説明

沈胴式鏡筒付き撮影装置

【課題】 絞りユニットが、レンズユニットと接触することを回避するようにした沈胴式鏡筒付き撮影装置を提供する。
【解決手段】相対的に接近し又は離間可能に構成された、レンズユニット21と絞りユニット22との間に渡って制止用機構22aを設ける。レンズユニット21と絞りユニット22とが所定間隔を開けた撮影状態にあるときに、レンズユニット21と絞りユニット22とが相対的に接近する動作を、制止用機構22aと相俟って制止するストッパ機構23を設ける。開状態の絞りユニット22の絞り開口内部にレンズユニット21のレンズ2が挿入されるように、レンズユニット21と絞りユニット22とを相対的に接近させて沈胴状態へ移行させるため、ストッパ機構23を解除操作する解除操作機構23a、40bを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影装置本体に対してレンズ鏡筒を伸縮可能に装着した沈胴式鏡筒付き撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、レンズ鏡筒を備えた撮影装置には、持ち運び時の可搬性を向上するため、カメラ等の撮影装置に装着した鏡筒を撮影装置本体内に沈胴させることにより小型化し、撮影時に鏡筒を繰出させて撮影するものがある。
【0003】
さらに、沈胴式鏡筒付き撮影装置には、沈胴状態で絞りやシャッタを開いて、その開いた開口の中にレンズを収納することにより沈胴長を短縮する技術がある。フィルム用カメラの場合では、沈胴状態でも結像面を完全遮光する必要がある。しかし、デジタルカメラ(電子カメラ)では、沈胴状態での完全遮光の必要性が低下している。このため、デジタルカメラでは、小型化の要求に答えるため、この沈胴長を短縮する技術に対する需要が増加している。
【0004】
このような沈胴長を短縮する手段を備えたデジタルカメラでは、開いた絞りやシャッタとレンズやレンズ枠との衝突を回避することが必要である。
【0005】
この沈胴長を短縮する手段を備えたデジタルカメラでは、例えば、絞りやシャッタ等の光量制御部材を撮影状態にして沈胴するとレンズと当たってしまう。そこで、この沈胴長を短縮する手段を備えたデジタルカメラでは、光量制御部材が非退避位置にあるときにレンズ群と光量制御部材の接近を規制し阻止する。これと共に、強制移行部材を設けて沈胴するときや衝撃を受けたときに光量制御部材を強制的に動かして衝突を回避する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、この沈胴長を短縮する手段を備えたデジタルカメラでは、シャッタ羽根用電磁駆動手段の回転を阻止する仲介手段を設けたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
このシャッタ羽根用電磁駆動手段の回転を阻止する仲介手段を設けたデジタルカメラでは、沈胴時にシャッタ羽根とレンズ群やレンズ枠の一部が接触するのに先立って、シャッタ羽根用電磁駆動手段の回転が仲介手段により阻止される。このため、この仲介手段を設けたデジタルカメラでは、大きな振動や衝撃がカメラに加わっても、各羽根が回転してレンズ群やレンズ枠に当接するようなことがない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−347615
【特許文献2】特開2007−264356
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、前述のような従来の沈胴時に絞り羽根の回転を防止する手段は、ステッピングモータを用いてステッピングモータの回転位相により絞りの開口制御をしている虹彩絞り機構に適用することが困難である。これは、ステッピングモータで駆動する虹彩絞り機構では、強制的に絞り羽根を動かして開口を広げた状態にすると、ステッピングモータの制御と虹彩絞り機構の絞り開口が一致しなくなる。このためステッピングモータを強制的に回転させるか、ステッピングモータを脱調させることとなり、いずれの場合もステッピングモータの制御が狂ってしまうという問題がある。なお、このようにステッピングモータの制御が狂った場合には、強制的に絞り開口が動かされたかどうかを検知し、絞り制御の状態をリセットして元に戻す必要がある。
【0010】
