説明

普通型コンバイン

【課題】普通型コンバインにおいて、不整列状態や絡み合いが著しい茎稈の場合でも、刈取対象の茎稈と非刈取対象の茎稈との分草を脱粒や引きちぎりを回避しやすい状態で行なえるようにする。
【解決手段】刈取装置63よりも走行機体前方側で、かつ刈取装置63の刈取作用域よりも走行機体横外側に位置した箇所に搬送始端部が位置し、刈取装置63の横端付近に搬送終端部が位置して、植立茎稈の株元側を走行機体横方向での内側に寄せながら走行機体後方向きに係止搬送して刈取装置63に供給する株元側搬送装置20を備えてある。植立茎稈の株元側搬送装置20よりも穂先側に分草作用して植立茎稈を刈取対象と非刈取対象とに分草する駆動自在な強制分草装置30を備えてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植立茎稈に刈り取り作用する刈取装置と、前記刈取装置の上方側位置で掻き込みタインを回動させて刈取対象の植立茎稈を掻き込み操作するリール式掻き込み装置と、前記刈取装置によって刈り取られた茎稈の全体を扱室に投入して脱穀及び選別処理する脱穀装置とを備えた普通型コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
上記の普通型コンバインにおいては、稲、麦などのように条列に沿って植え付けられた整列状態の茎稈の他、菜種やひまわりなどのように条列に沿って植え付けられたものではない不整列状態の茎稈を収穫対象とすることがあり、従来では特許文献1,2に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載されたものでは、茎稈の穂先側を掻き込みリール15で掻き込んで、茎稈の株元側を刈取装置12で切断して刈り取り、刈取茎稈の全体を後方の脱穀装置4に送り込むように構成されるとともに、刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈との絡み付きは分草具で分離させる。(各符号は、公報に記載されたものである。)
特許文献2に記載されたものでは、前端側の刈刃装置8を持ち上げ姿勢にして、茎稈の頂部近くでひまわりの花托を切断して収穫し、圃場に残る残茎稈は地面近くに位置する後方側の茎稈切断装置21で切断して圃場へ刈倒し、刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈との絡み付きは分草体6で分離させる。(各符号は、公報に記載されたものである。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−211043号公報(段落〔0012〕、図1及び図2)
【特許文献2】特開2007−89464号公報(段落〔0019〕、〔0025〕、〔0038〕図1及び図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1及び2に記載された従来構造のものでは、刈取対象の茎稈に対しては、掻き込みリールによる掻き込み作用などにより、姿勢矯正して刈取作業を行うようにしているが、未刈側に近い位置の刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈との間で絡み付きが生じた場合には、分草具あるいは分草体で押し分けることによって強制的に解きほぐすように構成されている。
このため、菜種など、絡み付きの度合いが強い場合には、分草具による押し分け作用によって絡み合いをほぐさねばならず、着粒部での脱粒や、絡み合った茎稈の引きちぎれが発生しやすくなっていた。
【0005】
本発明の目的は、不整列状態や絡み合いが著しい茎稈の場合でも、刈取対象の茎稈と非刈取対象の茎稈との分草を脱粒や引きちぎりを回避しやすい状態で行なうことができる普通型コンバインを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第1発明は、植立茎稈に刈り取り作用する刈取装置と、前記刈取装置の上方側位置で掻き込みタインを回動させて刈取対象の植立茎稈を掻き込み操作するリール式掻き込み装置と、前記刈取装置によって刈り取られた茎稈の全体を扱室に投入して脱穀及び選別処理する脱穀装置とを備えた普通型コンバインにおいて、
前記刈取装置よりも走行機体前方側で、かつ前記刈取装置の刈取作用域よりも走行機体横外側に位置した箇所に搬送始端部が位置し、前記刈取装置の横端付近に搬送終端部が位置して、植立茎稈の株元側を走行機体横方向での内側に寄せながら走行機体後方向きに係止搬送して前記刈取装置に供給する株元側搬送装置を備え、
植立茎稈の前記株元側搬送装置よりも穂先側に分草作用して植立茎稈を刈取対象と非刈取対象とに分草する駆動自在な強制分草装置を備えてある。
【0007】
