説明

筐体構造

【課題】省スペース化を実現する筐体構造を提供する。
【解決手段】筐体構造100は、一対の側板12と、背板13と、天板14と、底板21と、を備え、開口面を有するケース本体20と、ケース本体20の開口面側に設けられた上部プレート5と下部プレート6と、を備える。側板12に水平ガイド溝16と、垂直ガイド溝17と、孔22とが設けられる。上部プレート5の断面形状はU字形状であり、上部プレート5の側面の上部にスライドピン8aが設けられ、下部プレート6の断面形状はU字形状であり、下部プレート6の側面の上部にスライドピン8bが設けられ、下部プレート6の側面の下部にストッパー7bが設けられ、スライドピン8aと水平ガイド溝16とがスライド可能なように緩嵌され、スライドピン8bと垂直ガイド溝17とがスライド可能なように緩嵌され、ストッパー7bは孔22に挿脱可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は筐体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
屋外通信機器には、日射や降雨などの屋外環境からの保護や、部外者による機器への接触を防止する等の観点からカバーを取付けることがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−307582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、機器のメンテナンス時にはカバーの扉を開けるため、カバーを設置するスペースに加えて、カバーの扉の可動範囲となるスペースが必要となることがあった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、省スペース化を実現する筐体構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の筐体構造は、
一対の側板と、背板と、天板と、底板と、を備え、開口面を有するケース本体と、
前記ケース本体の開口面側に設けられた上部プレートと下部プレートと、
を備え、
一対の前記側板の主面側上部に、前記開口面近傍から奥行き方向へと延びる平行一対の水平ガイド溝が設けられ、
一対の前記側板の主面側に、前記側板の高さ方向の略中間部から鉛直下向きへ延びる平行一対の垂直ガイド溝が設けられ、
一対の前記側板の主面側下部に第1の孔が設けられ、
前記上部プレートの断面形状はU字であり、前記上部プレートの一対の側面の上部に第1のスライドピンが設けられ、
前記下部プレートの断面形状はU字であり、前記下部プレートの一対の側面の上部に第2のスライドピンが設けられ、前記下部プレートの前記一対の側面の下部に第1のストッパーが設けられ、
前記第1のスライドピンと前記水平ガイド溝とがスライド可能なように緩嵌され、
前記第2のスライドピンと前記垂直ガイド溝とがスライド可能なように緩嵌され、
前記第1のストッパーは前記第1の孔に挿脱可能である、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、省スペース化を実現する筐体構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態に係る筐体構造を示す斜視模式図である。
【図2】本実施形態に係る筐体構造を示す斜視模式図である。
【図3】本実施形態に係る筐体構造の分解構造を示す斜視模式図である。
【図4】(a)は本実施形態に係る筐体構造を示す平面模式図である。(b)は本実施形態に係る筐体構造を示す底面模式図である。
【図5】本実施形態に係る筐体構造の詳細を示す部分断面模式図である。
【図6】本実施形態に係る筐体構造の詳細を示す部分断面模式図である。
【図7】本実施形態に係る筐体構造の動作を示す斜視模式図である。
【図8】本実施形態に係る筐体構造の詳細部の動作を示す部分断面模式図である。
【図9】本実施形態に係る筐体構造の動作を示す斜視模式図である。
【図10】(a)および(b)は本実施形態に係る筐体構造の動作を示す部分側面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態に係る筐体構造100について図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1に示すように、筐体構造100は、ケース本体20と、上部プレート5と、下部プレート6と、を有する。図2および図3に示すように、筐体構造100は、その内部に無線通信機器などの屋外通信機器1を格納し、屋外通信機器1を日射や降雨などの屋外環境からの保護や、部外者による屋外通信機器1への接触を防止する機能を有する。筐体構造100は柱(不図示)によって床に固定されている。筐体構造100を支える柱の長さは、下部プレート6の鉛直方向の長さよりも十分大きく、本発明の効果を奏する範囲で適宜選択される。