本発明の目的は、絞りユニットが、レンズユニットと接触することを回避するようにした沈胴式鏡筒付き撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、請求項1記載の沈胴式鏡筒付き撮影装置は、相対的に接近又は離間可能に構成されたレンズユニットと絞りユニットとの間に設けられた制止用機構と、前記レンズユニットと前記絞りユニットとが所定間隔を開けた撮影状態にあるときに前記レンズユニットと前記絞りユニットとが相対的な接近を、前記制止用機構と当接して制止するよう構成されたストッパ機構と、前記ストッパ機構が前記制止用機構と当接しないように前記ストッパ機構を操作することで前記絞りユニットの絞り開口内部に前記レンズユニットのレンズが挿入されるようになる解除操作機構と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、絞りユニットが、レンズユニットと接触することを防止できる。また、虹彩絞りをステッピングモータで駆動するよう構成した場合には、虹彩絞り機構と、沈胴状態の鏡筒との接触を防止する際に脱調したり制御が狂ったりしないようにできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施の形態に係わるデジタルカメラにおける鏡筒部分の撮影状態を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係わるデジタルカメラにおける鏡筒部分の沈胴状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係わるデジタルカメラにおける2群レンズユニットと絞りユニットの撮影状態において、CCD保持枠のカム部を分離した状態で示す要部斜視図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係わるデジタルカメラにおける2群レンズユニットと絞りユニットの沈胴状態を示す要部斜視図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係わるデジタルカメラにおける絞りユニットの構造を示す分解斜視図である。
【図6】本発明の第2実施の形態に係わるデジタルカメラにおける鏡筒部分の撮影状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施の形態に係わるデジタルカメラの鏡筒におけるバリアと絞りユニットとの関係を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施の形態に係わるデジタルカメラにおける2群レンズユニットと絞りユニットの撮影状態で、CCD保持枠が分離された状態を示す要部の分解斜視図である。
【図9】本発明の第2実施の形態に係わるデジタルカメラにおける2群レンズユニットと絞りユニットとが沈胴状態とされたときの要部を示す要部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の第1実施の形態について、図1乃至図5を参照しながら説明する。
【0015】
図1及び図2において、10は、沈胴式鏡筒付き撮影装置であるデジタルカメラ(電子カメラ)に装着される沈胴式鏡筒の1群筒1における、1群レンズを保持する筒であり、11はバリア駆動環である。このバリア駆動環11の結像面側には、レバー11aが一体に形成されている。
【0016】
この図1及び図2で、13は沈胴式鏡筒に装着されたバリア羽根である。このバリア羽根13は、バリア駆動環11の回転により回転駆動されて、1群レンズ1を保護する位置と開口を空ける位置との間を移動可能に装着されている。
【0017】
この沈胴式鏡筒では、バリア羽根13の被写体側の前面に、バリアカバー12が配置されている。このバリア羽根13は、開口を空ける状態とされたときに、バリアカバー12によって被写体側から見て完全に覆われて隠れるように構成されている。
【0018】
この図1及び図2で、14は、バリアカバー12と1群筒10とを覆う化粧板である。この図で、15は遮光板であり、1群筒10の結像面側に取り付けられ、1群レンズ1を通過する光を規制している。
【0019】
この図1及び図2で、20は、2群レンズユニットを構成するための2群保持枠であり、2群レンズ2を保持している。この図で、21は2群レンズユニットの一部を構成する2群地板、22は絞りユニットの一部を構成する絞り地板である。この2群レンズユニットの一部を構成する2群地板21と、絞りユニットの一部を構成する絞り地板22とは、2群地板21と一体に形成されたガイド部21aにより光軸方向に移動可能に規制支持されている。
【0020】
また2群保持枠20は、不図示の既存のシフト防振機構により2群地板21内に、光軸と垂直な平面上にある任意の方向に移動可能な状態で保持される。この2群保持枠20は、鏡筒の揺れに応じて揺動することにより、シフト防振作用を奏する。
【0021】
この図1及び図2で、28は、絞り地板22を片寄せする弾性部材としての圧縮スプリングである。なお、2群レンズユニットと絞りユニットとの詳細の構成は後述する。
【0022】
この図1及び図2で、35はシャッタ羽根で、2群地板22に取り付けられている。このシャッタ羽根35は、不図示のアクチュエータによって駆動されることにより、鏡筒のレンズ光学系の光路を遮断または露出させる動作を行う。この図で、30は、3群保持枠であり、3群レンズ3を保持している。
【0023】
