車両モニタリング方法およびその装置
【課題】容易に運搬でき、製造コストを抑制でき、また充分な通信エリアを確保できる車両モニタリング方法およびその装置を提供する。
【解決手段】車両制御用コントローラ７で作成した作業機械車両１の情報を通信制御装置８で読込み、読込んだ情報を携帯電話機10からの要求に応じて車載電話機３から携帯電話機10へと送信する。作業機械車両１の情報の送受信に公共通信回線を使用できるので、容易に運搬可能な携帯電話機10により作業機械車両１の情報をモニタリング可能となり、専用の通信装置を設ける必要がないので、製造コストを抑制できるとともに、充分な通信エリアを確保できる。
【解決手段】車両制御用コントローラ７で作成した作業機械車両１の情報を通信制御装置８で読込み、読込んだ情報を携帯電話機10からの要求に応じて車載電話機３から携帯電話機10へと送信する。作業機械車両１の情報の送受信に公共通信回線を使用できるので、容易に運搬可能な携帯電話機10により作業機械車両１の情報をモニタリング可能となり、専用の通信装置を設ける必要がないので、製造コストを抑制できるとともに、充分な通信エリアを確保できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、遠隔操縦可能な作業機械車両の情報をモニタリングする車両モニタリング方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、オペレータにより遠隔操縦されるブルドーザ、油圧ショベル、あるいはダンプトラックなどの無人型の作業機械車両は、車両に車両情報発信装置を搭載し、車両に設けられた各種センサの情報に基づく車両情報をオペレータの近傍に地上局として設置された車両モニタリング装置に無線で送信して、モニタリング表示する（例えば、特許文献１参照。）。
【特許文献１】特開平７−２２９１６８号公報（第３−５頁、図１）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、上述の車両モニタリング装置では、車両モニタリング装置が、定位置で車両を遠隔操縦するための装置であるため、運搬が容易でなく、屋外などでオペレータが携帯して移動しながら遠隔操縦する際に適用できないという問題点を有している。
【０００４】
また、車両情報発信装置や車両モニタリング装置は、専用の無線通信装置であるため、製造コストを安価にすることが容易でないという問題もある。
【０００５】
さらに、車両情報発信装置と車両モニタリング装置との通信エリアは、作業機械車両の制御用の無線機との通信エリアと略等しいため、制御用の無線機から送信される制御信号の作業機械車両側での受信レベルが下がった際に、その情報を車両モニタリング装置に送信できないおそれもある。
【０００６】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、容易に運搬でき、製造コストを抑制でき、また充分な通信エリアを確保できる車両モニタリング方法およびその装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
請求項１記載の発明は、遠隔操縦可能な作業機械車両から送信される作業機械車両の情報をモニタリングする車両モニタリング方法であって、作業機械車両の情報を携帯電話機で表示可能となるように作成し、この作成した作業機械車両の情報を、携帯電話機からの要求に応じて携帯電話機へと送信する車両モニタリング方法であり、携帯電話機で表示可能となるように作成した作業機械車両の情報を、携帯電話機からの要求に応じて携帯電話機へと送信することで、作業機械車両の情報の送受信に公共通信回線を使用できるので、容易に運搬可能な携帯電話機により作業機械車両の情報をモニタリング可能となり、例えば専用の通信装置などを設ける必要がないため、製造コストを抑制することが可能となるとともに、充分な通信エリアを確保可能となる。
【０００８】
請求項２記載の発明は、請求項１記載の車両モニタリング方法において、作業機械車両側にて故障診断情報を作成するとともに、この作成した故障診断情報に基づいて作業機械車両が異常状態であるかどうかを判定し、異常状態であると判定した際には、携帯電話機を呼び出すとともに携帯電話機に異常発生情報を送信するものであり、作業機械車両側にて作成した故障診断情報に基づいて作業機械車両が異常状態であると判定した際には、携帯電話機を呼び出し、かつ携帯電話機に異常発生情報を送信することで、作業機械車両の異常状態を確実に検知することが可能となる。
【０００９】
請求項３記載の発明は、請求項１または２記載の車両モニタリング方法において、作業機械車両の情報が、作業機械車両の状態を示すモニタ情報と、遠隔操縦用の操縦信号の作業機械車両側での受信レベルを示す受信レベル情報とを備えているものであり、作業機械車両の状態を示すモニタ情報と、遠隔操縦用の操縦信号の作業機械車両側での受信レベルを示す受信レベル情報とを備えることで、作業機械車両の状態および通信状態を確実に管理することが可能となる。
【００１０】
