説明

旋回作業車の運転操作部

【課題】運転席にアームレストを取り付けた場合に、該アームレストにレバースタンドが後方回動時に干渉しないようにする。
【解決手段】旋回台上に備えた運転席31の側方に、作業レバー43およびロックレバー45からなる操作レバーを装備したレバースタンド41を当該操作レバーとともに前後方向に回動可能に設けた旋回作業車の運転操作部において、前記レバースタンド41の回動軸56を、前記運転席31の左右一側から外側に向かって斜め前方に略水平に延びるように配置して、前記レバースタンド41を後方へ回動するに従って運転席31から離れるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旋回台上に備えた運転席の側方に、操作レバーを装備したレバースタンドを設けた旋回作業車の運転操作部に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、作業装置を取り付けた旋回台上に運転席を支持し、該運転席の左右両側方に前記作業装置の操作を行うための操作レバーを設けた旋回作業車の運転操作部が公知となっている。このような運転操作部において、操作レバーは油圧操作レバーとロックレバーとからなり、レバースタンドに装備されていた。そして、ロックレバーが前後方向に回動操作されることで、レバースタンドに内装されたロック機構にて油圧操作レバーによる作業装置の作動が可能または不能となるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2001−26950号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述のような旋回作業車の運転操作部においては、ロックレバーが回動操作されると、これに伴ってレバースタンドも前後方向に回動するようになっていた。ところが、レバースタンドの回動軸が運転席側から当該運転席の側面と略直交する方向に延設されて、該レバースタンドが運転席と略平行な状態を維持して前後方向に回動するように構成されていたため、運転席の側部にアームレストが取り付けられると、該アームレストにレバースタンドが後方回動時に干渉してしまうという問題が生じ、運転席回りでレバースタンドを更に側方に配置したり、レバーを長く構成したりする回避手段をとる必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
即ち、請求項1においては、旋回台上に備えた運転席の側方に、操作レバーを装備したレバースタンドを当該操作レバーとともに前後方向に回動可能に設けた旋回作業車の運転操作部において、前記レバースタンドの回動軸を、前記運転席の左右一側から外側に向かって斜め前方に略水平に延びるように配置して、前記レバースタンドを後方へ回動するに従って運転席から離れるように構成したものである。
【0006】
請求項2においては、前記レバースタンドを、前記運転席の前方の左右一側に設けた乗降口と同一側に配置したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0008】
請求項1においては、レバースタンドをその後方回動時に運転席から所定幅離れた側方の空間に移動させることが可能となり、運転席の側部にアームレストが配置されている場合でも、当該レバースタンドや操作レバーを適当な位置でアームレストに干渉することなく後方へ回動させることができる。すなわち、運転席にアームレストを設けても、レバースタンドの後方回動の邪魔にならず、レバースタンドを後方へ回動しても運転席回りを広く保つことができる。
【0009】
請求項2においては、レバースタンドを前方に回動した時には、従来と略同様にロックレバーが乗降の邪魔になって、レバースタンドを後方に回動してロック状態としないと乗降できず、後方へレバースタンドを後方へ回動した時には、上下方向に長くなり従来よりも運転席の側方に位置するため、レバースタンドの前方に位置する乗降口を広くし、運転操作部への乗降性を高めることができ、運転席回りも従来よりも広くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、発明の実施の形態を説明する。
【0011】
図1は本発明の一実施例に係る旋回作業車の全体的な構成を示した側面図、図2は運転操作部の構成を示した斜視図、図3は操作レバー部の構成を示した平面図、図4は操作レバー部の構成を示した左前方斜視図、図5は操作レバー部の構成を示した右前方斜視図、図6は運転席付近の構成を示した側面図、図7はロック解除状態における運転席付近の構成を示した平面図、図8はロック状態における運転席付近の構成を示した平面図である。