この沈胴式鏡筒では、3群レンズ3を、沈胴繰出し操作、ズーム動作によって光軸方向前後に移動するよう装着する。これと共に、この沈胴式鏡筒では、3群レンズ3を、フォーカス合わせのため光軸方向前後に移動するよう装着する。
【0024】
このため、この沈胴式鏡筒では、3群レンズ3を保持する3群保持枠30を、図示しないガイド軸により光軸方向前後に移動自在に支受する。
【0025】
さらに、この沈胴式鏡筒では、3群レンズ3を保持する3群保持枠30を、フォーカス機構によって光軸方向前後に移動制御可能に構成する。
【0026】
3群レンズ3駆動用のフォーカス機構は、送りねじ軸を駆動源としてのステッピングモータで回動制御し、この送りねじ軸に螺合されたナット部品を送り操作する送りねじ機構(送り操作用のアクチュエータ)を利用して構成する。
【0027】
この3群レンズ3駆動用のフォーカス機構では、ナット部品を3群レンズ3を保持する3群保持枠30に接続する。これにより、このフォーカス機構では、ステッピングモータで回動制御された送りねじ軸の回転量に応じて、ナット部品と一体的に3群保持枠30をガイド軸に沿って光軸方向前後に移動制御する動作を行う。
【0028】
この図1及び図2で、40はCCD保持枠、4は赤外カットフィルター、5はCCD、41はCCD保持板である。CCD保持枠40は、赤外カットフィルター4を備え、CCD5を光軸方向に対して被写体側に向けて保持する。
【0029】
このCCD5はCCD保持板41に取り付けられている。CCD保持板41は、CCD保持枠に取り付けられている。
【0030】
この図1及び図2で、40aは、バリアを駆動するためカム部である。この図で、40bは、後述する2群地板21に取り付けられたロック部材23を回転されるためのカム部であり、それぞれのカム部40a、カム部40bはCCD保持枠40に一体に形成されている。
【0031】
この図1及び図2で、43は固定カム筒、44は移動カム筒、45は直進筒である。移動カム筒44は、固定カム筒43のカムに沿って動くように装着されている。直進筒45は、固定カム筒43のガイド溝に沿って光軸方向に直進移動が可能なように構成されている。
【0032】
なお、図示しないが、この沈胴式鏡筒では、送り操作用のアクチュエータにより移動カム筒44に回転駆動力を伝達する。すると、移動カム筒44に設けられたカムピンが固定カム筒43の内周にあるカム溝にガイドされて動くようになっているため、移動カム筒44は、回転しながら光軸方向に直進する。
【0033】
この沈胴式鏡筒では、1群筒10が直進筒45にガイドされて光軸方向に直進移動可能に支持されている。また1群筒10は、カムピン(不図示)により移動カム筒44の内周にあるカム溝(不図示)に沿って動くようになっている。このため、1群筒10は、移動カム筒44の回転に従って光軸方向前後に移動する。
【0034】
また、この沈胴式鏡筒では、2群地板22にも同様にカムピン(不図示)がある。そして1群筒10と同様に、2群地板21は、2群保持枠20及び絞り地板22、他の2群及び絞りの各部品を伴なう一体的な部品となり、移動カム筒44内のカム溝に沿って光軸方向前後に移動する。
【0035】
次に2群レンズユニットと絞りユニット周りの関係を図3及び図4を参照しながら説明する。
【0036】
この図3及び図4で、23は、ロック部材であり2群地板21に既存のバヨネット機構により取り付けられている。21cは、光軸と平行な軸と爪を持つバヨネット軸部である。
【0037】
このロック部材23は、バヨネット軸部21cを中心軸として回転可能に支持され、かつ光軸方向に動かないようにバヨネット軸部21cの爪で押さえられている。
【0038】
24は、弾性部材としてのトーションスプリングであり、ロック部材23を、図3の矢印Aで示す回転方向に片寄せするよう付勢する。ロック部材23にはカム部23aを備えており、そのカム部23aの凸形状にはトーションスプリング24の片側が引っ掛かっている。
【0039】
21dは、2群地板に一体に形成されたストッパ部で、トーションスプリング24によって矢印Aの片寄せ方向に付勢されたロック部材23の一部が突き当てられる。これによりロック部材23は、ストッパー部21dに圧接した状態で片寄せ方向の回転動作が制止される。
【0040】
このストッパー部21dは、ロック部材23が突き当てられている部分の逆側にトーションスプリング24の片側を引っ掛けるように構成されている。
【0041】
この図3及び図4で、29は、押さえ板で、フック部29aと爪部21bとを引っ掛ける作用により係止され2群地板21に固定されている。
【0042】
この2群地板21と絞り地板22は、弾性部材としての圧縮スプリング28によって互いに離れる方向に付勢されている。
【0043】
図1及び図3に示す鏡筒が繰出されている撮影状態では、押さえ板29の突片の小矩形開口内部に挿入された絞り地板22の凸部22bが矢印E方向に突き当てられた状態となる。これにより絞り地板22は、光軸方向に片寄せするように付勢された状態とされる。
【0044】
