説明

足拭きマット装置システム

【課題】足拭きマットを乾燥させる足拭きマット装置において、別熱源の温風発生機が必要なため、効率的な運転による足拭きマットの乾燥と操作性と省エネ性が求められており、また、温風発生機の排気熱が、脱衣室内に蓄積されるため、脱衣室の環境を改善する足拭きマット装置を提供することを目的とする。
【解決手段】浴室乾燥機1と足拭きマット装置10をシステムとして、機器の共有構造で構築することで、浴室乾燥機1から送風を取り込み、足拭きマット11を乾燥させることを可能としたものであり、排気熱を、浴室乾燥機1の排気ダクト9から屋外に排出することで、脱衣室の環境を改善する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室乾燥機と連動運転させるシステム構成とし、使い勝手を向上させた足拭きマット装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、浴室空間が浴室暖房やミストサウナのように快適性を確保する空間となり、浴室から脱衣室に向かい、人体の水分をタオルにて拭く際に、足拭きマットには、人が集中して短時間に使用者が多いほど、足拭きマットが濡れたままで、足触りが悪く、不快感を与え、脱衣室の快適性を損なう状態になっていることから、浴室空間と同様な快適性を確保することが出来る足拭きマット装置が求められている。
【0003】
従来、この種の足拭きマット装置の一例として、温風発生器を使用した足拭きマット装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
以下、その足拭きマット装置について図8および図9を参照しながら説明する。
【0005】
図に示すように、足拭きマット装置の構造として、温風を発生し、乾燥させる温風発生機101と、運転停止の操作をする操作部102と、脱衣室に設置された温風発生機101が吸気をするための吸気口103と、温風発生機101の電源を供給するための電源コンセント104と、温風発生機101からの温風の風路である温風筒105と、温風を吹出すための温風吹出し口106と、温風吹出し口106と接続させるための部材である接続部材107と、足を拭くための足拭きマット108と、脱衣室に温風を吹出すための開口部109と、接続部材107とを接続する開口部の一端110を備え、温風発生機101からの温風が温風筒105を通り、装着された足拭きマット108に送風することで、足拭きマット108が乾燥される構成となっていた。
【特許文献1】特開平3−221020号公報(図1、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような従来の足拭きマット装置では、足拭きマットを乾燥させるためには、乾燥させるための専用機器を設け、脱衣室に機器を設置するものが多く、別機器のため、お互い熱源を搭載し、運転させるために、大きな電力を必要としていた。
【0007】
また、効率的な運転による足拭きマットの乾燥と省エネ性が求められている。
【0008】
さらに、温風発生機からの温風が足拭きマットを通過し、脱衣室内に温風の熱が蓄積されることになるため、脱衣室の環境を改善する必要があるという課題があり、また脱衣室に温風発生機を設置していたため、脱衣室のスペースを確保する必要があり、機器の小型化の要求と商品としての使い勝手向上として、操作性の向上が求められているという課題があった。
【0009】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、浴室乾燥機と足拭きマット装置を一つのシステムとして構築することで、効率的な運転による足拭きマットの乾燥と操作性を実現し、常時、乾燥された足拭きマット装置システムの提供と省エネ化を図る。
【0010】
また、脱衣室の環境を改善することができ、浴室乾燥機と足拭きマットの機器の構造を共用設計して、小型化による脱衣室の有効利用と機器の自動制御を実現して、脱衣室の環境改善と省エネ化と操作性の向上を図ることができる足拭きマット装置を提供することを目的としている。
【0011】
さらに、脱衣室のスペースを有効活用するために、脱衣室に設置せず、足拭きマット装置を床下あるいは壁内に収納する収納構造とし、また、床と同じ高さにしたバリアフリー構造にする足拭きマット装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の足拭きマット装置は、上記目標を達成するため、浴室を換気、暖房、乾燥または涼風運転する浴室乾燥機と足を拭く足拭きマット装置を備え、前記浴室乾燥機からの送風を前記足拭きマット装置に取り込むようにしたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明によれば浴室乾燥機と足拭きマット装置をシステムとして構築することで、効率的な運転による足拭きマットの乾燥と機器の操作性の向上を実現し、常時、乾燥された足拭きマットを提供し、省エネ性を図るものである。
【0014】
さらに、脱衣室の環境を改善するために浴室乾燥機と足拭きマット装置の構造を共用設計して、機器の小型化と自動制御を実現して省エネ化と操作性の向上を図ることができる足拭きマット装置が得られる。
【0015】
また、他の手段は、足拭きマット装置を床下あるいは壁内に収納する収納構造を備えたことを特徴とする。
【0016】
この手段により、脱衣室のスペースを有効活用するために、脱衣室に設置せず、床と同じ高さにしたバリアフリー構造にすることができる足拭きマット装置が得られる。
【0017】
また、他の手段は、浴室を換気、暖房、乾燥または涼風運転する浴室乾燥機の運転操作する遠隔操作手段に足拭きマット装置の運転制御機能を追加したことを特徴とする。
【0018】
この手段により、離れた場所にある機器の運転操作ボタンを押すことなく、浴室乾燥機の遠隔操作手段のみで操作できる使い勝手がよく、操作性が向上した足拭きマット装置が得られる。
【0019】
また、他の手段は、遠隔操作手段操作で浴室乾燥機と足拭きマット装置が連動あるいは単独運転の選択を可能としたことを特徴とする。
【0020】
この手段により、浴室乾燥機と足拭きマット装置を1つの遠隔操作手段で集中制御することができる足拭きマット装置が得られる。
【0021】
また、他の手段は、浴室乾燥機から単独運転で涼風運転による涼風を取り込むようにしたことを特徴とする。
【0022】
この手段により、熱源を使用しない自然乾燥のため、省エネ乾燥を実現することができる足拭きマット装置が得られる。
【0023】
また、他の手段は、浴室乾燥機から単独運転で暖房運転による温風を取り込むようにしたことを特徴とする。
【0024】
この手段により、浴室乾燥機の熱源を使用し温風を送風して、急速乾燥を実現することができる足拭きマット装置が得られる。
