説明

支持組立体

本発明は、ISO輸送用コンテナまたはISOタンクなど構造体の高所部分で動き回る際、人を支持するのに使用することができる支持組立体(10)に関する。支持組立体(10)は、ガイド(12)と、それ自体ガイドに沿って移動可能なベース(14)に枢動式に接続された支持構造体(13)とが上に設置された運搬可能なガイド支持体(11)を含む。運搬可能なガイド支持体は使用中、高い構造体の頂部に配置され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は支持組立体に関する。
【0002】
本発明は、限定するものではないが、ISO輸送用コンテナの屋根またはISOタンクの上部など構造体の上部で動き回る際、人を支持するための運搬可能な支持組立体への特定の用途を有し、例示の目的で同様のものに対する参照がなされる。しかしながら、本発明は、鉄道客車の屋根、ガントリーまたは他の高所の構造体で作業する際に人を支持する手段などその他の用途に使用され得ることを理解されたい。
【背景技術】
【0003】
様々な長さのISO輸送用コンテナは、船、列車およびトラックで貨物を輸送するための標準的な手段となっており、その固有の冷蔵ユニットを含む冷蔵コンテナなど特定の物品を運ぶために設計されたコンテナがある。ISO輸送用コンテナは典型的には、被覆加工によって被覆された箱型のISOフレームを含み、このフレームは、1つまたは複数のドアによって選択的に閉鎖され得る少なくとも1つの開口を含む。
【0004】
ISOタンクは、加圧流体を輸送するのに広く使用されてきた。ISOタンクは典型的には、開放の箱型ISOフレームの中に設置される1つまたは複数のタンクを含む。
【0005】
ISO輸送用コンテナおよびISOタンクはまた、ISOフレームの各コーナーにコーナーキャスティングまたはコーナー取付け具を含み、コーナーキャスティングまたはコーナー取付け具は、コンテナまたはタンクを船のデッキまたは船倉、自動車の車台、列車の平台、あるいは隣接するコンテナまたはタンクに固定するのに使用することができる。コンテナ鋳型は、中空の立方体様であり、大きな開口が形成される3つの外向きの面を含む。
【0006】
メンテナンス、清掃または他の理由により、人が、ISO輸送用コンテナの屋根またはISOタンクの上部で動き回らなければならないことがある。屋根または上部に到達するのにはしごが使用されることが多いが、落下の大半は、人がはしごから屋根または上部に移動しようとする際に起こることが調査により示されている。
【0007】
鉄道客車の屋根など高所の構造体の上で動き回ることが要求される人が使用する、多様な安全装置が知られている。典型的には安全装置は、構造体の上に設置される細長いガイドと、ガイドに係合するように構成されガイドに沿って移動可能なベースを有する支持構造体とを含む。安全装置はまた、人が身につけることができるハーネスを含み、これ自体は支持構造体に固定することができる。
【0008】
このタイプの支持装置に関する問題は、それらが運搬できない点である。現在世界中で使用されているISO輸送用コンテナおよびISOタンクは多数あるが、各コンテナおよびタンクを支持装置に適合させるには経済的に実用的でないとみなされている。さらに、既存のISO輸送用コンテナまたはISOタンクへ支持装置を永続的に設置することは、コンテナおよびタンクを上下におよび/または横並びに重ねることが妨げる。
【0009】
ISOタンクの場合、その長手方向の1つの側部に沿って延在するレールを有し、プラットフォームをISOフレームの上部に固定する目的で、隣接するコーナーキャスティングに係合するようになされた装着手段を含む運搬可能なプラットフォームが知られている。しかしながら、人がISOタンクの頂部で動き回るまたは作業する際、プラットフォームは人を適切に支持することはできるが、プラットフォームは、高所の構造体に人が登る際には人を支持しない。
【発明の開示】
【0010】
本発明の目的は、従来技術の少なくともいくつかの欠点を改善する支持組立体を提供することである。
【0011】
上記を鑑みて、本発明は、構造体の上部で動き回る際、人を支持するための支持組立体に関し、支持組立体は、運搬可能なガイド支持体と、ガイド支持体の上に設置されるガイドと、ガイドに沿って移動可能なベースと、ベースに接続される第1部分、およびベースから離間した第2部分すなわちハンドルを含む支持構造体とを含む。
【0012】
例えば、高い構造体は鉄道客車の屋根を含む。
