説明

道路用標示体

【課題】車両などが接触してもその移動を阻害しない道路用標示体を提供する。
【解決手段】車両の接触によって弾性的に曲がる柱状の標識部11と、横方向へ延びるビーム部5とを備えた標示部ユニットを2個並設させ、前記一方の標示部ユニットのビーム部5の端部に係合部を形成し、前記他方の標示部ユニットのビーム部5の端部に前記係合部と係合可能な係止部を形成し、これらの係合により前記各ビーム部5を結合させて前記2個の標示部ユニットに1個の標示体を構成させことで、道路用標示体に車両などが接触して、車両の一部がビーム部が架け渡された各柱状の標識部の間に入り込んでも、前記係合部と係止部との係合が外れ、車両から受ける力を逃がすので、車両の移動を妨げないように道路用標示体を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩道沿い、或いは公園や公共施設,駐車場,商業施設の入口などに設けられ、また走行車線と対向車線との間に道路方向に沿って設置させて車線分離体としても利用可能な道路用標示体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
公園や公共施設,その他人々が往来する商業施設の入口や駐車場などにおいて車両の進入を阻止,誘導するため、あるいは歩道沿いに設置して歩道への車両の乗り入れや駐停車を防ぐ目的で設置される道路用標示体製品については、種々の発明が開示されている。
【0003】
例えば特許文献1には、立設用の脚部2aを下端に備えた柱用の芯材2と、その芯材2を被覆する弾性緩衝体3とを備えた柵柱であって、前記芯材2の高さhを設定柵柱高さHよりも小に構成し、前記弾性緩衝体3に、前記芯材2を被覆する被覆部3aの上端から棚柱上端にまで達する延長部3bを一体に具備させ、前記被覆部3aとの連設部を視点とする前記延長部3bの弾性に抗した揺動変位が許容される状態に前記弾性緩衝体3を芯材2に取り付けてある棚柱が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平03−018216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の中の図5において、前記の弾性緩衝体3をコの字形状に形成させて、それぞれの端部に設けた脚部2aで立設させている実施形態が開示されているが、このような棚柱は車両等が接触する際にコの字形状の2本の柱の間に車両の一部が入り込むと、その部分が棚柱に保持されて車両の移動を阻害する場合がある。特に自転車やオートバイなどの場合は、これらの車両を棚柱が保持して、運転手を車両から放り出すような事故となる可能性が懸念される。
【0006】
そこで本発明は、車両などが接触してもその移動を阻害しない道路用標示体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る道路用標示体は、車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有し路面から上方へ立設される柱状の標識部と、該柱状の標識部から横の一方向へ延びるビーム部とを備えた標示部ユニットを2個並設させ、
前記一方の標示部ユニットのビーム部の端部には係合部が形成され、前記他方の標示部ユニットのビーム部の端部には前記係合部と係合可能な係止部が形成され、該係止部と前記係合部との係合により前記各ビーム部が結合されて前記2個の標示部ユニットが1個の標示体を構成することを特徴としている。
【0008】
本発明に係る道路用標示体によれば、柱状の標識部と、この柱状の標識部から横の一方向へ延びるビーム部とを備えた標示部ユニットを2個並設させ、これらの標示部ユニットのビーム部の端部を係合させて1個の標示体を構成するので、各柱状の標識部の間にそれぞれのビーム部が架け渡されるようになされ、歩行者などの人や車両などが横切ることを抑制できる。
また、前記柱状の標識部が車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有し、2個の標示部ユニットの一方のビーム部の端部に係合部を形成させ、他方のビーム部の端部に係止部を形成させて、前記係合部と係止部との係合によって前記各ビーム部を結合させて1個の道路用標示体を構成させるので、道路用標示体に車両などが接触して、車両の一部がビーム部が架け渡された各柱状の標識部の間に入り込んでも、前記係合部と係止部との係合が外れるとともに、各柱状の標識部が撓んで車両から受ける力を逃がすので、車両の移動を妨げない。