【0025】
また、他の手段は、浴室乾燥機から単独運転で乾燥運転による乾燥風を取り込むようにしたことを特徴とする。
【0026】
この手段により、浴室乾燥機の熱源を使用し、湿気を含まない乾燥風を送風して温風よりもより急速乾燥を実現することができる足拭きマット装置が得られる。
【0027】
また、他の手段は、足拭きマット装置の中に、水分量検出手段を備えたことを特徴とする。
【0028】
この手段により、水分量を検出することで、足拭きマットの乾燥状態をリアルタイムで確認することができる足拭きマット装置が得られる。
【0029】
また、他の手段は、足拭きマット装置の中に、加熱手段を備えたことを特徴とする。
【0030】
この手段により、足拭きマットの使用頻度が高いときの乾燥風よりもさらに急速乾燥を実現することができる足拭きマット装置が得られる。
【0031】
また、他の手段は、足拭きマット装置の中に、重量を検出する重量検出手段を備えたことを特徴とする。
【0032】
この手段により、重量検出手段にて、浴室へ人が入ったことが確認できるため、浴室からでてくるまでの間に足拭きマットを暖め、完全乾燥した暖かい足拭きマットを提供することができる足拭きマット装置が得られる。
【0033】
また、他の手段は、足拭きマット装置内に送り出しの回転ローラーを備え、前記送り出しの回転ローラーを回転制御する遠隔操作手段を備えたことを特徴とする。
【0034】
この手段により、遠隔操作手段で新しい乾燥されたマットをボタン操作の自動送りの手軽な操作で送り出すことを実現することができる足拭きマット装置が得られる。
【0035】
また、他の手段は、足拭きマット装置内に送り出しの回転ローラーと重量を検出する重量検出手段を備え、回転ローラーの回転中に一定重量以上の重量検出した時点で回転動作を停止する構成としたことを特徴とする。
【0036】
この手段により、回転ローラーが回転中に足拭きマット装置に乗ると人が転倒する危険があるため、即座に回転ローラーを停止させることを実現することができる足拭きマット装置が得られる。
【0037】
また、他の手段は、足拭きマット装置内に足拭きマットを備え、足拭きマット着脱時に足拭きマット装置と浴室乾燥機を停止させる構成としたことを特徴とする。
【0038】
この手段により、足拭きマットの交換の際、安全を確保するために足拭きマットの回転ローラーの停止や加熱装置の停止及び浴室乾燥機の全ての運転を停止することを実現する 足拭きマット装置が得られる。
【0039】
また、他の手段は、足拭きマット装置の中に、足拭きマットの汚れ具合を検出する汚れ検出手段を備えたことを特徴とする。
【0040】
この手段により、足拭きマットの汚れ検出手段にて、常時、清潔な足拭きマットを実現することができる足拭きマット装置が得られる。
【0041】
また、他の手段は、足拭きマット装置の中に、ゴミ取りフィルターを内蔵したことを特徴とする。
【0042】
この手段により、足拭きマットが常時、清潔で髪の毛などのゴミが付着しない構造にすることを実現することができる足拭きマット装置が得られる。
【発明の効果】
【0043】
本発明によれば、浴室を換気、暖房、乾燥または涼風運転する浴室乾燥機と足を拭く足拭きマット装置を備え、前記浴室乾燥機からの送風を前記足拭きマット装置に取り込むようにしたことにより、足拭きマット装置内に熱源と送風手段を持たない構造、構成にすることができる。
【0044】
また、浴室を換気、暖房、乾燥または涼風運転する浴室乾燥機と足を拭く足拭きマット装置をシステム化することで、機器、システムの小型化を実現し、熱源と送風手段の共用化が図れ、省エネ化が図れることとなる。
【0045】
さらに、浴室を換気、暖房、乾燥または涼風運転する浴室乾燥機と足を拭く足拭きマット装置をシステム化することで、操作を共通にすることができるため、操作性の向上を図ることができる。
【0046】
また、浴室乾燥機と足拭きマット装置間で空気を循環させて、浴室乾燥機の排気ダクトから屋外へ排気させることで、従来例のように脱衣室に排気されないため、排気熱がこもることなく、脱衣室の温度を過剰に上昇させることを防止することができ、足拭きマットを乾燥させることができるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0047】
さらに、足拭きマット装置を床下あるいは壁内に収納する収納構造を備えたことにより、足拭きマット装置は脱衣室のスペースを使用しないため、脱衣室を有効利用できる。
【0048】
また、足拭きマット装置を床下あるいは壁内に収納する収納構造にしたため、床と同じ高さに足拭きマット装置が設置されるため、使い勝手がよく、バリアフリーにすることができて、段差のない足拭きマットのためにお年寄りの方にも安全で快適な浴室空間にするという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0049】
さらに、浴室を換気、暖房、乾燥または涼風運転する浴室乾燥機の運転操作する遠隔操作手段に足拭きマット装置の運転制御機能を追加したことにより、離れた場所にある運転操作ボタンを押すことなく、浴室乾燥機の遠隔操作手段で操作できるため、操作性が向上することができるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0050】
また、遠隔操作手段操作で浴室乾燥機と連動あるいは単独運転の選択が可能としたことにより、浴室乾燥機と足拭きマット装置の単独運転や連動運転が1つの遠隔操作手段で実現し、集中制御できるシステムになるために操作性が向上することができるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0051】
さらに、浴室乾燥機から単独運転で涼風運転による涼風を取り込むようにしたことことにより、熱源を使用しない自然乾燥のため、省エネ乾燥を実現し、急速乾燥を必要としないときに、浴室乾燥機加熱手段を使用しないため、電力を抑えることで省エネに効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0052】
また、浴室乾燥機から単独運転で暖房運転による温風を取り込むようにしたことにより、熱源を使用して温風を送風するため、急速乾燥を実現し、足拭きマットを乾かすことができるため、乾燥時間を短縮できるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0053】
さらに、浴室乾燥機から単独運転で乾燥運転による乾燥風を取り込むようにしたことにより、熱源を使用し、湿気を含まない乾燥風を送風するため、暖房よりもより急速乾燥を実現し、短時間で足拭きマットを乾かすことができるため、より急いでいる時に乾燥時間を短縮できるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0054】
