角質を除去する履物、角質を除去する中敷、角質を除去する靴下
【課題】歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にした角質を除去する履物、角質を除去する中敷又は角質を除去する靴下を提供する。
【解決手段】足裏の踵部に接する履物(ヘップ)10の中底11の踵部12の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部13を形成し、摩擦部13は研磨材と消毒材を混入した材質から構成されている。また、消毒材がウコンの粉状物又は粒状物であることを特徴とする。
【解決手段】足裏の踵部に接する履物(ヘップ)10の中底11の踵部12の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部13を形成し、摩擦部13は研磨材と消毒材を混入した材質から構成されている。また、消毒材がウコンの粉状物又は粒状物であることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にした履物、中敷及び靴下に関するものである。
【背景技術】
【0002】
角質化した皮膚の除去手段を備えた靴下としては、特開2000−110004号公報(特許文献1)に示す先行技術が存在する。この靴下は、履いて動くことにより自然に角質が除去されることを課題とし、摩擦部に研磨剤(トルマリンの粉末)と保湿剤が付着している構成を採用している。しかしながら、摩擦部に保湿剤を使用した場合、研磨剤による角質除去効果が減少することが明らかであることから、実効性に欠けるものといえる。
【0003】
一方、角質化した皮膚の除去手段を備えた履物及び中敷としては、実用新案登録第3110360号公報(特許文献2)に示す先行技術が存在する。この履物及び中敷は、歩行可能な人なら誰でも簡単に足裏の角質を除去できることを課題とし、表面材にシルク(絹)サテンを使用する構成を採用している。しかしながら、長期間の使用が必要であるばかりでなく、どの程度の角質除去効果が得られるのか不明である。
【0004】
【特許文献1】特開2000−110004号公報
【特許文献2】実用新案登録第3110360号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上記先行技術には開示されていない研磨材と消毒材を混入した材質又は研磨布に消毒材を含浸させたものを摩擦部に採用することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にした履物、中敷及び靴下を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、足裏の踵部に接する履物中底の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨材と消毒材を混入した材質から構成されていることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、足裏の踵部に接する履物中底の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨布に消毒材を含浸させたものからなり前記領域に接着材により接着されていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、足裏の踵部に装着する部分中敷の表面の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨布に消毒材を含浸させたものからなり前記領域に接着材により接着されていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、足裏の踵部に接する靴下内低部の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨材と消毒材を混入した材質から構成されていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の靴下の外側面に滑り止め加工を施したことを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の消毒材がウコンの粉状物又は粒状物であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明によれば、研磨材と消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を混入した材質から構成される摩擦部を形成し又は研磨布に消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を含浸させたものからなり接着材により接着して摩擦部を形成することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能になり、従来よりも実効性を有する角質を除去する履物、角質を除去する中敷、角質を除去する靴下のそれぞれについての商品化を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の一形態について、図面を参酌しながら説明する。
【0014】
(第1実施例)角質を除去する履物
図1は本発明にかかる角質を除去する履物(ヘップ)を横方向から見た図、図2は履物(ヘップ)を上方向から見た図、図3は履物(ヘップ)を後方向から見た図である。
図1〜図3に示すように、履物(ヘップ)10の中底11の踵部12の領域には、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部13が形成されている。踵部12の形状は、角質除去効果を高めるため足裏の踵部が常時滑り込む様に傾斜面を形成しておくことが好ましい。
摩擦部13は、研磨材と消毒材を混入した材質から構成されており、接着材(例えば、硬質性エポキシ樹脂等)を使用して踵部12に固着される。研磨材の種類については特に限定されるものではない。本実施例は、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にするため、研磨材と消毒材を混入した材質を採用した点が特徴となる。ここで、消毒材の種類については、肌の消毒作用や殺菌作用があることが認められているウコンの粉状物又は粒状物を採用することが最適である。なお、研磨材と消毒材の配合は、研磨材に比べて消毒材の量が10分の1程度又はそれ以下になるように調整しておくことが好ましい。
