机
【課題】強度に優れると共に高い配線機能を有する机を提供する。
【解決手段】机は、天板1と左右の脚2とリアビーム6とを有する。リアビーム6は左右脚2の後部間に連結されている。天板1の後端部には、配線空間(通線通路)として、後ろ向きに開口した切り開き部7が形成されている。天板1のうち切り開き部7を挟んだ両側が、リアビーム6に取り付けた天板支持ブラケット9で支持されている。切り開き部7を大きくしても、天板1の支持強度を確保できる。
【解決手段】机は、天板1と左右の脚2とリアビーム6とを有する。リアビーム6は左右脚2の後部間に連結されている。天板1の後端部には、配線空間(通線通路)として、後ろ向きに開口した切り開き部7が形成されている。天板1のうち切り開き部7を挟んだ両側が、リアビーム6に取り付けた天板支持ブラケット9で支持されている。切り開き部7を大きくしても、天板1の支持強度を確保できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、天板にケーブル類の配線機能(通線機能)を持たせた机に関するものである。
【背景技術】
【0002】
机では各種の電気・電子機器が使用される。そこで、ケーブル類の配線機能を持たせることが行われている。その例として特許文献1には、天板の後部に、ケーブル類を机上に引き出すための配線空間を後ろ向き開口した状態に形成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−112695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、机上にケーブルを引き出す手段としては、天板に切り開き方式でなく周囲が囲われた通線穴を空けることも行われているが、この場合は、配線作業に際しては一々プラグを通線穴に通さなければならないため、配線作業に手間がかかると共に、ケーブルに大きなコネクタ類が接続されていると通すことができない場合がある。
【0005】
これに対して、特許文献1のように配線(通線)のための配線空間(開口部)を切り開き形成すると、ケーブルは天板の後ろから手前にずらして配線空間に嵌め入れできるため、配線作業が楽になると共に、ケーブルに大きなコネクタ類が接続されていても支障なく配線(通線)できる利点がある。
【0006】
しかし、天板を切り開くと、それだけ天板の剛性が低下するという問題がある。特に、木製天板の場合は強度低下が顕著に顕れる。また、切り開き部を人の手が差し込みできる大きさにすると、例えば天板の後部下方に配置したコンセントにプラグを抜き差しできて便利であるが、このように切り開き部を人の手が入る程度の大きさにした場合も、天板の強度低下は顕著に顕れる。そして、天板の強度低下を防止するためには、天板の下面に補強フレームを固定することが考えられるが、この補強対策はコストが嵩むと共に、場合によっては天板の下方の空間にワゴンを押し込むことができなくなるおそれもある。
【0007】
本願発明は、このような現状を改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者たちは、配線用の空間を切り開きによって形成することの利点は損なうことなく強度の問題を解消すべく、各請求項の発明を成した。このうち請求項1の発明は、天板を左右の支持体で支持しており、前記天板の後端部には後ろ向きに開口した配線用の切り開き部を形成している構成において、前記天板の後部下方に、前記左右支持体の後部に固定された左右横長のリアビームが配置されており、前記リアビームに、前記天板のうち切り開き部の近傍部を支持する天板支持ブラケットを設けている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1において、前記天板の切り開き部は人はが手を差し込みできる大きさである一方、前記天板支持ブラケットは前記切り開き部の左右両側に配置しており、前記リアビームのうち前記左右天板支持ブラケットで挟まれた部位にコンセントサポートを取り付けており、前記コンセントサポートに、前記切り開き部から手を差し込んでプラグを抜き差しできる状態でコンセントが取り付けられている。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記リアビームには前向きに開口した蟻溝が左右方向に長く延びるように形成されている一方、前記天板支持ブラケットは、前記リアビームの蟻溝に嵌まり込む嵌合部と、前記嵌合部よりも手前において前記天板にねじで固定される受け部と、これらを繋ぐ側面視傾斜姿勢のアーム部とを有しており、更に、前記天板支持ブラケットの嵌合部はアーム部の左右両側に張り出している。
【発明の効果】
【0011】
本願発明では、左右の支持体(例えば脚)とリアビームと天板とが一体に連結されているため、全体として堅牢な構造になっている。そして、天板の後部は切り開き部を形成したことで下向き荷重に対する強度が低くなっているが、切り開き部は、机の強度メンバーとして機能するリアビームに取り付けた天板支持ブラケットで下方から支持されているため、切り開き部を形成したことによる天板の支持強度低下を防止できる(むしろ、支持強度をアップできる場合もある。)。
【0012】
また、リアビームは机の後部に配置されているため、天板の下方の空間にワゴンを収納するにおいて、ワゴンが天板支持ブラケットに当たるようなこともない。従って、机の使い勝手が低減することもない。むしろ、天板支持ブラケットにケーブルの余長部分を巻き掛けるといったことも可能になり、使い勝手を向上できるといえる。
【0013】
請求項2の構成を採用すると、切り開き部に手を差し込んでプラグをコンセントに抜き差しできるため、配線作業の手間を軽減できる利点がある。このように、切り開き部を手を差し込みできる大きさにすると天板の強度低下が顕著に顕れるが、本願発明では、天板支持ブラケットの存在により、天板の支持強度低下を確実に防止できる。従って、請求項2では本願発明の効果がより強く発揮されると言える。
【0014】
リアビームは様々な構造を採用できるが、請求項3のように蟻溝を設けると、蟻溝を利用した各種の物品の簡単に取り付けることができる利点がある。そして、天板支持ブラケットも蟻溝に取り付けるものであるため、一々ねじ止めするような手間を要することなく、天板支持ブラケットを簡単に取り付けることができる。また、前記天板支持ブラケットの嵌合部はアーム部の左右両側に張り出しているため、天板支持ブラケットはリアビームにしっかりと保持されており、このため、取り付けが容易な天板支持ブラケットでありながら、堅牢性もアップしている。
【0015】
更に、請求項3では、天板支持ブラケットのうち天板に固定される受け部はリアビームに嵌まっている嵌合部より手前に位置しているため、リアビームをできるだけ後ろに配置しつつ天板をしっかりとサポートできる。従って、リアビームをバックパネルの取り付けに使用するといったことも簡単に実現できて、リアビームの機能向上にも貢献し得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施形態に係る机の外観を示す図で、(A)は正面方向からの斜視図、(B)は分離斜視図である。
【図2】(A)は後ろから見た斜視図、(B)は後ろからの分離斜視図である。
【図3】(A)は机を内部から見た斜視図、(B)は側面図、(C)はケーブル受けを下方から見た斜視図である。
