説明

撮像装置

【課題】撮影操作の操作性を向上する。
【解決手段】撮像装置10は、下側ハウジング11と、上側ハウジング21と、下側LCD12と、上側LCD22と、内側カメラ23と、マイクとを備える。上側ハウジング21は、その下辺が下側ハウジング11の上辺と折り畳み可能に接続される。下側LCD12は、下側ハウジング11の折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。上側LCD22は、上側ハウジング21の折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。撮像部は、上側ハウジング21の内側面において、下側LCD12の表示画面と上側LCD22の表示画面との間に設けられる。マイクは、上側ハウジング21の内側面において、下側LCD12の表示画面と上側LCD22の表示画面との間に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関する。より特定的には、カメラ等の撮像手段およびマイク等の音声入力手段を備える撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラ付きの携帯電話機等のように、撮像機能と音声入力機能とを備える携帯機器があり、かかる携帯機器によって画像を撮像するとともに音声入力(録音を含む)を行うことが可能である。また、ユーザが撮像および音声入力を行う際には、撮像されている画像をはじめ各種の情報をユーザに提示することができることが好ましく、表示装置の画面は、操作中にユーザが画面を視認できるように配置されることが好ましい。
【0003】
例えば特許文献1−5には、カメラおよびマイクを有する情報処理装置が開示されている。特許文献1−3に記載の携帯機器は、カメラおよびマイクを有するとともに、ハウジング(筐体)の2つの面にそれぞれ画面を設けた構成である。具体的には、特許文献1−3に記載の携帯機器は、2つのハウジング(筐体)が折り畳み可能に接続された折り畳み式の機器であり、一方のハウジングの内側面と外側面とにそれぞれ画面が設けられている。なお、内側面とは折り畳み時に内側となる面であり、外側面とはその反対側の面(折り畳み時に外側となる面)である。このように、内側面および外側面の両方に画面を設けることによって、携帯機器を開いた状態にしても閉じた状態にしてもユーザは画面を見ることができ、いずれの状態においても携帯機器を使用して撮像を行うことができる。
【0004】
また、特許文献4および5に記載の電話機は、カメラおよびマイクと同じ側に2つの画面が配置される構成である。すなわち、特許文献4および5に記載の電話機は折り畳み式の機器であり、一方のハウジングの内側面にカメラが設けられるとともに他方のハウジングの内側面にマイクが設けられ、さらに、2つのハウジングの各内側面に1つずつ画面が設けられている。この構成によれば、ユーザは、2つのハウジングを開いた状態で電話機を使用する際、2つの画面を同時に見ることができる。
【0005】
また、従来、カメラで画像を撮像し、撮像した画像等を表示装置に表示する撮像装置がある。例えば特許文献6には、折り畳み型の携帯電話機に撮像機能を付加した撮像装置が開示されている。この撮像装置は、2つの縦長の筐体がそれぞれの短辺で折り畳み可能に接続された構成であり、各筐体には表示画面がそれぞれ設けられる。さらに、各表示画面上にはタッチパネルが設けられる。上記撮像装置では、入力装置としてタッチパネルを用いることによって、各筐体の一面のほぼ全面に表示画面を設けることを可能としている。これによって、携帯電話機の小型化を図りながら情報表示領域を大きくとっている。
【0006】
また、特許文献7には、カメラを内蔵した情報機器が開示されている。この情報機器は、本体ユニットと表示ユニットとがヒンジブロックによって回転可能に接続された構成である。この情報機器では、ヒンジブロック内にカメラが配置される。
【0007】
また、従来、携帯電話機等の折り畳み式の携帯機器にカメラを搭載し、撮像機能を付加するようにした撮像装置がある。例えば特許文献8には、カメラを搭載した折りたたみ式の携帯電話機が開示されている。この携帯電話機は、折り畳み可能な2つの筐体から構成され、上側の第1筐体の外側面(携帯電話機を折り畳んだ場合に外側となる面)にカメラが搭載されている。撮影指示(カメラによって撮像された画像データを保存する指示)を行うためのシャッタボタンとしては、下側の第2筐体の内側面(携帯電話機を折り畳んだ場合に内側となる面)に第1シャッタボタンが設けられるとともに、第1筐体の外側面に第2シャッタボタンが設けられる。携帯電話機を開いた状態において撮影を行う場合、ユーザは、第1シャッタボタンを用いて撮影指示を行う。
【特許文献1】特開2004−274304号公報
【特許文献2】特開2005−184060号公報
【特許文献3】特開2007−201727号公報
【特許文献4】特開平09−247634号公報
【特許文献5】特開2006−311224号公報
【特許文献6】特開2006−311224号公報
【特許文献7】特開2001−142564号公報
【特許文献8】特開2003−333149号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
(課題1)上述の特許文献1−5についての課題
上記特許文献1−3に記載の携帯機器のように、ハウジングの内側面と外側面とに1つずつ画面を設ける構成では、ユーザが同時に見ることができる画面は1つであるので、ユーザに対して一度に提示可能な情報量が少なくなってしまう。そのため、ユーザは、撮像・音声入力時に十分な情報を得る(見る)ことができないおそれがある。
【0009】
一方、上記特許文献4および5の電話機においては、ユーザは2つの画面を同時に見ることができるので、ユーザに対して一度に提示可能な情報量は多くなる。しかし、上記特許文献4および5の電話機においては、カメラやマイクの位置が適切でないために、以下の理由で撮像・音声入力が行いにくいという課題があった。
【0010】
上記特許文献4および5の電話機においては、カメラおよびマイクは、異なるハウジングに設けられており、また、電話機の端部に配置されている。具体的には、一方のハウジングの端部にカメラが配置され、他方のハウジングの端部にマイクが配置されている。そのため、折り畳みの角度が180度でない場合においては、カメラの撮像方向とマイクの集音方向が異なる方向を向くことになる。また、このときには、マイクの集音方向と「カメラが設けられたハウジングの画面」の方向も異なる方向を向くことになる。折り畳み式の装置は、例えば机の上に置くなどして、折り畳みの角度を所望の角度に設定して使用することが有意義であるが、このとき、上側のハウジングの画面がユーザに正対するように設定すると使いやすいところ、特許文献4および5の電話機では、このような状況において、マイクの集音方向がユーザの口の向きと異なっている。
【0011】
さらには、特許文献4および5の電話機では、カメラが各ハウジングの端部に設けてあり、2つの画面がいずれもカメラの下側に存在するので、カメラに視線を向けた状態から各画面に表示された情報を見るためには、必ず下方に視線を動かす必要があり、特に、下側の画面の情報を見るときの視線の移動量が大きい。また、ユーザは2つの画面の表示情報を均等に見るためには、視線を2つの画面の中央付近を基準にして動かすようにするのが良いが、特許文献4または5の電話機では、このような視線の方向とカメラの撮影方向が異なっている。
【0012】
(課題2)特許文献6−7についての課題
特許文献6に開示の撮像装置では、縦長の筐体が縦に並べて接続された構成であるので、両手で把持するには幅が狭すぎてユーザは両手でしっかりと撮像装置を把持することができない。また、筐体の全面に表示画面が設けられているので、ユーザが撮像装置を把持した場合、撮像装置を縦向きにして把持しても横向きにして把持しても画面の上に指がかかってしまい、画面の視認性やタッチパネルの操作性が悪くなる。一方、画面に指がかからないように把持しようとすると、筐体の裏面および側面のみで把持しなければならず、しっかりと撮像装置を把持することができない。また、特許文献7に開示の情報機器はノートパソコンであるので、撮像時には載置された状態で使用されることが前提であり、撮像時に手で把持して使用することはできない。
【0013】
以上のように、特許文献6および7に開示の撮像装置では、画面の視認性やタッチパネルの操作性を保ちながら、撮像時にユーザがしっかりと把持することはできなかった。そのため、撮像時に手ぶれが生じる可能性が高いという問題があった。また、撮像時にしっかりと把持することができないため、撮像時における操作も行いにくかった。
【0014】
(課題3)特許文献8についての課題
特許文献8に開示の携帯電話機では、ユーザが撮影を行う際には、下側の第2筐体を片手で把持しながら親指で第1シャッタボタンを押下する操作態様が想定される。つまり、ユーザは、親指を第2筐体の内側面に接触させるとともにその他の指を第2筐体の外側面に接触させるようにして(親指とその他の指とで第2筐体を挟むようにして)第2筐体を把持しながら、その親指で第1シャッタボタンを押下するのである。このような操作態様では、第1シャッタボタンを押下する際に親指を第2筐体から離さなければならないので第2筐体をしっかり把持することができない。そのため、第1シャッタボタンを押下しにくく、また、押下した際に手ぶれが生じるおそれがある。このように、従来の折りたたみ式の撮像装置では、シャッタボタンを押下する撮影操作が行いにくいという課題があった。
【0015】
本発明の目的は、上述の課題1に関して、ユーザにとって撮像・音声入力が行いやすい撮像装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、上記の課題1を解決するために、以下の構成を採用した。なお、本欄における括弧内の参照符号および補足説明等は、本発明の理解を助けるために後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
【0017】
第1の発明は、第1のハウジング(下側ハウジング11)と、第2のハウジング(上側ハウジング21)と、第1の表示部(下側LCD12)と、第2の表示部(上側LCD22)と、撮像部(内側カメラ23)と、音声入力部(マイク42)とを備える、撮像装置である。第2のハウジングは、その下辺が第1のハウジングの上辺と折り畳み可能に接続される。第1の表示部は、第1のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。第2の表示部は、第2のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。撮像部は、第2のハウジングの内側面において、第1の表示部の表示画面と第2の表示部の表示画面との間に設けられる。音声入力部は、第2のハウジングの内側面において、第1の表示部の表示画面と第2の表示部の表示画面との間に設けられる。
【0018】
第2の発明においては、撮像装置は、第1のハウジングに設けられる操作ボタン(ボタン14A〜14F)をさらに備えていてもよい。
【0019】
第3の発明においては、第2のハウジングは、第1のハウジングの上辺と回転可能に連結される軸部(21A)をその下辺に有していてもよい。このとき、撮像部および音声入力部は、軸部に配置される。
【0020】
第4の発明においては、軸部は、左右方向に関して第2のハウジングの略中央に設けられてもよい。
【0021】
第5の発明においては、撮像部は、左右方向に関して略中央に配置されてもよい。このとき、音声入力部は、撮像部の位置から左右方向にずれた位置に配置される。
【0022】
第6の発明においては、撮像装置は、第2のハウジングの内側面において、左右方向に関して第2の表示部の表示画面の両側に設けられる音声出力部(スピーカ)をさらに備えていてもよい。
【0023】
第7の発明は、第1のハウジング(下側ハウジング11)と、第2のハウジング(上側ハウジング21)と、第1の表示部(下側LCD12)と、第2の表示部(上側LCD22)と、撮像部(内側カメラ23)と、音声出力部(スピーカ)とを備える、撮像装置である。第2のハウジングは、その下辺が第1のハウジングの上辺と折り畳み可能に接続される。第1の表示部は、第1のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。第2の表示部は、第2のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。撮像部は、第2のハウジングの内側面において、第1の表示部の画面と第2の表示部の画面との間に設けられる。音声出力部は、第2のハウジングの内側面において、左右方向に関して第2の表示部の表示画面の両側に設けられる。
【0024】
第8の発明は、第1のハウジング(下側ハウジング11)と、第2のハウジング(上側ハウジング21)と、第1の表示部(下側LCD12)と、第2の表示部(上側LCD22)と、撮像部(内側カメラ23)とを備える、撮像装置である。第2のハウジングは、その下辺が前記第1のハウジングの上辺と折り畳み可能に接続される。第1の表示部は、前記第1のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。第2の表示部は、前記第2のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。撮像部は、前記第1のハウジングと前記第2のハウジングを開いたときにおける前記第1の表示部の表示画面と前記第2の表示部の表示画面との間であって、左右方向の中央部に設けられる。
【0025】
第9の発明においては、撮像装置は、前記第1のハウジングと前記第2のハウジングとを開いたときにおける前記第1の表示部の表示画面と前記第2の表示部の表示画面との間であって、左右方向の中央部に設けられる音声入力部(マイク42)をさらに備えていてもよい。
【0026】
第10の発明においては、前記撮像部は、前記第1のハウジングと前記第2のハウジングを開いたときにおける前記第1の表示部の表示画面と前記第2の表示部の表示画面との間であって、左右方向の中央に設けられてもよい。このとき、前記音声入力部は、前記撮像部に近接して設けられる。
【発明の効果】
【0027】
第1の発明によれば、撮像部および音声入力部は2つの画面の間に設けられるので、ユーザが撮像・音声入力を行う際に2つの画面に正対すれば、カメラおよびマイクはいずれもユーザの正面に位置することになる。したがって、ユーザは、2つの画面に正対した向きのままで(顔の向きを変えなくても)撮像および音声入力をうまく行うことができる。また、例えばユーザ自身をカメラで撮像する場合には、ユーザは画面を見つつカメラの方を見て撮像操作を行うが、第1の発明によれば2つの画面の間にカメラが配置されるので、ユーザは撮像操作の際に画面とカメラとの間で視線を動かす距離を最小限にすることができ、2つの画面を見ながらの撮像操作が容易になる。また、第1の発明によれば、カメラおよびマイクが同じ第2のハウジングのほぼ同じ位置に配置されるので、撮像時にユーザがカメラの方を向けば自然にマイクの方に顔を向けることになるので音声入力部によってユーザの声を拾いやすく、音声を精度良く検知することができる。
【0028】
第2の発明によれば、操作ボタンとマイクとは異なるハウジングに設けられるので、操作ボタンを操作した時の操作音(雑音)がマイクによって拾われにくくなり、所望の音声をマイクによって正確に検出することができる。また、第2の発明によれば、第1のハウジングに操作ボタンが設けられるので、撮像を行う際にユーザは第1のハウジングを把持すると考えられる。したがって、ユーザは撮像装置を把持する姿勢を変えることなく(第1のハウジングを動かすことなく)第2のハウジングを所望の方向に向けることによって、撮像方向を所望の方向へと容易に変更することができる。
【0029】
第3の発明によれば、折り畳み構造を実現するための軸部に撮像部および音声入力部を配置することによって、第2の表示部の画面と軸部との間に撮像部および音声入力部を配置する場合に比べて、2つの画面の間の距離を短くすることができる。これによって、2つの画面をより近づけて配置することができ、ユーザにとっては2つの画面がより見やすくなる。
【0030】
第4の発明によれば、左右方向に関しても撮像部および音声入力部が略中央に配置されるので、撮像および音声入力がユーザにとってより行いやすくなる。
【0031】
第5の発明によれば、撮像部が左右方向に関して中央に配置されることによって、例えばユーザが自分自身を撮像する際において自分自身が撮像領域の中央に位置するように撮像することが容易になる。また、音声入力部は中央から多少ずれた位置に配置されていても検出精度に大きな影響がない。さらに、第5の発明によれば、撮像部および音声入力部を左右方向に並べて配置することができるので、撮像部および音声入力部を上下方向に並べて配置する場合に比べて2つの画面の間の距離を短くすることができる。以上より、第5の発明によれば、撮像および音声入力の行いやすさを維持しつつ、2つの画面がより見やすくなるように撮像部および音声入力部を配置することができる。
【0032】
第6の発明によれば、ユーザが2つの画面に正対する向きで撮像装置を把持すれば、左右の耳に対応する位置(顔の左右両側の位置)に音声出力部が配置されることとなるので、ステレオ効果を効果的に得ることができる。
【0033】
第7の発明によれば、第6の発明と同様、ユーザが2つの画面に正対する向きで撮像装置を把持することによって、ステレオ効果を効果的に得ることができる。また、第1の発明と同様、ユーザが2つの画面に正対する向きとなった場合にはカメラがユーザの正面に位置することになるので、ユーザは、2つの画面に正対した向きのままで(顔の向きを変えなくても)撮像をうまく行うことができる。
【0034】
