説明

検査装置

【課題】電槽隔壁を介して隣接するセル内のセル間接続体同士を、隔壁の貫通孔において溶接することにより得られる溶接部の欠陥を非破壊で確実に検出する。
【解決手段】同極性極板の耳部がそれぞれ集合溶接されたストラップ13A、13Bから導出されたセル間接続体14A、14Bと、貫通孔21Aを有する電槽隔壁21と、を有する鉛蓄電池12における、貫通孔21Aを介して溶接された一対のセル間接続体14A、14Bの溶接部の状態を、電磁誘導探傷法を用いて検査する検査装置において、交流磁束を発生して送信し、前記溶接部を通過させて、通過後の交流磁束を受信して検査信号を出力する検出コイル11と、溶接部を通過し耳部23A、23Bに向かう前の交流磁束を検出コイルの受信側に導く磁路形成部材33と、検査信号に基づいて、溶接部の状態の適否を判別する判別部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査装置に係り、特にモノブロック式の鉛蓄電池において、セル間接続体の溶接状態を非破壊で検査することが可能な検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鉛蓄電池のセル間接続にはいくつかの方式が用いられてきた。
その代表的な方式として隔壁貫通方式(スルーパーティション方式)が知られている(例えば、特許文献1参照)。このスルーパーティション方式は、隔壁を介して隣接するセル室内の中間極柱同士を、隔壁の貫通孔において溶接し接続するものである。これは従来から用いられてきた隔壁オーバー方式に比べ、接続に必要な導体を短くすることができるので、電圧特性が向上し、使用する鉛合金の量も低減可能となる利点を有している。
【0003】
スルーパーティション方式の鉛蓄電池の溶接部においては、セル間接続体(中間極柱)は複数枚の極板の耳部を溶接一体化させたものである。そして、セル間接続体が隣接するセル間の隔壁に設けられた貫通孔において溶接されている。このスルーパーティション方式では、溶接部に要求される特性を確保し、かつ、量産性に優れているという理由から、抵抗溶接を採用している。
スルーパーティション方式の抵抗溶接においては、セル間の隔壁に設けた貫通孔を挟む形でセル間接続体(中間極柱)を配置する。
次に、電極を押圧した状態で正負それぞれのセル間接続体に接触させ、この電極により両セル間接続体を加圧して変形させ、セル間の隔壁の貫通孔内へ導入して、貫通孔内部で両セル間接続体を接触させる。その後、電極に所定の溶接電流を流して、両セル間接続体の接触面で抵抗溶接を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−106535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この抵抗溶接時に正負それぞれのセル間接続体の間に絶縁物あるいは不純物が存在すると、溶接不十分となったり、セル間接続体を構成している鉛合金が溶けて溶融鉛が飛散してしまったりする可能性がある。
また、溶接不十分な状態や、溶融鉛が飛散した状態であっても、外観からはその発見が困難であるという問題点があった。
さらに溶接時の溶融鉛の飛散は、その後の化成工程や、実際の使用状態において動作不良などの不具合が生じる可能性があり、セル間接続体の溶接状態を非破壊で確実に検出できることが望まれていた。
そこで、本発明の目的は、電槽隔壁を介して隣接するセル内に配置されたセル間接続体同士を、隔壁の貫通孔内において溶接することにより得られる溶接部の欠陥を非破壊で確実に検出することができる検査装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、同極性極板の耳部がそれぞれ集合溶接された金属材料製の複数のストラップと、各前記ストラップから導出されたセル間接続体と、貫通孔を有する電槽隔壁と、を有する鉛蓄電池における、前記貫通孔を介して溶接された一対の前記セル間接続体の溶接部の状態を、電磁誘導探傷法を用いて検査する検査装置において、交流磁束を発生して送信し、前記溶接部を通過させて、通過後の前記交流磁束を受信して検査信号を出力する検出コイルと、前記溶接部を通過し前記耳部に向かう前の交流磁束を記検出コイルの受信側に導く磁路形成部材と、前記検査信号に基づいて、前記溶接部の状態の適否を判別する判別部と、を備えたことを特徴としている。
【0007】
上記構成によれば、検出コイルは、交流磁束を発生して送信し、前記溶接部を通過させる。
これにより、磁路形成部材は、溶接部を通過し耳部に向かう前の交流磁束を前記検出コイルの受信側に導き、検出コイルは受信した交流磁束に基づいて検査信号を判別部に出力する。
判別部は、検査信号に基づいて、セル間接続体の溶接部の状態(溶接部における溶接状態)の適否を判別する。
【0008】
したがって、交流磁束は、溶接部を通過し、耳部に向かう前に検出コイルの受信側に導かれるため、ストラップと耳部との集合溶接部分の形状、あるいは、集合溶接部分の溶接状態の影響を受けることなく、セル間接続体の溶接部の溶接状態の適否を判別することができ、より正確に溶接状態の適否を判別することができる。