また、足拭きマット装置の中に、水分量検出手段を備えたことにより、水分量を検出することで、足拭きマットの乾燥状態をリアルタイムで確認することができ、水分量がなくなった時点で、運転を自動停止することができるため、効率の良い乾燥を実現できるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0055】
さらに、足拭きマット装置の中に、加熱手段を備えたことにより、足拭きマットの使用頻度が高いときの急速乾燥を実現することができ、使用者にいつでも乾燥された足拭きマットを提供することができるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0056】
また、足拭きマット装置の中に、重量を検出する重量検出手段を備えたことにより、重量検出手段にて、浴室へ入ったことが確認できるため、浴室から出て来るまでのあいだに、足拭きマットを暖め、完全乾燥した暖かい足拭きマットを提供することができ、足拭きマットがふんわりと柔らかな足触りを実現することができるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0057】
さらに、足拭きマット装置内に送り出しの回転ローラーを備え、前記送り出しの回転ローラーを回転制御する遠隔操作手段を備えたことにより、浴室内から出ることなく、遠隔操作手段で新しい乾燥されたマットを自動で送り出され、使用したいマットの面を手軽な操作で選ぶことができるため、操作性が向上するという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0058】
また、足拭きマット装置内に送り出しの回転ローラーと重量を検出する重量検出手段を備え、回転ローラーの回転中に一定重量以上の重量検出した時点で回転動作を停止する構成としたことにより、足拭きマットの回転ローラーが回転中に足拭きマット装置に乗ると人が転倒する危険があるため、即座に回転ローラーの回転を停止させてことで、安全性を確保するという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0059】
さらに、足拭きマット装置内に足拭きマットを備え、足拭きマット着脱時に足拭きマット装置と浴室乾燥機を停止させる構成としたことにより、足拭きマットが汚れて交換の際、安全を確保するために、足拭きマットの回転ローラーの停止や加熱装置の停止及び浴室乾燥機の全ての運転を停止することで、温風を止めて、取り換え作業の安全性を確保するという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0060】
また、足拭きマット装置の中に、足拭きマットの汚れ具合を検出する汚れ検出手段を備えたことにより、足拭きマットの汚れ検出手段にて、常時、清潔な足拭きマットを提供することができるため、快適な脱衣室空間にすることができるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【0061】
さらに、足拭きマット装置の中に、ゴミ取りフィルターを内蔵したことにより、足拭きマットが常時、髪の毛などのゴミが付着しない構造にすることで、清潔な足拭きマットを提供することができるため、快適な脱衣室空間にすることができるという効果のある足拭きマット装置システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0062】
本発明の請求項1記載の発明は、送風を取り込むようにしたものであり、熱源と送風手段のシステム構成のため、浴室乾燥機から足を拭く足拭きマット装置に風を送り込むことができるという作用を有する。
【0063】
また、足拭きマット装置を床下あるいは壁内に収納する収納構造を備えたものであり、収納構造にすることで、浴室の天井に設置されている浴室乾燥機の足拭きマット吸気ダクトを浴室の天井から脱衣室内に引き回すことなく、壁内や床下に引き回すことができるため、足を拭く足拭きマットの吸気と排気が床下や壁内に設置することができるという作用を有する。
【0064】
さらに、浴室を換気、暖房、乾燥または涼風運転する浴室乾燥機の運転操作する遠隔操作手段に機能追加して運転制御が可能な構造を備えたものであり、浴室乾燥機の遠隔操作手段で足を拭く足拭きマット装置を運転操作ができるという作用を有する。
【0065】
また、遠隔操作手段で浴室乾燥機と連動あるいは単独運転の選択が可能な構造を備えたものであり、使用条件に応じて、運転モードを選択することができるという作用を有する。
【0066】
さらに、浴室乾燥機から単独運転で足を拭く足拭きマット装置に涼風を取り込むようにしたものであり、涼風を足拭きマット装置の内部に送風することで、熱源を使用しないで足拭きマットを乾かすことができるという作用を有する。
【0067】
また、浴室乾燥機から単独運転で足を拭く足拭きマット装置に暖房風を取り込むようにしたものであり、浴室乾燥機の熱源を使用した温風を足拭きマット装置の内部に送風することができるという作用を有する。
【0068】
さらに、浴室乾燥機から単独運転で足拭きマット装置に乾燥風を取り込むようにしたものであり、浴室乾燥機の熱源を使用した湿気を含まない乾燥風を足拭マット装置の内部に送風することができるという作用を有する。
【0069】
また、水分量検出手段を備えたものであり、使用者が足を拭いた後の足拭きマットの水分量を水分量検出手段で検出することができるという作用を有する。
【0070】
さらに、加熱手段を備えたものであり、足拭きマット装置内に新たな熱源である加熱手段を設けることで、温風や乾燥風と加熱手段の両方で足拭きマットを乾燥させることができるという作用を有する。
【0071】
また、重量を検出する重量検出手段を備えたものであり、重量検出手段にて重量を検出すると、一定時間のスタンバイモードに入り、水分検出手段して、足拭きマットの状態を確認するとともに足拭きマットを暖めることができるという作用を有する。
【0072】
さらに、足を拭く足拭きマット装置内に送り出しの回転ローラーを備え、前記送り出しの回転ローラーを回転制御する遠隔操作手段を備えたものであり、足拭きマットの回転ローラーを遠隔操作手段のボタンで足拭きマットの送り出しをすることができるという作用を有する。
【0073】
また、足を拭く足拭きマット装置内に送り出しの回転ローラーと重量を検出する重量検出手段を備え、回転ローラーの回転中に一定重量以上の重量検出した時点で回転動作を停止する構成としたものであり、足拭きマットの回転ローラー回転中に重量検出手段が検出すると回転ローラーの回転動作を停止することができるという作用を有する。
【0074】
