説明

無線通信システム、無線基地局装置、通信制御方法および通信制御プログラム

【課題】不適切なハンドオーバ動作を検出し、無線端末装置の移動動作を制御することにより、通信の安定化を図ることが可能な無線通信システム、無線基地局装置、通信制御方法および通信制御プログラムを提供する。
【解決手段】無線基地局装置101Aは、無線端末装置202による無線基地局装置101Bから自己への移動動作が行なわれてから所定時間内に、上記無線端末装置202による自己から無線基地局装置101Bへの移動動作が行なわれた事象を検知する。無線基地局装置101Aは、上記事象を検知した場合には、所定情報を無線基地局装置101Bへ送信する。無線基地局装置101Bは、無線基地局装置101Aから受信した上記所定情報に基づいて、無線端末装置202による自己から無線基地局装置101Aへの移動動作のタイミングが遅くなるように制御する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の無線基地局装置を備え、無線端末装置がハンドオーバ動作を行なうことにより前記複数の無線基地局装置と通信可能な無線通信システムであって、
第1の無線基地局装置は、無線端末装置による第2の無線基地局装置から自己へのハンドオーバ動作が行なわれた場合に、前記無線端末装置のハンドオーバ動作に関する情報であるハンドオーバ動作情報を前記第2の無線基地局装置へ送信する、無線通信システム。
【請求項2】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による前記第2の無線基地局装置から自己へのハンドオーバ動作が行なわれてから、前記無線端末装置による自己から他の無線基地局装置へのハンドオーバ動作が行なわれるまでの時間である滞在時間を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項3】
前記第2の無線基地局装置は、周辺基地局リストを保持し、前記周辺基地局リストに含まれる1または複数の無線基地局装置の中から、無線端末装置のハンドオーバ先を選択し、
前記第2の無線基地局装置は、前記第1の無線基地局装置から受信した前記ハンドオーバ動作情報に含まれる前記滞在時間に基づいて、前記周辺基地局リストから前記第1の無線基地局装置を削除するか否かを判断する、請求項2に記載の無線通信システム。
【請求項4】
前記第1の無線基地局装置は、前記第2の無線基地局装置が前記無線端末装置に付与した端末識別情報を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項5】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置に付与した端末識別情報を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項6】
前記第1の無線基地局装置は、前記第2の無線基地局装置の識別情報を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項7】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による自己から他の無線基地局装置へのハンドオーバ動作におけるハンドオーバ先の無線基地局装置の識別情報を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項8】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による前記第2の無線基地局装置から自己へのハンドオーバ動作が行われた際の前記無線端末装置の移動速度を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項9】
前記第1の無線基地局装置は、自己から他の無線基地局装置へのハンドオーバ動作が行われた際の前記無線端末装置の移動速度を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項10】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による前記第2の無線基地局装置から自己へのハンドオーバ動作の種別を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項11】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による自己から他の無線基地局装置へのハンドオーバ動作の種別を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項12】