【0009】
この場合において、前記磁路形成部材及び前記検出コイルが前記セル間接続体に直接触れないように前記検出コイルに対向するようにカバー部を設け、該カバー部と検出コイルとを一体に保持した検査プロープを備えることが好ましい。
上記構成によれば、検査プローブをセル間接続体に対し、適切な位置に配置するだけで、検出コイルから送信された交流磁束を、確実に溶接部を通過させ、耳部に向かう前に検出コイルの受信側に導かせることができるので、より容易に検査を行うことができる。
【0010】
また、前記磁路形成部材は、前記ストラップを構成する金属材料の比透磁率よりも大きな比透磁率を有する非磁性体で構成されているようにしてもよい。
上記構成によれば、溶接部を通過した後の交流磁束を確実に耳部に向かう前に検出コイルの受信側に導かせることができるので、ストラップと耳部との集合溶接部分の形状あるいは溶接状態の影響を受けることなく、確実に検査が行える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ストラップと耳部との集合溶接部分の形状、あるいは、集合溶接部分の溶接状態の影響を受けることなく、セル間接続部の溶接部の欠陥を非破壊で確実に検出することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態の検査装置の概要構成ブロック図である。
【図2】検出プローブの外観斜視図である。
【図3】検出プローブの動作説明図である。
【図4】セル室を有する電槽を備えた鉛蓄電池の良品/不良品判定結果の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態の検査装置の概要構成ブロック図である。
検査装置10は、大別すると、検出コイル11を有し、鉛蓄電池12を構成するストラップ13A、13Bから導出されたセル間接続体14A、14Bの溶接部15に対向して溶接部15の検査を行うための検査プローブ16と、参照コイル17と、検出コイル11及び参照コイル17からの検査信号SD1、SD2に基づいて溶接部15の適否判定を行う検査装置本体18と、を備えている。
【0014】
次に検査対象の鉛蓄電池の構成について説明する。なお、図1においては、電槽内が6個のセル室に仕切られた6セルモノブロック式の鉛蓄電池の電槽の部分断面図が示されており、隣接する二つのセル室22を示しているが、実際には6つのセル室22からなる電槽を有する鉛蓄電池である。
鉛蓄電池12は、スルーパーティション方式のモノブロック式鉛蓄電池であり、電槽内は、電槽隔壁21により各セル室22に仕切られ、電槽隔壁21の上部には貫通孔21Aが形成されている。
各セル室22内には、図示しない複数の正極板と、負極板とが図示しないセパレーターを介して交互に積層された極板群が収容されており、符号13Aは、二つのセル室22のうち、一方のセル室22内に収納された極板群の正極板のみの複数の耳部23Aをキャストオンストラップ法(COS)等により形成したストラップである。また符号13Bは、他方のセル室22内に収納された極板群の負極板のみの複数の耳部23Bをキャストオンストラップ法(COS)等により形成したストラップである。
各ストラップ13A、13Eは、金属材料(鉛合金等)で形成されている。各ストラップ13A、13Bの一端側の端部には、上方に起立するセル間接続体14A、14Bが導出されており、このセル間接続体14A、14Bは、電槽隔壁21の貫通孔21A内で溶接などによって一体化されている。
【0015】
そして、正極のセル間接続体14Aと、負極のセル間接続体14Bとが貫通孔21Aを介して両面で密着して互いに対向して配置され、圧接した状態で抵抗溶接され、溶接部15が形成されている。
そして、図示しない両端のセル室22のストラップ13A、13Bからそれぞれ導出された正極柱および負極柱を図示しない電槽蓋体を介して上方に起立する正極端子、負極端子を形成し、鉛蓄電池として構成している。
【0016】
図2は、検出プローブの外観斜視図である。
また、図3は、検出プローブの動作説明図である。
検査プローブ16は、交流磁束を発生する検出コイル11と、検出コイル11から引き出された信号ケーブル31と、検査時にセル間接続体14A、14Bを構成する金属材料に検出コイル11が直接ふれないようにするための樹脂製のカバー部32と、セル間接続体14A、14Bにおける溶接部15を通過し耳部23A、23Bに向かう前の交流磁束を捕捉し、検出コイル11の受信側に導く磁路形成部材33と、を備えている。
【0017】
ここで、磁路形成部材33について説明する。
磁路形成部材33としては、ストラップ13A、13Bを構成する金属材料(鉛合金)の比透磁率よりも大きな比透磁率を有する非磁性体材料で構成する。
具体的には、ストラップ13A、13Bの比透磁率=0.999の場合に、比透磁率=1.015のステンレス(SUS304)を磁路形成部材33としている。
