説明

画像形成装置

【課題】 スペースを有効活用した、コンパクトな装置を提供する。
【解決手段】 原稿搬送路15と、転写紙を排出する排出搬送路21とを下流側で合流させる。転写紙と原稿とはいずれも排出トレイ13に排出される。原稿搬送路15と排出搬送路21の合流点より下流側に画像読取素子16aを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシートに画像を形成する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、オフィス内でのLANによるネットワーク化が進み、従来の複写機、プリンター、FAX、スキャナーを一つにまとめた画像形成装置の形態をとることが増えている。そのため、従来に比べOA機器の使用面積が減り、オフィス空間を有効に利用することが可能となってきている。しかし、特に最近になって、画像不良等も少ない良好な画像が得られる画像形成装置の機能(コピー、スキャン、FAX、プリント)を備えながら、画像形成装置の上や周辺部の無駄にしているスペースも有効活用する要望が多く聞かれ始めている。
【0003】
上記問題を解決するために、特許文献1(特開2000−309467号公報)の提案では、原稿読取と記録画像の排紙トレイを共通化することによって、スペースを有効活用する構成が提案されている。
【0004】
また特許文献2(特開2002−209055号公報)の提案では、記録画像を読み取って不良画像か否かを判定し、良好画像だけを排紙するために、原稿排紙路と記録紙排紙路を共通化する構成が提案されている。
【0005】
また特許文献3(特開2000−214649号公報)の提案では、図7に示すように、装置本体の左右両側上部に翼状のテーブル25、26を張り出すことにより、高品質感を良くしイメージを良くするとともに、オフィス空間を有効利用しようとした構成が提案されている。
【0006】
また特許文献4(特開平11−254788号公報)の提案では、図8に示すように、プリンタ上面に天板を設けプリンタ上方空間を有効利用できるようにする構成が提案されている。
【特許文献1】特開2000−309467号公報
【特許文献2】特開2002−209055号公報
【特許文献3】特開2000−214649号公報
【特許文献4】特開平11−254788号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、図6に示すように、従来の画像形成装置は上部に画像読取部があり、画像読取時の邪魔にならないように、画像形成装置の上には、物や紙資料等を置くことが出来なかった。そのため、画像形成装置の上のスペースを有効に生かすことが出来なかった。
【0008】
また特開2000−309467では、特開2002−209055提案では、画像不良の記録紙は判別できるが、次の画像形成値にフィードバックできないという問題があった。それとともに、画像形成装置の上を有効活用出来ていないという問題もあった。
【0009】
また図7にある装置本体の左右両側上部に翼状のテーブルを張り出した系は、画像形成装置周囲は有効利用出来るが、ADFがテーブル上部にあるため、画像形成装置の上を有効活用出来ていないという問題があった。また排紙部上部に翼状のテーブルが配置されているため、排紙された用紙にユーザーが気付きにくいという問題もあった。
【0010】
また図8にあるプリンタ上部に天板を配置した系においては、机としては利用可能であるが、プリンタ単体の機能のみで、打合せ等で紙原稿や本のコピーが必要となった場合におけるコピー機能や、紙原稿を電子データに変換して転送するセンド機能、及びFAX機能が必要になった時においても、別の画像形成装置が必要となってしまうため、結局スペースを有効活用できていないという問題があった。
【0011】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、画像読取部を含んだ画像形成装置の上方空間を含めたスペースを有効に活用できつつ、打合せスペース等における机としても有効に利用でき、さらには、打合せ時の紙情報及び画像情報を効率的にスキャン、及びプリントすることが出来る画像形成装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本願発明の画像形成装置は、原稿の画像を読取る画像読取装置と、原稿が搬送される原稿搬送路と、シートに画像を定着する定着装置と、前記定着装置によって画像が定着されたシートが排紙される排紙部と、前記定着装置を経たシートを前記排紙部まで搬送する排紙搬送路と、を有し、前記排紙搬送路は、前記原稿搬送路と合流する合流点を有し、前記画像読取装置は、前記合流点の上流側の前記原稿搬送路上にある第1の画像読取部と、前記合流点の下流側の前記排紙搬送路上にある第2の画像読取部と、を有し、前記第1の画像読取部と前記第2の画像読取部は前記原稿搬送路を搬送される原稿の表側と裏側の画像を夫々読取り、前記第2の画像読取装置は、前記定着装置で定着されたシートの画像形成面側に画像読取素子を備え、前記画像読取装置で読み取られた原稿が前記排紙搬送路の一部を経て前記排紙部へ排紙される。
