げ時の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
1 投影シートシャッター装置 10 シート
11 フラットバー 20 ローラ組立体
21 ロータパイプ 23、301 モータ
25 ゴム板 30 フレーム
31 レールボックス 81 本体ボックス
83 柱 87 開口
40 制御装置 41 電源部
45 制御部 49 画像・音声データ記録部
62、302 ロータリーエンコーダ 201 プロジェクター
203 反射鏡 205 スピーカ
210 スクリーン部
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の出入り口を開閉するシートに画像を投影する投影シートシャッター装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、液晶ビデオプロジェクターを用いて店舗の入口ドア等に所望の静止画或いは動画を表示する店頭ディスプレイ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
液晶ビデオプロジェクターは、一度消灯すると再点灯に時間がかかるため、店舗の営業中は点灯し続けることが望ましい。しかしながら、液晶ビデオプロジェクターから店舗の入口ドアに画像を投影している間に入口ドアが開くと、液晶ビデオプロジェクターから出射した光が消費者等の目に入射してしまうおそれがある。
【0003】
そのため、特許文献1においては、センサにより人の接近が感知されると遮光板をプロジェクションレンズの光軸中に介入させることによりその光を遮断することが掲載されている。
しかしながら、上記のように、遮光板により光を遮断することとすると、入口ドアの開閉動作中に画像を表示することができないという問題があった。
【0004】
【特許文献1】特開平06−43821号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、シートの巻き上げ・巻き下げ中であっても画像を表示することができる投影シートシャッター装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、本発明に係る投影シートシャッター装置は、建物の開口において上げ下げされ開口を開閉するシートと、シートの巻き上げ又は巻き下げを行うための第1の駆動手段と、シートの巻き上げ又は巻き下げ量を検出するための第1のセンサと、シートの所定の領域に画像を投影するためのプロジェクターと、プロジェクターの投影方向を移動させるための第2の駆動手段と、プロジェクターの投影方向を検出するための第2のセンサと、シートを巻き上げることを指示する第1の指示信号が供給された場合に、シートの巻き上げ量を第1のセンサを用いて検出しながら、シートの巻き上げを第1の駆動手段に行わせるとともに、プロジェクターの投影方向を第2のセンサを用いて検出しながら、プロジェクターの投影方向をシートの所定の領域に合わせて移動させることを第2の駆動手段に行わせるための制御装置とを具備する。
【0007】
ここで、制御装置が、第1の指示信号が供給された場合に、シートの所定の領域に画像が表示されているときは、当該画像の表示が終了した後に、シートの巻き上げを第1の駆動手段に行わせることとしても良い。
【0008】
また、制御装置が、シートを巻き下げることを指示する第2の指示信号が供給された場合に、シートの巻き下げ量を第1のセンサを用いて検出しながら、シートの巻き下げを第1の駆動手段に行わせるとともに、プロジェクターの投影方向を第2のセンサを用いて検出しながら、プロジェクターの投影方向をシートの所定の領域に合わせて移動させることを第2の駆動手段に行わせることとしても良い。
【0009】
また、制御装置が、シートの巻き上げが行われたときに所定の領域に表示されていた画像の時間長、画像が所定の領域に表示された時間、及び/又は、所定の領域が巻き上げられていた時間に応じて、画像の表示をプロジェクターに再開させることとしても良い。さらに、制御装置が、所定の領域が所定時間以上巻き上げられていた場合に、画像を第1の所定箇所からプロジェクターに表示させ、画像が所定の領域に表示された時間が画像の時間長の第1の所定割合以下の場合に、画像を第1の所定箇所からプロジェクターに表示させ、画像が所定の領域に表示された時間が画像の時間長の第2の所定割合以下の場合に、画像の第2の所定箇所からプロジェクターに表示させ、画像が所定の領域に表示された時間が画像の時間長の第2の所定割合より長い場合に、画像の第3の所定箇所からプロジェクターに表示させることとしても良い。