この場合において、本実施形態では、磁路形成部材33を板状としているが、このときストラップ13A、13B側から見て、直径xφ、厚さL1の検出コイル11が見えないように下方側を覆うように、幅W≧x、奥行きL2≧L1となるように磁路形成部材33の寸法を定めるのが好ましい。
【0018】
また、この好ましい寸法よりも幅Wあるいは奥行きL2が小さい場合でも実用的には問題がない場合があるが、その場合には、検出コイル11への印加電圧あるいは交流磁束の周波数を適宜設定するのが好ましい。ここで、印加電圧を変更すると、検査範囲が変わり、交流磁束の周波数を変更すると、磁力線の透過しやすさが変わることとなる。
すなわち、印加電圧を高くすると検査範囲が広くなり、交流磁束の周波数を上げると磁力線の透過がしがたくなる。
また、板状ではなく、磁路形成部材33を円筒を直径部分で切った半円筒状としたり、検出コイル11の周囲を覆うことが可能な円筒形状や、断面矩形状の筒形状としたりしてもよい。
【0019】
次に検出コイル11とストラップ13A、13Bとの配置関係について詳細に説明する。
検出コイル11は、図2に示すように、略ドーナツ形状を有しており、その発生する磁界中の磁束経路中にストラップ13A、13Bから導出されたセル間接続体14A、14Bを溶接することにより得られる溶接部15が位置するように、図3に示すように、検出コイル11の回転中心軸CCが電槽隔壁21の貫通孔21Aの中心とほぼ一致するように配置することが好ましい。
このため、磁路形成部材33の厚さは、検出コイル11の回転中心軸CCが貫通孔21Aの中心とほぼ一致するのを必要以上に妨げない厚さとすることが好ましい。
【0020】
また、検出コイル11は、できる限りセル間接続体14A、14Bに近い方が交流磁束の利用効率的にも好ましいので、図3に示すように、カバー部32のすぐ裏面に配置されている。この場合において、カバー部32の厚さは、0.5〜1mm程度とすることが好ましい。
続いて、検査原理について説明する。
参照コイル17により送信され、受信されて出力される検査信号SD2は、検出対象を地磁気以外の影響を受けていない大気としているため、一様であり、変動しない。
【0021】
これに対し、検出コイル11により送信されて受信されて出力される検査信号SD1は、溶接部15の状態(不純物、鬆(す)、割れなどの不均一層の存在)により大きく影響を受け、磁力線の実効的な経路長等が変化し、検出コイル11により受信された交流磁束により発生する電圧の振幅および位相が変化することとなるので、これに対応する検査信号SD1が入力された検査装置本体18は、検査信号SD2に対応する交流磁束により発生する電圧の振幅及び位相と比較して、これらを解析することにより、溶接部15の良品/不良品を判別することができることとなる。
【0022】
例えば、不良品に対応する検査信号SD1の波形は、検査信号SD2の波形に対し、電圧が高く位相がずれることとなる。したがって、電圧差あるいは位相差について、良品/不良品を識別するためのしきい値を予め定めておくことにより、検査装置本体18は、このしきい値を超えたら不良品として判別するようにしている。この場合において、検査により得られる位相差は、ストラップや耳部の形状、材料などにより大きく変化するため、良品/不良品判定のためのしきい値THは、検査対象により実験などにより定めることとなる。
【0023】
次に具体的な動作について説明する。
まず、検査装置本体18は、予め設定された電圧及び周波数の交流電力を検出コイル11及び参照コイル17に出力する。
これにより所定の周波数を有する交流磁束が検出コイル11及び参照コイル17から送信されることとなる。
この状態で、オペレーターが検査プローブ16の把持部16Aを把持して、図3に示すように、ストラップ13Bの上面に検査プローブ16を載せ、カバー部32をセル間接続体14Bに押し当てるようにすると、検出コイル11の回転中心軸CCは、溶接部15の中心とほぼ一致するような位置となる。
【0024】
そして、溶接部15の中心より上方では、検出コイル11の送信側(図3中、検出コイル11の左端面)から送信された交流磁束は、図3に実線MG1,MG2で示すような経路に沿って溶接部15を通過して再び検出コイル11の受信側(図3中、検出コイル11の右端面)に受信されることとなる。
一方、溶接部15の中心より下方では、検出コイル11から送信された交流磁束は、磁路形成部材33を設けない場合には、図3に破線MG3で示すような経路に沿って溶接部15を通過して再び検出コイル11に受信されることとなる。この結果、ストラップ13Aの下方に溶接されている耳部23Aおよびストラップ13Bの下方に溶接されている耳部23Bの材料および形状の影響を受けてしまうこととなり、正確な溶接部15の状態を把握することは困難となるが、本実施形態では、磁路形成部材33としてSUS304の板状部材を検出コイル11とストラップ13Bとの間の位置に配置するようにしているので、検出コイル11から送信された交流磁束は、図3に実線MG2で示すように、ストラップ13Bよりも交流磁束が通過しやすい、磁路形成部材33の中、あるいは、近傍を通って、再び検出コイル11に受信されることとなる。