【0013】
しかしながら、別の態様において、本発明は、構造体の高所の部分で動き回る際、人を支持するための支持組立体に関し、支持組立体は、運搬可能なガイド支持体と、ガイド支持体の上に設置されるガイドと、ガイドに係合するようになされ、ガイドとの係合を維持しながらガイドに沿って移動可能なベースと、ベースに接続される第1部分、およびベースから離間した第2部分すなわちハンドルを含む支持構造体とを含む。
【0014】
例えば、構造体は、ISOフレームおよび、フレームの各コーナーに配置されたコーナーキャスティングを有するISO輸送用コンテナまたはISOタンクを含んでよい。
【0015】
ガイド支持体は、ガイドを支持することに加えて、人を支持するように構成されてよい。例えば、ガイド支持体はまた、人が作業などの際に上を動き回るプラットフォームまたは作業面として機能することができる。
【0016】
ガイド支持体は、ガイドが装着されるガイド支持体部材を含んでよい。あるいはガイド支持体は、複数のガイド支持体部材を含んでよく、ガイド支持体部材は、ガイドと組み合わせることが可能な場合、フレームを形成するように構成されてよい。さらに、フレームまたはその選択された部分は、開放または閉鎖されてよい。
【0017】
ガイド支持体はまた、ガイド支持体を構造体の上に配置するための配置手段を含み、配置手段は、構造体の好ましい部分に係合するように構成されてよい。例えば、ISO輸送用コンテナまたはISOタンクの場合、配置手段は、各コーナーキャスティングの1つの中にそれぞれ配置することができる1つまたは複数の突起を含んでよい。
【0018】
ガイド支持体はまた、ガイド支持体を構造体に装着するための装着手段と、装着手段と構造体の係合を実現するために装着手段に結合する固定手段とを含んでよい。例えば、上記に参照した各突起は、コーナーキャスティングの一部と選択的に係合することができ、配置手段と1つまたは複数のコーナーキャスティングの係合は、使用中、ISO輸送用コンテナまたはISOタンクに対する支持装置の移動を防ぐことができる。
【0019】
さらに支持組立体は、ガイドに沿ったベースの移動および/またはベースに対する支持構造体の移動が、固定手段が作動した後および/または作動している間のみ可能であるように構築することができる。
【0020】
ガイド支持体はまた、ガイド支持体が1つの物品から別の物品へ移動することができるように、輸送手段を含んでよい。例えば輸送手段は、ガイド支持体を持ち上げるための持上げ装置をそこに装着され得る1つまたは複数の取付け台を含んでよい。あるいは輸送手段は、一組の管などガイド支持体に結合され、少なくとも1つのフォークリフトの先端を受けることができる1つまたは複数のくぼみを含んでよい。しかしながら、輸送手段は、車輪付き客車を含んでよいことを理解されたい。
【0021】
支持組立体はまた、ガイド支持体が構造体の上または上部に配置される際、人がガイド支持体に到達するために使用することができるはしごを含む。さらにはしごは、ガイド支持体および/または輸送手段に装着されてよい。
【0022】
はしごはまた、格納位置から作業可能な位置まで移動可能であり得る。例えばはしごは、折りたたみ式および/または伸縮式であってよい。
【0023】
はしごを使用して、人が安全にガイド支持体に到達するのを助けるために、支持構造体の第1部分は枢動式にベースに接続されてよく、ベースに対して所望の姿勢で選択的に支持構造体を固定するための固定手段が設けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明をより完全に理解するために、添付の図面を参照して好ましい実施形態を記載する。
【0025】
図1から4は、ISO輸送用コンテナまたはISOタンクなど構造体の高所部分で動き回る人を支持するために使用することができる支持組立体10を示す。支持組立体10は、ガイド12が上に設置される運搬可能なガイド支持体11と、それ自体ガイドに沿って移動することが可能なベース14に枢動式に接続される支持構造体13とを含む。
【0026】
ガイド支持体11は、第1端部16、および反対側の第2端部17を有する細長い鋼鉄の梁15と、概ね水平の方向でビームの片側から外側に延出する4つの小型の構造支持部材18とを含めた複数のガイド支持部材を含む。4つの支持部材18の2つは、第1端部16に隣接して配置され、他の2つの支持部材18は、第2端部17に隣接して配置される。
【0027】
