説明

根菜類収穫機

【課題】
本発明では、根菜類収穫機において、機体前部での根菜類の引き抜きが一条分だけになるようにして収穫作業を効率的に行えるようにすることを課題とする。
【解決手段】
圃場から引き抜いた根菜類を後方へ送る引抜搬送装置24の前側に圃場に植生する根菜類の茎葉を引起す縦引起し装置25と引起した茎葉を横送りする横引起し装置26を設けた自走式根菜類収穫機において、前記縦引起し装置25の前側で絡んだ根菜類の茎葉を横に分断する茎葉分離装置135を設けたことを特徴とする根菜類収穫機とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場の根菜類を引き抜いて選別部に送り、選別部で補助作業者が選別して良品を収容容器に収納して収穫する自走式根菜類収穫機で、茎や葉が絡み合った根菜類を収穫根菜類と圃場に残す未収穫根菜類に分離して収穫根菜類の引き抜きを良好に行えるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来の根菜類収穫機として、特開2010−227056号公報や特開2008−54625号公報に記載の如く、機体前部で圃場の根菜類を引き抜いて後方へ搬送する収穫部とこの収穫部から引継搬送部を経て選別搬送部に送り、この選別搬送部で補助作業者が根菜類を選別して良品をコンテナ等の収容容器に納め、満杯になった収容容器を収容容器置台から収容容器積載台に移動して複数の収容容器を収穫作業と共に運搬する構成の根菜類収穫機がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−227056号公報
【特許文献2】特開2008− 54625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記の根菜類収穫機は、圃場に植生する一条分の根菜類を走行しながら引き抜いて行くのであるが、特に夏場等で根菜類の茎や葉の成長が著しくて茂っている場合は、条間を越えて根菜類の茎や葉が絡み合っていて、引き抜き動作で一条分の根菜類だけでなく隣の条の根菜類が引き連れて引き抜かれることが有り、この余分に引き抜かれた根菜類が搬送装置に詰まったり未収穫部分に落下して次の収穫に支障となったり次の収穫動作で傷つけられたりする。そして、未収穫部分に落下した根菜類は人手によって拾い集めることが必要になる。
【0005】
そこで、本発明では、根菜類収穫機において、機体前部での根菜類の引き抜きが一条分だけになるようにして収穫作業を効率的に行えるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、圃場から引き抜いた根菜類を後方へ送る引抜搬送装置(24)の前側に圃場に植生する根菜類の茎葉を引起す縦引起し装置(25)と引起した茎葉を横送りする横引起し装置(26)を設けた根菜類収穫機において、前記縦引起し装置(25)の前側で絡んだ根菜類の茎葉を横に分断する茎葉分離装置(135)を設けたことを特徴とする根菜類収穫機とする。
【0007】
この構成で、茎葉分離装置135によって一条分の根菜類が隣の根菜類の茎葉との絡みを分断されて、一条分の根菜類の茎葉が縦引起し装置25で引起され横引起し装置26で横送りされて、引抜搬送装置24で引き抜き後方へ搬送されるので、隣の根菜類の茎葉が縦引起し装置25と横引起し装置26に引き込まれて引き抜かれることが無く、収穫作業を良好に継続出来る。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記茎葉分離装置(135)を根菜類の茎葉を切断する刃体(126)で構成したことを特徴とする請求項1に記載の根菜類収穫機とする。
この構成で、収穫する一条分の根菜類と隣の根菜類の茎葉が激しく絡み合っていても刃体126で茎葉を分断して確実に一条分の根菜類が隣の根菜類から分離される。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記刃体(126)の片側或いは両側に該刃体(126)の外径よりも小径で幅広の円筒状ガイド体(127)を設けたことを特徴とする請求項2に記載の根菜類収穫機とする。
【0010】
この構成で、刃体126の下端が土中に差し込まれてもガイド体127の外周が地面に接触するとそれ以上の土中への差し込みが防がれる。
請求項4記載の発明は、前記刃体(126)の前側から根菜類の茎葉を掬い上げて該刃体(126)の刃先に向けて誘導する茎葉ガイド体(129)を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の根菜類収穫機とする。
【0011】