本第1発明の構成によると、刈り取ろうとする茎稈が整列状態にあれば、その茎稈が刈取装置の刈取作用域やその付近に位置し、刈取対象の茎稈がリール式掻き込み装置による掻き込み作用を受けるのみならず、その茎稈の穂先側に強制分草装置を作用させて刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈との絡み合いを強制分草作用によってほぐし処理させることができる。
刈り取ろうとする茎稈が不整列状態にあり、刈取装置の刈取作用域から未刈側に位置ずれした茎稈が混在していても、位置ずれしている茎稈の株元側に株元側搬送装置が作用して、位置ずれしている茎稈の株元側が株元側搬送装置によって走行機体横方向での内側に寄せながら搬送されるから、株元側搬送装置による株元側の内側への寄せ操作によって位置ずれしている茎稈と未刈側の茎稈との絡み合いをほぐしやすくできる。位置ずれしている茎稈が株元側搬送装置によって搬送されるに伴って位置ずれしている茎稈の株元側搬送装置よりも穂先側に強制分装置が作用して、位置ずれしている茎稈と未刈側の茎稈との絡み合いを強制分草装置による強制分草作用によってほぐし処理させることができる。位置ずれしている茎稈が株元側搬送装置によって刈取装置に供給されるから、位置ずれしている茎稈の刈り漏れを発生しにくくできる。
【0008】
したがって、整列状態、不整列状態のいずれにある茎稈の場合でも、菜種など絡み合いが著しく脱粒が発生しやすい茎稈の場合でも、刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈との絡み合いを良好にほぐすことができるとともに、位置ずれしている茎稈の刈残しを抑制でき、脱粒及びちぎれによる穀粒損失を抑制しながら刈残しが発生しにくい仕上がりのよい収穫作業を行なうことができる。
【0009】
本第2発明では、前記強制分草装置が前記走行機体上方側ほど走行機体横外側に位置する傾斜姿勢で支持されている。
【0010】
未刈側の茎稈は、稈身が長いほど、刈取対象の茎稈との絡み合いによる傾斜姿勢などに起因し、刈取対象の茎稈と分草された後においても走行機体内側に倒れ込みがちになる。
本第2発明の構成によると、未刈側の茎稈の稈身が長いほど、強制分草装置による絡み合いのほぐしを受けた茎稈の穂先側が強制分草装置のより上端側に当接して強制分草装置が茎稈をより走行機体横外側に向けて押圧する。これにより、茎稈の稈身が長い場合でも、未刈側の茎稈の分草後の走行機体内側への倒れ込みを発生しにくくできる。
【0011】
したがって、未刈側の茎稈の機体側への倒れ込みによって茎稈が機体部分に絡み付くなどの事態を回避しやすい。
【0012】
本第3発明では、前記強制分草装置を、走行機体上下方向に沿った切断作用域を有した茎稈切断装置を備えて構成してある。
【0013】
本第3発明の構成によると、刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈とを茎稈切断装置による切断によって分草できるので、茎稈に強い押し分け力を作用させずに済み、脱粒を効果的に防止しながら絡み合いを良好にほぐすことができる。
【0014】
したがって、刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈の絡み合いが著しい場合でも、その絡み合いを良好にほぐすことができるのみならず、分草に起因した脱粒を効果的に回避して穀粒損失を抑制できる。
【0015】
本第4発明では、前記強制分草装置を、走行機体上下向きの分草杆、及び前記分草杆を揺動駆動する分草杆駆動機構を備えて構成してある。
【0016】
本第4発明の構成によると、刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈とを分草杆による茎稈の強制的な揺動操作によって分草できるので、茎稈に強い押し分け力を作用させずに済み、脱粒を効果的に防止しながら絡み合いを良好にほぐすことができる。
【0017】
したがって、刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈の絡み合いが著しい場合でも、その絡み合いを良好にほぐすことができるのみならず、分草に起因した脱粒を効果的に回避して穀粒損失を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】普通型コンバインの全体を示す左側面図である。
【図2】普通型コンバインの全体を示す平面図である。
【図3】普通型コンバインの全体を示す右側面図である。
【図4】刈取前処理装置の前部を示す平面図である。
【図5】強制分草装置を示す側面図である。
【図6】刈取前処理装置を示す正面図である。
【図7】脱穀装置を示す縦断側面図である。
【図8】第2実施の形態を備えた強制分草装置を示す側面図である。