【0012】
まず、本発明の一実施例に係る運転操作部30を備えた旋回作業車1の概略構成について説明する。
【0013】
図1、図2に示すように、旋回作業車1は、クローラ式走行装置2と、該クローラ式走行装置2の上部中央に左右旋回可能に支持される旋回体3と、該旋回体3の前部左右中央に装着される掘削作業装置4とを備えて構成されている。クローラ式走行装置2では、前後一側に排土装置6が上下回動可能に取り付けられて、該排土装置6により掘削作業に伴う整地作業を行うことができるようになっている。
【0014】
旋回体3では、旋回台7後部にエンジン8が設けられ、その後方および左右両側方からボンネット11で覆われている。旋回台7の左側前部から後部にかけては支持台12が設けられ、該支持台12の下方に前記エンジン8や油圧ポンプなどが配置される一方、該支持台12の上方に運転操作部30が運転席31や各種装置の操作具、ステップ35などを備えて構成され、キャビン18で覆われている。
【0015】
掘削作業装置4は、ブーム21と、アーム22と、バケット23とを備えて構成されている。ブーム21と、アーム22と、バケット23とはそれぞれシリンダ24・25・26の一端と連結されて、その伸縮駆動により回動可能とされている。そして、これらの各部材が運転操作部30の操作具の操作で回動するように構成されて、掘削作業装置4にて掘削作業や積込作業などを行うことができるようになっている。
【0016】
次に、前記運転操作部30の構成について説明する。
【0017】
運転操作部30はキャビン18で覆われており、図2に示すように、その内部では旋回台7上の支持台12の後部左右中央に運転席支持フレーム27が設けられ、該運転席支持フレーム27上に運転席31が設置されている。この運転席31の前下方にはステップ35が左右方向に延設され、該ステップ35の前部左右中央に走行レバー36が配設されている。
【0018】
また、運転席31の左右一側方にはアクセルレバー37が配設され、左右他側方には前記排土装置6を操作する排土レバー38が配設されている。アクセルレバー37と排土レバー38の前方にはそれぞれレバースタンド41・42が設けられ、その左右の各レバースタンド41・42に前記掘削作業装置4を操作するための操作レバーが装備されている。
【0019】
操作レバーは掘削作業装置4を作動させる作業レバー43・44と、該作業レバー43・44による掘削作業装置4の作動を可能または不能にするためのロックレバー45とからなり、左右の作業レバー43・44はそれぞれレバースタンド41・42に一体的に取り付けられ、ロックレバー45は左右一側のレバースタンド41から前方へ延出されている。なお、各作業レバー43・44の運転席31側近傍にはその操作をガイドするためのガイド部材48・49が設けられている。
【0020】
ロックレバー45は前後方向に回動可能に設けられ、その回動操作で作業レバー43・44による掘削作業装置4の作動をロックすることができるように構成されている。すなわち、ロックレバー45は前方へ回動操作されると、ロック解除状態となって作業レバー43・44の操作による掘削作業装置4の作動を可能とし、逆に後方へ回動操作されると、ロック状態となって作業レバー43・44の操作による掘削作業装置4の作動を不能とするようになっている。
【0021】
左側の作業レバー43とロックレバー45とは、運転席31前方で旋回台7とステップ35の左側に設置された乗降口39の後方に配置されており、前述のようにロックレバー45が下方へ回動操作されてロック解除状態となる場合には、当該ロックレバー45が前方へ傾倒した状態となって乗降口39を塞ぎ、オペレータの乗降を阻止するようになっている。
【0022】
また、レバースタンド41は、ロックレバー45とともに前後回動可能に構成されており、ロックレバー45が前方へ回動操作されると、レバースタンド41が前方へ回動して作業レバー43も前方へ移動し、該作業レバー43の操作性を高めるようになっている。ロックレバー45が後方へ回動操作されると、レバースタンド41が後方へ回動して作業レバー43も後方へ移動して乗降口39のスペースを広げて、運転操作部30への乗降性の向上をさせるようになっている。
【0023】
つづいて、乗降口39後方に配置された前記操作レバー部の構成について説明する。なお、本実施例では、乗降口を運転操作部の左側に設置した場合における操作レバー部の構成について説明しているが、乗降口を運転操作部の右側もしくは左右両側に設置した場合でも同様に操作レバー部を構成することが可能である。
【0024】