以上のように、本発明によれば、研磨材と消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を混入した材質から構成される摩擦部を形成することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能になり、従来よりも実効性を有する角質を除去する履物についての商品化を実現することができる。
【0015】
(第2実施例)角質を除去する履物
履物(ヘップ)の中底の踵部の領域には、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部が形成され、摩擦部は研磨布に消毒材を含浸させたものからなり接着材により接着されて履物(ヘップ)の中底の踵部に固着される。本実施例は、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にするため、研磨布に消毒材を含浸させる点が特徴となる。ここで、消毒材の種類については、上述した第1実施例と同様に肌の消毒作用や殺菌作用があることが認められているウコンを採用することが最適であり、ウコンの粉状物又は粒状物を溶かした液に研磨布を浸けてウコンを含浸させる方法を採用することができる。
以上のように、本発明によれば、研磨布に消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を含浸させたものからなり接着材により接着して摩擦部を形成することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能になり、従来よりも実効性を有する角質を除去する履物についての商品化を実現することができる。
【0016】
(第3実施例)角質を除去する中敷
図4は本発明にかかる角質を除去する中敷を上方向から見た図、図5は中敷を横方向から見た図である。
図4〜図5に示すように、中敷20の表面21の踵部22の領域には、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部23が形成されている。中敷20足指先側の先端部分は、使用する人の足の大きさに応じて切り取り可能にしておくことが好ましい。
摩擦部23は、上述した第1実施例と同様に研磨材と消毒材を混入した材質から構成されており、接着材(例えば、硬質性エポキシ樹脂等)を使用して踵部22に固着される。研磨材の種類については特に限定されるものではない。本実施例は、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にするため、上述した第1実施例と同様に研磨材と消毒材を混入した材質を採用した点が特徴となる。ここで、消毒材の種類については、上述した第1実施例と同様に肌の消毒作用や殺菌作用があることが認められているウコンの粉状物又は粒状物を採用することが最適である。なお、研磨材と消毒材の配合は、研磨材に比べて消毒材の量が10分の1程度又はそれ以下になるように調整しておくことが好ましい。
以上のように、本発明によれば、研磨材と消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を混入した材質から構成される摩擦部を形成することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能になり、従来よりも実効性を有する角質を除去する中敷についての商品化を実現することができる。
【0017】
(第4実施例)角質を除去する装着型部分中敷
図9は本発明にかかる角質を除去する装着型部分中敷の斜視図、図10は装着した状態を示す図である。
図9に示すように、足裏の踵部に装着する部分中敷40は、装着時に踵部に接触する折り曲げ部41a、41b、41cを有するポリエステル系スポンジ41の表面に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部42が形成されている。
摩擦部42は、研磨布に消毒材を含浸させたものからなり接着材により接着されてポリエステル系スポンジ41の表面に固着される。本実施例は、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にするため、上述した第1実施例と同様に研磨布に消毒材を含浸させる点が特徴となる。ここで、消毒材の種類については、上述した第1実施例と同様に肌の消毒作用や殺菌作用があることが認められているウコンを採用することが最適であり、ウコンの粉状物又は粒状物を溶かした液に研磨布を浸けてウコンを含浸させる方法を採用することができる。
以上のように、本発明によれば、研磨布に消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を含浸させたものからなり接着材により接着して摩擦部を形成することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能になり、従来よりも実効性を有する角質を除去する装着型部分中敷についての商品化を実現することができる。
【0018】
(第5実施例)角質を除去する靴下
図6は本発明にかかる角質を除去する靴下を横方向から見た図、図7は靴下を上方向から見た図、図8は靴下を後方向から見た図である。
図6〜図8に示すように、靴下30の内低部31の踵部32の領域には、後述する接着材が靴下の生地に浸透しないように塩化ビニール等による固着層を設けた上に角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部33が形成されている。
摩擦部33は、上述した第1実施例及び第3実施例と同様に研磨材と消毒材を混入した材質から構成されており、接着材(例えば、硬質性エポキシ樹脂等)を使用して踵部32(塩化ビニール等による固着層の上)に固着される。研磨材の種類については特に限定されるものではない。本実施例は、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にするため、上述した第1実施例及び第3実施例と同様に研磨材と消毒材を混入した材質を採用した点が特徴となる。ここで、消毒材の種類については、上述した第1実施例及び第3実施例と同様に肌の消毒作用や殺菌作用があることが認められているウコンの粉状物又は粒状物を採用することが最適である。なお、研磨材と消毒材の配合は、研磨材に比べて消毒材の量が10分の1程度又はそれ以下になるように調整しておくことが好ましい。