請求項４記載の発明は、遠隔操縦可能な作業機械車両から送信される作業機械車両の情報をモニタリングする車両モニタリング装置であって、作業機械車両に設けられ、作業機械車両の情報を作成する車両制御用コントローラと、作業機械車両に設けられ、車両制御用コントローラで作成した作業機械車両の情報を読込む通信制御装置と、通信制御装置で読込んだ作業機械車両の情報を送信可能な電話機と、この電話機から送信された作業機械車両の情報を受信して表示する携帯電話機とを具備し、通信制御装置は、携帯電話機からの要求に応じて作業機械車両に取り付けられた電話機により作業機械車両の情報を携帯電話機へと送信させる車両モニタリング装置であり、車両制御用コントローラで作成した作業機械車両の情報を通信制御装置で読込み、この読込んだ情報を携帯電話機からの要求に応じて、作業機械車両に取り付けられた電話機から携帯電話機へと送信することで、作業機械車両の情報の送受信に公共通信回線を使用できるので、容易に運搬可能な携帯電話機により作業機械車両の情報をモニタリング可能となり、例えば専用の通信装置などを設ける必要がないので、製造コストを抑制することが可能となるとともに、充分な通信エリアを確保可能となる。
【００１１】
請求項５記載の発明は、請求項４記載の車両モニタリング装置において、車両制御用コントローラは、故障診断情報を作成し、通信制御装置は、作成された故障診断情報を読込み、この故障診断情報に基づいて作業機械車両が異常状態であるかどうかを判定し、異常状態であると判定した際には、作業機械車両に取り付けられた電話機により携帯電話機を呼び出させるとともに携帯電話機へと異常発生情報を送信させるものであり、車両制御用コントローラが作成した作業機械車両の故障診断情報に基づいて、作業機械車両が異常であると通信制御装置が判定した際には、作業機械車両に取り付けられた電話機により通信制御装置が携帯電話機を呼び出させて異常発生情報を送信させることで、作業機械車両の異常状態を確実に報知することが可能となる。
【００１２】
請求項６記載の発明は、請求項４または５記載の車両モニタリング装置において、車両制御用コントローラが、作業機械車両の状態を示すモニタ情報を備えた作業機械車両の情報を作成するものであり、作業機械車両の状態を示すモニタ情報を作業機械車両の情報が備えることにより、モニタ情報に基づいて作業機械車両の状態を確実に管理することが可能となる。
【００１３】
請求項７記載の発明は、請求項４ないし６いずれか一記載の車両モニタリング装置において、作業機械車両に設けられ、作業機械車両を遠隔操縦する操縦信号を受信する車両制御受信装置を具備し、車両制御用コントローラは、車両制御受信装置にて受信した車両制御送信装置からの操縦信号の受信レベルを示す受信レベル情報を備えた作業機械車両の情報を作成するものであり、作業機械車両の操縦信号の受信レベルを示す受信レベル情報を作業機械車両の情報が備えることにより、受信レベル情報に基づいて通信状態を確実に管理することが可能となる。
【発明の効果】
【００１４】
請求項１記載の発明によれば、携帯電話機で表示可能となるように作成した作業機械車両の情報を、携帯電話機からの要求に応じて携帯電話機へと送信することで、作業機械車両の情報の送受信に公共通信回線を使用できるので、容易に運搬可能な携帯電話機により作業機械車両の情報をモニタリングでき、例えば専用の通信装置などを設ける必要がないため、製造コストを抑制できるとともに、充分な通信エリアを確保できる。
【００１５】
請求項２記載の発明によれば、作業機械車両側にて作成した故障診断情報に基づいて作業機械車両が異常状態であると判定した際には、携帯電話機を呼び出し、かつ携帯電話機に異常発生情報を送信することで、作業機械車両の異常状態を確実に検知できる。
【００１６】
請求項３記載の発明によれば、作業機械車両の状態を示すモニタ情報と、遠隔操縦用の操縦信号の作業機械車両側での受信レベルを示す受信レベル情報とを備えることで、作業機械車両の状態および通信状態を確実に管理できる。
【００１７】
請求項４記載の発明によれば、車両制御用コントローラで作成した作業機械車両の情報を通信制御装置で読込み、この読込んだ情報を携帯電話機からの要求に応じて、作業機械車両に取り付けられた電話機から携帯電話機へと送信することで、作業機械車両の情報の送受信に公共通信回線を使用できるので、容易に運搬可能な携帯電話機により作業機械車両の情報をモニタリング可能となり、例えば専用の通信装置などを設ける必要がないので、製造コストを抑制できるとともに、充分な通信エリアを確保できる。
【００１８】
請求項５記載の発明によれば、車両制御用コントローラが作成した作業機械車両の故障診断情報に基づいて、作業機械車両が異常であると通信制御装置が判定した際には、作業機械車両に取り付けられた電話機により通信制御装置が携帯電話機を呼び出させて異常発生情報を送信させることで、作業機械車両の異常状態を確実に報知できる。
【００１９】
請求項６記載の発明によれば、作業機械車両の状態を示すモニタ情報を作業機械車両の情報が備えることにより、モニタ情報に基づいて作業機械車両の状態を確実に管理できる。
【００２０】
請求項７記載の発明によれば、作業機械車両の操縦信号の受信レベルを示す受信レベル情報を作業機械車両の情報が備えることにより、受信レベル情報に基づいて通信状態を確実に管理できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２１】
以下、本発明を図１乃至図３に示された実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
【００２２】
図１において、１は作業機械車両を示し、この作業機械車両１には、遠隔操縦用の車両制御受信装置２と情報通信用の電話機としての車両情報送信装置である車載電話機３とがそれぞれ搭載されている。