【0010】
また、音声を出力するためのスピーカを更に具備することとしても良い。
【発明の効果】
【0011】
上記構成によれば、シートの巻き上げ・巻き下げ量に合わせてプロジェクターの投影方向を移動させることができる。これにより、シートの巻き上げ・巻き下げ中であっても画像を表示することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る投影シートシャッター装置の回路構成の概要を示す図である。図1に示すように、この投影シートシャッター装置1は、シート10と、モータ23、301と、制御装置40と、ロータリーエンコーダ62、302と、プロジェクター201と、スピーカ205とを具備する。
【0013】
図2は、投影シートシャッター装置1の構造を示す図であり、図2(A)は正面図、図2(B)は模式的側面断面図、図2(C)は平面図である。
投影シートシャッター装置1は、シート10と、シート10を巻き上げ・巻き下げするローラ組立体20と、フレーム30等を有する。フレーム30は、左右のレールボックス31L、31Rと、左右レールボックス31の上端間に掛け渡された本体ボックス81を有する。左右レールボックス31の間をシャッター開口という。図2(B)、図2(C)に示すように、左右のレールボックス31及び本体ボックス81は、左右の柱83L、83Rで支持されている。
【0014】
シート10は、パイプのないフラットシートである。このようなシートは、例えば、塩ビやポリエステル等の合成樹脂で作製される。シート10の一面の下端には、シート10の幅方向に渡ってフラットバー11が固定されている。フラットバー11は、シート10の巻き下げ時の重りとなるもので、鋼帯等で作製され、所定の重量を有する。
【0015】
本体ボックス81の下面には、同ボックスの幅方向に渡って、シート10が出し入れされる開口87が開けられている。同ボックス81内には、ローラ組立体20が、シート10の幅方向に渡って配置されている。ローラ組立体20は、シート10とほぼ同じ幅を有するロータパイプ21と、同パイプ21を回転させるモータ23(減速機付き)を備える。ロータパイプ21の幅方向中央には、ゴム板25が巻き付けられている。一例で、ゴム板25の厚さは4mmである。ロータパイプ21には、シート10の上端が固定されている。
【0016】
モータ23が一方向に回転すると、シート10が本体ボックス81の開口87からロータパイプ21の外周に巻き上げられて、シャッター開口が開く。そして、モータ23が反対方向に回転すると、シート10がロータパイプ21の外周から本体ボックス81の開口87を通って垂下するように巻き下げられて、シャッター開口が閉じられる。
【0017】
本体ボックス81には、コントロールボックス(図示されず)が取り付けられている。このコントロールボックスには、制御装置40等が収容されている。
【0018】
再び図1を参照すると、制御装置40は、電源部41と、制御部45と、画像・音声データ記録部49とを具備する。
電源部41は、制御部45から供給される第1、第2電源制御信号にそれぞれ応じた第1、第2の電圧をモータ23、301に出力するためのものであり、インバータ等で構成可能である。
【0019】
ロータリーエンコーダ62は、モータ23の回転軸に取り付けられており、モータ23の回転軸の回転量、すなわちシート10の巻き上げ・巻き下げ量を検出可能である。なお、ロータリーエンコーダ62に代えて、他のセンサを用いることとしても良い。例えば、ロータリーエンコーダ62に代えてブラシレスモータを用いることとしても良い。
【0020】
モータ301は、プロジェクター201に取り付けられており、プロジェクター201の投影方向を変更するためのものである。
ロータリーエンコーダ302は、モータ301の回転軸に取り付けられており、モータ301の回転軸の回転量、すなわちプロジェクター201の投影方向を検出可能である。なお、ロータリーエンコーダ302に代えて、他のセンサを用いることとしても良い。例えば、ロータリーエンコーダ302に代えてブラシレスモータを用いることとしても良い。
【0021】
制御部45は、巻き上げ指示信号又は巻き下げ指示信号を受け取ると、ロータリーエンコーダ62、302から供給される信号を参照しながら、第1、第2電源制御信号を電源部41に出力する。なお、巻き上げ指示信号及び巻き下げ指示信号は、店舗の従業員等が操作するスイッチから供給されることとしても良いし、従業員、台車、物等を検知するセンサ等から供給されることとしても良い。