前記第1の無線基地局装置は、前記第2の無線基地局装置から自己へのハンドオーバ動作を行った前記無線端末装置から受信した情報から、前記ハンドオーバ動作情報に含める情報を取得するかまたは作成する、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項13】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による自己から他の無線基地局装置へのハンドオーバ動作が行われ、前記無線端末装置と前記他の無線基地局装置との通信接続が切断されなかった場合に、前記通信接続が切断されなかった旨を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項14】
前記第1の無線基地局装置は、基地局−基地局間の論理インタフェース経由で前記ハンドオーバ動作情報を前記第2の無線基地局装置へ送信する、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項15】
複数の無線基地局装置を備え、無線端末装置がハンドオーバ動作を行なうことにより前記複数の無線基地局装置と通信可能な無線通信システムであって、
第1の無線基地局装置は、無線端末装置による自己から第2の無線基地局装置へのハンドオーバ動作が行なわれた場合に、前記無線端末装置のハンドオーバ動作に関する情報であるハンドオーバ動作情報を前記第2の無線基地局装置へ送信する、無線通信システム。
【請求項16】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による自己へのハンドオーバ動作が行なわれてから、前記無線端末装置による自己から前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバ動作が行なわれるまでの時間である滞在時間を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項15に記載の無線通信システム。
【請求項17】
前記第2の無線基地局装置は、周辺基地局リストを保持し、前記周辺基地局リストに含まれる1または複数の無線基地局装置の中から、無線端末装置のハンドオーバ先を選択し、
前記第2の無線基地局装置は、前記第1の無線基地局装置から受信した前記ハンドオーバ動作情報に含まれる前記滞在時間に基づいて、前記周辺基地局リストから前記第1の無線基地局装置を削除するか否か、または前記周辺基地局リストに前記第1の無線基地局装置を追加するか否かを判断する、請求項16に記載の無線通信システム。
【請求項18】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による自己へのハンドオーバ動作におけるハンドオーバ元の無線基地局装置が前記無線端末装置に付与した端末識別情報を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項15から請求項17のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項19】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置に付与した端末識別情報を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項15から請求項18のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項20】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による自己へのハンドオーバ動作におけるハンドオーバ元の無線基地局装置の識別情報を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項15から請求項19のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項21】
前記第1の無線基地局装置は、前記第2の無線基地局装置の識別情報を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項15から請求項20のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項22】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による自己へのハンドオーバ動作が行われた際の前記無線端末装置の移動速度を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項15から請求項21のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項23】