この構成で、絡み合った茎葉が茎葉ガイド体129で刃体126に正面に誘導されて切断されるので、切断分離が確実になる。
請求項5記載の発明は、前記刃体(126)を前下方に向けて弾発保持したことを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の根菜類収穫機とする。
【0012】
この構成で、根菜類の茎葉が絡み合った中に石など硬いものがあった場合には刃体126が後上方へ逃げて刃体126の破損が防がれる。
請求項6記載の発明は、前記茎葉分離装置(135)を根菜類の茎葉が絡み合った部分に差し込む杆状の分離杆(136)としたことを特徴とする請求項1に記載の根菜類収穫機とする。
【0013】
この構成で、根菜類の茎葉の損傷を少なくして、一条分の根菜類が隣の根菜類の茎葉との絡みを分離杆136で解かれて、一条分の根菜類の茎葉が縦引起し装置25で引起され横引起し装置26で横送りされて、引抜搬送装置24で引き抜き後方へ搬送される。
【0014】
請求項7記載の発明は、前記分離杆(136)を縦引起し装置(25)の縦引起しフレーム(27)に前後回動可能に枢支すると共に該分離杆(136)を伸縮可能にしたことを特徴とする請求項6に記載の根菜類収穫機とする。
【0015】
この構成で、分離杆136を植生した根菜類の茎葉絡み具合や圃場の作物畝高さ等に応じた最適の状態に調整できる。
請求項8記載の発明は、前記分離杆(136)が後傾姿勢になると下端部(136a)を前方へ付勢する引張バネ(138)を分離杆(136)の枢支横軸(137)よりも上側に設けたことを特徴とする請求項6または7に記載の根菜類収穫機とする。
【0016】
この構成で、分離杆136が過負荷によって後方へ回動して後傾姿勢になっても負荷を逃がしながら茎葉の絡みを解し続ける。
【発明の効果】
【0017】
請求項1乃至請求項5に記載の発明で、茎葉の絡み合いを刃体126で分断して、一条分の根菜類のみを掘り取るので、効率的収穫作業が行える。
請求項1乃至請求項5に記載の発明で、茎葉の絡み合いを分離杆136で分断して、一条分の根菜類のみを掘り取るので、効率的収穫作業が行える。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】自走式根菜類収穫機の全体側面図である。
【図2】自走式根菜類収穫機の全体平面図である。
【図3】自走式根菜類収穫機の全体背面図である。
【図4】自走式根菜類収穫機の先端部拡大側面図である。
【図5】引抜搬送装置の先端部拡大平面図である。
【図6】茎葉分離装置を取り付けた自走式根菜類収穫機の前側拡大側面図である。
【図7】茎葉分離装置の拡大平面図である。
【図8】別実施例を示す茎葉分離装置を取り付けた自走式根菜類収穫機の前側拡大側面図である。
【図9】別実施例を示す茎葉分離装置を取り付けた自走式根菜類収穫機の前側拡大側面図である。
【図10】別実施例を示す茎葉分離装置を取り付けた自走式根菜類収穫機の前側拡大平面図である。
【図11】回転切断刃の拡大側面図である。
【図12】尾部切断装置の拡大側面図である。
【図13】尾部切断装置の要部側面図である。
【図14】(a)ガイドカバーの正面図である。(b)ガイドカバーの背面図である。
【図15】尾部切断装置の正面図である。
【図16】残葉処理ローラの拡大平面図である。
【図17】スクレパの側断面図である。
【図18】別実施例を示す残葉処理ローラの拡大平面図である。
【図19】別実施例を示すスクレパの側断面図である。
【図20】選別部の拡大側面図である。
【図21】収容部の拡大平面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施の形態について説明する。
本発明の実施例の一つとして示す自走式根菜類収穫機の一種である人参収穫機は、機体を走行させる走行部Aと、操縦者が搭乗する操縦部Bと、機体左右一側で圃場から人参を引き抜いて機体後上側に搬送するとともに茎葉部を切断して人参の根部を収穫する収穫部Cと、該収穫部Cの後部から落下した人参を受けて残葉を処理しながら機体左右他側へ搬送する引継搬送部Dと、該引継搬送部Dから人参を引き継いで人参を機体後側へ搬送し、搬送中の人参を補助作業者が選別する選別搬送部Eと、選別搬送部Eから排出される人参を収容する収容部Fとから構成される。以下、各部の詳細を具体的に記載する。
【0020】
まず、走行部Aの構成について説明する。