ガイド支持体11はさらに、梁15を貫通して通り、梁の上述の構造部材18と同じ側から水平方向に外側に延出する2つの鋼鉄の管状部材19を含む。2つの管状部材19は、梁15の長さのほぼ中央であり、構造部材18の左右のグループの間に配置される。さらに管状部材19はそれぞれ、フォークリフトの各先端を受けるように構成され、構造部材18および管状部材19は、梁15の長さに沿ってほぼ均等に離間される。
【0028】
構造部材18および管状部材19はそれぞれ、概ね矩形に成形されたプラットフォームまたは歩み板20が装着されるほぼ平坦な上部面を含む。プラットフォーム20は、梁15にほぼ平行で梁の長さとほぼ等しい2つの対向する長手方向の端部22を含む。プラットフォーム20はまた、複数の開口が中に形成されるほぼ平坦な上部面21を有する。
【0029】
ガイド支持体11はまた、梁15の下面に溶接され、ISO輸送用コンテナまたはISOタンクの上部に係合または当接するように構成される4つの鋼鉄の板状の脚23を含む。さらに各脚23は、構造部材18の隣接する1つに配置される。
【0030】
ガイド12は、概ね正方形の横断面を有する細長い一辺の管状鋼鉄部24を有する。鋼鉄部24は、3つのコネクタ25によって梁15の片側に装着され、これに沿って長手方向に延在する。
【0031】
ガイド12の各対向する端部28に止め具が設けられる。止め具は、使用中のガイド12に沿ったベース14の移動を制限する。
【0032】
ベース14は、長手方向に延在するチャネル32が中に形成される本体31を含む。チャネル32は横断面が正方形であり、鋼鉄部分24をゆとりを持って中に受けるように構成される。
【0033】
本体31はまた、中に形成される3つのくぼみ35、36および37をそれぞれ有する前方端部33および後方端部34を含む。各くぼみは、ウェブ39によって分離される2つの対向する側壁38を含む。
【0034】
くぼみ35、36および37は、側壁38内に形成される各開口44の中にそれぞれ配置される対向する端部43を有する車軸42の周りを自由に回転する車輪41を備える、ローラ組立体40を受けるように構成される。車輪41はそれぞれ、図8に示すように、鋼鉄部24の各側壁45を担持する。
【0035】
ベース14はまた、前方部33および後方部34の中間に配置される2つの対向する直立フランジ47を含む取付け台46を含む。フランジ47はそれぞれ、4つの半円形ノッチ49が中に形成される弓形縁部48を含む。また各フランジ47は、中に形成される取付け開口50を含む。
【0036】
支持構造体13は、歩行ステッキに類似するように湾曲された管状部材で構築され、下方端部51aと、ほぼ直行する方向でポスト51から外側に延在するハンドル51bと有するポスト51を備える。下方端部51aは、対向する取付け開口50を貫通して延在するボルト52によって、取付け台46に枢動式に接続される。
【0037】
支持構造体は、それぞれが固定端部55および自由端部56を有する一組のクランプ部材54aをそれぞれ備える一組の対向するクランプアーム54を含む、ブレーキ手段53を備える。各クランプアーム54は、自由端部56に隣接して配置され、パッド60が上に設置される内部面59を有する一組の分岐フランジ58を備えるあご57を含む。あご57は、鋼鉄部24の隣接面を把持するようにそれぞれ構成される。
【0038】
2つのクランプアーム54は、コイルばね61によってそれぞれの端部間の中間に接続される。ばね61は、使用中クランプアーム54を付勢するように作用し、これにより、ベース15がガイド12に対して動かないようにするのに十分な力で鋼鉄部24へのパッド60の接触を維持する。
【0039】
各クランプアーム54の固定端55は、クランプアーム55を「L」字型取付けブラケット67のフランジ66に枢動式に接続するボルト65の軸である、車軸64の周りを自由に回転する車輪63を備えたローラ組立体62を含む。
【0040】
フランジ66は、くさびに似たカム部材70を摺動可能にそこに接続するのに使用される2つのボルト69が中を貫通して延在するスロット開口68を含む。
カム部材70の下方端部71は、ワイヤケーブル73によって、ハンドル51b上に装着されるブレーキハンドル72に接続される。ブレーキハンドル72は、カム部材がその最上位置にある第1の位置と、カム部材がその最下位置にある第2の位置の間で移動可能である。ブレーキハンドル72は、図示しないばねの作用によって第1の位置に維持される。
【0041】