さらに、足を拭く足拭きマット装置内に足拭きマットを備え、足拭きマット着脱時に足拭きマット装置と浴室乾燥機を停止させる構成としたものであり、足拭きマットが過剰に濡れて交換したいときや汚れたときに足拭きマットを交換するために、装置の蓋を開けたときに足拭きマット装置と浴室乾燥機の運転を停止させることができるという作用を有する。
【0075】
また、足を拭く足拭きマットの汚れ具合を検出する汚れ検出手段を備えたものであり、足拭きマット装置内の汚れ検出手段を設けることで足拭きマットの汚れぐらいをリアルタイムに検出することができるという作用を有する。
【0076】
さらに、ゴミ取りフィルターを内蔵したたものであり、足を拭く足拭きマット装置内にフィルターを設けることで、足拭きマット装置内に流れる温風で足拭きマットが乾燥し、足拭きマットに付着した髪の毛が乾燥することで浮遊したり、足拭きマット装置内に蓄積されたり、再度、足拭きマットに付着する恐れがあるため、フィルターにて清掃することができるという作用を有する。
【0077】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0078】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1における足拭きマット装置システムの構成図を示す。図1に示すように、涼風運転または/および暖房運転または/および乾燥運転または/および換気運転が可能な浴室乾燥機1において、浴室内へ涼風または/および暖房または/および乾燥運転時の風を送風するための循環送風手段2と、換気運転時に屋外へ湿った空気を排出するための排気送風手段3と、浴室内の湿った空気を暖房または/および乾燥運転にて、空気中の水分を蒸発させるために加熱する浴室乾燥機加熱手段4と、浴室乾燥機1の運転及び停止を制御する浴室乾燥機制御部5と、循環送風手段2から送風された空気が、浴室乾燥機加熱手段4により、加熱された空気となり浴室内へ送風したときの浴室内の入口である浴室内吸気口6と、浴室内の空気を排出するための出口として備えられた浴室内排気口7と、循環送風手段2と排気送風手段3の運転状態にて、浴室乾燥機制御部5の指示で稼動する稼動式の循環換気ダンパー8と、排気送風手段3が動作しているときに屋外へ空気を排出するための風路である排気ダクト9を備えている。
【0079】
また、循環送風手段2と排気送風手段3は、例えば、一般的にファンモーターを使用しており、送風可能であれば、ファンの種類に特に規定はない。
【0080】
さらに、浴室乾燥機加熱手段4は、例えば、電気式のヒーターが用いられ、加熱可能で温風をつくり出せることが可能であれば、特に規定はない。
【0081】
また、浴室乾燥機制御部5は、循環送風手段2や排気送風手段3や浴室乾燥機加熱手段4を動作させる機能を持つ制御盤であり、一例としてマイコンを搭載した電子制御により、循環送風手段2や排気送風手段3や浴室乾燥機加熱手段4などを動作させる機能をもつ制御盤であり、乾燥運転であれば、浴室乾燥機加熱手段4を停止させ、循環送風手段2と排気送風手段3を運転制御させることで、浴室内と足を拭く足拭きマット装置10へ送風することができる制御盤である。
【0082】
さらに、浴室乾燥機制御部5は、もう1つの例として、通信機能も備えたものであり、別の機器との接続により、連動制御も可能とする機能を備えた制御盤である。
【0083】
また、稼動式の循環換気ダンパー8の動作としては、循環送風手段2または排気送風手段3のいずれか停止すれば、停止している送風手段の方向の風路を遮断させるために循環換気ダンパー8が稼動して、風路を塞ぐように動作する。
【0084】
さらに、循環送風手段2と排気送風手段3がともに動作していれば、循環換気ダンパー8は双方の風路の遮断を解除し、双方の風路に送風するために中間の位置に稼動することとする。
【0085】
また、浴室乾燥機1は、浴室から濡れて出てきた人の足についた水分を拭き取る足拭きマット装置10と、接続されたシステム構成であり、足を拭く足拭きマット装置10には、布製などの吸水性があり、乾きやすい足を拭く足拭きマット11と、浴室乾燥機1の循環送風手段2の送風は、浴室乾燥機加熱手段4を通過後に浴室内だけでなく、足拭きマット装置10へ送風する経路である足拭きマット吸気ダクト12と、足拭きマット吸気ダクト12を通過し、足拭きマット装置10の入口の吸気口である足拭きマット吸気口13と、足拭きマット装置10に送風された空気を循環させるために、空気を排気する排気口である足拭きマット排気口14と、排気された空気を浴室乾燥機1へ循環させるための経路である足拭きマット排気ダクト15と、足拭きマット装置10の内部に足拭きマット11が濡れたときなどに新しい面の布を回転動作で送り込むための補助機能である回転ローラー16を備えている。
【0086】
さらに、足拭きマット排気ダクト15より浴室乾燥機1に循環された空気は、浴室乾燥機1の運転状況により、屋外へ排出されたり、循環されたりして、浴室乾燥機1の運転モードに依存することとする。
【0087】
また、足拭きマット装置10の内部の回転ローラー16は、足を拭く足拭きマット11が濡れていた時に回転ローラー16を手動にて動かすことで、足拭きマット11の新しい乾いた面を送り出すことができる。
【0088】
さらに、浴室には浴槽17と、人の出入り口である浴室開閉扉18と、床19を備え、浴室開閉扉18の前方の床19の上に足拭きマット装置10が配置されている。
【0089】
上記構成において、床19の上に配置された足拭きマット装置10は、熱源と送風手段を持たない機器構成であるが、浴室乾燥機1とシステム構成をすることで、浴室乾燥機1の運転状態に合わせて、足拭きマット吸気口13より、風が送られてきて、足拭きマット排気口14より浴室乾燥機1へ風を送り出すことで、循環経路ができる。
【0090】
また、循環経路ができることで、足を拭く足拭きマット11に付着した水分を浴室乾燥機1へ送り出すことができ、浴室乾燥機1の機能を用いて、足拭きマット11に付着した水分を、排気ダクト9から屋外へ放出させて乾燥させることができる。
【0091】
(実施の形態2)
図2は、本実施の形態2における足拭きマット装置システムの構成図を示す。なお、実施の形態1と同一のものは同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0092】
