説明

要約映像生成装置及び要約映像生成プログラム

【課題】本発明は、視聴者がバラエティー番組の内容を把握しやすい要約映像を生成する要約映像生成装置を提供する。
【解決手段】要約映像生成装置は、カットチェンジ点検出手段によって、バラエティー番組のカットチェンジ点を検出する。そして、要約映像生成装置は、コマーシャル区間検出手段によって、バラエティー番組に含まれるコマーシャル区間を検出する。そして、要約映像生成装置は、映像区間抽出手段によって、カットチェンジ点検出手段で検出したカットチェンジ点に基づいて、コマーシャル区間検出手段で検出したコマーシャル区間の始点より前の所定カット数の始点側映像区間の映像をバラエティー番組から抽出すると共に、コマーシャル区間検出手段で検出したコマーシャル区間の終点より後の所定カット数の終点側映像区間の映像をバラエティー番組から抽出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バラエティ番組の要約映像を生成する要約映像生成装置及び要約映像生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハードディスク等の大容量の記録装置を備え、放送番組の映像データを記録し、その記録された映像データの中から、視聴者が所望する映像データを検索して再生する放送番組受信装置が普及してきている。放送番組の中でもバラエティ番組は、視聴者の需要が高く、放送番組受信装置には、視聴者がバラエティ番組の内容を容易に把握できることや、記録された大量の放送番組の中から視聴者が所望するバラエティ番組を効率的に検索できることが要求されている。
【0003】
そこで、放送番組とは別に当該放送番組の要約映像(ダイジェスト映像)を生成しておき、放送番組と要約映像とを対応付けて、視聴者が放送番組を検索する際に、放送番組の要約映像を再生することで、視聴者による放送番組の検索を補助する技術が開示されている(特許文献1,2,3参照)。
【0004】
特許文献1に開示されている技術によれば、放送番組のカットチェンジ点の代表的なフレーム画像を時系列順に並べて要約映像を生成している。
【0005】
特許文献2に開示されている技術によれば、予め所定の属性情報が登録され、その属性情報に従って放送番組の各カットに重み付けを行い、重み付けの高いカットをつなぎ合わせて要約映像を生成している。
【0006】
また、特許文献3に開示されている技術によれば、スポーツ番組を対象とし、アナウンサの音声の変化に基づいて要約映像を生成している。
【特許文献1】特開平9−284698号公報
【特許文献2】特開平11−238071号公報
【特許文献3】特開2006−129363号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、従来の技術(特許文献1に開示されている技術)では、カットチェンジ点を基準にしているため、放送番組の特徴や内容をまったく考慮しておらず、視聴者が放送番組の内容を把握しやすい要約映像が生成できない問題がある。
【0008】
また、従来の技術(特許文献2に開示されている技術)では、属性情報を手入力する必要があり、また、放送番組のジャンル毎に属性情報の設定内容が大きく変わることから、この属性情報を適切に設定することが困難な問題がある。
【0009】
また、従来の技術(特許文献3に開示されている技術)は、アナウンサの音声の変化を基準としているため、バラエティ番組にはそぐわない。
【0010】
本発明は、前記した問題を解決し、視聴者がバラエティ番組の内容を把握しやすい要約映像を生成することができる要約映像生成装置及び要約映像生成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の要約映像生成装置は、コマーシャル区間を含む放送番組と放送番組に対応する電子番組ガイドとから放送番組の要約映像を生成する要約映像生成装置であって、番組判断手段と、カットチェンジ点検出手段と、コマーシャル区間検出手段と、映像区間抽出手段と、映像区間類似判断手段と、要約映像生成手段と、を備える構成とした。
【0012】
かかる構成によれば、要約映像生成装置は、番組判断手段によって、電子番組ガイドに記述された放送番組のジャンルに基づいて放送番組がバラエティ番組であるか否かを判断する。これによって、要約映像生成装置は、電子番組ガイドに基づいて、様々なジャンルの放送番組の中からバラエティ番組を特定することができる。
【0013】
また、要約映像生成装置は、カットチェンジ点検出手段によって、バラエティ番組のカットチェンジ点を検出する。そして、要約映像生成装置は、コマーシャル区間検出手段によって、バラエティ番組に含まれるコマーシャル区間を検出する。そして、要約映像生成装置は、映像区間抽出手段によって、カットチェンジ点検出手段で検出したカットチェンジ点に基づいて、コマーシャル区間検出手段で検出したコマーシャル区間の始点より前の所定カット数の始点側映像区間の映像をバラエティ番組から抽出すると共に、コマーシャル区間検出手段で検出したコマーシャル区間の終点より後の所定カット数の終点側映像区間の映像をバラエティ番組から抽出する。バラエティ番組は、コマーシャル区間の前後にクライマックスシーンが集中する傾向が強いことから、要約映像生成装置は、バラエティ番組からクライマックスシーンを効率的に抽出することができる。