カム部材70が、その第1の位置からその第2の位置まで移動する際、カム部材70と2つの車輪63が係合することにより、あご57と鋼鉄部24との分離を引き起こし、これにより、ベース15がガイド12に沿って移動することができる。しかしながら、使用者によってブレーキハンドル72に対してかけられていた圧力が、開放されると、ブレーキハンドルは自動的にその第1の位置に戻り、カム部材70がその最上位置へ戻り、あご57は再び鋼鉄部24と係合し、これによりベース14がガイド12に対してさらに移動するのを阻止する。
【0042】
支持構造体13はまた、各ノッチ49の中にそれぞれ受けられる対向する自由端部75を有する固定ピン74を含む固定手段73を含む。さらに固定ピン74は、ベース12に固定される第1端部76と、固定ピンの中間部に装着される第2端部77とを有するコイルばね75aの作用によって、ノッチ49との係合位置に保持される。
【0043】
固定ピン74の中間部は、ワイヤケーブル79によってハンドル51b上に装着される固定ハンドル78に接続される。固定ハンドル78は、固定ピン74が一組のノッチ49と係合する第1位置と、固定ピン74がノッチ49ともはや係合しない第2の位置との間で移動可能である。固定ハンドル78は、図示しないばねの作用によって第1の位置に維持される。
【0044】
固定ピン74は係合位置から分離位置まで移動し、ポスト51は、第1のすなわちほぼ直立の姿勢と、第2のすなわちほぼ水平の姿勢まで自由に移動し、第1および第2の位置はノッチ49aおよび49dにそれぞれ対応する。ノッチ49bおよび49cは、水平に対しておよそ30度から60度傾いた姿勢に対応する。
【0045】
しかしながら、使用者によって固定ハンドル78にかけられていた圧力が、開放されると、固定ハンドルは自動的にその第1位置へ戻るが、固定ピン74の自由端はポスト51の回転と共に弓形端部48に沿って摺動し続け、ノッチ49の上に配置されると固定ピンは自動的に各ノッチ49と係合し、ばね75aの作用によってノッチとの係合を維持し、これによりポスト51がベース14に対してさらに移動するのを阻止する。
【0046】
ハンドル51bは、そこに装着される2つのリンク80および81を含む。
【0047】
支持組立体10はまた、使用者の胴周りの周りに固定することができるベルト91と、ベルト91に固定される固定端およびクラスプ94を備える自由端93を含む2つのストラップ92とで構成されるハーネス90を含む。使用中、クラスプ94は、所望によりそれぞれのリンク80または81に接続されてよい。
【0048】
支持組立体10はまた、ガイド支持体11をISO輸送用コンテナまたはISOタンクに装着するための装着手段95を含む。装着手段95は、梁15の第1端部16に結合される第1ツイストロック96と、梁の第2端部17に結合される第2ツイストロック97とを含む。ツイストロック96は、梁15内に形成される整列された開口を貫通して延在するシャフト98と、シャフトに剛性に装着され梁の下面から下垂する脚98bとを含む。シャフト98は、梁15の上に延在する上方部と、上方部に装着されるハンドル99とを含む。
【0049】
ツイストロック97は、梁15内に形成される整列された開口を貫通して延在するシャフト100と、シャフトに剛性に装着され、梁の下面から下垂する図示しない脚とを含む。シャフト100は、梁15の上に延在する上方部と、上方部に装着されるハンドル101とを含む
【0050】
2つのハンドル99および101は、ハンドル99および101に枢動式に接続される対向する端部103および104を有する、剛性でロッド状のリンク装置102によって相互接続される。
【0051】
側面から見る際、ハンドル99の細い特性により見つけることが難しいため、ハンドル99は、点線で示されそこから下垂する板状部材105を含む。この板上部材または標識105は、図1に示すように、ハンドル99が梁15から水平方向に外側に延在する際、より容易に見つけることができる。
【0052】
支持組立体10はまた、プラットフォーム20の上に設置されるはしご111を含むはしご組立体110を含み、はしごは、その間に配置される複数の横木113によって相互接続される2つの対向する平行な細長い側面部112を備える。
【0053】
側面部112はそれぞれ、ほとんどその長さに沿って延在し、開口を画定する2つの対向する側部フランジ112aを含む、外側に向いた「C」形のチャネルを含む。
【0054】
