説明

観察光学系およびこれを備えた光学機器、並びに観察方法

【課題】単純な構成で、視認性の高い表示を行うことが可能な観察光学系を提供する。
【解決手段】本発明に係る観察光学系は、観察面に形成された像を観察するための観察光学系であって、観察面の近傍に配設され、両端に互いに平行な平行平面を有する平板状に形成された透明の表示体30と、表示体30の側面33に設けられて光源45からの光を表示体30の内部に入射させて集光する集光部40とを備え、表示体30における一方の平行平面31に、集光部40により集光された光をアイポイント側へ反射して所定の形状を表示する反射表示部50が設けられ、反射表示部50により表示される像が観察面に形成された像とともに観察されるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観察光学系の視野内表示に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の観察面に形成された像を接眼レンズにより観察する観察光学系では、接眼レンズの焦点面近傍に平行平板状の表示体を配置し、当該表示体を照明して光らせることにより観察視野上での表示を行っていた(例えば、特許文献1を参照)。
【特許文献1】実開昭64−6626号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述したような従来の表示方式では、照明からの光を表示体が拡散等させて表示するため、明るい観察像に重ねて表示したりすると視認性が低下しやすい傾向があった。また、視認性を改善するために照明を過度に行う場合もあった。
【0004】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、単純な構成で、視認性の高い表示を行うことが可能な観察光学系および観察方法を提供することを目的とする。また、このような観察光学系を備えた光学機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような目的達成のため、本発明に係る観察光学系は、観察面に形成された像を観察するための観察光学系であって、観察面の近傍に配設され、両端に互いに平行な平行平面を有する平板状に形成された透明もしくはほぼ透明の表示体と、表示体の側面に設けられて光源からの光を表示体の内部に入射させて集光する集光部とを備え、表示体における両端の平行平面のうち少なくとも一方に、集光部により集光された光をアイポイント側へ反射して所定の形状を表示する反射表示部が設けられ、反射表示部により表示される像が観察面に形成された像とともに観察されるように構成される。
【0006】
また、上述の発明において、反射表示部が複数の微小構造体から構成されることが好ましい。
【0007】
さらに、上述の発明において、微小構造体が楔形に形成されることが好ましい。
【0008】
また、上述の発明において、反射表示部の微小構造体に、光源からの光をアイポイント側に反射させて導く反射面が形成されることが好ましい。
【0009】
また、上述の発明において、表示体における両端の平行平面のうち、アイポイント側と反対側の面が研磨面であることが好ましい。
【0010】
さらに、上述の発明において、表示体における両端の平行平面のうち、アイポイント側の面が非研磨面であることが好ましい。
【0011】
また、上述の発明において、表示体における両端の平行平面が両方とも研磨面であることがより好ましい。
【0012】
また、上述の発明において、光源を保持する保持部材が表示体と一体的に形成されることが好ましい。
【0013】
また、上述の発明において、表示体における長手方向の側面に集光部が設けられることが好ましい。
【0014】
また、上述の発明において、集光部は、光源からの光が通過可能な円筒面を有して構成されることが好ましい。
【0015】
なお、集光部は、光源からの光が通過可能な球面を有して構成されてもよい。
【0016】
また、上述の発明において、表示体が樹脂材料を用いて形成されることが好ましい。
【0017】
