説明

苗植付け装置

【課題】 苗載せ台を左右一対の連結ステーが連結固定されたままの状態で横送り軸に組み付けることができるようにする。
【解決手段】 機体に機体横方向に往復移動操作自在に支持された横送り軸71の両端側を、苗載せ台23に連結された左右一対の連結ステー75,75に各別に一体移動自在に連結してある。横送り軸71に、機体に往復移動操作自在に支持された横送り軸本体71aと、横送り軸本体71aの両端側にネジ連結によって横送り軸移動方向に伸縮調節自在に連結される連結軸100,105とを備えてある。一対の連結軸100,105に、連結ステー75に横送り軸移動方向に一体移動自在に係合する係合部102,107を備えてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機体に機体横方向に往復移動操作自在に支持された横送り軸を備えるとともに、前記横送り軸の両端側を、苗載せ台に連結された左右一対の連結ステーに各別に一体移動自在に連結するように構成した苗植付け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記した苗植付け装置は、苗植付け機構が苗載せ台に載置された苗の苗横方向での一端側から他端側にわたって順次に苗取り出しするよう、苗載せ台を横送り軸によって機体横方向に往復移動操作する。このため、苗載せ台を横送り軸に連結した組み付け状態では、苗載せ台の横方向での中心と、横送り軸の移動方向での中心とが合致又はほぼ合致している必要がある。
【0003】
この種の苗植付け装置として、従来、たとえば特許文献1に示されるものがあった。
特許文献1に示されるものは、植付けケース(機体に相当)に駆動往復移動自在に支持された横送り軸と、この横送り軸にアームを介して一体移動自在に連結された補強軸と、この補強軸の一端側と苗載せ台とにわたって連結された第1ブラケットと、前記補強軸の他端側と苗載せ台とにわたって連結された第2ブラケットとを備えている。第1ブラケットは、補強軸のネジ部にネジ部材を介して一体移動および位置調節自在に連結されている。第2ブラケットは、補強軸のネジ部に一対のネジ部材を介して一体移動自在に止着されている。第2ブラケットは、第2ブラケットに設けた苗載せ台移動方向に向かう長孔と、この長孔を挿通したボルトとを介して苗載せ台に連結されている。
【0004】
【特許文献1】特開昭57−54515号公報(第2頁、第3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来の技術から得られる苗植付け装置では、苗載せ台の組み付けを行う際、苗載せ台を左右一対の連結ステーが連結固定されたままの状態で横送り軸に連結することができなかった。
つまり、先の従来技術から得られるものは、一方の連結ステーとしての第1ブラケットは、横送り軸としての補強軸の一端側のネジ部に装着のネジ部材に外嵌されることにより、補強軸に一体移動自在に連結される。他方の連結ステーとしての第2ブラケットは、補強軸の他端側のネジ部に外嵌されて位置決めされることにより、補強軸に一体移動自在に連結される。これにより、苗載せ台を第1ブラケットも第2ブラケットも連結固定された状態のままで補強軸に連結しようとすると、第1ブラケットの補強軸に連結する部位と、第2ブラケットの補強軸に連結する部位との間隔の長さが補強軸の長さよりも短くなっており、両ブラケットを補強軸に装着することができなかった。また、第1ブラケットが苗載せ台に連結固定された状態にしておいて、第1ブラケットと補強軸の間に介装されたネジ部材の回動操作によって苗載せ台と補強軸との位置合わせ調節を行う。このとき、ネジ部材の回動操作に伴う苗載せ台の補強軸に対する移動が可能となるよう、第2ブラケットを苗載せ台に対する連結固定が解除された状態にしておく。ネジ部材の回動操作による苗載せ台と補強軸との位置合わせ調節を終えると、第2ブラケットを苗載せ台に連結固定させるという組み付け方法を採用することにより、苗載せ台を、苗載せ台の横方向での中心と、補強軸の移動方向での中心とが合致またはほぼ合致した所定の組み付け状態にして補強軸に連結せねばならなかった。
つまり、苗載せ台の組み付けを行う際、一対の連結ステーとしての一対のブラケットの少なくとも一方が苗載せ台に連結固定されていない状態にして横送り軸に連結する必要があった。
【0006】
本発明の目的は、苗載せ台を左右一対の連結ステーが連結固定されたままの状態で横送り軸に組み付けることができる苗植付け装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本第1発明は、機体に機体横方向に往復移動操作自在に支持された横送り軸を備えるとともに、前記横送り軸の両端側を、苗載せ台に連結された左右一対の連結ステーに各別に一体移動自在に連結するように構成した苗植付け装置において、