以上のように、本発明によれば、研磨材と消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を混入した材質から構成される摩擦部を形成することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能になり、従来よりも実効性を有する角質を除去する靴下についての商品化を実現することができる。また、角質を除去する靴下の外側面には、図11及び図12に示すような多数の凸部34を形成して滑り止め加工を施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明にかかる角質を除去する履物(ヘップ)を横方向から見た図である。
【図2】図1に示す履物(ヘップ)を上方向から見た図である。
【図3】図1に示す履物(ヘップ)を後方向から見た図である。
【図4】本発明にかかる角質を除去する中敷を上方向から見た図である。
【図5】図4に示す中敷を横方向から見た図である。
【図6】本発明にかかる角質を除去する靴下を横方向から見た図である。
【図7】図6に示す靴下を上方向から見た図である。
【図8】図6に示す靴下を後方向から見た図である。
【図9】本発明にかかる角質を除去する装着型部分中敷の斜視図である。
【図10】図9に示す装着型部分中敷を装着した状態を示す図である。
【図11】角質を除去する靴下(変形例)を横方向から見た図である。
【図12】図11に示す靴下(変形例)を後方向から見た図である。
【符号の説明】
【0020】
10 履物(ヘップ)
11 中底
12 踵部
13 摩擦部
20 中敷
21 表面
22 踵部
23 摩擦部
30 靴下
31 内低部
32 踵部
33 摩擦部
34 凸部
40 装着型部分中敷
41 スポンジ
42 摩擦部
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にした履物、中敷及び靴下に関するものである。
【背景技術】
【0002】
角質化した皮膚の除去手段を備えた靴下としては、特開2000−110004号公報(特許文献1)に示す先行技術が存在する。この靴下は、履いて動くことにより自然に角質が除去されることを課題とし、摩擦部に研磨剤(トルマリンの粉末)と保湿剤が付着している構成を採用している。しかしながら、摩擦部に保湿剤を使用した場合、研磨剤による角質除去効果が減少することが明らかであることから、実効性に欠けるものといえる。
【0003】
一方、角質化した皮膚の除去手段を備えた履物及び中敷としては、実用新案登録第3110360号公報(特許文献2)に示す先行技術が存在する。この履物及び中敷は、歩行可能な人なら誰でも簡単に足裏の角質を除去できることを課題とし、表面材にシルク(絹)サテンを使用する構成を採用している。しかしながら、長期間の使用が必要であるばかりでなく、どの程度の角質除去効果が得られるのか不明である。
【0004】
【特許文献1】特開2000−110004号公報
【特許文献2】実用新案登録第3110360号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、上記先行技術には開示されていない研磨材と消毒材を混入した材質又は研磨布に消毒材を含浸させたものを摩擦部に採用することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にした履物、中敷及び靴下を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、足裏の踵部に接する履物中底の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨材と消毒材を混入した材質から構成されていることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、足裏の踵部に接する履物中底の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨布に消毒材を含浸させたものからなり前記領域に接着材により接着されていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、足裏の踵部に装着する部分中敷の表面の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨布に消毒材を含浸させたものからなり前記領域に接着材により接着されていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、足裏の踵部に接する靴下内低部の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨材と消毒材を混入した材質から構成されていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の靴下の外側面に滑り止め加工を施したことを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の消毒材がウコンの粉状物又は粒状物であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明によれば、研磨材と消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を混入した材質から構成される摩擦部を形成し又は研磨布に消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を含浸させたものからなり接着材により接着して摩擦部を形成することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能になり、従来よりも実効性を有する角質を除去する履物、角質を除去する中敷、角質を除去する靴下のそれぞれについての商品化を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の一形態について、図面を参酌しながら説明する。
【0014】
(第1実施例)角質を除去する履物
図1は本発明にかかる角質を除去する履物(ヘップ)を横方向から見た図、図2は履物(ヘップ)を上方向から見た図、図3は履物(ヘップ)を後方向から見た図である。