また、本発明に係る光学機器は、観察面に形成された像を観察するための観察光学系を備え、当該観察光学系が本発明に係る観察光学系であることを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る観察方法は、観察面に形成された像を観察するための観察方法であって、両端に互いに平行な平行平面を有する平板状に形成された透明もしくはほぼ透明の表示体を観察面の近傍に配設し、光源からの光を表示体の内部に入射させて集光する集光部を表示体の側面に設け、表示体における両端の平行平面のうち少なくとも一方に、集光部により集光された光をアイポイント側へ反射して所定の形状を表示する反射表示部を設け、反射表示部により表示される像を観察面に形成された像とともに観察することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、単純な構成で、視認性の高い表示を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本願発明の好ましい実施形態について図を参照しながら説明する。本願発明に係る観察光学系20を備えた一眼レフカメラ1が図5に示されている。この一眼レフカメラ1は、対物レンズ11と、ミラー12と、撮影用の撮像素子13と、ビューファインダーである観察光学系20とを備えて構成される。また、観察光学系20は、物体側から順に光軸に沿って並んだ、焦点板21と、表示体30と、ペンタプリズム23と、接眼レンズ25とを有して構成され、対物レンズ11によって焦点板21上に形成(結像)された像を接眼レンズ25により観察できるようになっている。なお、接眼レンズ25の後方にアイポイントEPが設けられる。
【0021】
対物レンズ11は、被写体像を撮像素子13上もしくは焦点板21上に結像する。ミラー12は、対物レンズ11を通る光軸に対して45度の角度で挿入されており、通常時(撮影待機状態)には、対物レンズ11を通った被写体(図示せず)からの光を反射して焦点板21上に結像させ、シャッターレリーズ時にはミラーアップ状態となって跳ね上がり、対物レンズ11を通った被写体(図示せず)からの光が撮像素子13上に結像するようになっている。すなわち、撮像素子13と焦点板21とは、光学的に共役な位置に配設される。
【0022】
ペンタプリズム23は、対物レンズ11によって結像された焦点板21上の被写体像(倒立像)からの光束は、入射面23a、第1反射面23b、最終反射面23cおよび射出面23dを順に経て、前記被写体像を上下左右反転して正立像にする。その結果、ペンタプリズム23は、観察者が被写体像を正立像として観察できるようにするとともに、観察光学系20をコンパクトに構成できるようにしている。
【0023】
観察光学系20の簡略化した構成を図1に示す。なお、図1において、ペンタプリズム23の図示を省略しており、また焦点板21については、焦点板21の焦点面に結像される被写体像が本願発明における観察面26に形成された観察像27として示されている。前述したように、観察光学系20は、対物レンズ11によって焦点板21の焦点面に結像された像、すなわち観察面26に形成された観察像27を接眼レンズ25により観察できるようになっている。
【0024】
そして、観察像27(観察面26)のアイポイントEP側に位置する近傍(実際には、図5における焦点板21とペンタプリズム23との間)に、表示体30が配設される。図1および図2に示すように、表示体30は、ガラス材料を用いた射出成形を行うことで、両端に互いに平行な平行平面31,32を有する透明な平板状に形成されており、物体側(観察面26側)に位置する第1平行平面31に形成された反射表示部50(図2を参照)からの表示光束がアイポイントEP側に射出され、反射表示部50の像が観察像27に重なって表示される構成になっている。
【0025】
図1(および図2)における表示体30の下部側面33には、表示体30の(図1における)下方に突出する集光部40が表示体30と一体に形成されている。集光部40は、図2に示すように、側面に円筒面41を有する平板状に形成されており、円筒面41に対向して配設された光源45からの光を効率的に表示体30の内部に入射させて集光するようになっている。そして、集光部40の円筒面41から入射した光は、図2の破線で示すように効率的に円筒面41で屈折して表示体2の内部を透過し、反射表示部50でアイポイントEP側へ反射されるようになっており、これにより反射表示部50による表示が行われる。
【0026】
また、表示体30の第1平行平面31には、3つの反射表示部50が表示体30の長手方向に並んで形成されており、各反射表示部50に対応して、3つの集光部40が表示体30における長手方向の側面33に並んで形成されている。これにより、集光部40が表示体30における長手方向の側面33に形成されるため、集光部40と反射表示部50との間の距離が短くなることから、集光効率を向上させることができる。
【0027】
なお、光源45として、LED等の単一波長の光源を用いることが望ましい。LED等は光の指向性が強いため反射表示部50による反射表示の効果を十分に得ることができる。また、特定波長にあわせて反射表示部の反射面の角度を設定することにより、その効率を最大限にすることができる。