前記横送り軸に、機体に往復移動操作自在に支持された横送り軸本体と、前記横送り軸本体の両端側にネジ連結によって横送り軸の移動方向に伸縮調節自在に連結される連結軸とを備え、
前記一対の連結軸に、前記連結ステーに横送り軸の移動方向に一体移動自在に係合する係合部を備えてある。
【0008】
本第1発明の構成によると、苗載せ台の組み付けを行う際、苗載せ台を一対の連結ステーが連結固定された状態のままにして横送り軸に連結するという組み付け方法を採用することができる。
つまり、苗載せ台の一方の連結ステーと横送り軸の一端側の係合部とが係合し、苗載せ台の他方の連結ステーと横送り軸の他端側の係合部とが係合することにより、苗載せ台は横送り軸に一体移動自在に連結される。苗載せ台を左右一対の連結ステーが連結固定された状態にすると、苗載せ台や連結ステーの製作や組み付け誤差などに起因し、連結ステーの間隔が苗載せ台によって変化することがある。このように連結ステー間隔の変化が発生しても、苗載せ台の両連結軸の横送り軸本体に対する伸縮調節を適切に行うことにより、横送り軸の一端側に位置する係合部と、他端側に位置する係合部との間隔の長さが苗載せ台の連結ステー間隔の長さに合致またはほぼ合致するよう係合部間隔の長さ調節を行って、かつ、苗載せ台の横方向での中心と、横送り軸の移動方向での中心とが合致またはほぼ合致するよう苗載せ台と横送り軸の位置調節を行って苗載せ台を横送り軸に一体移動自在に連結することができる。
【0009】
これにより、苗植付け機構が苗載せ台の苗の横方向での一端側から他端側にわたって順次に苗取り出しするよう苗載せ台を横送り軸に精度よく位置合わせした状態で連結できるものでありながら、苗載せ台を機体に組み付ける前に左右一対の連結ステーが連結固定されたサブアッセンブリ状態にしておき、このサブアッセンブリ状態のままで横送り軸に連結するという組み付け方法を採用し、能率よく組み立て作業できる苗植付け装置を得ることができた。
【0010】
本第2発明は、本第1発明の構成において、前記一対の連結軸の一方の前記係合部を、前記連結軸に固設された係止体によって構成し、前記一対の連結軸の他方の前記係合部を、前記連結軸に横送り軸の移動方向に位置変更調節自在に支持させた係止体によって構成してある。
【0011】
本第2発明の構成によると、苗載せ台の横送り軸に対する連結を操作簡単に行うことができる。
つまり、先ず、横送り軸の両端側のうち、係合部が連結軸に固設された係止体によって構成されている側において、係合部と連結ステーとを連結し、苗載せ台の横方向での中心と横送り軸の移動方向での中心が合致またはほぼ合致するよう連結軸の横送り軸本体に対する伸縮調節を行う。次に、横送り軸の他端側、すなわち係合部が連結軸に位置変更調節自在に支持させた係止体によって構成されている側において、一端側の位置合わせ調節によって位置決めされた連結ステーを基準にして係合部と連結ステーとがガタ付きの発生しにくい状態で係合するよう、連結軸の横送り軸本体に対する伸縮調節と、係止体の位置調節を行う。すると、横送り軸の係合部間隔の長さが苗載せ台の連結ステー間隔の長さに合致またはほぼ合致するとともに、いずれの係合部と連結ステーもガタ付きがほとんど発生しない状態で連結し、苗載せ台と横送り軸とは、苗載せ台の横方向での中心と横送り軸の移動方向での中心が合致またはほぼ合致した位置合わせ状態で一体移動する状態に連結される。
【0012】
これにより、苗植付け機構が苗載せ台の苗の横方向での一端側から他端側にわたって順次に苗取り出しするよう苗載せ台を横送り軸に精度よく位置合わせした状態で連結できるものでありながら、横送り軸の一端側では、連結軸の横送り軸本体に対する伸縮調節だけを行い、他端側では、一端側での位置調節によって位置決めされた連結ステーを基準にした連結軸の伸縮調節と係止体の位置調節とを行うだけの操作簡単な調節で済み、この面からも能率よく組み立て作業できる。
【0013】
本第3発明は、本第1又は第2発明の構成において、前記横送り軸本体が中空軸である。
【0014】
本第3発明の構成によると、横送り軸本体に連結軸がネジ連結されるネジ孔を備えさせるのに、横送り軸本体の中空孔をネジ孔に利用して加工容易に備えさせることができる。
【0015】
これにより、横送り軸を横送り軸本体のネジ孔加工の面から安価に得ることができる。
【0016】
本第4発明は、本第1〜第3発明のいずれか一つの構成において、前記苗載せ台を移動自在に支持するガイドレールの端部に対するガード杆を設けるとともに、前記ガード杆の両端部を連結されて支持するガード杆支持部を設けてある。
【0017】
本第4発明の構成によると、ガード杆の両端部がガード杆支持部によって支持されるから、ガード杆は、衝撃が加わっても、変形や破損しにくいように強固に支持されてガイドレールを強固にガードする。