前記第1の無線基地局装置は、自己から前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバ動作が行われた際の前記無線端末装置の移動速度を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項15から請求項22のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項24】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による自己へのハンドオーバ動作の種別を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項15から請求項23のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項25】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による自己から前記第2の無線基地局装置へのハンドオーバ動作の種別を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項15から請求項24のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項26】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置から受信した情報から前記ハンドオーバ動作情報に含める情報を取得するかまたは作成する、請求項15から請求項25のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項27】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による自己へのハンドオーバ動作が行われ、前記無線端末装置と自己との通信接続が切断されなかった場合に、前記通信接続が切断されなかった旨を前記ハンドオーバ動作情報に含める、請求項15から請求項26のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項28】
前記第1の無線基地局装置は、基地局−基地局間の論理インタフェース経由で前記ハンドオーバ動作情報を前記第2の無線基地局装置へ送信する、請求項15から請求項27のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項29】
無線端末装置と通信可能な無線基地局装置であって、
無線端末装置による他の無線基地局装置から自己の無線基地局装置へのハンドオーバ動作が行なわれた場合に、前記無線端末装置のハンドオーバ動作に関する情報であるハンドオーバ動作情報を作成するためのハンドオーバ動作情報作成部と、
前記ハンドオーバ動作情報作成部によって作成された前記ハンドオーバ動作情報を前記他の無線基地局装置へ送信するためのハンドオーバ動作情報送信部とを備える、無線基地局装置。
【請求項30】
無線端末装置と通信可能な無線基地局装置であって、
無線端末装置による自己の無線基地局装置から他の無線基地局装置へのハンドオーバ動作が行なわれた場合に、前記無線端末装置のハンドオーバ動作に関する情報であるハンドオーバ動作情報を作成するためのハンドオーバ動作情報作成部と、
前記ハンドオーバ動作情報作成部によって作成された前記ハンドオーバ動作情報を前記他の無線基地局装置へ送信するためのハンドオーバ動作情報送信部とを備える、無線基地局装置。
【請求項31】
複数の無線基地局装置を備え、無線端末装置がハンドオーバ動作を行なうことにより前記複数の無線基地局装置と通信可能な無線通信システムにおける通信制御方法であって、 無線端末装置による第1の無線基地局装置から第2の無線基地局装置へのハンドオーバ動作が行なわれるステップと、
前記第2の無線基地局装置が、前記無線端末装置のハンドオーバ動作に関する情報であるハンドオーバ動作情報を前記第1の無線基地局装置へ送信するステップとを含む、通信制御方法。
【請求項32】
複数の無線基地局装置を備え、無線端末装置がハンドオーバ動作を行なうことにより前記複数の無線基地局装置と通信可能な無線通信システムにおける通信制御方法であって、 無線端末装置による第1の無線基地局装置から第2の無線基地局装置へのハンドオーバ動作が行なわれるステップと、
前記第1の無線基地局装置が、前記無線端末装置のハンドオーバ動作に関する情報であるハンドオーバ動作情報を前記第2の無線基地局装置へ送信するステップとを含む、通信制御方法。
【請求項33】
複数の無線基地局装置を備え、無線端末装置が移動動作を行なうことにより前記複数の無線基地局装置と通信可能な無線通信システムであって、
第1の無線基地局装置は、無線端末装置による第2の無線基地局装置から自己への移動動作が行なわれてから所定時間内に、前記無線端末装置による自己から前記第2の無線基地局装置への移動動作が行なわれた事象を検知し、
前記第1の無線基地局装置は、前記事象を検知した場合には、所定情報を前記第2の無線基地局装置へ送信し、
前記第2の無線基地局装置は、前記第1の無線基地局装置から受信した前記所定情報に基づいて、無線端末装置による自己から前記第1の無線基地局装置への移動動作のタイミングが遅くなるように制御する、無線通信システム。
【請求項34】
複数の無線基地局装置を備え、無線端末装置が移動動作を行なうことにより前記複数の無線基地局装置と通信可能な無線通信システムであって、
第1の無線基地局装置は、無線端末装置による第2の無線基地局装置から自己への移動動作が行なわれてから所定時間内に、前記無線端末装置による自己から第3の無線基地局装置への移動動作が行なわれた事象を検知し、