図2に示すように、涼風運転または/および暖房運転または/および乾燥運転または/および換気運転が可能な浴室乾燥機1において、浴室から濡れて出て来た人の足についた水分を拭き取り足を拭く足拭きマット装置20は足拭きマット装置を床下あるいは壁内に収納する収納構造で、人の出入り口である浴室開閉扉18の前方の床19の下に収納させた足拭きマット装置20と、足拭きマット装置20には、布製などの吸水性があり、乾きやすい足を拭く足拭きマット21と、浴室乾燥機1の循環送風手段2の送風は、浴室乾燥機加熱手段4を通過後に浴室内だけでなく、足拭きマット装置20へ送風する経路である足拭きマット吸気ダクト22と、足拭きマット吸気ダクト22を通過し、足拭きマット装置20の入口の吸気口である足拭きマット吸気口23と、足拭きマット装置20に送風された空気を循環させるために、空気を排気する排気口である足拭きマット排気口24と、排気された空気を浴室乾燥機1へ循環させるための経路である足拭きマット排気ダクト25と、足拭きマット装置20の内部に足拭きマット21が濡れたときなどに新しい面の布を回転動作で送り込むための補助機能である回転ローラー26を備えた浴室乾燥機1と接続されたシステム構成である。
【0093】
また、足拭きマット排気ダクト25より浴室乾燥機1に循環された空気は、浴室乾燥機1の運転状況により、屋外へ排出されたり、循環されたりして、浴室乾燥機1の運転モードに依存することとする。
【0094】
さらに、足拭きマット装置20の内部の回転ローラー26は、足を拭く足拭きマット21が濡れていた時に回転ローラー26を手動にて動かすことで、足拭きマット21の新しい乾いた面を送り出すことができる。
【0095】
また、足拭きマット装置20を床下あるいは壁内に収納する収納構造としたことで、浴室の天井に設置されている浴室乾燥機1の足拭きマット吸気ダクト22を浴室の天井から脱衣室内に引き回すことなく、壁内や床下に引き回すことができるため、脱衣室のスペースを確保することができるだけでなく、足拭きマット装置20の形状を床下構造の空きスペースに応じて大きくすることが可能となる。そのため、足拭きマット21の長さを長くすることで乾いている足拭きマット21の量を確保することできる。
【0096】
さらに、足拭きマット21を長くすることで、回転ローラー26を複数個必要となり、回転ローラー26に掛かる1個あたりの足拭きマット21の荷重が実施の形態1より、軽くなるため、小さな力で回転ローラー26を動かすことができる。
【0097】
上記構成において、床19の下に配置された足拭きマット装置20は、熱源と送風手段を持たない機器構成であるが、浴室乾燥機1とシステム構成をすることで、浴室乾燥機1の運転状態に合わせて、足拭きマット吸気口23より、空気が送られてきて、足拭きマット排気口24より浴室乾燥機1へ空気を送り出すことで、循環経路ができる。
【0098】
また、循環経路ができることで、足拭きマット21に付着した水分を浴室乾燥機1へ送り出すことができ、浴室乾燥機1の機能を用いて、足拭きマット21に付着した水分を放出し乾燥することができる。
【0099】
さらに、床置きタイプでは、小型が求められていたが、床下収納にしたことで、床下の空きスペースを有効活用することで、足拭きマット21の長さを長くして、量を増やすことで、いつも乾いた足拭きマット21を提供することができる。
【0100】
また、壁内に収納された場合の足拭きマット装置20は、回転ローラー26と足拭きマット21のみ浴室開閉扉18の前方で床19と同じ高さになるバリアフリー構造で、足拭きマット吸気ダクト22と足拭きマット吸気口23と足拭きマット排気口24と足拭きマット排気ダクト25を搭載した足拭きマット装置20は壁内に設置する構造とする。
【0101】
(実施の形態3)
図3は、本実施の形態3における足拭きマット装置システムの構成図を示す。 なお、実施の形態1または2と同一のものは同一符号とし、詳細な説明は省略する。
【0102】
図3に示すように、涼風や暖房や乾燥や換気運転が可能な浴室乾燥機1と、床19の下に収納させた足拭きマット装置20のシステム構成において、浴室乾燥機1と足拭きマット装置20を遠隔で操作するために設けた遠隔操作手段27と、遠隔操作手段27からの信号を浴室乾燥機制御部5に伝達する接続線である遠隔操作手段通信線28と、足拭きマット装置20を遠隔制御可能にするために設けた足拭きマット装置制御部29と、足拭きマット装置制御部29からの信号を浴室乾燥機制御部5に伝達する接続線である足拭きマット装置通信線30と、遠隔操作手段27の運転信号を受信した浴室乾燥機制御部5が運転モードに応じて、循環送風手段2からの送風の風路を決定し、風路を切り換えるために設けた2つのダンパーの1つである足拭きマット装置側に配置した開閉ダンパー31と、もう1つの浴室側に配置した開閉ダンパー32を備えている。
【0103】
また、遠隔操作手段27の一例として、一般的にはワイヤードリモコンが使用されるが、遠隔操作が可能であれば、赤外線や電波を用いたワイヤレスリモコンでもよく、特に規定はない。
【0104】
さらに、遠隔操作手段27の操作ボタンを押すことにより、浴室乾燥機制御部5と足拭きマット装置制御部29に信号が伝達され、循環送風手段2や排気送風手段3や浴室乾燥機加熱手段4や開閉ダンパー31や開閉ダンパー32を運転モードに応じて、運転制御させて、足拭きマット装置20に送風させながら、足拭きマット21を乾燥させる。
【0105】
次に図4に示すように、遠隔操作手段通信線28に接続された遠隔操作手段27は、浴室乾燥機1と足拭きマット装置20の運転状態を切り換え可能にした運転モード切換ボタン33と、運転モード切換ボタン33の操作により選ばれた運転モードが浴室乾燥機1と足拭きマット装置20が連動運転するのであれば、その情報を遠隔操作手段27に表示するための連動モード表示手段34と、運転モード切換ボタン33の操作により選ばれた運転モードが浴室乾燥機1の単独運転するのであれば、その情報を遠隔操作手段27に表示するための浴室単独モード表示手段35と、運転モード切換ボタン33の操作により選ばれた運転モードが足拭きマット装置20の単独運転するのであれば、その情報を遠隔操作手段27に表示するための足マット単独モード表示手段36と、浴室乾燥機1から涼しい風を送風する涼風ボタン37と、浴室乾燥機1が浴室内の空気を屋外へ換気させるための換気ボタン38と、浴室乾燥機1が温風を送風する暖房ボタン39と、浴室乾燥機1が湿度の低い乾燥された風を送風する乾燥ボタン40と、足拭きマット21を自動乾燥させるための操作ボタンの足拭きマット自動乾燥ボタン41と、足拭きマット21を加熱乾燥させる足拭きマット装置20内に追加で設けた熱源を運転させるための操作ボタンの足拭きマット加熱ボタン42と、足拭きマット装置20に内蔵された回転ローラー26を足拭きマット装置制御部29にて回転を制御可能とした遠隔操作手段27の操作ボタンの回転ローラーボタン43を備えている。
【0106】
また、連動モード表示手段34や浴室単独モード表示手段35や足マット単独モード表示手段36の表示手段の一例として、LEDなどの表示手段で操作ボタンに連動して、LEDが点灯や消灯をする。
【0107】
上記構成において、遠隔操作手段27にて浴室乾燥機1と足拭きマット装置20を1つのシステムとして集中制御で運転操作が可能となる。