【0018】
これにより、ガイドレールがガード杆によって強固にガードされて変形や破損しにくい状態を、ガード杆の両端部が連結されるガード杆支持部を設けた簡単な構造を備えるだけで安価に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、歩行型田植機の全体側面図である。図2は、歩行型田植機の全体平面図である。これらの図に示すように、この歩行型田植機は、左右一対の走行車輪1,1をエンジン2からの駆動力によって自走する走行機体と、この走行機体の機体フレーム3の後部に装備された本発明の実施例に係る苗植付け装置20とを備えている。
【0020】
走行機体は、前記機体フレーム3と前記左右一対の走行車輪1,1と前記エンジン2とを備える他、前記機体フレーム3の後端部に連結された操縦ハンドル4とを備えている。図1,2に示すように、機体フレーム3は、ミッションケース5と、このミッションケース5から機体前方向きに延出したエンジン搭載フレーム6と、前記ミッションケース5から機体後方向きに延出した伝動ケース7と、この伝動ケース7の後端部に連結されたセンタケース21と、このセンタケース21の下部に連結されたハンドルフレーム9とを備えて構成してある。伝動ケース7は、内部に位置する伝動軸(図示せず)によってミッションケース5からセンタケース21に動力伝達する。前記左右一対の走行車輪1,1は、車輪駆動ケース10を介して前記ミッションケース5の走行出力部5aに支持されている。前記左右の車輪駆動ケース10は、この車輪駆動ケース10の基部に連設された操作ブラケット11に連動杆12及び天秤リンク(図示せず)を介して連動している昇降シリンダ13によって前記走行出力部5aに位置する機体横向き軸芯Pのまわりでミッションケース5に対して上下に揺動操作され、走行車輪1を機体フレーム3に対して昇降させる。前記左右の車輪駆動ケース10は、前記天秤リンクの自由揺動によってミッションケース5に対して背反的に上下揺動するようになっており、走行地面に左右傾斜や凹凸があると、左右の車輪駆動ケース10の背反昇降により、左右一対の走行車輪1,1が背反的に機体フレーム3に対して昇降する。
【0021】
苗植付け装置20は、前記センタケース21と、このセンタケース21の両横側方に位置したサイド植付けケース22とを備えて構成された植付けフレームFと、前記センタケース21の植付けケース部21a及び前記左右一対のサイド植付けケース22,22の両横側に駆動自在に設けた苗植付け機構30と、前記ハンドルフレーム9の前方近くに位置した苗載せ台23と、前記植付けフレームFの下方と機体フレーム3の下方とにわたって自走機体横方向に並べて設けた3個の接地フロート24,25とを備えている。植付けフレームFは、前記センタケース21と前記左右一対のサイド植付けケース22とを備える他、センタケース21とサイド植付けケース22とを連結している伝動ケース26と、前記ハンドルフレーム9とを備えて構成してある。前記伝動ケース26は、内部に位置する伝動軸26a(図5参照)によってセンタケース21からサイド植付けケース22に動力伝達する。図1,2に示すように、3個の接地フロート24,25のうちの植付けフレーム横方向での中央に位置するセンタ接地フロート25は、植付けフレーム横方向での両横外側に位置するサイド接地フロート24よりも長い機体前後方向長さを備えている。図3,4,5に示すように、各苗植付け機構30は、センタケース21の植付けケース部21aあるいはサイド植付けケース22に駆動リンク31と揺動リンク32とを介して支持された植付けアーム33と、この植付けアーム33に固定された植付け爪34と、前記植付けアーム33に摺動駆動自在に支持された苗押し出し具35とを備えている。つまり、各苗植付け機構30は、回動駆動される駆動リンク31の駆動力により、植付け爪34の先端が回動軌跡Tを描いて上下回動するよう植付けアーム33が揺動駆動され、植付け爪34がガイドレール27の切り欠きで成る苗取り出し口27aで苗載せ台上のマット状苗からブロック苗を取り出し、取り出したブロック苗を田面に下降搬送し、苗押し出し具35がブロック苗を植付け爪34から田面に押し出して植え付けるという苗植え運動を行う。
【0022】
つまり、この歩行型田植機は6条植えの田植作業を行うものである。すなわち、昇降シリンダ13を操作すると、左右の走行車輪1,1が機体フレーム3に対して昇降操作され、苗植付け装置20は、各接地フロート24,25が田面に接地した下降作業状態と、各接地フロート24,25が田面から上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。苗植付け装置20を下降作業状態にして走行機体を走行させると、苗植付け装置20は、6個の苗植付け機構30を前記伝動ケース7及びミッションケース5を介してエンジン2から伝達される駆動力によって駆動し、各苗植付け機構30によって苗載せ台23のマット状苗から一株分のブロック苗を取り出し、取り出したブロック苗を前記接地フロート24,25の滑り移動によって整地された田面に植え付けていく。