【図4】(A)は配線カバーを下向き開口させた状態での机の後部の斜視図、(B)は同じく分離斜視図である。
【図5】(A)は配線カバーを上向き開口させた状態での机の後部の斜視図、(B)は同じく分離斜視図である。
【図6】(A)は配線カバーを上向き開口させた状態での机の後部の斜視図、(B)は同じく分離斜視図である。
【図7】要部の一部破断分離斜視図である。
【図8】要部の分離斜視図である。
【図9】(A)は図6(A)のIXA-IXA 視断面図、(B)は図6(A)のIXB-IXB 視断面図である。
【図10】(A)(B)は脚とリアビームとの構成部材の分解斜視図、(C)は脚支柱の平面図である。
【図11】(A)(B)とも脚の構成部材の分離斜視図である。
【図12】(A)(B)とも脚とリアビームとの部分的な分解斜視図である。
【図13】(A)(B)(C)ともリアビームの連結構造を示す図である。
【図14】(A)は脚とリアビームとの関係を示す斜視図、(B)(C)はリアビームの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明で方向を特定するため「前後」「左右」の文言を使用するが、これは、机を普通の姿勢で使用する人の向きを基準にしている。従って、机の間口方向が左右方向であり、奥行き方向が前後方向である。前と後ろについては、使用者に近い側を前として、使用者から遠い背面の箇所を後ろとして使用している。
【0018】
(1).机の概略
図1〜3に示すように、机は平面視四角形(長方形)の天板1とこれを左右両側部において支持する左右の脚2とを有する。天板1は木質系であるが、スチール製のものを使用することも可能である。脚2は、棒状の前後脚支柱3,3′をその上端において水平状の上フレーム4で連結した門型になっており、上フレーム4に前後一対のスペーサ5をボルトで固定し、このスペーサ5に天板1をボルトで固定している。従って、天板1と上フレーム4との間にはケーブル類を挿通できる程度の間隔が空いている。
【0019】
スペーサ5の詳細は図3(C)で示している。スペーサ5は上フレーム4の上面と内側面とに重なるように正面視逆L形になっており、かつ、前後対称の形態になっている。そして、矢印5a,5bで示すように、上方と内側とから挿通したボルトで上フレーム4に固定されると共に、矢印5cで示すように、上フレーム4の内側に突出した部分に下方から挿通したボルトで天板1に固定されている。また、スペーサ5には、天板1に設けた穴に嵌まる上向き位置決め突起5dと、上フレーム4に設けた穴に嵌まる下向き位置決め突起5eとを設けている。このため、天板1と脚2とはスペーサ5を介して正確に位置決めされる。
【0020】
脚支柱3,3′及び上フレーム4は中空で概ね四角形になっており、両者に嵌入する側面視L形の連結ブラケットを介して一体に連結されている。また、左右脚2における後部脚支柱3の上部間にはリアビーム6が配置されており、リアビーム6と左右の後部脚支柱3とがボルトで固定されている。この場合、天板1の後端は脚2の後端(後部脚支柱3の後面)より若干手前に位置しており、かつ、リアビーム6は平面視で前後幅寸法の半分程度が天板1の後ろにはみ出ている。脚2及びリアビーム6の構造や両者の連結構造の詳細は後述する。
【0021】
天板1の後端部のうち左右中間部には、後ろ向きに開口した平面視四角形の切り開き部7を形成しており、この切り開き部7を配線通路と成している。そして、切り開き部7にはこれを塞ぐカバー8を装着している。カバー8は着脱自在である。天板2の後部は、 切り開き部7を形成したことで強度が弱くなるおそれがある。そこで、天板2のうち切り開き部7を挟んだ左右両側の部位は、リアビーム6に取り付けた天板支持ブラケット9で下方から支持されている。
【0022】
また、リアビーム6の下部には、ケーブル受け10とその上方に位置したコネクタサポート11とが取り付けられている。ケーブル受け10は、リアビーム6に左右スライド自在に取り付けられている。リアビーム6に複数のケーブル受け10を装着することも可能である。
【0023】
図4,5に示すように、カバー8は浅いトレー状に形成されており、内部には仕切り12を設けている。切り開き部7の内周にはカバー受け13を固定しており、カバー受け13の左右側部には、カバー8の左右側部を支持する支持片14が形成されている。また、カバー受け13のうち手前に位置した基部には、ケーブルCを捌くための突起15を設けている。このため、カバー8を取り付けた状態で当該カバーの手前には配線通路が空いている。
【0024】
カバー8の左右両側面には前後一対ずつの円形の係合凹部16が形成されている一方、カバー受け13の左右両側部には、前後対の係合凹部16が選択的に嵌まる係合凸部17が形成されている。前後の係合凸部17に係合凹部16が選択的に嵌まることでカバー8の前後位置を2段階に変更できる。また、係合凸部17は左右方向に撓み変形する舌片18(図5参照)の先端に形成されており、このため、舌片18を変形させることにより、カバー8の着脱と前後位置変更とが行われる。
【0025】
(2).コネクタサポート等の説明
次に、リアビーム6、天板支持ブラケット9、ケーブル受け10,コネクタサポート11を、図7〜9も参照して説明する。図3(A)に示すように、リアビーム6は、後部脚支柱3の上端部でかつ略後半部に連結されている。そして、図7に明瞭に示すように、リアビーム6は、手前に突出した上下の水平片20a,20bを有するチャンネル状の基板20を有しており、基板20の前面に側面視凸形の補強板21を溶接で固着している。そして、リアビーム6は全体として上下に長い中空角形に近い形態になっているため、曲げや軸線回りのねじりに対して強い抵抗を発揮する。
【0026】
基板20の上下水平片20a,20bは袋状(中空状)に形成されており、その先端には、それぞれ後ろ向きの折り返し片20c,20dが形成されている。また、補強板21は前向き凸部21aを有しており、そこで、リアビーム6の内部には、補強板21は前向き凸部21aを挟んだ上下両側に、上蟻溝22と下蟻溝23とが形成されている。折り返し片20c,20dが、蟻溝22,蟻溝23に嵌まった部材を前向き抜け不能に保持する係止リップとして機能している。
【0027】
図7,8に示すように、天板支持ブラケット9は、リアビーム6の上蟻溝22に嵌まる嵌合部9aと、天板1の下面にビス(ボルト)24で固定される受け部9bと、これらを繋ぐ傾斜状のアーム部9cとを有している。受け部9bは平面視で半分が切り開き部7に露出しており、従って、平面視で略半分の部位が天板1に固定され、平面視で略半分の部位はカバー受け13に下方から重なっている。受け部9bには、ビス24が貫通する穴が左右一対ずつ空いているが、実際に使用されるのは片側のみである。ビス挿通穴が左右一対ずつ空いているのは、1種類のものを切り開き部7の左右いずれの側にも使用できるようにするためである。
【0028】
天板支持ブラケット9における嵌合部9aの背面は、側面視で後ろ向きに膨れた円弧状に形成されている。従って、天板支持ブラケット9をその前部が高くなるように側面視で傾けた姿勢にすることにより、嵌合部9aを手前側から上蟻溝22に嵌め込むことができる。また、天板支持ブラケット9の嵌合部9aはアーム部9cの左右両側に突出した張り出し部9dを有する。従って、嵌合部9aとアーム部9c部とでT型の形態を成している。そして、嵌合部9aの張り出し部9dには、リアビーム6における基板20の上折り返し片20cに下方から嵌合する係合段部25が形成されており、このため、天板支持ブラケット9は下向き倒れ不能に保持されている。