【図9】第2実施の形態を備えた強制分草装置の分草杆駆動機構を示す側面図である。
【図10】第2実施の形態を備えた強制分草装置の分草杆の駆動部を示す側面図である。
【図11】第3実施の形態を備えた株元側搬送装置を示す平面図である。
【図12】第3実施の形態を備えた株元側搬送装置の搬送作用側を示す縦断正面図である。
【図13】第4実施の形態を備えた刈取前処理装置を示す斜視図である。
【図14】第5実施の形態を備えた刈取前処理装置を示す斜視図である。
【図15】第6実施の形態を備えた刈取前処理装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の実施の形態に係る普通型コンバインの全体を示す左側面図である。図2は、本発明の実施の形態に係る普通型コンバインの全体を示す平面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る普通型コンバインの全体を示す右側面図である。これらの図に示すように、本発明の実施の形態に係る普通型コンバインは、運転座席2aを有した運転部2が装備された走行機体1を備え、走行機体1の機体フレーム10の後部側に走行機体横方向に並べて設けられた脱穀装置4と袋詰め部13とを備え、脱穀装置4の前部にフィーダ60が走行機体横向き軸芯Xまわりに上下揺動自在に連結された刈取前処理装置6を備えて構成してある。
【0020】
この普通型コンバインは、菜種などの収穫作業を行う。
つまり、走行機体1は、左右一対のクローラ式の走行装置11,11を備え、運転座席2aの下方に位置するエンジン3からの駆動力によって左右一対の走行装置11,11を駆動して自走する。
【0021】
刈取前処理装置6は、フィーダ60が昇降シリンダ12によって軸芯Xまわりに上下に揺動操作されることにより、フィーダ60の前端部に連設された前処理フレーム61が地面近くに下降した下降作業状態と、前処理フレーム61が地面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降する。
【0022】
刈取前処理装置6を下降作業状態にして走行機体1を走行させると、刈取前処理装置6は、植立茎稈を刈取り、刈取茎稈の株元から穂先までの全体をフィーダ60によって脱穀装置4に供給する。脱穀装置4は、フィーダ60からの刈取茎稈を脱穀処理し、脱穀粒を揚穀装置21によって穀粒袋詰め部13のホッパー形の穀粒タンク14に供給する。
【0023】
刈取前処理装置6について詳述する。
図1及び図3に示すように、刈取前処理装置6の前処理フレーム61は、フィーダ60の前端部に連結している後壁61Bと、この後壁61Bの走行機体横方向での両端部に後端部が連結している横壁61Cと、後壁61B及び左右一対の横壁61C,61Cの下部にわたって連結しているプラットホーム61Aとを備えている。
【0024】
図1,2,3に示すように、刈取前処理装置6は、フィーダ60及び前処理フレーム61を備える他、前処理フレーム61の内部に駆動自在に設けられた横送りオーガ65、プラットホーム61Aの前端部に駆動自在に設けられたバリカン形の刈取装置63、前処理フレーム61の左右の横壁61Cの前端部に連設された分草具62、前処理フレーム61の基端側の上部から走行機体前方向きに上下揺動操作自在に延出した左右一対の支持アーム64Aの先端部に支持されたリール式掻き込み装置64、左右の分草具62の内側に設けた株元側搬送装置20、前処理フレーム61の走行機体横方向での両外側に設けた強制分草装置30を備えている。
【0025】
左右の分草具62は、刈取装置63よりも走行機体前方側に位置している。左右の分草具62の先端側は、刈取装置63の走行機体横方向での刈取作用域63A(図4参照)から走行機体左横外側あるいは走行機体右横外側に外れた箇所に位置している。
【0026】
図4は、刈取前処理装置6の前部を示す平面図である。この図に示すように、左右の株元側搬送装置20は、前処理フレーム61における横壁61Cの内面側に支持された搬送フレーム21、及び搬送フレーム21に設けた搬送始端側と搬送終端側の輪体22,23に巻回された無端回動形の茎稈搬送ベルト24を備えて構成してある。
【0027】
左右の株元側搬送装置20の茎稈搬送ベルト24は、これの搬送作用側が走行機体前後向きに対して走行機体左右方向に傾斜した状態で支持されており、左側の株元側搬送装置20においては、搬送始端部20Aが刈取装置63よりも走行機体前方側で、かつ刈取装置63の刈取作用域63Aよりも走行機体左横外側に位置した箇所に位置し、搬送終端部20Bが刈取装置63の左横端付近に位置している。右側の株元側搬送装置20においては、搬送始端部20Aが刈取装置63よりも走行機体前方側で、かつ刈取装置63の刈取作用域63Aよりも走行機体右横外側に位置した箇所に位置し、搬送終端部20Bが刈取装置63の右横端付近に位置している。
