説明

画像投影装置

【課題】光源ユニットの交換作業を容易に行うことができる画像投影装置を提供する。
【解決手段】光源61を備え、装置本体に対して着脱可能に構成された光源ユニット60と、光源61からの光を用いて画像を形成する画像形成部Aと、画像を投射する投射光学部Bとを備えたプロジェクタ1において、光源ユニット60を装置本体に対して着脱するために設けられた光源ユニット取り出し口53cを開閉する開閉カバー54を備え、光源ユニット60が装置本体に装着されたときに、光源ユニット60に突き当る突き当て部を有し、開閉カバー54の装置本体への固定の動作に連動して、光源ユニット60を突き当て部に押圧する押圧部165などの押圧手段を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像投影装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、パソコンやビデオカメラ等からの画像データを基に、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプなどの光源から出射される光を用いて画像形成部により画像を形成し、その画像をスクリーン等に投射して表示する画像投影装置が知られている。
【0003】
光源を備えた光源ユニットは、画像投影装置の内部にネジで固定されていた。従って、光源ユニットを交換するには、ネジの取り外し・取り付けを行うためのドライバーなどの工具を用意する必要があった。
【0004】
特許文献1には、ネジを用いずに光源ユニットを装置に固定する画像投影装置が記載されている。具体的には、光源ユニットにレバーが設けられており、このレバーを操作することで、光源ユニットを装置に固定している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の画像投影装置においては、光源ユニットが着脱されるための装置本体の開口部を開閉するための開閉カバーを取り外して光源ユニットを露出した後、レバーを操作して光源ユニットを装置本体への固定を解除して取り外す。光源ユニットを交換したら、再びレバーを操作して光源ユニットを装置本体に固定した後、蓋を装置本体に固定するという手順となり、交換作業が煩雑になるという課題があった。
【0006】
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、光源ユニットの交換作業を容易に行うことができる画像投影装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光源を備え、装置本体に対して着脱可能に構成された光源ユニットと、前記光源からの光を用いて画像を形成する画像形成部と、前記画像を投射する投射光学部とを備えた画像投影装置において、前記光源ユニットを装置本体に対して着脱するために設けられた開口部を開閉する開閉カバーを備え、前記光源ユニットが装置本体に装着されたときに、前記光源ユニットが突き当る突き当て部を有し、前記開閉カバーの装置本体への固定の動作に連動して、前記光源ユニットを前記突き当て部に押圧する押圧手段を設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、開閉カバーを装置本体に固定すると、光源ユニットが押圧手段により突き当て部側へ押圧され、光源ユニットが、押圧手段と突き当て部とにより挟持固定される。このように、開閉カバーの装置本体への固定に連動して、光源ユニットが固定されるので、開閉カバーを装置本体へ固定するための操作とは別に、光源ユニットを固定するための操作が必要な特許文献1に記載の画像投影装置に比べて、光源ユニットの交換作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態に係るプロジェクタと投影面とを示す斜視図。
【図2】プロジェクタから投影面までの光路図。
【図3】プロジェクタの内部構成を示す概略斜視図。
【図4】光源ユニットの概略斜視図。
【図5】照明ユニットに収納された光学系部品を、他のユニットとともに示す斜視図。
【図6】照明ユニットと投影レンズユニットと画像形成ユニットとを図5のA方向から見た斜視図。
【図7】照明ユニット内での光の光路を説明する図。
【図8】画像形成ユニットの斜視図。
【図9】第1光学ユニットを、照明ユニットと画像形成ユニットとともに示す斜視図。
【図10】図9のA−A断面図。
【図11】第2光学ユニットが保持する第2光学系を、投影レンズユニットと照明ユニットと画像形成ユニットとともに示す斜視図
【図12】第2光学ユニットを、第1光学ユニット、照明ユニット、画像形成ユニットとともに示す斜視図。
【図13】第1光学系から投影面までの光路を示す斜視図。
【図14】装置内の各ユニットの配置関係を示した模式図。
【図15】本実施形態のプロジェクタの使用例を示す図。
【図16】従来のプロジェクタの使用例を示す図。
【図17】図16とは異なる従来のプロジェクタの使用例を示す図。
【図18】本実施形態のプロジェクタの別の使用例を示す図。
【図19】プロジェクタを設置面側見た斜視図。
【図20】開閉カバー54を装置から取り外した様子を示す斜視図。
【図21】プロジェクタ内の空気の流れを説明する説明図。
【図22】DMDなどを冷却する冷却部を、照明ユニットおよび光源ユニットともに示す斜視図。
【図23】図22の断面図。
【図24】水平ダクトと光源ユニットとベース部材とを示す斜視図。
【図25】水平ダクトから光源ブラケットへの空気の流れを、下側から見た図。
【図26】水平ダクトから光源ブラケットへの空気の流れを、上側から見た斜視図。
【図27】開閉カバーを示す斜視図。
【図28】回転操作部を示す斜視図。
【図29】回転操作部を開閉カバーに取り付ける様子を説明する斜視図。
【図30】開閉カバーを、ベース部材の光源ユニット取り出し口に組み付けたときの斜視図。
【図31】開閉カバーをベース部材の光源ユニット取り出し口に固定したときの斜視図。
【図32】開閉カバーをベース部材の光源ユニット取り出し口に固定するときの様子を説明する説明図。
【図33】開閉カバーを光源ユニット取り出し口に固定したときときの様子を、照明ユニット、光源ユニット、ベース部材とともに示す斜視図。
【図34】回転操作部が、固定解除位置にあるときの図33の矢印d方向から見た斜視図。
【図35】回転操作部が、固定位置にあるときの図33の矢印d方向から見た斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明が適用される画像投影装置としてのプロジェクタの実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1とスクリーンなどの投影面101とを示す斜視図である。なお、以下の説明では、投影面101の法線方向をX方向、投影面の短軸方向(上下方向)をY方向、投影面101の長軸方向(水平方向)をZ方向とする。
図1に示すように、プロジェクタ1の上面には、投影画像Pが出射する透過ガラス51が設けられており、透過ガラス51から出射した投影画像Pが、スクリーンなどの投影面101に投影される。
また、プロジェクタ1の上面には、ユーザーがプロジェクタ1を操作するための操作部83が設けられている。また、プロジェクタ1の側面には、ピント調整のためのフォーカスレバー33が設けられている。
【0011】
図2は、プロジェクタ1から投影面101までの光路図である。
プロジェクタ1は、光源を備えた不図示の光源ユニットと、光源からの光を用いて画像を形成する画像形成部Aとを有している。画像形成部Aは、画像形成素子としてのDMD12(Digital Mirror Device)を備えた画像形成ユニット10と、光源からの光を、折り返してDMD12に照射して光像を生成する照明ユニット20とで構成されている。また、画像を投影面101に投影するための投影光学系Bを有している。投影光学系Bは、透過型の屈折光学系を少なくとも一つ含み、正のパワーを有する共軸系の第1光学系70を備えた第1光学ユニット30と、折り返しミラー41と正のパワーを有する曲面ミラー42とを備えた第2光学ユニット40とで構成されている。
【0012】
DMD12は、不図示の光源の光が照明ユニット20によって照射され、この照明ユニット20によって照射された光を変調することで画像を生成する。DMD12によって生成された光像は、第1光学ユニット30の第1光学系70、第2光学ユニット40の折り返しミラー41、曲面ミラー42を介して、投影面101に投影される。
【0013】
図3は、プロジェクタ1の内部構成を示す概略斜視図である。
図3に示すように、画像形成ユニット10、照明ユニット20、第1光学ユニット30、第2光学ユニット40が、投影面および投影像の像面と平行な方向のうち図中Y方向に並べて配置されている。また、照明ユニット20の図中右側には、光源ユニット60が配置されている。
【0014】
なお、図3に示す符号32a1、32a2は、第1光学ユニット30のレンズホルダー32の脚部であり、符号262は、画像形成ユニット10を照明ユニット20にネジ止めするためのネジ止め部である。
【0015】
次に、各ユニットの構造について、詳細に説明する。
【0016】
まず、光源ユニット60について説明する。
図4は、光源ユニット60の概略斜視図である。
光源ユニット60は、光源ブラケット62を有しており、光源ブラケットの上部にハロゲンランプ、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプなどの光源61が装着さている。また、光源ブラケット62には、電源ユニット80(図14参照)に接続された不図示の電源側コネクタと接続するコネクタ部62aが設けられている。
【0017】
また、光源ブラケット62の上部の光源61の光出射側には、図示しないリフレクタなどが保持されたホルダ64がネジ止めされている。ホルダ64の光源61配置側と反対側の面には、出射窓63が設けられている。光源61から出射した光は、ホルダに保持された不図示のリフレクタにより出射窓に集光され、出射窓63から出射する。