第8の発明によれば、第1の発明と同様、2画面の間の中央にカメラを設けることによって、カメラの方に視線を向けた状態から、上画面に表示された情報についても、下画面に表示された情報についても、視線の動きを最小限にして当該情報を得ることができる。また、上画面または下画面のいずれの情報を見ている状態においても、カメラの撮影方向と視線との差が少なく、カメラの方を向いたユーザを撮影することができる。
【0035】
第9の発明によれば、第1の発明と同様、カメラおよびマイクが同じ第2のハウジングのほぼ同じ位置に配置されるので、撮像時にユーザがカメラの方を向けば自然にマイクの方に顔を向けることになるので音声入力部によってユーザの声を拾いやすく、音声を精度良く検知することができる。
【0036】
第10の発明によれば、第5の発明と同様、撮像および音声入力の行いやすさを維持しつつ、2つの画面がより見やすくなるように撮像部および音声入力部を配置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
(撮像装置の構成)
以下、本発明の一実施形態に係る撮像装置について説明する。図1〜図3は、撮像装置10の外観を示す平面図である。撮像装置10は折り畳み型の撮像装置であり、図1および図2は、開いた状態(開状態)における撮像装置10を示し、図3は、閉じた状態(閉状態)における撮像装置10を示している。また、図1は、開状態における撮像装置10の正面図であり、図2は、開状態における撮像装置の側面図である。撮像装置10は、カメラによって画像を撮像し、撮像した画像を画面に表示したり、撮像した画像のデータを記録したりするものである(不揮発メモリへの記録でもよいし、揮発的メモリへの記録でもよい。また、静止画の記録でもよいし、動画の記録でもよい)。また、撮像装置10は、2つの表示装置(LCD12および22)および2つのカメラ(カメラ23および25)を有する構成である。
【0038】
また、図15〜図17は、本実施形態の変形例に係る撮像装置の外観を示す平面図である。図15は、開状態における撮像装置10の正面図であり、図16は、開状態における撮像装置の側面図であり、図17は、閉状態における撮像装置10を示している。なお、図15〜図17において、図1〜図3と同じ構成要素については同じ参照符号を付し、詳細な説明を省略する。図15〜図17に示す撮像装置110は、本実施形態に係る撮像装置10の一部の構成要素について配置、個数、または形状等を変更したものであり、基本的な機能は撮像装置10と同じである。
【0039】
以下、図1〜図5および図15〜図17を参照して、撮像装置10の外観構成について説明する。撮像装置10は、開いた状態において両手または片手で把持することができるような小型のサイズとされ、例えば、閉じた状態において、(縦(図示x方向))50mm〜100mm×(横(図示y方向))100mm〜200mm×(厚み(図示z方向))10mm〜40mm程度、開いた状態においては、(縦)100mm〜200mm程度になるようなサイズとすることができる。より好ましくは、閉じた状態において、(縦)60mm〜90mm×(横)100mm〜150mm×(厚み)15mm〜30mm、開いた状態において、(縦)120mm〜160mm程度のサイズとすることができる。さらに好ましくは、閉じた状態において、(縦)70mm〜80mm×(横)100mm〜150mm×(厚み)15mm〜25mm、開いた状態において、(縦)135mm〜155mm程度のサイズとすることができる。なお、下側ハウジング11の厚みは上側ハウジング21の厚みよりも大きくすることが好ましい。また、撮像装置10は、開いた状態における縦の長さと横の長さが略同一の長さとなるようにしてもよい。なお、下側ハウジング11の縦方向の寸法は、手のひら中央で下側ハウジング11の下隅部を支持したときに、人指し指の第2関節が上隅部付近に位置するような寸法にするのが望ましい。
【0040】
図1〜図3に示すように、撮像装置10は、下側ハウジング11および上側ハウジング21という2つのハウジングを有する。下側ハウジング11と上側ハウジング21とは、開閉可能(折り畳み可能)に接続されている。本実施形態では、各ハウジング11および21はともに横長の形状であり(すなわち、各ハウジングは、横方向の寸法が縦方向の寸法よりも長い)、典型的には長方形の形状である。また、各ハウジング11および21は、平板状形状である(すなわち、厚み方向が、縦横方向よりも短い)。また、上側ハウジング21および下側ハウジング11は薄型平板状である。また、上側ハウジング21の厚みは下側ハウジング11の厚みよりも小さくするのが好ましい。そして、下側ハウジング11と上側ハウジング21とは、互いの長辺部分で回転可能に接続されている。
【0041】
図4は図1に示す下側ハウジングのA−A’断面図であり、図5は、図1に示す上側ハウジングのB−B’断面図である。図4に示すように、下側ハウジング11の内側面(撮像装置10が閉状態となった場合に内側となる面)上には、当該内側面に垂直な方向に突起するように設けられる軸部11Aが設けられる(軸部11Aは下側ハウジングと構造的に一体になっている)。軸部11Aは、左右方向(図示y方向)に関して両端の位置に設けられる(図1参照)。なお、軸部11Aは、図15に示すように、左右方向に関して両端からやや内側の位置に設けられてもよい。また、図5に示すように、上側ハウジング21の下側面(図示x軸負側の側面)には、下側面に垂直な方向に対して突起するように設けられる軸部21Aが設けられる(軸部21Aは上側ハウジングと構造的に一体になっている)。軸部21Aは、下側面に垂直な方向に突起するとともに、上側ハウジング21の内側面(撮像装置10が閉状態となった場合に内側となる面)に垂直な方向についても突起するように設けられる。軸部21Aは、左右方向に関して上側ハウジング21の下端中央に設けられる(図1参照)。軸部11Aと軸部21Aとは内部に設けられるヒンジによって回転可能に接続されて一体の突起部を形成する。以上のように構成されることによって、突起部は各ハウジング11および21の内側面に対して突起した状態となる(図2参照)。また、軸部11Aが下側ハウジング11の内側面に対して突起して設けられ、軸部21Aが上側ハウジング21の下方に突起して設けられるので、2つのハウジング11および21が接続された状態では、下側ハウジング11の外側面(撮像装置10が閉状態となった場合に外側となる面)と上側ハウジング21の外側面との間には、下側ハウジング11の厚さの分だけ段差がつけられる(図2参照)。
【0042】
以上のように、上側ハウジング21は、下側ハウジング11の上側の一部で回動自在に支持されている。これによって、撮像装置10は、閉状態(下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が約0°の状態(図2参照))と、開状態(下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が約180°の状態(図1参照))とをとることができる。ユーザは通常、開状態で撮像装置10を使用し、撮像装置10を使用しない場合には閉状態として撮像装置10を保管する。また、本実施形態においては、撮像装置10は、上記閉状態および開状態のみでなく、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が閉状態と開状態との間の任意の角度においてヒンジに発生する摩擦力などによって開閉角度を維持することができる。つまり、上側ハウジング21を下側ハウジング11に対して任意の角度で静止させることができる。また、ヒンジは、180°より小さい所定角度においてクリック感を伴って一時固定する機構を有してもよい。すなわち、上側ハウジング21と下側ハウジング11とは、180°よりも小さい所定角度に開いた状態で、当該所定角度においてクリック感を伴って一時固定されるようにしてもよい。上記所定角度は、具体的には、例えば150°〜175°の範囲の角度であって、本実施形態においては160°とする。なお、本実施形態においては、各ハウジング11および21は、180°まで開くことが可能であるとするが、他の実施形態においては、上記所定角度までしか開かないようにしてもよいし、180°以上開くようにしてもよい。
【0043】
まず、下側ハウジング11に設けられる構成について説明する。図1に示すように、撮像装置10は、下側LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)12を有する。下側LCD12は横長形状であり、長辺方向が下側ハウジング11の長辺方向に一致するように配置される。下側LCD12は下側ハウジング11に収納される。下側LCD12は、下側ハウジング11の内側面に設けられる。したがって、撮像装置10を使用しない場合には閉状態としておくことによって、下側LCD12の画面が汚れたり傷ついたりすることを防止することができる。なお、本実施形態では表示装置としてLCDを用いているが、例えばEL(Electro Luminescence:電界発光)を利用した表示装置など、他の任意の表示装置を利用してもよい。また、撮像装置10は任意の解像度の表示装置を利用することができる。なお、詳細は後述するが、下側LCD12には、主に、カメラ23または25で撮像されている画像をリアルタイムに表示するために用いられる。
【0044】
下側ハウジング11の内側面はほぼ平面状に形成される。当該内側面の中央には、下側LCD12を露出させるための開口部11Bが形成される。当該開口部11Bの左側(図示y軸負側)には開口部11Cが形成され、当該開口部11Bの右側には開口部11Dが形成される。開口部11Bおよび11Cは、各キートップ(各ボタン14A〜14Eの上面)を露出させるためのものである。そして、下側ハウジング11の内部に収納される下側LCD12の画面が開口部11Bから露出し、各キートップが開口部11Cおよび11Dから露出される。このように、下側ハウジング11の内側面には、中央に設けられる下側LCD12用の開口部11Bの左右両側に非画面領域(図1に示す点線領域A1およびA2。具体的には、各ボタン14A〜14Eを配置するための領域;ボタン配置領域)がそれぞれ設けられる。このボタン配置領域は、それぞれ、横方向(図示y方向)の寸法が少なくとも15mm以上(好ましくは20mm以上で、より好ましくは30mm〜40mm程度。)となるように設計される。
【0045】
下側ハウジング11には、入力装置として、各ボタン14A〜14Iおよびタッチパネル13が設けられる。図1に示されるように、各ボタン14A〜14Iのうち、方向入力ボタン14A、ボタン14B、ボタン14C、ボタン14D、ボタン14E、および電源ボタン14Fは、下側ハウジング11の内側面に設けられる。方向入力ボタン14Aは例えば選択操作等に用いられ、各ボタン14B〜14Eは例えば決定操作やキャンセル操作等に用いられる。電源ボタン14Fは、撮像装置10の電源をオン/オフするために用いられる。ここでは、方向入力ボタン14Aおよび電源ボタン14Fは、下側ハウジング11の中央付近に設けられる下側LCD12に対して一方の側の(図1では左側)に設けられ、ボタン14B〜14Eは下側LCD12に対して他方の側(図1では右側)に設けられる。なお、電源ボタン14Fは、図16および図17(c)に示されるように、下側ハウジング11の右側面に設けられてもよい。方向入力ボタン14Aは、十字の形状を有しており、縦横の長さがともに20mm程度である。方向入力ボタン14Aは、その中心が下側ハウジング11の左端から20mm程度、下側ハウジング11の下端から40mm程度の位置に設けられる。電源ボタン14Fは、円形形状を有しており、その中心が下側ハウジング11の左端から25mm程度、下側ハウジング11の下端から10mm程度の位置に設けられる。各ボタン14B〜14Eは、円形形状を有しており、それぞれ半径が5mm程度である。ボタン14Bは、その中心が下側ハウジング11の右端から10mm程度、下側ハウジング11の下端から40mm程度の位置に設けられる。ボタン14Cは、その中心が下側ハウジング11の右端から20mm程度、下側ハウジング11の下端から40mm程度の位置に設けられる。ボタン14Dは、その中心が下側ハウジング11の右端から20mm程度、下側ハウジング11の下端から50mm程度の位置に設けられる。ボタン14Eは、その中心が下側ハウジング11の右端から25mm程度、下側ハウジング11の下端から45mm程度の位置に設けられる。方向入力ボタン14Aおよびボタン14B〜14Eは、撮像装置10に対する各種操作(後述)を行うために用いられる。
【0046】
また、図3(a)は閉状態における撮像装置10の左側面図であり、図3(b)は当該撮像装置10の正面図であり、図3(c)は当該撮像装置10の右側面図であり、図3(d)は当該撮像装置10の背面図である。図3(c)に示されるように、また、図3(a)に示されるように、音量ボタン14Iは、下側ハウジング11の左側面に設けられる。音量ボタン14Iは、撮像装置10が備えるスピーカの音量を調整するために用いられる。また、図3(d)に示されるように、ボタン14Hは、下側ハウジング11の上面の右端部に設けられる。ボタン14Gは、下側ハウジング11の上面の左端部に設けられる。なお、ボタン14Hは、その右端が下側ハウジング11の右端まで延びていることが好ましいが、そうでなくてもよい。なお、前者の場合、ボタン14Hの右側面と下側ハウジング11の右側面が略面一になるように設計するのが好ましい。また、ボタン14Hは、その裏端が下側ハウジング11の裏端まで延びていることが好ましいが、そうでなくてもよい。なお、前者の場合、ボタン14Hの裏面と下側ハウジング11の裏面が略面一になるように設計するのが好ましい。なお、ボタン14Gについても同様である。
【0047】
具体的には、ボタン14Hおよび14Gは、左右方向の長さが20mm程度、幅(厚さ方向の長さ、すなわち、図示z方向の長さ)が10mm程度である。各ボタン14Gおよび14Hは、撮像装置10に対して例えば撮影指示操作(シャッター操作)を行うために用いられる。なお、ボタン14Hおよび14Gの幅は、下側ハウジング11の厚みの50%以上とするのが好ましい。各ボタン14GおよびHの両方をシャッターボタンとして機能させてもよく、この場合、右利きのユーザはボタン14Hを使用し、左利きのユーザはボタン14Gを使用することができ、いずれのユーザにも使い勝手が良い。なお、撮像装置10は、各ボタン14Gおよび14Hを常にシャッターボタンとして有効としておいてもよいし、右利きか左利きかの設定をして(メニュープログラムなどによりユーザに設定入力をさせ、設定されたデータを記憶しておく)、右利き設定のときにはボタン14Hのみ有効とし、左利き設定のときにはボタン14Gのみ有効とするようにしてもよい。また、他の実施形態においては、撮影指示操作を行うためのボタンは下側ハウジング11の上面に1つのみ設けられてもよい。
【0048】
図1に示されるように、撮像装置10は、各操作ボタン14A〜14Iとは別の入力装置として、タッチパネル13をさらに備えている。タッチパネル13は、下側LCD12の画面上に装着されている。なお、本実施形態では、タッチパネル13は抵抗膜方式のタッチパネルである。ただし、タッチパネルは抵抗膜方式に限らず、任意の押圧式のタッチパネルを用いることができる。本実施形態では、タッチパネル13として、下側LCD12の解像度と同解像度(検出精度)のものを利用する。ただし、必ずしもタッチパネル13の解像度と下側LCD12の解像度が一致している必要はない。また、下側ハウジング11の右側面には挿入口17(図1および図3(d)に示す点線)が設けられている。挿入口17は、タッチパネル13に対する操作を行うために用いられるタッチペン27を収納することができる。なお、タッチパネル13に対する入力は通常タッチペン27を用いて行われるが、タッチペン27に限らずユーザの指でタッチパネル13を操作することも可能である。
【0049】
図3(a)に示されるように、下側ハウジング11の右側面には開閉可能なカバー部11Bが設けられる。このカバー部11Bの内側には、撮像装置10とメモリカード28とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。メモリカード28は、コネクタに着脱自在に装着される。メモリカード28は、例えば、撮像装置10によって撮像された画像のデータを記憶(保存)するために用いられる。なお、上記コネクタおよびそのカバー部11Bは、図17(a)に示されるように、下側ハウジング11の左側面に設けられてもよい。
【0050】
図1に示されるように、下側ハウジング11の軸部11Aの左側部分(図15に示すように、右側部分でもよい)には、3つのLED15A〜15Cが取り付けられる。ここで、撮像装置10は他の機器との間で無線通信を行うことが可能であり、第1LED15Aは、無線通信が確立している場合に点灯する。第2LED15Bは、撮像装置10の充電中に点灯する。第3LED15Cは、撮像装置10の電源がオンである場合に点灯する。したがって、3つのLED15A〜15Cによって、撮像装置10の通信確立状況、充電状況、および、電源のオン/オフ状況をユーザに通知することができる。
【0051】