【0028】
したがって、左右の分草具62及び左右の株元側搬送装置20は、刈取前処理装置6の前端部の左側あるいは右側において、植立茎稈の分草及び搬送を行なう。
【0029】
すなわち、分草具62は、植立茎稈の株元側に押し分け作用して植立茎稈を刈取対象の茎稈と、非刈取対象の茎稈である未刈側の茎稈とに分草する。
株元側搬送装置20は、分草具62からの刈取対象の植立茎稈の株元側に、茎稈搬送ベルト24の走行機体後方向きに移動する搬送作用側を作用させ、植立茎稈の株元側を茎稈搬送ベルト24が備えている係止爪24aによって走行機体後方向きに係止搬送して刈取装置63の横端部に供給する。このとき、株元側搬送装置20は、茎稈搬送ベルト24における搬送作用側が走行機体前後向きに対して傾斜していることの作用によって、植立茎稈の株元側を走行機体横方向での内側に寄せながら係止搬送し、刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈とを分草させる。
【0030】
図5は、左側の強制分装置30を示す側面図である。この図及び図6に示すように、左側の強制分草装置30は、茎稈切断装置50を備えて構成してある。図6に示すように、右側の強制分草装置30は、左側の強制分草装置30と同じ構成を備えている。
【0031】
茎稈切断装置50は、前処理フレーム61における横壁61Cの外側に走行機体上下向きの取り付け姿勢で位置する切断フレーム51と、この切断フレーム51に支持された固定刃52と、切断フレーム51に摺動駆動自在に支持された可動刃53とを備えて構成してある。
【0032】
切断フレーム51の下端側は、前処理フレーム61における横壁61Cの外面側に支持され、切断フレーム51の上端側は、前処理フレーム61における横壁61Cから走行機体上方及び前方向きに延出した支持フレーム30aの延出端部に支持されている。
【0033】
可動刃53は、可動刃53の下端側に連動ロッド54を介して連動しているクランク体55に伝動ベルト56及び伝動チェーン57を介して横送りオーガ65の回転支軸65bから駆動力が伝達されることにより、固定刃52に沿って往復摺動するよう駆動される。
【0034】
したがって、茎稈切断装置50は、固定刃52と可動刃53とによって茎稈の切断処理を行うようにバリカン形の切断装置になっている。茎稈切断装置50は、固定刃52の走行機体上下方向での長さによって設定される走行機体上下向きの切断作用域50Aを備えて構成され、この切断作用域50Aで茎稈の切断処理を行う。
【0035】
つまり、左右の強制分草装置30は、対応する側の分草具62及び株元側搬送装置20からの茎稈の株元側搬送装置20が作用する部位よりも穂先側を固定刃52と可動刃53とによって切断し、これによって植立茎稈を刈取対象の茎稈と、非刈取対象の茎稈である未刈側の茎稈とに分草して、刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈との絡み合いをほぐす。
【0036】
図6に示すように、左右の強制分草装置30は、走行機体上方側ほど走行機体横外側に位置する傾斜姿勢で支持されており、分草後の未刈側の茎稈の穂先側が強制分草装置30の横側面に当接すると、強制分草装置30の横側面は、茎稈を走行機体横外側に向けて押圧操作する。これにより、左右の強制分草装置30は、分草後の未刈側の茎稈を走行機体内側に倒れ込みにくいように走行機体横外側に向けて押圧操作する。
【0037】
強制分装置30の走行機体上方側ほど走行機体横外側に位置することにより、強制分草装置30の走行機体上方側において強制分草装置30とリール式掻き込み装置64との間に発生する空隙は、茎稈の入り込みを防止するようカバー30Aで覆われている。
【0038】
図5及び図6に示すように、リール式掻き込み装置64は、走行機体側面視で正五角形に形成して左右の支持アーム64Aに回転自在に支持された回転枠64hを備え、この回転枠64hの各頂部に自転駆動可能に枢支された掻き込みタイン64bを備えて構成してある。
【0039】
リール式掻き込み装置64は、回転枠64hに刈取入力軸からベルト伝動機構を介して伝動されて回転枠64hが掻き込み方向に回転駆動されることにより、これに同調させて掻き込みタイン64bを逆方向に自転駆動することで、掻き込みタイン64bを常に下方に向けた状態で刈取装置63の上方側位置で機体前方側から後方側へ円弧状の掻き込み移動軌跡をもって回動作動させ、刈取対象の植立茎稈を回動する掻き込みタイン64bによって前処理フレーム61の内部に掻き込み操作する。
【0040】