【0029】
図8に明示するように、天板支持ブラケット9における係合段部25の左右中間部には位置決めリブ26を設けている一方、リアビーム6の上折り返し片20cには位置決めリブ26が嵌まる切欠き27を形成しており、このため、天板支持ブラケット9は左右動不能に保持されている。また、天板支持ブラケット9の嵌合部9aのうちアーム部9cの後ろに位置した部分は補強板21の前向き凸部21aに上から重なっているが、アーム部9cから左右両側にはみ出た張り出し部9dの下面は、補強板21における前向き凸部21aの上面との間に若干の隙間が空くような段盗み部28になっている。
【0030】
コネクタサポート11は板金製品であり(樹脂製でもよい)、左右天板支持ブラケット9のアーム部9cの間に配置されている。コネクタサポート11は、コンセント29を固定できる本体部11aを有しており、本体部11aの上端に、リアビーム6の上蟻溝22に嵌まる左右一対の係合片11bを一体に形成している。係合片11bは、その後端に下向きのストッパー片11cを有する側面視下向き開口コの字形になっており、リアビーム6を構成する補強板21の前向き凸部21aに、ストッパー片11cが嵌まるストッパー穴30を形成している。このため、コネクタサポート11は左右動不能に保持されている。
【0031】
そして、コネクタサポート11の係合片11bに、天板支持ブラケット9における嵌合部9aの張り出し部9dが上から重なっている。すなわち、天板支持ブラケット9における嵌合部9aの段盗み部28が、コネクタサポート11の係合片11bに上から重なっている。従って、図9(B)から容易に理解できるように、コネクタサポート11は上向きに起こし不能に保持されている。
【0032】
コネクタサポート11の本体部11aは、手前に行くに従って低くなるように傾斜している。また、コネクタサポート11の下端部には、コンセント(テーブルタップ)を取り付けるための長穴32が空いている。また、コネクタサポート11の下端は上向きに曲げている(上向き片を符号11dで示す。)。なお、コネクタサポート11には、電源用のコンセントに限らず、通信用コネクタやルータ、ハブなどの中継機など、各種のコネクタ類を固定できる。
【0033】
ケーブル受け10は上向きに開口したトレー状の形態を成しており、その後端には、リアビーム6の下蟻溝23に嵌まる嵌合部10aを設けている。図3(B)及び図9(A)に示すように、嵌合部10aの下面には、リアビーム6の下折り返し片20dに後ろから引っ掛かる係合爪33を設けている。このため、ケーブル受け10はリアビーム6に抜け不能に保持される。なお、ケーブル受け10には、ケーブルの他にコネクタ等の各種の部材を載置できる。
【0034】
ケーブル受け10の係合爪33は、上下に撓み変形可能な後ろ向きの舌状片34の後端に設けており、ケーブル受け10をリアビーム6に向けて強く押し当てると、舌状片34が弾性変形することで、係合爪33が下折り返し片20dに係合する。舌状片34の付け根はリアビーム6の手前に位置しており、このため、舌状片34を指又はドライバ等で上向きに押し上げることで、係合爪33を下折り返し片20dから離脱させることができる。
【0035】
(3).まとめ
以上の構成において、机上で使用する電気・電子機器の電源ケーブルは、切り開き部7から机上に引き出すことができる。また、机上で使用する機器に接続された電源ケーブルCのプラグ31は、切り開き部7に手を差し込むことにより、コンセントサポート11に固定されたコンセント29に接続できる。従って、ケーブルを綺麗に処理できると共に、配線作業やプラグ31の抜き差しも容易に行える。
【0036】
そして、天板1のうち切り開き部7の左右内側部が天板支持ブラケット9で下方から支持されているため、配線作業が容易になるように切り開き部7をできるだけ大きくしても、天板1の支持強度が低下することはない(却って、切り開き部7を形成していない場合より強度アップすることも可能になる。)。なお、天板支持ブラケット9にケーブルCの余長部分を巻き掛けたり、フック類を天板支持ブラケット9に引っ掛けたりすることも可能である。
【0037】
本実施形態のように、天板支持ブラケット9に張り出し部9dを設けると、リアビーム6による天板支持ブラケット9の支持面積を大きくできるため、天板支持ブラケット9を過度に大きくすることなく天板1の支持強度を向上できる利点がある。また、コネクタサポート11は天板支持ブラケット9の張り出し部9dで上から押さえ保持されているため、コネクタサポート11は上向きに回動させることができない。このため、プラグ31をコンセント29に抜き差しするに際して、片手でプラグ31をコンセント29に抜き差しできる。
【0038】
本実施形態のように天板支持ブラケット9の受け部9aを切り開き部7の内部にも露出させると、天板支持ブラケット9でカバー受け13も支持され得るため、カバー受け13の支持強度も向上できる(何らかの理由でカバー8に大きな下向き荷重が掛かっても、カバー受け13は天板1から外れ落ちることはなく、しっかりと支持される。)。
【0039】
さて、図9(A)に一点鎖線で示すように、リアビーム6は前後幅寸法の半分程度が天板1の後ろにはみ出ており、そこで、リアビーム6を使用してバックパネル(机上パネル)Pに取り付けることが可能である。つまり、リアビーム6を机の後端に配置することにより、リアビーム6は机の骨組みとしての機能のみでなくバックパネルPの支持機能も有するが、天板支持ブラケット9のアーム部9cは前傾状に傾斜しているため、リアビーム6を机の後端に配置しても天板支持ブラケット9による天板支持機能は確保される。この点、本実施形態の利点の一つである。
【0040】
(4).脚及びリアビームの補足説明
次に、図10以下の図面を参照して、脚2の構造とリアビーム6との関係を補足説明する。図10,11に示すように、脚2を構成する脚支柱3,3′と上フレーム4とは押し出し加工品であって概ね中空角形になっており、水平部41aと垂直部41bとを有するL形のジョイント金具41で互いに連結されている。脚支柱3,3′と上フレーム4との接合面42,43は側面視で斜めにカットされており、ジョイント金具41には、脚支柱3,3′と上フレーム4との接合面42,43の間に挟まるフランジ44を設けている。なお、ジョイント金具41はアルミダイキャスト品であるが樹脂の成形品を使用することも可能である。
【0041】
脚支柱3,3′の内部は、中間仕切り45で外空間46と内空間47とに区分されており、中間仕切り45には、平面視で円形に近いセンター溝条48が形成されている。センター溝条48は内空間47に開口している。また、内空間47のうち中間仕切り45と反対側の部位には左右2本のエンド溝条49が形成されている。エンド溝条49も円形に近い形態であり、内空間47に開口している。
【0042】
他方、ジョイント金具41の垂直部4bは、脚支柱3,3′の外空間46に嵌まる外足部50と、脚支柱3,3′の内空間47に嵌まる内足部51とで構成されており、内足部51には、平面視でエンド溝条49と連通するエンドビス穴52が上下に開口するように空いており、矢印53で示すように、エンドビス穴52に上から挿通したビスをエンド溝条49にねじ込んでいる。
【0043】