以上に説明したように、下側ハウジング11には、撮像装置10に対する操作入力を行うための入力装置(タッチパネル13および各ボタン14A〜14I)が設けられる。したがって、ユーザは、撮像装置10を使用する際には下側ハウジング11を把持して撮像装置10に対する操作を行うことができる。図6は、ユーザが撮像装置10を両手で把持した様子を示す図である。図6に示すように、ユーザは、各LCD12および22がユーザの方向を向く状態で、両手の掌と中指、薬指および小指とで下側ハウジング11の側面および外側面(内側面の反対側の面)を把持する。このように把持することで、ユーザは、下側ハウジング11を把持したまま、各ボタン14A〜14Eに対する操作を親指で行い、ボタン14Gおよび14Hに対する操作を人差し指で行うことができる。本実施形態では、下側ハウジング11を横長に構成し、下側LCD12の左右両側にボタンを設ける構成としたことにより、撮像装置を持ちやすく、かつ、操作のしやすい構成とすることができる。さらに、上述の通り、ボタン配置領域(図1に示すA1およびA2)の横方向の寸法を少なくとも15mm設けるようにしたため、下側ハウジング11を把持した場合に親指が下側LCD12にかかるのを防ぐことができる。また、図7は、ユーザが撮像装置10を片手で把持した様子を示す図である。タッチパネル13に対して入力を行う場合には、図7に示すように、下側ハウジング11を把持していた一方の手を離して他方の手のみで下側ハウジング11を把持することによって、当該一方の手でタッチパネル13に対する入力を行うことができる。この場合にも、下側ハウジング11を把持した親指が下側LCD12にかかるのを防ぐことができる。また、両手で下側ハウジング11を把持したまま一方の手の親指(右利きのユーザは右手の親指)でタッチパネル13に対する入力を行うこともできる。この場合にも、下側ハウジング11を把持した他方の手の親指(右利きのユーザは左手の親指)がタッチパネル13にかかるのを防ぐことができる。
【0052】
一方、上側ハウジング21には、画像を撮像するための構成(カメラ)、および、撮像した画像を表示するための構成(表示装置)が設けられる。以下、上側ハウジング21に設けられる構成について説明する。
【0053】
図1に示すように、撮像装置10は、上側LCD22を有する。上側LCD22は上側ハウジング21に収納される。上側LCD22は横長形状であり、長辺方向が上側ハウジング21の長辺方向に一致するように配置される。上側LCD22は、上側ハウジング21の内側面(撮像装置10が閉状態となった場合に内側となる面)に設けられる。したがって、撮像装置10を使用しない場合には閉状態としておくことによって、上側LCD22の画面が汚れたり傷ついたりすることを防止することができる。なお、下側LCD12と同様、上側LCD22に代えて、他の任意の方式および任意の解像度の表示装置を利用してもよい。なお、詳細は後述するが、上側LCD22は、主に、ユーザに操作の仕方を説明する画像等、撮像操作に関する画像が表示される。なお、他の実施形態においては、上側LCD22上にもタッチパネルを設けてもよい。
【0054】
また、撮像装置10は、2つのカメラ23および25を有する。各カメラ23および25はともに上側ハウジング21に収納される。図1に示されるように、内側カメラ23は、上側ハウジング21の内側面に取り付けられる。一方、図3(b)に示されるように、外側カメラ25は、内側カメラ23が取り付けられる面の反対側の面、すなわち、上側ハウジング21の外側面(撮像装置10が閉状態となった場合に外側となる面)に取り付けられる。これによって、内側カメラ23は、上側ハウジング21の内側面が向く方向を撮像することが可能であり、外側カメラ25は、内側カメラ23の撮像方向の逆方向、すなわち、上側ハウジング21の外側面が向く方向を撮像することが可能である。以上のように、本実施形態では、2つのカメラ23および25が撮像方向が互いに逆方向となるように設けられる。したがって、ユーザは撮像装置10を持ち替えることなく、異なる2方向を撮像することができる。例えば、ユーザは、撮像装置10からユーザの方を見た景色を内側カメラ23で撮影することができるとともに、撮像装置10からユーザの反対側の方向を見た景色を外側カメラ25で撮影することができる。
【0055】
また、内側カメラ23は、上側ハウジング21の下側の中央部に形成される軸部21Aの中央に取り付けられる。つまり、内側カメラ23は、2つのハウジング11および21が接続される部分の中央に取り付けられる。したがって、撮像装置10を開状態にした場合、内側カメラ23は、2つのLCD12および22の間に配置されることになる(図1参照)。換言すれば、内側カメラ23は、撮像装置10の中心付近に配置されることになる。なお、「撮像装置10の中心」とは、撮像装置10の操作面(開状態における各ハウジング11および21の内側面からなる面)の中心という意味である。なお、内側カメラ23は、LCD12および22の横方向の中心付近に配置されているということもできる。なお、本実施例では、軸部21Aは上側ハウジング21と一体化しており、当該軸部21Aの内部に固定的に内側カメラ23が配置されるので、上側ハウジング21の開閉に応じて内側カメラ23の撮影方向が変更される。これにより、カメラの撮影方向を変更するための追加の機構を設けることなく、撮影方向の変更を実現することができる。また、上側ハウジング21の閉動作により内側カメラ23は下側ハウジング11と対向する向きとなるので、撮像装置10を閉状態にすることによって内側カメラ23を自動的に保護することができる。
【0056】
上述のように、本実施形態では内側カメラ23は撮像装置10の操作面の中心付近に配置されるべく、軸部21Aに設けられる。ただし、他の実施形態においては、内側カメラ23は、下側ハウジング11または上側ハウジング21の軸部以外の位置に設けられてもよい。内側カメラ23は例えば、上側ハウジング21の内側面における、軸部21Aと上側LCD22との間に設けられてもよい。なお、内側カメラ23が撮像装置10の操作面の左右方向に関して略中央に設けられれば、ユーザは、例えば自分を撮影する状況等において、少なくとも左右方向に関しては撮像装置10の位置を容易に合わせることができる。
【0057】
ここで、例えば内側カメラ23が撮像装置10の操作面の端部(例えば上側ハウジング21の内側面の上端)に配置される場合を考える。撮像装置10のような携帯機器を操作する場合、ユーザは、画面が見やすいように、ユーザが撮像装置10に正対する位置で撮像装置10を把持するのが通常である。しかし、内側カメラ23が撮像装置10の端部に配置されている場合、通常の把持位置(ユーザが撮像装置10に正対する位置)で撮像装置10を把持したままでは、内側カメラ23の撮像範囲にユーザがうまく収まらなくなる。例えば操作面の上端に内側カメラ23が配置される場合には、通常の把持位置で撮像装置10を把持したままでは、ユーザのやや上方が撮像範囲となり、ユーザの顔が撮像範囲にうまく収まらなくなる。そのため、内側カメラ23が撮像装置10の操作面の端部に配置される場合には、ユーザが撮像範囲内にうまく収まるように、通常の把持位置から撮像装置10を動かさなければならない。しかし、撮像装置10からユーザの方を見た景色を撮影する場合にはユーザの視線方向とカメラの撮像方向とが逆になること、および、普段把持している位置とは異なる位置で撮像装置10を把持しなければならないことから、ユーザが撮像範囲内にうまく収まるように撮像装置10を配置することはユーザにとって難しい。
【0058】
これに対して、本実施形態では、撮像装置10を開状態にした場合に内側カメラ23は撮像装置10の中心付近に配置されるので、ユーザは、内側カメラ23によってユーザ自身を撮影する場合、ユーザが撮像装置10に正対する位置で撮像装置10を把持すればよい。つまり、通常の把持位置で撮像装置を把持すれば、ユーザは撮像範囲の中心付近に位置することになり、ユーザ自身を撮像範囲内に収めることが容易になる。以上のように、ユーザから見て撮像装置10の中心付近となる位置に内側カメラ23を配置することによって、ユーザが撮像範囲内にうまく収まるようにユーザ自身を撮影することが容易になる。
【0059】
また、図3(b)に示されるように、外側カメラ25は、撮像装置10を開状態とした場合において上側ハウジング21の上部(下側ハウジング11から(上側ハウジング21の中央よりも)遠い側の部分)に配置される。これは、撮像装置10を使用する際にユーザは下側ハウジング11を把持するので、下側ハウジング11に近い側に外側カメラ25を配置すると、外側カメラ25の撮像範囲にユーザの手が入ってしまうおそれがあるからである。本実施形態では、外側カメラ25は、その中心が上側ハウジング21の右端から20mm程度、撮像装置10を開状態とした場合における上側ハウジング21の上端から20mm程度の位置に設けられる。なお、外側カメラ25は撮像装置10を把持するユーザを撮影するものではないので、撮像装置10の中心に設ける必要性が低い。また、ユーザは基本的に下側ハウジング11を把持するので下側ハウジング11は適度な厚みがあった方が把持しやすい一方、折りたたんだときの厚みは薄い方が携帯性が高いため、上側ハウジング21は極力薄くするのが好ましい。それゆえ、本実施形態においては、上側ハウジング21の中央には視認性を考慮して上側LCD22を配置し、外側カメラ25は上側LCD22の配置位置を避けて上側ハウジング21の上部に配置することとした。これにより、上側LCD22と外側カメラ25の配置が重ならないので上側ハウジング21を薄型化することができる。また、ユーザは基本的に下側ハウジング11を把持するので、外側カメラ25を上側ハウジング21側に設けることによって、下側ハウジング11を把持する指が外側カメラ25の撮像範囲に入ることを防止することができる。
【0060】
また、図3(b)に示されるように、音声入力装置としてマイク(図10に示すマイク42)は、上側ハウジング21に収納されている。具体的には、マイクは、内側カメラ23と同様、上側ハウジング21の軸部21Aに取り付けられる。本実施形態では、マイクは、内側カメラ23の周囲(図ではy軸の側方)に取り付けられ、より具体的には、内側カメラ23から10mm離れた側方(図ではy軸正方向側の側方)に取り付けられる。また、軸部21Aにおいては、マイクが撮像装置10外部の音を検知することができるように、マイクに対応する位置(内側カメラ23の側方)にマイクロフォン用孔21Cが設けられる。なお、図15に示されるように、マイクは下側ハウジング11に収納されてもよい。図15においては、マイクロフォン用孔16が下側ハウジング11の内側面、具体的には、下側ハウジング11の内側面の左下部分(ボタン配置領域A1)に設けられる。マイクは、下側ハウジング11内における、マイクロフォン用孔16の近傍に配置される。
【0061】
図3(b)に示されるように、上側ハウジング21の外側面には、第4LED26が取り付けられる。第4LED26は、外側カメラ25の周囲(本実施形態では、外側カメラ25の右側。図17(b)に示される例では、開状態において外側カメラ25の上側)に取り付けられる。第4LED26は、内側カメラ23または外側カメラ25によって撮影が行われた(シャッターボタンが押下された)時点で点灯する。また、内側カメラ23または外側カメラ25によって動画が撮影される間点灯する。第4LED26によって、撮像装置10による撮影が行われた(行われている)ことを撮影対象者に通知することができる。
【0062】
また、上側ハウジング21の内側面はほぼ平面状に形成される。図1に示すように、当該内側面の中央には、上側LCD22を露出させるための開口部21Bが形成される。上側ハウジング21の内部に収納される上側LCD22の画面は、開口部21Bから露出する。また、上記開口部21Bの左右両側には音抜き孔21Dがそれぞれ1つずつ形成される。音抜き孔21Dの奥の上側ハウジング21内にはスピーカが収納されている。音抜き孔21Dは、スピーカからの音を外部に放出するための孔である。
【0063】
このように、上側ハウジング21の内側面には、中央に設けられる上側LCD22用の開口部21Bの左右両側に非画面領域(図1に示す点線領域B1およびB2。具体的には、スピーカを配置するための領域;スピーカ配置領域)がそれぞれ設けられる。ここで、本実施形態では、下側ハウジング11および上側ハウジング21の左右方向(図示y方向)の長さ(幅)は同じである。さらに、下側LCD12および上側LCD22の左右方向の幅は同じであり、かつ、左右方向に関して同じ位置に配置される。そのため、上記スピーカ配置領域は、上記ボタン配置領域と左右方向の位置が一致するように設けられる。スピーカ配置領域は、ボタン配置領域と同様、横方向の寸法が少なくとも15mm以上(好ましくは20mm以上で、より好ましくは30mm〜40mm程度。本実施形態では、32mm)となるように設計される。本実施形態では、2つの音抜き孔21Dは、左右方向については、各スピーカ配置領域の左右方向における中央部付近に配置される。また、上下方向については、各スピーカ配置領域の下部領域(下側ハウジング11に近い側の領域)に配置される。なお、図15に示されるように、スピーカおよび音抜き孔21Dは図1よりもやや上側に配置されてもよい。また、図15に示されるように、1つのスピーカに対して複数個(図15では6個)の音抜き孔21Dが設けられてもよい。
【0064】
上記のように、本実施形態では、下側ハウジング11および上側ハウジング21に左右方向に関して同じ位置に非画面領域がそれぞれ設けられる。これによって、撮像装置10は、図5に示すような横持ちで把持される場合だけでなく、縦持ち(図5に示す状態から撮像装置10を左または右回りに90°回転させた状態)で把持される場合にも持ちやすい構成となっている。図8および図9は、ユーザが縦持ちで撮像装置10を把持した様子を示す図である。なお、図8は撮像装置10が左手で把持された様子を示し、図9は撮像装置10が右手で把持された様子を示している。なお、右利きのユーザは、図5に示す状態から撮像装置10を左回りに90°回転させて、図8に示すように撮像装置10を左手で把持すると良い。また、左利きのユーザは、図5に示す状態から撮像装置10を右回りに90°回転させて、図9に示すように撮像装置10を右で把持すると良い。いずれの場合であっても、ユーザは、親指を突起部(軸部11Aおよび21A)に当接させ、人指し指を下側ハウジング11の上側面に当接させて撮像装置10を把持することができる。なお、上述したように、下側ハウジング11の外側面と上側ハウジング21の外側面との間には段差がつけられている(図2参照)ので、この段差に人指し指を当接させることで撮像装置10を安定的に把持することができる。また、撮像装置10を把持していない利き手でシャッターボタン(ボタン14Gまたは14H)を容易に押すことができる。
【0065】
上記のように各LCD12および22の両側には非画面領域が設けられているので、いずれの手で撮像装置10を縦持ちで把持する場合であっても、画面に親指がかかることがない。すなわち、縦持ちで把持する場合についても、撮像装置10は持ちやすく、かつ、画面の視認性やタッチパネルの操作性は担保されている。また、図4に示すように、突起部は、下側ハウジング11に対して、各ボタン14A〜14E(図4では方向入力ボタン14A)のキートップよりも突起している。これによって、撮像装置10を縦持ちで把持している親指が仮にボタンにかぶったとしても、ユーザが誤ってボタンを押下してしまう可能性が低く、誤入力を防止することができる。さらに、開状態における撮像装置10の縦寸法は100mm〜200mmであるので、縦持ちにした場合でも、横持ちにした場合の撮像装置10の幅と同程度の十分な幅があり、持ちにくくなることがない。なお、縦持ちにする場合には、ハウジングの開閉角度を180°よりも小さい上記所定角度としても良い。ハウジングの開閉角度を180°よりも若干小さい角度とすることによって、各ハウジング11および21の外側面が手の形状によりフィットし、撮像装置10をより持ちやすくなる。
【0066】
以上に説明したように、上側ハウジング21には、画像を撮像するための構成であるカメラ23および25、および、撮像された画像を表示するための表示手段である上側LCD22が設けられる。一方、下側ハウジング11には、撮像装置10に対する操作入力を行うための入力装置(タッチパネル13および各ボタン14A〜14I)が設けられる。したがって、撮像装置10を使用する際には、ユーザは、上側LCD22に表示される撮像画像(カメラによって撮像された画像)を見ながら、下側ハウジング11を把持して入力装置に対する入力を行うことができる。
【0067】
また、撮像装置10は、ユーザによって把持された状態で撮影を行う他、台等に載置した状態で撮影を行うことにも適している。具体的には、下側ハウジング11を載置面上に載置し、上側ハウジング21が下側ハウジング11に対して所望の角度となるように、2つのハウジング11および21の開閉角度を調節する。これによって、ユーザが撮像装置10を把持しない場合でも、上側ハウジング21(カメラの撮影方向)を任意の角度にして撮影を行うことができる。また、撮像装置10は2つのカメラ23および25を備えるので、内側カメラ23と外側カメラ25との間で撮影を行うカメラを切り替えることによって、台に載置された撮像装置10を動かすことなく、異なる方向を撮影することができる。なお、いずれのカメラで撮影を行う場合でも、2つのハウジング11および21の開閉角度を調節することによって撮影方向を変更することができる。なお、撮像装置10は、シャッターボタンを押下してから所定時間後に撮影が行われるセルフタイマー機能を有していてもよい。セルフタイマー機能を使用して撮影を行う場合にはユーザが撮像装置10を把持しないので、本実施形態のようにカメラの撮影方向を任意の方向に調整することは、特に便利である。さらに、本実施形態では、互いに異なる向きを撮像する2つのカメラ23および25は、ともに上側ハウジング21に設けられる。したがって、撮像装置10を載置して撮影を行う場合であっても、2つのカメラ23および25の両方を使用することができる。さらに、本実施形態では、下側ハウジング11が横長に構成されるので、撮像装置10を載置する場合における安定感が増し、撮像装置10を倒れにくくすることができる。
【0068】
また、撮像装置10は、カメラ23または25によって撮像されたリアルタイムの画像を表示するLCDを、例えばユーザの切替指示によって上側LCD22と下側LCD12との間で切り替えることができるようにしてもよい。このとき、例えば撮像装置10を台に載置した状態で使用する場合には、リアルタイムの画像を下側LCD12に表示するように切り替えるとよい。撮像装置10を台に載置した状態で使用する場合、カメラの撮影方向を調節するために上側ハウジング21の角度を変更する必要があるので、角度を変更する必要がない下側ハウジング11の下側LCD12にリアルタイムの画像を表示した方がユーザにとって画像が見やすいからである。