【0108】
また、遠隔操作手段27の運転モード切換ボタン33にて浴室乾燥機1と足拭きマット装置20を連動運転または単独運転を切り換えすることができる。
【0109】
さらに、浴室乾燥機1と足拭きマット装置20の連動運転は、浴室乾燥機1の運転状態に連動して、足拭きマット装置20へも同じ運転モードの送風をすることができる。
【0110】
また、浴室乾燥機1の単独運転について説明する。遠隔操作手段27の運転モード切換ボタン33にて、浴室単独を選択され、浴室単独モード表示手段35が表示されたら、足拭きマット装置20側に配置した開閉ダンパー31を閉じることで、足拭きマット装置20への送風を遮断することで、浴室側のみ送風することができる。
【0111】
さらに、足拭きマット装置20の単独運転について説明する。遠隔操作手段27の運転モード切換ボタン33にて、足マット単独を選択され、足マット単独モード表示手段36が表示されたら、浴室側に配置した開閉ダンパー32を閉じることで、浴室側への送風を遮断することで、足拭きマット装置20のみ送風することができる。
【0112】
また、単独運転を実現することで、使用者の必要な機器の運転のみを実現できるために消費電力を少なくすることができる。
【0113】
さらに、遠隔操作手段27の運転モード切換ボタン33にて切り換えられた現在の運転状態を連動モード表示手段34や浴室単独モード表示手段35や足マット単独モード表示手段36で視覚して容易に確認することができる。
【0114】
また、遠隔操作手段27の運転モード切換ボタン33を足マット単独にした場合に足マット単独モード表示手段36が表示され、その後、涼風ボタン37を選択すると、浴室乾燥機1の循環送風手段2と排気送風手段3が運転し、浴室側に配置した開閉ダンパー32を閉じることで、足拭きマット装置20の単独運転が実現し、涼風の循環と屋外への換気を実施できるため、熱源を使用しない省エネ状態で足拭きマット21を乾燥することができる。
【0115】
さらに、遠隔操作手段27の運転モード切換ボタン33を足マット単独にした場合に足マット単独モード表示手段36が表示され、その後、暖房ボタン39を選択すると、浴室乾燥機1の循環送風手段2と浴室乾燥機加熱手段4が運転し、浴室側に配置した開閉ダンパー32を閉じることで、足拭きマット装置20の単独運転が実現し、温風の暖かい風が循環されるため、浴室内には送風されないが、浴室乾燥機1の熱源を用いた単独運転で足拭きマット21を急速に乾燥することができる。
【0116】
また、遠隔操作手段27の運転モード切換ボタン33を足マット単独にした場合に足マット単独モード表示手段36が表示され、その後、乾燥ボタン40を選択すると、浴室乾燥機1の循環送風手段2と排気送風手段3と浴室乾燥機加熱手段4が運転し、浴室側に配置した開閉ダンパー32を閉じることで、足拭きマット装置20の単独運転が実現し、温風の暖かい風が循環されかつ、湿った空気は屋外へ排出されるため、浴室内には送風されないが、浴室乾燥機1の熱源を用いた単独運転で、より湿度の低い乾燥された温風を送風することで、足拭きマット21をより急速に乾燥することができる。
【0117】
(実施の形態4)
図5は、本実施の形態4における足拭きマット装置システムの構成図を示す。なお、実施の形態1〜3のいずれかと同一のものは同一符号とし、詳細な説明は省略する。
【0118】
図5に示すように、足拭きマット装置20の足拭きマット21付近に足拭きマット21の水分量を検出して、濡れぐらいを把握する水分量検出手段44と、足拭きマット21の内部に新たに設けられた足拭きマット乾燥用の熱源である足拭きマット加熱手段45を備えている。
【0119】
また、水分量検出手段44の一例として、赤外線の反射によって光学的に水分検出する水分センサーなどがある。
【0120】
さらに足拭きマット加熱手段45の一例として、薄型で柔らかい面状発熱体のシートヒーターなどがある。
【0121】
図4に示すように、足拭きマット21を自動乾燥させるための操作ボタンの足拭きマット自動乾燥ボタン41と、足拭きマット21を加熱乾燥させる足拭きマット装置20内に追加で設けた熱源を運転させるための操作ボタンである足拭きマット加熱ボタン42を備えている。
【0122】
上記構成において、遠隔操作手段27の操作ボタンの足拭きマット自動乾燥ボタン41が押されている場合、足拭きマット装置20側の開閉ダンパー31は、乾燥が完了するまで、ダンパーを開け、浴室乾燥機1から足拭きマット装置20へ送風することとする。
【0123】
また、水分量検出手段44より検出された水分量を足拭きマット装置制御部29で乾き具合を判断し、足拭きマット装置通信線30を経由して、浴室乾燥機制御部5に乾燥させるための運転指示を送信し、浴室乾燥機1は運転を開始する。
【0124】
さらに、運転は水分量検出手段44が足拭きマット21が乾燥したと判断するまで継続する自動運転をすることができる。
【0125】
また、水分量検出手段44は、2ヶ所以上配置することとし、1ヶ所は、上面の現在使用している足拭きマット21の状態を確認することとし、2ヶ所目は、回転ローラー26の進行方向の左側面とし、次の使用する足拭きマット面でもあり、かつ足拭きマット吸気口23からの送風で最も乾きやすい位置に配置されているため、新たに使用する足拭きマット21を最高の乾燥状態で提供することができる。
【0126】
さらに、遠隔操作手段27の操作ボタンの足拭きマット加熱ボタン42を使用者が押すことで、足拭きマット装置20の新たに追加された熱源である2個の足拭きマット加熱手段45が動作し、足拭きマット21を急速に乾燥させることができる。
【0127】
また、足拭きマット加熱手段45は、2ヶ所以上配置することとし、1ヶ所は、現在使用している足拭きマット21の下に配置し状態を確認することとし、2ヶ所目は、回転ローラー26の進行方向の左側面とし、次の回転ローラー26にて使用する足拭きマット21の面でもあるが、短時間で大量の使用者が発生した場合、浴室乾燥機1からの送風では時間的に乾燥時間がないと使用者が判断したときに手動で足拭きマット加熱ボタン42を押すことで、足拭きマット加熱手段45と足拭きマット吸気口23からの送風の2重の乾燥を実現し、緊急時の急速乾燥状態で提供することができる。
【0128】
さらに、水分量検出手段44により、乾燥と判断されたら、足拭きマット加熱手段45は自動で停止することとする。
【0129】
(実施の形態5)
図6は、本実施の形態5における足拭きマット装置システムの構成図を示す。なお、実施の形態1〜4のいずれかと同一のものは同一符号とし、詳細な説明は省略する。
【0130】
図6に示すように、足拭きマット装置20は、足拭きマット21の下部に掛かる重量を検出する重量検出手段46を備えている。
【0131】