図1〜図3で示すように、機体フレーム1の下方に機体前部側の左右駆動スプロケット2,2と機体後部側の左右従動輪3,3と、該左右駆動スプロケット2,2と左右従動輪3,3との間に取り付けた複数の転輪4,4・・・の周りに左右クローラベルト5,5を巻き掛けて左右のクローラ6L,6Rを構成する。そして、該左右クローラ6L,6Rの左右駆動スプロケット2,2を、エンジン7の動力が伝動されるミッションケース8から左右両側に延出させた左右ドライブシャフト9,9に取り付け、一定の左右間隔を設けて左右クローラ6L,6Rを機体フレーム1に取り付ける。
【0021】
次に、操縦部Bの構成について説明する。
図1及び図2で示すように、前記機体フレーム1の右側前上部に操縦部フレーム10を取り付け、該操縦部フレーム10には操縦座席11を取り付けると共に、機体前側に操縦パネル12を取り付ける。そして、該操縦パネル12に機体の前後進及び走行速度を切り換える変速操作レバー13を取り付けると共に、機体の左右旋回操作及び収穫部Cの作業高さを操作する昇降操作レバー14を取り付ける。
【0022】
上記構成により、変速操作レバー13や昇降操作レバー14のような、1本で複数の操作を行える操縦部材を設けることによって、機体の操縦が容易になるため操縦者の作業を軽減することができる。
【0023】
次に、収穫部Cの構成について説明する。
図1〜図3で示すように、左右引抜フレーム15,15の機体前側に左右従動プーリ16,16を回転自在に装着し、機体後側に左右駆動プーリ17,17を装着し、該左右従動プーリ16,16と左右駆動プーリ17,17との間に人参を引き抜き機体後部へと搬送する左右挟持搬送ベルト18,18を巻き掛けると共に、複数のテンションローラ19…によって該左右挟持搬送ベルト18,18を張圧し、左右挟持搬送ベルト18,18の機体内側面を互いに圧接させて人参の引抜搬送経路Rを構成する。
【0024】
そして、前記機体フレーム1の上方に左右横軸21を回動支点として上下方向に回動自在な掘取フレーム20を取り付け、該掘取フレーム20の後端部に前記左右駆動プーリ17,17に駆動力を伝動する伝動ケース22を中心の回動支点Xとして引抜フレーム15を上下回動自在に取り付ける。また、前記機体フレーム1と掘取フレーム20とを昇降シリンダ23で連結し、該昇降シリンダ23を操縦部Bで作動可能に取り付けて引抜搬送装置24を構成する。
【0025】
また、引抜フレーム15,15には、該引抜搬送装置24の前方に人参の茎葉部を縦ラグ25aで引き起こす縦引起し装置25と、該縦引起し装置25が引起した茎葉部を横ラグ26aで掬い上げる横引起し装置26と、ハンドル29を回すと上下伸縮する伸縮ロッド30の下端部に引抜搬送装置24の下り過ぎを防止する回転自在なゲージ輪31を設ける。
【0026】
さらに、図4〜図5で示すように、前記引抜フレーム15,15の機体前側下部から機体前後方向おいて略中間位置に亘って左右のソイラフレーム32,32を取り付け、該ソイラフレーム32,32の前側端部に左右の振動アーム33,33の前側端部を取り付ける。
【0027】
そして、前記機体フレーム1の前側にエンジン7の駆動力を受けて回転する振動シャフト34を引抜搬送装置24側に向けて延出し、該振動シャフト34と該振動アーム33,33の後側端部との間に振動アーム33,33を振動させる側面視V字形状の振動ロッド35を取り付けて伝動装置Gを構成する。機体内側の振動アーム33は、振動ロッド35の下端側に回動自在に取り付ける。
【0028】
そして、前記振動アーム33,33の前後方向の略中央位置に人参の周囲の土を切り解す左右のソイラ37,37を機体前側に向けて取り付け、振動アーム33,33の該ソイラ37,37の基部を取り付けた箇所の内側に人参に付着した土を落とす側面視でU字形状の左右の土落しバー38,38の基部を取り付け、該土落しバー38,38の端部側の作用部を圃場面に対して略水平姿勢に配置して、振動装置36を構成する。
【0029】
そして、前記左右のソイラ37,37の前端部に圃場面に垂れている茎葉を掬い上げる左右の掬上突起40,40を先端部が前記横引起し装置26の横ラグ26aよりも前方に位置するように配置する。また、該掬上突起40,40の前側に掬上突起40,40で掬い上げられた茎葉を引抜搬送装置24の挟持始端部に案内する左右の案内バー41,41を、平面視で「ハ」の字型となるように機体後側に向かうほど案内バー41,41同士の左右間隔が小さくなるように取り付ける。
【0030】
なお、該案内バー41,41はピアノ線などの柔軟性に富み、且つある程度の硬さを有する円柱形の弾性材で構成すると、振動幅が大きくなり、茎葉の絡み付き防止効果が向上する。
【0031】
前記縦引起し装置25の縦引起しフレーム27は、左右のソイラフレーム32,32から前方へ延ばすフレーム支持アーム125で支持している。
縦引起し装置25の前側或いは前左側に茎葉分離装置135を設ける。
【0032】