【0069】
また、上記の構成によれば、撮像装置10は入力装置としてボタンとタッチパネルとの両方を備えているので、撮像装置10は、入力操作に使用すべき入力装置を、当該入力操作の種類(性質)に応じて適切な方を選択して決定することができる。例えば、例えばシャッター操作については、操作したことをユーザが実感することが好ましく、また、操作に一定のストロークがあった方が好ましいと考えられるので、ボタンを用いてシャッター操作を行わせるようにしてもよい。また、後述する編集処理における操作については、タッチパネルを用いて操作を行わせることが好ましい。
【0070】
なお、本実施形態においては、下側ハウジング11と上側ハウジング12とが回転可能に接続(連結)されることによって撮像装置10が折り畳み可能であるように構成された。ここで、他の実施形態においては、下側ハウジング11と上側ハウジング12とは、他の構成および方式によって連結されてもよい。例えば、平板状の2つのハウジングを、平行な状態のまま一方のハウジングが他方に対してスライドまたは回転することが可能なように接続した構成であってもよい。これによっても上記実施形態と同様、2つのハウジングを開状態および閉状態の両方の状態とすることができる。また、上記実施形態において、上側ハウジング21を、軸部21Aとそれ以外の部分とが上下方向を軸として回転可能なように構成してもよい。これによれば、上側ハウジング21に1つのカメラを設けるのみで、ユーザの視線方向にもその逆方向にも容易にカメラを向けることができる。
【0071】
(撮像装置10の内部構成)
次に、図10を参照して、撮像装置10内部の電気的構成について説明する。図10は、撮像装置10の内部構成を示すブロック図である。図10に示すように、撮像装置10は、CPU31、メインメモリ32、メモリ制御回路33、保存用データメモリ34、プリセットデータ用メモリ35、メモリカードインターフェース(メモリカードI/F)36、無線通信モジュール37、ローカル通信モジュール38、リアルタイムクロック(RTC)39、電源回路40、およびインターフェース回路(I/F回路)41等の電子部品を備えている。これらの電子部品は、電子回路基板上に実装されて下側ハウジング11(または上側ハウジング21でもよい)内に収納される。
【0072】
なお、撮像装置10が備える各種電子回路や電池は、上側ハウジング21および下側ハウジング11のいずれに収納されてもよいが、下側ハウジング11の重量は上側ハウジング21の重量よりも重くなるように設計されることが好ましい。具体的には、下側ハウジング11は100〜200gであることが好ましく、上側ハウジング21は50〜100gであることが好ましい。さらに、下側ハウジング11は130〜150であり、上側ハウジング21は70〜90gであることがより好ましい。本実施形態では、下側ハウジング11が150g程度、上側ハウジングが75g程度である。また、下側ハウジング11の重量と上側ハウジング21の重量との比率は、(下側ハウジング11の重量):(上側ハウジング21の重量)=1.5:1〜3:1(より好ましくは、2:1)であることが好ましい。例えば、電池、CPUが搭載される回路基板、およびカードコネクタ等は、下側ハウジング11内に収納されることが好ましい。また、上側ハウジング21には、LCDユニット(上側LCD22等)、撮像ユニット(各カメラ23および25等)、およびスピーカユニット等、最小限の部品を収納するようにするのが好ましい。下側ハウジング11の重量を上側ハウジング21の重量よりも重くなるように設計することによって、撮像装置10を台等に載置した場合に倒れにくくなる。また、ユーザが把持する下側ハウジング11の方を上側ハウジング21よりも重くすることによって、撮像装置10を把持した際の安定感が増し、撮影時の手ぶれを防止することができる。
【0073】
CPU31は、所定のプログラムを実行するための情報処理手段である。本実施形態では、所定のプログラムが撮像装置10内のメモリ(例えば保存用データメモリ34)に記憶されており、CPU31は、当該所定のプログラムを実行することによって、後述する撮影処理(図11)を実行する。なお、CPU31によって実行されるプログラムは、撮像装置10内のメモリに予め記憶されていてもよいし、メモリカード28から取得されてもよいし、他の機器との通信によって他の機器から取得されてもよい。
【0074】
CPU31には、メインメモリ32、メモリ制御回路33、およびプリセットデータ用メモリ35が接続される。また、メモリ制御回路33には保存用データメモリ34が接続される。メインメモリ32は、CPU31のワーク領域やバッファ領域として用いられる記憶手段である。すなわち、メインメモリ32は、上記撮影処理に用いられる各種データを記憶したり、外部(メモリカード28や他の機器等)から取得されるプログラムを記憶したりする。本実施形態では、メインメモリ32として例えばPSRAM(Pseudo−SRAM)を用いる。保存用データメモリ34は、CPU31によって実行されるプログラムや各カメラ23および25によって撮像された画像のデータ等を記憶するための記憶手段である。保存用データメモリ34は、例えばNAND型フラッシュメモリで構成される。メモリ制御回路33は、CPU31の指示に従って、保存用データメモリ34に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する回路である。プリセットデータ用メモリ35は、撮像装置10において予め設定される各種パラメータ等のデータ(プリセットデータ)を記憶するための記憶手段である。プリセットデータ用メモリ35としては、SPI(Serial Peripheral Interface)バスによってCPU31と接続されるフラッシュメモリを用いることができる。
【0075】
メモリカードI/F36はCPU31に接続される。メモリカードI/F36は、コネクタに装着されたメモリカード28に対するデータの読み出しおよび書き込みをCPU31の指示に従って行う。本実施形態では、各カメラ23および25によって撮像された画像データがメモリカード28に書き込まれたり、メモリカード28に記憶された画像データがメモリカード28から読み出されて保存用データメモリ34に記憶されたりする。
【0076】
無線通信モジュール37は、例えばIEEE802.11.b/gの規格に準拠した方式により、無線LANに接続する機能を有する。また、ローカル通信モジュール38は、所定の通信方式により同種の撮像装置との間で無線通信を行う機能を有する。無線通信モジュール37およびローカル通信モジュール38はCPU31に接続される。CPU31は、無線通信モジュール37を用いてインターネットを介して他の機器との間でデータを送受信したり、ローカル通信モジュール38を用いて同種の他の撮像装置との間でデータを送受信したりすることができる。
【0077】
また、CPU31には、RTC39および電源回路40が接続される。RTC39は、時間をカウントしてCPU31に出力する。CPU31は、RTC39によって計時された時間に基づき現在時刻(日付)を計算する。電源回路40は、撮像装置10が有する電源(電池;下ハウジングに収納される)からの電力を制御し、撮像装置10の各部品に電力を供給する。
【0078】
また、撮像装置10は、マイク42およびアンプ43を備えている。マイク42およびアンプ43はそれぞれI/F回路41に接続される。マイク42は、ユーザの音声を検知して音声信号をI/F回路41に出力する。アンプ43は、I/F回路41から音声信号を増幅してスピーカ(図示せず)から出力させる。I/F回路41はCPU31に接続される。また、タッチパネル13はI/F回路41に接続される。I/F回路41は、マイク42およびアンプ43(スピーカ)の制御を行う音声制御回路と、タッチパネルの制御を行うタッチパネル制御回路とを含む。音声制御回路は、音声信号に対するA/D変換およびD/A変換を行ったり、音声信号を所定の形式の音声データに変換したりする。タッチパネル制御回路は、タッチパネル13からの信号に基づいて所定の形式のタッチ位置データを生成してCPU31に出力する。タッチ位置データは、タッチパネル13の入力面のうちで入力が行われた位置の座標を示す。なお、タッチパネル制御回路は、タッチパネル13からの信号の読み込み、および、タッチ位置データの生成を所定時間に1回の割合で行う。CPU31は、タッチ位置データを取得することにより、タッチパネル13に対して入力が行われた位置を知ることができる。
【0079】
操作部14は、上記各ボタン14A〜14Iからなり、CPU31に接続される。操作部14からCPU31へは、各ボタン14A〜14Iに対する入力状況(押下されたか否か)を示す操作データが出力される。CPU31は、操作部14から操作データを取得することによって、操作部14に対する入力に従った処理を実行する。
【0080】
各カメラ23および25はCPU31に接続される。各カメラ23および25は、CPU31の指示に従って画像を撮像し、撮像した画像データをCPU31に出力する。本実施形態では、CPU31は各カメラ23および25のいずれか一方に対して撮像実行指示を行い、撮像実行指示を受けたカメラが画像を撮像して画像データをCPU31に送る。
【0081】
また、各LCD12および22はCPU31に接続される。各LCD12および22はCPU31の指示に従って画像を表示する。本実施形態では、CPU31は、各カメラ23および25のいずれかから取得した画像を上側LCD22に表示させ、所定の処理によって生成した操作画面を下側LCD12に表示させる。
【0082】
なお、図示していないが、撮像装置10は自身を振動させる振動機能を有している。振動機能は、例えばユーザに何らかの通知を行う(例えば、ユーザの操作ミスやメモリの容量オーバー等を通知する)目的で用いられる。本実施形態では、ユーザが下側ハウジング11を把持する使用態様を想定しているので、振動機能を実現する装置(例えば振動モータやソレノイド等のバイブレータ)は、下側ハウジング21に収納されることが好ましい。これによって、撮像装置10(下側ハウジング21)を把持しているユーザの手にその振動を伝達することができる。
【0083】
(撮像装置10における撮影処理)
次に、図11および図5を参照して、撮像装置10の動作について説明する。図11は、撮像装置10における撮影処理の流れを示すフローチャートである。電源ボタン14Fが押下されることによって撮像装置10の電源が投入されると、撮像装置10のCPU31は、メインメモリ32等の初期化を行った後、図11に示す撮影処理を行うためのプログラムの実行を開始する。なお、図11に示されるステップS1〜S9の処理ループは、所定時間(例えば1/60秒)に1回の割合で実行される。
【0084】
図11に示すステップS1において、CPU31は、内側カメラ23または外側カメラ25によって撮像された画像のデータを取得する。本実施形態では、各カメラ23および25のいずれか一方のカメラにおいてのみ画像が撮像される。ステップS1では、CPU31は、当該一方のカメラからのみ画像データを取得する。なお、本実施形態では、撮影処理の開始時においては、画像の撮像を行うカメラは外側カメラ25に設定される。ステップS1の次にステップS2の処理が実行される。
【0085】
上記ステップS1によってカメラ23または25から取得された画像データは、下側LCD12に表示される。図12は、各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図である。なお、図12においては、後述する入力画像生成処理においてユーザによって入力される画像がない場合における画像を示している。図12に示されるように、CPU31は、カメラ23または25によって撮像されたリアルタイムの画像(撮像画像)52を下側LCD12に表示させる。なお、上側LCD12には、ユーザに操作の仕方を説明する画像51が表示される。また、本実施形態においては、CPU31は、撮像画像とともに、各種ボタン画像53〜61を下側LCD12に表示させる。各ボタン画像53〜61は、その画像の位置に対してユーザがタッチ入力を行うことによって、撮像装置10に対する指示を行うための画像である。以下、各ボタン画像53〜61について説明する。
【0086】
ペンモード画像53、消しゴムモード画像54、およびシールモード画像55は、編集モードを変更するための画像である。ここで、本実施形態では、ペンモード、シールモード、および消しゴムモードという3つのモードが予め用意される。ペンモードにおいては、タッチパネル13に対して入力された入力軌跡の画像を撮像画像に付加することができる。シールモードにおいては、予め用意されたシール画像を撮像画像に付加することができる。消しゴムモードにおいては、ペンモードまたはシールモードで付加された画像を消去することができる。ペンモード画像53は、編集モードをペンモードに変更する指示を行うための画像である。消しゴムモード画像54は、編集モードを消しゴムモードに変更する指示を行うための画像である。シールモード画像55は、編集モードをシールモードに変更する指示を行うための画像である。
【0087】
太さ変更画像56は、ペンモードにおいて入力される線の太さを変更する指示を行うための画像である。色変更画像57は、ペンモードにおいて入力される線の色を変更する指示を行うための画像である。全消去画像58は、ペンモードまたはシールモードで付加された画像を全て消去する指示を行うための画像である。
【0088】
上記各ボタン画像53〜58を用いて指示を行うことによって、ユーザは、下側LCD12に表示される撮像画像の上に(撮像画像に重ねて)画像を入力することができる。以下では、ユーザによって入力される画像を「入力画像」と呼ぶ。入力画像を生成する処理(入力画像生成処理)の詳細については後述する。
【0089】
終了画像59は、撮影処理を終了する指示を行うための画像である。撮影指示画像60は、撮影指示を行うための画像である。本実施形態では、撮影指示とは、下側LCD12に表示されている画像(撮像画像に入力画像を重ねた画像)を保存(記録)する指示である。なお、撮影指示画像60は、ユーザが右手または左手のどちらの手で操作する場合にも操作しやすいように、下側ハウジング11の(左右方向に関して)略中央に表示されることが好ましい。したがって、仮に下側LCD12が下側ハウジング11の略中央に配置されていない場合、CPU31は、下側LCD12の画面中央ではなく、下側ハウジング11の略中央に配置されるように撮影指示画像60を表示することが好ましい。また、カメラ切替画像61は、カメラ切替指示を行うための画像である。カメラ切替指示とは、内側カメラおよび外側カメラ23および25のうちで、撮像を行うカメラを切り替える指示である。
【0090】
ステップS2において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。すなわち、操作部14から操作データを取得するとともに、タッチパネル13からタッチ位置データを取得する。取得された操作データおよびタッチ位置データは、メインメモリ32に記憶される。ステップS2の次にステップS3の処理が実行される。
【0091】
ステップS3において、CPU31は、カメラ切替指示が行われたか否かを判定する。本実施形態では、カメラ切替指示は、所定のボタン(例えばボタン14B、ボタン14C、ボタン14D、またはボタン14E)を押下するか、または、カメラ切替画像61が表示されている領域をタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことで行われる。したがって、ステップS3の判定処理においては、CPU31は、上記所定のボタンが押下されたか、または、カメラ切替画像61が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。なお、ステップS3の判定は、ステップS2でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップS3の判定結果が肯定の場合、ステップS4の処理が実行される。一方、ステップS3の判定結果が否定の場合、後述するステップS5の処理が実行される。
【0092】
ステップS4において、CPU31は、画像の撮像を行うカメラを切り替える。すなわち、画像の撮像を行うカメラが内側カメラ23である場合には、画像の撮像を行うカメラを外側カメラ25に変更し、画像の撮像を行うカメラが外側カメラ25である場合には、画像の撮像を行うカメラを内側カメラ23に変更する。具体的には、CPU31は、各カメラ23および25のうちで画像の撮像を行っている一方のカメラに対して動作を停止する旨の指示を行うととともに、他方のカメラに対して撮像を行う旨の指示(撮像実行指示)を行う。上記ステップS4の処理が実行された場合、次に行われるステップS1では切替後のカメラで撮像された画像のデータがCPU31によって取得され、次に行われるステップS6では切替後のカメラで撮像された画像が下側LCD12に表示されることになる。ステップS4の後、ステップS1の処理が再度実行される。
【0093】
ステップS5においては、CPU31は、入力画像生成処理を行う。入力画像生成処理とは、ユーザによる入力によって上記入力画像を生成する処理である。以下、図13および図14を参照して、入力画像生成処理の詳細を説明する。
【0094】
図13は、図11に示す入力画像生成処理(ステップS5)の流れを示すフローチャートである。入力画像生成処理においては、まずステップS11において、CPU31は、入力画像の生成操作が行われたか否かを判定する。すなわち、タッチパネル13の入力面のうちで撮像画像が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。ステップS11の判定は、ステップS2において取得されたタッチ位置データが、撮像画像が表示されている領域内の位置を示すか否かによって行うことができる。ステップS11の判定結果が肯定の場合、ステップS12の処理が実行される。一方、ステップS11の判定結果が否定の場合、後述するステップS17の処理が実行される。