【0028】
反射表示部50は、図3(a)に示すように、断面視楔形に形成された複数の微小構造体51,51,…からなり、これら複数の微小構造体51,51,…を並べることで括弧形([]形)の表示形状を構成している。図3(b)に示すように、反射表示部50の(光源45の光が入射される方向の)断面を見ると、楔形の微小構造体51,51,…がそれぞれ同一の断面形状を有して等間隔で規則的に配置されており、集光部40の円筒面41から表示体30の内部に入射した光が微小構造体51に形成される反射面52でそれぞれ反射して表示体30から射出されるようになっている。このような構成にすることにより、光源45からの光を効率的に反射表示部50に導いて、反射表示部50で反射させることで表示形状([]形状)の表示が可能になり、視認性の高い表示を実現している。
【0029】
また、前述したように、表示体30の反射表示部50が複数の微小構造体51から構成されることが望ましい。このようにすれば、前述のように微小構造体51を楔形に形成することで、反射面の(総)面積を大きくすることが可能になり、光源45からの光を効率的に表示に用いることができる。
【0030】
また、表示体30の第1および第2平行平面31,32は、ガラス材料を用いた射出成形を行うことで、通常の研磨面と同等の滑らかな面が得られるようになっている。第1および第2平行平面31,32をこのような研磨面(滑らかな面)で構成することで、集光部40の円筒面41から表示体30の内部に入射した光は、直接反射表示部50に到達する光以外に、各平行平面31,32で全反射を繰り返して反射表示部50に到達するものもあり、照明効率を高めることができる。また、非研磨面を存在させないことにより表示体30内部での照明光の散乱を小さくすることができる。仮に、表示体30の内部で散乱が発生すると、表示体30よりアイポイントEP方向以外にも光源45の光が射出して観察視野上に入ってしまう。そうすると、観察視野でのコントラストの低下や、表示の視認性の低下を招く。よって、表示体30での散乱を抑えることにより、表示の視認性を向上させることができる。
【0031】
ただし、表示体30を樹脂成形等で製造する場合に、製造の都合上、表示体30に非研磨面を設けなければならないときには、非研磨面を表示体30のアイポイントEP側(接眼レンズ25側)に位置する第2平行平面32に設けることが望ましい。非研磨面が光源45からの光の散乱で光る場合、非研磨面が観察像27(観察面26)に近い方が目立ち易く望ましくないからである。なおこのとき、反対側の面である第1平行平面31を研磨面(滑らかな面)で構成することにより、両方の平行平面31,32を研磨面で構成する場合には及ばないが、上述したような照明効率を高める効果を得ることができる。また、表示体30が樹脂材料を用いて形成される場合には、加工が容易であり、所望の光学性能が得られる高精度の加工を行うことが可能になる。
【0032】
また、本実施形態においては、表示体30の厚さを薄くすることも望ましい。表示体30の厚さを薄くすることにより、集光部40の円筒面41から表示体30の内部に入射した光の各平行平面31,32で発生する全反射の回数が増え、反射表示部50に光が到達する確率が大きくなるためである。
【0033】
また、本実施形態においては、図4に示すように、光源45の向く方向に反射表示部50(微小構造体51)の反射面52を配置することが望ましい。なお、本実施形態では、楔形に形成された微小構造体51の稜線の向く方向が光源45の向く方向と略直角になるように構成されている。このようにすれば、反射面52が光源45からの光をアイポイントEP側に反射させて導くような面となり、光源45からの直接光を効率的にアイポイントEP側へ反射させることが可能になる。また、光源45から反射表示部50の反射面52に直接到達する光に対して、反射面52を最適な位置にすることにより、反射表示部50での反射光における、光源45の位置ずれや照射範囲のバラツキによるムラの影響を抑えることもできる。
【0034】
このような構成の一眼レフカメラ1において、被写体(不図示)からの光は、対物レンズ11を通り、ミラー12で焦点板21の方向に反射され、焦点板21上に被写体像が結像される。そして、観察光学系20において、焦点板21上の被写体像からの光束は、表示体30、ペンタプリズム23、および接眼レンズ25を通過してアイポイントEPに導かれ、アイポイントEPにて観察者は被写体(不図示)の実像を観察することができる。また、シャッターレリーズ時には、対物レンズ11を通った被写体(不図示)からの光は、ミラー12がミラーアップ状態となるため、撮像素子13上に結像される。