【0018】
また、ホルダ64の上面と、ホルダの下面のX方向両端には、光源ユニット60を照明ユニット20の照明ブラケット26(図6参照)に位置決めするため光源位置決め部64a1〜64a3が設けられている。ホルダ64の上面に設けられた光源位置決め部64a3は突起形状であり、ホルダ64の下面に設けられた2つの光源位置決め部64a1,64a2は穴形状となっている。
【0019】
また、ホルダ64の側面には、光源61を冷却するための空気が流入する光源給気口64bが設けられており、ホルダ64の上面には、光源61の熱により加熱された空気が排気される光源排気口64cが設けられている。
【0020】
光源ブラケット62には、後述するように吸気ブロワ91(図21など参照)から吸気された空気が流入する通過部65が設けられている。また、通過部65の図中手前側の空気流入側には、上記通過部65へ流入する空気の一部を、光源ユニット60と後述する開閉カバー54(図7参照)との間に流すための開口部65aが設けられている。なお、光源ユニット60の冷却については、後述する。
【0021】
また、図4に示す光源位置決め突起64a3が設けられた平面部64d2、光源位置決め穴64a1,64a2が設けられた平面部64d1は、後述するように、開閉カバーの押圧手段により押されたときに、照明ブラケットに突き当る突き当て部である。
【0022】
次に、照明ユニット20について説明する。
図5は、照明ユニット20に収納された光学系部品を、他のユニットとともに示す斜視図である。
図5に示すように、照明ユニット20は、カラーホイール21、ライトトンネル22、2枚のリレーレンズ23、シリンダミラー24、凹面ミラー25を有しており、これらは、照明ブラケット26に保持されている。照明ブラケット26は、2枚のリレーレンズ23、シリンダミラー24、凹面ミラー25が収納される筐体状の部分261を有しており、この筐体状の部分261の4つの側面部のうち、図中右側のみ側面を有し、他の3面は、開口した形状となっている。そして、図中X方向の奥側の側面部開口には、OFF光板27(図6参照)が取り付けられており、図中X方向手前側の側面部開口には、いずれの図面にも図示されていないカバー部材が取り付けられる。これにより、照明ブラケット26の筐体状の部分261に収納される2枚のリレーレンズ23、シリンダミラー24、凹面ミラー25は、照明ブラケット26と、OFF光板27(図6参照)と、いずれの図面にも図示されていないカバー部材とにより覆われる。
【0023】
また、照明ブラケット26の筐体状の部分261の下面には、DMD12が露出するための照射用貫通孔26dを有している。
【0024】
また、照明ブラケット26には、3つの脚部29を有している。これら脚部29は、プロジェクタ1のベース部材53(図19参照)に当接して、照明ブラケット26に積み重ねて固定される第1光学ユニット30、第2光学ユニット40の重量を支持している。また、脚部29を設けることにより、画像形成ユニット10のDMD12を冷却するための冷却手段としてのヒートシンク13(図6参照)に、後述するように、外気が流入するための空間を形成する。
【0025】
なお、図5に示す符号32a3、32a4は、第1光学ユニット30のレンズホルダー32の脚部であり、符号45a3は、第2光学ユニット40のネジ止め部45a3である。
【0026】
図6は、照明ユニット20と投影レンズユニット31と画像形成ユニット10とを図5のA方向から見た斜視図である。
照明ブラケット26の筐体状の部分261の上部には、図中Y方向に対して直交する上面26bが設けられている。この上面26bの4角には、第1光学ユニット30をネジ止めするためのネジが貫通する貫通孔が設けられている(図6では、貫通孔26c1と26c2とが図示されており、残りの貫通孔については、不図示)。また、図中X方向手前側の貫通孔26c1,26c2に隣接して、第1光学ユニット30を照明ユニット20に位置決めするための位置決め孔26e1,26e2が設けられている。図中X方向手前側に設けられた2個の位置決め孔のうち、カラーホイール21配置側の位置決め孔26e1は、位置決めの主基準であり、丸穴形状となっており、カラーホイール21配置側と反対側の位置決め孔26e2は、位置決めの従基準であり、Z方向に延びる長穴となっている。また、各貫通孔26c1,26c2の周囲は、照明ブラケット26の上面26bよりも突出しており、第1光学ユニット30をY方向に位置決めするための位置決め突起26fとなっている。位置決め突起26fを設けずに、Y方向の位置精度を高める場合、照明ブラケット26の上面全体の平面度を高める必要があり、コスト高になる。一方、位置決め突起26fを設けることで、位置決め突起26fの部分だけ、平面度を高めればよいので、コストを抑えて、Y方向の位置精度を高めることができる。
【0027】
また、照明ブラケット26上面の開口部には、投影レンズユニット31の下部が嵌合する遮光板262が設けられており、上方から筐体状の部分261内への光の進入を防いでいる。
【0028】
また、照明ブラケット26の上面26bの貫通孔26c1,26c2の間は、後述するように、第2光学ユニット40を、第1光学ユニット30にネジ止めする際に邪魔とならないように切り欠いている。
【0029】
照明ブラケット26のカラーホイール21側端部(図中Z方向手前側)には、前述の光源ユニット60のホルダ64上面に設けられた突起状の光源位置決め部64a3(図4参照)が嵌合する上下方向に貫通孔が形成された筒状の光源被位置決め部26a3が設けられている。また、この光源被位置決め部26a3の下方には、ホルダ64の光源ブラケット62側に設けられた2つの穴形状の光源位置決め部64a1,64a2が嵌合する突起状の2個の光源被位置決め部26a1,26a2が設けられている。そして、ホルダ64の3つの光源位置決め部64a1〜64a3が、照明ユニット20の照明ブラケット26に設けられた3箇所の光源被位置決め部26a1〜26a3に嵌合することで、光源ユニット60は、照明ユニット20に位置決め固定される(図3参照)。
【0030】
また、照明ブラケット26には、カラーホイール21、ライトトンネル22を覆う、照明カバー28が取り付けられている。
【0031】
図7は、照明ユニット20内での光の光路Lを説明する図である。
カラーホイール21は、円盤形状のものであり、カラーモータ21aのモータ軸に固定されている。カラーホイール21には、回転方向にR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)などのフィルタが設けられている。光源ユニット60のホルダ64に設けられた不図示のリフレクタにより集光された光は、出射窓63を通って、カラーホイール21の周端部に到達する。カラーホイール21の周端部に到達した光は、カラーホイール21の回転により時分割でR、G,Bの光に分離される。
【0032】
カラーホイール21により分離された光は、ライトトンネル22へ入射する。ライトトンネル22は、四角筒形状であり、その内周面が鏡面となっている。ライトトンネル22に入射した光は、ライトトンネル22内周面で複数回反射しながら、均一な面光源にされてリレーレンズ23へ向けて出射する。
【0033】
ライトトンネル22を抜けた光は、2枚のリレーレンズ23を透過し、シリンダミラー24、凹面ミラー25により反射され、DMD12の画像生成面上に集光して結像される。
【0034】
次に、画像形成ユニット10について、説明する。
図8は、画像形成ユニット10の斜視図である。
図8に示すように画像形成ユニット10は、DMD12が装着されるDMDボード11を備えている。DMD12は、マイクロミラーが格子状に配列された画像生成面を上向きにしてDMDボード11に設けられたソケット11aに装着されている。DMDボード11には、DMDミラーを駆動するための駆動回路などが設けられている。DMDボード11の裏面(ソケット11aが設けられた面と反対側の面)には、DMD12を冷却するための冷却手段としてのヒートシンク13が固定されている。DMDボード11のDMD12が装着される箇所は、貫通しており、ヒートシンク13には、この不図示の貫通孔に挿入される突起部13a(図7参照)が形成されている。この突起部13aの先端は、平面状になっている。突起部13aを不図示の貫通孔に挿入して、DMD12の裏面(画像生成面と反対側の面)に突起部13a先端の平面部を当接させている。この平面部やDMD12の裏面のヒートシンク13が当接する箇所に弾性変形可能な伝熱シートを貼り付けて、突起部13aの平面部とDMD12の裏面との密着性を高めて、熱伝導性を高めてもよい。
【0035】
ヒートシンク13は、固定部材14により、DMDボード11のソケット11aが設けられた面と反対側の面に加圧されて固定される。固定部材14は、DMDボード11の裏面の図中右側の部分に対向する板状の固定部14aと、DMDボード11の裏面の図中左側の部分に対向する板状の固定部14aとを有している。各固定部のX方向一端付近と他端付近とには、左右の固定部を連結するように設けられた押圧部14bを有している。
【0036】
ヒートシンク13は、画像形成ユニット10を照明ブラケット26(図6参照)にネジ止めすると、固定部材14により、DMDボード11のソケット11aが設けられた面と反対側の面に加圧されて固定される。
【0037】
以下に、画像形成ユニット10の照明ブラケット26の固定について、説明する。まず、DMD12が、先の図5で示した照明ユニット20の照明ブラケット26下面に設けられた照射用貫通孔26dの開口面と対向するように画像形成ユニット10を、照明ブラケット26に位置決めする。次に、固定部14aに設けられた不図示の貫通孔と、DMDボード11の貫通孔15とを貫通するように図中下側からネジを挿入し、ネジを照明ブラケット26に設けられたネジ止め部262(図3参照)の下面に設けられたネジ穴にねじ込んで、画像形成ユニット10を照明ブラケット26に固定する。また、照明ブラケット26に設けられたネジ止め部262にネジをねじ込んでいくと、押圧部14bが、ヒートシンク13をDMDボード側押圧していく。これにより、ヒートシンク13が、固定部材14により、DMDボード11のソケット11aが設けられた面と反対側の面に加圧されて固定される。