刈取装置63は、刈取対象の植立茎稈を株元で刈り取る。横送りオーガ65は、刈取茎稈をフィーダ60の前側に移送し、フィーダ60の前側に到達した刈取茎稈を横送りオーガ65が一体回転自在に備える掻き送りバー65aによってフィーダ60の搬送ダクトの前端部内に送り込む。フィーダ60は、搬送ダクトに送り込まれた刈取茎稈を搬送ダクトの内部に位置する無端回動形のコンベヤ60aによって脱穀装置4の前端部に揚送して刈取茎稈の株元から穂先までの全体を脱穀装置4に送り込む。
【0041】
脱穀装置4について説明する。
図7は、脱穀装置4を示す縦断側面図である。この図に示すように、脱穀装置4は、脱穀機体40の上部内に位置する扱室41を有した脱穀部4Aを備え、扱室41の下方に位置する選別室70を有した選別部4Bを備えている。
【0042】
脱穀部4Aは、扱室41を備える他、この扱室41に設けた扱胴42を備え、この扱胴42の周囲に沿わせて扱室41に設けた受網41Aを備えている。
【0043】
扱胴42の回転支軸42Aが脱穀機体40の前壁の外面側に設けた脱穀駆動機構43に連動されており、扱胴42は、回転支軸42Aが扱胴駆動機構43によって駆動されることにより、回転支軸42Aの脱穀機体前後向きの軸芯である扱胴回転軸芯Pまわりに回転駆動される。
【0044】
扱胴42は、扱胴42の前端部に位置する傾斜ドラム部44と、この傾斜ドラム部44の後端に前端が連なっている脱穀処理部45とを備えて構成してある。傾斜ドラム部44は、これの外周面に立設された一対の螺旋羽根46,46を一体回転自在に備えている。脱穀処理部45は、扱胴周方向に所定間隔を隔てて並んだ扱胴前後向きの円形鋼管で成る扱歯支持杆45aと、脱穀処理部45の前端部、後端部及び中間部で扱歯支持杆45aを連結する板状の連結体45bとを備えて構成してあり、ワラ屑が脱穀処理部45の内部を容易に流動する構造になっている。脱穀処理部45は、扱胴周方向及び扱胴回転軸芯方向に並ぶ配置で各扱歯支持杆45aに取り付けたバー形の扱歯47を備えている。
【0045】
脱穀部4Aは、フィーダ60からの刈取穀稈を次の如く脱穀処理する。
フィーダ60のコンベヤ60aによって扱室41の前端部に位置する入り口底板48の上に送り込まれた刈取穀稈の株元から穂先までの全体を、扱胴42の傾斜ドラム部44における螺旋羽根46によって脱穀機体後方向きに搬送して扱室41の受網41Aが位置する部位に供給する。この部位において、刈取穀稈を扱胴42の脱穀処理部45における扱歯47と受網41Aとによる扱き作用によって脱穀処理する。脱穀処理によって発生した脱穀粒を、受網41Aに扱胴周方向及び扱胴回転軸芯方向に並べて備えてある処理物漏下孔から選別室70に漏下させる。脱穀処理によって発生したワラ屑などの塵埃を、扱室41の後端部に位置する送塵口49から脱穀機体後方向きに排出し、脱穀機体40の後壁に位置する排塵口40aから脱穀機体40の外部に排出する。
【0046】
選別部4Bは、選別室70を備える他、選別室70の上部に駆動揺動自在に設けた揺動選別装置71、この揺動選別装置71の前端側の下方に設けた唐箕72、選別室70の底部に脱穀機体前後方向に並べて設けた一番スクリューコンベヤ73と二番スクリューコンベヤ74を備えている。揺動選別装置71は、揺動選別装置71の上部に脱穀機体前後方向に並べて設けたグレンパン75、チャフシーブ76及びストローラック77を備え、揺動選別装置71の下部に脱穀機体前後方向に並べて設けた下部グレンパン78、グレンシーブ79を備えている。
【0047】
選別部4Bは、受網41Aを漏下した脱穀処理物を揺動選別装置71によって受け止めて揺動選別装置71による揺動選別と、唐箕72からの選別風による風選別とによって穀粒と塵埃とに選別し、穀粒のうちの一番物を一番スクリューコンベヤ73によって脱穀機体横方向に搬送して脱穀機体外に排出し、穀粒のうちの二番物を二番スクリューコンベヤ74とこの二番スクリューコンベヤ74に接続された揚送装置(図示せず)とによって揺動選別装置71の前端側に還元し、塵埃を唐箕72からの選別風と共に排塵口40aから脱穀機体40の外部に排出する。一番スクリューコンベヤ73は、脱穀機体外に排出した一番物を揚穀装置21に供給する。
【0048】
穀粒袋詰め部13について説明する。
図2,3に示すように、袋詰め部13は、前記穀粒タンク14を備える他、この穀粒タンク14の底部に走行機体前後方向に並べて設けられた二つの穀粒吐出筒16,16、穀粒タンク14の下方に設けた袋支持バー17及び袋受けデッキ18、袋受けデッキ18の走行機体横方向での外側に設けられた作業台15を備えている。
【0049】
籾袋の袋口を穀粒吐出筒16に装着し、籾袋の袋口の両端部を袋支持バー17に装着して、籾袋を袋支持バー17によって吊り下げ支持させるともに袋受けデッキ18によって受け止め支持させることにより、穀粒タンク14に貯留された脱穀粒が穀粒吐出筒16から籾袋に排出され、脱穀粒の袋詰めを行なうことができる。
【0050】