【００２３】
車両制御受信装置２は、アンテナ2aを有し、作業者すなわちオペレータにより操作される車両制御送信装置５から送信された無線電波である操縦信号を受信して車両本体６の車両制御用コントローラ７に作動指令を伝達する。また、この車両制御受信装置２は、車両制御送信装置５から送信された操縦信号の受信レベルを通信制御装置８へと伝達する。
【００２４】
また、車載電話機３は、アンテナ3aを有し、通信制御装置８から伝達された作業機械車両１の情報を無線電波により送信して、アンテナ9aを備えた公共通信回線である電話局９を介して車両情報受信装置としての携帯電話機10へと伝達可能に設けられている。
【００２５】
車両制御送信装置５は、運搬可能に設けられ、アンテナ5aと、オペレータにより操作される図示されないレバー、あるいはスイッチなどとを有し、オペレータによるこれらレバー、あるいはスイッチなどの操作に基づく動作指令を、作業機械車両１に設けられた車両制御受信装置２へと無線電波により送信するものである。
【００２６】
そして、車両制御用コントローラ７は、車両本体６および図示されない作業装置を制御する複数のセンサ11に接続されるとともに、車両制御受信装置２から伝達されたオペレータの作動指令に応じて車両本体６、あるいは作業装置を駆動させるものである。
【００２７】
また、この車両制御用コントローラ７は、車載電話機３から携帯電話機10へと送信されて携帯電話機10に表示されたり、車両本体６に搭載された搭乗運転用のモニタ装置12に表示されたりする作業機械車両１の情報を作成するものである。なお、この情報には、センサ11などの出力に基づいて作業機械車両１の状態を示すモニタ情報、車両制御受信装置２から伝達された受信レベルを示す受信レベル情報、および、作業機械車両１の故障診断情報などを含んでいる。
【００２８】
さらに、携帯電話機10は、運搬可能に設けられ、アンテナ10aを有し、電話局９を介して車載電話機３から送信された作業機械車両１の情報を受信して表示するとともに、これら各種モニタ情報の送信を、通信制御装置８へと要求可能である。
【００２９】
そして、これら車両制御通信装置２、車載電話機３、車両制御用コントローラ７、通信制御装置８および携帯電話機10などにより、車両モニタリング装置が構成されている。
【００３０】
また、図２に通信制御装置８のシステム構成を示し、この通信制御装置８は、車両制御受信装置２と車両制御用コントローラ７との通信用の通信インターフェイス15と、この通信インターフェイス15に接続されたデータ処理用コントローラ16と、このデータ処理用コントローラ16に接続された記憶部17および通信用コントローラ18とを備えている。
【００３１】
データ処理用コントローラ16は、車両制御用コントローラ７から通信インターフェイス15を介して読込むモニタ情報、故障診断情報、および、車両制御受信装置２から通信インターフェイス15を介して読込んだ受信レベル情報などを処理して携帯電話機10に送信される情報を作成するものである。
【００３２】
記憶部17は、モニタ情報、故障診断情報および受信レベル情報などを記憶するものである。
【００３３】
通信用コントローラ18は、車載電話機３に接続され、この車載電話機３の発信および受信をそれぞれ制御するとともに、データ処理用コントローラ16で作業機械車両１の各種情報を車載電話機３に送受信するものである。
【００３４】
次に、図３に示されたフローチャートを参照しながら、上記一実施の形態による車両モニタリング方法を説明する。なお、図中の丸数字は、ステップ番号を表わす。
【００３５】
(ステップ１)通信制御装置８は、車両本体６の車両制御用コントローラ７から、モニタ情報および故障診断情報を読込み、記憶部17に記憶する。
【００３６】
(ステップ２)同時に、通信制御装置８は、車両制御受信装置２から受信レベル情報を読込み、記憶部17に記憶する。
【００３７】
(ステップ３)次いで、通信制御装置８は、車両制御用コントローラ７から読込んだ故障診断情報に基づき、作業機械車両１の異常状態を診断し、危険度が高い異常が発生したかどうかを判定する。
【００３８】
(ステップ４)ステップ３の判定で、作業機械車両１に危険度が高い異常が発生した際には、オペレータの携帯電話機10を呼び出し、異常発生情報を伝送する。
【００３９】
(ステップ５)ステップ３の判定で、作業機械車両１に危険度が高い異常が発生していない際には、通信制御装置８は、オペレータの携帯電話機10から呼び出しすなわち要求があったかどうかを判断し、要求がない際にはステップ１に戻る。
【００４０】
(ステップ６)ステップ５の判断で、オペレータの携帯電話機10から要求があった際には、モニタ情報、故障診断情報および受信レベル情報をオペレータの携帯電話機10に送信し、ステップ１に戻る。
【００４１】
上述したように、上記一実施の形態では、車両制御用コントローラ７で作成した作業機械車両１の情報を通信制御装置８で読込み、この読込んだ情報を携帯電話機10からの要求に応じて車載電話機３から携帯電話機10へと送信する構成とした。
【００４２】
この結果、作業機械車両１の情報の送受信に公共通信回線を使用できるので、容易に運搬可能な携帯電話機10により作業機械車両１の情報をモニタリング可能となり、また、例えば専用の無線通信装置などを設ける必要がないので、製造コストを抑制できるとともに充分な通信エリアを確保できる。
【００４３】