また、制御部45は、画像・音声データ記録部49に記録されている画像データ、音声データに基づいて、プロジェクター201に画像信号を出力し、スピーカ205に音声信号を出力する。プロジェクター201は、制御部45が出力する画像信号に基づいて、シート10の表面又は裏面に画像を投影し、スピーカ205は、制御部45が出力する音声信号に基づいて、音声を出力する。
【0022】
図3は、本発明の投影シートシャッター装置1の構成を説明する正面図である。
図4は、図3の投影シートシャッター装置の使用例である。
この投影シートシャッター装置1は、上述のように、フラットタイプのシート10を使用するものであり、シート10の色は白色で表面はマット処理されている。シート10が下降した状態において、シャッター開口のほぼ上半分に相当する部分はスクリーン部210となる部分である。同部分には、シートの継ぎ目が存在しないことが好ましい。
また、本体ボックス81には、画像情報と関連する音声情報を発するスピーカ205が備えられている。
【0023】
図4(A)に示すように、シートが下降した状態において、シート10のスクリーン部210には、プロジェクター201から画像が投影される。プロジェクター201の投影方式は、反射式あるいは透過式とできる。図4(A)は、反射式のプロジェクター201を使用するタイプのものである。プロジェクター201は、本体ボックス81内に備えられている。プロジェクター201から投影される画像は、本体ボックス81から前方に突き出た反射鏡203で反射して、シート10のスクリーン部210に投影される。スクリーン部210は、消費者Cの目の高さの位置に形成されているため、消費者Cは、スクリーン部210に映し出された映像を歩きながら見ることができる。
なお、スクリーン部210とシート10の下端部との間の距離dは、例えば、1m程度とすることができる。
【0024】
投影される画像としては、商品のコマーシャルや、その店舗のセール品や店舗案内に関するものとすることができる。特に、商品のコマーシャルを投影し、このシートシャッターに隣接する位置に同商品を陳列することにより、この商品の購買意識を高めることが期待できる。
なお、画像データや音声データは、画像・音声サーバから供給され、画像・音声データ記録部49(図1参照)に記録される。
【0025】
図4(B)の投影シートシャッター1’は、透過式のプロジェクター201を使用するタイプのものである。同プロジェクター201は、シート10に対して売り場と反対側の調理場や倉庫などの天井等に取り付けられる。そして、この場合は、シート10のスクリーン部210が透過式のスクリーンとなっている。スクリーン部210にプロジェクター201から画像が投影されると、消費者Cは、同スクリーン部210を透過した画像を見る。
【0026】
図1に示す制御部45は、CPUとソフトウェア(プログラム)で構成することができる。このプログラム並びに画像及び音声データは、ROM,ハードディスク、フレキシブルディスク、MO、MT、RAM、CD−ROM、又は、DVD−ROM等の記録媒体に記録することができる。
【0027】
次に、投影シートシャッター装置1の動作について説明する。
まず、シート10の巻き上げ時における投影シートシャッター装置1の動作について説明する。図5は、シート10の巻き上げ時における制御装置40の処理を示すフローチャートである。
【0028】
巻き上げ指示信号が供給されると、制御部45は、モータ23の回転軸及びロータパイプ21を図2(B)中の反時計回りに回転させるための電圧をモータ23に出力することを指示する第1電源制御信号を電源部41に出力する。電源部41は、第1電源制御信号に応じた電圧をモータ23に印加する。これにより、シート10の巻き上げが開始される(ステップS1)。
【0029】
それとともに、制御部45は、ロータリーエンコーダ62から供給される信号を参照してシート10の巻き上げ量(スクリーン部210の上方への移動量)を検出し、プロジェクター201の投影方向をスクリーン部210の移動量に合わせて上方向に変更させるための電圧をモータ301に出力することを指示する第2電源制御信号を電源部41に出力する。電源部41は、第2電源制御信号に応じた電圧をモータ301に印加する。これにより、プロジェクター201の投影方向が、スクリーン部210の移動量に合わせて上方向に変更される(ステップS2)。図6及び図7は、このときの投影シートシャッター装置1を示す図である。