作業台15は、機体フレーム10に上下揺動自在に支持されており、上昇格納姿勢と下降使用姿勢とに切り換えることができる。
【0051】
〔第2実施形態〕
図8は、第2実施の形態を有した強制分草装置30を示す側面図である。この図に示すように、第2実施の形態を有した強制分草装置30は、前処理フレーム61の左横外側に設けた走行機体上下向きの分草杆31を備え、この分草杆31の長手方向での中間部に走行機体側面視でヘ字形の連結リンク81が連結している分草杆駆動機構80を備えて構成してある。
【0052】
分草杆31は、分草杆31の下端側に支持作用する支点手段33と、前記分草杆駆動機構80の連結リンク81とにより、分草杆31の上端側ほど走行機体後方側に位置した後倒れ傾斜状態での機体上下向き姿勢で支持されている。
【0053】
支点手段33は、分草具62の横側部に固定された支軸33aと、この支軸33aに回転自在に支持されたローラ33bとによって構成してある。ローラ33bは、分草杆31の下端部に連結板34を付設することによって設けた連結長孔35に転動自在に係入している。連結長孔35は、後端側ほど走行機体上方側に位置した後上がり傾斜の状態で配置されており、支点手段33は、分草杆31の下端側を回転自在に、および走行機体上下方向に移動自在に支持している。
【0054】
図9は、分草杆駆動機構80を示す側面図である。図10は、分草杆31の駆動部を示す側面図である。これらの図及び図8に示すように、分草杆駆動機構80は、前記連結リンク81を備える他、この連結リンク81の中間部に連結ピン82を介して一端側が連結された揺動リンク83と、連結リンク81の分草杆31に連結している側とは反対側の端部に連結された回転体84とを備えて構成してある。
【0055】
分草杆31は、支点手段33に連結している部位よりも分草杆上端側に位置した部位にブラケットを付設して設けた連結部32を備えている。
連結リンク81は、分草杆31の連結部32に連結ピン85を介して一端側が連結された分草杆側ロッド81aと、回転体84のこれの回転軸芯84aと偏倚した部位に連結ピン86を介して一端側が連結された回転体側ロッド81bと、この回転体側ロッド81bの他端側と分草杆側ロッド81aの他端側とを連結している連結体81cとによって構成してある。連結体81cは、揺動リンク83が連結する部材になっている。揺動リンク83の連結リンク81に連結している側とは反対側の端部は、前処理フレーム61の横壁61Cの外面側に設けた支持部87に連結ピン88を介して連結されている。連結リンク81と分草杆31の連結部32とは、連結ピン85が備える走行機体横向き軸芯85aまわりに相対回転に連結している。連結リンク81と揺動リンク83とは、連結ピン82が備える走行機体横向き軸芯82aまわりに相対回転自在に連結している。連結リンク81と回転体84とは、連結ピン86が備える走行機体横向き軸芯86aまわりに相対回転自在に連結している。揺動リンク83は、連結ピン88が備える走行機体横向き軸芯88aまわりに支持部87に対して揺動する。
【0056】
回転体84の回転支軸89は、前処理フレーム61の横壁61Cの外面側に設けた支持部材90に回転自在に支持されている。回転支軸89は、この回転支軸89に一体回転自在に設けたベルトプーリ101を備えたベルト伝動機構100、このベルト伝動機構100の入力軸102と横送りオーガ65の回転支軸65bとに巻回された伝動チェーン57を介して横送りオーガ65の駆動力が伝達されて等速回転で駆動される。
【0057】
図9及び図10に示す回転軌跡T1は、連結リンク81が分草杆31の連結部32に連結している分草杆連結点としての走行機体横向き軸芯85aの回転軌跡を示している。図9に示す回転軌跡T2は、分草杆31の上端31cの回転軌跡を示している。
図8,9に示すように、分草杆駆動機構80は、四節回転連鎖近似直線連動機構を構成しており、回転体84を等速回転の駆動力によって駆動して、連結リンク81の分草杆連結点としての走行機体横向き軸芯45aが回転軌跡T1を描くように連結リンク81を回転体84によって揺動駆動し、連結リンク81の駆動力を分草杆31に伝達する。
【0058】
図10に示すように、機体横向き軸芯85aの回転軌跡T1は、この回転軌跡T1のうちの機体横向き軸芯85aの走行機体前方向き移動に対応する部分Tfが直線になり、回転軌跡T1のうちの機体横向き軸芯85aの走行機体後方向き移動に対応する部分Trが機体上方向きに突の湾曲線になっている。
【0059】
これにより、分草杆駆動機構80は、分草杆31の上端31cが分草杆31の下端側を支点側にして回転軌跡T2を描いて走行機体前後方向及び走行機体上下方向に移動するように、回転軌跡T2のうちの分草杆上端31cの走行機体前方向き移動に対応する部分が直線になり、回転軌跡T2のうちの分草杆上端31cの走行機体後方向き移動に対応する部分が走行機体上方向きに突の湾曲線になるように分草杆31を駆動する。