茎葉分離装置135は、回転軸128に本発明の刃体として鋸刃状の円盤刃126を回転可能に枢支したもので、円盤刃126の両側面に円筒状に膨出するガイド体127を共に枢支している。さらに、回転軸128から円盤刃126左右から挟むように前下方に向けて茎葉ガイド体129を設けている。
【0033】
縦引起しフレーム27から前方へ延ばした茎葉分離支持アーム134の先端に固着した第一支持筒131に挿入した第二支持軸130の下端に回転軸128を設けている。
第二支持軸132は、第一支持筒131に固着のバネ受け133と第二支持軸132の下端の間に圧縮バネ132を介在し、伸縮可能にして、回転軸128すなわち円盤刃126を上方に向かって弾発している。
【0034】
機体を前進走行させると、茎葉ガイド体129が根菜類の茎葉を掬い上げ、その茎葉を円盤刃126で押し切る。円盤刃126は、圧縮バネ132で地面に押し付けられているので、刃先が土中に差し込まれるが、ガイド体127の外周が地面に接するとことで土中への侵入を制限される。また、円盤刃126は圧縮バネ132で下方へ弾発されているので、土中に石ころ等の硬いものが有ると上方へ逃げて破損しないようになる。
【0035】
図8から図10には、茎葉分離装置135の別実施例を示している。この茎葉分離装置135は、掘り取る根菜類の一条隣の条に植わっている根菜類の茎葉の絡み合いを解すもので、分離杆136で構成する。
【0036】
前記縦引起しフレーム27の側面に分離杆136を横軸137で回動可能に軸支し、前下方に向かって下端を接地させている。この分離杆136の下端部136aには前方に向かう刃を形成し茎葉を切断するようにしている。また、分離杆136は上下伸縮可能にして下端部136aの高さを調整するようにし、縦引起しフレーム27との横間隔も調整可能にしている。
【0037】
分離杆136の下端部136aに石ころ等が当たると、横軸137を中心にして後方へ回動して逃げるが、分離杆136の上端と縦引起しフレーム27との間に引張バネ138を張設しているので、下端部136aが接地したままで茎葉の切断作用が継続する。
【0038】
図11〜図15で示すように、前記引抜搬送通路Rの下方で且つ土落しバー38,38の後端部よりも後方の掘取フレーム20の機体左右一側(機体外側)にアウターフレーム43を、該アウターフレーム43の下部に後下り傾斜姿勢の長孔43h,43hを形成した接続部43jをボルト等の固定部材43vを介して上下高さ調節自在に取り付け、該アウターフレーム43の機体左右他側(機体内側)に複数のスリット44s…を形成した円弧形状のガイドカバー44を取り付ける。
【0039】
そして、該ガイドカバー44の内側に、複数のスポーク45s…を有し該スポーク45s…以外の部分を扇形に肉抜きした略円形の回転部45と該回転部45の外周部に所定角度ずつ間隔を空けて正面視(または背面視)L字形状の複数の切断刃46…を取り付けて構成した正面視(または背面視)でコの字形状の回転切断刃47を配置する。
【0040】
本実施例では、切断刃46を回転部45に三本、約120度ずつ間隔を空けて設けているが、切断刃46は三本以上に増やしてもよい。その場合、例えば切断刃46を四本設けるのであれば約90度ずつ間隔を空け、六本設けるのであれば約60度ずつ間隔を空けて設けると、切断刃46が等間隔で人参のひげ根に当たるので能率的にひげ根の切除作業が行える。
【0041】
さらに、前記回転部45の内側に、回転部45と略同形状となるように扇形に肉抜きをした取付フランジ48を、切断刃46…を接続した位置から位相をずらした位置に形成した孔部48h…にボルト等の固定部材48vで介して取り付ける。
【0042】
本実施例では、取付フランジ48の孔部48hに取り付ける固定部材48vは、切断刃46を接続した位置からから円周方向に約60度位相をずらして取り付けている。言い換えれば、二つの切断刃46,46の間の略中間位置に、固定部材48vを取り付ける孔部48hを夫々形成している。
【0043】
なお、取付フランジ48を取り付ける固定部材48vの長さや重量を変えたり、ナットやワッシャー(図示せず)の重量や径を変更したりすると、回転切断刃47はフライホイール効果により慣性力で回転しやすくなり、土質の硬軟や土塊の多少に応じて回転力を調整することができ、作業能率が向上する。
【0044】
そして、回転切断刃47の回転軸47aの機体左右他側(機体内側)端部に円周の内側に無数の歯を有するリングギア50を軸着し、該リングギア50の外周にベアリング49を取り付け、前記ガイドカバー44の機体左右他側(機体内側)にインナーフレーム51を取り付ける。
【0045】