【0035】
また、観察光学系20において、表示体30により反射表示部50の像、すなわち括弧形の表示形状([]形状)が被写体像(観察像27)に重なって表示されるようになっている。このとき、光源45からの光が集光部40の円筒面41で表示体30の内部に入射するとともに反射表示部50に向けて集光され、図2の破線で示すように表示体30の内部を透過して反射表示部50でアイポイントEP側へ反射されることにより、反射表示部50による表示が行われる。
【0036】
この結果、本実施形態の観察光学系20および観察方法よれば、集光部40により光源45からの光が表示体30の内部に入射するとともに反射表示部50に向けて集光され、集光された光が反射表示部50でアイポイントEP側へ反射されるため、光源45からの光を集光させることで効率的に表示(照明)に用いることができることから、明るい表示を効率的に行うことができ、単純な構成で、視認性の高い表示を行うことが可能になる。また、このような観察光学系20を備えた一眼レフカメラ1によれば、単純な構成で、視認性の高い表示(反射表示部50により表示される像)を被写体像(観察像27)とともに観察することが可能になる。
【0037】
またこのとき、集光部40は、光源45からの光が通過可能な円筒面41を有して構成されることが好ましく、このようにすれば、光源45からの光を左右方向で効率的に集光することができる。
【0038】
なお、本実施形態に係る観察光学系は、一眼レフカメラのファインダーとして用いられる観察光学系に限らず、広く実像光学系に用いられる観察光学系としても利用可能である。また、上述の実施形態は例に過ぎず、上述の構成や形状に限定されるものではなく、本願発明の範囲内において適宜修正、変更が可能である。
【0039】
また、上述の実施形態において、図6に示すように、光源45を保持する保持部材60を表示体30と一体的に形成するようにしてもよい。このようにすれば、保持部材60を表示体30と一体にすることにより、光源45と反射表示部50との相対位置を確実にすることができ、位置のバラツキによる表示の明るさのムラを低減させることが可能になる。なお、図6に示す例では、保持部材60は表示体30と一体に箱形に形成され、保持部材60の中央に形成された保持孔61で、光源45を集光部40の円筒面41と対向するように保持している。
【0040】
また、上述の実施形態において、集光部40は、円筒面41に限らず、光源45からの光が通過可能な球面を有して構成されてもよい。このようにすれば、光源45からの光を上下左右方向で効率的に集光することができる。
【0041】
また、上述の実施形態において、表示体30の第1平行平面31に、3つの反射表示部50が表示体30の長手方向に並んで形成されているが、これに限られるものではなく、反射表示部50の数は1つでも5つでもよく、任意の数だけ設けることが可能である。さらに、長手方向に並んで形成される必要もなく、平行平面上の所望の位置に反射表示部を設けることが可能である。
【0042】
また、上述の実施形態において、表示体30の第1平行平面31に反射表示部50が形成されているが、これに限られるものではなく、第2平行平面32に反射表示部50を設けるようにしてもよい。
【0043】
また、上述の実施形態において、反射表示部50は括弧形([]形)の表示形状を有しているが、これに限られるものではなく、例えば丸形に形成されるようにしてもよく、任意の形状にすることが可能である。
【0044】
また、上述の実施形態において、反射表示部50の微小構造体51は断面視楔形に形成されているが、これに限られるものではなく、断面視台形に形成されていてもよい。
【0045】
また、上述の実施形態において、表示体30は透明であるが、これに限られるものではなく、被写体像(観察像27)の観察や反射表示部50による表示に影響しない部分は透明でなくてもよい(すなわち、ほぼ透明な状態であってもよい)。
【0046】
また、上述の実施形態において、表示体30の第1および第2平行平面31,32は、ガラス材料を用いた射出成形を行うことで、通常の研磨面と同等の滑らかな面が得られるようになっているが、これに限られるものではなく、実際に研磨を行って研磨面を形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】観察光学系の概略構成図である。
【図2】表示体の正面図である。
【図3】(a)は反射表示部の斜視図(透視図)であり、(b)は反射表示部の側断面図である。
【図4】反射表示部の正面図である。
【図5】一眼レフカメラの概略構成図である。