【0038】
このように、画像形成ユニット10は、照明ブラケット26に固定され、先の図5に示した3つの脚部29は、画像形成ユニット10の重量も支持している。
【0039】
DMD12の画像生成面には、可動式の複数のマイクロミラーが格子状に配列されている。各マイクロミラーは鏡面をねじれ軸周りに所定角度傾斜させることができ、「ON」と「OFF」の2つの状態を持たせることができる。マイクロミラーが「ON」のときは、先の図7の矢印L2に示すように、光源61からの光を第1光学系70(図2参照)に向けて反射する。「OFF」のときは、先の図6に示す照明ブラケット26の側面に保持されたOFF光板27に向けて光源61からの光を反射する(図7の矢印L1参照)。従って、各ミラーを個別に駆動することにより、画像データの画素ごとに光の投射を制御することができ、画像を生成することができる。
【0040】
不図示のOFF光板27に向けて反射された光は、熱となって吸収され外側の空気の流れで冷却される。
【0041】
次に、第1光学ユニット30について、説明する。
図9は、第1光学ユニット30を、照明ユニット20と画像形成ユニット10とともに示す斜視図である。
図9に示すように、第1光学ユニット30は、照明ユニット20の上方に配置されており、複数のレンズで構成された第1光学系70(図2参照)を保持した投影レンズユニット31と、この投影レンズユニット31を保持するレンズホルダー32とを有している。レンズホルダー32には、下方へ延びる4つの脚部32a1〜32a4が設けられており(図9には、脚部32a2,32a3のみ図示されている。脚部32a1は、図3参照、脚部32a4は、図5参照)、各脚部32a1〜32a4の底面には、照明ブラケット26にねじ止めされるためのネジ穴が形成されている。
【0042】
また、投影レンズユニット31には、フォーカスギヤ36が設けられており、フォーカスギヤ36には、アイドラギヤ35が噛み合っている。アイドラギヤ35には、レバーギヤ34が噛み合っており、レバーギヤ34の回転軸には、フォーカスレバー33が固定されている。フォーカスレバー33の先端部分は、先の図1に示すように、装置本体から露出している。
【0043】
フォーカスレバー33を動かすと、レバーギヤ34、アイドラギヤ35を介して、フォーカスギヤ36が回動する。フォーカスギヤ36が回動すると、投影レンズユニット31内の第1光学系70を構成する複数のレンズが、それぞれ所定の方向へ移動し、投影画像のピントが調整される。
【0044】
また、レンズホルダー32には、4箇所、第2光学ユニット40を第1光学ユニット30にネジ止めするためのネジ48が貫通するネジ貫通孔32c1〜32c3を有している(図9では、3個のネジ貫通孔が図示されており、各ネジ貫通孔32c1〜32c3には、ネジ48を貫通させた様子が示されており、図で見えているのは、ネジ48のネジ部の先端側である。)。また、各ネジ貫通孔32c1〜32c4の周囲は、レンズホルダー32の面から突出した第2光学ユニット位置決め突起32d1〜32d3が形成されている(図9では、32d1〜32d3が図示されている)。
【0045】
図10は、図9のA−A断面図である。
図10に示すように、脚部32a1,32a2には、被位置決め突起32b1,32b2が、設けられている。そして、図中右側の被位置決め突起32b1は、照明ブラケット26の上面26bに設けられた位置決めの主基準である丸穴形状の位置決め孔26e1に、図中左側の被位置決め突起32b2は、位置決めの従基準である長穴形状の位置決め孔26e2にそれぞれ挿入されて、Z軸方向、X軸方向の位置決めがなされる。そして、照明ブラケット26上面26bに設けられた貫通孔26c1〜26c4にネジ37を挿入し、レンズホルダー32の各脚部32a1〜32a4に設けられたネジ穴にネジ37をねじ止めすることで、第1光学ユニット30が照明ユニット20に位置決め固定される。
【0046】
投影レンズユニット31のレンズホルダー32よりも上部側は、後述する第2光学ユニットのミラーホルダー45(図12参照)により覆われている。なお、先の図3に示すように、投影レンズユニット31のレンズホルダー32よりも下部側のレンズホルダー32と照明ユニット20の照明ブラケット26の上面26bとの間の部分は、露出しているが、投影レンズユニット31は、レンズホルダー32と嵌合しているため、この露出部から、画像の光路へ光が入り込むことはない。
【0047】
次に、第2光学ユニット40について説明する。
図11は、第2光学ユニット40が備える第2光学系を、投影レンズユニット31と照明ユニット20と画像形成ユニット10とともに示す斜視図である。
図11に示すように、第2光学ユニット40は、第2光学系を構成する折り返しミラー41と、凹面状の曲面ミラー42とを備えている。曲面ミラー42の光を反射する面は、球面、回転対称非球面、自由曲面形状などにすることができる
【0048】
図12は、第2光学ユニット40を、第1光学ユニット30、照明ユニット20、画像形成ユニット10とともに示す斜視図である。
図12に示すように、第2光学ユニット40は、曲面ミラー42から反射した光像を透過するとともに、装置内の光学系部品を防塵するための透過ガラス51も備えている。
【0049】
第2光学ユニット40は、折り返しミラー41と透過ガラス51とを保持するミラーブラケット43と、曲面ミラー42を保持する自由ミラーブラケット44と、ミラーブラケット43および自由ミラーブラケット44が取り付けられるミラーホルダー45とを有している。
【0050】
ミラーホルダー45は、箱型の形状をしており、上面、下面および図中X方向奥側が開口しており、上から見たとき、略コの字状の形状をしている。ミラーホルダー45の上部開口のZ方向手前側と奥側とのそれぞれでX方向に延びる縁部は、図中X方向手前側端部からX方向奥側へ行くにつれて、上昇するように傾斜した傾斜部と、図中X方向と平行な平行部とで構成されており、傾斜部が、平行部より図中X方向手前側にある。また、ミラーホルダー45の上部開口の図中X方向手前側のZ方向に延びる縁部は、図中Z方向と平行になっている。
【0051】
ミラーブラケット43は、ミラーホルダー45の上部に取り付けられる。ミラーブラケット43は、ミラーホルダー45の上部開口縁部の傾斜部と当接する図中X方向手前側端部からX方向奥側へ行くにつれて、上昇するように傾斜した傾斜面43aと、ミラーホルダー45の上部開口部縁部の平行部と当接するX方向に平行な平行面43bとを有している。傾斜面43aと平行面43bとは、それぞれ開口部を有しており、傾斜面43aの開口部を塞ぐように、折り返しミラー41が保持されており、平行面43bの開口部を塞ぐように透過ガラス51が保持されている。
【0052】
折り返しミラー41は、板バネ状のミラー押さえ部材46によりZ方向両端が、ミラーブラケット43の傾斜面43aに押し付けられることにより、ミラーブラケット43の傾斜面43aに位置決め保持されている。折り返しミラー41のZ方向の一方側端部には、2個のミラー押さえ部材46により固定されており、他方側端部には、1個のミラー押さえ部材46により固定されている。
【0053】
透過ガラス51は、Z方向両端が、板バネ状のガラス押さえ部材47によりミラーブラケット43の平行面43bに押し付けられることにより、ミラーブラケット43に位置決め固定されている。透過ガラス51は、Z方向両端それぞれ1個のガラス押さえ部材47により保持されている。
【0054】
曲面ミラー42を保持する自由ミラーブラケット44は、図中X方向奥側から手前側へ向けて下降するように傾斜した腕部44aをZ軸方向手前側と奥側とに有している。また、自由ミラーブラケット44は、腕部44aの上部でこれら二つの腕部44aを連結する連結部44bを有している。自由ミラーブラケット44は、ミラーホルダー45の図中X方向奥側の開口を曲面ミラー42が覆うように、腕部44aがミラーホルダー45に取り付けられている。
【0055】
曲面ミラー42は、透過ガラス51側端部の略中央部が、板バネ状の自由ミラー押さえ部材49により自由ミラーブラケット44の連結部44bに押し付けられ、第1光学系側の図中Z軸方向両端が、ネジにより自由ミラーブラケット44の腕部44aに固定されている。
【0056】
第2光学ユニット40は、第1光学ユニット30のレンズホルダー32に積載固定される。具体的には、ミラーホルダー45の下部には、レンズホルダー32の上面と対向する下面451が設けらており、この下面451には、第1光学ユニット30にネジ止めするための筒状形状のネジ止め部45a1〜45a3が4箇所、形成されている(ネジ止め部45a1、45a2は、図11参照。ネジ止め部45a3は、図5参照、残りのネジ止め部は、不図示)。第2光学ユニット40は、第1光学ユニット30のレンズホルダー32に設けられた各ネジ貫通孔32c1〜32c3にネジ48を貫通させ、各ネジ止め部45a1〜45a3にネジ48をネジ止めすることにより、第1光学ユニット30にネジ止めされる。このとき、第2光学ユニット40のミラーホルダー45の下面が、レンズホルダー32の第2光学ユニット位置決め突起32d1〜32d4と当接して、第2光学ユニット40は、Y方向に位置決めされて固定される。
【0057】
第2光学ユニット40を第1光学ユニット30のレンズホルダー32に積載固定すると、先の図9に示すように、投影レンズユニット31のレンズホルダー32よりも上部の部分が、第2光学ユニット40のミラーホルダー45内に収納される。また、第2光学ユニット40を、レンズホルダー32に積載固定したとき、曲面ミラー42とレンズホルダー32との間には、隙間があり、その隙間にアイドラギヤ35(図9参照)入り込んでいるような形となる。