【0060】
機体横向き軸芯85a及び分草杆上端31cが走行機体後方向きに移動する距離が走行機体前方向きに移動する距離よりも大になることにより、かつ回転体84が等速回転で駆動されることにより、分草杆駆動機構80は、機体横向き軸芯85a及び分草杆上端31cの走行機体前方向きの移動速度が低速になり、機体横向き軸芯85a及び分草杆上端31cの走行機体後方向きの移動速度が高速になる状態で分草杆31を駆動する。
【0061】
したがって、強制分草装置30は、分草杆31が分草作用開始位置S(図9参照)から機体前方向きに移動して植立茎稈に対して分草作用する場合、分草杆31が植立茎稈に突入して植立茎稈が分草杆31に対する大きな移動抵抗になりやすいことから、分草杆31が低速で植立茎稈に突入するように分草杆31を分草杆駆動機構80によって低速駆動し、分草杆31を植立茎稈の大きな振動を発生しにくくしながら植立茎稈に分草作用させて植立茎稈を刈取り対象の植立茎稈と未刈側の植立茎稈とに分草する。
【0062】
強制分草装置30は、分草杆31が機体後方向きに移動して分草作用開始位置Sに戻る場合、分草杆31が茎稈に対して後退側に移動して植立茎稈が分草杆31に対する大きな移動抵抗になりにくくて植立茎稈の振動を発生させにくいことから、分草杆31が高速で分草作用開始位置Sに復帰するように分草杆31を分草杆駆動機構80によって高速駆動して、走行機体1が単位走行距離を移動する間に分草杆31が分草作用する頻度が菜種などの植立茎稈に適応した頻度になる状態で分草杆31を植立茎稈に分草作用させる。
【0063】
〔第3実施形態〕
図11は、第3実施の形態を備えた株元側搬送装置20を示す平面図である。図12は、第3実施の形態を備えた株元側搬送装置20の搬送作用側での縦断正面図である。これらの図に示すように、第3実施の形態を備えた株元側搬送装置20は、搬送フレーム21の搬送作用側に設けた固定刃111を備えた株元側切断装置110によって構成してある。
【0064】
株元側切断装置110は、前記固定刃111を備える他、搬送始端側と搬送終端側の輪体22,23に巻回された無端回動刈り刃112を備え、無端回動刈り刃112を構成する各刈り刃ピース112aの上面側に突設した係止片113を備えて構成してある。
【0065】
株元側搬送装置20は、搬送終端側の輪体23が回転駆動されることにより、無端回動刈り刃112が搬送作用側において移動方向114に移動し、刈取対象の植立茎稈の株元側を無端回動刈り刃112と固定刃111とによって切断し、切断した茎稈の株元側に係止片113を作用させることにより、切断した茎稈の株元側を係止片113によって走行機体横方向での内側に寄せながら走行機体後方向きに係止搬送して刈取装置63に供給する。
【0066】
〔第4実施形態〕
図13は、第4実施の形態を備えた刈取前処理装置6を示す斜視図である。この図に示すように、第4実施の形態を備えた刈取前処理装置6は、左右の分草具62の内側に設けた株元側搬送装置20、及び前処理フレーム61の両横外側に設けた強制分草装置30を備えている。
【0067】
第4実施の形態を備えた刈取前処理装置6と第1実施の形態を備えた刈取前処理装置6とを比較すると、左右の強制分草装置以外の点において、第4実施の形態を備えた刈取前処理装置6と第1実施の形態を備えた刈取前処理装置6とは同じ構成を備えている。次に、第4実施の形態を備えた刈取前処理装置6が備える左右の強制分草装置30について説明する。
【0068】
第4実施の形態を備えた刈取前処理装置6が備える左右の強制分草装置30は、分草ケース37を備えた茎稈切断装置50を備えて構成してある。
【0069】
茎稈切断装置50は、分草ケース37を備える他、分草ケース37の内側に回転駆動自在に設けた無端回動刈り刃38を備えて構成してある。
【0070】
左右の強制分草装置30は、分草具62及び株元側搬送装置20からの茎稈の株元側搬送装置20が作用する部位よりも穂先側を無端回動刈り刃38によって切断することにより、植立茎稈を刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈とに分草して、刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈との絡み合いをほぐす。
【0071】
左側の強制分草位置30及び右側の強制分草装置30の無端回動刈り刃38は、回転方向Fに回転駆動され、分草ケース37の走行機体前方側に位置する走行機体上下向きの切断作用域39aを走行機体上方向きに移動する。
【0072】
〔第5実施形態〕