【0095】
ステップS12において、CPU31は、現在の編集モードがペンモードであるか否かを判定する。なお、本実施形態では、編集処理の開始時には編集モードがペンモードに設定されているものとする。ステップS12の判定結果が肯定の場合、ステップS13の処理が実行される。一方、ステップS12の判定結果が否定の場合、後述するステップS14の処理が実行される。
【0096】
ステップS13においては、ペンモード時における処理が実行される。すなわち、CPU31は、撮像画像上において行われたタッチ入力の軌跡の画像を描画する。具体的には、ステップS2において現在までに取得されたタッチ位置データにより示される各位置を結ぶ線の画像を、各LCD12および22に表示すべき画像データを格納するメモリ(フレームバッファ)に描画する。なお、描画される線の太さおよび色は、後述するステップS20で設定される内容に従って決められる。ステップS13の処理は、タッチパネル13に対してユーザが入力を行った位置の軌跡を表す画像を生成して描画する処理であればどのような処理であってもよい。このような処理の一例は、後述するステップS52およびS53に示される。図14は、ペンモード時において各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図である。ステップS13の処理が実行される場合、後述する表示処理(ステップS6)において、下側LCD12に表示されている撮像画像に重ねて、ユーザが描いた軌跡を表す入力画像が表示されることとなる(図14参照)。ステップS13の次に、後述するステップS17の処理が実行される。
【0097】
一方、ステップS14において、CPU31は、現在の編集モードがシールモードであるか否かを判定する。ステップS14の判定結果が肯定の場合(すなわち、現在の編集モードがシールモードである場合)、ステップS15の処理が実行される。一方、ステップS14の判定結果が否定の場合(すなわち、現在の編集モードが消しゴムモードである場合)、後述するステップS16の処理が実行される。
【0098】
ステップS15においては、シールモード時における処理が実行される。すなわち、CPU31は、撮像画像上においてタッチ入力が行われた位置に所定のシール画像を描画する。具体的には、ステップS2において取得されたタッチ位置データにより示される位置に所定のシール画像を描画する。なお、ステップS15の処理は、タッチパネル13に対してユーザが入力を行った位置に所定のシール画像を生成して描画する処理であればどのような処理であってもよい。このような処理の一例は、後述するステップS60およびS61に示される。ステップS15の処理が実行される場合、後述する表示処理(ステップS6)において、下側LCD12に表示されている撮像画像に重ねて、所定のシール画像である入力画像が表示されることとなる。なお、CPU31は、シール画像を複数用意しておき、複数のシール画像の中から描画すべきシール画像をユーザに選択させるようにしてもよい。ステップS15の次に、後述するステップS17の処理が実行される。
【0099】
一方、ステップS16においては、消しゴムモード時における処理が実行される。すなわち、CPU31は、タッチパネル13に対する入力に応じて、編集画像上の入力画像(軌跡の画像またはシール画像)を消去する。具体的には、ステップS2において取得されたタッチ位置データにより示される位置に描画されている入力画像を消去する。ステップS16の次に、ステップS17の処理が実行される。
【0100】
ステップS17において、CPU31は、入力画像を全て消去する指示が行われたか否かを判定する。具体的には、上記全消去画像58が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。ステップS17の判定結果が肯定の場合、ステップS18の処理が実行される。一方、ステップS17の判定結果が否定の場合、ステップS18の処理がスキップされて後述するステップS19の処理が実行される。
【0101】
ステップS18において、CPU31は、現在までに生成・描画された入力画像を全て消去する。このように、ユーザは、全消去画像58をタッチすることによって、入力画像を描く操作を最初からやり直すことができる。ステップS18の次にステップS19の処理が実行される。
【0102】
ステップS19において、CPU31は、入力画像の生成操作に関する設定を変更する指示が行われたか否かを判定する。具体的には、上記各ボタン画像53〜57が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。ステップS19の判定結果が肯定の場合、ステップS20の処理が実行される。一方、ステップS19の判定結果が否定の場合、ステップS19の処理がスキップされ、CPU31は入力画像生成処理を終了する。
【0103】
ステップS20において、CPU31は、行われた指示に応じて設定を変更する。すなわち、各モード画像53〜55のいずれかに対してタッチ入力が行われた場合には、CPU31は、タッチ入力が行われたモード画像に対応するモードに編集モードを移行する。また、太さ変更画像56に対してタッチ入力が行われた場合には、CPU31は、ペンモードにおいて生成される線(軌跡)の太さの設定を変更する。具体的には、CPU31は、太さの異なる線の画像を複数表示し、太さの異なる複数の線のうちからユーザに所望の太さの線を選択させ、選択された太さとなるように線の太さの設定を変更する。また、色変更画像57に対してタッチ入力が行われた場合には、CPU31は、ペンモードにおいて生成される線(軌跡)の色を変更する。具体的には、CPU31は、複数の色の画像を複数表示し、複数の色のうちからユーザに所望の色を選択させ、選択された色となるように線の色の設定を変更する。以上のステップS20の終了後、CPU31は入力画像生成処理を終了する。
【0104】
以上のステップS5によって、ユーザは、下側LCD12に表示される撮像画像の上に(撮像画像に重ねて)画像を入力することができる。なお、本実施形態では、撮像画像にユーザが描いた画像や予め用意されたシール画像を付加する処理を例として説明したが、他の実施形態においては、CPU31は、撮像画像を歪ませる処理や、撮像画像内の人の顔の画像が含まれる場合において顔の表情を変える処理(画像認識処理によって顔の特徴点を検出し、当該特徴点の位置を変更する処理)や、ある線に関して線対称となる画像へと撮像画像を変換する処理等を実行してもよい。
【0105】
ステップS11の説明に戻り、ステップS5の次のステップS6において、CPU31は、各LCD12および22に所定の画像を表示させる表示処理を実行する。具体的には、上側LCD12には、図12に示す画像51のように、ユーザに操作の仕方を説明する画像が表示される。下側LCD12には、ステップS1で取得された撮像画像が表示されるとともに、各ボタン画像53〜61が表示される(図12参照)。さらに、入力画像生成処理において入力画像が生成・描画されている場合には、撮像画像の上に入力画像が表示される(図14参照)。なお、本実施形態では、ステップS1〜S6の処理が繰り返し実行されるので、撮像画像は毎回異なる画像となる。したがって、ユーザは、カメラ23または25によってリアルタイムで撮像される画像の上に入力画像を付加することができる。ステップS6の次にステップS7の処理が実行される。
【0106】
ステップS7において、CPU31は、撮影指示が行われたか否かを判定する。本実施形態では、撮影指示は、所定のボタン(例えばボタン14Gまたはボタン14H)を押下するか、または、撮影指示画像60が表示されている領域をタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことで行われる。したがって、ステップS7の判定処理においては、CPU31は、上記所定のボタンが押下されたか、または、撮影指示画像60が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。なお、ステップS7の判定は、ステップS2でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップS7の判定結果が肯定の場合、ステップS8の処理が実行される。一方、ステップS7の判定結果が否定の場合、後述するステップS9の処理が実行される。
【0107】
ステップS8において、CPU31は、下側LCD12に現在表示されている撮像画像および入力画像を保存する。すなわち、ステップS5で表示された撮像画像および入力画像のデータが例えば保存用データメモリ34に記憶される。これによって、ユーザは、撮像画像および撮像画像上に付加された入力画像を保存することができる。ステップS8の次にステップS9の処理が実行される。
【0108】
ステップS9において、CPU31は、編集処理を終了するか否かを判定する。この判定は、ユーザによって編集処理を終了する指示が行われたか否かによって行われる。具体的には、ステップS9の判定は、下側LCD12に表示される、終了画像59の領域に対してタッチ入力が行われたか否かによって行われる。ステップS9の判定結果が否定の場合、CPU31はステップS1の処理を再度実行する。以降、ステップS9において撮影処理を終了すると判定されるまで、ステップS1〜S9の処理ループが繰り返し実行される。一方、ステップS9の判定結果が肯定の場合、CPU31は、図11に示す撮影処理を終了する。
【0109】
以上に説明した撮影処理によって、ユーザは、撮影指示を行うことに応じて、カメラで撮像されている画像を保存することができる。ここで、本実施形態では、2つの表示装置を有する構成とし、一方の表示装置に現在撮影中の画像を表示するとともに、他方に、操作を説明するための画面を表示する。これによって、ユーザは、現在の撮像画像に加えて、操作を説明するための画面を見ながら撮影操作を行うことができるので、使いやすい撮像装置10を提供することができる。さらに、本実施形態では、下側LCD12にタッチパネル13を設ける構成とすることによって、操作をより行いやすくしている。
【0110】
また、本実施形態では、ユーザは、ボタン14Gまたはボタン14Hを押下することによって撮影指示を行うことができる。ボタン14Gまたはボタン14Hをシャッターボタンとして用いることで、ユーザは、下側ハウジング11を両手で把持したままシャッターボタンを押下することができるので、撮影操作を行いやすくなる。なお、他の実施形態においては、ボタン14B〜14Eのいくつかをシャッターボタンとして用いてもよい。この場合でも本実施形態と同様、ユーザは、下側ハウジング11を両手で把持したままシャッターボタンを押下することができる。また、方向入力ボタンAのいくつかのボタン(例えば1つの方向入力;例えば左入力)およびボタン14B〜Eのうちの1つのボタン(例えばボタン14D)の両方にシャッターボタンの機能を持たせるようにしてもよい。そのようにすれば、左利きのユーザも右利きのユーザもシャッターボタンを容易に操作することができる。
【0111】
(撮影処理の変形例)
上記実施形態では、撮影処理において、リアルタイムで取得される画像に対してユーザが入力画像を付加する場合を例として説明したが、撮影処理においては、撮像装置10によって撮像された画像(静止画)に対してユーザが入力画像を付加するようにしてもよい。以下、図18〜図22を参照して、撮影処理の変形例を説明する。
【0112】
図18は、変形例に係る撮影処理の流れを示すフローチャートである。電源ボタン14Fが押下されることによって撮像装置10の電源が投入されると、撮像装置10のCPU31は、メインメモリ32等の初期化を行った後、図18に示す撮影処理を行うためのプログラムの実行を開始する。なお、図18に示されるステップS31〜S44の処理ループは、編集処理(ステップS43)が実行される間を除き、所定時間(例えば1/60秒)に1回の割合で実行される。
【0113】
図18に示すステップS31において、CPU31は、内側カメラ23または外側カメラ25によって撮像された画像のデータを取得する。本変形例では、各カメラ23および25のいずれか一方のカメラにおいてのみ画像が撮像される。ステップS31では、CPU31は、当該一方のカメラからのみ画像データを取得する。なお、本変形例では、撮影処理の開始時においては、画像の撮像を行うカメラは外側カメラ25に設定される。ステップS31の次にステップS32の処理が実行される。
【0114】
ステップS32において、CPU31は、各LCD12および22に所定の画像を表示させる表示処理を実行する。図19は、ステップS32において各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図である。図19に示されるように、CPU31は、カメラ23または25によって撮像されたリアルタイムの画像(撮像画像)51を上側LCD22に表示させる。すなわち、ステップS31で取得した画像データを上側LCD22に出力する。また、本変形例では、撮像画像71に重ねて、現在の日付を示す画像72が上側LCD22に表示される。
【0115】
なお、本変形例では、メインメモリ32には、上側LCD22に表示される撮像画像の倍率を示す倍率データが記憶される。ステップS32においては、この倍率データにより示される倍率で撮像画像が上側LCD22に表示される。すなわち、CPU31は、撮像画像のうちで表示すべき範囲を上記倍率に従って決定し、決定した範囲の画像を、上側LCD22のサイズに合わせて必要に応じて拡大してから上側LCD22に表示する。なお、撮影処理の開始時においては、倍率データは、予め定められた所定の倍率(例えば、撮像画像の全体が上側LCD22に表示されるような倍率(1倍))を示すように設定される。倍率データの内容は、後述するズーム変更指示が行われた場合に変更される。したがって、撮像画像が拡大されて上側LCD22にされる場合には、撮像画像の全体でなく一部のみが表示されることがある。
【0116】
一方、CPU31は、撮像装置10を操作するための操作画面を下側LCD12に表示させる。図19に示されるように、ステップS32で表示される操作画面には、保存画像73A〜73Dと、タッチパネル13を用いて撮像装置10に対する各種指示を行うための指示画像74〜78とが含まれる。
【0117】
保存画像73A〜73Dは、撮像装置10によって過去に撮影されて撮像装置10(またはメモリカード28でもよい)に保存されている画像(保存画像と呼ぶ)である。本変形例では、保存画像のうち所定数(図19では4枚)の画像が下側LCD12に表示される。なお、メインメモリ32には、下側LCD12に表示される保存画像(表示保存画像)を示すデータが表示保存画像データとして記憶されている。表示保存画像データとは、例えば、保存画像に付されたIDを示すデータである。また、図19では、保存画像73A〜73Dは、撮影された日付(および日時)の順に並べて表示される。ここでは、最も左の保存画像73Aが最も古い時期に撮影された画像であり、左から2番目の保存画像73B、右から2番目の保存画像73C、最も右の保存画像73Dの順に撮影時期が新しくなっている。本変形例では、保存画像を編集する編集処理を行う旨の指示(編集指示)は、表示されている保存画像73A〜73Dをタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことによって行うことができる。
【0118】
また、下側LCD12には上記指示画像として、撮影指示画像74、カメラ切替画像75、ズームバー76、ズームカーソル77、ならびに、表示変更画像78Aおよび78Bが表示される。撮影指示画像74は、タッチパネル13を用いて撮影指示を行うための画像である。撮影指示とは、撮像装置10のカメラ23または25に撮影を行わせる指示である。カメラ切替画像75は、タッチパネル13を用いてカメラ切替指示を行うための画像である。カメラ切替指示とは、内側カメラおよび外側カメラ23および25のうちで、撮像を行うカメラを切り替える指示である。ズームバー76およびズームカーソル77は、タッチパネル13を用いてズーム変更指示を行うための画像である。ズーム変更指示は、上側LCD22に表示される撮像画像を拡大/縮小する指示である。表示変更画像78Aおよび78Bは、表示変更指示を行うための画像である。表示変更指示とは、撮像装置10に保存されている保存画像のうち、保存画像73A〜73Dとして下側LCD12に表示する保存画像を変更する指示である。これらの各指示の操作方法、および、当該各指示に従って撮像装置10が実行する処理については後述する。
【0119】
図18の説明に戻り、ステップS32の次にステップS33の処理が実行される。ステップS33において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。すなわち、操作部14から操作データを取得するとともに、タッチパネル13からタッチ位置データを取得する。取得された操作データおよびタッチ位置データは、メインメモリ32に記憶される。ステップS33の次にステップS34の処理が実行される。
【0120】
ステップS34において、CPU31は、撮影指示が行われたか否かを判定する。本変形例では、撮影指示は、所定のボタン(例えばボタン14Gまたはボタン14H)を押下するか、または、撮影指示画像74が表示されている領域をタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことで行われる。したがって、ステップS34の判定処理においては、CPU31は、上記所定のボタンが押下されたか、または、撮影指示画像74が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。なお、ステップS34の判定は、ステップS33でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップS34の判定結果が肯定の場合、ステップS35の処理が実行される。一方、ステップS34の判定結果が否定の場合、後述するステップS36の処理が実行される。