【発明の効果】
【0013】
画像が形成されるシートの排紙搬送路を原稿の搬送路として利用することにより、スペースを有効活用することが可能となり、よりコンパクトな装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明に係る画像形成装置の実施形態である画像形成装置Aを示す正面側からの断面図である。この実施形態の画像形成装置Aについて説明する。
【0016】
図1において、Aは画像形成装置で、1は給紙カセットで、カセット内の転写紙(シート)は分離爪と給紙ローラ2の作用によって1枚ずつ分離給紙されてレジストローラ3に導かれる。
【0017】
26はレーザースキャナ、4は感光ドラム、5は現像器、6は転写ローラ、7はクリーニング装置であり、画像形成部を構成する。
【0018】
8は搬送される転写紙S上のトナー像を永久画像として定着する定着装置、9は第1排紙ローラ10は第2排紙ローラである。11はフィニッシャであり、第1排紙ローラ9もしくは、第2排紙ローラ10によって排出された転写紙Sを複数枚束ねて、ステイプルもしくは、ソート等の後処理を行い、その後第1排紙トレイ12、及び第2排紙トレイ13に転写紙Sを排出する。
【0019】
フィニッシャ11は、第1排出ローラ10から排出された転写紙を受け入れる受け入れローラ11dと、後処理されるシートが積載される処理トレイ11aと、を有する。更にフィニッシャ11は処理トレイ11aに積載された転写紙を整合する整合板11b、ステープラ11cおよび排出トレイ13に排出する排出ローラ11eを有する。なお、フィニッシャは画像形成部によって画像が形成された転写紙のみならず、原稿搬送路を経た原稿に対しても処理を行う。上部に設けられたフィニッシャ11について説明したが、下部のフィニッシャも同様の構成である。
【0020】
排紙搬送路21は定着装置を通過した転写紙を排出部である排出トレイ12若しくは排紙トレイ13に導く搬送路である。
【0021】
また、転写紙Sの画像を両面転写する際は、片面画像を載せた転写紙Sが定着装置8を一度通過した後、第1排紙ローラ9もしくは、第2排紙ローラ10に到達後、転写紙Sを逆搬送させる。そして、第1両面搬送ローラ18、第2両面搬送ローラ19がある両面搬送路に搬送し、転写紙Sを反転させる。その後再び、転写紙Sがレジストローラ3に導かれ、転写紙Sの2面目に画像を転写する。後述するが、転写紙Sの画像情報を読み取る際は、第2画像読取素子16aがある第2排紙ローラ10側に到達させる。
【0022】
本実施形態では、透明な天板14を画像形成装置Aの真上に取り付けている。天板4は画像形成装置Aの4隅を結んだ大きさとほぼ同じ大きさに出来ている。天板4は透明であるため、画像形成装置Aの前方斜め上方から第1排紙トレイ12、及び第2排紙トレイ13に排紙された転写紙Sを透明な天板4を通して視認できる。また天板14の一部には、原稿読取時に原稿Gを挿入させるための原稿挿入口17を設けてある。
【0023】
原稿Gは、原稿挿入口17にセットされた後、不図示の原稿搬送ローラにより原稿搬送路15内を通って画像読取装置16まで搬送され、第1画像読取部(16c、16d)によってシートスルー方式で原稿Gの画像が読み込まれる。その後原稿Gは原稿搬走路15と排紙搬送路21の第1合流点20、第2画像読取部(16a、16b)を通り第2排紙ローラ10まで搬送される。なお、シートスルー方式とは、原稿を搬送しながら原稿の画像を読取る方式である。
【0024】
ここで、第1合流点20以降は、転写紙の搬送経路である排紙搬送路21と、原稿搬送路15とは共通となる。よって、原稿搬送路15を通過した原稿と、排紙搬送経路21を通過した転写紙とはいずれも排紙トレイ13に排出される。
【0025】
片面原稿時は、第2画像読取部の第2画像読取素子16aで原稿画像が読み取り、両面原稿時は、第1画像読取部の第1画像読取素子16cと第2画像読取部の第2画像読取素子16aで原稿画像が読み取る。なお、16dは、第1画像読取部に設けられた、原稿を搬送する第1プラテンローラである。16bは、第2画像読取部に設けられた、原稿を搬送する第2プラテンローラである。
【0026】
その後原稿Gはフィニッシャ11内を通り、第2排紙トレイ13上に排紙される。原稿が複数枚時は、ユーザの設定に応じ、フィニッシャ11内で原稿のステイプル等の後処理を行うことが出来る。これにより、通常ステイプル針で1束に綴じられた原稿を読み込む際は、ステイプル針を外し、原稿読取後再び複数枚の原稿をステイプルするが、本実施形態では、複数枚の原稿をフィニッシャ13でステイプルすることができ、ユーザー自身が再び原稿をステイプルする行為を省くことが可能となる。