【0030】
その後、制御部45は、シート10が上限に到達すると(ステップS3)、モータ23への電圧の印加を終了することを指示する第1電源制御信号を電源部41に出力する。これにより、シート10の巻き上げが終了する(ステップS4)。なお、シート10の上限は、物理的な上限の場合のほか、ユーザによって設定された上限であっても良い。
【0031】
また、制御部45は、プロジェクター201の投影方向が上限に到達すると(ステップS5)、モータ301への電圧の印加を終了することを指示する第2電源制御信号を電源部41に出力する。これにより、プロジェクター201の投影方向の上方への移動が終了する(ステップS6)。なお、プロジェクター201の投影方向の上限は、物理的な上限の場合のほか、ユーザによって設定された上限であっても良い。
そして、制御部45は、シート10、プロジェクター201の両方が停止すると(ステップS7)、処理を終了する。図8は、このときの投影シートシャッター装置1を示す図である。
【0032】
次に、シート10の巻き下げ時における投影シートシャッター装置1の動作について説明する。図9は、シート10の巻き下げ時における制御装置40の処理を示すフローチャートである。
【0033】
巻き下げ指示信号が供給されると、制御部45は、モータ23の回転軸及びロータパイプ21を図2(B)中の時計回りに回転させるための電圧をモータ23に出力することを指示する第1電源制御信号を電源部41に出力する。電源部41は、第1電源制御信号に応じた電圧をモータ23に印加する。これにより、シート10の巻き下げが開始される(ステップS11)。なお、先に説明したように、シート10の下端部にはフラットバー11が重りとして取り付けられており、モータ23に所定時間電圧を印加した後は、モータ23への電圧の印加を停止しても、シート10の巻き下げは継続される。
【0034】
それとともに、制御部45は、ロータリーエンコーダ62から供給される信号を参照してシート10の巻き下げ量(スクリーン部210の下方への移動量)を検出し、プロジェクター201の投影方向をスクリーン部210の移動量に合わせて下方向に変更させるための電圧をモータ301に出力することを指示する第2電源制御信号を電源部41に出力する。電源部41は、第2電源制御信号に応じた電圧をモータ301に印加する。これにより、プロジェクター201の投影方向が、スクリーン部210の移動量に合わせて下方向に変更される(ステップS12)。
【0035】
その後、制御部45は、シート10が下限に到達すると(ステップS13)、モータ23の回転を停止させることを指示する第1電源制御信号を電源部41に出力する。これにより、シート10の巻き下げが終了する(ステップS14)。
このとき、シート10に反転上昇入力があった場合(ステップS15)、制御部45は、シート10の巻き上げ(図5のフローチャートと同様の処理)を行う(ステップS16)。
また、制御部45は、プロジェクター201の投影方向が下限に到達すると(ステップS17)、モータ301への電圧の印加を終了することを指示する第2電源制御信号を電源部41に出力する。これにより、プロジェクター201の投影方向の下方への移動が終了する(ステップS18)。
そして、制御部45は、シート10、プロジェクター201の両方が停止すると(ステップS19)、処理を終了する。
【0036】
このように、投影シートシャッター装置1によれば、スクリーン部210の移動量に合わせてプロジェクター201の投影方向を移動させることができる。これにより、シート10の巻き上げ・巻き下げ中であっても、スクリーン部210が本体ボックス81に格納されている間以外は画像を投影することが可能となる。また、透過式のプロジェクターを用いた場合に、プロジェクターから出射された光が消費者Cの目に入射することを防止することができる(図8(B)参照)。
また、投影シートシャッター装置1の設置面と本体ボックス81の下端との間に比較してシート10の巻き上げの上限が低い場合(例えば、投影シートシャッター装置1の設置面と本体ボックス81の下端との間が4〜5m程度であり、シート10の巻き上げの上限が設置面から2m程度に設定されている場合等)には、スクリーン部210が本体ボックス81に格納されず、動画像を途切れることなく表示することが可能となる。
【0037】