【0121】
ステップS35において、CPU31は、撮影処理を行う、すなわち、ステップS31でカメラから取得した画像のデータを保存用データメモリ34に記憶(保存)する。なお、他の実施形態においては、CPU31は、ステップS31でカメラから取得された画像データを各LCD12および22のいずれかに表示させ、当該画像データを保存するか否かをユーザに確認するようにしてもよい。そして、ユーザが画像データを保存する旨の指示を行った場合にのみ、当該画像データを保存用データメモリ34に記憶(保存)するようにしてもよい。また、他の実施形態においては、CPU31は、撮像した画像のデータをメモリカード28に記憶するようにしてもよいし、装置本体(保存用データメモリ34)に記憶するかメモリカード28に記憶するかをユーザに指定させるようにしてもよい。ステップS35の後、後述するステップS42の処理が実行される。
【0122】
一方、ステップS36において、CPU31は、カメラ切替指示が行われたか否かを判定する。本変形例では、カメラ切替指示は、所定のボタン(例えばボタン14B、ボタン14C、ボタン14D、またはボタン14E)を押下するか、または、カメラ切替画像75が表示されている領域をタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことで行われる。したがって、ステップS36の判定処理においては、CPU31は、上記所定のボタンが押下されたか、または、カメラ切替画像75が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。なお、ステップS36の判定は、ステップS33でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップS36の判定結果が肯定の場合、ステップS37の処理が実行される。一方、ステップS36の判定結果が否定の場合、後述するステップS38の処理が実行される。
【0123】
ステップS37において、CPU31は、画像の撮像を行うカメラを切り替える。すなわち、画像の撮像を行うカメラが内側カメラ23である場合には、画像の撮像を行うカメラを外側カメラ25に変更し、画像の撮像を行うカメラが外側カメラ25である場合には、画像の撮像を行うカメラを内側カメラ23に変更する。具体的には、CPU31は、各カメラ23および25のうちで画像の撮像を行っている一方のカメラに対して動作を停止する旨の指示を行うととともに、他方のカメラに対して撮像を行う旨の指示(撮像実行指示)を行う。上記ステップS37の処理が実行された場合、次に行われるステップS31では切替後のカメラで撮像された画像のデータがCPU31によって取得され、次に行われるステップS32では切替後のカメラで撮像された画像が上側LCD22に表示されることになる。ステップS37の後、後述するステップS42の処理が実行される。
【0124】
一方、ステップS38において、CPU31は、ズーム変更指示が行われたか否かを判定する。本変形例では、ズーム変更指示は、所定のボタン(例えば方向入力ボタン14Aの上ボタンまたは下ボタン)またはタッチパネル13に対する入力によって、ズームカーソル77をズームバー76上で上下に移動させることで行われる。具体的には、ズームカーソル77は、方向入力ボタン14Aの上ボタンが押下されることに応じて所定距離だけ上に移動し、方向入力ボタン14Aの下ボタンが押下されることに応じて所定距離だけ下に移動する。また、ユーザは、ズームカーソル77が表示されている画面領域をまずタッチし、タッチしたままタッチ位置を上下にずらす操作をタッチパネル13に対して行うことで、ズームカーソル77を上下に動かすことができる。したがって、ステップS38の判定処理においては、CPU31は、上記所定のボタンが押下されたか、または、ズームカーソル77を移動させる操作がタッチパネル13に対して行われたかを判定する。なお、ステップS38の判定は、ステップS33でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップS38の判定結果が肯定の場合、ステップS39の処理が実行される。一方、ステップS38の判定結果が否定の場合、後述するステップS40の処理が実行される。
【0125】
ステップS39において、CPU31は、上側LCD22に表示される撮像画像をズーム変更指示に従って拡大/縮小する。すなわち、ズームカーソル77を上に動かす指示が行われた場合には、メインメモリ32に記憶されている倍率データの内容を、倍率が小さくなるように変更する。これによって、次に行われるステップS32では、撮像画像が前回のステップS32に比べて縮小されて表示されることになる。一方、ズームカーソル77を下に動かす指示が行われた場合には、メインメモリ32に記憶されている倍率データの内容を、倍率が大きくなるように変更する。これによって、次に行われるステップS32では、撮像画像が前回のステップS32に比べて拡大されて表示されることになる。ステップS39の後、後述するステップS42の処理が実行される。
【0126】
一方、ステップS40において、CPU31は、表示変更指示が行われたか否かを判定する。本変形例では、表示変更指示は、所定のボタン(例えば方向入力ボタン14Aの左ボタンまたは右ボタン)を押下するか、または、表示変更画像78Aが表示されている領域および表示変更画像78Bが表示されている領域のいずれかをタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことで行われる。したがって、ステップS40の判定処理においては、CPU31は、上記所定のボタンが押下されたか、または、表示変更画像78Aが表示されている領域および表示変更画像78Bのいずれかをタッチする入力が行われたかを判定する。なお、ステップS40の判定は、ステップS33でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップS40の判定結果が肯定の場合、ステップS41の処理が実行される。一方、ステップS40の判定結果が否定の場合、後述するステップS42の処理が実行される。
【0127】
ステップS41においては、CPU31は、保存画像のうちで、下側LCD12に表示される保存画像(表示保存画像)を変更する。具体的には、方向入力ボタン14Aの右ボタンが押下されるか、または、表示変更画像78Bがタッチされた場合、表示保存画像は、新しい方に画像1つ分ずらされる。すなわち、現在の4つの表示保存画像のうちで最も古い時期に撮影された画像が表示保存画像から削除される。さらに、現在の4つの表示保存画像のうちで最も新しい時期に撮影された画像の次に撮影された保存画像が、新たな表示保存画像として追加される。一方、方向入力ボタン14Aの左ボタンが押下されるか、または、表示変更画像78Aがタッチされた場合、表示保存画像は、古い方に画像1つ分ずらされる。すなわち、現在の4つの表示保存画像のうちで最も新しい時期に撮影された画像が表示保存画像から削除される。さらに、現在の4つの表示保存画像のうちで最も古い時期に撮影された画像の1つ前に撮影された保存画像が、新たな表示保存画像として追加される。メインメモリ32には、ステップS40による変更後の表示保存画像を示すデータが、新たな表示保存画像データとして記憶される。ステップS41の後、後述するステップS42の処理が実行される。
【0128】
ステップS42において、CPU31は、編集指示が行われたか否かを判定する。本変形例では、編集指示は、表示されている保存画像73A〜73Dのうちで、編集を行いたい保存画像の表示領域をタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことで行われる。したがって、ステップS42の判定処理においては、CPU31は、保存画像73A〜73Dが表示されている領域のいずれかをタッチする入力が行われたかを判定する。なお、ステップS42の判定は、ステップS33でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップS42の判定結果が肯定の場合、ステップS43の処理が実行される。一方、ステップS42の判定結果が否定の場合、後述するステップS44の処理が実行される。
【0129】
ステップS43において、CPU31は、編集処理を実行する。編集処理とは、保存画像に対して編集するための処理である。以下では、編集の対象となる保存画像を編集画像と呼ぶ。以下、図20〜図22を参照して、編集処理の詳細を説明する。
【0130】
図20は、図18に示す編集処理(ステップS43)の流れを示すフローチャートである。編集処理においては、まずステップS51において、CPU31は、現在の編集モードがペンモードであるか否かを判定する。ここで、本変形例では、編集処理においては、ペンモード、シールモード、および消しゴムモードという3つのモードが予め用意される。ペンモードにおいては、タッチパネル13に対して入力された入力軌跡の画像を編集画像に付加することができる。シールモードにおいては、予め用意されたシール画像を編集画像に付加することができる。消しゴムモードにおいては、ペンモードまたはシールモードで付加された画像を消去することができる。なお、本変形例では、編集処理の開始時には編集モードがペンモードに設定されているものとする。ステップS51の判定結果が肯定の場合、ステップS52の処理が実行される。一方、ステップS51の判定結果が否定の場合、後述するステップS58の処理が実行される。
【0131】
ステップS52〜S57においては、ペンモード時における処理が実行される。図21は、編集処理のペンモード時において各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図である。図21に示されるように、編集処理中において下側LCD12には、編集を行うための操作画面(編集画面)が表示される。具体的には、下側LCD12には、編集画像81の一部または全部が表示される。編集画像81は、編集の対象となる保存画像、すなわち、図19に示す保存画像73A〜73Dのうちでタッチ入力により指定された保存画像である。また、下側LCD12には、各種操作を行うための画像84〜90が表示される。これらの画像84〜90を用いた操作の詳細は後述する。一方、編集処理中において上側LCD22には、図21に示されるように、編集画像81の全体が表示される。なお、図21に示す点線領域82は、編集画像81のうちで、下側LCD12に表示される領域を示している。このような点線領域82の画像は上側LCD22に表示されてもよいし、されなくてもよい。なお、編集処理中においてはカメラ23または25によって撮像されたリアルタイムの画像は表示されないので、CPU31は、各カメラ23および25に撮像動作を行わないように指示してもよい。以下、図21を参照して、ペンモード時における処理(ステップS52〜S57)の詳細を説明する。
【0132】
ステップS52において、CPU31は、タッチパネル13に対する入力を受け付ける。すなわち、タッチパネル13からタッチ位置データを取得する。取得されたタッチ位置データはメインメモリ32に記憶される。ステップS52の次にステップS53の処理が実行される。
【0133】
ステップS53において、CPU31は、タッチパネル13に対する入力に応じて、入力軌跡83の画像を表示する。すなわち、編集画像81の領域に対してタッチパネル13によるタッチ入力が行われた場合、入力軌跡83の画像を表示する。入力軌跡83は、タッチパネル13によるタッチ入力が行われた位置の軌跡を示す画像である。具体的には、ステップS52において取得されたタッチ位置データが、編集画像81が表示される領域内の位置を示す場合、CPU31は、編集画像81の当該位置に入力軌跡83の画像を追加する。そして、画像が追加された編集画像81を各LCD12および22に表示する。なお、ペンモード中においてはステップS51〜S56の処理ループが所定時間(1フレーム時間(1/60秒))に1回の割合で繰り返されるので、ステップS52およびS53の処理がペンモード中において繰り返される。したがって、ユーザがタッチパネル13に対して軌跡を描くように連続して入力を行った場合には、当該軌跡を示すように入力軌跡83の画像が生成されて表示されることになる。なお、ステップS53における入力軌跡83の生成・表示処理は、編集画像81の領域に対してタッチ入力が行われた場合にのみ実行され、タッチ入力が行われていない場合、および、編集画像81以外の領域に対してタッチ入力が行われた場合には実行されない。ステップS53の次にステップS54の処理が実行される。
【0134】
ステップS54において、CPU31は、下側LCD12に表示される編集画像81の拡大・縮小処理を行う。この拡大・縮小処理は、倍率変更指示が行われた場合、すなわち、下側LCD12に表示される倍率変更指示画像89の領域に対してタッチパネル13による入力が行われた場合に実行される。なお、倍率変更指示画像89は、下側LCD12に表示される編集画像81を拡大・縮小する指示を行うための画像である。ステップS54において、CPU31は、ステップS52において取得されたタッチ位置データが、倍率変更指示画像89が表示される領域内の位置を示す場合、下側LCD12に表示される編集画像81を表示する倍率を切り替える。本変形例では、編集画像81を表示する倍率は例えば3段階であり、CPU31は、倍率変更指示が行われる度に、倍率小、倍率中、倍率大の順に倍率を変更する。また、倍率大の場合に倍率変更指示が行われた場合には、倍率小に倍率を変更する。以上によって、ユーザによって倍率変更指示が行われた場合には、下側LCD12に表示される編集画像81の倍率が変更される。なお、ステップS54における倍率の変更処理は、倍率変更指示画像89の領域に対してタッチ入力が行われた場合にのみ実行され、タッチパネル13に対する入力が行われていない場合、および、倍率変更指示画像89以外の領域に対してタッチ入力が行われた場合には実行されない。ステップS54の次にステップS55の処理が実行される。
【0135】
ステップS55において、CPU31は、下側LCD12に表示される編集画像81の移動処理を行う。この移動処理は、移動指示が行われた場合、すなわち、下側LCD12に表示される移動指示画像90の領域に対してタッチ入力が行われた場合に実行される。移動指示画像90は、下側LCD12に表示される編集画像81を移動(スクロール)する指示を行うための画像である。ステップS55において、CPU31は、ステップS52において取得されたタッチ位置データが、移動指示画像90が表示される領域内の位置を示す場合、下側LCD12に表示される編集画像81をスクロールさせて表示する。本変形例では、図21に示されるように、移動指示画像90には上下左右の4方向を示す画像(図21では3角形の画像)が含まれている。CPU31は、当該画像のいずれかの領域に対してタッチ入力が行われた場合、タッチ入力が行われた画像に対応する方向に編集画像81をスクロールさせる。なお、ステップS55における移動処理は、移動指示画像90の領域に対してタッチ入力が行われた場合にのみ実行され、タッチパネル13に対する入力が行われていない場合、および、移動指示画像90以外の領域に対してタッチ入力が行われた場合には実行されない。ステップS55の次にステップS56の処理が実行される。
【0136】
ステップS56において、CPU31は、編集モードを変更するか否かを判定する。この判定は、ユーザによってモード変更指示が行われたか否かによって行われる。具体的には、ステップS56の判定は、下側LCD12に表示される、ペンモード画像84、消しゴムモード画像85、シールモード画像86のいずれかの領域に対してタッチ入力が行われたか否かによって行われる。なお、ペンモード画像84は、編集モードをペンモードに変更する指示を行うための画像である。消しゴムモード画像85は、編集モードを消しゴムモードに変更する指示を行うための画像である。シールモード画像86は、編集モードをシールモードに変更する指示を行うための画像である。ステップS56において、CPU31は、ステップS52において取得されたタッチ位置データにより示される位置が、ペンモード画像84、消しゴムモード画像85、シールモード画像86のいずれかが表示される領域内の位置である場合、判定結果が肯定であると判断する。そして、編集モードを、当該入力が行われた画像に対応するモードに変更する。一方、タッチ位置データにより示される位置が、ペンモード画像84、消しゴムモード画像85、シールモード画像86のいずれかが表示される領域内の位置でない場合、判定結果が否定であると判断する。この場合、編集モードは変更されない。ステップS56の判定結果が肯定の場合、ステップS51の処理が再度実行される。一方、ステップS56の判定結果が否定の場合、ステップS57の処理が実行される。
【0137】
ステップS57においては、CPU31は、編集処理を終了するか否かを判定する。この判定は、ユーザによって編集処理を終了する指示が行われたか否かによって行われる。具体的には、ステップS57の判定は、下側LCD12に表示される、中止指示画像87および完了指示画像88のいずれかの領域に対してタッチ入力が行われたか否かによって行われる。なお、中止指示画像87は、編集処理を中止する指示を行うための画像である。完了指示画像88は、編集処理を完了する指示を行うための画像である。ステップS57において、CPU31は、ステップS52において取得されたタッチ位置データにより示される位置が、中止指示画像87および完了指示画像88のいずれかが表示される領域内の位置である場合、判定結果が肯定であると判断する。一方、タッチ位置データにより示される位置が、中止指示画像87および完了指示画像88のいずれかが表示される領域内の位置でない場合、判定結果が否定であると判断する。ステップS57の判定結果が肯定の場合、後述するステップS72の処理が実行される。一方、ステップS57の判定結果が否定の場合、ステップS52の処理が再度実行される。
