説明

車両用灯具

【課題】デザインの自由度の向上及び配光を両立させることができる車両用灯具を提供する。
【解決手段】ターンライトリフレクタ52に導かれて光を出射するターンライト21と、導光部63に導かれて光を出射するポジションライト22と、を備え、第2導光部63は、ターンライトリフレクタ52の前面の開口部を横断するように配置された光透過部65と、ポジションライト22を間に挟んで光透過部65に対向配置されて、ポジションライト22から出射される光を光透過部65に向けて反射する反射体66と、を備え、反射体66は、光透過部65の長さよりも短く形成、もしくは一部に開口部が形成されることにより、光透過部65と反射体66とが重ならない非重畳領域を有しており、ターンライト21は、出射した光の一部を非重畳領域を通して外部に出射することを特徴とする

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両用前照灯(以下、前照灯という)には、前方に向けて開口するハウジングと、ハウジングの開口を覆うように配置されたレンズと、で形成された灯室内に、ヘッドライトやターンライト、ポジションライト、コーナリングライト等、複数の機能のライトを一体的に組み込んでなるコンビネーション型の前照灯がある。このような前照灯では、灯室内において各ライトの周囲を取り囲むようにリフレクタが設けられ、各ライトから出射した光がリフレクタで反射されて前方に向けて出射されるようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述した前照灯は、車両の外観を構成する部品であるため、車両のデザインを決定する上で非常に重要である。但し、前照灯では、法規で規定された配光規格等を満足させるために、リフレクタやライト等をレイアウトしなければならない。例えば、1つのライトが発光する発光領域(リフレクタの開口部)を複数の区画領域に区画する場合において、各区画領域を合わせて1つの発光領域として認識させるためには、リフレクタの開口部に対する各区画領域全体の面積の割合や、各区画領域間の間隔等を満足させなければならない。
【0004】
そこで、本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、デザインの自由度の向上及び配光を両立させることができる車両用灯具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、開口部を有するハウジング(例えば、実施形態におけるハウジング11)と、前記開口部を覆うレンズ(例えば、実施形態におけるレンズ13)と、で形成された灯室(例えば、実施形態における灯室12)内に、複数の光源が配された車両用灯具(例えば、実施形態における前照灯10)において、前記複数の光源は、第1反射体(例えば、実施形態におけるターンライトリフレクタ52)により反射され光を出射する第1光源(例えば、実施形態におけるターンライト21)と、導光部(例えば、実施形態における導光部63)を通して光を出射する第2光源(例えば、実施形態におけるポジションライト22)と、を備え、前記導光部は、前記第1反射体の前面の開口部(例えば、実施形態における第3開口部59)を横断するように配置された光透過部(例えば、実施形態における光透過部65)と、前記第2光源を間に挟んで前記光透過部に対向配置されて、前記第2光源から出射される光を前記光透過部に向けて反射する第2反射体(例えば、実施形態における反射体66)と、を備え、前記第2反射体は、前記光透過部の長さよりも短く形成、もしくは一部に開口部が形成されることにより、前記光透過部と前記第2反射体とが重ならない非重畳領域を有しており、前記第1光源は、出射した光の一部を前記非重畳領域(例えば、実施形態における連通路67)を通して外部に出射することを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載した発明では、前記光透過部には、その周縁部を取り囲む光非透過部(例えば、実施形態における光非透過部64)が設けられていることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載した発明では、前記導光部は、前記第1光源の前面に配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載した発明によれば、第1光源から出射された光は、第1反射体の開口部において、導光部に対する両側を通過した後、レンズから出射される。また、第1光源から出射した光の一部は、第2反射体の側方(光透過部と第2反射体とが重なっていない非重畳領域)から光透過部を透過した後、レンズから出射される。
一方で、第2光源を点灯させると、第2光源から出射された光は、第2反射体で反射されながら導光部を伝播する。その後、導光部内を伝播する光は、光透過部を透過した後、レンズから出射される。
これにより、第1反射体を横断するように導光部を設けた場合であっても、第1光源から出射される光を一つの光として認識することができるため、明るく、視認性の高い光を出射できる。そして、第1導光部の開口部全体に対する各区画領域全体の面積の割合を満足させるように適宜設定することで、各光源の配光を満足させた上で、デザインの自由度を向上できる。
【0009】