プラットフォーム20は、ボルト153によって、構造部材18の1つに装着される隣接する取付けブラケット152または152aに枢動式に接続される板状のアーム部材151をそれぞれ備える、2つの対向するはしご取付け台150を含む。各アーム部材151は、アーム部材151から外側に延在する車軸155の周りを自由に回転し、側部フランジ112aの一方の内部面に係合するように構成された2つのローラ154と、アーム部材151から外側に延在する車軸157の周りを自由に回転し、対向する側部フランジ112aの内部面に係合するように構成された2つのローラ156とを含む。
【0055】
はしご111はまた、各側面部の上方端部115に回転可能にそれぞれ装着される2つのローラ114を含む。ローラ114はそれぞれ、プラットフォーム20の上方面21に回転式に接触するように構成された円筒形状の本体と、使用中各端部22に当接または係合し得る外側に延在する外周フランジとを含む。ローラ114は、はしご111がプラットフォーム20上に載置する際、はしごを支持する。
【0056】
はしご111は、図1に示す格納位置と、図2に示す伸張された、すなわち登る位置の間で移動可能であり、はしご111はボルト153を含む車軸の周りを自由に枢動する。
はしご組立体110は、使用者がはしご111を格納位置に戻すのを助けるように構成されたはしご格納システムを備える。はしご格納システムは、梁15に最も近い側面部112の下方端部に装着されたアンカー120と、プラットフォーム20の対向する端部に回転可能に装着された2つのガイドローラ121および122とを含む。さらに各ガイドローラは、中に形成される外周溝を含む。
【0057】
はしご格納システムはまた、アンカー120に装着される第1端部と、ガイドローラ121に隣接するプラットフォームに装着される第2のすなわち対向する端部とを有するゴムロープなどの弾性部材123を含み、ゴムロープは、2つのガイドローラの上を通る。
【0058】
はしごが格納位置にあるとき、はしご111の上方端部がプラットフォーム20から離れて上方に移動するのを阻止するために、プラットフォーム20の長手方向の側縁部に装着され、示されるように、側面部112の一方に重なるフック状の固定具125が設けられる。
【0059】
支持組立体10はまた、ハンドル99に装着される反対向きの「L」字形受け具126を含み、受け具126は、ツイストロックが「係合」位置に対応する位置以外、すなわちそれらが各コーナーキャスティングに完全に係合するときのツイストロックの位置にあるとき、ポスト51に重なる自由端部127を含む。
使用中、ISO輸送用コンテナまたはISOタンクの頂部に支持組立体10を配置するために、フォークリフトトラックが使用される場合があり、各フォークリフトの先端は、管状部材19のそれぞれの中に配置することができる。
【0060】
コンテナまたはタンクの片側に沿って配置される各コーナーキャスティング内に各ツイストロック96および97の脚を配置することによって、ISO輸送用コンテナまたはISOタンクの頂部の作業位置に支持組立体を配置することができる。さらに、各脚がコーナーキャスティング内に位置し得るために、ハンドル99および101は共に、ほぼ直角に梁15から外側に延出する標識105によって示されるように、その非作業位置にある。
【0061】
コンテナまたはタンクの頂部に支持組立体10を正確に配置した後、およそ90度ハンドル99を回転することによって、支持組立体10をそこに固定することができる。これは、ハンドル99に装着された脚を回転させる効果を有し、これにより配置されているコーナーキャスティングから脚が外れるのを防ぐ。さらに、リンク装置102によってハンドル99がハンドル101に接続されていることから、ハンドル99の回転によりハンドル101が同様に回転し、ハンドル101に装着された脚が、配置されているコーナーキャスティング内で回転することになり、これにより脚の離脱を回避する。
【0062】
ツイストロック96および97が各コーナーキャスティングと作動可能に係合していることは、標識105の位置がその時ほぼ梁15に平行に変わることによって明らかである。
【0063】
さらに、ハンドル99の回転はまた、「L」字形受け具126を90度回転させる効果を有し、自由端127はもはやポスト51の上に重ならず、これにより梁15に対する上昇を阻止する。
【0064】