この絞り地板22には、円柱状の突起部22aを一体的に突設する。この突起部22aは、2群地板21の貫通穴に挿通されて、突起部22aの先端部を2群地板21の平面上に配置されたロック部材23側に臨ませる。
【0045】
図3に示す撮影状態では、ロック部材23は、トーションスプリング24の付勢力により矢印Aで示す方向に回転するよう付勢されている。この撮影状態では、絞り地板22に突設された突起部22aが、2群地板21から突出しないようロック部材23の制止用突片部分により押さえられた制止状態となっている。
【0046】
このため、撮影状態では、2群地板21と絞り地板22との間の距離が縮もうとすると、突起部22aの頭部がロック部材23の制止用突片部分に押さえられて、2群地板21の貫通穴から突出できない制止状態となっている。よって、2群地板21と絞り地板22との間の距離が縮んで、沈胴状態へ移行することを防止できる。
【0047】
すなわち、この沈胴式鏡筒では、撮影状態のときに、落下、振動等の衝撃力(外力)が加わると、圧縮スプリング28を縮めながら光軸方向の結像側に向かって絞り地板21が動こうとする。しかし、この沈胴式鏡筒では、2群地板21上のロック部材23の制止用突片部分が絞り地板22に突設した突起部22aの先端部に当たって、2群地板21と絞り地板22との距離が縮むことを阻止する。よって、この沈胴式鏡筒では、絞り地板22が2群地板21に近づくことを阻止できる。
【0048】
次に、鏡筒が繰り込まれて収納されている図2及び図4の沈胴状態の場合について説明する。
【0049】
この沈胴状態では、レンズユニットのロック部材23側が、光軸方向に沿ってCCD保持枠40側に移動する。すると、ロック部材23に一体的に設けられたカム部23aの斜面状のカム面にCCD保持枠40に立設された柱部材先端のカム部40bが摺接し、トーションスプリング24の弾性力に抗してロック部材23を矢印D方向に回動する。これにより、ロック部材23の制止用突片部分は、突起部22aの先端から横に外れて突起部22aが貫通孔から延出する動作を許すロック解除状態まで回動される連動動作を行う。
【0050】
要するに、このロック解除状態では、ロック部材23の制止用突片部分が光軸の位置に近づくように回動される。そして、ロック部材23の制止用突片部分が、2群地板21の突起部22aを挿通した貫通穴の開口から離脱された状態へ連動動作される。このため、このロック解除状態では、突起部22aが2群地板21の貫通穴から突出することをロック部材23によって妨げられない状態となっている。
【0051】
そこで、この沈胴式鏡筒では、突起部22aを2群地板21の貫通穴から突出させながら、絞り地板22と2群地板21が圧縮スプリング28の弾性力に抗して近づいた沈胴状態にセットできる。
【0052】
次に、絞りユニットについて図5により説明する。
【0053】
図5で、25は風車、26は絞り羽根、36はアクチュエータとしてのステッピングモータ、37はステッピングモータに電気信号を送るためのフレキシブル基板である。
【0054】
この絞りユニットは、ステッピングモータ36を駆動制御して風車を回転させ、風車25に形成されたカムで複数の絞り羽根26を回転駆動することにより絞りの開口径を変化させるように構成されている。この阻止状態の開口径は、撮影時の最大開放径よりも大きな開口径に開くことができるように構成されている。図2に示すように、この沈胴式鏡筒では、沈胴状態のときに、2群保持枠20よりも大きな径に開くことにより、開口内部に2群保持枠20を収容することが可能に構成されている。このように構成した沈胴式鏡筒では、沈胴長を縮めることができる。
【0055】
図5で、27は絞りカバーであり、絞り羽根26を覆って蓋をするように構成されている。この絞りユニットでは、絞り羽根の動作は絞りユニット内で完結しており、絞り開口径はステッピングモータ36の駆動動作によってのみ変更される。
【0056】
次に、この沈胴式鏡筒における、沈胴状態からの繰出し動作について説明する。
【0057】
図示しないが、デジタルカメラ本体の操作キーにより操作者がデジタルカメラの電源をオンにする。すると、このデジタルカメラでは、ズームアクチュエータであるDCモータと減速機構によって駆動力が移動カム筒44に伝達されて、沈胴状態にある移動カム筒44が回転する。
【0058】
ここで、移動カム筒44と固定カム筒43には、沈胴状態からワイド端の撮影状態、さらにワイド端からテレ端に至る撮影状態のズームカムがカム溝として形成されている。
【0059】
このデジタルカメラでは、電源がオンにされたときに、移動カム筒44がワイド端状態の所まで回転して停止する。これにより1群筒10と2群地板21は、光軸方向被写体側にワイド端の位置まで移動する。
【0060】
この撮影状態では、前述の通り2群地板21と絞り地板22が圧縮スプリング28の付勢力により相互に離れる方向に付勢されているため、ズームカムにより2群地板の位置がきまれば絞りの光軸方向の位置も決まる。この位置では、絞り羽根の内部には何もないので、絞り羽根を自由に動かすことが可能であり、図1のように2群レンズ2の径より小さく絞ることが可能になる。