請求項2に記載した発明によれば、光透過部を取り囲む光非透過部を設けることで、光透過部と第1反射体の開口部との間で第1光源から出射される光が遮られる。そのため、各光源を同時に点灯させた場合であっても、第1光源から出射される光と、第2光源から出射される光と、の境界を明確に分けることができる。これにより、各光源の視認性をさらに向上できる。この場合、光非透過部の間隔(第1反射体の開口部と光透過部との間隔)を適宜調整することで、各光源の配光を満足させた上で、デザインの自由度を向上できる。
【0010】
請求項3に記載した発明によれば、第1光源が導光部の裏側に隠れるため、デザイン性をより向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態における前照灯の正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】ハウジングを取り外した状態で前照灯を後方から見た斜視図である。
【図4】前照灯の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は実施形態における前照灯(車両用灯具)の正面図であり、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。
図1,図2に示すように、前照灯10は、車両の前部における左右両側にそれぞれ設けられ、複数のライト(ターンライト(第1光源)21、ポジションライト(第2光源)22、ヘッドライト23、及びコーナリングライト24)を備えている。なお、各前照灯10は左右対称に構成されているため、以下の説明では一対の前照灯10のうち左側の前照灯10について詳細に説明する。
【0013】
前照灯10は、車体に固定され各ライト21〜24のバルブを支持するハウジング11と、各ライト21〜24の前方を覆うように配置されハウジング11と協働して形成された灯室12を形成するレンズ13と、灯室12内に設けられ各ライト21〜24から出射される光を反射してレンズ13に向けて導くリフレクタ14と、を備えている。
【0014】
レンズ13は、車両に取り付けた状態において露出し外部から視認可能な意匠部31と、ボディパネル等(図示略)によって隠されて外部から視認不可能な非意匠部32(図1参照)と、を有している。なお、意匠部31の表面が前照灯10の意匠面となる。
【0015】
意匠部31は、前方から見て左右方向を長手方向とする矩形状に形成されるとともに、上方及び側方から見た断面が前方に向けて膨出する湾曲面を有している。そして、灯室12内を前方から見て、意匠部31に対して右側(車幅方向内側)から左側(車幅方向外側)にかけて、ターンライト21、ポジションライト22、ヘッドライト23、及びコーナリングライト24が順に配列されている。
【0016】
図2に示すように、非意匠部32は、意匠部31の外周縁全周から後方へ延在する周壁部33と、周壁部33の後端側から外側に張り出すフランジ部34と、を備えている。フランジ部34の外周縁には、ハウジング11に係止可能な係止部35(図1参照)がフランジ部34の周方向に沿って複数形成されている。
【0017】
ハウジング11は、前方から見て左右方向を長手方向とする矩形状に形成されるとともに、前方に向けて開口する凹状に形成されている。具体的に、ハウジング11は、ターンライト21、ポジションライト22、ヘッドライト23、及びコーナリングライト24の各バルブが装着されるバルブソケット25〜28が取り付けられる後壁部41と、後壁部41の外周縁から前方に向けて立設された周壁部42と、を備えている。周壁部42の外周縁には、上述した各係止部35に係止可能な被係止部43が周壁部42の周方向に沿って複数形成されている。
【0018】
後壁部41は、上方から見て右側から左側にかけて段々と後方に向かう階段状に形成されている。具体的に、後壁部41は、その右側端部から左後方に向けて傾斜する第1傾斜部41aと、第1傾斜部41aの左側端部から左方に延在する第1延在部41bと、第1延在部41bの左側端部から左後方に向けて傾斜する第2傾斜部41cと、第2傾斜部41cの左側端部から後方に向かって延在する第2延在部41dと、第2延在部41dの後端部から左方に延在する第3延在部41eと、第3延在部41eの左側端部から左後方に向けて延在する第3傾斜部41fと、を有している。
【0019】
第1延在部41aには、厚さ方向に貫通する貫通孔44が形成され、この貫通孔44内にターンライト21のバルブが装着されるバルブソケット25が取り付けられている。そして、ターンライト21は、発光部を前方に向けた状態で、バルブソケット25に差し込まれている。すなわち、ハウジング11内において、第1傾斜部41a、第1延在部41b、及び周壁部42で囲まれた領域が、ターンライト21を収容する第1ハウジング11aを構成している。
【0020】
第2傾斜部41cには、厚さ方向に貫通する貫通孔45が形成され、この貫通孔45内にポジションライト22のバルブが装着されるバルブソケット26が取り付けられている。そして、ポジションライト22は、発光部を左前方に向けた状態で、バルブソケット26に差し込まれている。すなわち、ハウジング11内において、第2傾斜部41c及び周壁部42で囲まれた領域が、第2ハウジング11bを構成している。
【0021】
また、第3延在部41eには、ヘッドライト23のバルブが装着されるバルブソケット27が取り付けられている。そして、ヘッドライト23は、発光部を前方に向けた状態で、バルブソケット27に装着されている。すなわち、ハウジング11内において、第2延在部41d、第3延在部41e及び周壁部42で囲まれた領域が、第3ハウジング11cを構成している。
【0022】