【0023】
走行機体についてさらに詳述すると、図1,2に示すように、走行機体は、機体フレーム3の両横側に走行車輪1に対するガード作用を行う車輪ガード杆40を備えている。図2に示すように、左右の車輪ガード杆40は、前記エンジン搭載フレーム6と前記サイド植付けケース22とにわたって連結してある。図2,8,9に示すように、各車輪ガード杆40は、車輪ガード杆40の前後方向での中間部に固定されたフロート支持アーム41を備えている。図8,9に示すように、フロート支持アーム41は、フロート支持アーム41に長孔42aで摺動及び回動自在に連結した連結リンク42と、この連結リンク42の下端側を前記サイド接地フロート24の前端部に連結している連結具43とを介して前記サイド接地フロート24の前端側を支持している。連結リンク42と前記連結具43とは、連結ピン44を介して相対回動自在に連結している。これにより、サイド接地フロート24は、サイド接地フロート24の後端側に位置した機体横向き軸芯のまわりで機体フレーム3及び植付けフレームFに対して上下揺動する。図1に示すように、車輪ガード杆40は、前記フロート支持アーム41が位置する付近での配置高さが後端側での配置高さよりも高くなり、サイド接地フロート24の前端側上昇の障害にならないよう機体側面視で中間部上がりの状態に曲げ成形してある。
【0024】
図1,2に示すように、走行機体は、走行車輪1の上方に位置した予備苗載せ台50を備えている。図11は、予備苗載せ台50の平面図である。図12は、予備苗載せ台50の後面図である。図16は、予備苗載せ台50の正面図である。これらの図に示すように、予備苗載せ台50は、網状に組み合わせた複数本の丸棒材によって構成してある。図11,12,13に示すように、予備苗載せ台50は、予備苗載せ台50の下面側に固定された左右一対の機体前後向きの取り付けレール51,51と、支持枠52に前記左右一対の取り付けレール51,51それぞれに前後一対の支持転輪53,54が作用するよう配置して設けた複数個の支持転輪53,54とを介して前記支持枠52に支持されている。図13に示すように、前記各取り付けレール51は、前記前後一対の支持転輪53,54を上レール部51aと下レール部51bとによって挟むよう二重レール構造に構成してある。前記左右一対の取り付けレール51,51は、機体側面視で前後方向での中間部に位置する屈曲点51cを備えた屈曲レールに構成してある。図1,11,12,13に示すように、前記支持枠52は、前記ミッションケース5と前記センタケース21とにわたって連結された主支持枠52aと、この主支持枠52aの後端側と前記左右一対のサイド植付けケース22,22とにわたって連結された補強支持枠52bとを備えている。
【0025】
図1に実線で示す予備苗載せ台50は、支持枠52の前端側に移動操作された状態の帯苗載せ台である。図1に二点鎖線で示す予備苗載せ台50は、支持枠52の後端側に移動操作された状態の予備苗載せ台である。図13は、予備苗載せ台50が支持枠52の前端側に移動操作された状態での側面図である。図14は、予備苗載せ台50が支持枠52の後端側に移動操作された状態での側面図である。これらの図に示すように、予備苗載せ台50の後側近くに位置する操作ハンドル55が機体前後方向に移動操作されると、左右一対の取り付けレール51,51が前後一対の支持輪体53,54に沿って前後方向に移動し、予備苗載せ台50を支持枠52の前端側と後端側とに移動させる。予備苗載せ台50を支持枠52の前端側に移動させると、予備苗載せ台50は、通常位置となり、予備マット状苗の重量が走行機体の極力前端側に掛かるようにして予備マット状苗を貯留する。このとき、図13に示す如く左右一対の取り付けレール51,51の前記屈曲点51cよりも後端側に位置する部位が前後一対の支持転輪53,54によって支持され、予備苗載せ台50は、水平姿勢になって予備マット状苗を極力低く位置させて貯留する。さらに、このとき、取り付けレール51は、苗載せ台50と共に支持枠52の前端側に移動し、苗載せ台23の苗取扱いなどが行いやすいように苗載せ台23の前方を開放する。さらに、このとき、図15,17に示すように、前記操作ハンドル55に連結された位置決め体56をこの位置決め体56の後端側に位置する切り欠き部56aによって前記後側の支持転輪54を支持する支軸57に係合させると、位置決め体56の前端側に連結しているロックバネ58による位置決め体56の回動付勢によって位置決め体56が支軸57に対する係合状態に維持され、予備苗載せ台50が通常位置にロックされる。