図1〜図3に示すように、履物(ヘップ)10の中底11の踵部12の領域には、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部13が形成されている。踵部12の形状は、角質除去効果を高めるため足裏の踵部が常時滑り込む様に傾斜面を形成しておくことが好ましい。
摩擦部13は、研磨材と消毒材を混入した材質から構成されており、接着材(例えば、硬質性エポキシ樹脂等)を使用して踵部12に固着される。研磨材の種類については特に限定されるものではない。本実施例は、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にするため、研磨材と消毒材を混入した材質を採用した点が特徴となる。ここで、消毒材の種類については、肌の消毒作用や殺菌作用があることが認められているウコンの粉状物又は粒状物を採用することが最適である。なお、研磨材と消毒材の配合は、研磨材に比べて消毒材の量が10分の1程度又はそれ以下になるように調整しておくことが好ましい。
以上のように、本発明によれば、研磨材と消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を混入した材質から構成される摩擦部を形成することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能になり、従来よりも実効性を有する角質を除去する履物についての商品化を実現することができる。
【0015】
(第2実施例)角質を除去する履物
履物(ヘップ)の中底の踵部の領域には、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部が形成され、摩擦部は研磨布に消毒材を含浸させたものからなり接着材により接着されて履物(ヘップ)の中底の踵部に固着される。本実施例は、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にするため、研磨布に消毒材を含浸させる点が特徴となる。ここで、消毒材の種類については、上述した第1実施例と同様に肌の消毒作用や殺菌作用があることが認められているウコンを採用することが最適であり、ウコンの粉状物又は粒状物を溶かした液に研磨布を浸けてウコンを含浸させる方法を採用することができる。
以上のように、本発明によれば、研磨布に消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を含浸させたものからなり接着材により接着して摩擦部を形成することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能になり、従来よりも実効性を有する角質を除去する履物についての商品化を実現することができる。
【0016】
(第3実施例)角質を除去する中敷
図4は本発明にかかる角質を除去する中敷を上方向から見た図、図5は中敷を横方向から見た図である。
図4〜図5に示すように、中敷20の表面21の踵部22の領域には、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部23が形成されている。中敷20足指先側の先端部分は、使用する人の足の大きさに応じて切り取り可能にしておくことが好ましい。
摩擦部23は、上述した第1実施例と同様に研磨材と消毒材を混入した材質から構成されており、接着材(例えば、硬質性エポキシ樹脂等)を使用して踵部22に固着される。研磨材の種類については特に限定されるものではない。本実施例は、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にするため、上述した第1実施例と同様に研磨材と消毒材を混入した材質を採用した点が特徴となる。ここで、消毒材の種類については、上述した第1実施例と同様に肌の消毒作用や殺菌作用があることが認められているウコンの粉状物又は粒状物を採用することが最適である。なお、研磨材と消毒材の配合は、研磨材に比べて消毒材の量が10分の1程度又はそれ以下になるように調整しておくことが好ましい。
以上のように、本発明によれば、研磨材と消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を混入した材質から構成される摩擦部を形成することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能になり、従来よりも実効性を有する角質を除去する中敷についての商品化を実現することができる。
【0017】
(第4実施例)角質を除去する装着型部分中敷
図9は本発明にかかる角質を除去する装着型部分中敷の斜視図、図10は装着した状態を示す図である。
図9に示すように、足裏の踵部に装着する部分中敷40は、装着時に踵部に接触する折り曲げ部41a、41b、41cを有するポリエステル系スポンジ41の表面に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部42が形成されている。
摩擦部42は、研磨布に消毒材を含浸させたものからなり接着材により接着されてポリエステル系スポンジ41の表面に固着される。本実施例は、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にするため、上述した第1実施例と同様に研磨布に消毒材を含浸させる点が特徴となる。ここで、消毒材の種類については、上述した第1実施例と同様に肌の消毒作用や殺菌作用があることが認められているウコンを採用することが最適であり、ウコンの粉状物又は粒状物を溶かした液に研磨布を浸けてウコンを含浸させる方法を採用することができる。
以上のように、本発明によれば、研磨布に消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を含浸させたものからなり接着材により接着して摩擦部を形成することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能になり、従来よりも実効性を有する角質を除去する装着型部分中敷についての商品化を実現することができる。
【0018】
(第5実施例)角質を除去する靴下
図6は本発明にかかる角質を除去する靴下を横方向から見た図、図7は靴下を上方向から見た図、図8は靴下を後方向から見た図である。
図6〜図8に示すように、靴下30の内低部31の踵部32の領域には、後述する接着材が靴下の生地に浸透しないように塩化ビニール等による固着層を設けた上に角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部33が形成されている。