【0011】
ケース本体20は、一対となる2枚の側板12と、背板13と、天板14と、底板21(図3参照)と、からなる。図2および図3に示すように、ケース本体20は、一対の側板12、背板13、天板14、底板21のいずれにもカバーされていない面(前面)に開口面を有する。側板12、背板13、天板14、底板21それぞれの材料としては、たとえばアルミニウム合金などが用いられる。側板12、背板13、天板14、底板21のそれぞれの接合方法としては、たとえば、溶接やリベット接合などが用いられる。
【0012】
筐体構造100の分解斜視図である図3に示すように、一対の側板12それぞれの主面側(ケース本体20の側面を構成する面)の上部に、ケース本体20の開口面近傍から奥行き方向へと延びる水平ガイド溝16が水平方向に設けられている。ケース本体20において側板12は一対となっているので、ケース本体20において水平ガイド溝16は平行一対となっている。また、一対の側板12それぞれの主面側の下部プレート6と接する側(ケース本体20の開口面に近い側)には、側板12の高さ方向の略中間部から鉛直下向きへ延びる垂直ガイド溝17が設けられている。ケース本体20において側板12は一対となっているので、ケース本体において垂直ガイド溝17は平行一対となっている。水平ガイド溝16は、後述する上部プレート5に設けられたスライドピン8a(第1のスライドピン)と緩く嵌合される(緩嵌される)。後述する上部プレート5に設けられたストッパー7aは水平ガイド溝16と挿脱可能である。すなわち、ストッパー7aを水平ガイド溝16に挿入して固定することと、水平ガイド溝16からはずすことの両方が可能である。垂直ガイド溝17は後述する下部プレート6に設けられたスライドピン8b(第2のスライドピン)と緩く嵌合される(緩嵌される)。
【0013】
一対の側板12それぞれの主面側(ケース本体20の側面を構成する面。すなわち、下部プレート6の側面と接する側)の下部に孔22(第1の孔)が設けられており、一対の側板12それぞれの主面側の略中間部に孔19(第2の孔)が設けられている。孔22には、下部プレート6の後述するストッパー7bのシャフト9が挿脱可能である。すなわち、ストッパー7bを孔22に挿入して固定することと、孔22からはずすことの両方が可能である。孔19には上部プレート5の後述するストッパー7aのシャフト9が挿脱可能である。すなわち、ストッパー7aを孔19に挿入して固定することと、孔19からはずすことの両方が可能である。孔19の高さ方向の位置は垂直ガイド溝17の上端の高さ方向の位置よりも上にあり、孔22の高さ方向の位置は垂直ガイド溝17の下端の高さ方向の位置よりも下にある(図3)。また、孔19は垂直ガイド溝17の上端の略延長線上にあり、孔22は垂直ガイド溝17の下端の略延長線上にある(図3)。
【0014】
上部プレート5および下部プレート6は、屋外通信機器1が格納されている際の筐体構造100の正面扉としての機能を有する。上部プレート5および下部プレート6はケース本体20の開口面に設けられている。すなわち、ケース本体20のうち、一対の側板12、背板13、天板14、底板21のいずれにもカバーされていない面に、上部プレート5および下部プレート6は設けられている。上部プレート5および下部プレート6は、たとえばアルミニウム合金から構成される。上部プレート5および下部プレート6は折り曲げられて、主面(ケース本体20の開口面と平行な面)と一対の側面(ケース本体20の側面と平行な面)とを有している。図4(a)に示すように上部プレート5の形状は筐体構造100を上から見たときにU字であり、図4(b)に示すように下部プレート6の形状は筐体構造100を下から見たときにU字である。
【0015】
上部プレート5は、一対の両側面に、ストッパー7a(第2のストッパー)と、スライドピン8a(第1のスライドピン)とをそれぞれ有する(図3)。すなわち、上部プレート5は、2つのストッパー7aと、2つのスライドピン8aとを有する。2つのストッパー7aの高さ方向の位置は略同じである。また、2つのスライドピン8aの高さ方向の位置は略同じである。ストッパー7aがケース本体20の一対の側板12それぞれの孔19に挿入されて固定され、スライドピン8aがケース本体20の一対の側板12それぞれの水平ガイド溝16と緩く嵌合されることで、上部プレート5がケース本体20に取り付けられる(図1および図2)。また、ストッパー7aのシャフト9の直径の長さは水平ガイド溝16の鉛直高さ方向の長さよりも小さいので、図5を参照して後述されるストッパー7aと孔19との挿脱の機構と同様に、シャフト9を水平ガイド溝16に挿入することと、水平ガイド溝16から抜いてはずすことの両方が可能であり、ストッパー7aは水平ガイド溝16に挿脱可能である。ストッパー7aが上部プレート5の側面に設けられているため、屋外通信機器1を格納している際(図1に示す状態)にはストッパー7aが孔19に挿入されて固定され、屋外通信機器1をメンテナンスする際(図2に示す状態)にはストッパー7aが水平ガイド溝16に挿入されて固定されるため、上部プレート5をより安定的に固定することができる。そのため、屋外通信機器1を保護する機能が一層向上し、併せて、屋外通信機器1をメンテナンスする際に上部プレート5がより安定して固定されるためメンテナンス作業の作業効率が一層向上する。