また、ジョイント金具41のコーナー部のうち外足部50と内足部51との間の部位には、脚支柱3,3′のセンター溝条48と連通するセンタービス穴54を上部に開口するように設けて、矢印55で示すように、センタービス穴54に上から挿通したビスをエンド溝条49にねじ込んでいる。なお、溝条48,49にねじ込まれるビスは、いずれも皿ビスを使用している(ソケットボルトも使用できる。)。
【0044】
他方、図10(C)に示すように、上フレーム4は内部に仕切りがない略角形になっており、従って、ジョイント金具41の水平部41aも単純な角柱状の形態である。そして、図11に矢印56で示すように、前後両端寄り部に設けた連結用ねじ穴57に、上フレーム4に下方から挿通したビスがねじ込まれている。また、ジョイント金具41の水平部41aには、スペーサ5を取り付けるビスがねじ込まれるスペーサ用ねじ穴58,59を設けている。従って、スペーサ5は上フレーム4とジョイント金具41とはビスで一体に共締めされている。このため強度に優れている。
【0045】
なお、スペーサ用ねじ穴58,59のうちビスが上からねじ込まれる上下貫通のねじ穴58は左右に一対ずつ形成されており、実際の締結に際しては左右いずれかの対のみが使用される。これは、スペーサ5の上部が内側に寄っていることを考慮して、1種類のジョイント金具41を左右いずれの脚支柱3,3′にも使用できるようにするためである。また、前後のジョイント金具41は同一のものが使用されており、また、前後の脚支柱3,3′も同一形状に製造されている。すなわち、本実施形態では、前後左右の脚支柱3,3′とジョイント金具41とはそれぞれ同一形状になっていると共に、スペーサ5も同一形状であり、このように部材を共通化することで部材管理の手間抑制やコスト低減を図っている。
【0046】
図12に示すように、後部脚支柱3の内側面のうちその上端部でかつ後部には、ビーム6を連結するための連結ブロック61を上下複数本(2本)のボルト62で固定している。ボルト62は後部脚支柱3の内側板を貫通しており、ジョイント金具41の垂直部41bを構成する外足部50には、ボルト62がねじ込まれるねじ穴63を左右に開口した状態に形成している。このように、連結ブロック61と後部脚支柱3とジョイント金具41とがボルト62で共締めされているため、脚2は堅牢な構造になっている。
【0047】
また、連結ブロック61には、後部脚支柱3に向いて突出した上下複数本(2本)の位置決めピン64を設けている一方、後部脚支柱3の内側板と連結ブロック61とには、位置決めピン64が嵌まる位置決め穴65を設けており、このため、連結ブロック61と後部脚支柱3とジョイント金具41とは正確に位置決めされる。(延いては、後部脚支柱3とリアビーム6とも正確に位置決めされる。)。
【0048】
連結ブロック61は、リアビーム6における基板20と補強板21との間の中空部(正確には、補強板21の前向き凸部21aと基板20とで囲われた角形空間)に嵌まるように、側面視で上下長手の直方体状に形成されている。そして、連結ブロック61の外端面を、平面視で後部脚支柱3から離れるに従って後ろに行く傾斜端面61aに形成している一方、リアーム6を構成する基板20の端部前面には、連結ブロック61の前面と傾斜端面61aとに重なる平面視クランク状のジョイント板66を溶接で固着し、ジョイント板66をボルト(ねじ)67,68で連結ブロック61に締結している。
【0049】
正確に述べると、ジョイント板66は、連結ブロック61の前面に重なる前板部66aと、連結ブロック61の傾斜端面61aに重なる傾斜部66bと、リアビーム6の基板20に溶接される後ろ板とを有しており、前板部66aと傾斜部66bとがそれぞれ連結ブロック61に上下2本ずつのボルト67,68で締結されている。従って、傾斜部66bを締結するボルト68は平面視でリアビーム6の長手方向に対して傾斜している(傾斜角度は45°程度に設定している。)。このように、ジョイント板66は、手前方向からのボルト67と斜め方向からのボルト68とで連結ブロック61に固定されているため、リアビーム6を連結ブロック61にしっかりと固定することができる。
【0050】
ジョイント板66は、リアビーム6における基板20の前面の上下全体に広がる幅寸法に設定されており、しかも、ジョイント板66は補強板21における前向き突部21aの端部にも溶接されている。このため、リアビーム6の端部がジョイント板66で補強されており、その結果、高い剛性を発揮する。特に、リアビーム6はその軸心回りにねじるような外力に対して高い抵抗を発揮する。
【0051】
図12(A)や図14(C)に示すように、ジョイント板66がリアビーム6の内部に入り込むことを許容するため、補強板21の端部は部分的に切欠かれている(この切欠きを符号69で示している。)。
【0052】
(5).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えばリアビームや天板支持ブラケットは様々の形態を採用できる。リアビームに押し出し成形品や角形鋼管を採用したり、天板支持ブラケットを金属ダイキャスト製にすることも可能である。天板の切り開き部の形態は角形である必要はなく、例えば半円状や半割り小判形とすることも可能である。天板に複数の切り開き部を形成することも可能である。
【0053】
天板のうちどの部位を天板支持ブラケットで支持するかは、切り開き部の大きさ等に応じて任意に設定できる。切り開き部の手前側の部位を支持することも可能である。また、天板支持ブラケットは必ずしも天板にねじで固定する必要はないのであり、受け部を天板の下面に当接させるだけでもよい。天板を支持する支持体としては、引出し方式又はオープン方式の袖キャビネットを使用することも可能である。脚を使用する場合、L形の脚や板状の脚など、各種の形態のものを使用できる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本願発明は実際に机に具体化できる。従って、産業上、利用できる。
【符号の説明】
【0055】
1 天板
2 支持体の一例としての脚
3 後部脚支柱
6 リアビーム
7 切り開き部(配線通路)
9 天板支持ブラケット
9a 嵌合部
9b 受け部
9c アーム部
11 コネクタサポート
29 コンセント
20 リアビームの基板
21 リアビームの補強板
22 上蟻溝
23 下蟻溝
【技術分野】
【0001】
本願発明は、天板にケーブル類の配線機能(通線機能)を持たせた机に関するものである。
【背景技術】
【0002】
机では各種の電気・電子機器が使用される。そこで、ケーブル類の配線機能を持たせることが行われている。その例として特許文献1には、天板の後部に、ケーブル類を机上に引き出すための配線空間を後ろ向き開口した状態に形成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−112695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、机上にケーブルを引き出す手段としては、天板に切り開き方式でなく周囲が囲われた通線穴を空けることも行われているが、この場合は、配線作業に際しては一々プラグを通線穴に通さなければならないため、配線作業に手間がかかると共に、ケーブルに大きなコネクタ類が接続されていると通すことができない場合がある。
【0005】
これに対して、特許文献1のように配線(通線)のための配線空間(開口部)を切り開き形成すると、ケーブルは天板の後ろから手前にずらして配線空間に嵌め入れできるため、配線作業が楽になると共に、ケーブルに大きなコネクタ類が接続されていても支障なく配線(通線)できる利点がある。