第3傾斜部41fには、厚さ方向に貫通する貫通孔47が形成され、この貫通孔47内にコーナリングライト24のバルブが装着されるバルブソケット28が取り付けられている。そして、コーナリングライト24は、発光部を左前方に向けた状態で、バルブソケット28に差し込まれている。すなわち、ハウジング11内において、第3傾斜部41f、及び周壁部42で囲まれた領域が、第4ハウジング11dを構成している。
【0023】
図3はハウジングを取り外した状態で前照灯を後方から見た斜視図であり、図4は前照灯の分解斜視図である。
図2〜図4に示すように、リフレクタ14は、ハウジング11の全域を前方から覆うように配置されたリフレクタ本体51と、ターンライト21の周囲を囲むターンライトリフレクタ(第1反射体)52と、コーナリングライト24の周囲を囲むコーナリングライトリフレクタ53と、を有している。
【0024】
ターンライトリフレクタ52は、前方に向けて開口する凹面形状に形成され、第1ハウジング11aの内面に倣って延在している。そして、ターンライトリフレクタ52における左側には、厚さ方向に貫通する貫通孔52aが形成され、この貫通孔52aにはターンライトリフレクタ52の内側に向けて臨むようにターンライト21が挿通されている。なお、ターンライトリフレクタ52は、図示しない台座部を介してハウジング11の後壁部41に固定されている。
【0025】
コーナリングライトリフレクタ53は、左前方に向けて開口する凹面形状に形成され、第4ハウジング11dの内面に倣って延在している。そして、コーナリングライトリフレクタ53における中央部には、厚さ方向に貫通する貫通孔53aが形成され、この貫通孔53aにはコーナリングライトリフレクタ53の内側に向けて臨むようにコーナリングライト24が挿通されている。なお、コーナリングライトリフレクタ53は、図示しない台座部を介してハウジング11の後壁部41に固定されている。
【0026】
リフレクタ本体51は、レンズ13とハウジング11との間に配置され、レンズ13の意匠部31に倣って形成された意匠部54と、レンズ13の非意匠部32に倣って形成された非意匠部55と、を有している。そして、リフレクタ本体51は、非意匠部55の外周部分がビス等によりレンズ13のフランジ部34に固定されている。
【0027】
リフレクタ本体51は、第1ハウジング11a、第3ハウジング11c、及び第4ハウジング11dに前後方向で重なる位置に開口部57〜59を有している。
【0028】
各開口部57〜59のうち、開口部57は、リフレクタ本体51の左側端部で第4ハウジング11dに対応して配され、前方から見て矩形状に形成されている。そして、開口部57からは、コーナリングライト24及びコーナリングライトリフレクタ53が露出している。また、開口部57の開口縁からは、リフレクタ本体51の厚さ方向に沿って漸次縮径しながら延在する筒部61が形成され、コーナリングライトリフレクタ53の開口縁が筒部61の外側に配置されるようになっている。
開口部58は、開口部57よりも右側(車幅方向内側)で第3ハウジング11cに対応して配され、前方から見て円形状に形成されている。また、開口部58の開口縁からは、リフレクタ本体51の厚さ方向に沿って延在する筒部62が形成され、この筒部62内からヘッドライト23の発光部が露出している。
【0029】
ここで、図1〜図4に示すように、開口部59は、開口部58よりも右側で第1ハウジング11aに対応して配され、前方から見て矩形状に形成されている。また、開口部59の開口縁からは、リフレクタ本体51の厚さ方向に沿って延在する筒部69(図1参照)が形成されている。
【0030】
そして、開口部59における上下方向中央部には、左右方向に沿って開口部59間を横断する導光部(導光部)63が形成されている。この導光部63は、左右方向を長手方向とする矩形状のものであり、これにより開口部59は上下2つ(上側開口部59a及び下側開口部59b)に区画されている。導光部63は、前方から見てターンライト21と重なる位置に延在し、前方からターンライト21が視認できないようになっている。
【0031】
導光部63は、上下方向両側で左右方向に沿って延在する一対の光非透過部64と、一対の光非透過部64間を覆うように配置された透明材料からなる光透過部65と、光透過部65を後方から覆うように配置された反射体(第2反射体)66と、を備えている。
光非透過部64は、開口部59における左右両側の開口縁同士を架け渡すように延在し、光非透過部64に取り囲まれるように光透過部65が配置されている。
【0032】
反射体66は、光透過部65との間に前後方向で間隔を空けた状態で対向配置され、光透過部65の左側端部から右方に向けて前後方向の間隔が漸次狭くなるように延在している。また、反射体66は、左右方向の長さが光透過部65よりも短く形成されている。具体的に、反射体66の左側端部は光透過部65の左側端部に一致する一方、反射体66の右側端部は光透過部65の左右方向中途部まで形成されている。すなわち、導光部63における反射体66の右側端部よりも右方(光透過部65と反射体66とが重ならない非重畳領域)は、光透過部65と第1ハウジング11aとが連通する連通路67を構成している。
【0033】
また、反射体66の左側端部には、厚さ方向に沿って貫通する貫通孔68が形成され、この貫通孔68には光透過部65と反射体66との間の空間を臨むようにポジションライト22が挿通されている。すなわち、反射体66は、ポジションライト22を間に挟んで光透過部65に対向配置されている。
【0034】