【図6】表示体の変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 一眼レフカメラ(光学機器) 20 観察光学系
26 観察面 27 観察像
30 表示体
31 第1平行平面 32 第2平行平面
33 側面
40 集光部 41 円筒面
45 光源
50 反射表示部
51 微小構造体 52 反射面
60 保持部材 61 保持孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
観察面に形成された像を観察するための観察光学系であって、
前記観察面の近傍に配設され、両端に互いに平行な平行平面を有する平板状に形成された透明もしくはほぼ透明の表示体と、
前記表示体の側面に設けられて光源からの光を前記表示体の内部に入射させて集光する集光部とを備え、
前記表示体における両端の前記平行平面のうち少なくとも一方に、前記集光部により集光された光をアイポイント側へ反射して所定の形状を表示する反射表示部が設けられ、
前記反射表示部により表示される像が前記観察面に形成された像とともに観察されるように構成されることを特徴とする観察光学系。
【請求項2】
前記反射表示部が複数の微小構造体から構成されることを特徴とする請求項1に記載の観察光学系。
【請求項3】
前記微小構造体が楔形に形成されることを特徴とする請求項2に記載の観察光学系。
【請求項4】
前記反射表示部の前記微小構造体に、前記光源からの光をアイポイント側に反射させて導く反射面が形成されることを特徴とする請求項2もしくは請求項3に記載の観察光学系。
【請求項5】
前記表示体における両端の前記平行平面のうち、アイポイント側と反対側の面が研磨面であることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の観察光学系。
【請求項6】
前記表示体における両端の前記平行平面のうち、アイポイント側の面が非研磨面であることを特徴とする請求項5に記載の観察光学系。
【請求項7】
前記表示体における両端の前記平行平面が両方とも研磨面であることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の観察光学系。
【請求項8】
前記光源を保持する保持部材が前記表示体と一体的に形成されることを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載の観察光学系。
【請求項9】
前記表示体における長手方向の側面に前記集光部が設けられることを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載の観察光学系。
【請求項10】
前記集光部は、前記光源からの光が通過可能な円筒面を有して構成されることを特徴とする請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載の観察光学系。
【請求項11】
前記集光部は、前記光源からの光が通過可能な球面を有して構成されることを特徴とする請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載の観察光学系。
【請求項12】
前記表示体が樹脂材料を用いて形成されることを特徴とする請求項1から請求項11のうちいずれか一項に記載の観察光学系。
【請求項13】
観察面に形成された像を観察するための観察光学系を備え、
前記観察光学系が請求項1から請求項12のうちいずれか一項に記載の観察光学系であることを特徴とする光学機器。
【請求項14】
観察面に形成された像を観察するための観察方法であって、
両端に互いに平行な平行平面を有する平板状に形成された透明もしくはほぼ透明の表示体を前記観察面の近傍に配設し、
光源からの光を前記表示体の内部に入射させて集光する集光部を前記表示体の側面に設け、
前記表示体における両端の前記平行平面のうち少なくとも一方に、前記集光部により集光された光をアイポイント側へ反射して所定の形状を表示する反射表示部を設け、
前記反射表示部により表示される像を前記観察面に形成された像とともに観察することを特徴とする観察方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−102225(P2008−102225A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−283177(P2006−283177)
【出願日】平成18年10月18日(2006.10.18)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】