【0006】
しかし、天板を切り開くと、それだけ天板の剛性が低下するという問題がある。特に、木製天板の場合は強度低下が顕著に顕れる。また、切り開き部を人の手が差し込みできる大きさにすると、例えば天板の後部下方に配置したコンセントにプラグを抜き差しできて便利であるが、このように切り開き部を人の手が入る程度の大きさにした場合も、天板の強度低下は顕著に顕れる。そして、天板の強度低下を防止するためには、天板の下面に補強フレームを固定することが考えられるが、この補強対策はコストが嵩むと共に、場合によっては天板の下方の空間にワゴンを押し込むことができなくなるおそれもある。
【0007】
本願発明は、このような現状を改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者たちは、配線用の空間を切り開きによって形成することの利点は損なうことなく強度の問題を解消すべく、各請求項の発明を成した。このうち請求項1の発明は、天板を左右の支持体で支持しており、前記天板の後端部には後ろ向きに開口した配線用の切り開き部を形成している構成において、前記天板の後部下方に、前記左右支持体の後部に固定された左右横長のリアビームが配置されており、前記リアビームに、前記天板のうち切り開き部の近傍部を支持する天板支持ブラケットを設けている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1において、前記天板の切り開き部は人はが手を差し込みできる大きさである一方、前記天板支持ブラケットは前記切り開き部の左右両側に配置しており、前記リアビームのうち前記左右天板支持ブラケットで挟まれた部位にコンセントサポートを取り付けており、前記コンセントサポートに、前記切り開き部から手を差し込んでプラグを抜き差しできる状態でコンセントが取り付けられている。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記リアビームには前向きに開口した蟻溝が左右方向に長く延びるように形成されている一方、前記天板支持ブラケットは、前記リアビームの蟻溝に嵌まり込む嵌合部と、前記嵌合部よりも手前において前記天板にねじで固定される受け部と、これらを繋ぐ側面視傾斜姿勢のアーム部とを有しており、更に、前記天板支持ブラケットの嵌合部はアーム部の左右両側に張り出している。
【発明の効果】
【0011】
本願発明では、左右の支持体(例えば脚)とリアビームと天板とが一体に連結されているため、全体として堅牢な構造になっている。そして、天板の後部は切り開き部を形成したことで下向き荷重に対する強度が低くなっているが、切り開き部は、机の強度メンバーとして機能するリアビームに取り付けた天板支持ブラケットで下方から支持されているため、切り開き部を形成したことによる天板の支持強度低下を防止できる(むしろ、支持強度をアップできる場合もある。)。
【0012】
また、リアビームは机の後部に配置されているため、天板の下方の空間にワゴンを収納するにおいて、ワゴンが天板支持ブラケットに当たるようなこともない。従って、机の使い勝手が低減することもない。むしろ、天板支持ブラケットにケーブルの余長部分を巻き掛けるといったことも可能になり、使い勝手を向上できるといえる。
【0013】
請求項2の構成を採用すると、切り開き部に手を差し込んでプラグをコンセントに抜き差しできるため、配線作業の手間を軽減できる利点がある。このように、切り開き部を手を差し込みできる大きさにすると天板の強度低下が顕著に顕れるが、本願発明では、天板支持ブラケットの存在により、天板の支持強度低下を確実に防止できる。従って、請求項2では本願発明の効果がより強く発揮されると言える。
【0014】
リアビームは様々な構造を採用できるが、請求項3のように蟻溝を設けると、蟻溝を利用した各種の物品の簡単に取り付けることができる利点がある。そして、天板支持ブラケットも蟻溝に取り付けるものであるため、一々ねじ止めするような手間を要することなく、天板支持ブラケットを簡単に取り付けることができる。また、前記天板支持ブラケットの嵌合部はアーム部の左右両側に張り出しているため、天板支持ブラケットはリアビームにしっかりと保持されており、このため、取り付けが容易な天板支持ブラケットでありながら、堅牢性もアップしている。
【0015】
更に、請求項3では、天板支持ブラケットのうち天板に固定される受け部はリアビームに嵌まっている嵌合部より手前に位置しているため、リアビームをできるだけ後ろに配置しつつ天板をしっかりとサポートできる。従って、リアビームをバックパネルの取り付けに使用するといったことも簡単に実現できて、リアビームの機能向上にも貢献し得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施形態に係る机の外観を示す図で、(A)は正面方向からの斜視図、(B)は分離斜視図である。
【図2】(A)は後ろから見た斜視図、(B)は後ろからの分離斜視図である。
【図3】(A)は机を内部から見た斜視図、(B)は側面図、(C)はケーブル受けを下方から見た斜視図である。
【図4】(A)は配線カバーを下向き開口させた状態での机の後部の斜視図、(B)は同じく分離斜視図である。
【図5】(A)は配線カバーを上向き開口させた状態での机の後部の斜視図、(B)は同じく分離斜視図である。
【図6】(A)は配線カバーを上向き開口させた状態での机の後部の斜視図、(B)は同じく分離斜視図である。
【図7】要部の一部破断分離斜視図である。
【図8】要部の分離斜視図である。
【図9】(A)は図6(A)のIXA-IXA 視断面図、(B)は図6(A)のIXB-IXB 視断面図である。
【図10】(A)(B)は脚とリアビームとの構成部材の分解斜視図、(C)は脚支柱の平面図である。
【図11】(A)(B)とも脚の構成部材の分離斜視図である。
【図12】(A)(B)とも脚とリアビームとの部分的な分解斜視図である。
【図13】(A)(B)(C)ともリアビームの連結構造を示す図である。
【図14】(A)は脚とリアビームとの関係を示す斜視図、(B)(C)はリアビームの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明で方向を特定するため「前後」「左右」の文言を使用するが、これは、机を普通の姿勢で使用する人の向きを基準にしている。従って、机の間口方向が左右方向であり、奥行き方向が前後方向である。前と後ろについては、使用者に近い側を前として、使用者から遠い背面の箇所を後ろとして使用している。
【0018】
(1).机の概略
図1〜3に示すように、机は平面視四角形(長方形)の天板1とこれを左右両側部において支持する左右の脚2とを有する。天板1は木質系であるが、スチール製のものを使用することも可能である。脚2は、棒状の前後脚支柱3,3′をその上端において水平状の上フレーム4で連結した門型になっており、上フレーム4に前後一対のスペーサ5をボルトで固定し、このスペーサ5に天板1をボルトで固定している。従って、天板1と上フレーム4との間にはケーブル類を挿通できる程度の間隔が空いている。
【0019】