【0061】
このデジタルカメラでは、ズーミングするときに1群筒10と2群地板21がズームのカムに従ってワイド端からテレ端まで動く。3群保持枠は、既存のステッピングモータで駆動されるコンピュータズームの手段によって、ズームカムに沿って光軸方向前後に所要位置まで移動される。
【0062】
次に、この沈胴式鏡筒付きのデジタルカメラにおける沈胴動作について説明する。まずフォーカスアクチュエータであるステッピングモータ(不図示)を回転させて3群保持枠30を、赤外カットフィルターの近くまで光軸方向結像側に移動させる。同時に絞り動作用のステッピングモータ36を駆動して絞り羽根26を全開まで開く。
【0063】
次に、撮影状態から沈胴状態へ移行するため、前述の繰出し動作とは逆方向の駆動力をズームアクチュエータであるDCモータ(不図示)に加えて移動カム筒44を逆回転する。すると、固定カム筒43と移動カム筒44上のそれぞれのカム溝の作用により、移動カム筒44は、光軸方向に沿って結像面側に移動する。これと共に、1群筒10と2群地板21とは、それぞれ移動カム筒44のカム溝に案内され光軸方向に沿って結像面側に移動する。
【0064】
上述の動作で、カム部40bは、相対的に図4の矢印C方向に移動したことになる。そして、ロック部材23は、カム部40bとカム部23aの作用により、トーションスプリング24の弾性力に抗して矢印D方向に回転し、ロック部材23が突起部22aを制止する阻止状態が解除される。
【0065】
次に、1群筒10に取り付けられた遮光板15は、撮影状態のワイド端から沈胴位置まで移動する途中で、2群の絞りカバー27と衝突し、その後、沈胴状態に至るまで絞りカバー27を図4の矢印E方向に押し続ける。
【0066】
この動作により絞り地板22を含む絞りユニット全体は、2群地板21側に向けて、圧縮スプリング28の力に抗して矢印E方向に押し付けられる。また同時に、バリア駆動環11は、レバー11aとカム部aとが光軸方向に移動して合わされることで、ロック部材23と同様の作用により回転する。これによりバリア羽根13は回転して開口部が閉じる。
【0067】
以上のようにして図2及び図4に示す沈胴状態になる。この沈胴状態では、絞り地板22が2群地板21側に押し付けられ、絞り羽根の光軸方向での位置が2群レンズ2、2群保持枠20と重なった位置になる。
【0068】
要するに、本第1実施の形態に係わるデジタルカメラでは、沈胴式鏡筒の構成部材である、2群レンズ2を設置した2群地板21と、絞り羽根26を装着した絞り地板22とを、相対的に接近し又は離間可能に構成する。すなわち、このデジタルカメラでは、2群レンズ2を備えたレンズユニットと、絞り羽根26を備えた絞りユニットとを相対的に接近し又は離間可能に構成する。
【0069】
本第1実施の形態に係わるデジタルカメラでは、2群地板21と絞り地板22とが、撮影状態となって所定距離だけ離間しているときに、沈胴状態へ移行することをストッパ機構と相俟って制止する、制止用機構を設ける。
【0070】
この制止用機構は、撮影状態で絞り地板22に装着した絞り羽根26が閉じた動作中に沈胴動作して、閉じた絞り羽根26に、2群地板21に設置した2群レンズ2が当たることを防止できるように構成する。
【0071】
このため、絞り地板22における2群地板21に対向する表面上の所定位置には、円柱状の突起部22aを突設する。これと共に、2群地板21の所定位置には、突起部22aを摺動自在に挿通する円形透孔である挿通穴を穿孔する。
【0072】
そして、2群地板21の挿通穴に、絞り地板22の円柱状の突起部22aを挿通した状態で、2群地板21と絞り地板22とが相対的に接近又は離間して、撮影状態と沈胴状態とに移行可能に構成する。
【0073】
さらに、絞り地板22の円柱状の突起部22aの高さは、撮影状態において、2群地板21の裏面側(CCD保持枠40に向いた平面側)と突起部22aの先端面とが面一の状態又は所定高さ突出する状態となるように形成する。
【0074】
また、この制止用機構には、撮影状態において、突起部22aが2群地板21の裏面側に延出する動作を制止して、絞り地板22と2群地板21との間の距離が縮まないようにするための、ストッパ機構を設ける。
【0075】
このストッパ機構を構成するため、2群地板21の裏面上の突起部22aを挿通する挿通穴の近くには、ロック部材23を軸着する。このロック部材23には、略円形平板状の軸受け部分の一部から突片状の突起部押さえ部分を突設する。これと共に、このロック部材23には、略円形平板状の軸受け部分における突起部押さえ部分と反対側に、ロック部材23を回わし操作するためのカム部23aを配設する。
【0076】
このロック部材23は、略円形平板状の軸受け部分の中央部に穿孔した軸孔に軸部材を挿通して、この軸部材の回りで回動自由となる状態で支受される。
【0077】