【0058】
図13は、第1光学系70から投影面101(スクリーン)までの光路を示す斜視図である。
第1光学系70を構成する投影レンズユニット31を透過した光束は、折り返しミラー41と曲面ミラー42との間で、DMD12で生成された画像に共役な中間像を形成する。この中間像は、折り返しミラー41と曲面ミラー42との間に曲面像として結像される。次に、中間像を結像した後の発散する光束は、凹面状の曲面ミラー42に入射し、収束光束になり、曲面ミラー42により中間像を「さらに拡大した画像」にして投影面101に投影結像する。
【0059】
このように、投影光学系を、第1光学系70と、第2光学系とで構成し、第1光学系70と第2光学系の曲面ミラー42との間に中間像を形成し、曲面ミラー42で拡大投影することで、投影距離を短くでき、狭い会議室などでも使用することができる。
【0060】
また、図13に示すように、照明ブラケット26には、第1光学ユニット30、第2光学ユニット40が積載固定される。また、画像形成ユニット10も固定される。よって、照明ブラケット26の脚部29が、第1光学ユニット30、第2光学ユニット40および画像形成ユニット10の重量を支える形でベース部材53に固定される。
【0061】
図14は、装置内の各ユニットの配置関係を示した模式図である。
図に示すように、画像形成ユニット10、照明ユニット20、第1光学ユニット30、第2光学ユニット40は、投影面の短軸方向であるY方向に積層配置されており、光源ユニット60は、画像形成ユニット10、照明ユニット20、第1光学ユニット30、第2光学ユニット40が積層された積層体に対して投影面の長軸方向であるZ方向に配置されている。このように、本実施形態においては、画像形成ユニット10、照明ユニット20、第1光学ユニット30、第2光学ユニット40および光源ユニットが、投影画像および投影面101に対して平行な方向であるY方向またはZ方向に並べて配置されている。さらに具体的には、画像形成ユニット10と照明ユニット20とからなる画像形成部Aと、第1光学ユニット30と第2光学ユニット40とからなる投影光学部Bとが積層された方向に対して直交する方向に光源ユニット60が画像形成部Aに連結されている。また、画像形成部Aと光源ユニット60とは、ベース部材53に平行な同一の直線上に配置されている。また、画像形成部Aと投影光学部Bとは、ベース部材53に垂直な同一の直線上に配置され、ベース部材53側から、画像形成部A、投影光学部Bの順番で配置されている。これにより、装置の設置スペースが投影面101に投影された投影画像の面に対して直交する方向に取られるのを抑制することができる。これにより、画像投影装置を机などの上に載せて使用する場合、狭い室内においても装置が、机や椅子の配置の邪魔になるのを抑制することができる。
【0062】
また、本実施形態においては、光源ユニット60の上方に、光源61やDMD11に電力を供給するための電源ユニット80が積層配置されている。これら光源ユニット60、電源ユニット80、画像形成部A、投影光学部Bは、上述のプロジェクタの上面と、ベース部材53と、プロジェクタ1の周囲を覆う後述の外装カバー59(図19参照)からなるプロジェクタ1の容器に収納されている。
【0063】
図15は、本実施形態のプロジェクタ1の使用例を示す図であり、図16、図17は、従来のプロジェクタ1Aの使用例を示す図である。
図15〜図17に示すように、プロジェクタ1は、例えば会議室などで使用する場合、プロジェクタ1をテーブル100に置いてホワイトボードなどの投影面101に画像を投影して使用される。
【0064】
図16に示すように、従来のプロジェクタ1Aは、DMD12(画像生成素子)、照明ユニット20、第1光学系70、第2光学系(曲面ミラー42)が、投影画像の面に対して直交する方向に直列に並べて配置されている。よって、プロジェクタ1Aの投影面に対して直交する方向(X方向)に長くなり、プロジェクタ1Aが、投影面101に対して直交する方向にスペースをとってしまう。投影面101に投影された画像を見る人が座る椅子や、使用する机は、一般的に投影面に対して直交する方向に配置するため、プロジェクタが、投影面に対して直交する方向にスペースを取ると、それだけ、椅子の配置スペースや机の配置スペースが制限されて、利便性が悪い。
【0065】
図17に示すプロジェクタ1Bは、DMD12(画像形成素子)、照明ユニット20、第1光学系70が、投影画像の面と平行に直列に並べて配置されている。よって、図18に示すプロジェクタ1Bに比べて、投影面101に対して直交する方向の長さを短くすることができる。しかしながら、図17に示すプロジェクタ1Bは、光源61が、照明ユニット20に対して投影画像の面に対して直交する方向に配置されているため、プロジェクタの投影面101に対して直交する方向の長さを十分に短くすることができない。
【0066】
一方、図15に示す本実施形態のプロジェクタ1においては、画像形成ユニット10と照明ユニット20とからなる画像形成部A、および第1光学ユニット30と折り返しミラー41とからなる投影光学部Bとを、投影面101および投影面101に投影された投影画像の像面に対して平行な方向のうち図中Y方向に直列に並べて配置している。また、光源ユニット60と、照明ユニット20とが、投影面101に投影された投影画像の面に対して平行な方向のうち図中Z方向に直列に並べて配置している。すなわち、本実施形態のプロジェクタ1は、光源ユニット60、画像形成ユニット10、照明ユニット20および第1光学ユニット30と、折り返しミラー41とは、投影面101に投影された投影画像の面に対して平行な方向(図中Z方向またはY方向)に配置された構造となっており、光源ユニット60、画像形成ユニット10、照明ユニット20および第1光学ユニット30と、折り返しミラー41のそれぞれが投影面および投影画像の像面に平行に配置されているのである。このように、光源ユニット60、画像形成ユニット10、照明ユニット20および第1光学ユニット30と、折り返しミラー41とを、投影面101に投影された投影画像の面に対して平行な方向(図中Z方向またはY方向)に配置したので、図15に示すように、図16や図17に示したプロジェクタに比べて投影面101に対して直交する方向(図中X方向)の長さを短くすることができる。これにより、プロジェクタ1が椅子の配置スペースや机の配置スペースの阻害となるのを抑制することができ、利便性の高いプロジェクタ1を提供することができる。
【0067】
また、本実施形態においては、先の図14に示すように、光源ユニット60の上方に、光源61やDMD11に電力を供給するための電源ユニット80が積層配置されている。これにより、プロジェクタ1のZ方向も短くなっている。
【0068】
図18は、本実施形態のプロジェクタ1の別の使用例について説明する図である。
図18に示すように、本実施形態のプロジェクタ1は、天井105に吊り下げて使用することもできる。この場合も、本実施形態のプロジェクタ1は、投影面101に対して直交する方向に短いので、天井105にプロジェクタ1を設置する際、天井105に配置された照明器具106に干渉することなく、設置することができる。
【0069】
また、本実施形態においては、第2光学系を折り返しミラー41と曲面ミラー42とで構成しているが、第2光学系を曲面ミラー42のみで構成してもよい。また、折り返しミラー41は、平面ミラーでも正の屈折力を持ったミラーでも負の屈折力を持ったミラーでもよい。また、本実施形態においては、曲面ミラー42として凹面ミラーを用いているが、凸面ミラーを用いることもできる。この場合は、第1光学系70と曲面ミラー42との間で中間像を形成しないように第1光学系70を構成する。
【0070】
光源61は、経時使用で寿命を迎えるので、定期的な交換が必要である。このため、本実施形態においては、光源ユニット60は、装置本体から着脱可能に設けられている。
【0071】
図19は、プロジェクタ1の設置面側を見た斜視図である。
図19に示すように、プロジェクタ1の底面を構成するベース部材53には、開閉カバー54が設けられており、開閉カバー54には、回転操作部54aが設けられている。回転操作部54aを回転すると、開閉カバー54と装置本体との固定が解除され、開閉カバー54が、装置本体から取り外し可能となる。また、ベース部材53の開閉カバー54のX方向に隣接する箇所には、電源吸気口56が設けられている。
【0072】
また、図19に示すように、プロジェクタ1の外装カバー59の一方のY−X平面には、吸気口84と、パソコンなどの外部装置から画像データなどが入力される外部入力部88が設けられている。
【0073】
図20は、開閉カバー54を装置から取り外した様子を示す斜視図である。
開閉カバー54を取り外すと、図20に示すように、光源ユニット60の光源ブラケット62の光源61が装着された側と反対側の面が露出する。光源ブラケット62には、取っ手部66が、光源ブラケット62に対して図中点線で示すO1を回転中心にして回動自在に取り付けられている。
【0074】
光源ユニット60を装置本体から取り出すときは、取っ手部66を回動させて取っ手部66を掴んで図中手前側へ引き出すことで、光源ユニット60は、装置本体の開口部から取り外される。光源ユニット60を装置本体に装着するときは、装置本体の開口部から光源ユニット60を挿入する。光源ユニット60を装置本体への挿入していくと、先の図4に示したコネクタ部62aが装置本体の不図示の電源側コネクタと接続する。また、同図に示したホルダ64の3つの光源位置決め部64a1〜64a3が、先の図6に示した照明ユニット20の照明ブラケット26に設けられた3つの光源被位置決め部26a1〜26a3に嵌合し、光源ユニット60が装置本体に位置決めされる。これにより、光源ユニット60の装着が完了する。そして、開閉カバー54をベース部材53に取り付ける。本実施形態においては、光源ユニット60に取って部66を設けているが、図20に示すように、開閉カバー54側へ突出して設けられた通過部65を取っ手部としてもよい。なお、開閉カバー54の詳細については、後述する。