ところで、図9に示す処理においては、スクリーン部210に動画像(例えば、15秒のコマーシャル等)が表示されている最中にシート10が巻き上げられた場合に、消費者Cは、スクリーン部210が本体ボックス81に格納されている間の動画像を見ることができないということが生じ得る。このようなことを防止するための投影シートシャッター装置1のシート10の巻き下げ動作について説明する。図10及び図11は、このときの制御装置40の処理を示すフローチャートである。
なお、ここでは、15秒のコマーシャルが表示されている最中にシート10が巻き上げられたものとする。
【0038】
巻き下げ指示信号が供給されると、制御部45は、モータ23の回転軸及びロータパイプ21を図2(B)中の時計回りに回転させるための電圧をモータ23に出力することを指示する第1電源制御信号を電源部41に出力する。電源部41は、第1電源制御信号に応じた電圧をモータ23に印加する。これにより、シート10の巻き下げが開始される(ステップS21)。
【0039】
それとともに、制御部45は、ロータリーエンコーダ62から供給される信号を参照してシート10の巻き下げ量(スクリーン部210の下方への移動量)を検出し、プロジェクター201の投影方向をスクリーン部210の移動量に合わせて下方向に変更させるための電圧をモータ301に出力することを指示する第2電源制御信号を電源部41に出力する。電源部41は、第2電源制御信号に応じた電圧をモータ301に印加する。これにより、プロジェクター201の投影方向が、スクリーン部210の移動量に合わせて下方向に変更される(ステップS22)。
【0040】
そして、制御部45は、スクリーン部210が本体ボックス81の外に出ると(ステップS23)、動画像の時間長(ここでは、15秒)、巻き上げ前に動画像が表示された時間、スクリーン部210が格納されていた時間に応じて、動画像の表示を再開する(ステップS24)。図11は、ステップS24の処理の詳細を示すフローチャートである。
【0041】
制御部45は、スクリーン部210が本体ボックス81に格納されていた時間が所定の時間(ここでは、10秒とする。なお、この長さは、ユーザにより任意に設定が可能であっても良い。)以上である場合(ステップS31)、動画像を所定の箇所(ここでは、最初とする。なお、この箇所は、ユーザにより任意に設定が可能であっても良い。)からプロジェクター201に表示させるとともに、音声を所定の箇所(ここでは、最初)からスピーカ205に出力させる(ステップS32)。これは、スクリーン部210が本体ボックス81に10秒以上も格納されていた場合、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に表示されていた動画像を見ていた消費者が既に立ち去ってしまったものと考えられるためである。
【0042】
また、制御部45は、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に動画像が表示された時間が動画像の時間長(ここでは15秒)の所定割合(ここでは、3分の1(5秒)とする。なお、この割合は、ユーザにより任意に設定可能であっても良い。)以下である場合(ステップS33)も、動画像を所定の箇所(ここでは、最初)からプロジェクター201に表示させるとともに、音声を所定の箇所(ここでは、最初)からスピーカ205に出力させる(ステップS32)。これは、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に表示された時間が5秒以下である場合、動画像を途中から表示させるより最初から表示させた方が商品イメージの定着を図ることが可能であると考えられるためである。
【0043】
また、制御部45は、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に動画像が表示された時間が動画像の時間長(ここでは15秒)の所定割合(ここでは、3分の2(10秒)とする。なお、この割合は、ユーザにより任意に設定可能であっても良い。)以下である場合(ステップS34)、動画像の所定の箇所(ここでは、最初から3分の1の箇所とする。なお、この箇所は、ユーザにより任意に設定可能であっても良い。)からプロジェクター201に表示させるとともに、音声を所定の箇所(ここでは、最初から3分の1の箇所)からスピーカ205に出力させる(ステップS35)。これは、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に表示された時間が5秒より長く10秒以下である場合、動画像を最初から表示させるより、最初から5秒の箇所から表示させた方が商品イメージの定着を図ることが可能であると考えられるためである。
