説明

画像表示方法及び画像表示システム

【課題】撮影画像を撮影場所に相応しく演出して表示する。
【解決手段】メモリカードを制御装置のカードスロットに差し込むと、メモリカードから画像ファイルが読み込まれ、タグ領域から位置情報が読み出される。位置情報に基づいてHDD内に国や州毎にディレクトリが作成され、その下に画像ファイルが書き込まれる。音楽取込みの指示を行うと、位置情報に基づいて通信ネットワークが検索され、ヒットしたWebサイトから楽曲名がハイビジョンテレビに表示される。更に日時情報に基づいて季節に相応しい楽曲名が表示される。ユーザが所望の楽曲を選ぶと、音楽データがWebサイトからダウンロードされ、関連音楽ファイルに書き込まれる。撮影画像を選択してから、音楽付きスライドショーの実行をリモコンで指示する。ハイビジョンテレビの画面に撮影画像が5秒間隔で順次に表示されると同時にステレオスピーカから音楽が流れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示方法及び画像表示システムに関し、更に詳しくは位置情報を持つ画像データを再生して撮影画像を表示する画像表示方法及び画像表示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
GPS(Global Positioning System)は多数の移動衛星からの電波を受信することによって、地球上の任意の位置で受信点の3次元位置(緯度、経度等)を測定することのできる測位システムである。その他、携帯電話においては、無線の基地局から位置を割り出して、位置情報を得ることもできる。
【0003】
従来、GPS装置をデジタルカメラに接続(内蔵)し、GPS装置によって得られる位置情報を撮影画像とともに記録するシステムが提案されている。このようなシステムによれば撮影画像を再生する際に、GPS装置によって測位された位置情報を参照して撮影画像を撮影した撮影場所を知ることができ、また逆に撮影場所により所望の撮影画像を検索することができる。
【0004】
また、GSP装置が接続されたデジタルカメラによって記録された撮影画像と、各撮影画像に対応して記録されたGSP装置からの位置情報を読み取り、地図データを記憶する記録媒体から所望の地図データを読み出し、前記撮影画像の撮影場所を含む電子地図をモニタに表示し、撮影画像とともに読み取った位置情報に基づいて各撮影画像のサムネイルを電子地図上の対応する位置に表示する画像再生方法が知られている(例えば特許文献1)。
【0005】
また、デジタルカメラで撮影した画像をテレビ受像装置が備えるハードディスク内の所定のディレクトリに表象画像として書き込み、受信したデータ放送コンテンツに予約された表象画像を参照する指示がある場合には、参照を指示された表象画像をハードディスク内のディレクトリから読み出し、データ放送で受信したコンテンツに予め用意された静止画像と差し替えて画面表示する放送受信装置が知られている(例えば特許文献2)。
【0006】
【特許文献1】特開平10−233985号公報
【特許文献2】特開2002−335499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1記載の発明では、撮影場所が地図上で容易に確認できるというメリットはあるが、撮影画像そのものを楽しく鑑賞するということに関して考慮していない。また、上記特許文献2記載の発明では、BSデジタル放送等で送られてくるデータ放送のコンテンツに含まれる静止画像部分を視聴者の嗜好に合わせてカスタマイズできるという面白さはあるが、あくまで主体はコンテンツであり、ユーザの静止画像に相応しいコンテンツであるとは限らない。
【0008】
本発明は、撮影画像をその撮影場所に相応しく演出して楽しく鑑賞できる画像表示方法及び画像表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の画像表示方法は、位置情報を有する画像データを再生して画像を表示装置に表示する画像表示方法において、前記位置情報に関連する画像又は音楽を外部から通信手段によって入手し、前記位置情報を有する画像と位置情報に関連する画像とを重畳又は並べて表示装置に表示する、又は、前記位置情報を有する画像を表示装置に表示しながら位置情報に関連する音楽を再生することを特徴とする。