【0075】
また、ベース部材53には、3箇所脚部55が設けられており、この脚部55を回転させることで、ベース部材53からの突出量が変更され、高さ方向(Y方向)の調整を行うことができるようになっている。
【0076】
また、図20に示すように、外装カバー59の他方のY−X平面には、排気口85が設けられている。
【0077】
図21は、本実施形態のプロジェクタ1内の空気の流れを説明する説明図である。この図は、プロジェクタ1を投影面101に対して直交する方向(X方向)から見た図である。
図21に示すように、プロジェクタ1の側面の一方(図中左側)にプロジェクタ1内に外気を取り込むための開口した吸気口84が設けられており、プロジェクタ1の側面の他方(図中右側)にプロジェクタ1内の空気を排気する開口した排気口85が設けられている。また、排気口85と対向するように、排気ファン86が設けられている。
【0078】
排気口85と吸気口84の一部は、プロジェクタ1を投影面101に対して直交する方向(X方向)から見たとき、光源ユニット60と操作部83との間となるように設けられている。これにより、吸気口84から取り込まれた外気は、先の図12に示す第2光学ユニット40のミラーホルダ45のZY平面や曲面ミラー42の裏面にまわりこんで、ミラーホルダ45や曲面ミラー42の裏面に沿いながら、吸気口84へ向かって移動する。光源ユニット60の上部に配置された電源ユニット80は、図中Z方向から見たとき、アーチ状の形状をしており、ミラーホルダ45や曲面ミラー42の裏面に沿いながら、吸気口84へ向かって移動してきた空気は、電源ユニット80に囲われた空間へ流れ、排気口85から排出される。
【0079】
このように、排気口85と吸気口84の一部が、プロジェクタ1を投影面101に対して直交する方向(X方向)から見たとき、光源ユニット60と操作部83との間となるように設けることで、光源ユニット60と操作部83との間を通って、排気口85から排出される気流を生じさせることができる。
【0080】
また、照明ユニット20のカラーホイール21を回転駆動させるためのカラーモータ21a(図5参照)の周囲の空気が吸引できるような箇所に光源ブロワ95が配置されている。これにより、光源ブロワ95の吸気により発生する気流でカラーモータ21aを冷却することができる。
【0081】
光源ブロワ95により吸引された空気は、光源ダクト96を通って、ホルダ64の光源給気口64b(図4参照)へ流入する。また、光源ダクト96へ流入した空気の一部は、光源ダクト96の外装カバー59(図19参照)との対向面に形成された開口部96aから光源ハウジング97と外装カバー59との間に流れる。
【0082】
光源ダクト96の開口部96aから光源ハウジング97と外装カバー59との間に流れてきた空気は、光源ハウジング97と外装カバー59とを冷却した後、排気ファン86によって排気口85から排出される。
【0083】
また、光源給気口64bへと流れた空気は、光源61へ流入し、光源61を冷却した後、ホルダ64の上面に設けられた光源排気口64cから排気される。光源排気口64cから排気された空気は、光源ハウジング97上面の開口部から電源ユニット80に囲われた空間へ排気される。その後、第2光学ユニット40を周り込んで電源ユニット80の囲われた空間に流れ込んできた低温の空気と混ざった後、排気ファン86により排気口85から排出される。このように、光源排気口64cから排気された高温の空気が、外気と混合させてから、排気することにより、排気口85から排気される空気が高温となるのを抑制することができる。
【0084】
また、ユーザーが操作する操作部83は、ユーザーが操作しやすいように、装置の上面に設けるのが好ましい。しかし、本実施形態においては、プロジェクタ1上面に、投影面101に画像を投影するための透過ガラス51を設けているため、プロジェクタをY方向から見たとき、光源61と重なる位置に、操作部83を設ける必要がある。
【0085】
本実施形態においては、光源ユニット60と操作部83との間に吸気口84から排気口85へ向かって流れる気流で、光源61を冷却して高温となった空気を、排気口へ向けて排気するので、この高温の空気が、操作部83へ移動するのを抑制することができる。これにより、光源61を冷却して高温となった空気で、操作部83が温度上昇するのを抑制することができる。また、吸気口84から第2光学ユニット40を周り込んで、排気口85へ向かって流れる空気の一部は、操作部83の真下を通って、操作部83を冷却する。このことも、操作部83の温度上昇を抑制することができる。
【0086】
また、排気ファン86による吸気により、先の図19に示したベース部材53に設けられた電源吸気口56から外気が吸気される。光源ハウジング97よりも図中X方向奥側には、光源61に安定した電力(電流)を供給するための不図示のバラスト基板が配置されており、電源吸気口56から吸引された外気は、光源ハウジング97と不図示のバラスト基板との間を上方へ移動しながら、バラスト基板を冷却する。その後、バラスト基板の上方に配置されている電源ユニット80で囲われた空間に流れた後、排気ファン86により排気口85から排気される。
【0087】
本実施形態では、吸気口84から排気口85へ向かう気流を発生させるファンを、排気ファン86として、排気側に設けているので、吸気口にファンを設ける場合に比べて、吸気口から装置内に供給される空気の供給量を増やすことができる。これは、吸気口84にファンを設けた場合、ファンの空気を送り出す方向に、第2光学ユニット40があるため、第2光学ユニット40によって、ファンから装置内部へ供給される外気の風量が低下してしまう。一方、排気ファン86として、排気口85側にファンを設けた場合、通常、排気口85よりも排気側には、物体がないので、排気ファン86から排出される風量が減少することはない。よって、排気ファン86から排気された排気量と、同じだけの量の空気が吸気口84から取り入れられるので、結果的に、吸気口から装置内部へ供給される空気の供給量が低下することがない。よって、所定の風圧で、吸気口84から排気口85へ向けて空気を流すことができ、光源61から上昇してきた加熱空気を、吸気口84から排気口85への気流で、排気口85へ良好に向かわせることができる。
【0088】
また、装置本体の図中左下側には、画像形成ユニット10のヒートシンク13や、光源ユニット60光源ブラケット62などを冷却する冷却部120が配置されている。冷却部120は、吸気ブロワ91、垂直ダクト92、水平ダクト93を有している。
図23も参照して吸気ブロワ91から送り出した空気の流れを説明する。吸気ブロワ91は、吸気口84の下方に対向配置されており、吸気口84と対向する面から吸気口84を介して外気を吸気するとともに、吸気口と対向する面と反対側の面から装置内部の空気を吸気して、吸気ブロワ91の下方に配置された垂直ダクト92へ流入する。垂直ダクト92へ流入した空気は、下方へと移動し、垂直ダクト92の下方部で連結された水平ダクト93へ送れられる。
【0089】
水平ダクト93内には、DMD12の画像生成面の裏側に取り付けられたヒートシンク13が配置されており、ヒートシンク13が、水平ダクト93を流れる空気により冷却される。ヒートシンク13が冷却されることにより、効率よくDMD12を冷却することができ、DMD12が、高温になるのを抑制することができる。
【0090】
水平ダクト93内を移動してきた空気は、先の図4に示す光源ユニット60の光源ブラケット62に設けられた通過部65または開口部65aへ流入する。開口部65aへ流入した空気は、開閉カバー54と光源ブラケット62との間へと流れ、開閉カバー54を冷却する。
【0091】
一方、通過部65へ流入した空気は、光源ブラケット62を冷却した後、光源61の出射側とは反対側の部分へ流入し、光源61のリフレクタ67の反射面とは反対側を冷却することで、光源61のリフレクタ67を冷却する。したがって、通過部65を通過する空気は、光源ブラケット62と光源61の両方の熱を奪う。リフレクタ67付近を通過した空気は、光源ブラケット62の高さから排気ファン86の下部付近の高さまでの空気を導く排気ダクト94を通った後に、光源排気口64Cから排気された空気と合流し、流体ガイド87を通って、排気口85へ至る。排気ファン86により排気口85から排出される。また、開口部65aを通って開閉カバー54と光源ブラケット62との間へ流入した空気は、開閉カバー54を冷却した後、装置内部を移動して、排気ファン86により排気口85から排出される。
【0092】
図22は、冷却部120を、照明ユニット20および光源ユニット60とともに示す斜視図であり、冷却部と照明ユニット20と光源ユニット60との配置関係は、図示のようになっている。
図に示すように、照明ユニット20の画像形成ユニット10、第1光学ユニット30、第2光学ユニット40の重量を支える脚29により、水平ダクト93を、照明ユニット20の下方へ配置することができるスペースが確保できることがわかる。
【0093】
図23は、図22の断面図であり、矢印は、吸気ブロワ91から通過部65を経てリフレクタ67付近へ至る空気の流れである。吸気ブロワ91から流入した空気は、図示の矢印K0、K1、K3のように流れる。光源ブラケット62および通過部65がベース部材53に面するように光源ユニット60がプロジェクタ1に装着されているため、光源61のリフレクタ67を冷却するための流路およびヒートシンク13を冷却するための流路である水平ダクト93もベース部材53に設ける構造になるので、プロジェクタ1の投影面に対して垂直な方向の幅を小さくすることができる。
【0094】
図24は、ベース部材53と水平ダクト93と光源ブラケット62を示す斜視図である。
図に示すように、水平ダクト93は、プロジェクタ1のベース部材53に固定されており、その上面の一部が開口している。この開口部に画像形成ユニット10のヒートシンク13が貫通するように、画像形成ユニットが水平ダクト93上に配置される。