図3、図4、図5に示すように、作業レバー43はレバースタンド41上部に前上方へ延出するように設けられており、該レバースタンド41内において、略y字形の連結アーム51に備えられる二股状部一側の前上端部に連結されている。そして、連結アーム51の二股状部他側の前下端部と後端部とにそれぞれステー52・53を介してレバースタンド41が内側から固定されて、該連結アーム51や後述する各種部材を被装するようになっている。
【0025】
連結アーム51の後部にはボス55が固設されて、これが回動軸56に回動自在に嵌装されている。この回動軸56は運転席支持フレーム27の左側部に固設されたステー28に運転席31側から外側(左側)に延出するように設けられ、レバースタンド41の運転席側側壁41a(図7参照)を貫通してその内部でボス55を支持するようになっている。こうして、レバースタンド41の後部に配置された回動軸56を中心に、作業レバー43とレバースタンド41とが一体的に前後方向に回動可能とされている。
【0026】
一方、ロックレバー45はレバースタンド41の前部に前上方に延出するように設けられている。ロックレバー45の基部にはボス61が固設されて、該ボス61に支持軸62の一端が挿入され、これらがピンにより固定されて一体的に回動可能に連結されている。また、前記連結アーム51の前下端部にボス65が固設されている。ボス65は支持軸62に回動自在に外嵌され、ボス61に隣接して配置されている。これにより、ロックレバー45は連結アーム51に対して上下方向に回動自在に支持されている。
【0027】
前記支持軸62はボス65から更に運転席31側に突出され、その突出端部に前後方向に延設された略逆V字形のカム66の前端部が固定されている。このカム66は連結アーム51と平行に配置されており、また、該カム66とレバースタンド41の運転席側側壁41aとの間にはガイド板68が当該カム66と平行に配置されている。
【0028】
ガイド板68は運転席支持フレーム27(機体側)に前記ステー28を介して固定されている。このガイド板68には略逆S字形状のガイド孔68aが前後方向に延伸するように設けられており、その前端部および後端部が略鉤状に形成されて、それぞれ前方係止溝68bと後方係止溝68cとされている。また、このガイド孔68aには前記カム66の前後中途部から側方に突設されたガイドピン69が摺動自在に嵌入されている。
【0029】
そして、前記ロックレバー45が支持軸62やカム66とともに回動軸56を中心として前後方向に一体的に回動可能とされるとともに、ロックレバー45とカム66とガイドピン69は支持軸62を中心に回動可能とされている。
【0030】
ここで、カム66の後端部には係止ピン71が固設され、該係止ピン71とガイド板68の前端下部に形成された係止孔68dとの間に、引っ張り方向に付勢力を有するスプリング72が架設されている。このスプリング72によって、ロックレバー45が前下方へ回動(図6において左回動)するように付勢されている。
【0031】
連結アーム51の前上部と運転席支持フレーム27に固設されたステー29との間にはガスダンパ75等の付勢部材が介装され、該ガスダンパ75により連結アーム51が下方へ回動される方向へ付勢されている。
【0032】
また、レバースタンド41内においては、作動スイッチ78が前記ステー52に取り付けられている。この作動スイッチ78は、掘削作業装置4への作動油の供給を調整するコントロールバルブのオン・オフを切り替えるものであり、カム66の前上部に形成された凹部66aと対向配置され、ロックレバー45が下方回動位置にあるとき、該カム66の凹部66aに当接してオンにされ、ロックレバー45が上方回動位置にあるとき、該カム66の凹部66aから離間してオフにされるようになっている。
【0033】
このように構成することにより、ロックレバー45が前方回動操作され、図6に示すように、レバースタンド41を伴って前方回動位置に至り、ロック解除状態となると、カム66の凹部66aに作動スイッチ78が当接してオンになり、掘削作業装置4への作動油の供給を調整するコントロールバルブがオンになる。これにより、掘削作業装置4へ作動油が供給される状態となり、作業レバー43がコントロールバルブに連係され、その操作による当該掘削作業装置4の作動が可能となる。
【0034】
このようにロックレバー45がロック解除状態となった場合、前記スプリング72によりカム66が上方へ移動する方向へ付勢されて、ガイド孔68aに嵌入されたガイドピン69が移動して前方係止溝68bでガイド板68に圧接し、当該ロックレバー45が前方回動位置に安定して保持される。こうして、作業レバー43の操作により掘削作業装置4の作動が可能なロック解除状態に保持される。
【0035】