【0025】
この結果、ストラップ13Aの下方に溶接されている耳部23Aおよびストラップ13Bの下方に溶接されている耳部23Bの材料および形状の影響を受けずに、溶接部15の情報を含む検査信号SD1を得ることが可能となっている。
【0026】
図4は、セル室を有する電槽を備えた鉛蓄電池の良品/不良品判定結果の説明図である。
一つの鉛蓄電池12が6個のセル室22を有する電槽とした場合には、溶接部15は、電槽隔壁21の枚数5枚と等しい、5箇所存在する。
そこで、二つの鉛蓄電池A、Bのそれぞれの溶接部について、上述したような方法で、測定結果を得ると、得られる位相差(°)は、図4に示すようなものとなっていた。
この場合に、不良品判別用のしきい値THとして、位相差20°と設定したとすると、一方の鉛蓄電池Aは、全ての溶接部15において、しきい値TH=位相差20°以下となっているため、検査装置本体18により良品と判別される。
【0027】
これに対し、他方の鉛蓄電池Bは、第三番目の溶接部15の検査により得られる位相差は、しきい値TH=位相差20°を越えていたため、検査装置本体18により不良品と判別されることとなった。
この場合において、同一の鉛蓄電池に対して、磁路形成部材33を設けた場合には、溶接部15が良品である場合には、その値が磁路形成部材33を設けない場合と比較して位相差が小さく検出され、溶接部15が不良品である場合には、その値が磁路形成部材33を設けない場合と比較して位相差が大きく検出されていた。
このため、磁路形成部材33を設けなかった従来においては、しきい値THをより大きな値とする必要があり(例えば、従来はしきい値THを位相差30°に設定)、検査精度をあまり高くすることができなかったが、本実施形態のように磁路形成部材33を設けることで、しきい値THを上述したように小さな値とすることができ、より確実、かつ、高精度で不良品を判別できることがわかった。
【0028】
以上の説明のように、本実施形態によれば、検出コイル11により発生された交流磁束は、セル間接続体14A、14Bの溶接部15を通過し、検出コイル11に戻ることとなるが、このとき、磁路形成部材33によりセル間接続体14A、14Bにおける溶接部15を通過し耳部23A、23Bに向かう前の交流磁束は、捕捉されて耳部23A、23B側をほとんど通らずに検出コイル11の受信側に導かれるので、それらによる検査信号の劣化(ノイズの増加など)を招くことなく、良好な検査信号を得ることができ、ひいては、確実に鉛蓄電池の溶接部の良品/不良品判定を行うことができる。
【0029】
以上の説明においては、磁路形成部材33として、ステンレスの場合について説明したが、ストラップ13A、13Bおよび耳部23A、23Bを含む交流磁束の通路の実効的な比透磁率よりも大きな比透磁率を有し、かつ、非磁性体(おおよそ比透磁率として、1.02未満の材料)であれば、同様に適用が可能である。
【符号の説明】
【0030】
10 検査装置
11 検出コイル
12 鉛蓄電池
13A ストラップ
13B ストラップ
14A、14B セル間接続体
15 溶接部
16 検査プローブ
17 参照コイル
18 検査装置本体(判別部)
21 電槽隔壁
21A 貫通孔
22 セル室
23A、23B 耳部
32 カバー部
33 磁路形成部材
CC 回転中心軸
SD1、SD2 検査信号
TH しきい値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同極性極板の耳部がそれぞれ集合溶接された金属材料製の複数のストラップと、各前記ストラップから導出されたセル間接続体と、貫通孔を有する電槽隔壁と、を有する鉛蓄電池における、前記貫通孔を介して溶接された一対の前記セル間接続体の溶接部の状態を、電磁誘導探傷法を用いて検査する検査装置において、
交流磁束を発生して送信し、前記溶接部を通過させて、通過後の前記交流磁束を受信して検査信号を出力する検出コイルと、
前記溶接部を通過し前記耳部に向かう前の交流磁束を記検出コイルの受信側に導く磁路形成部材と、
前記検査信号に基づいて、前記溶接部の状態の適否を判別する判別部と、
を備えたことを特徴とする検査装置。
【請求項2】
請求項1記載の検査装置において、
前記磁路形成部材は、前記ストラップを構成する金属材料の比透磁率よりも大きな比透磁率を有する非磁性体で構成されていることを特徴とする検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−34731(P2011−34731A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−178235(P2009−178235)
【出願日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(000005382)古河電池株式会社 (314)
【Fターム(参考)】