一方、予備苗載せ台50を支持枠52の後端側に移動させると、予備苗載せ台50は、補給位置となり、予備マット状苗を予備苗載せ台50から苗載せ台23に補給しやすいように苗載せ台23に近づく。このとき、図14に示す如く左右一対の取り付けレール51,51の前記屈曲点51cよりも前端側に位置する部位が前側の支持転輪53によって支持され、予備苗載せ台50は、後上がりの傾斜姿勢になり、予備マット状苗の予備苗載せ台50から苗載せ台23への移動を容易にする。また、このとき、前記位置決め体56をこの位置決め体56の前端側に位置する切り欠き部56b(図15参照)によって前記支軸57に係合させると、位置決め体56がこの係合状態に前記ロックバネ58によって維持され、予備苗載せ台50が補給位置にロックされる。
【0026】
苗植付け装置20についてさらに詳述する。図2,3に示すように、苗載せ台23は、苗載せ台横方向(植え付けフレーム横方向)に並んだ6つの苗載置部23aと、各苗載置部23aの下端側に苗載せ台23の横方向及び縦方向に並べて設けた苗縦送り輪体60,61とを備えている。図3,4,19に示すように、苗載せ台23の下端部は、苗載せ台23の裏面側に固定された連結部材62を介し、前記ハンドルフレーム9に固定された前記ガイドレール27のレール部27bに摺動自在に支持されている。図1に示すように、苗載せ台23の上端側は、苗載せ台23の裏面側に固定されたフレーム材63を介し、前記ハンドルフレーム9に固定された支持部材64に摺動自在に支持されている。これにより、苗載せ台23は、ガイドレール27のレール部27bに案内されてセンタケース21及びサイド植付けケース22に対して植付けフレーム横方向に往復移動する。
【0027】
図18に示すように、前記センタケース21と苗載せ台23とにわたり、横送り軸71を備えた苗送り機構70を設けてある。図3,4,5,6に示すように、苗送り機構70は、前記横送り軸71を備える他、この横送り軸71の一端部に設けた苗縦送りアーム72と、この苗縦送りアーム72と苗載せ台23に設けた輪体操作アーム73とにわたって連結した連動杆74と、前記センタケース21に設けた横送り駆動機構80および縦送り駆動機構90とを備えている。
【0028】
横送り軸71は、センタケース21の上部に位置するフィードケース部21bの左右一対の支持部21c、21cに摺動自在され、センタケース21に対して植付けフレーム横方向に往復移動する。図18に示すように、横送り軸71は、苗載せ台23の下端部に苗載せ台23から機体前方向きに延出するように構成して連結された左右一対の連結ステー75に横送り軸71の両端部に位置する連結軸100,105によって一体移動自在に連結されている。前記左右一対の連結ステー75,75にわたって苗ステー76が連結されている。苗ステー76は、連結ステー75の苗載せ台23及び横送り軸71に対する連結姿勢に歪が発生しにくいように補強を図り、かつ、苗載せ台23に載置されたマット状苗の葉を苗植付け機構30の植付け爪34に接触しにくいように受け止め支持する。
【0029】
図5,6に示すように、横送り駆動機構80は、横送り軸71のセンタケース内に位置する部位に連結部材81を介して連結された横送り具82と、この横送り具82の送り突起82aが係入した螺旋状の横送り溝83aを周面に備えた回転駆動軸83と、この回転駆動軸83の一端部に出力ギヤ84aが一体回転自在に連結されている横送り変速部84と、この横送り変速部84の入力ギヤ84bを一体回転自在に支持する回転支軸85とフセンタケース21の植付けケース部21aが回転駆動自在に備える植え付け駆動軸86とにわたって巻回された伝動チェーン87とを備えている。すなわち、横送り駆動機構80は、センタケース21が支持する苗植え付け機構30を駆動する植え付け駆動軸86の駆動力を伝動チェーン87と回転支軸85とを介して横送り変速部84に伝達してこの横送り変速部84によって回転駆動軸83を駆動し、この回転駆動軸83の横送り溝83aによる横送り具82の移動操作によって横送り軸71を往復移動操作する。
【0030】
図2,4に示すように、前記複数の苗縦送り輪体60,61のうちの各苗載置部23aにおいて苗載せ台上方側に位置する上側の苗縦送り輪体60は、一本の回転支軸60aに一体回転自在に支持されており、一体回転自在に連動している。前記複数の苗縦送り輪体60,61のうち各苗載置部23aにおいて苗載せ台下方側に位置する下側の苗縦送り輪体61は、一本の回転支軸61aに一体回転自在に支持されており、一体回転自在に連動している。前記回転支軸60aと回転支軸61aとが連動チェーン(図示せず)によって連動されており、前記回転支軸60aが回転操作され、全ての上側の苗縦送り輪体60が苗縦送り方向に回転駆動されると、これに連動して全ての下側の苗縦送り輪体61も苗縦送り方向に回転駆動される。
