説明

釣り用履き物

【課題】着用感に優れ、しかも容易に製造されうる釣り用履き物2の提供。
【解決手段】釣り用履き物2は、アッパー20を含む本体6と、その全部又は一部がこの本体に収容されたインナー10と、この本体6に収容されかつインナー10と接合されたインソール8とを備えている。本体6は、爪先側突条23t及び踵側突条23hを備えている。この爪先側突条23t及び踵側突条23hにより、段差部Sが形成されている。インナー10とインソール8とは接合部31において接合されており、一体としてソックス形状を呈している。段差部Sの下方には、接合部31が入り込んでいる。この接合部31が段差部Sに係止されることにより、インソール8の浮き上がりが防止される。インナー10は、アッパー20の開口部24の近傍において、本体6と接合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り人に着用される履き物に関する。
【背景技術】
【0002】
釣りでは、防水、保温等の目的で、ブーツが着用されることがある。このブーツは、ゴム製の本体と、この本体の内側において本体と積層された裏地とからなる。このブーツでは、ゴムが防水性に寄与し、裏地が着用感に寄与する。このようなブーツは、例えば特開平11−70002号公報に開示されている。
【0003】
このブーツの製造では、まずラストに裏地が被せられる。次に、この裏地に未架橋のゴムシートが貼り付けられ、予備成形体が得られる。この予備成形体が加熱されることでゴムが架橋され、ブーツが得られる。
【特許文献1】特開平11−70002号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ラストが用いられ、裏地とゴムシートとが積層される作業には、手間と時間とがかかる。このブーツの製造コストは、高い。本発明の目的は、着用感に優れ、しかも容易に製造されうる釣り用履き物の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る釣り用履き物は、アッパーを含む本体と、その全部又は一部がこの本体に収容されたインナーと、この本体に収容されかつインナーと接合されたインソールとを備える。このインナーとインソールとは、一体としてソックス形状を形成している。この本体は、その側壁の内面であって底面の近傍に段差部を備える。この履き物では、この段差部に係止されることによってインソールの浮き上がりが防止される。
【0006】
好ましくは、本体は、爪先側及び踵側の両方に段差部を備える。好ましくは、アッパーの開口部の近傍において、インナーが本体と接合される。
【0007】
好ましくは、本体は多数の独立気泡を含むポリマー成形体からなり、インナーは軟質ゴム層を備える。
【0008】
本発明に係る釣り用履き物の製造方法は、
(1)ポリマー組成物が金型に充填されることにより、その側壁の内面であって底面の近 傍に段差部を備えた本体が得られる工程、
(2)インナーにインソールが接合されてソックス形状が形成される工程
及び
(3)このインナー及びインソールが本体に収容され、インソールの縁部が段差部の下方 に配置される工程
を含む。
【0009】
好ましくは、ポリマー組成物は発泡剤を含んでいる。上記工程(1)において、この発泡剤の発泡によりポリマー組成物が膨張し、本体が形成される。
【発明の効果】
【0010】
この履き物では、インナーが着用感に寄与する。この履き物の製造では、本体の成形の後にこの本体にインナーが収容される。インソールが段差部に係止されることでインナーの本体からの抜けが防止されるので、本体とインナーとの積層作業は必要ない。この履き物は、容易にかつ低コストで製造されうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0012】
図1は本発明の一実施形態に係る釣り用履き物としての防水靴2が示された正面図であり、図2はその断面図であり、図3はその分解図である。この防水靴2は、アウトソール4、本体6、インソール8、インナー10、ストリップ12、引き紐14及びストッパー16を備えている。
【0013】