【0014】
また、要約映像生成装置は、映像区間類似判断手段によって、映像区間抽出手段で抽出した始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像とが類似するか否かを、始点側映像区間と終点側映像区間の画像特徴量とに基づいて判断する。そして、要約映像生成装置は、要約映像生成手段によって、始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像とが類似するときは終点側映像区間の映像を、始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像とが類似しないときは始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像とをコマーシャル区間毎に連結して要約映像を生成する。これによって、要約映像生成装置は、生成した要約映像で類似する映像が連続することはない。
【0015】
なお、バラエティ番組としては、例えば、お笑い番組、トーク番組、クイズ番組がある。
【0016】
請求項2に記載の要約映像生成装置は、請求項1に記載の要約映像生成装置において、コマーシャル区間検出手段が、バラエティ番組の開始から所定時間が経過するまではコマーシャル区間を検出しない構成とした。
【0017】
かかる構成によれば、要約映像生成装置は、クライマックスシーンが少ない傾向が強いバラエティ番組の開始部分の映像から要約映像を生成することはない。
【0018】
請求項3に記載の要約映像生成装置は、請求項1又は2に記載の要約映像生成装置において、コマーシャル区間検出手段が、コマーシャル区間の終了時刻が電子番組ガイドで特定されるバラエティ番組の終了時刻と一致するときは当該コマーシャル区間を検出しない構成とした。
【0019】
かかる構成によれば、要約映像生成装置は、クライマックスシーンが少ない傾向が強いバラエティ番組のエンディング部分の映像から要約映像を生成することはない。
【0020】
請求項4に記載の要約映像生成装置は、請求項1から3のいずれか一項に記載の要約映像生成装置において、コマーシャル区間検出手段が、コマーシャル区間が終了してから所定時間が経過するまではコマーシャル区間を検出しない構成とした。
【0021】
コマーシャル区間同士の間隔が短い場合、これらの間の映像にクライマックスシーンが少ない傾向が強い。かかる構成によれば、要約映像生成装置は、クライマックスシーンが少ない当該映像から要約映像を生成することはない。
【0022】
請求項5に記載の要約映像生成プログラムは、コマーシャル区間を含む放送番組と放送番組に対応する電子番組ガイドとから放送番組の要約映像を生成するために、コンピュータを、番組判断手段、カットチェンジ点検出手段、コマーシャル区間検出手段、映像区間抽出手段、映像区間類似判断手段、要約映像生成手段、として機能させる構成とした。
【0023】
かかる構成によれば、要約映像生成プログラムは、番組判断手段によって、電子番組ガイドに記述された放送番組のジャンルに基づいて放送番組がバラエティ番組であるか否かを判断する。
【0024】
また、要約映像生成プログラムは、カットチェンジ点検出手段によって、バラエティ番組のカットチェンジ点を検出する。そして、要約映像生成プログラムは、コマーシャル区間検出手段によって、バラエティ番組に含まれるコマーシャル区間を検出する。そして、要約映像生成プログラムは、映像区間抽出手段によって、カットチェンジ点検出手段で検出したカットチェンジ点に基づいて、コマーシャル区間検出手段で検出したコマーシャル区間の始点より前の所定カット数の始点側映像区間の映像をバラエティ番組から抽出すると共に、コマーシャル区間検出手段で検出したコマーシャル区間の終点より後の所定カット数の終点側映像区間の映像をバラエティ番組から抽出する。
【0025】
また、要約映像生成プログラムは、映像区間類似判断手段によって、映像区間抽出手段で抽出した始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像とが類似するか否かを、始点側映像区間と終点側映像区間との画像特徴量に基づいて判断する。そして、要約映像生成プログラムは、要約映像生成手段によって、始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像とが類似するときは終点側映像区間の映像を、始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像とが類似しないときは始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像とをコマーシャル区間毎に連結して要約映像を生成する。
【発明の効果】
【0026】