前記第1の無線基地局装置は、前記事象を検知した場合には、所定情報を前記第2の無線基地局装置へ送信し、
前記第2の無線基地局装置は、前記第1の無線基地局装置から受信した前記所定情報に基づいて、無線端末装置による自己から前記第1の無線基地局装置への移動動作のタイミングを遅くする制御、および無線端末装置による自己から前記第3の無線基地局装置への移動動作のタイミングを早くする制御の少なくとも一方を行なう、無線通信システム。
【請求項35】
前記第1の無線基地局装置は、移動動作の前記タイミング制御を行なう指示を前記所定情報として前記第2の無線基地局装置へ送信し、
前記第2の無線基地局装置は、前記第1の無線基地局装置から前記指示を受信して、移動動作の前記タイミング制御を行なう、請求項33または請求項34に記載の無線通信システム。
【請求項36】
前記第1の無線基地局装置は、前記事象を検知した場合には、無線端末装置による自己から前記第2の無線基地局装置への移動動作のタイミングを制御するか否かを判断し、制御しないと判断した場合には、前記所定情報を前記第2の無線基地局装置へ送信する、請求項33に記載の無線通信システム。
【請求項37】
前記第1の無線基地局装置は、前記事象を検知した場合には、無線端末装置による自己から前記第3の無線基地局装置への移動動作のタイミングを制御するか否かを判断し、制御しないと判断した場合には、前記所定情報を前記第2の無線基地局装置へ送信する、請求項34に記載の無線通信システム。
【請求項38】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置の移動動作に関する情報である移動動作情報を前記所定情報として前記第2の無線基地局装置へ送信し、
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による自己への移動動作が行なわれてから、前記無線端末装置による自己から他の無線基地局装置への移動動作が行なわれるまでの時間、前記無線端末装置による自己への移動動作における移動元の無線基地局装置の識別情報、前記無線端末装置による自己から他の無線基地局装置への移動動作における移動先の無線基地局装置の識別情報、前記無線端末装置による自己への移動動作が行われた際の前記無線端末装置の移動速度、前記無線端末装置による自己から他の無線基地局装置への移動動作が行われた際の前記無線端末装置の移動速度、前記無線端末装置による自己への移動動作の種別、および前記無線端末装置による自己から他の無線基地局装置への移動動作の種別、のうちの少なくともいずれか1つを前記移動動作情報に含める、請求項33から請求項37のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項39】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置における各無線基地局装置からの無線信号の受信電力の測定結果を示す受信電力情報を前記所定情報として前記第2の無線基地局装置へ送信する、請求項33から請求項38のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項40】
前記第2の無線基地局装置は、前記受信電力情報において前記第1の無線基地局装置からの無線信号の受信電力が所定値未満の場合には、自己から前記第1の無線基地局装置への無線端末装置による移動動作のタイミングが遅くなるように制御し、前記受信電力情報において前記第1の無線基地局装置からの無線信号の受信電力が前記所定値以上の場合には、前記移動動作のタイミングを遅らせる制御を行なわない、請求項39に記載の無線通信システム。
【請求項41】
前記第2の無線基地局装置は、さらに、移動動作の前記タイミング制御を行なうか否かを判断し、制御しないと判断した場合には、不制御情報を前記第1の無線基地局装置へ送信し、
前記第1の無線基地局装置は、前記第2の無線基地局装置から受信した前記不制御情報に基づいて、前記第2の無線基地局装置における移動動作の前記タイミング制御に対応した、無線端末装置による自己から他の無線基地局装置への移動動作のタイミング制御を行なう、請求項33から請求項35のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項42】
前記所定情報は、前記第1の無線基地局装置が無線端末装置による自己から他の無線基地局装置への移動動作のタイミングを制御するための設定値を含み、
前記第2の無線基地局装置は、前記第1の無線基地局装置から受信した前記設定値に基づいて、移動動作の前記タイミング制御を行なう、請求項33から請求項41のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項43】
前記無線通信システムにおける無線基地局装置は、無線端末装置における自己の無線基地局装置からの無線信号の受信電力および他の無線基地局装置からの無線信号の受信電力の差に基づいて、前記無線端末装置による自己から前記他の無線基地局装置への移動動作を行なうか否かを判断し、