【0031】
前記輪体操作アーム73は、前記回転支軸60aに一方向回転クラッチ73a(図4参照)を介して連動されている。一方向回転クラッチ73aは、輪体操作アーム73の苗縦送り輪体60,61を苗縦送り方向に駆動するための揺動方向の駆動力を回転支軸60aに伝達し、輪体操作アーム73の苗縦送り輪体60,61を苗縦送り方向に駆動するための揺動方向とは逆揺動方向の駆動力を回転支軸60aに伝達しない。
【0032】
横送り軸71は、前記フィードケース部21bに回転自在に支持され、前記連結部材81と前記左右一対の連結ステー75,75とに回動自在に連結されている。横送り軸71と前記苗縦送りアーム72とは一体回動自在に連結されている。
【0033】
図5,6に示すように、前記縦送り駆動機構90は、前記回転駆動軸83の両端部に一体回転自在に設けた駆動回転カム91と、横送り軸71に前記連結部材81の両横側に配置して一体回転自在に設けた受動アーム92とを備えている。各受動アーム92は、前記連結部材81に当接した待機位置にリターンバネ93によって揺動付勢されている。苗載せ台23が左右の移動ストロークエンドの一方に到達すると、一方の受動アーム92が一方の駆動回転カム91の回転範囲に入り込み、苗載せ台23が左右の移動ストロークエンドの他方に到達すると、他方の受動アーム92が他方の駆動回転カム91の回転範囲に入り込む。いずれの場合も、受動アーム92と駆動回転カム91とが当接して駆動回転カム91が受動アーム92をリターンバネ93に抗して揺動操作し、受動アーム92が設定角を揺動するに伴って駆動回転カム91と受動アーム92との当接が解除して受動アーム92がリターンバネ93によって待機位置に戻る。
【0034】
これにより、苗植付け装置20は、各苗植付け機構30に対する苗供給を次の如く行う。
すなわち、苗植付け機構30の苗植え運動に連動させて横送り駆動機構80を作動させ、この横送り駆動機構80によって横送り軸71を苗植付け機構30の苗植え運動に連動させて往復移動操作し、往復移動する横送り軸71によって苗載せ台23をガイドレール27のレール部27bに沿わせて植付けフレーム横方向に往復移動操作する。これにより、各苗植付け機構30が苗載せ台23の苗植付け機構30に対応する苗載置部23aに載置されたマット状苗の下端部のマット状苗横方向での一端側から他端側にわたって苗取り出しするよう苗載せ台23の各苗載置部23aに載置されたマット状苗を対応する苗植付け機構30に対して植付けフレーム横方向に移動操作する。苗載せ台23が左右の横移動ストロークエンドに到達すると、その都度、縦送り駆動機構90を作動させ、この縦送り駆動機構90によって横送り軸71を回動操作して横送り軸71の駆動力を苗縦送りアーム72と連動杆74とを介して輪体操作アーム73に伝達し、この輪体操作アーム73によって一方向回転クラッチ73aを介して回転支軸60aを回転操作し、全ての上側の苗縦送り輪体60を所定の回転角だけ回転操作し、かつ、回転支軸60aによって回転支軸61aを回転操作して全ての下側の苗縦送り輪体61を所定の回転角だけ回転操作し、苗載せ台23の各苗載置部23aに載置されているマット状苗を上下の苗縦送り輪体60,61によって苗植付け機構30に向けて苗植付け機構30による取り出し苗の苗縦方向での大きさに相当した長さだけ縦送りする。
【0035】
図18に示すように、前記横送り軸71は、前記フィードケース部21bを挿通している横送り軸本体71aと、この横送り軸本体71aの両端部に設けた前記連結軸100,105とを備えて構成してある。横送り軸本体71aは、中空軸になるよう鋼管材によって構成してある。図20,21に示すように、横送り軸本体71aの両端側に設けた前記連結軸100,105は、この連結軸100,105の一端側に設けたオネジ部110と、横送り軸本体71aの端部に横送り軸本体71aの中空孔をネジ孔に利用して設けたメネジ部111とによって横送り軸本体71aにネジ連結されており、連結軸100,105の回転操作によって横送り軸本体71aに対して横送り軸移動方向(横送り軸71のセンタケース21に対する移動方向)に伸縮調節でき、オネジ部110に装着されたロックネジ具101,106が横送り軸本体71aの端面に圧接されることにより、調節長さに固定できる。横送り軸71の両端側に設けた前記連結軸100,105は、この連結軸100,105の横送り軸本体71aにネジ連結されている側とは反対側の端部に設けた係合部102,107を備えている。
【0036】