請求項1、5に記載の発明によれば、クライマックスシーンが集中する映像から要約映像を生成することができ、また、要約映像で類似する映像が連続することはない。従って、請求項1、5に記載の発明によれば、視聴者がバラエティ番組の内容を把握しやすい要約映像を生成することができる。
また、請求項1、5に記載の発明によれば、要約映像を生成するための属性情報等を予め手入力して設定しておく必要がなく、放送番組の提供者に負担がかからない。さらに、請求項1、5に記載の発明によれば、放送番組の提供者が要約映像を配信する必要がなく、放送波や通信回線の伝送帯域を圧迫しない。
【0027】
請求項2に記載の発明によれば、クライマックスシーンが少ないバラエティ番組の開始部分では要約映像を生成しないため、要約映像にクライマックスシーンが含まれる割合が高くなる。従って、請求項2に記載の発明によれば、要約映像から視聴者がバラエティ番組の内容をより把握しやすくなる。
【0028】
請求項3に記載の発明によれば、クライマックスシーンが少ないバラエティ番組のエンディング部分では要約映像を生成しないため、要約映像にクライマックスシーンが含まれる割合が高くなる。従って、請求項3に記載の発明によれば、要約映像から視聴者がバラエティ番組の内容をより把握しやすくなる。
【0029】
なお、コマーシャル区間同士の間隔が短くなる程、そのコマーシャル区間同士の間の映像にクライマックスシーンが少なくなる。このように、コマーシャル区間同士の間隔が短い場合には要約映像生成装置が要約映像を生成しないため、請求項4に記載の発明によれば、視聴者がバラエティ番組の内容をより把握しやすくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
[バラエティ番組及び要約映像のデータ構造]
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1を参照して、本発明の概要について説明する。図1(a)は本発明に係るバラエティ番組のデータ構造を示す構造図であり、図1(b)は、本発明に係る要約映像のデータ構造を示す構造図である。
【0031】
バラエティ番組は、1以上のコマーシャル区間を有していれば良く、図1(a)では、5個のコマーシャル区間CM1,CM2,CM3,CM4,CM5を有していることとする。また、図1(a)には、コマーシャル区間CM2,CM3,CM4の前にそれぞれ始点側映像区間a1,b1,c1を示し、コマーシャル区間CM2,CM3,CM4の後にそれぞれ終点側映像区間a2,b2,c2を示す。ここで、始点側映像区間a1の映像と終点側映像区間a2の映像は類似せず、始点側映像区間b1の映像と終点側映像区間b2の映像は類似し、始点側映像区間c1の映像と終点側映像区間c2の映像は類似しているものとする。
【0032】
図1(b)に示すように、要約映像は、始点側映像区間a1の映像,終点側映像区間a2の映像,終点側映像区間b2の映像,始点側映像区間c1の映像及び終点側映像区間c2の映像を時系列順に追加して生成されたものである。ここで、コマーシャル区間CM2では、始点側映像区間b1の映像と終点側映像区間b2の映像が類似するため、要約映像の生成には、始点側映像区間b1の映像を用いていない。
【0033】
[要約映像生成装置の構成]
図2を参照して、本実施形態に係る要約映像生成装置の構成について説明する。図2は、要約映像生成装置の構成を示すブロック図である。
【0034】
要約映像生成装置1は、バラエティ番組からコマーシャル区間を検出し、コマーシャル区間毎に始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像から要約映像を生成するものである。図2に示すように、要約映像生成装置1は、例えば、リモコン装置3、受信手段10、番組判断手段20、記憶手段30、検出手段40、映像区間抽出手段50、映像区間類似判断手段60、要約映像生成手段70、検索リスト提示手段80、映像再生手段90を備える。
【0035】
受信手段10は、放送波や通信回線を介して配信されるバラエティ番組その他の放送番組や電子番組ガイド(EPG:Electric Program Guide)を受信するものである。また、受信手段10は、受信した放送番組や電子番組ガイドを記憶手段30に書き込む。これによって、放送番組や電子番組ガイドは記憶手段30に記憶され、いつでも放送番組を再生することができる。また、リアルタイムで放送番組を再生する場合、受信手段10は、放送番組を映像再生手段90に出力する。
【0036】
番組判断手段20は、受信手段10が受信した放送番組や記憶手段30に記録された放送番組がバラエティ番組であるか否かを判断するものである。番組判断手段20は、例えば、ある放送番組に対応する電子番組ガイドのジャンルがバラエティ番組として設定されている場合、この放送番組をバラエティ番組と判断する。
【0037】
記憶手段30は、受信手段10が受信した放送番組や要約映像生成手段70が生成した要約映像を記憶するものであり、例えば、ハードディスクである。この記憶手段30に記憶された放送番組や要約映像は、要約映像再生手段83及び映像再生手段90から参照される。