【0010】
また、前記画像データは、前記位置情報を有する画像を撮影した日時を示す日時情報も有し、この日時情報に関連する画像又は音楽を外部から通信手段によって入手し、前記位置情報を有する画像と位置情報及び日時情報に関連する画像とを重畳又は並べて表示装置に表示する、又は、前記位置情報を有する画像を表示装置に表示しながら位置情報及び日時情報に関連する音楽を再生することを特徴とする。
【0011】
本発明の画像表示システムは、位置情報を有する画像データを再生して画像を表示装置に表示する画像表示システムにおいて、前記位置情報に関連する画像又は音楽を外部から入手する通信装置と、前記位置情報を有する画像と位置情報に関連する画像とを重畳又は並べて表示装置に表示する画像処理装置と、前記位置情報を有する画像画像を表示装置に表示しながら位置情報に関連する音楽を再生する音楽再生装置とから構成したことを特徴とする。
【0012】
また、前記画像データは、前記位置情報を有する画像を撮影した日時を示す日時情報も有し、この日時情報に関連する画像又は音楽を外部から通信手段によって入手し、前記画像処理装置は、前記位置情報を有する画像と位置情報及び日時情報に関連する画像とを重畳又は並べて表示装置に表示し、前記音楽再生装置は、前記位置情報及び日時情報に関連する音楽を再生することを特徴とする。
【0013】
また、前記画像処理装置には、画像を撮影するとともに画像の位置情報を画像データと一緒に記憶手段に記憶する撮影装置が電気的に又は無線で接続され、リモコンの操作により撮影装置から画像処理装置への画像データの転送が行われた後、前記画像データが位置情報に基づいて分類整理され、前記画像処理装置に設けられた記憶装置に記憶されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、位置情報に関連する画像や音楽を外部から取り込み、この取り込んだ画像に撮影画像を重畳して表示したり、取り込んだ音楽を流すようにするので、撮影画像をその撮影場所に相応しく演出して楽しく鑑賞できる。また、場所だけでなく撮影した日時(季節)にも相応しい画像や音楽を一緒に流すことにより、撮影画像をより印象深く鑑賞できる。また、リモコン操作により撮影装置から画像処理装置に画像データを転送し、位置情報に基づいて自動的に分類整理するから、上記のような画像の鑑賞をきわめて簡単に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の第1実施形態を示す図1において、画像表示システム10は、周知のハイビジョンテレビ12と、これに接続された画像処理部としてのホームサーバ16と、これをインターネット等の通信ネットワーク18に接続する通信装置としてのブロードバンドモデム20とからなる。
【0016】
なお、ハイビジョンテレビは、走査線は現行のNTSC(通常のテレビ放送)の525本の倍以上の1125本、水平方向画素数がNTSCの720画素から1,920画素へ、画面のアスペクト比(縦横の比率)は従来方式の3対4から9対16へとワイドになり、臨場感が増している。音声は2/4チャンネルのPCMとなり、信号帯域は現行の4.2MHzから20MHzとなっている。
【0017】
前記ホームサーバ16は、撮影装置としてのデジタルカメラ14で撮影されたメモリカード22を着脱自在に装着するカードスロット24、システムバス26を介して装置全体を制御するCPU28,制御用のプログラムをはじめ画像データ等を記憶するハードディスク(HDD)30,HDD30から画像データ等をDVD−R等のメディアに記録するマルチドライブ31,CPU28がワークエリアとして使用するメモリ32,リモコン34からの指示を受け付ける赤外線センサ36,前記ブロードバンドモデム20と接続されるLANカード38,重畳回路40,前記ハイビジョンテレビ12に画像を出力するビデオエンコーダ42,前記ハイビジョンテレビ12に音楽を出力するオーディオ再生部44等からなる。