【0027】
また第2画像読取素子16aは原稿Gの画像読取を行うと同時に、転写紙Sの画像情報を読取り、その情報に基づき,制御装置Cにより両面記録紙の2面目や次の転写紙S等、次の画像形成時以降にフィードバックし画像形成値の調整を行う。
【0028】
これにより、画像形成装置Aの微妙な画像のずれ等を補正することができ、良好な画像を常時ユーザに提供することが可能となる。
【0029】
天板14を、原稿挿入口17以外は、その上面が一切凹凸がなく平らな面で構成されている。よってユーザーの使いやすいテーブルとして利用可能となり、天板14上に物を置いたり、用紙にペンで記入したりすることが可能となる。したがって、従来までの画像形成装置A上の無駄なスペースを有効活用することができる。また原稿挿入口17を天板14内に収めた結果、画像形成装置Aの設置スペース内にテーブルや画像読取り、画像情報入力等の全ての機能を収めることができ、さらにスペースを有効活用することが可能となる。
【0030】
また給紙部1の下にキャスタ付の給紙ユニット(不図示)を取り付ける構成をとることによって、給紙枚数や用紙種類を増やすことができると同時に、天板高さを変えることが可能となるため、ユーザが立ってテーブルを使用する時になど様々な用途に応じて、利用可能な構成となる。
【0031】
図2は、第1合流点20の下流側に第1画像読取部(16c、16d)、第2画像読取部(16a、16b)を設けた実施形態を示している。これにより、両面に画像が形成された転写紙Sを読み取る時は、第1画像読取部(16c、16d)、第2画像読取部(16a、16b)の両方を使って一度で読み込み可能となるため、効率良く転写紙を搬送できる。
【0032】
また図3のように、原稿挿入口17を天板上に設ける代わりに画像形成装置Aの側面に原稿載置台25を設け、そこから原稿挿入を行う構成にしても良い。原稿載置台25の台は2段式になっており、原稿の読取時以外は図4のように1段に収納され、さらに折りたたまれ、画像形成装置A内に収まる構成になっている。このため、原稿読取時以外は、画像形成装置A、及び天板から原稿載置台は、はみ出ることがない。
【0033】
図3や図4のような構成をとれば、ユーザは、天板上の全てを凹凸のないテーブルとして利用することができる。また原稿設置時、天板よりも外側に原稿載置台25が出されるため、ユーザの原稿の設置がさらに行い易くなる。
【0034】
図5は第1合流点20の下流に第1の画像形成装置(16a、16b)を設けている。また排紙搬送路21中に、原稿G反転させる反転搬送路22、その合流点である第2合流点27を設けてある。これにより、原稿Gは両面原稿読取時に、第1画像読取素子16aで画像を読み取られ一旦第2排紙ローラ10まで搬送された後、逆搬送されて第2合流点で不図示のフラッパにより反転排紙路23に案内される。これにより、原稿Gは画像読取面を反転させられ、反転搬送ローラ24により画像読取装置16まで搬送されて、原稿Gの2面目の画像が第1画像読取素子16aによって読み込まれる。これにより、両面原稿の画像もユーザに操作させることなく、自動で読み込むことが可能となる。原稿のみならず画像形成部によって画像が形成された転写紙の両面を読取るために反転搬送路22を使って転写紙を反転させる。
【0035】
このように、転写紙Sの排紙搬送路23を原稿Gの搬送路として利用することにより、スペースを有効活用することが可能となり、よりコンパクトな装置を提供することが可能となる。それと同時に、複数枚原稿のステイプルや、両面原稿の自動読取等の機能も持つため、ユーザにとって非常に使い勝手のよい製品となる。
【0036】
また本実施形態の画像形成装置Aは、オフィステーブルとしての機能を満たしつつ、天板4上からコピー出来たり、センド機能、FAX機能等を持つ画像形成装置の機能も兼ね備えており、高付加価値のある製品を提供することが可能となる。また天板14上には、パソコンやプロジェクタ等入出力機器も載置することができるため、画像形成装置と連携した新たなオフィス環境を生み出すことができ、且つスペースも削減できるため、オフィス環境をさらに良くすることができる。
【0037】
以上説明したように上述の実施形態では以下の効果を奏する。
【0038】
転写紙Sの排紙搬送路23を原稿Gの搬送路として利用することにより、スペースを有効活用することが可能となる。したがって、よりコンパクトな装置を提供することが可能となる。それと同時に、複数枚原稿のステイプルや、両面原稿の自動読取等の機能も持つため、ユーザにとって非常に使い勝手のよい製品となる。
【0039】
オフィステーブルとしての機能を満たしつつ、天板4上からコピー出来たり、センド機能、FAX機能等を持つ画像形成装置の機能も兼ね備えており、高付加価値のある製品を提供することが可能となる。また天板14上には、パソコンやプロジェクタ等入出力機器も載置することができるため、画像形成装置と連携した新たなオフィス環境を生み出すことができ、且つスペースも削減できるため、オフィス環境をさらに良くすることができる。