【0038】
図3を参照して、記憶手段30に記憶されるデータの内容について説明する。図3は、記憶手段に記憶されるデータの構造を示す構造図である。図3に示すように、記憶手段30は、放送番組記憶領域31及び要約映像記憶領域32を有するものである。
【0039】
放送番組記憶領域31は、放送番組を一意に識別できる識別情報と共に放送番組が記憶されるものである。
【0040】
要約映像記憶領域32は、要約映像を一意に識別できる識別情報と共に要約映像が記憶されるものである。
【0041】
また、記憶手段30は、前記した電子番組ガイドのジャンルを検索する所定のキーワード、後記する映像区間抽出手段50が抽出する所定カット数、後記するバラエティ番組の開始からの所定時間、又は、後記するコマーシャル区間の終了からの所定時間を記憶しても良い。図2に戻って、要約映像生成装置1の構成について説明を続ける。
【0042】
検出手段40は、バラエティ番組から要約映像の生成に必要な情報の検出を行うものである。検出手段40は、例えば、カットチェンジ点検出手段41及びコマーシャル区間検出手段42を備える。
【0043】
カットチェンジ点検出手段41は、バラエティ番組の全カットチェンジ(シーンチェンジ)点を検出するものである。カットチェンジ点検出手段41は、例えば、フレーム間の画像特徴量が予め定めた量より大きい場合、検出した全カットチェンジ点に関する情報(タイムコード等)を映像区間抽出手段50に出力する。
【0044】
コマーシャル区間検出手段42は、一般的なコマーシャル区間検出方法やコマーシャル区間カット方法を用いてバラエティ番組のコマーシャル区間を検出するものである。コマーシャル区間検出手段42は、例えば、ステレオ放送とモノラル放送が切り替わるタイミング又は音声レベルの変化からコマーシャル区間を検出し、検出したコマーシャル区間に関する情報(タイムコード等)を映像区間抽出手段50に出力する。
【0045】
ここで、図1に示すように、コマーシャル区間検出手段42は、バラエティ番組の開始から所定時間t1、例えば、3分が経過するまではコマーシャル区間CM1を検出しないことが好ましい。コマーシャル区間検出手段42がバラエティ番組の開始部分でコマーシャル区間を検出しないため、要約映像生成装置1は、バラエティ番組の開始部分では要約映像を生成することはない。
【0046】
また、コマーシャル区間CM2の終点から所定時間t3、例えば、1分を経過する前にコマーシャル区間CM3の始点があるときは、コマーシャル区間検出手段42は、このコマーシャル区間CM3を検出しないことが好ましい。コマーシャル区間検出手段42が、コマーシャル区間同士の間隔が短い場合にはコマーシャル区間を検出しないため、要約映像生成装置1は、このコマーシャル区間同士の間の映像から要約映像を生成することはない。
【0047】
さらに、コマーシャル区間検出手段42は、コマーシャル区間の終了時刻が電子番組ガイドで特定されるバラエティ番組の終了時刻t3と一致するときは当該コマーシャル区間を検出しないことが好ましい。コマーシャル区間検出手段42がバラエティ番組のエンディング部分でコマーシャル区間を検出しないため、要約映像生成装置1は、バラエティ番組の終了部分では要約映像を生成することはない。
【0048】
なお、電子番組ガイドには、放送番組の開始時刻、終了時刻及びジャンルが記述されている。また、電子番組ガイドで特定されるバラエティ番組の終点時刻t3は、バラエティ番組の最後尾にコマーシャル区間CM5が挿入されている場合、当該コマーシャル区間CM5の終了時刻と一致するものである。図2に戻って、要約映像生成装置1の構成について説明を続ける。
【0049】
映像区間抽出手段50は、コマーシャル区間の始点より前の所定カット数の始点側映像区間の映像をバラエティ番組から抽出するものである(図1参照)。また、映像区間抽出手段50は、コマーシャル区間の終点より後の所定カット数の終点側映像区間の映像をバラエティ番組から抽出する。映像区間抽出手段50は、抽出した始点側映像区間の映像及び終点側映像区間の映像を映像区間類似判断手段60に出力する。
【0050】
ここで、映像区間抽出手段50は、始点側映像区間の映像及び終点側映像区間の映像にクライマックスシーンをより多く含めるため、抽出する所定カット数を3又は4カットとすることが好ましい。この所定カット数が3カット未満であると、始点側映像区間の映像や終点側映像区間の映像にクライマックスシーンが少なくなってしまう。一方、この所定カット数が5カットを超えると、始点側映像区間の映像や終点側映像区間の映像にクライマックスシーン以外の映像が多くなってしまう。
【0051】
なお、映像区間抽出手段50は、始点側映像区間の映像を抽出する所定カット数と終点側映像区間の映像を抽出する所定カットが同じであってもよく、又は、これら所定カット数が異なっても良い。
【0052】
映像区間類似判断手段60は、コマーシャル区間毎に始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像が類似するか否かを判断するものであり、例えば、画像特徴量算出手段61及び類似度算出手段62を備える。