【0018】
デジタルカメラ14は、メモリカード22を装着して、これに撮影した撮影画像をデジタルの画像データとして記録する。また、デジタルカメラ14には、GPS受信機46が接続できる。GPS受信機46は、GPS(Global Positioning System )により位置情報を得る装置である。なお、位置情報は、他の装置、例えばカーナビゲーションや携帯電話などからデジタルカメラ14に入力してもよい。また、携帯電話の無線の基地局から位置情報を得るようにしてもよい。
【0019】
GPSとは軌道上に複数個の衛星を周回させ、各衛星より周期的な連続信号と自己の軌道データを送出させるシステムであり、GPS受信機46は同時に4つの衛星からの情報を受信して距離を測定し、4個の方程式を解くことにより受信場所の位置(緯度、経度等)情報を測定する。なお、撮影時の時刻情報は、デジタルカメラ14の内蔵時計から得ることができる。
【0020】
メモリカード22に記録される画像データ48は、図2に示すように、そのサムネイル(縮小画像)画像データ50とともに、画像ファイル52に格納される。そして、画像ファイル52のタグ領域54に、GPS受信機46から撮影場所を示す位置情報と、デジタルカメラ14に内蔵された時計から撮影日時を示す日時情報とが書き込まれる。なお、画像データ48は、ムービーデータでもよいが、本実施形態では、静止画像データとする。
【0021】
メモリカード22をカードスロット24に差し込むと、各画像ファイル52が一旦メモリ32に取り込まれてからHDD30に書き込まれる。この書込みに際して、画像ファイル52に書き込まれている位置情報を基に、図3に示すように、分類される。すなわち、まず国内か否かによって国内旅行か海外旅行かに分けられ、更に国内旅行の場合には県別に、また外国旅行の場合には国や州別(例えばハワイ,オーストラリア,・・・)に分けられる。これらのディレクトリは、HDD30に存在しない場合には、新たに自動作成される。
【0022】
前記重畳回路40は、CPU28からの指令があると、前記画像データ48と、通信ネットワーク18からブロードバンドモデム20及びLANカード38を介して取り込まれた動画像データとを重畳する。また、ビデオエンコーダ42は、デジタル信号の画像データをアナログのコンポジット信号(映像信号)に変換してハイビジョンテレビ12に出力する。
【0023】
次に、上記実施形態の作用について、図4に示すフローチャートに従って説明する。まず、GPS受信機46を接続したデジタルカメラ14で撮影した画像データが記憶されたメモリカード22をホームサーバ16のカードスロット24に差し込むと、CPU28は、メモリカード22から画像ファイル52を読み込み(st1)、そのタグ領域54から位置情報を読み出す。そして、この位置情報に基づいて、HDD30内に国や州毎にディレクトリを作成し、その下に画像ファイル52を書き込む(st2)。
【0024】
ユーザが所望の画像を選んで1枚ずつハイビジョンテレビ12に表示することもできるが、複数枚の画像を予め選んでおき、これらを順次に表示するスライドショーを行うことができる。このスライドショーを行う際には、撮影場所に因んだ音楽を流しながら表示することにより楽しく鑑賞できる。
【0025】
ユーザがリモコン34を用いてホームサーバ16に音楽取込みの指示を行うと、CPU28は、画像ファイル52の位置情報に基づいて、LANカード38及びブロードバンドモデム20を介して通信ネットワーク18を検索する。例えば、撮影場所がハワイであれば、ハワイの観光客向けWebサイト等がヒットし、ハワイに因んだポリネシア系音楽の楽曲名がハイビジョンテレビ12に表示される。更に、日時情報に基づいて絞り込み検索が行われ、撮影した季節に相応しい楽曲名が表示される。なお、撮影場所がハワイの場合には、雨季と乾季はあるが、「季節」と呼べるほどの季節的変化はないので、本実施形態では撮影場所に相応しい楽曲名だけが表示される。
【0026】