摩擦部33は、上述した第1実施例及び第3実施例と同様に研磨材と消毒材を混入した材質から構成されており、接着材(例えば、硬質性エポキシ樹脂等)を使用して踵部32(塩化ビニール等による固着層の上)に固着される。研磨材の種類については特に限定されるものではない。本実施例は、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能にするため、上述した第1実施例及び第3実施例と同様に研磨材と消毒材を混入した材質を採用した点が特徴となる。ここで、消毒材の種類については、上述した第1実施例及び第3実施例と同様に肌の消毒作用や殺菌作用があることが認められているウコンの粉状物又は粒状物を採用することが最適である。なお、研磨材と消毒材の配合は、研磨材に比べて消毒材の量が10分の1程度又はそれ以下になるように調整しておくことが好ましい。
以上のように、本発明によれば、研磨材と消毒材(ウコンの粉状物又は粒状物)を混入した材質から構成される摩擦部を形成することにより、歩くだけで足裏の角質を簡単且つ確実に除去することができるのと同時に足裏のケアを行うことを可能になり、従来よりも実効性を有する角質を除去する靴下についての商品化を実現することができる。また、角質を除去する靴下の外側面には、図11及び図12に示すような多数の凸部34を形成して滑り止め加工を施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明にかかる角質を除去する履物(ヘップ)を横方向から見た図である。
【図2】図1に示す履物(ヘップ)を上方向から見た図である。
【図3】図1に示す履物(ヘップ)を後方向から見た図である。
【図4】本発明にかかる角質を除去する中敷を上方向から見た図である。
【図5】図4に示す中敷を横方向から見た図である。
【図6】本発明にかかる角質を除去する靴下を横方向から見た図である。
【図7】図6に示す靴下を上方向から見た図である。
【図8】図6に示す靴下を後方向から見た図である。
【図9】本発明にかかる角質を除去する装着型部分中敷の斜視図である。
【図10】図9に示す装着型部分中敷を装着した状態を示す図である。
【図11】角質を除去する靴下(変形例)を横方向から見た図である。
【図12】図11に示す靴下(変形例)を後方向から見た図である。
【符号の説明】
【0020】
10 履物(ヘップ)
11 中底
12 踵部
13 摩擦部
20 中敷
21 表面
22 踵部
23 摩擦部
30 靴下
31 内低部
32 踵部
33 摩擦部
34 凸部
40 装着型部分中敷
41 スポンジ
42 摩擦部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
足裏の踵部に接する履物中底の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨材と消毒材を混入した材質から構成されていることを特徴とする角質を除去する履物。
【請求項2】
足裏の踵部に接する履物中底の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨布に消毒材を含浸させたものからなり前記領域に接着材により接着されていることを特徴とする角質を除去する履物。
【請求項3】
足裏の踵部に装着する部分中敷の表面の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨布に消毒材を含浸させたものからなり前記領域に接着材により接着されていることを特徴とする角質を除去する装着型部分中敷。
【請求項4】
足裏の踵部に接する靴下内低部の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨材と消毒材を混入した材質から構成されていることを特徴とする角質を除去する靴下。
【請求項5】
請求項4に記載の靴下の外側面に滑り止め加工を施したことを特徴とする角質を除去する靴下。
【請求項6】
前記消毒材がウコンの粉状物又は粒状物であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の角質を除去する履物、角質を除去する装着型部分中敷又は角質を除去する靴下。
【請求項1】
足裏の踵部に接する履物中底の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨材と消毒材を混入した材質から構成されていることを特徴とする角質を除去する履物。
【請求項2】
足裏の踵部に接する履物中底の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨布に消毒材を含浸させたものからなり前記領域に接着材により接着されていることを特徴とする角質を除去する履物。
【請求項3】
足裏の踵部に装着する部分中敷の表面の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨布に消毒材を含浸させたものからなり前記領域に接着材により接着されていることを特徴とする角質を除去する装着型部分中敷。
【請求項4】
足裏の踵部に接する靴下内低部の領域に、角質化した皮膚の除去を助けるための摩擦部を形成し、前記摩擦部は研磨材と消毒材を混入した材質から構成されていることを特徴とする角質を除去する靴下。
【請求項5】
請求項4に記載の靴下の外側面に滑り止め加工を施したことを特徴とする角質を除去する靴下。
【請求項6】
前記消毒材がウコンの粉状物又は粒状物であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の角質を除去する履物、角質を除去する装着型部分中敷又は角質を除去する靴下。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−289871(P2008−289871A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−112699(P2008−112699)
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【出願人】(592102571)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【出願人】(592102571)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]