【0016】
スライドピン8aと水平ガイド溝16とはスライド可能なように緩く嵌合されているため、ストッパー7aを水平方向に引っ張り、孔19から外すと、スライドピン8aは水平ガイド溝16に沿って水平方向に移動可能となる。スライドピン8aが水平ガイド溝16に沿って水平方向にスライド移動可能であることによって、図2に示すように、通常時にはケース本体20の正面扉としての機能を有する上部プレート5を、屋外通信機器1のメンテナンス時には天板14と平行となる位置にスライド移動させることが可能となる。
【0017】
下部プレート6は、一対の両側面に、ストッパー7b(第1のストッパー)と、スライドピン8b(第2のスライドピン)とをそれぞれ有する(図3)。すなわち、下部プレート6は、2つのストッパー7bと、2つのスライドピン8bとを有する。2つのストッパー7bの高さ方向の位置は略同じである。また、2つのスライドピン8bの高さ方向の位置は略同じである。ストッパー7bがケース本体20の一対の側板12それぞれの孔22に挿入されて固定され、スライドピン8bがケース本体20の一対の側板12それぞれの垂直ガイド溝17と緩く嵌合されることで、下部プレート6がケース本体20に取り付けられる(図1および図2)。
【0018】
スライドピン8bと垂直ガイド溝17とはスライド可能なように緩く嵌合されているため、ストッパー7bを水平方向に引っ張り、孔22から外すと、スライドピン8bは垂直ガイド溝17に沿って鉛直上下方向にスライド移動可能となる。スライドピン8bが垂直ガイド溝17に沿って鉛直上下方向にスライド移動可能であることによって、図2に示すように、通常時にはケース本体20の正面扉としての機能を有する下部プレート6を、屋外通信機器1のメンテナンス時には鉛直上下方向にスライド移動させることが可能となる。
【0019】
以下、図5を用いて、ストッパー7aと孔19との固定の機構を詳細に説明する。
【0020】
ストッパー7aは、シャフト9と、スプリング10と、つまみ11と、シャフト基部15と、から構成される。シャフト9、つまみ11、シャフト基部15それぞれの材料としては、たとえばアルミニウム合金等が用いられる。スプリング10の材料としては、たとえば、ばね鋼などが用いられる。
【0021】
シャフト基部15と上部プレート5との接合方法としては、たとえば溶接やリベットなどが用いられる。シャフト9はつまみ11に嵌合され、たとえば、嵌合部が溶接されることで固定される。
【0022】
図5に示すように、ストッパー7aはシャフト9に巻き付けられるように設けられたスプリング10を備えている。ストッパー7aは、シャフト9が孔19に挿入され、スプリング10の反発力によってシャフト9が図5の左方向へ向けて押しつけられることによって、シャフト9が上部プレート5および側板12の内側に突出した状態で固定されている。ストッパー7aによって上部プレート5が側板12に固定されることで、上部プレート5はケース本体20に固定される。
【0023】
ストッパー7bと孔22との固定の機構は、上述したストッパー7aと孔19との固定の機構と同様であり、ストッパー7bによって下部プレート6はケース本体20に固定される。
【0024】
以下、図6を用いて、スライドピン8aと水平ガイド溝16とがスライド可能なように緩く嵌合されている状態を詳細に説明する。
【0025】
スライドピン8aは頭部23と基部24とから構成され、それぞれの材料としてはたとえばアルミニウム合金等が用いられる。頭部23は一体形成された頂部とシャフト部とから構成される。頭部23および基部24の形状は筐体構造100を側面から見た場合、たとえば略円形状となっている。
【0026】
図6に示すように、頭部23のシャフト部は水平ガイド溝16を貫通し、基部24と接合される。接合方法としては、たとえば、溶接や、頭部23を雄ボタン、基部24を雌ボタンとしたボタンにする方法等が用いられる。
【0027】
水平ガイド溝16の幅は、頭部23のシャフト部の直径よりも大きく、頭部23の頂部の直径および基部24の直径よりも小さい。そのため、スライドピン8aは水平ガイド溝16に沿って水平方向にスライド可能であり、なおかつ、水平ガイド溝16から脱落することなく緩く嵌合されている。