横送り軸71の一端側に設けた連結軸100が備える前記係合部102は、連結軸100に固設された一対の係止体102a,102bによって構成してある。一方の係止体102aは、連結軸100を構成するネジ軸の頭部によって構成し、他方の係止体102bは、連結軸100に溶接によって固定された円形板金によって構成してある。この係合部102は、連結軸100が一対の係止体102a,102bの間で連結ステー75の図19の如き切り欠き形の軸孔75aに係入し、一対の係止体102a,102bによって連結ステー75を挟むことにより、連結ステー75に対して横送り軸移動方向に一体移動自在に係合する。
【0037】
横送り軸71の他端側に設けた連結軸105が備える前記係合部107は、連結軸105に固設された係止体107aと、連結軸105に横送り軸移動方向に位置変更調節自在に支持された係止体107bと、横送り軸105に装着された一対のストッパネジ体108,108とによって構成してある。前記固定型の係止体107aは、連結軸105を構成するネジ軸の頭部によって構成してある。前記可動型の係止体107bは、連結軸105に外嵌された円形板金によって構成してある。この係止体107bは、連結軸105が一対の係止体107a,107bの間で連結ステー75の切り欠き形の軸孔75aに係入し、固定型の係止体107aと、一対のストッパネジ体108,108によって位置決めされた可動型の係止体107bとによって連結ステー75を挟むことにより、連結ステー75に対して横送り軸移動方向に一体移動自在に係合する。
【0038】
つまり、苗載せ台23は、図22に示す組み付け要領に基づいて横送り軸71に組み付けるようになっている。
すなわち、図22(イ)に示すように、苗載せ台23の一方の連結ステー75を、横送り軸本体71aに仮りの連結長さで連結された連結軸100の係合部102に係合させ、苗載せ台23の他方の連結ステー75を、横送り軸本体71aに仮りの連結長さで連結された連結軸105に外嵌させる。次に、図22(ロ)に示すように、連結軸100を横送り軸本体71aに対して伸縮調節し、苗載せ台23の横方向での中心23Cと、横送り軸71の移動方向での中心としてのセンタケース21の機体横方向での中心21Cとが合致すると、ロックネジ具101を横送り軸本体71aの端面に締め付け操作し、連結軸100を調節した連結長さで横送り軸本体71aに固定する。次に、図22(ハ)に示すように、連結軸105を横送り軸本体71aに対して伸縮調節する。この伸縮調節によって固定型の係止体107aが連結ステー75の外側の側面に係止すると、図22(ニ)に示すように、ロックネジ具106を横送り軸本体71aの端面に締め付け操作し、連結軸105を調節した連結長さで横送り軸本体71aに固定する。次に、一対のストッパネジ体108,108を連結ステー75の方に締め込み操作し、可動型の係止体107bを連結ステー75の内側の側面に係止した位置に位置調節するとともにこの係止位置にストッパネジ体108,108によって位置決めし、係合部107を連結ステー75に対する所定の係合状態にする。
【0039】
図1,2に示すように、苗植付け装置20は、左右のサイド接地フロート24の先端側に設けた隣接マーカ115を備えている。図7,8,9に示すように、各隣接マーカ115は、隣接マーカ115の基端部に設けた取付け部116を備えている。この取付け部116は、サイド接地フロート24の上面側に連結している前記連結具43の内部に設けた支持部43aに回動自在に支持されている。
図7,10に二点鎖線で示す隣接マーカ115は、使用姿勢に切換えられた状態を示し、図7,10に実線で示す隣接マーカ115は、格納姿勢に切換えられた状態を示す。これらの図に示すように、隣接マーカ115は、取付け部116の機体上下向き軸芯のまわりで揺動操作されることにより、隣接マーカ115の基部が連結具43とサイド接地フロート24との間を前後方向に移動し、隣接マーカ115の先端側がサイド接地フロート24から機体横外側向きに突出した使用姿勢と、隣接マーカ115のほぼ全体がサイド接地フロート24の上方に位置した格納姿勢とに切り換わる。隣接マーカ115を使用姿勢に切換えた場合、サイド接地フロート24の上面側に位置する隆起部24aと24bとが隣接マーカ115の中間部に挟持作用し、これによって隣接マーカ115が使用姿勢に保持される。隣接マーカ115を格納姿勢に切換えた場合、サイド接地フロート24の上面側に位置する隆起部24cと24dとが隣接マーカ115の中間部に挟持作用し、これによって隣接マーカ115が格納姿勢に保持される。
【0040】
前記左右の隣接マーカ115は、今回の植付け走行時の植付け苗と、前回の植付け走行時の植付け苗との間隔を一定またはほぼ一定にするよう使用するものである。すなわち、使用姿勢に切り換えた隣接マーカ115の先端が前回の植付け走行時の植付け苗の列に沿っていくようにして走行機体を走行させる。すると、今回の植付け苗と前回の植付け苗との機体横方向での間隔の長さが隣接マーカ115の長さによって決まる一定長さになる。