また、車両制御用コントローラ７が作成した作業機械車両１の故障診断情報に基づいて、作業機械車両１が異常状態であると通信制御装置８が判定した際には、通信制御装置８が車載電話機３により携帯電話機10を呼び出させて異常発生情報を送信させることで、作業機械車両２の異常状態をオペレータへと確実に報知できる。
【００４４】
さらに、作業機械車両１の状態を示すモニタ情報を作業機械車両１の情報として携帯電話機10に送信可能とすることにより、このモニタ情報に基づいて作業機械車両１の状態をオペレータが確実に管理できる。
【００４５】
そして、作業機械車両１の操縦信号の受信レベルを示す受信レベル情報を作業機械車両１の情報として携帯電話機10に送信可能とすることにより、この受信レベル情報に基づいてオペレータが通信状態を確実に管理できる。
【００４６】
しかも、車載電話機３と通信電話機10との通信エリアを公共通信回線により確保することで、車両制御送信装置５と車両制御受信装置２との通信エリアよりも車載電話機３と通信電話機10との通信エリアの方が広くなるように設定できるため、作業機械車両１の操縦信号の車両制御受信装置２での受信レベルが下がった際に、その情報を車載電話機３と携帯電話機10とでオペレータへと確実に伝達できる。
【００４７】
また、公共通信回線を利用して作業機械車両１の情報を送受信するため、複数の携帯電話機10で作業機械車両１の情報を受信することが可能になる。
【００４８】
なお、上記一実施の形態において、車載電話機３に代えて、例えば通常の携帯電話機、あるいは衛星電話機などを作業機械車両１に取り付けて使用することも可能である。特に、衛星電話機を使用する場合には、通信エリアを充分に確保することが可能となり、山岳部など、通常の電話機では通信エリアを確保することが容易でない位置で作業機械車両１を遠隔操縦することなども可能となる。
【００４９】
また、作業機械車両１に取り付けた電話機からは、作業機械車両１の情報を要求した携帯電話機10以外の携帯電話機に作業機械車両１の情報を送信することも可能である。この場合には、複数の箇所で作業機械車両１を同時にモニタリングすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【００５０】
【図１】本発明に係る車両モニタリング装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図２】同上車両モニタリング装置の要部を示すブロック図である。
【図３】同上車両モニタリング装置の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００５１】
１ 作業機械車両
２ 車両制御受信装置
３ 電話機としての車載電話機
５ 車両制御送信装置
７ 車両制御用コントローラ
８ 通信制御装置
10 携帯電話機
【技術分野】
【０００１】
本発明は、遠隔操縦可能な作業機械車両の情報をモニタリングする車両モニタリング方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、オペレータにより遠隔操縦されるブルドーザ、油圧ショベル、あるいはダンプトラックなどの無人型の作業機械車両は、車両に車両情報発信装置を搭載し、車両に設けられた各種センサの情報に基づく車両情報をオペレータの近傍に地上局として設置された車両モニタリング装置に無線で送信して、モニタリング表示する（例えば、特許文献１参照。）。
【特許文献１】特開平７−２２９１６８号公報（第３−５頁、図１）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、上述の車両モニタリング装置では、車両モニタリング装置が、定位置で車両を遠隔操縦するための装置であるため、運搬が容易でなく、屋外などでオペレータが携帯して移動しながら遠隔操縦する際に適用できないという問題点を有している。
【０００４】
また、車両情報発信装置や車両モニタリング装置は、専用の無線通信装置であるため、製造コストを安価にすることが容易でないという問題もある。
【０００５】
さらに、車両情報発信装置と車両モニタリング装置との通信エリアは、作業機械車両の制御用の無線機との通信エリアと略等しいため、制御用の無線機から送信される制御信号の作業機械車両側での受信レベルが下がった際に、その情報を車両モニタリング装置に送信できないおそれもある。
【０００６】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、容易に運搬でき、製造コストを抑制でき、また充分な通信エリアを確保できる車両モニタリング方法およびその装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
請求項１記載の発明は、遠隔操縦可能な作業機械車両から送信される作業機械車両の情報をモニタリングする車両モニタリング方法であって、作業機械車両の情報を携帯電話機で表示可能となるように作成し、この作成した作業機械車両の情報を、携帯電話機からの要求に応じて携帯電話機へと送信する車両モニタリング方法であり、携帯電話機で表示可能となるように作成した作業機械車両の情報を、携帯電話機からの要求に応じて携帯電話機へと送信することで、作業機械車両の情報の送受信に公共通信回線を使用できるので、容易に運搬可能な携帯電話機により作業機械車両の情報をモニタリング可能となり、例えば専用の通信装置などを設ける必要がないため、製造コストを抑制することが可能となるとともに、充分な通信エリアを確保可能となる。