【0095】
図25は、水平ダクト93から光源ブラケット62への空気の流れを、下側から見た図であり、図26は、上側から見た図である。
図25、図26に示すように、水平ダクト93内を移動してきた空気は、光源ユニット60の光源ブラケット62に設けられた通過部65または開口部65aへ流入する。開口部65aへ流入した空気は、開閉カバー54と光源ブラケット62との間へと流れ、開閉カバー54を冷却する。したがって、開閉カバー54から熱を奪うことが可能になる。また、通過部65自体は、光源61側と開閉カバー54側の両方の空気で熱が奪われる。
【0096】
本実施形態においては、光源61として、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプなどを用いており、光源61は、発光すると高温となる。この光源からの熱伝導や輻射熱などにより光源ブラケット62、開閉カバー54も高温となる。光源61の寿命がきて、光源ユニット60を交換するときは、開閉カバー54や光源ブラケット62を手で摘むような作業をするため、開閉カバー54や光源ブラケット62の温度が低下しないと、光源ユニット60の交換作業ができないという不具合がある。しかし、本実施形態においては、上述したように、光源ブラケット62に通過部65を設け、そこに空気を流して光源ブラケット62を冷却するとともに、開閉カバー54と光源ブラケット62との間にも空気を流入させて、開閉カバー54も冷却している。これにより、開閉カバー54、光源ブラケット62の温度上昇を抑えることができる。これにより、装置の停止後、開閉カバー54、光源ブラケット62の温度をユーザーが掴める程度の温度にすばやく低下させることができる。よって、装置の使用中に光源61の寿命がきて、光源ユニット60の交換が必要となった場合、ユーザーが、開閉カバー54や取っ手部66を早い段階で掴むことができる。よって、従来よりも早い段階で、新品の光源ユニット60に取り替えることができ、装置のダウンタイムを短縮することができる。
【0097】
また、本実施形態においては、通過部65を、開閉カバー54に突出させ、光源ユニット60の交換の際に、通過部65をユーザーが掴んで取り出すための取って部としても利用可能となっている。通過部65は、上述したように、空気が流入して積極的に冷やされる部分であり、光源ブラケット62の中でも温度が低く抑えられる部分である。よって、この通過部65を取って部として利用可能に構成することにより、さらに、早い段階で新品の光源ユニット60に取り替えることができ、装置のダウンタイムをさらに短縮することができる。
【0098】
また、本実施形態においては、上述したように、光源ブラケット62に通過部65を設けて、光源ブラケット62を冷却することで、光源61の温度上昇を抑制している。よって、光源61へ流入させる空気の流量を、従来よりも少なくしても、良好に光源61を冷却することができる。これにより、光源ブロワ95の回転数(rpm)を落とすことができ、光源ブロワ95の風切り音を抑えることができ、装置の騒音を抑制することができる。また、光源ブロワ95の回転数(rpm)を落とすことができるので、装置の省電力化を図ることができる。また、風量の少ない小型の光源ブロワ95を用いることができ、装置の小型化を図ることができる。
【0099】
また、本実施形態のプロジェクタ1は、開閉カバー54に、光源ユニット60を装置本体側へ押圧する押圧手段が設けられており、開閉カバー54の押圧手段で光源ユニット60を押圧することで、光源ユニット60を装置本体に固定する。以下に、図面を用いて具体的に説明する。
【0100】
図27は、開閉カバー54を示す斜視図である。
図27に示すように、開閉カバー54は、回転操作部54aを取り付けるための開口部155を有しており、この開口部155の周囲には、3箇所、回転操作部54aを回転自在に開閉カバー54に取り付けるための爪部153a〜153cが設けられている。また、開閉カバー54の一端(図中左側端部)には、ベース部材53の開口部たる光源ユニット取り出し口53c(図32参照)の縁部に引っ掛けるための2個の引っ掛け部151を有している。また、上記引っ掛け部151と、開口部155との間には、光源ブラケット62の通過部65の両脇に当接して、光源ユニット60を光源ユニット60装着方向へ押圧する第2の押圧手段としての一対の押圧突起152が設けられている。また、開口部155の周囲の図中右側には、回転操作部54aが開閉カバー54から外れるのを抑制する外れ抑制突起154が設けられている。また、開口部155の周囲の押圧突起152側には、回転操作部54aが開閉カバー54の固定解除位置に到達したとき、回転操作部54aのロック部161が突き当る突き当て部156を有している。
【0101】
図28は、回転操作部54aを示す斜視図である。
図28に示すように、回転操作部54aのベースは、開閉カバー54の開口部155に収まるように開口部155の直径よりも若干直径が短い円形状となっている。この円形状の回転操作部54aに、開閉カバー54をベース部材53に固定にするための2個のロック部161(図中上下方向に設けられている)、円周方向に延び、径方向に突出した鍔部162が形成されている。鍔部162には、円周方向4箇所に切り欠き163が設けられている。また、4つの鍔部162のうち、回転操作部54aを開閉カバー54に組付ける際に、上記外れ抑制突起154と対向する図中手前側の鍔部162aは、一端側(図中左側)の径方向の高さM1よりも、他端側(図中右側)の径方向の高さM2が高くなっており、一端側から他端側に向けて径方向の高さが徐々に高くなるような形状となっている。また、この鍔部162aの他端側の径方向の高さM2は、他の鍔部162aの径方向高さよりも高くなっている。
【0102】
回転操作部54aの円周には、光源ユニット側(図中上方)へ向けて突出し、開閉カバー54をベース部材53に固定したとき、光源ブラケット62の通過部65に当接して、光源ユニット60を装着方向へ押圧する押圧手段として押圧部165が、2箇所設けられている(図中上側のロック部161の左隣と、図中下側のロック部161の右隣)。したがって、通過部65を距離の離れた2点で押し当てることができる。また、これら押圧部165よりも回転操作部54aの固定解除位置から固定位置へ回転操作部54aを回転させる(図では、反時計回り)ときの回転方向上流側に、上記回転方向上流側から押圧部165へ向けて、光源ユニット側へ徐々に突出するテーパ状のスロープ部164が設けられている。
【0103】
図29は、回転操作部54aを開閉カバー54に取り付ける様子を説明する斜視図である。
回転操作部54aを開閉カバー54の開口部155に組み付けるときは、まず、図29(a)に示すように、回転操作部54aの切り欠き163aを、爪部153aの位置に、切り欠き163cを、爪部153bの位置に、切り欠き163dを、爪部153cの位置にそれぞれ位置を合わせた後、回転操作部54aを、開閉カバー54の開口部155組み付ける。これにより、鍔部162が、爪部153a〜153cに当たることなく、回転操作部54aを開閉カバー54の開口部155に組み付けることができる。また、このとき、外れ抑制突起154と対向する鍔部162aの一端側付近が、外れ抑制突起154と対向している。
【0104】
回転操作部54aを開閉カバー54の開口部155に組み付けたら、回転操作部54aを図中矢印E方向(図中時計回り)に回転させる。すると、鍔部162が、爪部153a〜153cと開閉カバー54のベース面157との間に入り込む。また、鍔部162aが、外れ抑制突起154と当接する。この状態からさらに力を加えて回転操作部54aを回転させると、外れ抑制突起154が弾性変形して、鍔部162aを外れ抑制突起154が乗り越える。これにより、図29(b)に示すように、回転操作部54aが、開閉カバー54に回転自在に取り付けられる。外れ抑制突起154は、他の鍔部162とは、当接しないような位置に設けられているので、外れ抑制突起154が、回転操作部54aを操作して、開閉カバー54の固定を解除したり固定したりするときに、操作の抵抗となることはない。
【0105】
図29(b)の状態から、回転操作部54aを図中反時計回りに回転させていくと、鍔部162aの他端に突き当たり、外れ抑制突起154が、回転操作部54aの回転を規制する。これにより、回転操作部54aの切り欠き163a、163c、163dが、それぞれ爪部153a、153b、153cと対向する位置まで回転せしめられることを抑制することができ、回転操作部54aを開閉カバー54に取り付け後、回転操作部54aが、開閉カバー54から取り外れるのを抑制することができる。
【0106】
次に、開閉カバー54の装置本体としてのベース部材53への固定について説明する。
図30は、開閉カバー54を、ベース部材53の光源ユニット取り出し口53cに組み付けたときの斜視図である。
図30に示すように、ベース部材53の光源ユニット取り出し口53cの縁部は、内部側(上側)へ突出しており、回転操作部54aのロック部161と対向する箇所に切り欠き53dが設けられている。また、光源ユニット取り出し口53cの縁部の(図中左側)も2箇所、切り欠いており、開閉カバー54の引っ掛け部151を引っ掛ける被引っ掛け部53eが形成されている。
【0107】
また、開閉カバー54は、光源ユニット60や光源ユニット60が装置本体に装着されたときに突き当てる突き当て部を有する部材(照明ブラケット26や電源側コネクタ171)よりも弾性変形しやすい構成となっている。
【0108】
回転操作部54aが、固定解除位置にあるとき、ロック部161は、切り欠き53dと対向していない。開閉カバー54をベース部材53に固定するときは、回転操作部54aを固定解除位置から図中反時計回りに回転させる。
【0109】
図31は、開閉カバー54をベース部材53の光源ユニット取り出し口53cに固定したときの斜視図である。