アウトソール4は、ゴム組成物が架橋されてなる。アウトソール4には、耐摩耗性及び耐滑性に優れたゴムが用いられる。好ましいゴムとしては、天然ゴム、ポリブタジエン及びスチレン−ブタジエン共重合体が例示される。アウトソール4の下面には、多数の溝18が形成されている。この溝18により、防水靴2に耐滑性が付与されている。アウトソール4が、フェルトから構成されてもよい。
【0014】
図2に示されるように、本体6は、アッパー20とミッドソール22とからなる。アッパー20とミッドソール22とは、一体的に成形されている。アッパー20は、ミッドソール22から上方に延びている。アッパー20は、開口部24を備えている。ミッドソール22の下面には、アウトソール4が積層されている。
【0015】
図2に示されるように、本体6は、爪先側突条23t及び踵側突条23hを備えている。爪先側突条23t及び踵側突条23hは、内向きに突出している。図4から明らかなように、爪先側突条23t及び踵側突条23hは、いずれも略三日月形状である。爪先側突条23t及び踵側突条23hにより、本体6に段差部Sが形成されている。段差部Sは、本体の側壁の内面であって底面の近傍に位置しいてる。突条23t、23hに代えて、他の形状の突起が形成されてもよい。
【0016】
本体6は、エチレン−酢酸ビニル共重合体を基材ポリマーとする成形体である。本体6に、他のポリマーが用いられてもよい。他のポリマーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリ塩化ビニルが例示される。強度、形状復元性、成形容易性及び低公害性の観点から、エチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましい。本体6は、非透水性である。本体6により、靴2に防水性能が付与される。
【0017】
本体6は、多数の独立気泡を含んでいる。独立気泡は、本体6の非透水性を阻害しない。さらに独立気泡は、保温性に寄与する。気泡は、熱分解型発泡剤の発泡によって形成されている。用いられる熱分解型発泡剤としては、アゾ化合物(例えばアゾジカルボンアミド)、ニトロソ化合物(例えばジニトロソペンタメチレンテトラミン)及びトリアゾール化合物が例示される。低沸点型の発泡剤が用いられてもよい。
【0018】
本体6の発泡倍率(気泡が存在する場合の密度に対する気泡が存在しない場合の密度の比)は、2以上20以下が好ましい。発泡倍率が2以上に設定されることにより、本体6の軽量化が達成される。この観点から、発泡倍率は3以上がより好ましい。発泡倍率が20以下に設定されることにより、本体6の強度が維持される。この観点から、発泡倍率は15以下がより好ましい。
【0019】
JIS−A型硬度計で測定された本体6の硬度Hsは、6以上15以下が好ましい。本体6の厚みは、2mm以上15mm以下が好ましい。
【0020】
図2に示されるように、インソール8は本体6に収容されている。インソール8は、シート状である。インソール8は、気泡を含むポリマー成形体である。インソール8に適したポリマーとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、天然ゴム及び各種合成ゴムが例示される。インソール8の気泡は、独立気泡でもよく、連続気泡でもよい。非透水性の観点から、独立気泡が好ましい。インソール8の硬度Hsは、15以上40以下が好ましい。インソール8の厚みは、1mm以上8mm以下が好ましい。
【0021】
図2に示されるように、インナー10は足部26、脛部28及び履き口29を備えている。脛部28は、足部26と一体的に形成されており、足部26から上方に延びている。足部26は本体6に収容されており、本体6の内周にほぼ沿っている。足部26は、着用者の足の甲、踵、内側部及び外側部に当接する。脛部28は、本体6の開口部24よりも上方に延びている。脛部28は、露出している。脛部28は、着用者の足首及び脛に当接する。
【0022】