【０００８】
請求項２記載の発明は、請求項１記載の車両モニタリング方法において、作業機械車両側にて故障診断情報を作成するとともに、この作成した故障診断情報に基づいて作業機械車両が異常状態であるかどうかを判定し、異常状態であると判定した際には、携帯電話機を呼び出すとともに携帯電話機に異常発生情報を送信するものであり、作業機械車両側にて作成した故障診断情報に基づいて作業機械車両が異常状態であると判定した際には、携帯電話機を呼び出し、かつ携帯電話機に異常発生情報を送信することで、作業機械車両の異常状態を確実に検知することが可能となる。
【０００９】
請求項３記載の発明は、請求項１または２記載の車両モニタリング方法において、作業機械車両の情報が、作業機械車両の状態を示すモニタ情報と、遠隔操縦用の操縦信号の作業機械車両側での受信レベルを示す受信レベル情報とを備えているものであり、作業機械車両の状態を示すモニタ情報と、遠隔操縦用の操縦信号の作業機械車両側での受信レベルを示す受信レベル情報とを備えることで、作業機械車両の状態および通信状態を確実に管理することが可能となる。
【００１０】
請求項４記載の発明は、遠隔操縦可能な作業機械車両から送信される作業機械車両の情報をモニタリングする車両モニタリング装置であって、作業機械車両に設けられ、作業機械車両の情報を作成する車両制御用コントローラと、作業機械車両に設けられ、車両制御用コントローラで作成した作業機械車両の情報を読込む通信制御装置と、通信制御装置で読込んだ作業機械車両の情報を送信可能な電話機と、この電話機から送信された作業機械車両の情報を受信して表示する携帯電話機とを具備し、通信制御装置は、携帯電話機からの要求に応じて作業機械車両に取り付けられた電話機により作業機械車両の情報を携帯電話機へと送信させる車両モニタリング装置であり、車両制御用コントローラで作成した作業機械車両の情報を通信制御装置で読込み、この読込んだ情報を携帯電話機からの要求に応じて、作業機械車両に取り付けられた電話機から携帯電話機へと送信することで、作業機械車両の情報の送受信に公共通信回線を使用できるので、容易に運搬可能な携帯電話機により作業機械車両の情報をモニタリング可能となり、例えば専用の通信装置などを設ける必要がないので、製造コストを抑制することが可能となるとともに、充分な通信エリアを確保可能となる。
【００１１】
請求項５記載の発明は、請求項４記載の車両モニタリング装置において、車両制御用コントローラは、故障診断情報を作成し、通信制御装置は、作成された故障診断情報を読込み、この故障診断情報に基づいて作業機械車両が異常状態であるかどうかを判定し、異常状態であると判定した際には、作業機械車両に取り付けられた電話機により携帯電話機を呼び出させるとともに携帯電話機へと異常発生情報を送信させるものであり、車両制御用コントローラが作成した作業機械車両の故障診断情報に基づいて、作業機械車両が異常であると通信制御装置が判定した際には、作業機械車両に取り付けられた電話機により通信制御装置が携帯電話機を呼び出させて異常発生情報を送信させることで、作業機械車両の異常状態を確実に報知することが可能となる。
【００１２】
請求項６記載の発明は、請求項４または５記載の車両モニタリング装置において、車両制御用コントローラが、作業機械車両の状態を示すモニタ情報を備えた作業機械車両の情報を作成するものであり、作業機械車両の状態を示すモニタ情報を作業機械車両の情報が備えることにより、モニタ情報に基づいて作業機械車両の状態を確実に管理することが可能となる。
【００１３】
請求項７記載の発明は、請求項４ないし６いずれか一記載の車両モニタリング装置において、作業機械車両に設けられ、作業機械車両を遠隔操縦する操縦信号を受信する車両制御受信装置を具備し、車両制御用コントローラは、車両制御受信装置にて受信した車両制御送信装置からの操縦信号の受信レベルを示す受信レベル情報を備えた作業機械車両の情報を作成するものであり、作業機械車両の操縦信号の受信レベルを示す受信レベル情報を作業機械車両の情報が備えることにより、受信レベル情報に基づいて通信状態を確実に管理することが可能となる。
【発明の効果】
【００１４】
請求項１記載の発明によれば、携帯電話機で表示可能となるように作成した作業機械車両の情報を、携帯電話機からの要求に応じて携帯電話機へと送信することで、作業機械車両の情報の送受信に公共通信回線を使用できるので、容易に運搬可能な携帯電話機により作業機械車両の情報をモニタリングでき、例えば専用の通信装置などを設ける必要がないため、製造コストを抑制できるとともに、充分な通信エリアを確保できる。
【００１５】
請求項２記載の発明によれば、作業機械車両側にて作成した故障診断情報に基づいて作業機械車両が異常状態であると判定した際には、携帯電話機を呼び出し、かつ携帯電話機に異常発生情報を送信することで、作業機械車両の異常状態を確実に検知できる。
【００１６】
請求項３記載の発明によれば、作業機械車両の状態を示すモニタ情報と、遠隔操縦用の操縦信号の作業機械車両側での受信レベルを示す受信レベル情報とを備えることで、作業機械車両の状態および通信状態を確実に管理できる。
【００１７】