このロック部材23の突起部押さえ部分は、突起部22aが挿通穴から延出する動作を制止するため、挿通穴を覆って突起部22aの先端を押さえられる舌片状に形成する。
【0078】
また、ロック部材23のカム部23aは、略円形平板状の軸受け部分の回転中心からラジアル方向に延出すると共に、軸受け部分の表面から立ち上がる略台形状に形成する。このカム部23aは、ロック部材23の回転中心に対して円周方向に延びると共に、略台形状の頂部から軸受け部分の表面に至る所定傾斜角度に形成した斜面を、カム面として構成してある。
【0079】
また、2群地板21の裏面上の所定位置には、ロック部材23の突起部押さえ部分が突起部22aの挿通穴を覆う位置で回動動作を制止するための小円柱状に形成されたストッパ部21dを突設する。
【0080】
そして、ねじりコイルばねであるトーションスプリング24のコイル部分を、ロック部材23を軸着する軸部材に挿通させて配置する。そして、トーションスプリング24の一方の端部をストッパ部21dに係止させ、他方の端部をカム部23aに係止させた状態に架設する。これにより、ロック部材23は、トーションスプリング24に付勢されることにより、突起部押さえ部分が突起部22aの挿通穴を覆う位置へ向けて回動し、ストッパ部21dに制止された、制止状態に至るように動作する。
【0081】
また、このストッパ機構では、制止状態にあるロック部材23を軸部材の回りに回動させて、突起部押さえ部分が突起部22aの挿通穴から離脱した開放状態(解除状態)へ移動させるための、解除操作機構を設ける。この解除操作機構は、ロック部材23に設けたカム部23aをCCD保持枠40に立設された柱部材先端のカム部40bで操作することにより、ロック部材23を回動するロック部材操作手段で構成する。
【0082】
このロック部材操作手段を構成するため、CCD保持枠40における2群地板21に対向する表面上で、ロック部材23のカム部23aに対応する位置には、先端部にカム部40bを形成した所定高さの柱状部材を立設する。
【0083】
この先端部にカム部40bを形成した柱状部材は、2群地板21と突起部22aとが撮影状態の間隔を保ったままCCD保持枠40側へ移動して沈胴状態の位置に至る直前に、カム部40bがカム部23aを操作するように構成する。この柱状部材のカム部40bは、沈胴状態の直前に、カム部23aのカム斜面に摺接してロック部材23を回動操作し、ロック部材23の突起部押さえ部分が突起部22aの挿通穴から離脱した開放位置へ移動するよう構成されている。
【0084】
上述のように構成された沈胴式鏡筒付きのデジタルカメラでは、図1に示す撮影状態において、突起部22aの突出をロック部材23が制止しているので、2群地板21と絞り地板22との間隔が狭まらないようにできる。よって、例え、デジタルカメラに落下衝撃等の外力が加わった場合でも、絞り地板22に装着した撮影状態で閉じている絞り羽根26に、2群地板21に配置した2群レンズ2が当たることを回避することができる。
【0085】
また、撮影状態から沈胴状態へ移行する場合には、絞り羽根26を全開にした状態で、絞り地板22と2群地板21とを所定間隔をあけた状態でCCD保持枠40側へ移動する。そして、沈胴状態へ至る前に、CCD保持枠40側のカム部40bが制止位置にあるカム部23aを操作してロック部材23を開放状態へ移動する。
【0086】
この後、2群地板21と絞り地板22との間隔を狭めるように移動すると、2群レンズ2は、絞り羽根26が全開状態に開いてできた空間内へ入り込み、図2に示す沈胴状態へ移行する。
【0087】
なお、沈胴状態から撮影状態へ移行する場合には、上述とは逆の動作によって行うことができる。
【0088】
よって、上述した沈胴式鏡筒付きのデジタルカメラによれば、ステッピングモータを用いた虹彩絞り機構が、沈胴状態になった鏡筒と接触することを防止できる。また、上述した沈胴式鏡筒付きのデジタルカメラによれば、虹彩絞りを駆動するステッピングモータを、虹彩絞り機構と沈胴状態の鏡筒との接触を防止するために強制的に駆動する必要がない。よって、虹彩絞りを駆動するステッピングモータが、虹彩絞り機構と、沈胴状態の鏡筒との接触を防止するために脱調したり制御が狂ったりしないようにできる。
【0089】
次に、本発明の第2実施の形態について、図6乃至図9を参照しながら説明する。
【0090】
本第2実施の形態は、前述した第1実施の形態の一部の構成を変更したものである。この変更に係わる部分は、CCD保持枠90の持つカム部がカム部90aのみになっていることと、それに合わせてロック部材73の形状を変えている点である。よって、本第2実施の形態では、変更部のみを重点的に説明し、第1実施の形態と同じ部分の説明を省略する。なお、図8、図9では、見やすくするためにCCD保持枠90を、カム部90bのみを切り抜いて断片的に表示している。
【0091】