ユーザは、所望の楽曲(複数でもよい)を選んでリモコン34の実行キーを押すと、選んだ楽曲の音楽データがブロードバンドモデム20及びLANカード38を介してWebサイトからダウンロードされ(st3)、HDD30に書き込まれる。この時、図3に示すように、ハワイのディレクトリ下に関連音楽ファイル56が自動作成され、この中に音楽データが書き込まれる。また、この時、管理ファイル58が自動作成され、「ハワイ」ディレクトリ下にある各ファイルを関連付けて管理する管理用データベースが作成される。
【0027】
ユーザが「ハワイ」ディレクトリを開くと、この中に収納されている画像のサムネイル画像が表示されるから、スライドショーを行いたい撮影画像を選択してから(st4)、音楽付きスライドショーの実行をリモコン34で指示する(st5)。前記選択された各画像ファイルの画像データが撮影時間順に、例えば5秒間隔で読み出され、ビデオエンコーダ42によってコンポジット信号に変換されてハイビジョンテレビ12に出力される。ハイビジョンテレビ12の画面12aには、図5に示すように、選択された撮影画像62が5秒間隔で順次に表示される。
【0028】
スライドショーの実行指示と同時に、「ハワイ」ディレクトリ下にある関連音楽ファイル56から音楽データが読み出され、オーディオ再生部44を介してハイビジョンテレビ12に出力される。これにより、ハイビジョンテレビ12の画面12aにハワイで撮影された撮影画像62が5秒間隔で順次に表示されると同時に、ハイビジョンテレビ12の左右両サイドに設けられたステレオスピーカ12b,12cからハワイのポリネシア系音楽が流れ、臨場感のあるスライドショーが楽しめる。なお、ユーザの前方に3個、後方に2個、低域強調用に1個の合計6個のスピーカを用いて、5.1chのサラウンド・システムとすると、より臨場感のある音を再生できる。
【0029】
また、音楽だけではなく撮影場所や撮影日時に関連する動画像を撮影画像の背後に再生しながらスライドショーを行いたい場合には、ユーザはリモコン34を用いてホームサーバ16に動画像取込みの指示をする。CPU28は、画像ファイル52の位置情報を参照し、LANカード38及びブロードバンドモデム20を介して通信ネットワーク18からハワイに関連するWebサイトにアクセスし、ハワイに因んだ動画像のリスト名やサンプル画像をハイビジョンテレビ12に表示する。なお、撮影場所がハワイの場合には、事実上季節がないので、撮影場所(ハワイ)のみに相応しい動画像のリスト名やサンプル画像のみが表示される。
【0030】
ユーザがハイビジョンテレビ12に表示された動画像のリスト名やサンプル画像から所望の動画像を選択して実行キーを操作すると、その動画像データがWebサイトからダウンロードされ、「ハワイ」ディレクトリ下の関連動画ファイル60に格納される。この時、関連動画ファイル60が予め存在しない場合には、自動的に作成される。
【0031】
ユーザが「ハワイ」ディレクトリを開き、表示されたサムネイル画像から、スライドショーを行いたい画像を選んでから(st4)、音楽及び動画像付きスライドショーの実行をリモコン34で指示すると(st5)、CPU28は管理ファイル52を参照して「ハワイ」ディレクトリ下にある画像ファイル52から画像データを、また関連動画ファイル58からは動画像データをそれぞれ読み出し、重畳回路40に送る。
【0032】
重畳回路40は、画像データと動画像データを重畳した後、この画像データをビデオエンコーダ42に送る。一方、関連音楽ファイル56から音楽データが読み出され、オーディオ再生部44に送られる。
【0033】
これにより、図6に示すように、ハイビジョンテレビ12の画面12aには、Webサイトからダウンロードされた動画像が再生されると同時に、その中央部に嵌め込まれたように、撮影画像62が5秒間隔でスライドショー表示される。そして、ステレオスピーカ12b,12cからハワイのポリネシア系音楽が流れ、臨場感のあるスライドショーが楽しめる。
【0034】
次に、第2実施形態を示す図7において、画像表示システム70は、デジタルカメラ72と、無線通信装置74付きのホームサーバ76と、ハイビジョンテレビ12とからなる。デジタルカメラ72とホームサーバ76とは無線通信で接続され、リモコン78の操作によって画像データをデジタルカメラ72からホームサーバ76へ転送する等を行える。なお、上記第1実施形態と同じ部材には、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0035】