また、ロックレバー45がロック解除状態に保持されているため、作業レバー43を操作すること等によってレバースタンド41に後方回動方向の力が働いても、前記ガイドピン69が前方係止溝68bに係止されて、レバースタンド41は後方に回動できないようになっている。
【0036】
こうして、ロックレバー45の後方回動操作によってのみ、ロック解除状態からロック状態への変更が可能とされ、作業レバー43を操作して掘削作業装置4を作動させている途中に、該作業レバー43の誤操作で掘削作業装置4の作動を停止させることがないようになっている。
【0037】
そして、ロック解除状態のロックレバー45が前方回動位置から後方回動操作されると、ガイドピン69がガイド孔68aに沿って前方係止溝68bから後方へ移動される。さらに該ロックレバー45が後方回動位置に向かって後方回動操作されると、ガイドピン69がガイド孔68aに沿って後方係止溝68cまで移動されてロック状態となる。このロックレバー45の後方回動位置まで後方回動により、連結アーム51等を介して連動するレバースタンド41が回動軸56を中心として後方へ回動される。
【0038】
ロックレバー45が、図6における二点鎖線で示すように、レバースタンド41を伴って後方回動位置に至り、ロック状態となると、カム66の移動によりその凹部66aから作動スイッチ78が離間してオフになり、掘削作業装置4への作動油の供給を調整するコントロールバルブがオフになる。これにより、掘削作業装置4への作動油の供給が停止され、作業レバー43がコントロールバルブに連係されずに、その操作による当該掘削作業装置4の作動が不能となる。
【0039】
このようにロックレバー45がロック状態となった場合、前記スプリング72によりカム66が下方へ移動する方向へ付勢されて、ガイド孔68aに嵌入されたガイドピン69が移動して後方係止溝68cでガイド板68に圧接し、当該ロックレバー45が後方回動位置に安定して保持される。こうして、作業レバー43の操作による掘削作業装置4の作動が不能なロック状態が解除されないように保持される。
【0040】
また、ロックレバー45がロック状態となった場合、作業レバー43を操作すること等によってレバースタンド41に前方回動方向の力が働いても、ガイドピン69が後方係止溝68cに係止されているため、レバースタンド41は前方回動できないようになっている。
【0041】
こうして、ロックレバー45の前方回動操作によってのみ、ロック状態からロック解除状態への変更が可能とされている。
【0042】
そしてさらに、ロック状態のロックレバー45が、後方回動位置から前方回動操作されると、ガイドピン69がガイド孔68aに沿って後方係止溝68cから前方へ移動される。さらに該ロックレバー45が前方回動位置に向かって前方回動操作されると、ガイドピン69がガイド孔68aに沿って前方係止溝68bまで移動されて前述のロック解除状態となる。このロックレバー45の前方回動位置までの前方回動により、連結アーム51等を介して連動するレバースタンド41が回動軸56を中心として前方へ回動される。
【0043】
以上のようなレバースタンド41に操作レバーとなる作業レバー43及びロックレバー45を備える操作レバー部の構成において、図7に示すように、該レバースタンド41は、運転席31の着座部31aの外側(左側)に位置し、平面視で当該運転席31の着座部31aに対して運転席側側壁41aが斜めを向くように配置されている。すなわち、レバースタンド41の運転席側側壁41aは、運転席31の着座部31aに対して前部で近接し、後部で離間するように配置されている。
【0044】
そして、前記レバースタンド41の回動軸56が運転席支持フレーム27上のステー28から延設されて、該レバースタンド41の運転席側側壁41aに略直交する方向に貫通されている。つまり、回動軸56は従来のように外側(左方)に向かって水平に延出されるのではなく、ステー28から斜め左前方に延設されている。
【0045】
具体的には、運転席31の着座部31aの側面が前後方向に形成されており、その側方で運転席支持フレーム27の左端部上にステー28が立設され、前後方向から斜め中央前方に向くように斜めに配置されている。そして、このステー28に対して直交するように回動軸56が設けられて、外側に向かって斜め前方に90度よりも小さい所定角度θ1だけ傾いて略水平に延出され、レバースタンド41内に運転席側側壁41aから挿通されている。
【0046】
こうして、レバースタンド41が運転席31に対して斜めの回動方向となるように、回動軸56を回動中心として前後斜め方向に回動する構成とされる。そして、図7に示すように、ロックレバー45が前方回動位置にある場合、ロック解除状態となり、レバースタンド41は前後方向に長い状態となって、従来と略同じ状態となる。