前記受信電力の差は、前記無線基地局装置によって設定されるオフセット値が前記受信電力に加えられた状態で算出され、
前記第1の無線基地局装置は、自己が設定する前記オフセット値を前記所定情報に含め、
前記第2の無線基地局装置は、前記所定情報に含まれる前記オフセット値に基づいて、自己の設定する前記オフセット値を調整する、請求項42に記載の無線通信システム。
【請求項44】
前記不制御情報は、前記第2の無線基地局装置が無線端末装置による自己から他の無線基地局装置への移動動作のタイミングを制御するための設定値を含み、
前記第1の無線基地局装置は、前記第2の無線基地局装置から受信した前記設定値に基づいて、移動動作の前記タイミング制御を行なう、請求項41に記載の無線通信システム。
【請求項45】
前記無線通信システムにおける無線基地局装置は、無線端末装置における自己の無線基地局装置からの無線信号の受信電力および他の無線基地局装置からの無線信号の受信電力の差に基づいて、前記無線端末装置による自己から前記他の無線基地局装置への移動動作を行なうか否かを判断し、
前記受信電力の差は、前記無線基地局装置によって設定されるオフセット値が前記受信電力に加えられた状態で算出され、
前記第2の無線基地局装置は、自己が設定する前記オフセット値を前記不制御情報に含め、
前記第1の無線基地局装置は、前記不制御情報に含まれる前記オフセット値に基づいて、自己の設定する前記オフセット値を調整する、請求項44に記載の無線通信システム。
【請求項46】
複数の無線基地局装置を備え、無線端末装置が移動動作を行なうことにより前記複数の無線基地局装置と通信可能な無線通信システムであって、
第1の無線基地局装置は、無線端末装置による自己から第2の無線基地局装置への移動動作が行なわれてから所定時間内に、前記無線端末装置による前記第2の無線基地局装置から自己または第3の無線基地局装置への移動動作が行なわれた事象を検知し、
前記第1の無線基地局装置は、前記事象を検知した場合には、所定情報を前記第2の無線基地局装置へ送信し、
前記第2の無線基地局装置は、前記第1の無線基地局装置から受信した前記所定情報に基づいて、無線端末装置による自己から前記第1の無線基地局装置または前記第3の無線基地局装置への移動動作のタイミングが遅くなるように制御する、無線通信システム。
【請求項47】
前記第1の無線基地局装置は、移動動作の前記タイミング制御を行なう指示を前記所定情報として前記第2の無線基地局装置へ送信し、
前記第2の無線基地局装置は、前記第1の無線基地局装置から前記指示を受信して、移動動作の前記タイミング制御を行なう、請求項46に記載の無線通信システム。
【請求項48】
前記第1の無線基地局装置は、前記事象を検知した場合には、無線端末装置による自己から前記第2の無線基地局装置への移動動作のタイミングを制御するか否かを判断し、制御しないと判断した場合には、前記所定情報を前記第2の無線基地局装置へ送信する、請求項46に記載の無線通信システム。
【請求項49】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置の移動動作に関する情報である移動動作情報を前記所定情報として前記第2の無線基地局装置へ送信し、
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置による自己から前記第2の無線基地局装置への移動動作が行なわれてから、前記無線端末装置による前記第2の無線基地局装置から前記第2の無線基地局装置以外の無線基地局装置への移動動作が行なわれるまでの時間、前記無線端末装置による前記第2の無線基地局装置から前記第2の無線基地局装置以外の無線基地局装置への移動動作における移動元および移動先の無線基地局装置の識別情報、前記無線端末装置による前記第2の無線基地局装置から前記第2の無線基地局装置以外の無線基地局装置への移動動作が行われた際の前記無線端末装置の移動速度、前記無線端末装置による自己への移動動作が行われた際の前記無線端末装置の移動速度、前記無線端末装置による前記第2の無線基地局装置から前記第2の無線基地局装置以外の無線基地局装置への移動動作の種別、ならびに前記無線端末装置による自己への移動動作の種別、のうちの少なくともいずれか1つを前記移動動作情報に含める、請求項46から請求項48のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項50】
前記第1の無線基地局装置は、前記無線端末装置における各無線基地局装置からの無線信号の受信電力の測定結果を示す受信電力情報を前記所定情報として前記第2の無線基地局装置へ送信する、請求項46から請求項49のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項51】
前記第1の無線基地局装置が、無線端末装置による自己から第2の無線基地局装置への移動動作が行なわれてから所定時間内に、前記無線端末装置による前記第2の無線基地局装置から自己への移動動作が行なわれた事象を検知した場合において、