次に図4に示すように、遠隔操作手段通信線28に接続された遠隔操作手段27は、足拭きマット装置20に内蔵された回転ローラー26を足拭きマット装置制御部29にて回転を制御可能とした遠隔操作手段27の操作ボタンの回転ローラーボタン43を備えている。
【0132】
上記構成において、足拭きマット装置20の足拭きマット21に人が乗ると、足拭きマット21の下部に設けた重量検出手段46が重量を検出して、浴室に人が入ったと認識し、足拭きマット装置制御部29から浴室乾燥機制御部5へ足拭きマット21を乾燥させる運転指示を送ることとする。
【0133】
また、重量検出手段46にて重量を検出してからある一定時間のみ運転させて自動停止することにする。
【0134】
さらに一定時間は約5分程度とし、理由としては、乾燥された足拭きマット21を再度、暖める程度なので、多くの時間を必要としないため、約5分としている。
【0135】
また、足拭きマット21を暖めて、再度、乾燥させた気持ちよい足拭きマット21にした状態で浴室から出て来た人を迎え入れることで、心地よさを提供することができる。イメージとしては、湿った洗濯物を乾燥機で乾燥した際に、ふんわり柔らかな状態を実現でき、顔などの皮膚に接触させると暖かく、心地よさを体験できる。
【0136】
さらに、足の皮膚も同様で事前に足拭きマット21を暖めことで、風呂上りのさっぱり感と足拭きマット21の心地よさで使用者が浴室で体験した快適空間を、脱衣室でも継続することができるため、リラックスさせることができる。
【0137】
また、遠隔操作手段27の回転ローラーボタン43を押すことで、足拭きマット装置20内の足拭きマット装置制御部29へ回転ローラー26の回転運転をする運転信号が送信され、回転ローラー26が矢印の方向に回転することで、足拭きマット21を操作ボタンで新しい乾燥された面に送り出すことができる。
【0138】
さらに、遠隔操作手段27の回転ローラーボタン43を浴室内に使用者がいながら操作できるため、脱衣室に水滴を落とすことなく、足拭きマット21を新しい乾燥された面に送り出すことができる。
【0139】
また、遠隔操作手段27の回転ローラーボタン43が押されて、回転ローラー26の回転中に、重量検出手段46がある一定以上の重量検出をした時点で、即時に足拭きマット装置20の回転ローラー26を停止さて、ローラー回転中に使用者が乗ることで、転倒による怪我を防止し、安全性を確保する。
【0140】
さらに、ある一定以上の重量であるが、約500g程度とし、使用者が足拭きマット21を使用することで足拭きマット21に付着した水分も重量検出するが、水分では検出しない重量であることが必要であり、検出レベルを10kg以上にすると子供が転倒する可能性があるため、できるだけ重量検出するレベルを低くする必要があり、約500g程度と決定している。
【0141】
(実施の形態6)
図7は、本実施の形態6における足拭きマット装置システムの構成図を示す。なお、実施の形態1〜5のいずれかと同一のものは同一符号とし、詳細な説明は省略する。
【0142】
図7に示すように、足拭きマット装置20に足拭きマット21が汚れたりしたときに交換するための扉である足拭きマット開閉扉47と、足拭きマット21を交換する際に足拭きマット開閉扉47が開閉することを検出する扉開閉検出手段48と、足拭きマット21の表面の汚れを監視し、検出可能な汚れ検出手段49と、足拭きマット装置20の足拭きマット吸気口23からのゴミの侵入を防止するためのフィルターである吸気口側のゴミ取りフィルター50と、足拭きマット21に付着したゴミを浴室乾燥機1へ排出させないために、足拭きマット排気口24に設けた排気口側のゴミ取りフィルター51を備えている。
【0143】
また、扉開閉検出手段48の一例として、リミットスイッチがあり、扉が開いたときに機構的な構造から、スイッチが入るようにすることで、電気的信号を入手することができる。
【0144】
さらに、汚れ検出手段49の一例として、浮遊粒子センサーなどのホコリセンサーなどがある。
【0145】
上記構成において、足拭きマット装置20の足拭きマット21を交換する際の完全性を確保するために、足拭きマット開閉扉47を開けたときに、扉開閉検出手段48が働き、扉を開けたことを検出することで、足拭きマット装置制御部29へ信号が送られ、浴室乾燥機制御部5に信号が送られることで、浴室乾燥機制御部5が危険と判断し、浴室乾燥機1と足拭きマット装置20の全ての運転を停止し、停止を保持することにする。
【0146】
また、扉開閉検出手段48が扉を開けたことを検出している状態で、遠隔操作手段27の運転ボタンを押しても、浴室乾燥機1と足拭きマット装置20は停止を保持したままとする。
【0147】
さらに、足拭きマット21の交換作業が終了し、扉を閉めたら扉開閉検出手段48が扉を閉めたことを検出することで、足拭きマット装置制御部29へ信号がおくられ、浴室乾燥機制御部5に信号が送られることで、浴室乾燥機制御部5は、危険を解除と判断し、浴室乾燥機1と足拭きマット装置20は、停止の保持が解除され、運転信号を待ち続ける停止状態を継続する。
【0148】
また、足拭きマット装置20に足拭きマット21の汚れを検出する汚れ検出手段49を設けることで、常時、足拭きマット21の汚れを検出し、汚れがひどくなると、足拭きマット装置制御部29からの回転ローラー26へ運転信号を送信し、回転ローラー26が回転することで、新しい乾燥された足拭きマット21を提供することがでる。
【0149】
さらに、足拭きマット装置20の足拭きマット吸気口23からのゴミの侵入を防止するためのフィルターである吸気口側のゴミ取りフィルター50を設けることで、足拭きマット21に浴室乾燥機1から運ばれてきた風と一緒にゴミも運ばれて来た場合にゴミ取りフィルター50にて、ゴミの付着を防止することができる。
【0150】
また、足拭きマット吸気口23にある足拭きマット21は、回転ローラー26にて、次に送られる新しいマット面のため、ゴミの付着が存在すれば、すぐに使用者に発見され、不快感を与える恐れがあるため、ゴミ取りフィルター50の装着が必要となる。
【0151】
さらに、使用者が足拭きマット21を使用後、回転ローラー26にて、足拭きマット装置20内に足拭きマット21を送り込んだ場合、付着していたゴミが、足拭きマット吸気口23からの風で吹き飛ばされて、足拭きマット装置20内を浮遊する恐れがあり、循環して浴室乾燥機1へゴミを送り返されるため、ゴミを浴室乾燥機1へ排出させないためにも、足拭きマット排気口24にゴミ取りフィルター51を設けることで、ゴミを浴室乾燥機1と足拭きマット装置20の機器の間で、ゴミの循環がない構造にすることで、清潔な足拭きマット21を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0152】