【0044】
また、制御部45は、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に動画像が表示された時間が動画像の時間長(ここでは15秒)の所定割合(ここでは、3分の2(10秒))より長い場合(ステップS34)、動画像の所定の箇所(ここでは、最初から3分の2の箇所とする。なお、この箇所は、ユーザにより任意に設定可能であっても良い。)からプロジェクター201に表示させるとともに、音声を所定の箇所(ここでは、最初から3分の2の箇所)からスピーカ205に出力させる(ステップS36)。これは、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に表示された時間が10秒より長い場合、動画像を最初又は最初から5秒の箇所から表示させるより、最初から10秒の箇所から表示させた方が商品イメージの定着を図ることが可能であると考えられるためである。
【0045】
再び図10を参照すると、制御部45は、シート10が下限に到達すると(ステップS25)、モータ23の回転を停止させることを指示する第1電源制御信号を電源部41に出力する。これにより、シート10の巻き下げが終了する(ステップS26)。
また、制御部45は、プロジェクター201の投影方向が下限に到達すると(ステップS27)、モータ301への電圧の印加を終了することを指示する第2電源制御信号を電源部41に出力する。これにより、プロジェクター201の投影方向の下方への移動が終了する(ステップS28)。
そして、制御部45は、シート10、プロジェクター201の両方が停止すると(ステップS29)、処理を終了する。
【0046】
このように、動画像の時間長、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に動画像が表示されていた時間、及び/又は、スクリーン部210が本体ボックス81に格納されていた時間に応じて、動画像を最初又は途中からプロジェクター201に表示させることが可能となる。
【0047】
上記のように、シート10の巻き下げ時に、動画像の時間長、スクリーン部210が本体ボックス81に格納される前に動画像が表示されていた時間、及び/又は、スクリーン部210が本体ボックス81に格納されていた時間に応じて、動画像を最初又は途中からプロジェクター201に表示させることが可能である。しかし、このほか、シート10の巻上げ時に、動画像の表示を中断させない、すなわち、動画像の表示中に巻き上げ指示信号が供給された場合には、動画像の表示が終了するまでシート10の巻き上げを行わないということも考えられる。
図12は、このときの制御装置40の処理を示すフローチャートである。
【0048】
巻き上げ指示信号が供給されると、制御部45は、プロジェクター201に動画像を表示させているか否かをチェックし(ステップS41)、動画像の表示中であれば、動画像の表示が終了するまで待つ(ステップS42)。
動画像の表示中でない、又は、動画像の表示が終了した後、シート10の巻き上げを開始し(ステップS43)、プロジェクター201の投影方向をシート10の巻き上げ量に合わせて変更する(ステップS44)。
【0049】
そして、制御部45は、シート10が上限に到達すると(ステップS45)、シート10の巻き上げを停止し(ステップS46)、プロジェクター201の投影方向が上限に到達すると(ステップS47)、プロジェクター201の投影方向の上方への移動を停止させる(ステップS48)。
制御部45は、シート10、プロジェクター201の両方が停止すると(ステップS49)、処理を終了する。
【0050】
このように、動画像の表示中である場合には、動画像の表示が終了するまでシート10の巻き上げを行わないことにより、動画像の表示が中断されてしまうことを防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、建物の出入り口を開閉するシートに画像を投影する投影シートシャッター装置において利用可能である。この投影シートシャッター装置は、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等の売り場と倉庫との間の出入り口において利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施形態に係る投影シートシャッター装置の回路構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る投影シートシャッター装置の全体構造を説明するための図であり、図2(A)は正面図、図2(B)は模式的側面断面図、図2(C)は平面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る投影シートシャッター装置の構成を説明する正面図である。