スペーサ5の詳細は図3(C)で示している。スペーサ5は上フレーム4の上面と内側面とに重なるように正面視逆L形になっており、かつ、前後対称の形態になっている。そして、矢印5a,5bで示すように、上方と内側とから挿通したボルトで上フレーム4に固定されると共に、矢印5cで示すように、上フレーム4の内側に突出した部分に下方から挿通したボルトで天板1に固定されている。また、スペーサ5には、天板1に設けた穴に嵌まる上向き位置決め突起5dと、上フレーム4に設けた穴に嵌まる下向き位置決め突起5eとを設けている。このため、天板1と脚2とはスペーサ5を介して正確に位置決めされる。
【0020】
脚支柱3,3′及び上フレーム4は中空で概ね四角形になっており、両者に嵌入する側面視L形の連結ブラケットを介して一体に連結されている。また、左右脚2における後部脚支柱3の上部間にはリアビーム6が配置されており、リアビーム6と左右の後部脚支柱3とがボルトで固定されている。この場合、天板1の後端は脚2の後端(後部脚支柱3の後面)より若干手前に位置しており、かつ、リアビーム6は平面視で前後幅寸法の半分程度が天板1の後ろにはみ出ている。脚2及びリアビーム6の構造や両者の連結構造の詳細は後述する。
【0021】
天板1の後端部のうち左右中間部には、後ろ向きに開口した平面視四角形の切り開き部7を形成しており、この切り開き部7を配線通路と成している。そして、切り開き部7にはこれを塞ぐカバー8を装着している。カバー8は着脱自在である。天板2の後部は、 切り開き部7を形成したことで強度が弱くなるおそれがある。そこで、天板2のうち切り開き部7を挟んだ左右両側の部位は、リアビーム6に取り付けた天板支持ブラケット9で下方から支持されている。
【0022】
また、リアビーム6の下部には、ケーブル受け10とその上方に位置したコネクタサポート11とが取り付けられている。ケーブル受け10は、リアビーム6に左右スライド自在に取り付けられている。リアビーム6に複数のケーブル受け10を装着することも可能である。
【0023】
図4,5に示すように、カバー8は浅いトレー状に形成されており、内部には仕切り12を設けている。切り開き部7の内周にはカバー受け13を固定しており、カバー受け13の左右側部には、カバー8の左右側部を支持する支持片14が形成されている。また、カバー受け13のうち手前に位置した基部には、ケーブルCを捌くための突起15を設けている。このため、カバー8を取り付けた状態で当該カバーの手前には配線通路が空いている。
【0024】
カバー8の左右両側面には前後一対ずつの円形の係合凹部16が形成されている一方、カバー受け13の左右両側部には、前後対の係合凹部16が選択的に嵌まる係合凸部17が形成されている。前後の係合凸部17に係合凹部16が選択的に嵌まることでカバー8の前後位置を2段階に変更できる。また、係合凸部17は左右方向に撓み変形する舌片18(図5参照)の先端に形成されており、このため、舌片18を変形させることにより、カバー8の着脱と前後位置変更とが行われる。
【0025】
(2).コネクタサポート等の説明
次に、リアビーム6、天板支持ブラケット9、ケーブル受け10,コネクタサポート11を、図7〜9も参照して説明する。図3(A)に示すように、リアビーム6は、後部脚支柱3の上端部でかつ略後半部に連結されている。そして、図7に明瞭に示すように、リアビーム6は、手前に突出した上下の水平片20a,20bを有するチャンネル状の基板20を有しており、基板20の前面に側面視凸形の補強板21を溶接で固着している。そして、リアビーム6は全体として上下に長い中空角形に近い形態になっているため、曲げや軸線回りのねじりに対して強い抵抗を発揮する。
【0026】
基板20の上下水平片20a,20bは袋状(中空状)に形成されており、その先端には、それぞれ後ろ向きの折り返し片20c,20dが形成されている。また、補強板21は前向き凸部21aを有しており、そこで、リアビーム6の内部には、補強板21は前向き凸部21aを挟んだ上下両側に、上蟻溝22と下蟻溝23とが形成されている。折り返し片20c,20dが、蟻溝22,蟻溝23に嵌まった部材を前向き抜け不能に保持する係止リップとして機能している。
【0027】
図7,8に示すように、天板支持ブラケット9は、リアビーム6の上蟻溝22に嵌まる嵌合部9aと、天板1の下面にビス(ボルト)24で固定される受け部9bと、これらを繋ぐ傾斜状のアーム部9cとを有している。受け部9bは平面視で半分が切り開き部7に露出しており、従って、平面視で略半分の部位が天板1に固定され、平面視で略半分の部位はカバー受け13に下方から重なっている。受け部9bには、ビス24が貫通する穴が左右一対ずつ空いているが、実際に使用されるのは片側のみである。ビス挿通穴が左右一対ずつ空いているのは、1種類のものを切り開き部7の左右いずれの側にも使用できるようにするためである。
【0028】
天板支持ブラケット9における嵌合部9aの背面は、側面視で後ろ向きに膨れた円弧状に形成されている。従って、天板支持ブラケット9をその前部が高くなるように側面視で傾けた姿勢にすることにより、嵌合部9aを手前側から上蟻溝22に嵌め込むことができる。また、天板支持ブラケット9の嵌合部9aはアーム部9cの左右両側に突出した張り出し部9dを有する。従って、嵌合部9aとアーム部9c部とでT型の形態を成している。そして、嵌合部9aの張り出し部9dには、リアビーム6における基板20の上折り返し片20cに下方から嵌合する係合段部25が形成されており、このため、天板支持ブラケット9は下向き倒れ不能に保持されている。
【0029】
図8に明示するように、天板支持ブラケット9における係合段部25の左右中間部には位置決めリブ26を設けている一方、リアビーム6の上折り返し片20cには位置決めリブ26が嵌まる切欠き27を形成しており、このため、天板支持ブラケット9は左右動不能に保持されている。また、天板支持ブラケット9の嵌合部9aのうちアーム部9cの後ろに位置した部分は補強板21の前向き凸部21aに上から重なっているが、アーム部9cから左右両側にはみ出た張り出し部9dの下面は、補強板21における前向き凸部21aの上面との間に若干の隙間が空くような段盗み部28になっている。
【0030】
コネクタサポート11は板金製品であり(樹脂製でもよい)、左右天板支持ブラケット9のアーム部9cの間に配置されている。コネクタサポート11は、コンセント29を固定できる本体部11aを有しており、本体部11aの上端に、リアビーム6の上蟻溝22に嵌まる左右一対の係合片11bを一体に形成している。係合片11bは、その後端に下向きのストッパー片11cを有する側面視下向き開口コの字形になっており、リアビーム6を構成する補強板21の前向き凸部21aに、ストッパー片11cが嵌まるストッパー穴30を形成している。このため、コネクタサポート11は左右動不能に保持されている。
【0031】
そして、コネクタサポート11の係合片11bに、天板支持ブラケット9における嵌合部9aの張り出し部9dが上から重なっている。すなわち、天板支持ブラケット9における嵌合部9aの段盗み部28が、コネクタサポート11の係合片11bに上から重なっている。従って、図9(B)から容易に理解できるように、コネクタサポート11は上向きに起こし不能に保持されている。
【0032】
コネクタサポート11の本体部11aは、手前に行くに従って低くなるように傾斜している。また、コネクタサポート11の下端部には、コンセント(テーブルタップ)を取り付けるための長穴32が空いている。また、コネクタサポート11の下端は上向きに曲げている(上向き片を符号11dで示す。)。なお、コネクタサポート11には、電源用のコンセントに限らず、通信用コネクタやルータ、ハブなどの中継機など、各種のコネクタ類を固定できる。