【0138】
以上のように、ペンモード時の処理(ステップS52〜S57)は、ステップS56の判定結果が肯定となるか、または、ステップS57の判定結果が否定となるまで繰り返される。また、ペンモード中においてユーザがタッチパネル13に対して軌跡を入力することによって、入力軌跡83の画像が編集画像に付加される(図21参照)。
【0139】
一方、ステップS58において、CPU31は、現在の編集モードがシールモードであるか否かを判定する。ステップS58の判定結果が肯定の場合(すなわち、現在の編集モードがシールモードである場合)、ステップS59の処理が実行される。一方、ステップS58の判定結果が否定の場合(すなわち、現在の編集モードが消しゴムモードである場合)、後述するステップS66の処理が実行される。
【0140】
ステップS59〜S65においては、シールモード時における処理が実行される。図22は、編集処理のシールモード時において各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図である。図22に示されるように、シールモード時においてもペンモード時と同様、各LCD12および22に編集画像81が表示され、下側LCD12には各種操作を行うための画像64〜70が表示される。以下、図22を参照して、シールモード時における処理(ステップS59〜S65)の詳細を説明する。
【0141】
ステップS59において、CPU31は、編集画像81に付加すべきシール画像を選択する。シール画像の選択は、メインメモリ32、保存用データメモリ34、またはメモリカード28に予め記憶されているシール画像のうちから、ユーザが所望のシール画像を指定することにより行われる。ステップS59によってシール画像が選択されると、選択されたシール画像が編集画像81の所定位置(例えば中央の位置)に付加される。これによって、各LCD12および22には編集画像81にシール画像91が付加されて表示される(図22)。以上のステップS59の次にステップS60の処理が実行される。
【0142】
ステップS60において、CPU31は、タッチパネル13に対する入力を受け付ける。ステップS60の処理は、上記ステップS52の処理と同じである。続くステップS61において、CPU31は、タッチパネル13に対する入力に応じて、編集画像81上のシール画像91を移動させる。シール画像91の移動操作は、前述したズーム変更指示(ステップS38)と同様の操作によって行われる。すなわち、ユーザは、シール画像91が表示されている領域をまずタッチし、タッチしたままタッチ位置をずらす操作をタッチパネル13に対して行うことで、シール画像91を移動させることができる。なお、CPU31は、ステップS60でメインメモリ32に記憶されたタッチ位置データを参照することによってシール画像91の移動操作を検出することができる。なお、ステップS61におけるシール画像91の移動処理は、上記のシール画像91を移動する操作が行われた場合にのみ実行され、タッチパネル13に対する入力が行われていない場合、および、当該操作以外の操作が行われた場合には実行されない。ステップS61の次にステップS62の処理が実行される。
【0143】
ステップS62において、CPU31は、下側LCD12に表示される編集画像81の拡大・縮小処理を行う。ステップS62の処理は、上記ステップS54の処理と同じである。なお、シールモードにおいて、下側LCD12に表示される編集画像81の倍率が変更された場合、シール画像91も編集画像81の拡大・縮小に伴って拡大・縮小し、編集画像81のサイズとシール画像91のサイズとの比率は変化しない。続くステップS63において、CPU31は、下側LCD12に表示される編集画像81の移動処理を行う。ステップS63の処理は、上記ステップS55の処理と同じである。ステップS63の次にステップS64の処理が実行される。
【0144】
ステップS64において、CPU31は、編集モードを変更するか否かを判定する。ステップS64の処理は、上記ステップS56の処理と同じである。ステップS64の判定結果が肯定の場合、ステップS51の処理が再度実行される。一方、ステップS64の判定結果が否定の場合、ステップS65の処理が実行される。
【0145】
ステップS65においては、CPU31は、編集処理を終了するか否かを判定する。ステップS65の処理は、上記ステップS57の処理と同じである。ステップS65の判定結果が肯定の場合、後述するステップS72の処理が実行される。一方、ステップS65の判定結果が否定の場合、ステップS60の処理が再度実行される。
【0146】
以上のように、シールモード時の処理(ステップS60〜S65)は、ステップS64の判定結果が肯定となるか、または、ステップS65の判定結果が否定となるまで繰り返される。また、シールモード中においてはシール画像91が編集画像81に付加され、ユーザは、タッチパネル13に対する入力によってシール画像を所望の位置に配置させることができる。
【0147】
一方、ステップS58の判定結果が否定である場合、すなわち、現在の編集モードが消しゴムモードである場合には、ステップS66〜S71の処理が実行される。消しゴムモードにおいてもペンモードおよびシールモード時と同様、各LCD12および22に編集画像81が表示され、下側LCD12には各種操作を行うための画像64〜70が表示される。また、消しゴムモードにおいては、編集処理が開始されてから消しゴムモードに移行するまでの間に付加された入力軌跡83およびシール画像91が、編集画像81とともに各LCD12および22に表示される。
【0148】
ステップS66において、CPU31は、タッチパネル13に対する入力を受け付ける。ステップS66の処理は、上記ステップS52の処理と同じである。続くステップS67において、CPU31は、タッチパネル13に対する入力に応じて、編集画像81上の入力軌跡83の画像またはシール画像91を消去する。具体的には、ステップS66において取得されたタッチ位置データが、編集画像81に付加された入力軌跡83またはシール画像91が表示される領域内の位置を示す場合、CPU31は、編集画像81の当該位置に付加されている画像を消去する。そして、画像が消去された編集画像81を各LCD12および22に表示する。なお、ステップS67における画像の消去処理は、入力軌跡83またはシール画像91の領域に対してタッチ入力が行われた場合にのみ実行され、タッチパネル13に対する入力が行われていない場合、および、入力軌跡83およびシール画像91以外の領域に対してタッチ入力が行われた場合には実行されない。ステップS67の次にステップS68の処理が実行される。
【0149】
CPU31は、ステップS68において、下側LCD12に表示される編集画像81の拡大・縮小処理を行い、ステップS69において、当該編集画像81の移動処理を行う。ステップS68およびS69の処理は、上記ステップS54およびS55の処理と同じである。
【0150】
続くステップS70において、CPU31は、編集モードを変更するか否かを判定する。ステップS70の処理は、上記ステップS56の処理と同じである。ステップS70の判定結果が肯定の場合、ステップS51の処理が再度実行される。一方、ステップS70の判定結果が否定の場合、ステップS71の処理が実行される。
【0151】
ステップS71においては、CPU31は、編集処理を終了するか否かを判定する。ステップS71の処理は、上記ステップS57の処理と同じである。ステップS71の判定結果が肯定の場合、ステップS72の処理が実行される。一方、ステップS71の判定結果が否定の場合、ステップS66の処理が再度実行される。
【0152】
以上のように、消しゴムモード時の処理(ステップS66〜S71)は、ステップS640の判定結果が肯定となるか、または、ステップS71の判定結果が否定となるまで繰り返される。また、消しゴムモード中においては入力軌跡83の画像およびシール画像91が、タッチパネル13に対する入力に応じて消去される。
【0153】
上記ステップS57,S65,またはS71において編集処理を終了すると判定された場合、ステップS72の処理が実行される。ステップS72においては、CPU31は、編集処理によって編集された編集画像81を保存するか否かを判定する。この判定は、ステップS52,S60,またはS66で取得されたタッチ位置データに基づき、中止指示画像87および完了指示画像88のいずれの領域に対してタッチ入力が行われたか否かによって行われる。すなわち、中止指示画像87の領域に対してタッチ入力が行われた場合、CPU31は、編集処理を中止する、すなわち、編集画像を保存しないと判断する。一方、完了指示画像88の領域に対してタッチ入力が行われた場合、CPU31は、編集処理を完了する、すなわち、編集画像を保存すると判断する。ステップS72の判定結果が肯定の場合、ステップS73の処理が実行される。一方、ステップS72の判定結果が否定の場合、CPU31は、ステップS73の処理をスキップして図20に示す編集処理を終了する。
【0154】
ステップS73において、CPU31は、編集画像81を保存用データメモリ34に保存(記憶)する。なお、編集画像81は、編集処理前の保存画像に対して上書きして保存されてもよいし、編集処理前の保存画像とは別に保存されてもよいし、上書きして保存するか別に保存するかをユーザに選択させるようにしてもよい。また、編集画像81の保存先は、保存用データメモリ34に代えてメモリカード28であってもよい。ステップS73の後、CPU31は、図20に示す編集処理を終了する。
【0155】
以上に説明した編集処理によれば、ユーザは、タッチパネル13に対して軌跡を描く入力を行うことによって、編集画像に対して文字や絵を付加することができる。また、シール画像を編集画像上の所望の位置に付加することができる。
【0156】
図18の説明に戻り、上記編集処理(ステップS43)の次に、ステップS44の処理が実行される。ステップS44において、CPU31は、撮影処理を終了するか否かを判定する。具体的には、電源ボタン14Fが押下されたか否かを判定する。ステップS44の判定結果が否定の場合、CPU31はステップS31の処理を再度実行する。以降、ステップS44において撮影処理を終了すると判定されるまで、ステップS31〜S44の処理ループが繰り返し実行される。一方、ステップS44の判定結果が肯定の場合、CPU31は、図18に示す撮影処理を終了する。
【0157】
以上に説明した撮影処理によって、ユーザは、撮影指示を行うことに応じて、カメラで撮像されている画像を保存することができる。ここで、本変形例では、2つの表示装置を有する構成とし、一方の表示装置に現在撮影中の画像を表示するとともに、他方に、操作画面や過去に撮影した画像を表示する。これによって、ユーザは、上側LCD22に表示されている現在の撮像画像に加えて、操作画面および過去に撮影した画像を見ながら撮影操作を行うことができるので、使いやすい撮像装置10を提供することができる。さらに、本変形例では、下側LCD12にタッチパネル13を設ける構成とすることによって、操作をより行いやすくしている。
【0158】
以上の実施形態において説明したように、撮像装置は以下のように構成されてもよい。
【0159】
撮像装置は、上述の課題2に関して、撮像時に表示画面の視認性やタッチパネルの操作性を保ちながらユーザがしっかりと把持することを目的として、下記(1−1)〜(1−13)のように構成されてもよい。
【0160】
(1−1)撮像装置は、第1のハウジング(下側ハウジング11)と、第2のハウジング(上側ハウジング21)と、第1の表示部(下側LCD12)と、第1の撮像部(外側カメラ25)と、複数の操作ボタン(ボタン14A〜14E)と、タッチパネル(13)とを備える。第1のハウジングは横長形状である。第2のハウジングは、横長形状であり、その長辺が第1のハウジングの上側の長辺と折り畳み可能に接続される。第1の表示部は、第1および第2のハウジングを折り畳んだ場合に内側となる面である第1のハウジングの内側面に表示画面が設けられる。第1の撮像部は、第1および第2のハウジングを折り畳んだ場合に外側となる面である第2のハウジングの外側面に設けられ、第1のハウジングとの接続部分の反対側の端部に配置される。複数の操作ボタンは、第1のハウジングの内側面上であって、第1のハウジングの長手方向に関して表示画面の両側に設けられる。タッチパネルは、表示画面上に設けられる。
【0161】
上記(1−1)によれば、撮像装置を横持ちで把持する場合には、第1のハウジングの表示画面の両側部分(操作ボタンが設けられた部分)を把持することによって、ユーザはしっかりと撮像装置を把持することができる。このとき、ユーザの手は操作ボタンにかかり、表示画面にかからないので、表示画面が手に隠れて見えなくなることもなく、表示画面の視認性を維持することができる。つまり、撮像時に表示画面の視認性を保ちながらユーザがしっかりと把持することのできる撮像装置を実現することができる。
【0162】
さらに、上記(1−1)によれば、ユーザが把持する第1のハウジングに表示部およびタッチパネルを設けている。したがって、撮像装置を把持して使用する場合であっても、机等に置いて使用する場合であっても、タッチパネルに対する操作が(第2のハウジングにタッチパネルが設けられている場合に比べて)行いやすい。
【0163】
(1−2)撮像装置は、第1および第2のハウジングを折り畳んだ場合に内側となる第2のハウジングの内側面に表示画面が設けられる第2の表示部(上側LCD22)をさらに備えていてもよい。このとき、第2のハウジングの内側面上における第2表示部の両側には、第1のハウジングの内側面において複数操作ボタンが設けられる領域(A1およびA2)と同じ幅の非表示画面領域(B1およびB2)が設けられる。
【0164】
(1−3)第2のハウジングの幅は第1のハウジングの幅と同じであってもよい。このとき、第1の表示部の表示画面と第2の表示部の表示画面とは同じ幅であり、かつ、長手方向に関して同じ位置に設けられる。
【0165】
(1−4)撮像装置は、第2のハウジングの非表示画面領域の内部に設けられるスピーカをさらに備えていてもよい。
【0166】
上記(1−2)〜(1−4)によれば、撮像装置は2つの表示画面を備えるので、より多くの情報を表示することができる。さらに、第2のハウジングにおける表示画面の両側に非表示画面領域が設けられる構成(上記(1−2))によれば、撮像装置を横持ちの状態から90°回転させて縦持ちにした場合でも、ユーザは撮像装置をしっかりと把持することができる。すなわち、撮像装置を縦持ちで把持する場合、ユーザは、第1のハウジングの操作ボタンが設けられる領域および上記非表示画面領域を親指で支持し、各ハウジングにおいて表示画面が設けられる面の裏面を人差し指から小指で支持することができる。これによって、ユーザは撮像装置をしっかりと把持することができるとともに、親指が表示画面にかかることがなく、表示画面の視認性も損なわれない。さらに、上記(4)によれば、第2のハウジングの非表示画面領域の内部にスピーカを配置することによって、第2のハウジングの内部空間を有効に活用することができ、撮像装置を小型化することができる。
【0167】
(1−5)第2の表示部は、第1の撮像部で撮像された画像をリアルタイムで表示してもよい。このとき、第1の表示部は、撮像装置に対する操作を行うための操作画面を表示する(図19参照)。これによれば、リアルタイムの撮像画像が表示される表示画面と、当該撮像画像を撮像する第1の撮像部とはともに第2のハウジングに設けられることになる。これによれば、第1の撮像部の撮像方向を変化させれば、その変化に伴って表示画面の向きが変化することになるので、ユーザは、撮像方向を直感的にわかりやすく把握することができる。また、上記によれば、ユーザが把持する第1のハウジングに設けられる表示画面に操作画面が表示されるので、入力手段(タッチパネルおよび操作ボタン)の近傍の表示画面に操作画面が表示されることとなる。したがって、ユーザは、操作画面を見ながらの操作を容易に行うことができる。
【0168】
(1−6)第1の表示部は、第1の撮像部で撮像されたリアルタイムの画像が第2の表示部に表示されている場合、タッチパネルに対する入力のための画像を操作画面として表示してもよい。これによれば、撮像装置に対する操作をタッチパネルを用いて容易に行うことができる。
【0169】
(1−7)第1の表示部は、撮像された画像に対して編集を行うための画像を表示してもよい。これによれば、ユーザは、編集処理をタッチパネルを用いて容易に行うことができる。
【0170】
(1−8)撮像装置は、第1および第2のハウジングを折り畳んだ場合に内側となる第2のハウジングの内側面に設けられ、かつ、第2の表示部の画面よりも第1および第2のハウジングの連結部分に近い側に設けられる第2の撮像部(内側カメラ23)をさらに備えていてもよい。これによれば、ユーザは撮像装置を持ち替えることなく、異なる2方向を撮像することができる。また、第2の撮像部を用いて撮影を行う場合においても第1の撮像部の場合と同様、第2のハウジングの角度を調整することにより、撮像方向を容易に変更することができ、特別な機構を設けなくても撮像部の撮像方向を変更することができる。さらに、第2の撮像部は、各ハウジングを折り畳んだ状態では外側に露出しないので、折り畳んだ状態とすることによって第2の撮像部を保護することができる。
【0171】
(1−9)撮像装置は、第1のハウジングの上側の長辺の右端に配置され、撮像された画像を保存する指示を行うための撮像指示ボタン(ボタン14H)をさらに備えていてもよい。これによれば、ユーザは、第1のハウジングを把持した状態において、人差し指で容易に撮影指示ボタンを押下することができる。
【0172】
(1−10)撮像装置は、第1のハウジングの上側の長辺の両端にそれぞれ配置され、撮像された画像を保存する指示を行うための2つの撮像指示ボタン(ボタン14Hおよび14G)をさらに備えていてもよい。これによれば、右利きのユーザであっても左利きのユーザであっても、第1のハウジングを把持した状態で人差し指で容易に撮影指示ボタンを押下することができる。