【図4】図3の投影シートシャッター装置の使用例である。
【図5】図1の投影シートシャッター装置1のシート巻き上げ時の動作を示すフローチャートである。
【図6】図3においてシート10が巻き上げられている様子を示す図である。
【図7】図4においてシート10が巻き上げられている様子を示す図である。
【図8】図4においてシート10が巻き上げられた様子を示す図である。
【図9】図1の投影シートシャッター装置1のシート巻き下げ時の動作を示すフローチャートである。
【図10】図1の投影シートシャッター装置1のシート巻き下げ時の動作を示すフローチャートである。
【図11】図1の投影シートシャッター装置1のシート巻き下げ時の動作を示すフローチャートである。
【図12】図1の投影シートシャッター装置1のシート巻き上げ時の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
1 投影シートシャッター装置 10 シート
11 フラットバー 20 ローラ組立体
21 ロータパイプ 23、301 モータ
25 ゴム板 30 フレーム
31 レールボックス 81 本体ボックス
83 柱 87 開口
40 制御装置 41 電源部
45 制御部 49 画像・音声データ記録部
62、302 ロータリーエンコーダ 201 プロジェクター
203 反射鏡 205 スピーカ
210 スクリーン部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の開口において上げ下げされ前記開口を開閉するシートと、
前記シートの巻き上げ又は巻き下げを行うための第1の駆動手段と、
前記シートの巻き上げ又は巻き下げ量を検出するための第1のセンサと、
前記シートの所定の領域に画像を投影するためのプロジェクターと、
前記プロジェクターの投影方向を移動させるための第2の駆動手段と、
前記プロジェクターの投影方向を検出するための第2のセンサと、
前記シートを巻き上げることを指示する第1の指示信号が供給された場合に、前記シートの巻き上げ量を前記第1のセンサを用いて検出しながら、前記シートの巻き上げを前記第1の駆動手段に行わせるとともに、前記プロジェクターの投影方向を前記第2のセンサを用いて検出しながら、前記プロジェクターの投影方向を前記シートの前記所定の領域に合わせて移動させることを前記第2の駆動手段に行わせるための制御装置と、
を具備する投影シートシャッター装置。
【請求項2】
前記制御装置が、
前記第1の指示信号が供給された場合に、前記シートの前記所定の領域に画像が表示されているときは、当該画像の表示が終了した後に、前記シートの巻き上げを前記第1の駆動手段に行わせる、請求項1記載の投影シートシャッター装置。
【請求項3】
前記制御装置が、
前記シートを巻き下げることを指示する第2の指示信号が供給された場合に、前記シートの巻き下げ量を前記第1のセンサを用いて検出しながら、前記シートの巻き下げを前記第1の駆動手段に行わせるとともに、前記プロジェクターの投影方向を前記第2のセンサを用いて検出しながら、前記プロジェクターの投影方向を前記シートの前記所定の領域に合わせて移動させることを前記第2の駆動手段に行わせる、請求項1又は2記載の投影シートシャッター装置。
【請求項4】
前記制御装置が、
前記シートの巻き上げが行われたときに前記所定の領域に表示されていた画像の時間長、前記画像が前記所定の領域に表示された時間、及び/又は、前記所定の領域が巻き上げられていた時間に応じて、前記画像の表示を前記プロジェクターに再開させる、請求項3記載の投影シートシャッター装置。
【請求項5】
前記制御装置が、
前記所定の領域が所定時間以上巻き上げられていた場合に、前記画像を第1の所定箇所から前記プロジェクターに表示させ、
前記画像が前記所定の領域に表示された時間が前記画像の時間長の第1の所定割合以下の場合に、前記画像を前記第1の所定箇所から前記プロジェクターに表示させ、