【0053】
画像特徴量算出手段61は、始点側映像区間の画像特徴量と終点側映像区間の画像特徴量を算出するものである。また、画像特徴量算出手段61は、始点側映像区間及び終点側映像区間のカット毎に画像特徴量を算出しても良い。この画像特徴量は、画像処理の分野で一般的に用いられるものであれば良く、例えば、映像の全画素のRGB又はHSVの平均値ベクトル、映像全体の輝度ヒストグラム、映像をエッジ化したときのエッジ方向ヒストグラム、又は、映像の複雑さを示すフラクタル次元がある。画像特徴量算出手段61は、算出した始点側映像区間の画像特徴量と終点側映像区間の画像特徴量を類似度算出手段62に出力する。
【0054】
類似度算出手段62は、画像特徴量算出手段61が算出した画像特徴量に基づいて、始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像の類似度を算出し、両映像が類似するか否かを判断するものである。類似度算出手段62は、例えば、始点側映像区間の映像の平均値ベクトルと終点側映像区間の映像の平均値ベクトルの内積から、始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像の類似度を算出する。また、類似度算出手段62は、始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像が類似するか否かの情報と共に、始点側映像区間の映像及び終点側映像区間の映像を要約映像生成手段70に出力する。
【0055】
要約映像生成手段70は、始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像が類似しない場合、始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像を連結してコマーシャル区間毎に要約映像を生成するものである。一方、要約映像生成手段70は、始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像が類似する場合、終点側映像区間の映像を用いて要約映像を生成する。また、要約映像生成手段70は、生成した要約映像を記憶手段30に書き込む。
【0056】
ここで、要約映像生成手段70は、バラエティ番組の時系列順、すなわち、検出されたコマーシャル区間が検出された順に要約映像を生成する。以下、図1を例に説明する。また、コマーシャル区間検出手段42がコマーシャル区間CM2,CM3,CM4を検出し、コマーシャル区間CM1,CM5を検出しないものとして説明する。最初に検出されるコマーシャル区間CM2の始点側映像区間a1の映像と終点側映像区間a2の映像は類似しないので、要約映像生成手段70は、始点側映像区間a1の映像と終点側映像区間a2の映像を連結して要約映像に追加する。また、次に検出されるコマーシャル区間CM3の始点側映像区間b1の映像と終点側映像区間b2の映像は類似するので、要約映像生成手段70は、終点側映像区間b2の映像を要約映像に追加する。そして、最後に検出されるコマーシャル区間CM3の始点側映像区間c1の映像と終点側映像区間c2の映像は類似するので、要約映像生成手段70は、始点側映像区間c1の映像と終点側映像区間c2の映像を連結して要約映像に追加する。図1(b)に示すように、要約映像は、始点側映像区間a1の映像、終点側映像区間a2の映像、終点側映像区間b2の映像、始点側映像区間c1の映像及び終点側映像区間c2の映像を時系列順に追加して生成されたものとなる。
【0057】
なお、要約映像の始点から終点までの時間は特に制限されないが、所定時間、例えば、30秒を超える場合、要約映像生成手段70は、生成した要約映像から所定時間を超える部分をカットしても良い。これによって、要約映像が長くなることはなく、要約映像から視聴者がバラエティ番組の内容をより把握しやすくなる。以後、図2に戻って、要約映像生成装置1の構成について説明を続ける。
【0058】
検索リスト提示手段80は、要約映像生成装置1にどの放送番組が記憶されているかを示すリストを生成し、表示装置2に出力する。ここで、検索リスト提示手段80は、例えば、リスト生成手段81、リスト選択手段82及び要約映像再生手段83を備える。
【0059】
リスト生成手段81は、視聴者からリモコン装置3を介してリスト表示を指示された際に、放送番組の番組名、開始時刻、終了時刻、ジャンル等のリストを生成する。このリスト生成手段81で生成されたリストは、表示装置2に出力され、表示装置2の表示画面上にリスト画面として表示される。
【0060】
リスト選択手段82は、表示装置2に表示されたリストにおいて、視聴者からの選択を受け付ける。ここで、リスト選択手段82は、リモコン装置3から出力された上下左右ボタン、決定ボタン等の操作ボタンの押下信号を解析することで、リスト内の放送番組を特定する。ここで、リスト選択手段82は、リモコン装置3の操作ボタンによって選択された放送番組の再生を指示されることで、選択された放送番組を一意に識別する識別情報を映像再生手段90に出力する。