回転操作部54aが、固定位置にあるときは、ロック部161の一部が、上記切り欠き53dと対向する。これにより、回転操作部54aが、開閉カバー54がベース部材53に固定される固定位置に到達し、開閉カバー54がベース部材53に固定される。また、回転操作部54aが、固定位置まで移動すると、ロック部161が切り欠き53での端部に突き当る。これにより、回転操作部54aを操作しているユーザーに回転操作部54aが、固定位置に到達したことを感覚的に報知することができる。
【0110】
図32は、開閉カバー54をベース部材53の光源ユニット取り出し口53cに固定するときの様子を説明する説明図である。
図32(a)に示すように、光源ユニット60を装置本体に挿入すると、照明ブラケットに設けられた被光源位置決め部26a1〜26a3に、光源ユニット60のホルダ64に設けられた位置決め部64a1〜64a3が嵌合するとともに、雌型のコネクタ部62aに雄型の電源側コネクタ171が嵌合する。これにより、光源ユニットが装置本体内で、Z方向およびX方向に位置決め固定される。
【0111】
開閉カバー54をベース部材53の光源ユニット取り出し口53cに取り付けるときは、まず、引っ掛け部151を、被引っ掛け部53eに引っ掛け、引っ掛け部151を支点にして開閉カバー54を図中時計回りに回動させる。開閉カバー54を回動させていくと、引っ掛け部151側に設けられた一対の押圧突起152が、光源ブラケット62の通過部65の両脇に当接する。この状態からさらに開閉カバー54を回動させていくと、一対の押圧突起152が、光源ユニット60のホルダ64側を押圧する。その結果、光源ユニット60のホルダ64の位置決め突起64a3が設けられた面64d2(図6参照)が、照明ブラケット26に設けられた突き当て部としての光源被位置決め穴26a3の縁部T1に突き当る。また、ホルダ64の位置決め穴64a1、64a2が設けられた面64d1(図6参照)が、突き当て部としての照明ブラケット26の被光源位置決め突起26a1,26a2が設けられた面T2と突き当る。これにより、光源ユニット60のホルダ64側が、押圧突起152と照明ユニット20とにより挟持固定される。そして、図32(b)に示すように、開閉カバー54が、光源ユニット取り出し口53cに組み付けられる。このときの様子を図33に示す。図33は、照明ユニット20、光源ユニット60、ベース部材53とともに、示す斜視図である。
【0112】
本実施形態においては、開閉カバー54を光源ユニット取り出し口53cに組み付ける際に開閉カバー54を回動させるときの回動の支点である引っ掛け部151の近傍に、押圧突起152を設けている。引っ掛け部151を支点とするてこの原理における作用点が、押圧突起152の光源ユニット60との当接部となり、力点が、開閉カバー54の引っ掛け部151と反対側の端部となる。このように、てこの原理における作用点が、力点よりも支点側となるので、少ない力で光源ユニット60を装着方向へ押圧することができ、開閉カバー54の光源ユニット取り出し口53cへの取り付けを容易に行うことができる。
【0113】
また、図32(b)、図34に示すように、回転操作部54aが、固定解除位置にあるとき、スロープ部164が、光源ブラケット62の通過部65と対向しており、光源ユニット60は、まだ押圧部165に押圧されていない。回転操作部54aを解除位置から固定位置へ回転させると、スロープ部164の押圧部165側が、光源ブラケットの被押圧部としての通過部65に当接する。さらに、回転操作部54aを固定位置へ回動させていくと、スロープ部164で通過部65を押圧していく。これにより、雄型の電源側コネクタ171が、雌型のコネクタ部62aに完全に挿入され、電源側コネクタ171とコネクタ部62aとが確実に接続される。また、コネクタ部62aの縁部が、電源側コネクタ部171の突き当て部T3に突き当る。そして、回転操作部54aが、解除位置にくると、図32(c)、図35に示すように、押圧部165が通過部65を押圧し、光源ユニット60のコネクタ部62a側が、押圧部165と電源側コネクタ171の突き当て部とにより挟持固定される。
【0114】
このように、開閉カバー54が、装置本体のベース部材53に固定されると、光源ユニット60が、開閉カバー54の押圧突起152と押圧部165とに押圧され、装置本体内で、光源ユニット60が挟持固定される。これにより、光源ユニット60が、Y方向に位置決め固定される。また、開閉カバー54が、光源ユニット60が装置本体に装着されたときに突き当てる突き当て部を有する部材(照明ブラケット26や電源側コネクタ171)よりも弾性変形しやすい構成となっているので、開閉カバー54を装置本体のベース部材53に固定して、押圧突起152と押圧部165とで光源ユニット60を押圧しているとき、開閉カバー54が弾性変形する。これにより、装置本体内での光源ユニットの固定位置が、Y方向へずれてしまうことがない。
【0115】
また、押圧部165へ向けて徐々に高さが高くなるスロープ部164を設けることにより、回転操作部54aを固定解除位置から解除位置へ回転操作するときの操作抵抗を一定にすることができる。これにより、回転操作部54aを固定位置へ回転させるときに大きな力を要することなく、押圧部165を通過部65に距離の離れた2点で当接させることができる。
【0116】
また、押圧部165とスロープ部164とからなる組を回転操作部54aの回転方向に等間隔で複数設けているので、回転操作部54aを固定位置へ向けて回転させ、光源ユニット60を押圧するとき、押圧力の反作用が回転操作部54aに均等にかかる。よって、回転操作部54aを固定位置へ回転させるときに、回転操作部54aが傾いて、回転操作部54aの鍔部162が爪部153aと摺擦することを抑制することができる。これにより、回転操作部54aを固定位置へ移動させるときの操作抵抗が増すなどの事態を抑制することができる。
【0117】
また、開閉カバー54を、ベース部材53から取り外すときは、上記とは逆方向へ回転操作部54aを回転させる。すると、ロック部161が、切り欠き53dと対向しなくなり、開閉カバー54のベース部材53との固定が解除される。この状態から回転操作部54aをさらに回転させると、ロック部161が、突き当て部156に突き当り、回転操作部54aの回転が阻止される。これにより、回転操作部54aを操作しているユーザーに対して、開閉カバー54のベース部材53との固定が解除されたことを知らせることができる。
【0118】
このように、本実施形態においては、開閉カバーの装置本体のベース部材53への固定の操作に連動して、光源ユニット60のY方向(光源ユニット60の装置着脱方向)の位置決め固定を行うことができるので、簡単な操作で、光源ユニット60の交換を行うことができる。さらに、光源ユニット60のZ方向、X方向の位置決め固定も、光源ユニット60を装置本体に装着するだけで、行うことができるので、さらに簡単な操作で、光源ユニット60の交換を行うことができる。
【0119】
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の(1)〜(7)態様毎に特有の効果を奏する。
(1)
光源61を備え、装置本体に対して着脱可能に構成された光源ユニット60と、光源61からの光を用いて画像を形成する画像形成部と、画像を投射する投射光学部とを備えたプロジェクタ1などの画像投影装置において、光源ユニット60を装置本体に対して着脱するために設けられた光源ユニット取り出し口53cなどの開口部を開閉する開閉カバー54を備え、光源ユニット60が装置本体に装着されたときに、光源ユニット60に突き当る突き当て部を有し、開閉カバー54の装置本体への固定の動作に連動して、光源ユニット60を突き当て部に押圧する押圧部165などの押圧手段を設けた。
かかる構成を備えることにより、開閉カバー54を装置本体に固定すると、光源ユニット60が押圧手段により突き当て部側へ押圧され、光源ユニット60が、押圧手段と突き当て部とにより挟持固定される。このように、開閉カバー54の装置本体に固定に連動して、光源ユニット60が、固定されるので、開閉カバー54を装置本体へ固定するための操作とは別に、光源ユニット60を固定するための操作が必要な特許文献1に記載の画像投影装置に比べて、光源ユニット60の交換作業を容易に行うことができる。
なお、本実施形態においては、画像形成部を、照明ユニット20と画像形成ユニット10とで構成し、投射光学部を、第1光学ユニット30と第2光学ユニット40とで構成した。また、本実施形態においては、突き当て部を、照明ブラケット26の光源被位置決め穴26a3の縁部T1、照明ブラケット26の被光源位置決め突起26a1,26a2が設けられた面T2、電源側コネクタ部171の突き当て部T3で構成した。
【0120】
(2)
また、上記(1)に記載の態様の画像投影装置において、開閉カバー54は、開閉カバー54に対して回転自在に取り付けられ、回転操作することで、開閉カバー54の装置本体に対する固定と固定の解除とが行われる回転操作部54aを備え、押圧手段は、回転操作部54aが、開閉カバー54の装置本体との固定が解除される固定解除位置にあるときは、光源ユニット60から離間しており、回転操作部54aを固定解除位置から開閉カバー54が装置本体と固定される固定位置へ回転させると、光源ユニット60に当接して、光源ユニット60を押圧する。
かかる構成とすることで、開閉カバー54の装置本体に固定に連動して、光源ユニット60が押圧手段に押圧され、光源ユニット60が、突き当て部と押圧手段とに挟持固定される。
【0121】
(3)
また、上記(2)に記載の態様の画像投影装置において、押圧手段は、回転操作部54aの光源ユニット60と対向する面に、光源ユニット60側へ向けて突出して、回転操作部54aが固定位置にあるとき、光源ユニット60の開閉カバー54との対向面から突出した通過部65などの被押圧部に当接して光源ユニット60を押圧する押圧部165と、押圧部165対して回転操作部54aを解除位置から固定位置へ回転させるときの回転操作部54aの回転方向上流側に隣接し、回転操作部54aを解除位置から固定位置へ回転させるときの回転操作部54aの回転方向上流から下流に向けて回転操作部54aの光源ユニット60と対向する面からの高さが徐々に高くなるスロープ部164とを備えた。