【0040】
また天板が記録装置と読取装置の占有領域よりも大きくしていることにより、机として広く有効利用できる。
【0041】
また天板は開閉するカバーの領域まで考慮された画像形成装置の占有領域よりは小さくできている。天板が占有面積内に収まるため、天板の大きさに気にせず画像形成装置を設置できる。
【0042】
天板を設けたことによって、従来までの事務機としての使用方法ではなく、打合せスペース等にも打合せ机として置けるなど、新たなオフィス環境の要望にも対応できる次世代オフィスマシンとして利用可能となる。
【0043】
さらに、画像読取装置によっては原稿Gの画像読取を行うと同時に、転写紙Sの画像情報を読取り、その情報に基づき次の転写紙S以降にフィードバックし画像形成値を調整する、いわゆる画像診断が可能となる。これにより、画像形成装置Aの微妙な画像のずれ等を補正することができ、良好な画像を常時ユーザに提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係る画像記録装置の実施形態である画像形成装置を示す正面側からの断面図
【図2】本発明に係る画像記録装置の実施形態である画像形成装置を示す正面側からの断面図
【図3】本発明に係る画像記録装置の実施形態である画像形成装置を示す正面側からの断面図
【図4】本発明に係る画像記録装置の実施形態である画像形成装置を示す正面側からの断面図
【図5】本発明に係る画像記録装置の実施形態である画像形成装置を示す正面側からの断面図
【図6】従来の画像形成装置を示す正面側からの断面図
【図7】従来の画像形成装置を示す正面側からの斜視図
【図8】従来の画像形成装置を示す正面側からの斜視図
【符号の説明】
【0045】
1 給紙カセット
2 給紙ローラ
3 レジストローラ
4 感光ドラム
5 現像器
6 転写ローラ
7 クリーニング装置
8 定着装置
9 第1排紙ローラ
10 第2排紙ローラ
11 フィニッシャ
12 第1排紙トレイ
13 第2排紙トレイ
14 天板
15 原稿搬走路
16 画像読取装置
16a 第1画像読取素子
16b 第1画像読取搬送ローラ
16c 第1画像読取素子
16d 第1画像読取搬送ローラ
17 原稿挿入口
18 第1両面搬送ローラ
19 第2両面搬送ローラ
20 第1合流点
21 排紙搬送路
22 原稿反転搬送路
23 原稿搬送ローラ
24 反転搬送ローラ
25 原稿載置台
26 レーザースキャナ
27 第2合流点
A 画像形成装置
S 転写紙
G 原稿

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿の画像を読取る画像読取装置と、
原稿が搬送される原稿搬送路と、
シートに画像を定着する定着装置と、
前記定着装置によって画像が定着されたシートが排紙される排紙部と、
前記定着装置を経たシートを前記排紙部まで搬送する排紙搬送路と、を有し、
前記排紙搬送路は、前記原稿搬送路と合流する合流点を有し、
前記画像読取装置は、前記合流点の上流側の前記原稿搬送路上にある第1の画像読取部と、前記合流点の下流側の前記排紙搬送路上にある第2の画像読取部と、を有し、
前記第1の画像読取部と前記第2の画像読取部は前記原稿搬送路を搬送される原稿の表側と裏側の画像を夫々読取り、
前記第2の画像読取装置は、前記定着装置で定着されたシートの画像形成面側に画像読取素子を備え、
前記画像読取装置で読み取られた原稿が前記排紙搬送路の一部を経て前記排紙部へ排紙されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
原稿の画像を読取る画像読取装置と、
原稿が搬送される原稿搬送路と、
シートに画像を定着する定着装置と、
前記定着装置によって画像が定着されたシートが排紙される排紙部と、
前記定着装置を経たシートを前記排紙部まで搬送する排紙搬送路と、を有し、
前記排紙搬送路は、前記原稿搬送路と合流する合流点を有し、
前記画像読取装置は、前記合流点の下流側の前記排紙搬送路上に、第1画像読取部と第2画像読取部と2箇所設けられており、
前記第1の画像読取部は、前記定着装置で定着されたシートの画像形成面側とは反対面側に画像読取素子を設けており、
前記第2の画像読取部は、前記定着装置で定着されたシートの画像形成面側に画像読取素子を設けており、
前記画像読取装置で読み取られた原稿が、前記排紙搬送路の一部を経て排紙部へ排紙されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記第1の画像読取装置と前記第2の画像読取装置は、片面画像の原稿読取時は、記第1の画像読取装置と前記第2の画像読取装置うち一方の装置で原稿画像を読取り、