また、ビーム部の端部の係合が外れて、外部からの衝撃などの力を逃がすので、道路用標示体が破損しにくいものとなされる。
また、前記ビーム部が前記柱状の標識部から横の一方向へ延びるので、複数並設させた道路用標示体の一つに車両などが接触したときに、その柱状の標識部が撓み、ビーム部の係合が外れても、外れたビーム部が隣接する道路用標示体に接触などの干渉をせず、並設させた道路用標示体のビーム部の結合を連鎖的に外してしまうような問題が生じない。
【0009】
また、前記係合部を凸形状に形成させ、前記係止部を前記係合部が収納可能な凹形状に形成させれば、道路用標示体に車両などが接触してビーム部に外力が働いたときに、前記係合部と前記係止部との係合が容易に外れてビーム部の結合を外すことができ、好ましい。また、前記係合部の少なくとも先端を突出する程先細りとなる形状に形成すれば、外力などによって前記係合部と前記係止部との係合が解除されるときに、前記係合部と前記係止部とが離脱し易くなり、前記係合部が前記係止部から離脱せずに外力によって千切れるなどの問題が抑制され好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の道路用標示体によれば、車両などが接触しても衝撃を逃がし、車両の移動を阻害しない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る道路用標示体の実施の一形態を示す(イ)は平面図であり、(ロ)は正面図であり、(ハ)は側面図である。
【図2】図1の道路用標示体を構成する各部材に分解した状態を示す正面図である。
【図3】図1の道路用標示体の一方の標示部ユニットの断面図である。
【図4】図1の道路用標示体の係合部と係止部とが係合している状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る道路用標示体の結合部材の実施の他の一形態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
まず最初に、図1および図2によって、本発明に係る道路用標示体の全体的な構成について説明する。
図面において、1は道路用標示体の標示部ユニットである。
標示部ユニット1は、ベース2の上方にポール12を突設させて構成された柱状の標識部11と、その上端に取り付けられたジョイント4を介して横方向へ伸びるビーム部5とを備えた略逆L字状で形成され、該ビーム部5の端部に結合部材6a、6bが固定されている。
本実施形態の道路用標示体は、2個の標示部ユニット1A、1Bを並設させて構成されており、一方の標示部ユニット1Aの結合部材6aには係合部61が形成され、他方の標示部ユニット1Bの結合部材6bには係合部61と係合可能な係止部62が形成されている。そして各ビーム部5を対向させて標示部ユニット1A、1Bを並設させ、前記の係合部61と係止部62とを係合させて各ビーム部5を結合させ、2個の標示部ユニット1A、1Bを1個の略逆U字状の道路用標示体に構成させている。
【0013】
それぞれのビーム部5の端部を結合させて2個の標示部ユニット1A、1Bを併設させることで、各柱状の標識部11の間に各ビーム部5が直列状に架け渡されるようになされ、この間を歩行者や車両などが横切ることを防止できる。
本実施形態の道路用標示体は、上記のようにビーム部5を結合させた2個1組の標示部ユニット1A、1Bを、車の通過を防止したい場所に単体で設置させて車止めとして利用してもよい。また走行車線と対向車線との間に本実施形態の道路用標示体を複数組設けて車線を分離するとともに、設置した道路を歩行者が横断することを防止するように用いることもできる。この場合、隣り合う道路用標示体間の隙間を、人が通過不能な大きさに設置させて、この間を歩行者が横断することを抑制する。
ビーム5の外側面には、反射シートが巻回されて全周に亘って貼り付けられた反射部53が設けられており、これによって正面からの視認性を向上させるとともに、トラックのように車高の高い車両の運転手によって斜め上方から視認される場合でも、視認性を高いものとすることができる。