このように構成された前照灯10において、ターンライト21を点灯させると、ターンライト21から出射された光は、リフレクタ本体51の上側開口部59a及び下側開口部59bを通過した後、レンズ13から出射される。また、ターンライト21から出射した光の一部は、導光部63の右側端部に形成された連通路67を通過する。そして、連通路67を通過した光は、光透過部65を透過した後、レンズ13から出射される。
一方で、ポジションライト22を点灯させると、ポジションライト22から出射された光は、反射体66で反射されながら導光部63内を伝播する。その後、導光部63内を伝播する光は、光透過部65を透過した後、レンズ13から出射される。
【0035】
すなわち、図1に示す前照灯10の右側端部(開口部59)において、前方から見て上側開口部59a,下側開口部59b及び光透過部65の右側端部(連通路67)の非重畳領域にC字状に見立てたターンライト21の発光領域L1が設定される。一方、光透過部65の途中までの領域が発光領域L1を左右方向に横断するように配置された発光領域L2に設定される。
【0036】
したがって、本実施形態によれば、ターンライト21から出射された光は、上側開口部59a及び下側開口部59bに加え、導光部63における連通路67を通って光透過部65を透過する(図1中発光領域L1)。これにより、開口部59を複数の区画領域(上側開口部59a及び下側開口部59b)に区画する場合であっても、ターンライト21から出射される光を一つの光として認識することができるため、明るく、視認性の高い光を出射できる。
この場合、開口部59全体に対する各区画領域全体(上側開口部59a、下側開口部59b、及び連通路67)の面積の割合を法規に満足するように設定することで、ライト21,22の配光を満足させた上で、デザインの自由度を向上できる。
【0037】
また、光透過部65を取り囲む光非透過部64を設けることで、光透過部65と開口部59との間でターンライト21から出射される光が遮られる。そのため、各ライト21,22を同時に点灯させた場合であっても、ターンライト21から出射される光と、ポジションライト22から出射される光と、の境界を明確に分けることができる。これにより、各ライト21,22の視認性をさらに向上できる。この場合、光非透過部64の間隔(上下方向における幅)を適宜調整することで、各ライト21,22の配光を満足させた上で、デザインの自由度を向上できる。
【0038】
さらに、前方から見てターンライト21と重なる位置に導光部63を配置することで、ターンライト21が導光部63の裏側に隠れるため、デザイン性をより向上できる。
【0039】
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態で挙げた構成等はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
上述した実施形態では、第1ライトをターンライト21、第2ライトをポジションライト22として説明したが、これに限らず、各ライトに対して本実施形態の構成を採用できる。
また、上述した実施形態では、第1光源(例えば、ターンライト21)、第2光源(例えば、ポジションライト22)を車幅方向における内側に配置する構成について説明したが、これに限られない。
【0040】
さらに、本発明の構成を、尾灯に採用することも可能である。
また、上述した実施形態では、反射体66を光透過部65よりも短く形成することで、光透過部65と反射体66とが重ならない非重畳領域を形成したが、これに限らず、反射体66の一部に開口部を形成することで光透過部65と反射体66とが重ならない非重畳領域を形成しても構わない。
【符号の説明】
【0041】
10…前照灯(車両用灯具) 11…ハウジング 12…灯室 13…レンズ 21…ターンライト(第1光源) 22…ポジションライト(第2光源) 52…ターンライトリフレクタ(第1反射体) 59…開口部 63…導光部(導光部) 64…光非透過部 65…光透過部 66…反射体(第2反射体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有するハウジングと、前記開口部を覆うレンズと、で形成された灯室内に、複数の光源が配された車両用灯具において、
前記複数の光源は、第1反射体により反射され光を出射する第1光源と、
導光部を通して光を出射する第2光源と、を備え、
前記導光部は、
前記第1反射体の前面の開口部を横断するように配置された光透過部と、
前記第2光源を間に挟んで前記光透過部に対向配置されて、前記第2光源から出射される光を前記光透過部に向けて反射する第2反射体と、を備え、
前記第2反射体は、前記光透過部の長さよりも短く形成、もしくは一部に開口部が形成されることにより、前記光透過部と前記第2反射体とが重ならない非重畳領域を有しており、
前記第1光源は、出射した光の一部を前記非重畳領域を通して外部に出射することを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記光透過部には、その周縁部を取り囲む光非透過部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記導光部は、前記第1光源の前面に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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