足部26の周縁は、インソール8の周縁と接合されている。接合は、縫合により達成されている。接着剤により、接合がなされもよい。接合によって、フランジ状の接合部31が形成されている。接合部31にシームテープ(図示されず)が貼られることにより、接合部31の水密が達成されうる。接合により、インナー10とインソール8とが一体とされる。インナー10とインソール8とは、ソックス形状を呈する。図2から明らかなように、爪先側突条23tの下方には、接合部31(すなわちインソール8の縁部)が位置している。踵側突条23hの下方にも、接合部31が位置している。
【0023】
図5は、図1の防水靴2の一部が示された拡大断面図である。この図5には、本体6及びインナー10が示されている。インナー10は、軟質ゴム層30と、この軟質ゴム層30の両面に積層されたジャージー層32とを備えている。軟質ゴム層30には、基材ポリマーとして、ポリクロロプレンが用いられている。軟質ゴム層30に、他のゴムが用いられてもよい。軟質ゴム層30は、非透水性である。軟質ゴム層30は、靴2の防水性に寄与する。軟質ゴム層30は、本体6よりも柔軟である。この軟質ゴム層30により、防水靴2の着用感が高められている。軟質ゴム層30はさらに、保温性にも寄与する。軟質ゴム層30の硬度Hsは、6以上15以下が好ましい。軟質ゴム層30の厚みは、1mm以上15mm以下が好ましい。
【0024】
ジャージー層32は、伸縮性である。典型的には、ジャージー層32は、ナイロン糸からなる。軟質ゴム層30をジャージー層32が覆うことにより、インナー10と着用者の足との摩擦係数が低減される。足とインナー10との滑りがよいので、この防水靴2は履きやすく、かつ脱ぎやすい。ジャージー層32により、ぬくもり感も発揮される。
【0025】
図5において符号34で示されているのは、接着層である。接着層34は、本体6のアッパー20とインナー10の脛部28との間に位置している。この接着層34は、接着剤からなる。接着剤はジャージー層32に浸透し、軟質ゴム層30にまで至っている。この接着層34により、アッパー20と脛部28が接合されている。図5から明らかなように、接着層34は開口部24の近傍にある。換言すれば、本体6とインナー10とは、開口部24の近傍のみにおいて接合されている。インナー10の足部26は、本体6とは接合されていない。インソール8(図2参照)も、本体6とは接合されていない。足部26及びインソール8は、本体6に対して移動しうる。図示されていないが、接着層34は、開口部24に沿って環状に形成されている。この接着層34により、本体6とインナー10との間への水の進入が抑制される。
【0026】
この防水靴2を履くとき、着用者は、まず足を履き口29からインナー10に入れる。このとき着用者がストリップ12を上方に引っ張れば、足が円滑にインナー10に入る。前述のようにインナー10の内側はジャージー層32なので、スリップによって足は容易に防水靴2に収まる。次に着用者は、引き紐14を引っ張ってインナー10の履き口29を絞り、ストッパー16で固定する。これにより、靴2の内部への水の進入が抑制される。
【0027】
この防水靴2を脱ぐとき、着用者は、まずストッパー16を解除し引き紐14を弛める。次に着用者は、防水靴2から足を抜く。このとき、インソール8が爪先側及び踵側の段差部Sに係止されるので、足に連れてインソール8が浮き上がってしまうことが防止される。この防水靴2では、インソール8が本体6と接合されていないにもかかわらず、着用者が靴2を脱ぐときにインソール8が位置ずれを起こさない。このインソール8によってインナー10が引っ張られるので、着用者が靴2を脱ぐときにインナー10が本体6から抜けてしまうこともない。着用者は、容易に靴2を脱ぐことが出来る。必要に応じ着用者は、インソール8を強制的に湾曲させ、インソール8及びインナー10を本体6から抜くことも出来る。インソール8及びインナー10が本体6から抜かれれば、ゴミ、砂等が容易に取り出されうる。
【0028】
インソール8が十分に係止される場合は、爪先側及び踵側のいずれか一方にのみ、段差部Sが形成されてもよい。爪先側及び踵側の段差部Sに代えて、又は爪先側及び踵側の段差部Sとともに、インサイド又はアウトサイドに段差部が形成されてもよい。
【0029】