リモコン78は、図8に示すように、液晶パネル80を備えており、メニューボタン82を押圧すると、第1メニュー画面84を表示する(A)。この第1メニュー画面84には、3つの操作対象である「デジタルカメラ」,「ホームサーバ」,「テレビ」の文字が表示されており、その左方に三角矢印状のカーソル86が設けられている。このカーソル86を十字キー88の上下キーで上下動させ、選択したい文字,例えば「デジタルカメラ」の横に停止させてから、決定キー90を押圧すると、液晶パネル80に第2メニュー画面92が表示される。
【0036】
第2メニュー画面92には、「再生」,「スライドショー」,「画像転送」が表示されている。十字キー88の上下キーでカーソル86を上下動させ、「再生」の横に停止させてから、決定キー90を押圧すると、デジタルカメラ72が再生モードになって、ホームサーバ76を介して再生画像がハイビジョンテレビ12に表示される。
【0037】
また、「スライドショー」を選択すると、一定間隔で再生画像がハイビジョンテレビ12に表示されるスライドショーが行われる。また、「画像転送」を選択すると、デジタルカメラ72内に記録された画像データがホームサーバ76のHDD30に転送され、前記第1実施形態と同様に、位置情報に基づいて自動的に振り分けられる(図3参照)。以下、第1実施形態と同様に、リモコン78でホームサーバ76を操作し、位置情報と日時情報に基づいて通信ネットワーク18から関連する画像や音楽をホームサーバ76のHDD30に取り込み、撮影画像をスライドショー表示しながら、位置情報や日時情報に関連する音楽を流したり、位置情報や日時情報に関連する画像と撮影画像とを重畳してハイビジョンテレビ12の画面12aに表示することができる。
【0038】
なお、デジタルカメラ72とハイビジョンテレビ12とは、無線通信の代わりに、クレードル82とUSBコード、またはUSBコードのみで接続してもよい。また、リモコンによるデジタルカメラの制御は、スライドショーに限らず、画像の再生,コマ送りや電源のオン/オフ等を行うことができる。また、前記リモコンの代わりに携帯電話を用いてデジタルカメラやホームサーバ,ハイビジョンテレビを操作することができる。
【0039】
以上説明した実施形態では、撮影画像は静止画像(スチル画像)であったが、動画像(ムービー)でもよい。また、両方の画像がある場合には、場所のディレクトリ下に静止画ファイルと動画ファイルとを別々に作成するのがよい。また、上記実施形態では、通信ネットワークから取り込む画像を動画像としたが、静止画像でもよい。
【0040】
また、上記実施形態では、音楽や動画像を通信ネットワークから一旦HDDにダウンロードしてから、撮影画像のスライドショーと同時に再生していたが、通信速度が非常に高速(上下最大100Mbps)な光ファイバー方式等の常時接続を用いれば、リアルタイムで音楽データや動画像データをダウンロードしながら音楽再生,撮影画像と動画像との重畳処理及び画像再生を行うようにしてもよい。なお、通信ネットワークの一例としてインターネットを挙げたが、例えば企業内ネットワーク(イントラネット)等でもよい。
【0041】
また、上記実施形態では、音楽や動画像をダウンロードする際に、リスト名等を表示させ、それらをユーザが見て、所望のものを選択してからダウンロードするようにしたが、ダウンロードする数を予め指定しておき、音楽や動画像を自動的にダウンロードするようにしてもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、ユーザがスライドショーに用いる撮影画像を選択する際に、撮影場所のディレクトリを開くようにしたが、管理ファイルを用いてスライドショー専用の画像選択画面を表示し、そこから画像を選択するようにしてもよい。また、撮影装置としてデジタルカメラの例を挙げたが、カメラ付きの携帯電話やPDA等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1実施形態である画像表示システムを示すブロック図である。