前記第2の無線基地局装置は、前記受信電力情報において前記第1の無線基地局装置からの無線信号の受信電力が所定値未満の場合には、自己から前記第1の無線基地局装置への無線端末装置による移動動作のタイミングが遅くなるように制御し、前記受信電力情報において前記第1の無線基地局装置からの無線信号の受信電力が前記所定値以上の場合には、前記移動動作のタイミングを遅らせる制御を行なわない、請求項50に記載の無線通信システム。
【請求項52】
前記第1の無線基地局装置が、無線端末装置による自己から第2の無線基地局装置への移動動作が行なわれてから所定時間内に、前記無線端末装置による前記第2の無線基地局装置から第3の無線基地局装置への移動動作が行なわれた事象を検知した場合において、
前記第2の無線基地局装置は、前記受信電力情報において前記第1の無線基地局装置および前記第3の無線基地局装置からの無線信号の受信電力が所定値未満の場合には、自己から前記第1の無線基地局装置または前記第3の無線基地局装置への無線端末装置による移動動作のタイミングが遅くなるように制御し、前記受信電力情報において前記第1の無線基地局装置または前記第3の無線基地局装置からの無線信号の受信電力が前記所定値以上の場合には、前記移動動作のタイミングを遅らせる制御を行なわない、請求項50または請求項51に記載の無線通信システム。
【請求項53】
前記第2の無線基地局装置は、さらに、移動動作の前記タイミング制御を行なうか否かを判断し、制御しないと判断した場合には、不制御情報を前記第1の無線基地局装置へ送信し、
前記第1の無線基地局装置は、前記第2の無線基地局装置から受信した前記不制御情報に基づいて、前記第2の無線基地局装置における移動動作の前記タイミング制御に対応した、無線端末装置による自己から他の無線基地局装置への移動動作のタイミング制御を行なう、請求項46または請求項47に記載の無線通信システム。
【請求項54】
前記所定情報は、前記第1の無線基地局装置が無線端末装置による自己から他の無線基地局装置への移動動作のタイミングを制御するための設定値を含み、
前記第2の無線基地局装置は、前記第1の無線基地局装置から受信した前記設定値に基づいて、移動動作の前記タイミング制御を行なう、請求項47から請求項53のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項55】
前記無線通信システムにおける無線基地局装置は、無線端末装置における自己の無線基地局装置からの無線信号の受信電力および他の無線基地局装置からの無線信号の受信電力の差に基づいて、前記無線端末装置による自己から前記他の無線基地局装置への移動動作を行なうか否かを判断し、
前記受信電力の差は、前記無線基地局装置によって設定されるオフセット値が前記受信電力に加えられた状態で算出され、
前記第1の無線基地局装置は、自己が設定する前記オフセット値を前記所定情報に含め、
前記第2の無線基地局装置は、前記所定情報に含まれる前記オフセット値に基づいて、自己の設定する前記オフセット値を調整する、請求項54に記載の無線通信システム。
【請求項56】
前記不制御情報は、前記第2の無線基地局装置が無線端末装置による自己から他の無線基地局装置への移動動作のタイミングを制御するための設定値を含み、
前記第1の無線基地局装置は、前記第2の無線基地局装置から受信した前記設定値に基づいて、移動動作の前記タイミング制御を行なう、請求項53に記載の無線通信システム。
【請求項57】
前記無線通信システムにおける無線基地局装置は、無線端末装置における自己の無線基地局装置からの無線信号の受信電力および他の無線基地局装置からの無線信号の受信電力の差に基づいて、前記無線端末装置による自己から前記他の無線基地局装置への移動動作を行なうか否かを判断し、
前記受信電力の差は、前記無線基地局装置によって設定されるオフセット値が前記受信電力に加えられた状態で算出され、
前記第2の無線基地局装置は、自己が設定する前記オフセット値を前記不制御情報に含め、
前記第1の無線基地局装置は、前記不制御情報に含まれる前記オフセット値に基づいて、自己の設定する前記オフセット値を調整する、請求項56に記載の無線通信システム。
【請求項58】
複数の無線基地局装置を備え、無線端末装置が移動動作を行なうことにより前記複数の無線基地局装置と通信可能な無線通信システムにおける通信制御方法であって、
第1の無線基地局装置が、無線端末装置による第2の無線基地局装置から自己への移動動作が行なわれてから所定時間内に、前記無線端末装置による自己から前記第2の無線基地局装置への移動動作が行なわれた事象を検知するステップと、
前記第1の無線基地局装置が、前記事象を検知した場合には、所定情報を前記第2の無線基地局装置へ送信するステップと、
前記第2の無線基地局装置が、前記第1の無線基地局装置から受信した前記所定情報に基づいて、無線端末装置による自己から前記第1の無線基地局装置への移動動作のタイミングが遅くなるように制御するステップとを含む、通信制御方法。
【請求項59】