コンテナまたはタンクの屋根または上部に到達しようとする人は、はしご111の使用を選択することができる。これは、その格納位置ではしご111の底部横木130を把握して保持し、はしごが最初にプラットフォーム20の上を摺動し次いでボルト153を含む軸の周りを枢動するように、底部横木を実質的に外側かつ下方に引っ張ることによって実現することができる。さらに、はしごを引っ張るとゴムコード123が引き伸ばされるため、ゴムコードの抵抗力がはしごの重量の一部を取り去り、これにより人が作業位置にはしごを配置するのが容易になると考えられている。
【0065】
その作業位置でのはしご111を使用して、人は、はしご11を登り始めることができる。人がはしご111の頂部付近にいる際、彼または彼女は、支持するために、コンテナまたはタンクの端部から外側に延在する隣接するハンドル51bを掴むことができ、好ましくはベース14は端部に最も近接した止め具に当接する。
【0066】
好ましくは、人は胴周りにハーネス90を装着する。人がはしご111の頂部付近にいる際、人は、少なくとも1つのクラスプ94をリンク80または81の1つに固定することができる。その結果、はしごの上方端の上、およびプラットフォーム20の上に登る際、たとえ人が滑ったりバランスを崩したりしても地面には落下しない。
【0067】
彼または彼女の足をはしご111の最上横木の上に置く前に、人は、固定ハンドル79を引っ張ることによって固定ピン74とノッチ49dを分離し、ハンドル51bを持ち上げ、固定ピンがノッチ49bまたは49cと係合するように、固定ハンドルを開放することによってハンドル51b自体を所定の位置に固定することができる。ハンドル51bを再配置することによって、この時ハンドル51bはプラットフォーム20より高く、その上におよび/またはこれにより近接して配置され、人はプラットフォームの上に登ることをより容易に感じると考えられている。
【0068】
プラットフォーム20の上に立つと、人は固定ハンドル79を引っ張ることによって、固定ピン74とノッチ49bまたは49cを分離し、この時点で直立状態になるようにポスト51を移動させ、固定ピンがノッチ49aと係合するように固定ハンドルを開放することによって、ポスト自体を所定の位置に固定することができる。
【0069】
次に支持するためにハンドル51bを保持しながら、ガイド12に沿って支持構造体13を移動するために、人はブレーキハンドル72を引っ張ってあご57とガイド12を分離する必要がある。同様に、支持構造体13がガイド12に沿ってさらに移動するのを回避するために、人は、単にブレーキハンドル72を把持から開放するだけで、あご57をガイド12に係合することが可能である。
【0070】
プラットフォーム20を上がる際、ベース14とはしご111に最も近い止め具が係合することによって、人が後方に歩いたとしても、プラットフォーム20から滑り落ちるのを防ぐ。さらに、ベース12がはしごに最も近い止め具に当接する際、プラットフォームの上に登る際人が行ったのとほとんど同様に、支持構造体13は、支持のために支持構造体13を使用して人がプラットフォーム20から下りることが可能な好ましい位置に配置される。はしご111を使用してプラットフォーム20から下りる際、上記に記載した手順は逆の順序で行われる。
【0071】
図5は、車輪208を有する車輪付き客車組立体の上に設置された箱型の構造体207を含む鉄道客車206を示す。箱型構造体207は、屋根209を含む。
【0072】
図5はまた、鉄道客車206のそばに配置され、鉄道客車の屋根209の上またはそこにごく近接して作業を行う必要のある人に、安全な作業環境を提供するように構成された支持組立体210を示す。
【0073】
支持組立体210は、人がその上で動き回る際、支持することができるプラットフォームに似たガイド支持体211を含む。ガイド支持体211は、好適な被覆加工によって被覆されたフレームを含む。
【0074】
ガイド支持体211は、1つの鉄道客車から別の鉄道客車にガイド支持体211を移送するために使用することができる移送手段220に装着される。移送手段220は、車輪付きベース221と、ベースから上方に延在し、ガイド支持体211を支持するフレーム組立体222とを含む。この特定の実施形態において、ガイド支持体211は支持フレーム組立体に枢動式に装着され、ガイド支持体が垂直に配向される第1の位置と、ガイド支持体が水平に配向される第2の位置の間を移動可能である。しかしながら、他の実施形態において、ガイド支持体は、移送手段から分離することができるように設計されてよいことを理解されたい。
【0075】