【0061】
また、リスト選択手段82は、リモコン装置3の操作ボタンによって選択された放送番組の要約映像の再生を指示されることで、選択された放送番組の要約映像を一意に識別する識別情報を要約映像再生手段83に出力する。
【0062】
要約映像再生手段83は、リスト選択手段82で選択され、再生が指示された放送番組の要約映像を再生する。要約映像再生手段83は、要約映像を一意に識別する識別情報に基づいて、記憶手段30から要約映像を読み出して再生する。
【0063】
映像再生手段90は、リスト選択手段82で選択され、再生が指示された放送番組を再生する。映像再生手段90は、放送番組を一意に識別する識別情報に基づいて、記憶手段30から放送番組を読み出して再生する。
【0064】
以上、要約映像生成装置1の構成について説明したが、要約映像生成装置1は、一般的なコンピュータを前記した各手段として機能させる要約映像生成プログラムによって動作させることができる。また、要約映像生成装置1は、バラエティ番組以外のジャンルの放送番組の要約映像を、一般的な要約映像生成手段によって作成し、記憶手段30に記憶しても良い(図示しない)。これによって、要約映像生成装置1は、バラエティ番組を含めて様々なジャンルの放送番組の要約映像を生成することができる。
【0065】
[要約映像生成装置の動作]
図4を参照して、本実施形態に係る要約映像生成装置の動作について説明する。図4は、要約映像生成装置の動作を示すフローチャートである。まず、要約映像生成装置1は、受信手段10によって、放送番組及び電子番組ガイドを受信し(ステップS1)、記憶手段30に書き込む(ステップS2)。
【0066】
その後、要約映像生成装置1は、番組判断手段20、検出手段40、映像区間抽出手段50、映像区間類似判断手段60及び要約映像生成手段70によって、バラエティ番組から要約映像を生成し、記憶手段30に書き込む(ステップS3)。なお、このステップS3の処理については、後に詳細に説明する(図5参照)。
【0067】
そして、要約映像生成装置1は、検索リスト提示手段90によって、リストを生成して視聴者に提示する(ステップS4)。以上の動作によって、要約映像生成装置1は、バラエティ番組の要約映像を生成し、視聴者はこの要約映像を用いてバラエティ番組の検索を行うことができる。
【0068】
[要約映像の生成]
図5を参照して、本実施形態に係る要約映像生成装置が要約映像を生成する動作について説明する。図5は、要約映像生成装置が要約映像を生成する動作を示すフローチャートである。まず、放送番組判断手段20が放送番組をバラエティ番組と判断する場合(ステップS11でYes)、要約映像生成装置1は、ステップS12の処理を行う。一方、放送番組判断手段20が放送番組をバラエティ番組と判断しない場合、要約映像生成装置1は、要約映像の生成せずに、処理を終了する(ステップS11でNo)。
【0069】
要約映像生成装置1は、カットチェンジ点検出手段41によって、バラエティ番組の全カットチェンジ点を検出する(ステップS12)。また、要約映像生成装置1は、コマーシャル区間検出手段42によって、バラエティ番組のコマーシャル区間を検出する(ステップS13)。
【0070】
要約映像生成装置1は、映像区間抽出手段50によって、コマーシャル区間の始点より前の所定カット数の始点側映像区間の映像をバラエティ番組から抽出する(ステップS14)。また、要約映像生成装置1は、映像区間抽出手段50によって、コマーシャル区間の始点より後の所定カット数の終点側映像区間の映像をバラエティ番組から抽出する(ステップS15)。
【0071】
要約映像生成装置1は、画像特徴量算出手段61によって、始点側映像区間の画像特徴量及び終点側映像区間の画像特徴量を算出する(ステップS16)。また、類似度算出手段62が、始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像が類似すると判断する場合、要約映像生成装置1は、ステップS18の処理を行う(ステップS17でYes)。一方、類似度算出手段62が、始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像が類似しないと判断する場合、要約映像生成装置1は、ステップS19の処理を行う(ステップS17でNo)。なお、このステップS17の処理については、後に詳細に説明する(図6参照)。
【0072】
要約映像生成装置1は、要約映像生成手段70によって、終点側映像区間の映像を要約映像に追加する(ステップS18)。また、要約映像生成装置1は、要約映像生成手段70によって、始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像を要約映像に追加する(ステップS19)。
【0073】
要約映像生成手段70が全コマーシャル区間から要約映像の生成を行っている場合(ステップS20でYes)、要約映像生成装置1は、処理を終了する。一方、要約映像生成手段70が全コマーシャル区間から要約映像の生成を行っていない場合(ステップS20でNo)、要約映像生成装置1は、次のコマーシャル区間の処理に移る。また、要約映像生成装置1は、次のコマーシャル区間の処理を行うため、例えば、何番目のコマーシャル区間から要約映像を追加したかを示すカウンタ等を更新し、ステップS14の処理に戻る(ステップS21)。