請求項４記載の発明によれば、車両制御用コントローラで作成した作業機械車両の情報を通信制御装置で読込み、この読込んだ情報を携帯電話機からの要求に応じて、作業機械車両に取り付けられた電話機から携帯電話機へと送信することで、作業機械車両の情報の送受信に公共通信回線を使用できるので、容易に運搬可能な携帯電話機により作業機械車両の情報をモニタリング可能となり、例えば専用の通信装置などを設ける必要がないので、製造コストを抑制できるとともに、充分な通信エリアを確保できる。
【００１８】
請求項５記載の発明によれば、車両制御用コントローラが作成した作業機械車両の故障診断情報に基づいて、作業機械車両が異常であると通信制御装置が判定した際には、作業機械車両に取り付けられた電話機により通信制御装置が携帯電話機を呼び出させて異常発生情報を送信させることで、作業機械車両の異常状態を確実に報知できる。
【００１９】
請求項６記載の発明によれば、作業機械車両の状態を示すモニタ情報を作業機械車両の情報が備えることにより、モニタ情報に基づいて作業機械車両の状態を確実に管理できる。
【００２０】
請求項７記載の発明によれば、作業機械車両の操縦信号の受信レベルを示す受信レベル情報を作業機械車両の情報が備えることにより、受信レベル情報に基づいて通信状態を確実に管理できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２１】
以下、本発明を図１乃至図３に示された実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
【００２２】
図１において、１は作業機械車両を示し、この作業機械車両１には、遠隔操縦用の車両制御受信装置２と情報通信用の電話機としての車両情報送信装置である車載電話機３とがそれぞれ搭載されている。
【００２３】
車両制御受信装置２は、アンテナ2aを有し、作業者すなわちオペレータにより操作される車両制御送信装置５から送信された無線電波である操縦信号を受信して車両本体６の車両制御用コントローラ７に作動指令を伝達する。また、この車両制御受信装置２は、車両制御送信装置５から送信された操縦信号の受信レベルを通信制御装置８へと伝達する。
【００２４】
また、車載電話機３は、アンテナ3aを有し、通信制御装置８から伝達された作業機械車両１の情報を無線電波により送信して、アンテナ9aを備えた公共通信回線である電話局９を介して車両情報受信装置としての携帯電話機10へと伝達可能に設けられている。
【００２５】
車両制御送信装置５は、運搬可能に設けられ、アンテナ5aと、オペレータにより操作される図示されないレバー、あるいはスイッチなどとを有し、オペレータによるこれらレバー、あるいはスイッチなどの操作に基づく動作指令を、作業機械車両１に設けられた車両制御受信装置２へと無線電波により送信するものである。
【００２６】
そして、車両制御用コントローラ７は、車両本体６および図示されない作業装置を制御する複数のセンサ11に接続されるとともに、車両制御受信装置２から伝達されたオペレータの作動指令に応じて車両本体６、あるいは作業装置を駆動させるものである。
【００２７】
また、この車両制御用コントローラ７は、車載電話機３から携帯電話機10へと送信されて携帯電話機10に表示されたり、車両本体６に搭載された搭乗運転用のモニタ装置12に表示されたりする作業機械車両１の情報を作成するものである。なお、この情報には、センサ11などの出力に基づいて作業機械車両１の状態を示すモニタ情報、車両制御受信装置２から伝達された受信レベルを示す受信レベル情報、および、作業機械車両１の故障診断情報などを含んでいる。
【００２８】
さらに、携帯電話機10は、運搬可能に設けられ、アンテナ10aを有し、電話局９を介して車載電話機３から送信された作業機械車両１の情報を受信して表示するとともに、これら各種モニタ情報の送信を、通信制御装置８へと要求可能である。
【００２９】
そして、これら車両制御通信装置２、車載電話機３、車両制御用コントローラ７、通信制御装置８および携帯電話機10などにより、車両モニタリング装置が構成されている。
【００３０】
また、図２に通信制御装置８のシステム構成を示し、この通信制御装置８は、車両制御受信装置２と車両制御用コントローラ７との通信用の通信インターフェイス15と、この通信インターフェイス15に接続されたデータ処理用コントローラ16と、このデータ処理用コントローラ16に接続された記憶部17および通信用コントローラ18とを備えている。
【００３１】
データ処理用コントローラ16は、車両制御用コントローラ７から通信インターフェイス15を介して読込むモニタ情報、故障診断情報、および、車両制御受信装置２から通信インターフェイス15を介して読込んだ受信レベル情報などを処理して携帯電話機10に送信される情報を作成するものである。
【００３２】
記憶部17は、モニタ情報、故障診断情報および受信レベル情報などを記憶するものである。
【００３３】
通信用コントローラ18は、車載電話機３に接続され、この車載電話機３の発信および受信をそれぞれ制御するとともに、データ処理用コントローラ16で作業機械車両１の各種情報を車載電話機３に送受信するものである。
【００３４】
次に、図３に示されたフローチャートを参照しながら、上記一実施の形態による車両モニタリング方法を説明する。なお、図中の丸数字は、ステップ番号を表わす。
【００３５】
(ステップ１)通信制御装置８は、車両本体６の車両制御用コントローラ７から、モニタ情報および故障診断情報を読込み、記憶部17に記憶する。
【００３６】
(ステップ２)同時に、通信制御装置８は、車両制御受信装置２から受信レベル情報を読込み、記憶部17に記憶する。