【0173】
(1−11)第1のハウジングおよびその内部に設けられる部品の重量は、第2のハウジングおよびその内部に設けられる部品の重量に比べて重くてもよい。
【0174】
(1−12)第1のハウジングの内部には、電池と、電子部品を実装した回路基板と、記憶媒体を着脱可能に接続するためのコネクタとが少なくとも設けられてもよい。
【0175】
上記(1−11)または(1−12)によれば、撮像装置を机等に載置した場合において撮像装置を倒れにくくすることができる。また、ユーザが把持する第1のハウジングの方を第2のハウジングよりも重くすることによって、撮像装置を把持した際の安定感が増し、撮影時の手ぶれを防止することができる。
【0176】
(1−13)第2のハウジングは、第1のハウジングに対して180°よりも小さい角度に開いて固定することが可能であってもよい。これによれば、ハウジングの開閉角度を180°よりも若干小さい角度とすることによって、各ハウジングの外側面が手の形状にフィットするので、撮像装置をより持ちやすくなる。
【0177】
また、撮像装置は、上述の課題3に関して、撮影操作の操作性を向上することを目的として、以下の(2−1)〜(2−10)のように構成されてもよい。
【0178】
(2−1)撮像装置は、第1の撮像部(カメラ23または25)と、第1のハウジング(下側ハウジング11)と、第2のハウジング(上側ハウジング21)と、連結部(軸部11Aおよび21A)とを備える、折り畳み可能な撮像装置である。連結部は、第1のハウジングと第2のハウジングとを折り畳み可能に連結する。また、撮像装置は、第1の撮像部によって撮像された画像の記録指示を行うための1以上の撮影ボタン(ボタン14Hおよび14G)を備える。1以上の撮影ボタンは、第1のハウジングの折り畳み時の内側の面を正面とした場合の側面であって、第1のハウジングおよび第2のハウジングを開いた場合に第2のハウジングが存在する側の側面に設けられる。
【0179】
上記(2−1)によれば、第1のハウジングにおいて第2のハウジングと連結される側の側面に撮影ボタンを設けることによって、ユーザは、親指を第1のハウジングの内側面に接触させるとともに中指等を第1のハウジングの外側面に接触させて第1のハウジングを把持した状態で、撮影ボタンを人差し指で押下することができる(図6および図7参照)。これによれば、第1のハウジングをしっかりと把持したまま撮影ボタンを押下することができるので、撮影操作時にボタンを押しやすく、また手ぶれが生じにくい。したがって、上記(2−1)によれば、折りたたみ式の撮像装置に対する撮影操作の操作性を向上することができる。
【0180】
さらに、上記(2−1)によれば、第1のハウジングの側面に撮影ボタンを設けているので、第1のハウジングの外側面を下にして撮像装置を置いた状態としても撮影操作を行うことが可能である。なお、撮像部は第2のハウジングに設けられるので、撮像装置を置いた状態であってもユーザは撮影方向を自由に変更することができる。
【0181】
(2−2)第1の撮像部は、第2のハウジングの折り畳み時の外側の面に設けられてもよい。
【0182】
上記(2−2)によれば、第1の撮像部は第2のハウジングに設けられるので、第1のハウジングに対する第2のハウジングの角度を変更することによって撮像方向を容易に変更することができる。また、第1の撮像部は第2のハウジングの外側面に設けられるので、ユーザの視線と同じ方向を撮影することができる。
【0183】
(2−3)第1の撮像部は、第2のハウジングの外側の面において、上下方向の中央よりも連結部から遠い側に配置されてもよい。なお、ここでは、第1のハウジングと第2のハウジングとが上下に連結されているものとし、第1のハウジングと第2のハウジングとの連結方向を上下方向としている。また、第1のハウジングと第2のハウジングとが連結されている軸の方向を左右方向としている。例えば第1のハウジングが横長形状である場合には、第1のハウジングの長手方向を左右方向としてもよい。
【0184】
なお、上述したように、ユーザは、第1のハウジングの側面に設けられた撮影ボタンを人差し指で押下するので、第1の撮像部の位置によっては人差し指が第1の撮像部の撮像範囲に入ってしまうおそれがある。これに対して、上記(2−3)によれば、第1の撮像部は第1のハウジングとの接続部分から遠い側に配置されるので、第1の撮像部の撮像範囲に人差し指が入ってしまうことを防止することができる。
【0185】
(2−4)撮像装置には、1以上の撮影ボタンとして、第1および第2のボタンが側面における左右両端にそれぞれ設けられてもよい。
【0186】
上記(2−4)によれば、第1のハウジングの側面の左右両側に撮影ボタンが設けられるので、ユーザは右手および左手のいずれで撮像装置を把持する場合であっても、撮影ボタンを容易に押下することができる。したがって、上記(2−4)によれば、ユーザは利き手に関係なく容易に撮影操作を行うことができる。
【0187】
(2−5)撮像装置は、第2の撮像部(内側カメラ23)をさらに備えていてもよい。第2の撮像部は、撮像装置を開いた場合において第1のハウジングの内側の面および第2のハウジングの内側の面によって形成される装置主面(操作面)に、左右方向に関して略中央に設けられる。
【0188】
上記(2−5)によれば、装置主面に第2の撮像部が設けられるので、第2の撮像部によってユーザの方向を撮像することができる。また、第2の撮像部は装置主面の左右に関して略中央に設けられるので、ユーザは、例えば自分を撮影する場合等に撮像装置の左右の位置を容易に合わせることができる。
【0189】
(2−6)撮像装置は、複数の操作ボタン(ボタン14A〜14F)をさらに備えていてもよい。複数の操作ボタンは、第1のハウジングの内側の面において、第2の撮像部よりも右側および左側に設けられる。
【0190】
上記(2−6)によれば、第1のハウジングの内側面に操作ボタンが設けられることによって、操作ボタン上に親指を接触させるようにしてユーザに撮像装置を把持させることができる。操作ボタンは第2の撮像部よりも(左右方向に関して)外側に設けられるので、ユーザの親指は第2の撮像部よりも外側の位置に接触することとなる。したがって、上記(2−6)によれば、(ユーザに特に意識させることなく、自然に)第2の撮像部の撮像範囲内に親指が入る可能性を低くすることができる。
【0191】
(2−7)撮像装置は、表示部(下側LCD12)と、複数の操作ボタン(ボタン14A〜14F)とをさらに備えていてもよい。表示部は、第1のハウジングの内側の面において左右方向に関して略中央に表示画面が設けられる。複数の操作ボタンは、第1のハウジングの内側の面において表示画面の左右に設けられる。
【0192】
上記(2−7)によれば、第1のハウジングの内側面に操作ボタンが設けられることによって、操作ボタン上に親指を接触させるようにしてユーザに撮像装置を把持させることができる。ここで、操作ボタンは表示部の左右両側に設けられるので、ユーザの親指は表示部よりも外側の位置に接触することとなる。したがって、上記(2−7)によれば、(ユーザに特に意識させることなく、自然に)表示部の表示画面内に親指が入ることによって親指が表示の邪魔になることを防止することができる。
【0193】
(2−8)撮像装置は、表示部(下側LCD12)と、座標入力部(タッチパネル13)と、制御部(CPU31)とをさらに備えていてもよい。表示部は、第1のハウジングの内側の面に表示画面が設けられる。座標入力部は、表示画面上の座標を入力可能な入力装置である。制御部は、表示画面に所定の画像を表示するとともに、座標入力手段による入力が当該所定の画像の領域内に行われた場合、第1の撮像部によって撮像された画像を記録する。
【0194】
上記(2−8)によれば、ユーザは、第1のハウジングの内側面に設けられる座標入力部によって撮影操作が可能となる。これによれば、第1のハウジングの外側面を下にして撮像装置を置いた状態で撮影操作を行う場合においてもユーザは容易に撮影操作を行うことができる。このように、座標入力部を用いた撮影操作を可能とすることによって、人差し指で撮影ボタンを操作する必要がなくなり、様々な持ち方(例えば第2のハウジングを下にして持つ持ち方等)で撮影操作を行うことが容易になる。
【0195】
(2−9)制御部は、第1のハウジングの左右方向に関して略中央となるように所定の画像を表示してもよい。
【0196】
上記(2−9)によれば、ユーザが撮影操作を行う場合にタッチすべき所定の画像は、第1のハウジングの略中央に表示されることとなるので、ユーザは、左右どちらの手でタッチパネルに対する操作を行う場合でも、容易に操作を行うことができる。したがって、上記(2−9)によれば、第1のハウジングの外側面を下にして撮像装置を置いた状態で撮影操作を行う場合においても、ユーザは利き手に関係なく容易に撮影操作を行うことができる。
【0197】
(2−10)第1のハウジングは、左右方向の長さが100mm以上150mm以下であり、上下方向の長さが60mm以上90mm以下であってもよい。
【0198】
上記(2−10)によれば、第1のハウジングの左右方向の長さを100mm以上150mm以下、上下方向の長さを60mm以上90mm以下という適度な長さとすることによって、撮像装置を片手で把持する場合であっても両手で把持する場合であっても把持しやすい形状とすることができる。すなわち、上記(2−10)によれば、左右方向に長すぎる形状とすることによって撮像装置が片手で持ちにくくなったり、左右方向に短すぎる形状とすることによって撮像装置が両手で持ちにくくなったりすることがない。また、上下方向の長さは第1のハウジングが掌に収まる程度の長さであるので、ユーザは、片手で把持する場合であっても両手で把持する場合であっても撮像装置を把持しやすい。
【0199】
また、撮像装置は以下の(3−1)〜(3−3)のように構成されてもよい。
【0200】
(3−1)撮像装置は、第1のハウジングと第2のハウジングとを重ねて配置する第1形態と、前記第1のハウジングと前記第2のハウジングとを開いて配置する第2形態とを取り得るように変形可能に構成される。撮像装置は、前記第1のハウジングの前記第1形態における内側の面を正面とした場合の側面であって、前記第2形態において前記第2のハウジングが存在する側の側面に設けられ、撮像部によって撮像された画像の記録指示を行うための1以上の撮影ボタンとを備える。
【0201】
(3−2)前記第2形態における装置主面の左右方向における略中央に第2撮像部が設けられてもよい。このとき、撮像装置は、前記第1形態における前記第1のハウジングの内側の面において、前記第2の撮像部よりも右側および左側に設けられる複数の操作ボタンをさらに備える。
【0202】
(3−3)前記第1形態における前記第1のハウジングの内側の面の左右方向の略中央に表示画面が設けられてもよい。このとき、撮像装置は、前記第1のハウジングの内側の面において、前記表示画面の左右にそれぞれ設けられる操作ボタンをさらに備える。
【産業上の利用可能性】
【0203】
以上のように、本発明は、撮影操作の操作性を向上すること等を目的として、撮像装置等として利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0204】
【図1】撮像装置10の外観を示す平面図
【図2】撮像装置10の外観を示す平面図
【図3】撮像装置10の外観を示す平面図
【図4】図1に示す下側ハウジングのA−A’断面図
【図5】図1に示す上側ハウジングのB−B’断面図
【図6】ユーザが撮像装置10を両手で把持した様子を示す図
【図7】ユーザが撮像装置10を片手で把持した様子を示す図
【図8】ユーザが縦持ちで撮像装置10を把持した様子を示す図
【図9】ユーザが縦持ちで撮像装置10を把持した様子を示す図
【図10】撮像装置10の内部構成を示すブロック図
【図11】撮像装置10における撮影処理の流れを示すフローチャート
【図12】各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図
【図13】図11に示す入力画像生成処理(ステップS5)の流れを示すフローチャート
【図14】ペンモード時において各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図
【図15】変形例における撮像装置の外観を示す平面図
【図16】変形例における撮像装置の外観を示す平面図
【図17】変形例における撮像装置の外観を示す平面図
【図18】変形例における撮影処理の流れを示すフローチャート
【図19】ステップS32において各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図
【図20】図18に示す編集処理(ステップS43)の流れを示すフローチャート
【図21】編集処理のペンモード時において各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図
【図22】編集処理のシールモード時において各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図
【符号の説明】
【0205】
10 撮像装置
11 下側ハウジング
12 下側LCD
13 タッチパネル
14A〜14I ボタン
21 上側ハウジング
22 上側LCD
23 内側カメラ
25 外側カメラ
28 メモリカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のハウジングと、
その下辺が前記第1のハウジングの上辺と折り畳み可能に接続される第2のハウジングと、
前記第1のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる第1の表示部と、
前記第2のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる第2の表示部と、
前記第2のハウジングの内側面において、前記第1の表示部の表示画面と前記第2の表示部の表示画面との間に設けられる撮像部と、
前記第2のハウジングの内側面において、前記第1の表示部の表示画面と前記第2の表示部の表示画面との間に設けられる音声入力部とを備える、撮像装置。
【請求項2】
前記第1のハウジングに設けられる操作ボタンをさらに備える、請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記第2のハウジングは、前記第1のハウジングの上辺と回転可能に連結される軸部をその下辺に有し、
前記撮像部および前記音声入力部は、前記軸部に配置される、請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記軸部は、左右方向に関して前記第2のハウジングの略中央に設けられる、請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記撮像部は、左右方向に関して略中央に配置され、
前記音声入力部は、前記撮像部の位置から左右方向にずれた位置に配置される、請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記第2のハウジングの内側面において、左右方向に関して前記第2の表示部の表示画面の両側に設けられる音声出力部をさらに備える、請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
第1のハウジングと、
その下辺が前記第1のハウジングの上辺と折り畳み可能に接続される第2のハウジングと、
前記第1のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる第1の表示部と、
前記第2のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる第2の表示部と、
前記第2のハウジングの内側面において、前記第1の表示部の画面と前記第2の表示部の画面との間に設けられる撮像部と、
前記第2のハウジングの内側面において、左右方向に関して前記第2の表示部の表示画面の両側に設けられる音声出力部とを備える、撮像装置。
【請求項8】
第1のハウジングと、
その下辺が前記第1のハウジングの上辺と折り畳み可能に接続される第2のハウジングと、
前記第1のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる第1の表示部と、
前記第2のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる第2の表示部と、
前記第1のハウジングと前記第2のハウジングを開いたときにおける前記第1の表示部の表示画面と前記第2の表示部の表示画面との間であって、左右方向の中央部に設けられる撮像部とを備える、撮像装置。
【請求項9】
前記第1のハウジングと前記第2のハウジングとを開いたときにおける前記第1の表示部の表示画面と前記第2の表示部の表示画面との間であって、左右方向の中央部に設けられる音声入力部をさらに備える、請求項8に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記撮像部は、前記第1のハウジングと前記第2のハウジングを開いたときにおける前記第1の表示部の表示画面と前記第2の表示部の表示画面との間であって、左右方向の中央に設けられ、
前記音声入力部は、前記撮像部に近接して設けられる、請求項9に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−77374(P2009−77374A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−129222(P2008−129222)
【出願日】平成20年5月16日(2008.5.16)
【出願人】(000233778)任天堂株式会社 (1,115)
【Fターム(参考)】