複数の無線基地局装置を備え、無線端末装置が移動動作を行なうことにより前記複数の無線基地局装置と通信可能な無線通信システムにおける通信制御方法であって、
第1の無線基地局装置が、無線端末装置による第2の無線基地局装置から自己への移動動作が行なわれてから所定時間内に、前記無線端末装置による自己から第3の無線基地局装置への移動動作が行なわれた事象を検知するステップと、
前記第1の無線基地局装置が、前記事象を検知した場合には、所定情報を前記第2の無線基地局装置へ送信するステップと、
前記第2の無線基地局装置が、前記第1の無線基地局装置から受信した前記所定情報に基づいて、無線端末装置による自己から前記第1の無線基地局装置への移動動作のタイミングを遅くする制御、および無線端末装置による自己から前記第3の無線基地局装置への移動動作のタイミングを早くする制御の少なくとも一方を行なうステップとを含む、通信制御方法。
【請求項60】
複数の無線基地局装置を備え、無線端末装置が移動動作を行なうことにより前記複数の無線基地局装置と通信可能な無線通信システムにおける通信制御方法であって、
第1の無線基地局装置が、無線端末装置による自己から第2の無線基地局装置への移動動作が行なわれてから所定時間内に、前記無線端末装置による前記第2の無線基地局装置から自己または第3の無線基地局装置への移動動作が行なわれた事象を検知するステップと、
前記第1の無線基地局装置が、前記事象を検知した場合には、所定情報を前記第2の無線基地局装置へ送信するステップと、
前記第2の無線基地局装置が、前記第1の無線基地局装置から受信した前記所定情報に基づいて、無線端末装置による自己から前記第1の無線基地局装置または前記第3の無線基地局装置への移動動作のタイミングが遅くなるように制御するステップとを含む、通信制御方法。
【請求項61】
複数の無線基地局装置を備え、無線端末装置が移動動作を行なうことにより前記複数の無線基地局装置と通信可能な無線通信システムにおいて用いられる通信制御プログラムであって、コンピュータに、
第1の無線基地局装置が、無線端末装置による第2の無線基地局装置から自己への移動動作が行なわれてから所定時間内に、前記無線端末装置による自己から前記第2の無線基地局装置への移動動作が行なわれた事象を検知するステップと、
前記第1の無線基地局装置が、前記事象を検知した場合には、所定情報を前記第2の無線基地局装置へ送信するステップと、
前記第2の無線基地局装置が、前記第1の無線基地局装置から受信した前記所定情報に基づいて、無線端末装置による自己から前記第1の無線基地局装置への移動動作のタイミングが遅くなるように制御するステップとを実行させるための、通信制御プログラム。
【請求項62】
複数の無線基地局装置を備え、無線端末装置が移動動作を行なうことにより前記複数の無線基地局装置と通信可能な無線通信システムにおいて用いられる通信制御プログラムであって、コンピュータに、
第1の無線基地局装置が、無線端末装置による第2の無線基地局装置から自己への移動動作が行なわれてから所定時間内に、前記無線端末装置による自己から第3の無線基地局装置への移動動作が行なわれた事象を検知するステップと、
前記第1の無線基地局装置が、前記事象を検知した場合には、所定情報を前記第2の無線基地局装置へ送信するステップと、
前記第2の無線基地局装置が、前記第1の無線基地局装置から受信した前記所定情報に基づいて、無線端末装置による自己から前記第1の無線基地局装置への移動動作のタイミングを遅くする制御、および無線端末装置による自己から前記第3の無線基地局装置への移動動作のタイミングを早くする制御の少なくとも一方を行なうステップとを実行させるための、通信制御プログラム。
【請求項63】
複数の無線基地局装置を備え、無線端末装置が移動動作を行なうことにより前記複数の無線基地局装置と通信可能な無線通信システムにおいて用いられる通信制御プログラムであって、コンピュータに、
第1の無線基地局装置が、無線端末装置による自己から第2の無線基地局装置への移動動作が行なわれてから所定時間内に、前記無線端末装置による前記第2の無線基地局装置から自己または第3の無線基地局装置への移動動作が行なわれた事象を検知するステップと、
前記第1の無線基地局装置が、前記事象を検知した場合には、所定情報を前記第2の無線基地局装置へ送信するステップと、
前記第2の無線基地局装置が、前記第1の無線基地局装置から受信した前記所定情報に基づいて、無線端末装置による自己から前記第1の無線基地局装置または前記第3の無線基地局装置への移動動作のタイミングが遅くなるように制御するステップとを実行させるための、通信制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【公開番号】特開2013−110728(P2013−110728A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−67340(P2012−67340)
【出願日】平成24年3月23日(2012.3.23)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】