【0041】
図1,2に示すように、苗植付け装置20は、前記ガイドレール27の両端側に配置したガード杆117を備えている。図23は、各ガード杆117の機体平面視での支持構造を示し、図24は、各ガード杆117の機体側面視での支持構造を示している。これらの図に示すように、各ガード杆117は、機体平面視でガイドレール27の端部を囲ってガードするよう屈曲成形した丸鋼管材によって構成してある。ガード杆117は、ガード杆117を構成する鋼管材の機体前方側の端部に板金部材を付設して設けた前側連結部117aと、ガード杆117を構成する鋼管材の機体後方側の端部で成る後側連結部117bとを備えている。前記前側連結部117aは、前記サイド植付けケース22にブラケットを付設して設けたガード杆支持部118に連結ボルトによって締め付け連結してある。後側連結部117bは、前記ハンドルフレーム9に支持された丸鋼管材製のフロート支点杆119の端部に設けたガード杆支持部120に差込み連結してある。図23,24,25に示すように、前記ガード杆支持部120は、ピンボス22aを前記後側連結部117bに対するストッパ手段に利用し、後側連結部117bのガード杆支持部120に対する挿入限界を設定している。ピンボス22aは、線引きマーカ121が下降使用姿勢と上昇格納姿勢とに起伏揺動する支点ピン122を支持している。サイド植付ケース22のガード杆支持部118は、前記車輪用ガード杆40の後端部に対する支持部にもなっている。前記フロート支点杆119は、フロート支点杆119から延出した支持アーム119aを介し、前記各接地フロート24,25の後端側を回動自在に支持している。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】歩行型田植機全体の側面図
【図2】歩行型田植機全体の平面図
【図3】苗植付け装置のセンタケース配設部の側面図
【図4】苗植付け装置のサイド植付けケース配設部の側面図
【図5】センタケースの縦断正面図
【図6】センタケースの縦断側面図
【図7】隣接マーカの切換え状態を示す平面図
【図8】サイド接地フロート前端側の支持構造を示す側面図
【図9】図7のA−A断面矢視図
【図10】図7のB−B断面矢視図
【図11】予備苗載せ台の平面図
【図12】予備苗載せ台の後面図
【図13】予備苗載せ台の通常位置での側面図
【図14】予備苗載せ台の苗補給位置での側面図
【図15】予備苗載せ台のロック構造を示す側面図
【図16】予備苗載せ台の正面図
【図17】位置決め体の断面図
【図18】苗送り機構の正面図
【図19】苗載せ台の連結ステー配設部での断面図
【図20】横送り軸の連結軸配設部での断面図
【図21】横送り軸の連結軸配設部での断面図
【図22】苗載せ台の組み付け要領図
【図23】苗植付け装置のガード杆配設部の平面図
【図24】苗植付け装置のガード杆配設部の側面図
【図25】ガード杆支持構造の断面図
【符号の説明】
【0043】
23 苗載せ台
27 ガイドレール
71 横送り軸
71a 横送り軸本体
75 連結ステー
100,105 連結軸
102,105 係合部
102a、102b 係止体
107b 係止体
117 ガード杆
118,120 ガード杆支持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体に機体横方向に往復移動操作自在に支持された横送り軸を備えるとともに、前記横送り軸の両端側を、苗載せ台に連結された左右一対の連結ステーに各別に一体移動自在に連結するように構成した苗植付け装置であって、
前記横送り軸に、機体に往復移動操作自在に支持された横送り軸本体と、前記横送り軸本体の両端側にネジ連結によって横送り軸移動方向に伸縮調節自在に連結される連結軸とを備え、
前記一対の連結軸に、前記連結ステーに横送り軸移動方向に一体移動自在に係合する係合部を備えてある苗植付け装置。
【請求項2】
前記一対の連結軸の一方の前記係合部を、前記連結軸に固設された係止体によって構成し、
前記一対の連結軸の他方の前記係合部を、前記連結軸に横送り軸移動方向に位置変更調節自在に支持させた係止体によって構成してある請求項1記載の苗植付け装置。
【請求項3】
前記横送り軸本体が中空軸である請求項1又は2記載の苗植付け装置。
【請求項4】
前記苗載せ台を移動自在に支持するガイドレールの端部に対するガード杆を設けるとともに、前記ガード杆の両端部を連結されて支持するガード杆支持部を設けてある請求項1〜3のいずれか一項に記載の苗植付け装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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