【００３７】
(ステップ３)次いで、通信制御装置８は、車両制御用コントローラ７から読込んだ故障診断情報に基づき、作業機械車両１の異常状態を診断し、危険度が高い異常が発生したかどうかを判定する。
【００３８】
(ステップ４)ステップ３の判定で、作業機械車両１に危険度が高い異常が発生した際には、オペレータの携帯電話機10を呼び出し、異常発生情報を伝送する。
【００３９】
(ステップ５)ステップ３の判定で、作業機械車両１に危険度が高い異常が発生していない際には、通信制御装置８は、オペレータの携帯電話機10から呼び出しすなわち要求があったかどうかを判断し、要求がない際にはステップ１に戻る。
【００４０】
(ステップ６)ステップ５の判断で、オペレータの携帯電話機10から要求があった際には、モニタ情報、故障診断情報および受信レベル情報をオペレータの携帯電話機10に送信し、ステップ１に戻る。
【００４１】
上述したように、上記一実施の形態では、車両制御用コントローラ７で作成した作業機械車両１の情報を通信制御装置８で読込み、この読込んだ情報を携帯電話機10からの要求に応じて車載電話機３から携帯電話機10へと送信する構成とした。
【００４２】
この結果、作業機械車両１の情報の送受信に公共通信回線を使用できるので、容易に運搬可能な携帯電話機10により作業機械車両１の情報をモニタリング可能となり、また、例えば専用の無線通信装置などを設ける必要がないので、製造コストを抑制できるとともに充分な通信エリアを確保できる。
【００４３】
また、車両制御用コントローラ７が作成した作業機械車両１の故障診断情報に基づいて、作業機械車両１が異常状態であると通信制御装置８が判定した際には、通信制御装置８が車載電話機３により携帯電話機10を呼び出させて異常発生情報を送信させることで、作業機械車両２の異常状態をオペレータへと確実に報知できる。
【００４４】
さらに、作業機械車両１の状態を示すモニタ情報を作業機械車両１の情報として携帯電話機10に送信可能とすることにより、このモニタ情報に基づいて作業機械車両１の状態をオペレータが確実に管理できる。
【００４５】
そして、作業機械車両１の操縦信号の受信レベルを示す受信レベル情報を作業機械車両１の情報として携帯電話機10に送信可能とすることにより、この受信レベル情報に基づいてオペレータが通信状態を確実に管理できる。
【００４６】
しかも、車載電話機３と通信電話機10との通信エリアを公共通信回線により確保することで、車両制御送信装置５と車両制御受信装置２との通信エリアよりも車載電話機３と通信電話機10との通信エリアの方が広くなるように設定できるため、作業機械車両１の操縦信号の車両制御受信装置２での受信レベルが下がった際に、その情報を車載電話機３と携帯電話機10とでオペレータへと確実に伝達できる。
【００４７】
また、公共通信回線を利用して作業機械車両１の情報を送受信するため、複数の携帯電話機10で作業機械車両１の情報を受信することが可能になる。
【００４８】
なお、上記一実施の形態において、車載電話機３に代えて、例えば通常の携帯電話機、あるいは衛星電話機などを作業機械車両１に取り付けて使用することも可能である。特に、衛星電話機を使用する場合には、通信エリアを充分に確保することが可能となり、山岳部など、通常の電話機では通信エリアを確保することが容易でない位置で作業機械車両１を遠隔操縦することなども可能となる。
【００４９】
また、作業機械車両１に取り付けた電話機からは、作業機械車両１の情報を要求した携帯電話機10以外の携帯電話機に作業機械車両１の情報を送信することも可能である。この場合には、複数の箇所で作業機械車両１を同時にモニタリングすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【００５０】
【図１】本発明に係る車両モニタリング装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図２】同上車両モニタリング装置の要部を示すブロック図である。
【図３】同上車両モニタリング装置の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００５１】
１ 作業機械車両
２ 車両制御受信装置
３ 電話機としての車載電話機
５ 車両制御送信装置
７ 車両制御用コントローラ
８ 通信制御装置
10 携帯電話機
【特許請求の範囲】
【請求項１】
遠隔操縦可能な作業機械車両から送信される作業機械車両の情報をモニタリングする車両モニタリング方法であって、
作業機械車両の情報を携帯電話機で表示可能となるように作成し、
この作成した作業機械車両の情報を、携帯電話機からの要求に応じて携帯電話機へと送信する
ことを特徴とする車両モニタリング方法。
【請求項２】
作業機械車両側にて故障診断情報を作成するとともに、この作成した故障診断情報に基づいて作業機械車両が異常状態であるかどうかを判定し、異常状態であると判定した際には、携帯電話機を呼び出すとともに携帯電話機に異常発生情報を送信する
ことを特徴とする請求項１記載の車両モニタリング方法。
【請求項３】
作業機械車両の情報は、
作業機械車両の状態を示すモニタ情報と、
遠隔操縦用の操縦信号の作業機械車両側での受信レベルを示す受信レベル情報とを備えている
ことを特徴とする請求項１または２記載の車両モニタリング方法。
【請求項４】