【0028】
スライドピン8bと垂直ガイド溝17とのスライド可能な緩い嵌合状態は、上述したスライドピン8aと垂直ガイド溝17とのスライド可能な緩い嵌合状態と同様であり、スライドピン8bは垂直ガイド溝17に沿って鉛直上下方向にスライド可能であり、なおかつ、垂直ガイド溝17から脱落することなく緩く嵌合されている。
【0029】
以下、図7〜図10を用いて、筐体構造100の上部プレート5および下部プレート6の動作を説明する。図10(a)および図10(b)は、上部プレート5の動作の詳細を説明するための部分側面模式図であり、上部プレート5の動作に関連しない筐体構造100の構成に関する記載は省略されている。
【0030】
図7および図8に示すように、上部プレート5の左右側面にあるストッパー7aのつまみ11を左右外側(矢印A1aおよび矢印A1bの方向)に引っ張る。図8は、筐体構造100を正面から見て右側のストッパー7aの動作を説明する部分断面模式図である。そのため、図8においては、つまみ11を引っ張る方向は図7における右方向(矢印A1aの方向)となっている。筐体構造100を正面から見て左側のストッパー7aの動作については、左右方向が反対になるだけで、以下に示す動作と同様である。
【0031】
図8に示すように、つまみ11を矢印A1aの方向に引っ張ることで、つまみ11に接合されているシャフト9が矢印A1aの方向に引っ張られる。スプリング10を圧縮するために十分であり、つまみ11、スプリング10等を破壊しない程度に、つまみ11を引っ張る。つまみ11が引っ張られる前には、ストッパー7aのシャフト9が孔19に挿入され、ストッパー7aのスプリング10によって固定されていたストッパー7aと側板12とが、図8に示すように、シャフト9の先端部を側板12に設けられた孔19から抜いてはずすことによって固定の状態が解除され、ストッパー7aによる上部プレート5のロックが外れる。
【0032】
次に、矢印A2の方向に上部プレート5を手前に引き(図7)、スライドピン8aを回転軸として、上部プレート5を矢印A3の方向に回転させ、上部プレート5を天板14と略平行の位置になるまで持ち上げる(図10(a))。
【0033】
ついで、上部プレート5を側板12に設けられた水平ガイド溝16に沿ってスライドピン8aをスライドさせることによって、上部プレート5をケース本体20の背面側(矢印A4の方向)に向けて押し込む(図9、図10(b))。
【0034】
次に、図5に参照する孔19への固定と同様に、ストッパー7aのシャフト9を水平ガイド溝16の一端(ケース本体20の開口面近傍側)に合わせて挿入し、スプリング10を用いて上部プレート5をケース本体20に固定する。
【0035】
次に、下部プレート6を下方に移動させるため、下部プレート6の左右側面にあるストッパー7bのつまみ11を左右外側(矢印A1aおよび矢印A1bの方向)に引っ張る。上述した上部プレート5の動作と同様、図8に示すように、シャフト9の先端部を側板12に設けられた孔22から抜いてはずすことによって、下部プレート6と孔22との固定状態が解除され、ストッパー7bによるロックが外れる。
【0036】
最後に、側板12に設けられた垂直ガイド溝17に沿って矢印A5の方向にスライドピン8bをスライドさせることによって、下部プレート6を鉛直下方向にスライドさせて、屋外通信機器1をメンテナンス可能な状態にする。(図9)。
【0037】
以上に説明したように、筐体構造100の正面扉が上部プレート5と下部プレート6とに2分割されている。そのため、屋外通信機器1のメンテナンス時には、上部プレート5を水平奥行き方向にスライドさせて天板14の上部に沿うように固定し、下部プレート6を鉛直下方向にスライドさせることができる。それゆえ、正面扉が一体の扉となっていて横開きしていた従来の筐体構造と比較して、筐体構造100の前方に必要とされる、正面扉を開けるためのスペースを、小さくすることができる。したがって、屋外通信機器1を日照や降雨などの外部環境から保護することを可能としつつ、従来の筐体構造に格納された屋外通信機器を設置する際よりも小さなスペースに屋外通信機器1およびそれを格納する筐体構造100を設置することができる。また、屋外通信機器1のメンテナンスの際、従来の筐体構造に格納された屋外通信機器をメンテナンスする際よりも、小さなスペースでメンテナンスを行うことが可能となる。
【0038】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0039】
たとえば、本実施形態においては、ストッパー7aが上部プレート5に設けられた形態について説明したが、ストッパー7aが上部プレート5に設けられていなくてもよい。
【0040】