さらに、該回転切断刃47の内側に駆動力を供給する駆動モータ52を、前記インナーフレーム51に固定して設け、該駆動モータ52の出力軸52aの機体左右他側の端部に前記リングギア50に噛み合って回転切断刃47を回転させる駆動力を伝達する伝動ギア53を軸着する。
【0046】
なお、上記駆動モータ52は、平面視では回転切断刃47を引抜搬送装置24の人参の搬送方向と同一方向に、側面視では時計回り(右回り)に回転させる。この駆動モータ52は機体のバッテリから電力を受け、操縦部Bからの操作で駆動する電動モータを用いているが、油圧モータ等を用いてもよい。
【0047】
加えて、変速レバー13の切換による走行速度の変化に合わせて該駆動モータ52の回転数が変化する構成としてもよい。これにより、走行速度を上げて引抜搬送装置24に引抜搬送される人参の数が多くなると駆動モータ52の回転数が増大し、回転切断刃47の回転速度が増加するので、人参のひげ根を確実に切断することができ、作業能率が向上するとともに、ひげ根の切り残しが減少するので、後工程で作業者がひげ根を切除する必要が無く、作業者の労力が軽減される。
【0048】
そして、該駆動モータ52の外周部に駆動モータ52を覆うモータカバー54aを設け、該モータカバー54aの機体左右一側(機体外側)の端部をアウターフレーム43の内側近傍まで接近させる。また該モータカバー54aの上部に側面視逆V字型(山型)の延長カバー54bを取り付ける。
【0049】
なお、延長カバー54bはポリ塩化ビニル(PVC)やゴム等の弾性を有する軟質部材で構成し、延長カバー54bの上端部が切断刃46の内側面に接触する構成とすると、延長カバー54bで切断刃46…の内側面に付着した土を落とすことができ、切断刃46…の切断性能が土の付着で妨げられにくく、人参のひげ根の切断能率が低下することを防止できる。
【0050】
また、延長カバー54bの傾斜角度を鋭角(約30〜60度)とし、外側線部を直線ではなく僅かながら曲線状に形成すると、上方から降り注ぐ土が延長カバー54bの傾斜部を滑り落ちやすく、延長カバー54b上に土が溜まることを防止でき、ひげ根切断装置57の内部に堆積した土を取り除く必要がなく、メンテナンス性が向上する。
【0051】
また、前記切断刃46は、人参の下部のひげ根に接触して切断する切断作用面46aを略直線状に形成し、搬送方向上手側の非切断作用面46bは機体内側から機体外側に向かうに連れて前後幅が狭くなるテーパ状に形成すると共に、L字形状の切断刃46の機体左右一側(機体外側)の端部を回転切断刃47の回転方向に対して略直線状に形成する。
【0052】
さらに、前記切断作用面46aを非切断作用面46bよりも上方に位置させ、切断刃46を非切断作用面46bから切断作用面46aに向かって上方傾斜する構成としている。
また、前記ガイドカバー44の搬送方向下手側に、搬送方向上手側から下手側に向かって下方傾斜する直線部44aを形成し、該直線部44aの搬送方向下手側の端部に、該直線部44aの下方傾斜角度よりも緩やかな下方傾斜角度の終端直線部44bを形成する。
【0053】
そして、複数のスリット44s…を終端直線部44bまで延長する。
そして、前記アウターフレーム43とインナーフレーム51との前側上部に、ガイドカバー44の円弧に沿った長穴55,55を夫々切り欠き、該長穴55,55に人参及び人参のひげ根に付着している土等を落とすスクレパ56の左右両端部を貫入させてボルト等の固定部材56vで取り付ける。該スクレパ56は長穴の方向に沿って移動可能である。
【0054】
なお、該スクレパ56はゴム等の弾性体で構成する。
さらに、前記アウターフレーム43の接続部43jに、アウターフレーム43の上下位置を視覚的に判別可能なポイントマーカ43p…を設けることにより、引抜搬送装置24で搬送中の人参のひげ根(尾部)を切断するひげ根切断装置57が形成される。
【0055】
なお、ポイントマーカ43pは、アウターフレーム43の接続部43jの後端部を略等間隔に切り欠く、目盛りを刻む、目盛りを塗料で描く、シールを貼る等の方法で形成する。
【0056】
そして、前記引抜搬送装置24の後下部には、左右挟持搬送ベルト18,18によって搬送されてきた人参を引き継ぎ、人参の茎葉部の切断位置を揃える左右位置揃え装置58,58と、該左右位置揃え装置58,58から茎葉部を引き継いで挟持して機体後方まで搬送する左右茎葉搬送装置59,59と、茎葉部を切断する左右茎葉切断装置60,60と、該左右茎葉切断装置60,60によって切断された茎葉を左右茎葉搬送装置59,59の終端部から圃場に排出する排葉シュータ61とを設けて排葉搬送装置62を構成することにより、収穫部Cが構成される。
【0057】
次に、引継搬送部Dについて説明する。