移送手段220はまた、ガイド支持体211に到達するのに使用することができるはしご223を含む
【0076】
支持組立体210は、支持組立体10と同様に、ガイド支持体211に装着されるガイド12、およびそれ自体ガイド12に沿って移動可能なベース14に枢動式に接続される支持構造体13とを含む。
【0077】
支持組立体210のガイド12は、支持組立体10と同様に、概ね正方形の横断面を有する細長い一片の管状鋼鉄部24を備える。ガイド12のそれぞれの対向する端部228に止め具が設けられる。止め具は使用中、ガイド12に沿ったベース14の移動を制限する。
【0078】
支持組立体210はまた、鉄道客車の一部に係合するように構成されたフック298が装着される自由端部297をそれぞれ有する2つの格納可能なケーブル296を含む移送手段を鉄道客車に装着するための装着手段295を含む。さらに、移送手段の一部が、鉄道客車の隣接する側部をこすらないように、移送手段は、ゴム製の大きなブロックで構成された、移送手段の各フレーム部材に装着され、使用中鉄道客車の側部に当接する2つの緩衝材299を含む。
【0079】
また装着手段295は伸張すると、鉄道客車の下に配置することができ、使用中支持組立体210がひっくり返るのを阻止する格納可能部材301および302を含む。
【0080】
使用中支持組立体210は、鉄道客車206のそばに配置するために運ばれることがあり、そこに対する支持組立体210のいかなる移動も制限するために、鉄道客車206の選択された部分にフック298を装着することができる。
【0081】
鉄道客車206の屋根209に到達しようとする人は、はしご223を登ることを選択することができる。人がはしご223の頂部付近にいる際、彼または彼女は支持するために、客車およびガイド支持体211の両方から外側に延在する、隣接するハンドル251bを握ることができる。
【0082】
好ましくは、人はその胴回りにハーネス90を装着する。人がはしご223の頂部付近にいる際、人は、少なくとも1つのクラスプ94をリンク80または81の1つに固定することができる。その結果、はしご223の上方端、およびガイド支持体211の上に登る際、たとえ人が滑ったりバランスを崩したりしても地面には落下しない。
【0083】
彼または彼女の足をはしご223の最上横木の上に置く前に、人は、固定ハンドル79を引っ張ることによって固定ピン74とノッチ49dを分離し、ハンドル51bを持ち上げ、固定ピンがノッチ49bまたは49cと係合するように固定ハンドルを開放することによって、ハンドル51b自体を固定することができる。ハンドル51bを再配置することによって、この時ハンドル51bはガイド支持体211より高く、その上におよび/またはこれにより近接して配置され、人はガイド支持体の上に登ることをより容易に感じると考えられている。
【0084】
ガイド支持体211の上に立つと、人は固定ハンドル79を引っ張ることによって、固定ピン74とノッチ49bまたは49cを分離し、この時点で直立状態になるようにポスト51を移動させ(点線213aで示すように)、固定ピンがノッチ49aと係合するように固定ハンドルを開放することによって、ポスト自体を所定の位置に固定することができる。
【0085】
次に支持するためにハンドル51bを保持しながら、ガイド12に沿って支持構造体13を移動するために、人はブレーキハンドル72を引っ張ってあご57とガイド12を分離する必要がある。同様に、支持構造体13がガイド12に沿ってさらに移動するのを回避するために、人は、単にブレーキハンドル72を把持から開放するだけで、あご57をガイド12に係合することが可能である。
【0086】
ガイド支持体211から上がる際、支持構造体13は好ましくは、はしご223に隣接する好ましい位置に配置される。これにより、人は、ガイド支持体の上に登る際に人が行ったのとほとんど同様に、支持のために支持構造体13を使用してガイド支持体211から下りることができる。はしご223を使用してガイド支持体211から下りる際、上記に記載した手順は逆の順序で行われる。
【0087】
上記の実施例は本発明の例示のみであり、当業者には明らかであろうそれに対するすべてのこのような修正形態は、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の広範な範囲および境界内にあるとみなされることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】格納位置で示されるはしごを含む、本発明によって構築された支持組立体の絵画図である。