【0074】
[類似度算出]
図6を参照して、本実施形態に係る要約映像生成装置が類似度を算出する動作について説明する。図6は、要約映像生成装置が類似度算出する動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、コマーシャル区間検出手段42によって検出されたコマーシャル区間の数をNCMとする。類似度算出手段62は、i番目(1≦i≦NCMを満たす)に検出されたコマーシャル区間における始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像が類似するか否かを判断するとして説明する。また、映像区間抽出手段50が抽出する始点側映像区間の映像及び終点側映像区間の映像の所定カット数をNCUTとする。
【0075】
図6の類似度算出処理の前に、映像区間抽出手段50は、i番目のコマーシャル区間における始点側映像区間の始点からm番目のカットの映像をC_p[i,m]として記憶している(1≦m≦NCUTを満たす)。また、映像区間抽出手段50は、i番目のコマーシャル区間における終点側映像区間の終点からn番目のカットの映像をC_a[i,n]として記憶している(1≦n≦NCUTを満たす)。さらに、図6の類似度算出処理の前に、画像特徴量算出手段61は、始点側映像区間及び終点側映像区間のカット毎、すなわち、C_p[i,m]及びC_a[i,n]にそれぞれ対応する画像特徴量を算出している。
【0076】
類似度算出手段62は、i番目に検出されたコマーシャル区間における始点側映像区間の映像と終点側映像区間の映像が類似するか否かを示すフラグF[i]=1(類似しない)と初期化する。また、類似度算出手段62は、m=1と初期化する(ステップS101)。
【0077】
類似度算出手段62は、n=1と初期化する(ステップS102)。また、類似度算出手段62は、C_p[i,m]に対応する画像特徴量とC_a[i,n]に対応する画像特徴量から、これらの類似度S(m,n)を算出する(ステップS103)。
【0078】
類似度算出手段62は、類似度S(m,n)が所定の閾値SThを超える場合、C_p[i,m]とC_a[i,n]が類似すると判断し(ステップS104でYes)、ステップS109の処理を行う。一方、類似度算出手段62は、類似度S(m,n)が所定の閾値SThを超えない場合、C_p[i,m]とC_a[i,n]が類似しないと判断し(ステップS104でNo)、ステップS105の処理を行う。
【0079】
類似度算出手段62は、nがNCUT未満のときは(ステップS105でNo)、終点側映像区間の全カットの映像の類似度算出の処理が終了していないので、ステップS106の処理を行う。一方、類似度算出手段62は、nがNCUT以上のときは(ステップS105でYes)、終点側映像区間の全カットの映像の類似度算出の処理が終了しているので、ステップS107の処理を行う。また、類似度算出手段62は、nに1を加算し(ステップS106)、次の終点側映像区間の類似度算出の処理を行うためにステップS103の処理に戻る。
【0080】
類似度算出手段62は、mがNCUT未満のときは(ステップS107でNo)、始点側映像区間の全カットの映像の類似度算出の処理が終了していないので、ステップS108の処理を行う。一方、類似度算出手段62は、mがNCUT以上のときは(ステップS107でYes)、始点側映像区間と終点側映像区間の全カットの映像の類似度算出の処理が終了しているので、フラグF[i]を更新せずに処理を終了する。
【0081】
類似度算出手段62は、mに1を加算し(ステップS108)、次の始点側映像区間の類似度算出の処理を行うためにステップS102の処理に戻る。また、類似度算出手段62は、フラグF[i]=0(類似する)と設定し(ステップS109)、処理を終了する。以上の動作によって、要約映像生成装置1は、バラエティ番組の要約映像を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】(a)は本発明に係るバラエティ番組のデータ構造を示す構造図であり、(b)は、本発明に係る要約映像のデータ構造を示す構造図である。
【図2】本発明に係る要約映像生成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る要約映像生成装置の記憶手段に記憶されるデータの構造を示す構造図である。
【図4】本発明に係る要約映像生成装置の全体動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る要約映像生成装置が要約映像を生成する動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る要約映像生成装置が類似度算出する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0083】