図14は、第5実施の形態を備えた刈取前処理装置6を示す斜視図である。第5実施の形態を備えた刈取前処理装置6が備える左右の強制分草装置30の一方の強制分草装置30では、無端回動刈り刃38が移動方向Fに駆動されて、分草ケース37の走行機体前方側に位置する走行機体上下向きの切断作用域39aを走行機体上方向きに移動する。
左右の強制分草装置30の他方の強制分草装置30では、無端回動刈り刃38が移動方向Rに駆動されて、分草ケース37の走行機体前方側に位置する走行機体上下向きの切断作用域39aを走行機体下方向きに移動する。
【0073】
〔第6実施形態〕
図15は、第6実施の形態を備えた刈取前処理装置6を示す斜視図である。第6実施の形態を備えた刈取前処理装置6が備える左右の強制分草装置30は、分草ケース37を有した茎稈切断装置50を備えて構成してある。
【0074】
茎稈切断装置50は、分草ケース37を備える他、分草ケース37の内側に回転駆動自在に設けた無端回動刈り刃38を備えて構成してあり、分草具62及び株元側搬送装置20からの茎稈の株元側搬送装置20が作用する部位よりも穂先側を無端回動刈り刃38によって切断することにより、植立茎稈を刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈とに分草して、刈取対象の茎稈と未刈側の茎稈との絡み合いをほぐす。
【0075】
左右の強制分草装置30は、分草ケース37の走行機体前方側に位置する走行機体上下向きの切断作用域39aを備える他、分草ケース37の走行機体上方側に位置する走行機体前後向きの切断作用域39bを備えている。
【0076】
無端回動刈り刃38は、走行機体上下向きの切断作用域39aにおいて、分草ケース37から走行機体前方向きに突出し、この突出状態で切断作用域39aを走行機体上方向きFに移動して茎稈に切断作用する。無端回動刈り刃38は、走行機体前後向きの切断作用域39bにおいて、分草ケース37から走行機体上方向きに突出し、この突出状態で切断作用域39bを走行機体後方向きに移動して茎稈に切断作用する。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、株元側搬送装置20及び強制分草装置30を刈取前処理装置6の両横側に設けたものの他、刈取前処理装置6の左横側と右横側のいずれか一方のみに設けたものにも利用できる。
【0078】
走行機体上下向きのバリカン形の茎稈切断装置50を備えて強制分草装置30を構成する場合、走行機体上方側ほど走行機体横外側に位置する傾斜姿勢で支持させた茎稈切断装置50を利用する他、走行機体前後方向視において鉛直姿勢で支持させた茎稈切断装置50を利用してもよい。
【符号の説明】
【0079】
4 脱穀装置
20 株元側搬送装置
20A 株元側搬送装置の搬送始端部
20B 株元側搬送装置の搬送終端部
31 分草杆
41 扱室
50 茎稈切断装置
50A 茎稈切断装置の切断作用域
63 刈取装置
63A 刈取装置の刈取作用域
64 リール式掻き込み装置
64b 掻き込みタイン
80 分草杆駆動機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植立茎稈に刈り取り作用する刈取装置と、前記刈取装置の上方側位置で掻き込みタインを回動させて刈取対象の植立茎稈を掻き込み操作するリール式掻き込み装置と、前記刈取装置によって刈り取られた茎稈の全体を扱室に投入して脱穀及び選別処理する脱穀装置とを備えた普通型コンバインであって、
前記刈取装置よりも走行機体前方側で、かつ前記刈取装置の刈取作用域よりも走行機体横外側に位置した箇所に搬送始端部が位置し、前記刈取装置の横端付近に搬送終端部が位置して、植立茎稈の株元側を走行機体横方向での内側に寄せながら走行機体後方向きに係止搬送して前記刈取装置に供給する株元側搬送装置を備え、
植立茎稈の前記株元側搬送装置よりも穂先側に分草作用して植立茎稈を刈取対象と非刈取対象とに分草する駆動自在な強制分草装置を備えてある普通型コンバイン。
【請求項2】
前記強制分草装置が前記走行機体上方側ほど走行機体横外側に位置する傾斜姿勢で支持されている請求項1記載の普通型コンバイン。
【請求項3】
前記強制分草装置を、走行機体上下方向に沿った切断作用域を有した茎稈切断装置を備えて構成してある請求項1又は2記載の普通型コンバイン。
【請求項4】
前記強制分草装置を、走行機体上下向きの分草杆、及び前記分草杆を揺動駆動する分草杆駆動機構を備えて構成してある請求項1又は2記載の普通型コンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−220541(P2010−220541A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−71300(P2009−71300)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】