前記画像が前記所定の領域に表示された時間が前記画像の時間長の第2の所定割合以下の場合に、前記画像の第2の所定箇所から前記プロジェクターに表示させ、
前記画像が前記所定の領域に表示された時間が前記画像の時間長の前記第2の所定割合より長い場合に、前記画像の第3の所定箇所から前記プロジェクターに表示させる、請求項4記載の投影シートシャッター装置。
【請求項6】
音声を出力するためのスピーカを更に具備する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の投影シートシャッター装置。
【請求項1】
建物の開口において上げ下げされ前記開口を開閉するシートと、
前記シートの巻き上げ又は巻き下げを行うための第1の駆動手段と、
前記シートの巻き上げ又は巻き下げ量を検出するための第1のセンサと、
前記シートの所定の領域に画像を投影するためのプロジェクターと、
前記プロジェクターの投影方向を移動させるための第2の駆動手段と、
前記プロジェクターの投影方向を検出するための第2のセンサと、
前記シートを巻き上げることを指示する第1の指示信号が供給された場合に、前記シートの巻き上げ量を前記第1のセンサを用いて検出しながら、前記シートの巻き上げを前記第1の駆動手段に行わせるとともに、前記プロジェクターの投影方向を前記第2のセンサを用いて検出しながら、前記プロジェクターの投影方向を前記シートの前記所定の領域に合わせて移動させることを前記第2の駆動手段に行わせるための制御装置と、
を具備する投影シートシャッター装置。
【請求項2】
前記制御装置が、
前記第1の指示信号が供給された場合に、前記シートの前記所定の領域に画像が表示されているときは、当該画像の表示が終了した後に、前記シートの巻き上げを前記第1の駆動手段に行わせる、請求項1記載の投影シートシャッター装置。
【請求項3】
前記制御装置が、
前記シートを巻き下げることを指示する第2の指示信号が供給された場合に、前記シートの巻き下げ量を前記第1のセンサを用いて検出しながら、前記シートの巻き下げを前記第1の駆動手段に行わせるとともに、前記プロジェクターの投影方向を前記第2のセンサを用いて検出しながら、前記プロジェクターの投影方向を前記シートの前記所定の領域に合わせて移動させることを前記第2の駆動手段に行わせる、請求項1又は2記載の投影シートシャッター装置。
【請求項4】
前記制御装置が、
前記シートの巻き上げが行われたときに前記所定の領域に表示されていた画像の時間長、前記画像が前記所定の領域に表示された時間、及び/又は、前記所定の領域が巻き上げられていた時間に応じて、前記画像の表示を前記プロジェクターに再開させる、請求項3記載の投影シートシャッター装置。
【請求項5】
前記制御装置が、
前記所定の領域が所定時間以上巻き上げられていた場合に、前記画像を第1の所定箇所から前記プロジェクターに表示させ、
前記画像が前記所定の領域に表示された時間が前記画像の時間長の第1の所定割合以下の場合に、前記画像を前記第1の所定箇所から前記プロジェクターに表示させ、
前記画像が前記所定の領域に表示された時間が前記画像の時間長の第2の所定割合以下の場合に、前記画像の第2の所定箇所から前記プロジェクターに表示させ、
前記画像が前記所定の領域に表示された時間が前記画像の時間長の前記第2の所定割合より長い場合に、前記画像の第3の所定箇所から前記プロジェクターに表示させる、請求項4記載の投影シートシャッター装置。
【請求項6】
音声を出力するためのスピーカを更に具備する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の投影シートシャッター装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−39202(P2006−39202A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−218815(P2004−218815)
【出願日】平成16年7月27日(2004.7.27)
【出願人】(390008534)株式会社ユニフロー (31)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月27日(2004.7.27)
【出願人】(390008534)株式会社ユニフロー (31)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]