【0014】
柱状の標識部11は、ポール12をベース2の上方から着脱自在に立設できるように構成させている
本実施形態のベース2は扁平な円錐台形状に形成され、その下面を路面に当接させて設置固定されるが、路面に設置固定させる方法として、ベース2の下面に接着剤を塗布して路面へ接着固定させる方法を用いることができる。また、ベース2の設置固定方法はこれに限るものではなく、ベース部2の底面から雄ねじ部分を下方に突出させてアンカーボルトを取り付け、路面に埋設固定させたアンカーナットに螺結させて固定させてもよいし、他の固定方法を用いてもよい。
このようなベース2は、例えば射出成型により形成され、その材質としては合成樹脂、例えば、HDPE、ABS、ASA、PP、PS、PC、PET、硬質PVCなどの硬質な合成樹脂を使用することができ、本実施形態ではASA樹脂を用いて形成させているが、熱可塑性ポリウレタンや軟質ポリオレフィン、エラストマーなどの軟質な合成樹脂を用いてもよい。
【0015】
図3は図1の道路用標示体の一方の標示部ユニット1Bの断面図である。
ポール12は円筒形の中空柱状体に形成されており、その上端にジョイント4が融着によって固定され、ポール部12の下端に補強用部材15が固定されている。
柱状の標識部11は、車両などに踏み倒された後に元の状態に復元する可撓性を有するように、ポール12を熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成しているが、これに限らず、軟質ポリオレフィン、エラストマー、などを好適に用いることができる。
ポール12の外側面には反射シートが巻回されて全周に亘って貼り付けられた反射部13が設けられており、正面や側方からの視認性を高いものとすることができる。
【0016】
ポール12は補強用部材15が固定された下端部分をベース2の上面に設けた円形のくぼみ21に挿入させて、着脱可能に固定できるように構成されている。具体的には、ベース2に設けられた前記のくぼみ21にポール12の下端部分が挿入された後、ベース2の外側面からポール12の下端部分に向けてポール固定ねじNの雄ねじを挿入させて、ポール12を貫通させて補強用部材15に螺入させ、ベース2とポール12とを固定させている。上記のように固定させることで、前記のポール固定ねじNを取り外せば、ポール12とベース2との固定を解除でき、ポール12とベース2とを着脱自在に固定できる。本実施形態では補強用部材15が螺入されたポール固定ねじNの雄ねじ部分と強固に結合できるように、補強用部材15を硬質の樹脂材料で形成させている。また、補強用部材15を硬質の樹脂材料で形成させることで、ポール12の下端部分の変形が抑制され、道路用標示体が外力を受けてもポール12とベース2との固定が容易に外れなくなる。
ポール12とベース2との固定方法は上記の方法に限るものではなく、ポール12の下端とベース2のくぼみ21とにそれぞれ係合可能な係合部と係止部とを設け、これらの係合によって着脱可能に固定させてもよいし、ポール12とベース2とは別に形成させた固定部材をポール12とベース2とに架け渡して取り付けることでこれらを固定させてもよいし、他の方法を用いて固定させても良い。
【0017】
ジョイント4は、円筒形をアールを付けて90度の角度に曲げたようなエルボ状のL字型に形成されており、その両端において、下方向を向いた端部に下方結合部41を、水平方向を向いた端部に水平結合部42をそれぞれ形成されている。
下方結合部41は、下方に向いたジョイント4の外周面が縮径して突出するように形成されており、円筒形のポール12の中空部分に上方から挿入可能に形成されている。下方結合部41の外周面はポール12の内周面に当接するように形成され、下方結合部41とポール12とは融着によって強固に固着されている。
ジョイント4は、車両などが接触する等して変形しても元の状態に復元するように弾性を有する材料で形成するのが好ましく、本実施形態では熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成しているが、これに限らず、軟質ポリオレフィン、エラストマー、などを好適に用いることができ、他の材料を用いてもよい。
【0018】
ビーム部5は円筒形の中空柱状体に形成されており、その一方の端部をジョイント4に融着させて固定され、他方の端部に結合部材6bを融着させて固定させている。