浴室乾燥機の熱源を用いて、足拭きマットの乾燥及びシステム機器として、連動または単独運転させたものであり、住宅用の空調機あるいは、脱衣室用の換気やトイレ用の換気システムにも連動制御する用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0153】
【図1】本発明の実施の形態1における足拭きマット装置の構成図
【図2】本発明の実施の形態2における足拭きマット装置の構成図
【図3】本発明の実施の形態3における足拭きマット装置の構成図
【図4】本発明の実施の形態3における遠隔操作手段の構成図
【図5】本発明の実施の形態4における足拭きマット装置の構成図
【図6】本発明の実施の形態5における足拭きマット装置の構成図
【図7】本発明の実施の形態6における足拭きマット装置の構成図
【図8】従来の温風発生機の構成図
【図9】従来の足拭きマットの構成図
【符号の説明】
【0154】
1 浴室乾燥機
2 循環送風手段
3 排気送風手段
4 浴室乾燥機加熱手段
5 浴室乾燥機制御部
6 浴室内吸気口
7 浴室内排気口
8 循環換気ダンパー
9 排気ダクト
10 足拭きマット装置
11 足拭きマット
12 足拭きマット吸気ダクト
13 足拭きマット吸気口
14 足拭きマット排気口
15 足拭きマット排気ダクト
16 回転ローラー
17 浴槽
18 浴室開閉扉
19 床
20 足拭きマット装置
21 足拭きマット
22 足拭きマット吸気ダクト
23 足拭きマット吸気口
24 足拭きマット排気口
25 足拭きマット排気ダクト
26 回転ローラー
27 遠隔操作手段
28 遠隔操作手段通信線
29 足拭きマット装置制御部
30 足拭きマット装置通信線
31 開閉ダンパー
32 開閉ダンパー
33 運転モード切換ボタン
34 連動モード表示手段
35 浴室単独モード表示手段
36 足マット単独モード表示手段
37 涼風ボタン
38 換気ボタン
39 暖房ボタン
40 乾燥ボタン
41 足拭きマット自動乾燥ボタン
42 足拭きマット加熱ボタン
43 回転ローラーボタン
44 水分量検出手段
45 足拭きマット加熱手段
46 重量検出手段
47 足拭きマット開閉扉
48 扉開閉検出手段
49 汚れ検出手段
50 ゴミ取りフィルター
51 ゴミ取りフィルター
101 温風発生機
102 操作部
103 吸気口
104 電源コンセント
105 温風筒
106 温風吹出し口
107 接続部材
108 足拭きマット
109 開口部
110 開口部の一端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室を換気、暖房、乾燥または涼風運転する浴室乾燥機と足を拭く足拭きマットを備え、前記浴室乾燥機からの送風を前記足拭きマット装置に取り込むようにしたことを特徴とする足拭きマット装置システム。
【請求項2】
足拭きマット装置を床下あるいは壁内に収納する収納構造を備えたことを特徴とする請求項記載1記載の足拭きマット装置システム。
【請求項3】
浴室を換気、暖房、乾燥または涼風運転する浴室乾燥機の運転操作する遠隔操作手段に足拭きマット装置の運転制御機能を追加したことを特徴とする請求項1または2記載の足拭きマット装置システム。
【請求項4】
遠隔操作手段操作で浴室乾燥機と連動あるいは単独運転の選択が可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項5】
浴室乾燥機から単独運転で涼風運転による涼風を取り込むようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項6】
浴室乾燥機から単独運転で暖房運転による温風を取り込むようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項7】
浴室乾燥機から単独運転で乾燥運転による乾燥風を取り込むようにしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項8】
足拭きマット装置の中に、水分量検出手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項9】
足拭きマット装置の中に、加熱手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項10】
足拭きマット装置の中に、重量を検知する重量検知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項11】
足拭きマット装置内に送り出しの回転ローラーを備え、前記送り出しの回転ローラーの回転制御を行う遠隔操作手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8または10のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項12】
足拭きマット装置内に送り出しの回転ローラーと重量を検知する重量検知手段を備え、回転ローラーの回転中に一定重量以上の重量検知した時点で回転動作を停止する構成としたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか、または10または11のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項13】
足拭きマット装置内に足拭きマットを備え、足拭きマット着脱時に足拭きマット装置と浴室乾燥機を停止させる構成としたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか、または10〜12のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項14】
足拭きマット装置の中に、足拭きマットの汚れ具合を検出する汚れ検出手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか、または10〜13のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。
【請求項15】
足拭きマット装置の中に、ゴミ取りフィルターを内蔵したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか、または10〜14のいずれかに記載の足拭きマット装置システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−73274(P2008−73274A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−256665(P2006−256665)
【出願日】平成18年9月22日(2006.9.22)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】