本第2実施の形態に係わる沈胴式鏡筒付きのデジタルカメラでは、ロック部材73は、撮影状態において、トーションスプリング74で矢印F方向に片寄せされて、突起部72aを阻止する位置となるように付勢されている。また、絞り地板72は、本第1実施の形態と同様に、圧縮スプリング78により矢印G方向に片寄せされるよう付勢されている。
【0092】
この沈胴式鏡筒付きのデジタルカメラでは、撮影状態から沈胴状態に至る途中で、カム部90aとバリア駆動環61のレバー部61aとが、相対的に光軸方向に対してそれぞれ矢印I、矢印Hで示す方向に移動する。
【0093】
そして、この相対移動により、CCD保持枠90のカム部90aの斜面に形成されたカム面には、レバー部61aの斜面が押し付けられながら摺動することになる。すなわち、レバー部61aが絞り地板72に接近する方向へ移動する。すると、レバー部61aがカム部90aの斜面にガイドされ、レバー部61aを一体的に突設したバリア駆動環61(回動用部材)は、矢印J方向(円周方向)に回転する。
【0094】
このときバリア羽根62は、閉じ始めると同時にバリア駆動環61(回動用部材)のレバー部61aがロック部材73のレバー部73aを矢印J方向に回転させるように押す。
【0095】
この結果、レバー部73aが回転方向矢印K方向に押される。するとロック部材73は、トーションスプリングの弾性力に抗して矢印K方向に回転する。この回転動作によりロック部材73は、突起部72aを阻止する位置から離脱して、突起部72aの阻止を解除した状態となる。
【0096】
この後、2群地板71と絞り地板70は、2群地板71が矢印L方向に移動して近づくことにより、図7に示す沈胴状態に至る。
【0097】
要するに、本第2実施の形態に係わるデジタルカメラでは、第1実施の形態と同様に、2群地板71と絞り地板72とが撮影状態のときに、沈胴状態へ移行することをストッパ機構と相俟って制止する、制止用機構を設ける。これと共に、この制止用機構には、前述した第1実施の形態と同様に、撮影状態において、突起部72aが2群地板71の裏面側に延出する動作を制止するための、ストッパ機構を設ける。
【0098】
そして、本第2実施の形態に係わるデジタルカメラでは、ストッパ機構を解除動作させる解除操作機構を、絞り地板72、CCD保持枠90、バリア駆動環61(回動用部材)に渡って構成する。要するに、このデジタルカメラでは、いわゆるバリア機構とストッパ機構のカム部を共通化して機構を簡略化する構成としている。
【0099】
この解除操作機構を構成するため、図6乃至図9に示すように、ストッパ機構のロック部材73には、レバー部73aを設ける。このため、ロック部材73には、略円形平板状の軸受け部分における突起部押さえ部分から所定角度開いた位置に突片状のアーム突出部を突設する。さらに、このロック部材73に突設したアーム突出部の自由端部には、バリア駆動環61(回動用部材)側に向けて延出する円柱状のレバー部73aを突設する。このレバー部73aの自由端頭部には、レバー部61aをガイドするために、円錐台形のガイド頭部を形成する。
【0100】
また、解除操作機構を構成するため、光軸の回りに回動可能に装着されたバリア駆動環61(回動用部材)の外周部の所定位置には、光軸方向と平行に延出する角柱状の被動用のレバー部61aを突設する。図8に示すように、このバリア駆動環61に一体的に配置された被動用のレバー部61aは、バリア駆動環61の沈胴動作時に、制止状態にあるロック部材73のレバー部73aの横近傍に隣接する位置に進入するよう構成されている。なお、この被動用のレバー部61aの進入動作の際には、被動用のレバー部61aの先端部が、レバー部73aの自由端部に形成された円錐台形の斜面にガイドされる。よって、この被動用のレバー部61aの進入動作の際には、被動用のレバー部61aとレバー部73aとが衝突して移動動作が妨げられることを避けることができる。
【0101】
また、被動用のレバー部61aには、レバー部73aと当接するのと反対側の側面の自由端部分に、カム部90aのカム斜面に摺接して従動されるためのフォロア斜面を形成する。
【0102】
さらに、解除操作機構を構成するため、図6及び図7に示すように、CCD保持枠90の内面部には、バリア駆動環61に突設した被動用のレバー部61aに対向する所定位置に、連動操作用のカム部90aを立設する。
【0103】
この連動操作用のカム部90aは,被動用のレバー部61aの外周面に沿うように対応して配置された扁平柱状(厚肉板を柱状にした形状)に形成されている。この連動操作用のカム部90aの自由端部には、被動用のレバー部61aから離間した縦側面から、被動用のレバー部61aに隣接する縦側面の中間所定位置にかけて斜状に切欠されたカム斜面が形成されている。
【0104】
上述のように構成された本第2実施の形態に係わるデジタルカメラでは、図6及び図8に示す、撮影状態から沈胴状態へ移行する動作の開始の際に、解除操作機構がストッパ機構を解除動作させる。これにより、本第2実施の形態に係わるデジタルカメラでは、制止用機構の制止状態が解除され、バリア駆動環61と2群地板71とが相対的に接近して沈胴状態へ移行可能となる。