【図2】画像ファイルの構成を示す説明図である。
【図3】HDDに書き込まれる画像ファイルのディレクトリ構成を示す説明図である。
【図4】画像表示システムの主なシーケンスを示すフローチャートである。
【図5】音楽を流しながら撮影画像のスライドショーを行っている様子を示すハイビジョンテレビの正面図である。
【図6】音楽を流しながら動画像を背景にして撮影画像のスライドショーを行っている様子を示すハイビジョンテレビの正面図である。
【図7】本発明の第2実施形態である画像表示システムを示すブロック図である。
【図8】第2実施形態に係るリモコンの説明図である。
【符号の説明】
【0044】
10,70 画像表示システム
12 ハイビジョンテレビ
14,72 デジタルカメラ
16 ホームサーバ
18 通信ネットワーク
20 ブロードバンドモデム
22 メモリカード
28 CPU
34,78 リモコン
40 重畳回路
46 GPS受信機
48 画像データ
52 画像ファイル
54 タグ
56 関連音楽ファイル
60 関連動画ファイル
62 撮影画像
74 無線通信装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報を有する画像データを再生して画像を表示装置に表示する画像表示方法において、
前記位置情報に関連する画像又は音楽を外部から通信手段によって入手し、前記位置情報を有する画像と位置情報に関連する画像とを重畳又は並べて表示装置に表示する、又は、前記位置情報を有する画像を表示装置に表示しながら位置情報に関連する音楽を再生することを特徴とする画像表示方法。
【請求項2】
前記画像データは、前記位置情報を有する画像を撮影した日時を示す日時情報も有し、この日時情報に関連する画像又は音楽を外部から通信手段によって入手し、前記位置情報を有する画像と位置情報及び日時情報に関連する画像とを重畳又は並べて表示装置に表示する、又は、前記位置情報を有する画像を表示装置に表示しながら位置情報及び日時情報に関連する音楽を再生することを特徴とする請求項1記載の画像表示方法。
【請求項3】
位置情報を有する画像データを再生して画像を表示装置に表示する画像表示システムにおいて、
前記位置情報に関連する画像又は音楽を外部から入手する通信装置と、
前記位置情報を有する画像と位置情報に関連する画像とを重畳又は並べて表示装置に表示する画像処理装置と、
前記位置情報を有する画像画像を表示装置に表示しながら位置情報に関連する音楽を再生する音楽再生装置と、
から構成したことを特徴とする画像表示システム。
【請求項4】
前記画像データは、前記位置情報を有する画像を撮影した日時を示す日時情報も有し、この日時情報に関連する画像又は音楽を外部から通信手段によって入手し、
前記画像処理装置は、前記位置情報を有する画像と位置情報及び日時情報に関連する画像とを重畳又は並べて表示装置に表示し、
前記音楽再生装置は、前記位置情報及び日時情報に関連する音楽を再生することを特徴とする請求項3記載の画像表示システム。
【請求項5】
前記画像処理装置には、画像を撮影するとともに画像の位置情報を画像データと一緒に記憶手段に記憶する撮影装置が電気的に又は無線で接続され、リモコンの操作により撮影装置から画像処理装置への画像データの転送が行われた後、前記画像データが位置情報に基づいて分類整理され、前記画像処理装置に設けられた記憶装置に記憶されることを特徴とする請求項3または4記載の画像表示システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−5788(P2006−5788A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−181675(P2004−181675)
【出願日】平成16年6月18日(2004.6.18)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】