図1〜図3で示すように、前記茎葉切断装置60,60の下方に前後残葉処理フレーム63,63を設け、該前後残葉処理フレーム63,63の左右両側の前後間に左右残葉処理ローラ64,64を回転自在に取り付ける。そして、該左右残葉処理ローラ64,64にゴムやウレタン等の弾性体で構成する残葉処理ベルト65を無端状に巻回し、該残葉処理ベルト65の上部に人参の根部に残った残葉を残葉処理ベルト65と共に挟み込んで回転して切除する残葉処理ローラ66を取り付けて、収穫部Cから引き継いだ人参の残葉を処理しながら機体の左右一側から左右他側に搬送する残葉処理装置67を構成する。
【0058】
図16と図17は、残葉処理ローラ66の外周に付着する泥や葉っぱを掻き落とすスクレパ139にこびりつく泥や葉っぱの塊を掻き落とすサブスクレパ140をスクレパ139に沿ってスライドするようにした構成で、サブスクレパ140に設ける握り141を持って左右往復移動することでスクレパ139に付着した泥や葉っぱの塊を掻き落とすようにしている。サブスクレパ140のスライド方向両側は鋭角にしている。
【0059】
図18と図19には、サブスクレパ140を電動モータ142で回転するリード軸143で往復スライドするようにした構成で、補助作業座席88の近くに設けるスイッチを適宜にオンするとサブスクレパ140が一往復スライドしてスクレパ139に付着する泥や葉っぱの塊を掻き落とすようにする。
【0060】
なお、サブスクレパ140は、スクレパ139よりも残葉処理ローラ66に接近させて泥や葉っぱの塊を掻き落とし易くしている。
また、該残葉処理装置67の始端側で且つ機体前側に茎葉切断装置60,60よりも機体前側に落下した作物を受ける格子状の受け台68を下り傾斜姿勢で設け、機体左右一側部で且つ該受け台68よりも機体内側に汲上搬送駆動ローラ69を設けると共に、左右他側部側に汲上搬送従動ローラ70を設ける。
【0061】
そして、前記残葉処理装置67よりも機体前側で且つ残葉処理装置67に隣接させて、汲上搬送駆動ローラ69と汲上搬送従動ローラ70とに汲上搬送ベルト71を無端状に巻回して、前記残葉処理装置67と受け台68とから人参を引き継いで機体左右他側に汲上搬送する汲上搬送コンベア72が構成される。
【0062】
前記残葉処理装置67と上り傾斜姿勢に設ける汲上搬送コンベア72とから、汲上搬送部Dが構成される。
上記構成により、残葉処理装置67を構成する残葉処理ローラ66が、茎葉切断装置60,60で切り残された人参の残葉を千切り取りながら汲上搬送コンベア72に人参を搬送するため、人参の商品価値が向上すると共に、収穫作業後に人手で残葉を切除する作業を省略することができ、作業能率が向上する。
【0063】
また、残葉処理装置67を構成する残葉処理ベルト65をゴムやウレタン等の弾性体で構成したことによって、茎葉切断装置60,60で茎葉部を切除されて人参が落下しても残葉処理ベルト66が落下の衝撃を軽減するので、落下の衝撃で人参が傷付くことが防止され、人参の品質が向上する。
【0064】
そして、残葉処理装置67の始端側で且つ機体前側に格子状の受け台68を下り傾斜姿勢に設けたことによって、茎葉切断装置60,60よりも機体前側で茎葉部が千切れる等して落下した人参を、機外に落とすことなく受け止めることができると共に、受けた人参を汲上搬送コンベア72に向かって移動させることができるので、収穫作業後に機外に落ちた人参を拾い集める作業が省略されて作業者の労力が軽減されると共に、茎葉切断装置60,60よりも機体前側で落下した人参を搬送経路に戻すことができるので、作業能率が向上する。
【0065】
次に、選別搬送部Eについて説明する。
図2、図3及び図20で示すように、操縦部Bの後部に左右選別搬送フレーム73,73を取り付け、該左右選別搬送フレーム73,73の機体前側の左右間に選別搬送駆動ローラ74を回転自在に取り付け、該選別搬送駆動ローラ74よりも機体後側に選別搬送従動ローラ75を回転自在に取り付ける。
【0066】
また、前記選別搬送駆動ローラ74と選別搬送従動ローラ75との間に選別搬送テンションローラ76を回転自在に取り付ける。そして、前記選別搬送駆動ローラ74と選別搬送従動ローラ75と選別搬送テンションローラ76とに複数の弾性体突起を備える弾性体ベルト77を無端状に巻回することによって、後上り傾斜姿勢の選別搬送コンベア78が構成される。さらに、該選別コンベア78を始端部が汲上搬送部Dの汲上コンベア72の終端下方に位置するように配置する。
【0067】
また、前記選別搬送従動ローラ75の回転軸にシュータ79を上下回動自在に取り付け、該シュータ79の機体左右外側にシュータ79を上下回動させる操作レバー80を取り付けることによって、選別搬送部Eが構成される。