【0105】
この解除操作機構がストッパ機構を解除する動作では、まず、バリア駆動環61が沈胴動作でCCD保持枠90側へ接近すると、連動操作用のカム部90aのカム斜面に被動用のレバー部61aのフォロア斜面が摺接する。
【0106】
すると、この解除操作機構の被動用のレバー部61aは、連動操作用のカム部90aのカム斜面にガイドされて、図9の矢印J方向に、バリア駆動環61と一体となって回転するよう従動する。このとき、被動用のレバー部61aは、そのフォロア斜面を設けた縦側面と反対側の縦側面がレバー部73aと当たっている。
【0107】
このため、解除操作機構の被動用のレバー部61aは、矢印J方向の従動回転動作によってレバー部73aを押す連動動作により、ストッパ機構のロック部材73を制止状態(図8状態)から開放状態(図9の状態)へ移動する。これにより、制止用機構(突起部72aの延出動作をロック部材73が制止可能とした手段)の制止状態が解除される。
【0108】
この後、2群地板71と絞り地板72との間隔を狭めるように移動すると、2群レンズ52は、絞り羽根76が全開状態に開いてできた空間内へ入り込み、図7に示す沈胴状態へ移行する。
【0109】
なお、沈胴状態から撮影状態へ移行する場合には、上述とは逆の動作によって行うことができる。
【0110】
以上詳述したように、絞りユニットと2群ユニットとが撮影状態で近づかないようにするロック機構は、絞りシャッタの羽根の駆動機構とは別に、ズームのアクチュエータで撮影状態から沈胴状態に移り変わる間で作動する。このため、この沈胴式鏡筒付きデジタルカメラでは、絞りシャッタの羽根の駆動状態に関係なくワイドからテレの撮影状態において、絞りシャッタの羽根とレンズやレンズ保持枠との当たり防止ができる。
【0111】
また、この沈胴式鏡筒付きデジタルカメラでは、虹彩絞りの駆動源にステッピングモータを使用した場合でも、強制的に虹彩絞りを動かすことが無いので、ステッピングモータが脱調して制御が狂うことがない。
【産業上の利用可能性】
【0112】
本発明は、デジタルカメラに用いる沈胴式カメラの鏡筒以外に、銀塩カメラやビデオカメラ、カメラ機能付携帯機器、その他の光学機器や光学機器を含む装置に用いられる鏡筒機構に利用できる。
【符号の説明】
【0113】
2 2群レンズ
11 バリア駆動環
21 2群地板
21d ストッパー部
22 絞り地板
23 ロック部材
23a カム部
24 トーションスプリング
26 絞り羽根
36 ステッピングモータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相対的に接近又は離間可能に構成されたレンズユニットと絞りユニットとの間に設けられた制止用機構と、
前記レンズユニットと前記絞りユニットとが所定間隔を開けた撮影状態にあるときに前記レンズユニットと前記絞りユニットとが相対的な接近を、前記制止用機構と当接して制止するよう構成されたストッパ機構と、
前記ストッパ機構が前記制止用機構と当接しないように前記ストッパ機構を操作することで前記絞りユニットの絞り開口内部に前記レンズユニットのレンズが挿入されるようになる解除操作機構と、
を有することを特徴とする沈胴式鏡筒付き撮影装置。
【請求項2】
前記制止用機構は、
前記絞りユニットに立設された突起部を、前記レンズユニットに穿孔された貫通孔に挿通して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の沈胴式鏡筒付き撮影装置。
【請求項3】
前記ストッパ機構は、
前記絞りユニットの前記突起部の先端に当接して、前記レンズユニットの前記貫通孔から前記突起部が延出する動作を制止することにより、前記レンズユニットと前記絞りユニットとが相対的に接近する動作を制止するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の沈胴式鏡筒付き撮影装置。
【請求項4】
前記絞りユニットの絞りは、撮影状態での絞り最大開放径よりも開口部を大きくすることが可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の沈胴式鏡筒付き撮影装置。
【請求項5】
前記絞りユニットの絞りは、虹彩絞りであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の沈胴式鏡筒付き撮影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−17845(P2011−17845A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−161733(P2009−161733)
【出願日】平成21年7月8日(2009.7.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】