かかる構成を備えることにより、回転操作部54aを固定解除位置から解除位置へ回転操作するときの操作抵抗を一定にすることができる。これにより、回転操作部54aを固定位置へ回転させるときに大きな力を要することなく、押圧部165を通過部65などの被押圧部に当接させることができる。
【0122】
(4)
また、上記(3)に記載の態様の画像投影装置において、押圧部165とスロープ部164とからなる組を、回転操作部54aの回転方向に対して等間隔に複数配置した。
かかる構成とすることで、回転操作部54aを固定位置へ向けて回転させ、光源ユニット60を押圧するとき、押圧力の反作用が回転操作部54aに均等にかけることができる。これにより、回転操作部54aを固定位置へ回転させるときに、回転操作部54aが傾いて、回転操作部54aが開閉カバー54に強く当たり、操作抵抗が増すなどの事態を抑制することができる。また、通過部65を複数の箇所で押し当てることができる。
【0123】
(5)
また、上記(3)または(4)に記載の態様の画像投影装置において、開閉カバー54には、光源ユニット取り出し口53cなどの開口部の縁部に引っ掛ける引っ掛け部151を有し、引っ掛け部151を開口部の縁部に引っ掛けて、そこを支点にして開閉カバー54を回動させることで、開閉カバー54を装置に装着できるように構成したものであり、開閉カバー54は、回転操作部54aよりも引っ掛け部151側に光源ユニット60を突き当て部側へ押圧する一対の押圧突起152などの第2の押圧手段を設けた。
かかる構成を備えることにより、光源ユニット60の回転操作部54aとの対向部よりも引っ掛け部側を、第2の押圧手段と突き当て部とで挟持固定することができる。これにより、光源ユニット60を回転操作部54aに設けられた押圧部165のみで押圧する場合に比べて、より確実に光源ユニット60を装置本体内で挟持固定することができる。また、第2押圧手段を、回転操作部54よりも開閉カバー54を装置に装着する際の回動の支点である引っ掛け部151側に設けている。これにより、引っ掛け部151を支点とするてこの原理における作用点としての第2の押圧手段の光源ユニットとの当接点が、力点よりも支点側となるので、少ない力で光源ユニット60を装着方向へ押圧することができ、開閉カバー54の開口部への装着を容易に行うことができる。
【0124】
(6)
また、上記(1)乃至(5)いずれかに記載の態様の画像投影装置において、開閉カバー54を光源ユニット60および突き当て部よりも弾性変形し易くした。かかる構成とすることで、光源ユニット60を押圧する際は、開閉カバー54が弾性変形して、光源ユニットや突き当て部が変形するの抑制することができる。これにより、光源ユニット60が装置本体内で姿勢が変化するのを抑制することができる。
【0125】
(7)
また、上記(1)乃至(6)いずれかに記載の態様の画像投影装置において、投射光学部Aを、画像形成部Bの上部に配置し、光源61と画像形成部Aとを投影画像の面と平行な方向に並べて配置しており、当該装置の上面から投影面に向けて画像を投影する。
かかる構成とすることで、装置の投影面101の対して直交する方向の長さを短くすることができる。これにより、装置の設置スペースが投影画像の面に対して直交する方向に取られるのを抑制することができる。これにより、画像投影装置を机などの上に載せて使用する場合、狭い室内においても装置が、机や椅子の配置の邪魔になるのを抑制することができる。また、画像投影装置を天井などに吊り下げて使用する場合、画像投影装置を天井に設置するときに、天井に配置された照明器具などと干渉するのを抑制することができ、所定の位置に画像投影装置を設置することができる。これにより、利便性の高い画像投影装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0126】
1:プロジェクタ
10:画像生成ユニット
11a:ソケット
11:DMDボード
12:DMD
13:ヒートシンク
14:固定部材
20:照明ユニット
21:カラーホイール
22:ライトトンネル
23:リレーレンズ
24:シリンダミラー
25:凹面ミラー
26:照明ブラケット
26a1〜26a3:光源被位置決め部
26c1〜26c4:貫通孔
26d:照射用貫通孔
26e1,26e2:位置決め孔
26f:位置決め突起
27:OFF光板
28:照明カバー
29:脚部
30:第1光学ユニット
31:投影レンズユニット
32:レンズホルダー
32a1〜32a4:脚部
32b1〜32b4:被位置決め突起
32c1〜32c4:ネジ貫通孔
32d1〜32d4:第2光学ユニット位置決め突起
33:フォーカスレバー
34:レバーギヤ
35:アイドラギヤ
36:フォーカスギヤ
40:第2光学ユニット
41:折り返しミラー
42:曲面ミラー
43:ミラーブラケット
44:自由ミラーブラケット
45:ミラーホルダー
45a1〜45a4:ネジ止め部
46:ミラー押さえ部材
47:ガラス押さえ部材
49:自由ミラー押さえ部材
51:透過ガラス
53:ベース部材
53c:光源ユニット取り出し口
53d:切り欠き
53e:被引っ掛け部
54:開閉カバー
54a:回転操作部
60:光源ユニット
61:光源
62:光源ブラケット
62a:コネクタ部
64:ホルダ
64a1〜64a3:光源位置決め部
64b:流入口
64c:排気口
65:ダクト部
65a:開口部
70:第1光学系
80:電源ユニット
83:操作部
84:吸気口
85:排気口
86:排気ファン
91:吸気ブロワ
92:垂直ダクト
93:水平ダクト
94:排気ダクト
95:光源ブロワ
96:光源ダクト
100:テーブル
101:投影面
105:天井
106:照明器具
151:引っ掛け部
152:押圧突起
153a,153b,153c:爪部
154:外れ抑制突起
155:開口部
156:突き当て部
157:ベース面
161:ロック部
162,162a:鍔部
164:スロープ部
165:押圧部
171:電源側コネクタ
A:画像形成部
B:投影光学系
T1:光源被位置決め穴の縁部
T2:被光源位置決め突起が設けられた面
T3:電源側コネクタ部の突き当て部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0127】
【特許文献1】特開2010−85555号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源を備え、装置本体に対して着脱可能に構成された光源ユニットと、
前記光源からの光を用いて画像を形成する画像形成部と、
前記画像を投射する投射光学部とを備えた画像投影装置において、
前記光源ユニットを装置本体に対して着脱するために設けられた開口部を開閉する開閉カバーを備え、
前記光源ユニットが装置本体に装着されたときに、前記光源ユニットが突き当る突き当て部を有し、
前記開閉カバーの装置本体への固定の動作に連動して、前記光源ユニットを前記突き当て部に押圧する押圧手段を設けたことを特徴とする画像投影装置。
【請求項2】
請求項1の画像投影装置において、
前記開閉カバーは、前記開閉カバーに対して回転自在に取り付けられ、回転操作することで、前記開閉カバーの前記装置本体に対する固定と固定の解除とが行われる回転操作部を備え、
前記押圧手段は、前記回転操作部が、前記開閉カバーの装置本体との固定が解除される固定解除位置にあるときは、前記光源ユニットから離間しており、前記回転操作部を、前記固定解除位置から前記開閉カバーが装置本体と固定される固定位置へ回転させると、前記光源ユニットに当接して、前記光源ユニットを押圧することを特徴とする画像投影装置。
【請求項3】
請求項2の画像投影装置において、
前記押圧手段は、前記回転操作部の前記光源ユニットと対向する面に、前記光源ユニット側へ向けて突出して、前記回転操作部が前記固定位置にあるとき、前記光源ユニットの前記開閉カバーとの対向面から突出した被押圧部に当接して前記光源ユニットを押圧する押圧部と、前記押圧部対して前記回転操作部を解除位置から固定位置へ回転させるときの前記回転操作部の回転方向上流側に隣接し、前記回転操作部を解除位置から固定位置へ回転させるときの前記回転操作部の回転方向上流から下流に向けて前記回転操作部の前記光源ユニットと対向する面からの高さが徐々に高くなるスロープ部とを備えたことを特徴する画像投影装置。
【請求項4】
請求項3の画像投影装置において、
前記押圧部と前記スロープ部とからなる組を、前記回転操作部の回転方向に対して等間隔に複数配置したことを特徴とする画像投影装置。
【請求項5】
請求項3または4の画像投影装置において、
前記開閉カバーには、前記開口部の縁部に引っ掛ける引っ掛け部を有し、前記引っ掛け部を前記開口部の縁部に引っ掛けて、前記縁部を支点にして前記開閉カバーを回動させることで、前記開閉カバーを前記装置に装着できるように構成したものであり、
前記開閉カバーは、前記回転操作部よりも前記引っ掛け部側に前記光源ユニットを前記突き当て部側へ押圧する第2の押圧手段を設けたことを特徴とする画像投影装置。
【請求項6】
請求項1乃至5いずれかの画像投影装置において、
前記開閉カバーを前記光源ユニットおよび突き当て部よりも弾性変形し易くしたことを特徴とする画像投影装置。
【請求項7】
請求項1乃至6いずれかの画像投影装置において、
前記光源、前記画像形成部および前記投影光学部を、投影画像の面と平行な方向に並べて配置したことを特徴とする画像投影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2013−97342(P2013−97342A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242925(P2011−242925)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】