【0033】
ケーブル受け10は上向きに開口したトレー状の形態を成しており、その後端には、リアビーム6の下蟻溝23に嵌まる嵌合部10aを設けている。図3(B)及び図9(A)に示すように、嵌合部10aの下面には、リアビーム6の下折り返し片20dに後ろから引っ掛かる係合爪33を設けている。このため、ケーブル受け10はリアビーム6に抜け不能に保持される。なお、ケーブル受け10には、ケーブルの他にコネクタ等の各種の部材を載置できる。
【0034】
ケーブル受け10の係合爪33は、上下に撓み変形可能な後ろ向きの舌状片34の後端に設けており、ケーブル受け10をリアビーム6に向けて強く押し当てると、舌状片34が弾性変形することで、係合爪33が下折り返し片20dに係合する。舌状片34の付け根はリアビーム6の手前に位置しており、このため、舌状片34を指又はドライバ等で上向きに押し上げることで、係合爪33を下折り返し片20dから離脱させることができる。
【0035】
(3).まとめ
以上の構成において、机上で使用する電気・電子機器の電源ケーブルは、切り開き部7から机上に引き出すことができる。また、机上で使用する機器に接続された電源ケーブルCのプラグ31は、切り開き部7に手を差し込むことにより、コンセントサポート11に固定されたコンセント29に接続できる。従って、ケーブルを綺麗に処理できると共に、配線作業やプラグ31の抜き差しも容易に行える。
【0036】
そして、天板1のうち切り開き部7の左右内側部が天板支持ブラケット9で下方から支持されているため、配線作業が容易になるように切り開き部7をできるだけ大きくしても、天板1の支持強度が低下することはない(却って、切り開き部7を形成していない場合より強度アップすることも可能になる。)。なお、天板支持ブラケット9にケーブルCの余長部分を巻き掛けたり、フック類を天板支持ブラケット9に引っ掛けたりすることも可能である。
【0037】
本実施形態のように、天板支持ブラケット9に張り出し部9dを設けると、リアビーム6による天板支持ブラケット9の支持面積を大きくできるため、天板支持ブラケット9を過度に大きくすることなく天板1の支持強度を向上できる利点がある。また、コネクタサポート11は天板支持ブラケット9の張り出し部9dで上から押さえ保持されているため、コネクタサポート11は上向きに回動させることができない。このため、プラグ31をコンセント29に抜き差しするに際して、片手でプラグ31をコンセント29に抜き差しできる。
【0038】
本実施形態のように天板支持ブラケット9の受け部9aを切り開き部7の内部にも露出させると、天板支持ブラケット9でカバー受け13も支持され得るため、カバー受け13の支持強度も向上できる(何らかの理由でカバー8に大きな下向き荷重が掛かっても、カバー受け13は天板1から外れ落ちることはなく、しっかりと支持される。)。
【0039】
さて、図9(A)に一点鎖線で示すように、リアビーム6は前後幅寸法の半分程度が天板1の後ろにはみ出ており、そこで、リアビーム6を使用してバックパネル(机上パネル)Pに取り付けることが可能である。つまり、リアビーム6を机の後端に配置することにより、リアビーム6は机の骨組みとしての機能のみでなくバックパネルPの支持機能も有するが、天板支持ブラケット9のアーム部9cは前傾状に傾斜しているため、リアビーム6を机の後端に配置しても天板支持ブラケット9による天板支持機能は確保される。この点、本実施形態の利点の一つである。
【0040】
(4).脚及びリアビームの補足説明
次に、図10以下の図面を参照して、脚2の構造とリアビーム6との関係を補足説明する。図10,11に示すように、脚2を構成する脚支柱3,3′と上フレーム4とは押し出し加工品であって概ね中空角形になっており、水平部41aと垂直部41bとを有するL形のジョイント金具41で互いに連結されている。脚支柱3,3′と上フレーム4との接合面42,43は側面視で斜めにカットされており、ジョイント金具41には、脚支柱3,3′と上フレーム4との接合面42,43の間に挟まるフランジ44を設けている。なお、ジョイント金具41はアルミダイキャスト品であるが樹脂の成形品を使用することも可能である。
【0041】
脚支柱3,3′の内部は、中間仕切り45で外空間46と内空間47とに区分されており、中間仕切り45には、平面視で円形に近いセンター溝条48が形成されている。センター溝条48は内空間47に開口している。また、内空間47のうち中間仕切り45と反対側の部位には左右2本のエンド溝条49が形成されている。エンド溝条49も円形に近い形態であり、内空間47に開口している。
【0042】
他方、ジョイント金具41の垂直部4bは、脚支柱3,3′の外空間46に嵌まる外足部50と、脚支柱3,3′の内空間47に嵌まる内足部51とで構成されており、内足部51には、平面視でエンド溝条49と連通するエンドビス穴52が上下に開口するように空いており、矢印53で示すように、エンドビス穴52に上から挿通したビスをエンド溝条49にねじ込んでいる。
【0043】
また、ジョイント金具41のコーナー部のうち外足部50と内足部51との間の部位には、脚支柱3,3′のセンター溝条48と連通するセンタービス穴54を上部に開口するように設けて、矢印55で示すように、センタービス穴54に上から挿通したビスをエンド溝条49にねじ込んでいる。なお、溝条48,49にねじ込まれるビスは、いずれも皿ビスを使用している(ソケットボルトも使用できる。)。
【0044】
他方、図10(C)に示すように、上フレーム4は内部に仕切りがない略角形になっており、従って、ジョイント金具41の水平部41aも単純な角柱状の形態である。そして、図11に矢印56で示すように、前後両端寄り部に設けた連結用ねじ穴57に、上フレーム4に下方から挿通したビスがねじ込まれている。また、ジョイント金具41の水平部41aには、スペーサ5を取り付けるビスがねじ込まれるスペーサ用ねじ穴58,59を設けている。従って、スペーサ5は上フレーム4とジョイント金具41とはビスで一体に共締めされている。このため強度に優れている。
【0045】
なお、スペーサ用ねじ穴58,59のうちビスが上からねじ込まれる上下貫通のねじ穴58は左右に一対ずつ形成されており、実際の締結に際しては左右いずれかの対のみが使用される。これは、スペーサ5の上部が内側に寄っていることを考慮して、1種類のジョイント金具41を左右いずれの脚支柱3,3′にも使用できるようにするためである。また、前後のジョイント金具41は同一のものが使用されており、また、前後の脚支柱3,3′も同一形状に製造されている。すなわち、本実施形態では、前後左右の脚支柱3,3′とジョイント金具41とはそれぞれ同一形状になっていると共に、スペーサ5も同一形状であり、このように部材を共通化することで部材管理の手間抑制やコスト低減を図っている。
【0046】
図12に示すように、後部脚支柱3の内側面のうちその上端部でかつ後部には、ビーム6を連結するための連結ブロック61を上下複数本(2本)のボルト62で固定している。ボルト62は後部脚支柱3の内側板を貫通しており、ジョイント金具41の垂直部41bを構成する外足部50には、ボルト62がねじ込まれるねじ穴63を左右に開口した状態に形成している。このように、連結ブロック61と後部脚支柱3とジョイント金具41とがボルト62で共締めされているため、脚2は堅牢な構造になっている。
【0047】