【図2】はしごが伸張位置で示されること以外は、図1に示す支持組立体の絵画図である。
【図3】伸張位置のはしごの一部を含む、支持組立体の一部を示す絵画図である。
【図4】伸張位置のはしごの一部を含む、支持組立体の一部を示す絵画図である。
【図5】本発明によって構築された第2の支持組立体の側部概略図である。
【図6】図1から5に示す支持組立体の一部を形成する、本発明によって構築された支持構造体、ベースおよびガイドの絵画図である。
【図7】一端から見た図6に示すベースの絵画図である。
【図8】反対側の端部から見た、図6および7に示すベースの絵画図である。
【図9】ベースの断面絵画図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造体の高所部分で動き回る際、人を支持するための支持組立体であって、
運搬可能なガイド支持体と、
前記ガイド支持体の上に設置されるガイドと、
前記ガイドに沿って移動可能なベースと、
前記ベースに接続される第1部分、および前記ベースから離間する第2部分すなわちハンドルを含む支持構造体と、
を含む支持組立体。
【請求項2】
前記ベースが前記ガイドに係合するように構成される、請求項1に記載の支持組立体。
【請求項3】
前記支持組立体が、前記支持組立体と前記構造体を開放可能に固定するための装着手段を含む、請求項1または2に記載の支持組立体。
【請求項4】
前記構造体が、ISOフレームおよび前記フレームの各コーナー内に配置されるコーナーキャスティングを備えるISO輸送用コンテナまたはISOタンクであり、前記ガイド支持体が、前記コーナーキャスティングのそれぞれの中にそれぞれ配置することができる1つまたは複数の突起を含む、請求項1から3のいずれかに記載の支持組立体。
【請求項5】
前記構造体が、ISOフレームおよび前記フレームの各コーナー内に配置されるコーナーキャスティングを備えるISO輸送用コンテナまたはISOタンクであり、前記ガイド支持体が、前記ガイド支持体をコーナーキャスティングに開放可能に装着するための装着手段と、前記装着手段と前記コーナーキャスティングとの係合を実行するために前記装着手段に結合される固定手段とを含む、請求項1から3のいずれかに記載の支持組立体。
【請求項6】
前記装着手段が前記コーナーキャスティングに係合した後、前記支持構造体の前記ベースに対する移動が可能である、請求項5に記載の支持組立体。
【請求項7】
前記ガイド支持体からはしごが下垂する、請求項1から6のいずれかに記載の支持組立体。
【請求項8】
前記はしごが、前記ガイド支持体上の格納位置と第2の位置の間で移動可能であり、前記はしごが前記ガイド支持体から下垂し、前記ガイド支持体に到達するために使用され得る、請求項7に記載の支持組立体。
【請求項9】
前記支持構造体の前記ハンドルが、前記ガイド支持体から外側に延在し、前記はしごの上に配置され、使用中人が前記はしごから前記ガイド支持体に移動するのを助けることができるように配置される、請求項7または8に記載の支持組立体。
【請求項10】
構造体の高所部分で動き回る際、人を支持するための支持組立体であって、
運搬可能なガイド支持体と、
前記ガイド支持体の上に設置され、ガイドと係合し前記ガイドに沿って移動するように構成されたベースを支持することができる前記ガイドと、
を含み、前記ベースに枢動式に接続される第1部分、および前記ベースから離間する第2部分すなわちハンドルを有する支持構造体が設けられる支持組立体。
【請求項11】
添付の図面を参照して実質的に以下に記載される支持組立体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2009−510294(P2009−510294A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−533830(P2008−533830)
【出願日】平成18年10月9日(2006.10.9)
【国際出願番号】PCT/AU2006/001486
【国際公開番号】WO2007/041781
【国際公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(508105762)スタンドファスト エンタープライズィーズ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】