1 要約映像生成装置
10 受信手段
20 番組判断手段
30 記憶手段
31 放送番組記憶領域
32 要約映像記憶領域
40 検出手段
41 カットチェンジ点検出手段
42 コマーシャル区間検出手段
50 映像区間抽出手段
60 映像区間類似判断手段
61 画像特徴量算出手段
62 類似度算出手段
70 要約映像生成手段
80 検索リスト提示手段
81 リスト生成手段
82 リスト選択手段
83 要約映像再生手段
90 映像再生手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コマーシャル区間を含む放送番組と前記放送番組に対応する電子番組ガイドとから前記放送番組の要約映像を生成する要約映像生成装置であって、
前記電子番組ガイドに記述された前記放送番組のジャンルに基づいて前記放送番組がバラエティ番組であるか否かを判断する番組判断手段と、
前記バラエティ番組のカットチェンジ点を検出するカットチェンジ点検出手段と、
前記バラエティ番組に含まれる前記コマーシャル区間を検出するコマーシャル区間検出手段と、
前記カットチェンジ点検出手段で検出した前記カットチェンジ点に基づいて、前記コマーシャル区間検出手段で検出した前記コマーシャル区間の始点より前の所定カット数の始点側映像区間の映像を前記バラエティ番組から抽出すると共に、前記コマーシャル区間検出手段で検出した前記コマーシャル区間の終点より後の所定カット数の終点側映像区間の映像を前記バラエティ番組から抽出する映像区間抽出手段と、
前記映像区間抽出手段で抽出した前記始点側映像区間の映像と前記終点側映像区間の映像とが類似するか否かを、前記始点側映像区間と前記終点側映像区間との画像特徴量に基づいて判断する映像区間類似判断手段と、
前記始点側映像区間の映像と前記終点側映像区間の映像とが類似するときは前記終点側映像区間の映像を、前記始点側映像区間の映像と前記終点側映像区間の映像とが類似しないときは前記始点側映像区間の映像と前記終点側映像区間の映像とを前記コマーシャル区間毎に連結して前記要約映像を生成する要約映像生成手段と、
を備えることを特徴とする要約映像生成装置。
【請求項2】
前記コマーシャル区間検出手段は、前記バラエティ番組の開始から所定時間が経過するまでは前記コマーシャル区間を検出しないことを特徴とする請求項1に記載の要約映像生成装置。
【請求項3】
前記コマーシャル区間検出手段は、前記コマーシャル区間の終了時刻が前記電子番組ガイドで特定される前記バラエティ番組の終了時刻と一致するときは当該コマーシャル区間を検出しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の要約映像生成装置。
【請求項4】
前記コマーシャル区間検出手段は、前記コマーシャル区間が終了してから所定時間が経過するまでは前記コマーシャル区間を検出しないことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の要約映像生成装置。
【請求項5】
コマーシャル区間を含む放送番組と前記放送番組に対応する電子番組ガイドとから前記放送番組の要約映像を生成するために、コンピュータを、
前記電子番組ガイドに記述された前記放送番組のジャンルに基づいて前記放送番組がバラエティ番組であるか否かを判断する番組判断手段、
前記バラエティ番組のカットチェンジ点を検出するカットチェンジ点検出手段、
前記バラエティ番組に含まれる前記コマーシャル区間を検出するコマーシャル区間検出手段、
前記カットチェンジ点検出手段で検出した前記カットチェンジ点に基づいて、前記コマーシャル区間検出手段で検出した前記コマーシャル区間の始点より前の所定カット数の始点側映像区間の映像を前記バラエティ番組から抽出すると共に、前記コマーシャル区間検出手段で検出した前記コマーシャル区間の終点より後の所定カット数の終点側映像区間の映像を前記バラエティ番組から抽出する映像区間抽出手段、
前記映像区間抽出手段で抽出した前記始点側映像区間の映像と前記終点側映像区間の映像とが類似するか否かを、前記始点側映像区間と前記終点側映像区間との画像特徴量に基づいて判断する映像区間類似判断手段、
前記始点側映像区間の映像と前記終点側映像区間の映像とが類似するときは前記終点側映像区間の映像を、前記始点側映像区間の映像と前記終点側映像区間の映像とが類似しないときは前記始点側映像区間の映像と前記終点側映像区間の映像とを前記コマーシャル区間毎に連結して前記要約映像を生成する要約映像生成手段、
として機能させることを特徴とする要約映像生成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−65596(P2009−65596A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−233800(P2007−233800)
【出願日】平成19年9月10日(2007.9.10)
【出願人】(000004352)日本放送協会 (2,206)
【Fターム(参考)】