両面画像の原稿読取時は、前記第1の画像読取装置と前記第2の画像読取装置の両方装置で原稿画像を読取ることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
シートの記録画像データは、前記画像読取装置による原稿読取時の原稿画像データに基づき、
前記第2の画像読取部は、前記シートに形成された記録画像データを読取り、
前記原稿画像データと前記記録画像データとを比較した結果に基づき、次の画像形成時以降の画像形成値を調整する機能を設けていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項2または3に記載の画像形成装置において、
前記シートの記録画像データは、前記画像読取装置による原稿読取時の原稿画像データに基づき、
前記第1の画像読取部と前記第2の画像読取部は、両面画像が形成されている両面シートの各面の記録画像データをそれぞれ読取り、前記原稿画像データと前記記録画像データとを比較した結果に基づき、次の画像形成時以降の画像形成値を調整する機能を設けていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
原稿の画像を読取る画像読取装置と、
原稿が搬送される原稿搬送路と、
シートに画像を定着する定着装置と、
前記定着装置によって画像が定着されたシートが排紙される排紙部と、
前記定着装置を経たシートを前記排紙部まで搬送する排紙搬送路と、を有し、
前記排紙搬送路は、前記原稿搬送路と合流する合流点を有し、
前記画像読取装置は、前記合流点の下流側の前記排紙搬送路上に設けられており、
前記画像読取装置は、前記定着装置で定着されたシートの画像形成面側に画像読取素子を設けており、
前記排紙搬送路は、原稿を反転させる原稿反転搬送路と合流し、両面原稿読取時に、前記画像読取装置で画像を読み取った原稿を逆搬送し、前記原稿反転搬送路で原稿を反転させることが可能であり、
前記原稿反転搬送路によって反転された原稿を前記原稿搬送路に搬送させ前記画像読取素子で原稿読取を行う両面原稿読取機能を前記画像読取装置は設けており、
前記画像読取装置で読取られた原稿が、前記排紙搬送路を経て前記排紙部へ排紙されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項6記載の画像形成装置において、
前記シートの記録画像データは、前記画像読取装置による原稿読取時の原稿画像データに基づき、
前記画像読取装置は、前記シートの記録画像データを読取り、
前記原稿画像データと前記記録画像データとを比較した結果に基づき、次の画像形成時以降の画像形成値を調整する機能を設けていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記排紙部に排紙されたシートをステイプル、ソート等の後処理を行う後処理装置を前記排紙部下流側に有し、
前記排紙部に排紙された原稿の後処理を前記後処理装置が行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記画像形成装置上方に、その上面が凹凸のない平滑面である天板を有していることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
請求項9記載の画像形成装置において、
前記天板の少なくとも一部に、前記天板下方を視認可能な透明部を設けていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
請求項9または10に記載の画像形成装置において、
前記天板には、前記天板上面の少なくとも一部から、前記天板の下面部にある前記原稿搬送路に原稿に搬送される原稿を挿入するための原稿挿入部を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
請求項9ないし11のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記天板の下方にあり、前記画像形成装置側面から前記原稿搬送路に原稿を搬送することが出来る原稿載置台を設けていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項13】
請求12記載の画像形成装置において、
少なくとも原稿読取時以外は、前記原稿載置台を含めた画像形成装置の専有領域が、前記天板の上方から見た占有領域内に含まれるように収納されること特徴とする画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2007−78994(P2007−78994A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−265521(P2005−265521)
【出願日】平成17年9月13日(2005.9.13)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】