【0047】
図8に示すように、ロックレバー45が後方回動位置まで回動操作されて、ロック状態に変更されると、該ロックレバー45とともに回動されるレバースタンド41が後方へ回動するに従って運転席31から外方向に離れ、該レバースタンド41の一部や、該レバースタンド41上に配置される前記ガイド部材48などが、運転席31の背もたれ部31bなどに取り付けられたアームレスト32の外側に位置し、またこのときレバースタンド41の後部を中心に回動されることから上下方向に長い状態となる。
【0048】
そのため、平面視において、レバースタンド41の投影面積が小さくなり、着座空間及び乗降口39の空間を広くすることができる。一方、ロック状態からロック解除状態になるようにロックレバー45が前方へ回動操作されると、レバースタンド41が斜め内前方に回動され、作業レバー43が運転席31の斜め外前に移動することになり、オペレータが肘を曲げて手を前方へ出した操作し易い位置となる。
【0049】
このように、旋回台7上に備えた運転席31の側方に、作業レバー43およびロックレバー45からなる操作レバーを装備したレバースタンド41を当該操作レバーとともに前後方向に回動可能に設けた旋回作業車1の運転操作部30において、前記レバースタンド41の回動軸56を、前記運転席31の左右一側から外側に向かって斜め前方に略水平に延びるように配置して、前記レバースタンド41を後方へ回動するに従って運転席31から離れるように構成したことによって、ロックレバー45の後方回動操作時に、該ロックレバー45に伴ってレバースタンド41を後方回動させて、運転席31から所定幅離れた側方の空間に移動させることが可能となる。したがって、運転席31の側部にアームレスト32が配置されている場合でも、レバースタンド41や、当該レバースタンド41上の作業レバー43及びガイド部材48を適当な位置でアームレスト32に干渉することなく後方へ回動させることができる。すなわち、レバースタンド41や作業レバー43などを後方に回動したときには、運転席31に設けたアームレスト32の外側に位置して邪魔にならず、着座した時の空間を広く保てる。
【0050】
また、前記旋回作業車1において、前記作業レバー43およびロックレバー45を備えたレバースタンド41を、前記運転席31前方の左右一側に設けた乗降口39と同一側に配置したことによって、ロックレバー45の後方回動操作時に、レバースタンド41と、該レバースタンド41から突出する作業レバー43およびロックレバー45をより後方へ移動させて、これらの前方に位置する乗降口39を広くし、運転操作部30への乗降性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施例に係る旋回作業車の全体的な構成を示した側面図。
【図2】運転操作部の構成を示した斜視図。
【図3】操作レバー部の構成を示した平面図。
【図4】操作レバー部の構成を示した左前方斜視図。
【図5】操作レバー部の構成を示した右前方斜視図。
【図6】運転席付近の構成を示した側面図。
【図7】ロック解除状態における運転席付近の構成を示した平面図。
【図8】ロック状態における運転席付近の構成を示した平面図。
【符号の説明】
【0052】
1 旋回作業車
7 旋回台
30 運転操作部
31 運転席
39 乗降口
41 レバースタンド
43 作業レバー
45 ロックレバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
旋回台上に備えた運転席の側方に、操作レバーを装備したレバースタンドを当該操作レバーとともに前後方向に回動可能に設けた旋回作業車の運転操作部において、前記レバースタンドの回動軸を、前記運転席の左右一側から外側に向かって斜め前方に略水平に延びるように配置して、前記レバースタンドを後方へ回動するに従って運転席から離れるように構成したことを特徴とする旋回作業車の運転操作部。
【請求項2】
前記レバースタンドを、前記運転席の前方の左右一側に設けた乗降口と同一側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の旋回作業車の運転操作部。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2009−30248(P2009−30248A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−192538(P2007−192538)
【出願日】平成19年7月24日(2007.7.24)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】