ビーム部5は、車両などに接触して変形した後に元の状態に復元する可撓性を有するように、熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成しているが、これに限らず、軟質ポリオレフィン、エラストマー、などを好適に用いることができる。
【0019】
前記のジョイント4の水平結合部42は、前記の下方結合部41と同様に、水平方向に向いたジョイント4の外周面が突出するように形成されており、円筒形のビーム部5の中空部分に挿入可能に形成されている。水平結合部42の外周面はビーム部5の内周面に当接するように形成され、水平結合部42とビーム部5とは融着によって強固に固着されている。
【0020】
結合部材6bは一方の端部が開口され他方の端部が塞がれて端壁が形成された円筒形状となされており、開口側の端部に結合部63が形成され、端壁に係止部62が形成されている。
具体的には、結合部63は結合部材6bの外周面が縮径して突出するように形成されており、円筒形のビーム部5の中空部分に挿入可能に形成されている。結合部63の外周面はビーム部5の内周面に当接するように形成され、結合部63とビーム部5とは融着によって強固に固着されている。
また、係止部62は、結合部材6bの端部に設けられた端壁64の中央が、円錐台形の形状に内側へ窪む凹形状に形成されており、内側へ至るほど円が小径となるように形成され、詳細には、係止部62は円錐台形形状に窪む凹形状の底面に該当する円形形状に形成された凹面62aと、この凹面62aの側縁から端壁64の外側面に至る傾斜側面62bとを備えて形成されている。
【0021】
図4は図1の道路用標示体の係合部と係止部とが係合している状態を示す断面図である。
本実施形態において、ビーム部5の端部に固定された結合部材6aの形状が結合部材6bと異なる点が、標示部ユニット1Aの標示部ユニット1Bと異なる事項である。
具体的には、結合部材6aは、端壁64に形成された係合部61の形状が係止部62と異なる点以外は結合部材6bと同様の形状に形成されており、同様の方法で標示部ユニット1Aのビーム部5に融着されて固定されている。
【0022】
結合部材6aの係合部61は、結合部材6bの端壁64の中央が、円錐台形の形状に外側へ突出する凸形状に形成されており、外側へ至るほど円が小径となるように形成されている。詳細には、係合部61は円錐台形形状に突出する凸形状の端面に該当する、円形形状に形成された凸面61aと、この凸面61aの側縁から端壁64の外側面に至る傾斜側面61bとを備えて形成されている。
【0023】
また、係合部61の凸面61a及び傾斜側面61bは、係止部62の凹面62a及び傾斜側面62bに対応した形状に形成されている。これにより、標示部ユニット1A、1Bの各ビーム部5を対向させて並設させ、係合部61を係止部62に収納させて係脱自在に係合させることで、前記の各ビーム部5の端部を結合させて、1個の略逆U字状の道路用標示体を構成させることができる。
【0024】
凸形状の係合部61を係止部62に収納させて係脱自在に係合させるので、道路用標示体に車両などが接触して係合部分に大きな力がかかったときには、係合部61と係止部62との係合が解除されて、各ビーム部5の結合が解かれる。これによって、接触した車両の移動を道路用標示体が妨げて新たな事故を引き起こす等の問題を起こさない。
【0025】
また、本実施形態の係合部61及び係止部62はそれぞれ円錐台形形状に形成されているが、各ビーム5の端部を結合できれば、これに限るものではない。例えば、三角錘形状、四角形以上の多角錘形状、これらの多角錘台形形状、円錐形状、楕円錐形状や楕円錘台形形状などに形成してもよく、その他の形状でも良いが、各ビーム部5の結合部分が外力を受けたときに、傾斜側面61bおよび傾斜側面62bにおいて角部に力が集中しない形状とすれば、力が分散されて結合部材6a、6bが破壊されにくくなる。このため、係合部61及び係止部62の形状は、隣り合う面と面との接合部を丸めた多角錘形状や多角錘台形形状が好ましく、楕円錘形状や円錐形状がより好ましく、楕円錘台形形状や円錐台形形状、半球形状が更に好ましい。
【0026】
また、本実施形態の係合部61及び係止部62は、それぞれ円錐台形形状に形成されているので、先に至るほど小径となるようになされている。