【0068】
上記のように、シュータ79を上下回動自在に設けたことによって、シュータ79を下方回動させると選別搬送コンベア78の終端下部に設置するコンテナやフレコンバッグ等の収容容器83に人参を緩やかに落とすことができるので、落下の衝撃で人参が傷付くことが防止され、人参の商品価値が向上する。
【0069】
また、シュータ79を上方に回動させると、選別搬送コンベア78の終端側を塞ぐストッパとなるため、人参が満杯になったコンテナを交換する際、選別搬送コンベア78を停止させなくても人参が終端部から落下することを防止することができるので、落下の衝撃で人参が傷付くことが防止されて人参の品質が向上すると共に、選別搬送コンベア78の動力の入切を頻繁に行う必要がなくなり、作業能率が向上する。
【0070】
また、シュータ79を上方回動させてストッパとし、選別搬送コンベア78を停止させないことによって、人参は選別搬送コンベア78の終端側に溜まるので、従来のように汲上搬送コンベア72の搬送終端部から落下してきた人参が選別搬送コンベア78の搬送始端部に滞留している人参に接触して傷付くことが防止されるので、人参の商品価値が向上する。
【0071】
さらに、シュータ79の機体左右外側にシュータ79を上下回動させる操作レバー80を取り付けたことによって、補助作業者は後述する補助作業座席88に座ったままシュータ79を上下回動させることができるので、補助作業者の労力が軽減される。
【0072】
次に、収容部Fについて説明する。
図20、図21で示すように、前記左右選別搬送フレーム73,73の下部に収容容器置台84を設け、この収容容器置台84に載せた収容容器83に選別搬送コンベア78の終端から落下する人参を収容する。
【0073】
該収容容器置台84は、収容容器83の前後幅よりも狭い間隔で置き台枠84a,84aを横方向に並設し、この置き台枠84a,84aに第一搬送ローラ115(本発明でいう「搬送ローラ」に相当)と第二搬送ローラ116を軸支している。収容容器83の底部が第一搬送ローラ11と置き台枠84a,84aで受けられて収容容器83が機体の内側に傾くように第一搬送ローラ115の上周面が置き台枠84a,84aより突出させている。
【0074】
この第一搬送ローラ115の枢支軸は置き台枠84a,84aに設ける上下方向の長孔で固定位置を変更可能にすることで、作業者の体力に応じて上周面の突出高さを変更可能にしている。この第一搬送ローラ115は、ボールクラッチ式で収容容器83が重くなると回転するようにしている。
【0075】
また、第一搬送ローラ115に並設する第二搬送ローラ116はフリーで回転し、第一搬送ローラ115を乗り越えて引き出す収容容器83の底面を受ける。
機体の右側で補助作業座席88の下側に前後に長い収容容器積載台86を設けている。
【0076】
前記収容容器積載台86は、収容容器83の幅より僅かに広く、左右側部に前方へモータの駆動で搬送作用する搬送ベルト120を張設し、前記収容容器置台84の右側には補助作業者の踏み台となる受け板117を設け、この受け板117から外周面を突出させて受出ローラ118を設けると共に該受出ローラ118の外側に容器検出センサ119を設けていて、収容容器置台84から移動する収容容器83を受出ローラ118で受け、容器検出センサ119で検出すると搬送ベルト120を前方へ1容器分だけ送り作用する。
【0077】
なお、上記の容器検出センサ119は収容容器83に押されて回転するものであるが、非接触式のセンサでも良い。
受出ローラ118は、満杯になった収容容器83を受けるが作業者が載ると受け板117の下方へ沈む程度の弾発力で支持しているので、作業者が誤って踏み付けても転がることが無い。また、受出ローラ118の外周面が受け板117に接近しているので、外周面に付着する泥が受け板117で掻き落とされる。また、受出ローラ118の外周面上端は搬送ベルト120の上面よりも低く容器検出センサ119の回動軸よりも高い。
【0078】
図15に示す実施例では、第二搬送ローラ116を駆動する搬出モータ121を選別搬送コンベア78側の置き台枠84aに設け、搬出モータ121の出力軸と第二搬送ローラ116の軸をジョイントで着脱可能に連結し、この第二搬送ローラ116の軸と第一搬送ローラ115の軸に固着したスプロケットにチェン123を巻き掛けて第一搬送ローラ115も駆動する。チェン123は置き台枠84aの上面より低い外側で張設する。また、搬出モータ121の駆動力は満杯の収容容器83を引き出す程度とする。
【0079】