遠隔操縦可能な作業機械車両から送信される作業機械車両の情報をモニタリングする車両モニタリング装置であって、
作業機械車両に設けられ、作業機械車両の情報を作成する車両制御用コントローラと、
作業機械車両に設けられ、車両制御用コントローラで作成した作業機械車両の情報を読込む通信制御装置と、
通信制御装置で読込んだ作業機械車両の情報を送信可能な電話機と、
この電話機から送信された作業機械車両の情報を受信して表示する携帯電話機とを具備し、
通信制御装置は、携帯電話機からの要求に応じて作業機械車両に取り付けられた電話機により作業機械車両の情報を携帯電話機へと送信させる
ことを特徴とする車両モニタリング装置。
【請求項５】
車両制御用コントローラは、故障診断情報を作成し、
通信制御装置は、作成された故障診断情報を読込み、この故障診断情報に基づいて作業機械車両が異常状態であるかどうかを判定し、異常状態であると判定した際には、作業機械車両に取り付けられた電話機により携帯電話機を呼び出させるとともに携帯電話機へと異常発生情報を送信させる
ことを特徴とする請求項４記載の車両モニタリング装置。
【請求項６】
車両制御用コントローラは、作業機械車両の状態を示すモニタ情報を備えた作業機械車両の情報を作成する
ことを特徴とする請求項４または５記載の車両モニタリング装置。
【請求項７】
作業機械車両に設けられ、作業機械車両を遠隔操縦する操縦信号を受信する車両制御受信装置を具備し、
車両制御用コントローラは、車両制御受信装置にて受信した車両制御送信装置からの操縦信号の受信レベルを示す受信レベル情報を備えた作業機械車両の情報を作成する
ことを特徴とする請求項４ないし６いずれか一記載の車両モニタリング装置。
【請求項１】
遠隔操縦可能な作業機械車両から送信される作業機械車両の情報をモニタリングする車両モニタリング方法であって、
作業機械車両の情報を携帯電話機で表示可能となるように作成し、
この作成した作業機械車両の情報を、携帯電話機からの要求に応じて携帯電話機へと送信する
ことを特徴とする車両モニタリング方法。
【請求項２】
作業機械車両側にて故障診断情報を作成するとともに、この作成した故障診断情報に基づいて作業機械車両が異常状態であるかどうかを判定し、異常状態であると判定した際には、携帯電話機を呼び出すとともに携帯電話機に異常発生情報を送信する
ことを特徴とする請求項１記載の車両モニタリング方法。
【請求項３】
作業機械車両の情報は、
作業機械車両の状態を示すモニタ情報と、
遠隔操縦用の操縦信号の作業機械車両側での受信レベルを示す受信レベル情報とを備えている
ことを特徴とする請求項１または２記載の車両モニタリング方法。
【請求項４】
遠隔操縦可能な作業機械車両から送信される作業機械車両の情報をモニタリングする車両モニタリング装置であって、
作業機械車両に設けられ、作業機械車両の情報を作成する車両制御用コントローラと、
作業機械車両に設けられ、車両制御用コントローラで作成した作業機械車両の情報を読込む通信制御装置と、
通信制御装置で読込んだ作業機械車両の情報を送信可能な電話機と、
この電話機から送信された作業機械車両の情報を受信して表示する携帯電話機とを具備し、
通信制御装置は、携帯電話機からの要求に応じて作業機械車両に取り付けられた電話機により作業機械車両の情報を携帯電話機へと送信させる
ことを特徴とする車両モニタリング装置。
【請求項５】
車両制御用コントローラは、故障診断情報を作成し、
通信制御装置は、作成された故障診断情報を読込み、この故障診断情報に基づいて作業機械車両が異常状態であるかどうかを判定し、異常状態であると判定した際には、作業機械車両に取り付けられた電話機により携帯電話機を呼び出させるとともに携帯電話機へと異常発生情報を送信させる
ことを特徴とする請求項４記載の車両モニタリング装置。
【請求項６】
車両制御用コントローラは、作業機械車両の状態を示すモニタ情報を備えた作業機械車両の情報を作成する
ことを特徴とする請求項４または５記載の車両モニタリング装置。
【請求項７】
作業機械車両に設けられ、作業機械車両を遠隔操縦する操縦信号を受信する車両制御受信装置を具備し、
車両制御用コントローラは、車両制御受信装置にて受信した車両制御送信装置からの操縦信号の受信レベルを示す受信レベル情報を備えた作業機械車両の情報を作成する
ことを特徴とする請求項４ないし６いずれか一記載の車両モニタリング装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２００６−４８１０４（Ｐ２００６−４８１０４Ａ）
【公開日】平成１８年２月１６日（２００６．２．１６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−２２３７７９（Ｐ２００４−２２３７７９）
【出願日】平成１６年７月３０日（２００４．７．３０）
【出願人】（０００１９０２９７）新キャタピラー三菱株式会社 (1,189)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年２月１６日（２００６．２．１６）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年７月３０日（２００４．７．３０）
【出願人】（０００１９０２９７）新キャタピラー三菱株式会社 (1,189)
【Ｆターム（参考）】
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