また、連結ブロック61には、後部脚支柱3に向いて突出した上下複数本(2本)の位置決めピン64を設けている一方、後部脚支柱3の内側板と連結ブロック61とには、位置決めピン64が嵌まる位置決め穴65を設けており、このため、連結ブロック61と後部脚支柱3とジョイント金具41とは正確に位置決めされる。(延いては、後部脚支柱3とリアビーム6とも正確に位置決めされる。)。
【0048】
連結ブロック61は、リアビーム6における基板20と補強板21との間の中空部(正確には、補強板21の前向き凸部21aと基板20とで囲われた角形空間)に嵌まるように、側面視で上下長手の直方体状に形成されている。そして、連結ブロック61の外端面を、平面視で後部脚支柱3から離れるに従って後ろに行く傾斜端面61aに形成している一方、リアーム6を構成する基板20の端部前面には、連結ブロック61の前面と傾斜端面61aとに重なる平面視クランク状のジョイント板66を溶接で固着し、ジョイント板66をボルト(ねじ)67,68で連結ブロック61に締結している。
【0049】
正確に述べると、ジョイント板66は、連結ブロック61の前面に重なる前板部66aと、連結ブロック61の傾斜端面61aに重なる傾斜部66bと、リアビーム6の基板20に溶接される後ろ板とを有しており、前板部66aと傾斜部66bとがそれぞれ連結ブロック61に上下2本ずつのボルト67,68で締結されている。従って、傾斜部66bを締結するボルト68は平面視でリアビーム6の長手方向に対して傾斜している(傾斜角度は45°程度に設定している。)。このように、ジョイント板66は、手前方向からのボルト67と斜め方向からのボルト68とで連結ブロック61に固定されているため、リアビーム6を連結ブロック61にしっかりと固定することができる。
【0050】
ジョイント板66は、リアビーム6における基板20の前面の上下全体に広がる幅寸法に設定されており、しかも、ジョイント板66は補強板21における前向き突部21aの端部にも溶接されている。このため、リアビーム6の端部がジョイント板66で補強されており、その結果、高い剛性を発揮する。特に、リアビーム6はその軸心回りにねじるような外力に対して高い抵抗を発揮する。
【0051】
図12(A)や図14(C)に示すように、ジョイント板66がリアビーム6の内部に入り込むことを許容するため、補強板21の端部は部分的に切欠かれている(この切欠きを符号69で示している。)。
【0052】
(5).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えばリアビームや天板支持ブラケットは様々の形態を採用できる。リアビームに押し出し成形品や角形鋼管を採用したり、天板支持ブラケットを金属ダイキャスト製にすることも可能である。天板の切り開き部の形態は角形である必要はなく、例えば半円状や半割り小判形とすることも可能である。天板に複数の切り開き部を形成することも可能である。
【0053】
天板のうちどの部位を天板支持ブラケットで支持するかは、切り開き部の大きさ等に応じて任意に設定できる。切り開き部の手前側の部位を支持することも可能である。また、天板支持ブラケットは必ずしも天板にねじで固定する必要はないのであり、受け部を天板の下面に当接させるだけでもよい。天板を支持する支持体としては、引出し方式又はオープン方式の袖キャビネットを使用することも可能である。脚を使用する場合、L形の脚や板状の脚など、各種の形態のものを使用できる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本願発明は実際に机に具体化できる。従って、産業上、利用できる。
【符号の説明】
【0055】
1 天板
2 支持体の一例としての脚
3 後部脚支柱
6 リアビーム
7 切り開き部(配線通路)
9 天板支持ブラケット
9a 嵌合部
9b 受け部
9c アーム部
11 コネクタサポート
29 コンセント
20 リアビームの基板
21 リアビームの補強板
22 上蟻溝
23 下蟻溝
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板を左右の支持体で支持しており、前記天板の後端部には後ろ向きに開口した配線用の切り開き部を形成している構成であって、
前記天板の後部下方に、前記左右支持体の後部に固定された左右横長のリアビームが配置されており、前記リアビームに、前記天板のうち切り開き部の近傍部を支持する天板支持ブラケットを設けている、
机。
【請求項2】
前記天板の切り開き部は人はが手を差し込みできる大きさである一方、前記天板支持ブラケットは前記切り開き部の左右両側に配置しており、前記リアビームのうち前記左右天板支持ブラケットで挟まれた部位にコンセントサポートを取り付けており、前記コンセントサポートに、前記切り開き部から手を差し込んでプラグを抜き差しできる状態でコンセントが取り付けられている、
請求項1に記載した机。
【請求項3】
前記リアビームには前向きに開口した蟻溝が左右方向に長く延びるように形成されている一方、前記天板支持ブラケットは、前記リアビームの蟻溝に嵌まり込む嵌合部と、前記嵌合部よりも手前において前記天板にねじで固定される受け部と、これらを繋ぐ側面視傾斜姿勢のアーム部とを有しており、更に、前記天板支持ブラケットの嵌合部はアーム部の左右両側に張り出している、
請求項1又は2に記載した机。
【請求項1】
天板を左右の支持体で支持しており、前記天板の後端部には後ろ向きに開口した配線用の切り開き部を形成している構成であって、
前記天板の後部下方に、前記左右支持体の後部に固定された左右横長のリアビームが配置されており、前記リアビームに、前記天板のうち切り開き部の近傍部を支持する天板支持ブラケットを設けている、
机。
【請求項2】
前記天板の切り開き部は人はが手を差し込みできる大きさである一方、前記天板支持ブラケットは前記切り開き部の左右両側に配置しており、前記リアビームのうち前記左右天板支持ブラケットで挟まれた部位にコンセントサポートを取り付けており、前記コンセントサポートに、前記切り開き部から手を差し込んでプラグを抜き差しできる状態でコンセントが取り付けられている、
請求項1に記載した机。
【請求項3】
前記リアビームには前向きに開口した蟻溝が左右方向に長く延びるように形成されている一方、前記天板支持ブラケットは、前記リアビームの蟻溝に嵌まり込む嵌合部と、前記嵌合部よりも手前において前記天板にねじで固定される受け部と、これらを繋ぐ側面視傾斜姿勢のアーム部とを有しており、更に、前記天板支持ブラケットの嵌合部はアーム部の左右両側に張り出している、
請求項1又は2に記載した机。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−94265(P2013−94265A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−237600(P2011−237600)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000139780)株式会社イトーキ (833)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000139780)株式会社イトーキ (833)
【Fターム(参考)】
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