第一搬送ローラ115の回転を検出する回転センサ122を搬出モータ121と同じ側に設け、人力で回転するとその回転を検出して前記容器検出センサ119がオフであると搬出モータ121を駆動する。なお、第一搬送ローラ115と第二搬送ローラ116の駆動力伝動部にワンウエイクラッチを設けて、駆動回転よりも速く人力で収容容器83を引き出すことも可能にする。
【0080】
なお、回転センサ122は、変位のみでなく各速度を検出するようにする。また、第一搬送ローラ115の外周面には凹凸を形成し、収容容器83の底部をしっかりと係止するようにする。この第一搬送ローラ115の外周凹凸は後方から空の収容容器83を差し込む際に引っ掛からないように軸方向の溝とし、ゴム等の高摩擦材と硬質プラスチック等の低摩擦材を交互に組み合わせる。第一搬送ローラ115の回転を回転センサ122でモニタリングして、低摩擦材が上に突出した状態で停止するように搬出モータ121の保持トルクで行うようにする。
【0081】
なお、第一搬送ローラ115の置き台枠84aから側方へ突出する部分は、置き台枠84aを切り欠いてゴミが溜まらないようにする。
図1と図20に示す如く、収容容器置台84の後端部に予備の収容容器83を設置する予備収容容器置台85を上下回動自在で且つ収容容器置台84に向けて下り傾斜姿勢で取り付ける。収容容器置台84の後部に予備の収容容器83を設置する予備収容容器置台85を設けたことによって、人参が満載された収容容器83が収容容器置台84から取り除かれると収容容器84が収容容器置台84に滑り落ちて設置されるので、収容容器83を手作業で設置する必要がなくなり、作業者の労力が軽減されると共に作業能率が向上する。
【0082】
また、該収容容器積載台86の機体外側に、収容容器積載台86の上方を越えて且つ選別搬送コンベア78に向けて屈曲させた支持フレーム87を取り付け、該支持フレーム87の上に補助作業者が着座する補助作業座席88を取り付ける。そして、前記収容容器積載台86の後部に予備の収容容器83を設置する第2予備収容容器置台89を取り付けて、収容部Fが構成される。
【符号の説明】
【0083】
25 縦引起し装置
26 横引起し装置
27 縦引起しフレーム
126 刃体(円盤刃)
127 ガイド体
129 茎葉ガイド体
135 茎葉分離装置
136 分離杆
136a 下端部
137 枢支横軸
138 引張バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場から引き抜いた根菜類を後方へ送る引抜搬送装置(24)の前側に圃場に植生する根菜類の茎葉を引起す縦引起し装置(25)と引起した茎葉を横送りする横引起し装置(26)を設けた根菜類収穫機において、前記縦引起し装置(25)の前側で絡んだ根菜類の茎葉を横に分断する茎葉分離装置(135)を設けたことを特徴とする根菜類収穫機。
【請求項2】
前記茎葉分離装置(135)を根菜類の茎葉を切断する刃体(126)で構成したことを特徴とする請求項1に記載の根菜類収穫機。
【請求項3】
前記刃体(126)の片側或いは両側に該刃体(126)の外径よりも小径で幅広の円筒状ガイド体(127)を設けたことを特徴とする請求項2に記載の根菜類収穫機。
【請求項4】
前記刃体(126)の前側から根菜類の茎葉を掬い上げて該刃体(126)の刃先に向けて誘導する茎葉ガイド体(129)を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の根菜類収穫機。
【請求項5】
前記刃体(126)を前下方に向けて弾発保持したことを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の根菜類収穫機。
【請求項6】
前記茎葉分離装置(135)を根菜類の茎葉が絡み合った部分に差し込む杆状の分離杆(136)としたことを特徴とする請求項1に記載の根菜類収穫機。
【請求項7】
前記分離杆(136)を縦引起し装置(25)の縦引起しフレーム(27)に前後回動可能に枢支すると共に該分離杆(136)を伸縮可能にしたことを特徴とする請求項6に記載の根菜類収穫機。
【請求項8】
前記分離杆(136)が後傾姿勢になると下端部(136a)を前方へ付勢する引張バネ(138)を分離杆(136)の枢支横軸(137)よりも上側に設けたことを特徴とする請求項6または7に記載の根菜類収穫機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2013−9649(P2013−9649A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145972(P2011−145972)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】