このため、先と根本の断面が同じ大きさに突出及び窪む円筒形状等に形成された場合などと比較すると、外力などによって前記係合部と前記係止部との係合が解除されるときに、前記係合部が前記係止部に保持されにくくなる。これによって、道路用標示体に車両などが接触して各ビーム部5の結合部分に外力がかかったときに、前記係合部が前記係止部に保持されたまま外力によって千切れるなどの問題が抑制される。
【0027】
本実施形態の道路用標示体は、標示部ユニット1A、1Bにそれぞれ異なる形状の結合部材6a、6bを取り付けて結合させているが、結合部材6a,6b、およびこれらに形成させる係合部61、係止部62の構成はこれに限るものではない。図5は本発明に係る道路用標示体の結合部材の実施の他の一形態を示す断面図であり、平面視からの断面図である。本実施形態の結合部材6は、凸形状の係合部61と、これに対応した凹形状に形成された係止部62とを、一つの結合部材6に並設させて形成している。具体的には、係合部61と係止部62とをそれぞれ同一の結合部材6の端壁64に水平方向へ横並びに設けており、この結合部材6を二個対向させたときに、それぞれの係合部61が相手側の係止部62に対応して位置するように構成させている。このように、同一形状の結合部材6をそれぞれ係脱可能に係合させることができるので、本発明に係る道路用標示体を同一形状に形成した2個の標示部ユニット1を用いて構成させることができ、標示部ユニット1の品揃え数を削減することができ、好ましい。
【0028】
本実施形態の道路用標示体は、柱状の標識部1のポール12の上端にジョイント4を取り付けて、これを介してビーム5を固定させているが、ビーム5の形成方法はこれに限るものではなく、ポール12を曲げ加工して横方向へ伸ばしてもよい。
また、本実施形態の道路用標示体は、柱状の標識部1のポール12の上端からビーム5を水平横方向へ伸ばしているが、ビーム5の形成方法はこれに限るものではなく、ポール12の中ほどからビーム5を伸ばしても良く、ビーム5を斜め横方向へ伸ばしてもよく、ビーム5がアールを描いて横方向へ伸びてもよい。
また、本実施形態の道路用標示体は、係合部61及び係合部62の以外は同一の形状に形成された標示部ユニット1A、1Bを並設させて構成しているが、ビーム5の端部を結合させて1個の道路用標示体を構成できればこれに限るものではなく、標示部ユニット1Aと標示部ユニット1Bとのポール12やビーム5の形状や大きさをそれぞれ異ならせて形成してもよい。
【符号の説明】
【0029】
1 標示部ユニット
11 柱状の標識部
12 ポール
13 反射部
15 補強部材
2 ベース
21 くぼみ
4 ジョイント
41 下方結合部
42 水平結合部
5 ビーム部
6 結合部材
61 係合部
62 係止部
63 結合部
64 端壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の接触によって弾性的に曲がる可撓性を有し路面から上方へ立設される柱状の標識部と、該柱状の標識部から横の一方向へ延びるビーム部とを備えた標示部ユニットを2個並設させ、
前記一方の標示部ユニットのビーム部の端部には係合部が形成され、前記他方の標示部ユニットのビーム部の端部には前記係合部と係脱可能な係止部が形成され、該係止部と前記係合部との係合により前記各ビーム部が結合されて前記2個の標示部ユニットが1個の標示体を構成することを特徴とする道路用標示体。
【請求項2】
前記係合部は凸形状に形成され、前記係止部は前記係合部を収納可能な凹形状に形成されるとともに、前記係合部の少なくとも先端が突出する程先細りとなる形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の道路用標示体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−94341(P2011−94341A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−247427(P2009−247427)
【出願日】平成21年10月28日(2009.10.28)
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)
【Fターム(参考)】