また、本実施形態においては、無線通信機器等の屋外通信機器1が筐体構造100に格納される形態について説明したが、無線通信機器以外の屋外通信機器1であってもよいし、本発明の効果を奏する範囲で屋外通信機器を格納する筐体構造以外に筐体構造100を応用してもよく、下記に限定されないが、たとえば、食器洗浄機の筐体、テレビケース等に利用してもよい。
【0041】
上記の実施形態の一部および全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0042】
(付記1)
一対の側板と、背板と、天板と、底板と、を備え、開口面を有するケース本体と、
前記ケース本体の開口面側に設けられた上部プレートと下部プレートと、
を備え、
一対の前記側板の主面側上部に、前記開口面近傍から奥行き方向へと延びる平行一対の水平ガイド溝が設けられ、
一対の前記側板の主面側に、前記側板の高さ方向の略中間部から鉛直下向きへ延びる平行一対の垂直ガイド溝が設けられ、
一対の前記側板の主面側下部に第1の孔が設けられ、
前記上部プレートの断面形状はU字であり、前記上部プレートの一対の側面の上部に第1のスライドピンが設けられ、
前記下部プレートの断面形状はU字であり、前記下部プレートの一対の側面の上部に第2のスライドピンが設けられ、前記下部プレートの前記一対の側面の下部に第1のストッパーが設けられ、
前記第1のスライドピンと前記水平ガイド溝とがスライド可能なように緩嵌され、
前記第2のスライドピンと前記垂直ガイド溝とがスライド可能なように緩嵌され、
前記第1のストッパーは前記第1の孔に挿脱可能である、
ことを特徴とする筐体構造。
【0043】
(付記2)
一対の前記側板の主面側の略中間部に第2の孔がさらに設けられ、
前記上部プレートの前記一対の側面の下部に第2のストッパーがさらに設けられ、
前記第2のストッパーが前記第2の孔に挿脱可能であり、
前記第2のストッパーが前記水平ガイド溝に挿脱可能である、
ことを特徴とする付記1に記載の筐体構造。
【0044】
(付記3)
屋外通信機器を格納することを特徴とする付記1または2に記載の筐体構造。
【符号の説明】
【0045】
1 屋外通信機器
5 上部プレート
6 下部プレート
7a ストッパー
7b ストッパー
8a スライドピン
8b スライドピン
9 シャフト
10 スプリング
11 つまみ
12 側板
13 背板
14 天板
15 シャフト基部
16 水平ガイド溝
17 垂直ガイド溝
19 孔
20 ケース本体
21 底板
22 孔
23 頭部
24 基部
100 筐体構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の側板と、背板と、天板と、底板と、を備え、開口面を有するケース本体と、
前記ケース本体の開口面側に設けられた上部プレートと下部プレートと、
を備え、
一対の前記側板の主面側上部に、前記開口面近傍から奥行き方向へと延びる平行一対の水平ガイド溝が設けられ、
一対の前記側板の主面側に、前記側板の高さ方向の略中間部から鉛直下向きへ延びる平行一対の垂直ガイド溝が設けられ、
一対の前記側板の主面側下部に第1の孔が設けられ、
前記上部プレートの断面形状はU字であり、前記上部プレートの一対の側面の上部に第1のスライドピンが設けられ、
前記下部プレートの断面形状はU字であり、前記下部プレートの一対の側面の上部に第2のスライドピンが設けられ、前記下部プレートの前記一対の側面の下部に第1のストッパーが設けられ、
前記第1のスライドピンと前記水平ガイド溝とがスライド可能なように緩嵌され、
前記第2のスライドピンと前記垂直ガイド溝とがスライド可能なように緩嵌され、
前記第1のストッパーは前記第1の孔に挿脱可能である、
ことを特徴とする筐体構造。
【請求項2】
一対の前記側板の主面側の略中間部に第2の孔がさらに設けられ、
前記上部プレートの前記一対の側面の下部に第2のストッパーがさらに設けられ、
前記第2のストッパーが前記第2の孔に挿脱可能であり、
前記第2のストッパーが前記水平ガイド溝に挿脱可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の筐体構造。
【請求項3】
屋外通信機器を格納することを特徴とする請求項1または2に記載の筐体構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−243834(P2012−243834A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−110049(P2011−110049)
【出願日】平成23年5月17日(2011.5.17)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】