このように、この防水靴2では、本体6が強度に寄与し、軟質ゴム層30が着用感に寄与し、インソール8が脱ぎやすさに寄与する。強度と着用感との両立の観点から、本体6の硬度Hsと軟質ゴム層30の硬度Hsとの差は2以上が好ましく、5以上がより好ましい。着用感と脱ぎやすさとの両立の観点から、インソール8の硬度Hsと軟質ゴム層30の硬度Hsとの差は5以上が好ましく、10以上がより好ましい。
【0030】
この防水靴2が得られるには、まず基材ポリマー(典型的にはエチレン−酢酸ビニル共重合体)、発泡剤、発泡助剤、着色剤及び他の添加剤が混練され、ポリマー組成物が得られる。次にこのポリマー組成物が射出成形機のシリンダー内で溶融され、外型及び内型からなる金型に充填される。この段階では、発泡剤は分解していない。次に、金型を通じてポリマー組成物が昇温される。昇温により発泡剤が分解し、多数の気泡が得られる。金型内ではポリマー組成物の変形が規制されているので、気泡の体積は小さい。気泡は、高圧状態にある。次に、金型が開かれ、ポリマー組成物が大気圧下に解放される。ポリマー組成物は急激に膨張し、同時に脱型する。こうして、多数の独立気泡を含む本体6が得られる。金型が閉じられているときは段差部Sは内型に対していわゆるアンダーカットな状態であるが、脱型時にはポリマー組成物が膨張しているので、いわゆる無理抜きの必要がない。換言すれば、発泡成形法は、段差部Sを備えた本体6の製造に適している。この本体6に、接着剤によってアウトソール4が接合される。
【0031】
一方、インナー10とインソール8とが用意され、両者が接合されてソックスが得られる。接合部31には、シームテープが貼られる。次に、このソックスが本体6に収容される。このとき、段差部Sに接合部31が差し込まれる。次に、本体6の内側であって開口部24の近傍に接着剤が塗布され、この接着剤によって本体6とインナー10とが接合される。必要に応じ、開口部24の近傍以外の箇所において、インナー10が本体6と接合されてもよい。必要に応じ、インソール8が本体6又はミッドソール22と接合されてもよい。
【0032】
この製造方法では、ラストが用いられた成形は不要である。しかもこの製造方法では、インナー10が部分的に本体6と接合されるので、インナー10の全面が接合される場合に比べて手間がかからない。射出成形では、ラストが用いられた成形と異なり、成形時に本体6の内面にインナー10を積層するには困難を伴う。本発明に係る製造方法により、インナー10が容易に本体6と接合されうる。この製造方法は、効率的である。
【0033】
図6は本発明の他の実施形態に係る釣り用履き物としてのブーツ40が示された正面図であり、図7はその一部が示された縦断面図である。このブーツ40は、防滑ソール42、アウトソール44、本体46、インソール48、インナー50及び接着層52を備えている。図7では、防滑ソール42及びアウトソール44の図示が省略されている。
【0034】
防滑ソール42は、フェルトからなる。フェルトは、濡れた岩場等におけるブーツ40のスリップを防止する。防滑ソール42は、面ファスナー(例えば「マジックテープ(登録商標)」)によってアウトソール44に接合されている。防滑ソール42は、アウトソール44に対して着脱自在である。フェルトが摩滅した場合は、防滑ソール42が交換されうる。
【0035】
アウトソール44は、ゴム組成物が架橋されてなる。アウトソール44には、強度に優れたゴムが用いられる。好ましいゴムとしては、天然ゴム、ポリブタジエン及びスチレン−ブタジエン共重合体が例示される。アウトソール44は、本体46と水密に接合されている。
【0036】
本体46は、アッパーを構成する。本体46は、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂からなる。本体46が、架橋ゴムから形成されてもよい。本体46は、爪先側突条54t及び踵側突条54hを備えている。爪先側突条54t及び踵側突条54hにより、本体46に段差部Sが形成されている。段差部Sは、本体46の側壁の内面であって底面の近傍に位置している。
【0037】
インソール48はシート状であり、本体46に収容されている。このインソール48の材質は、図1から図5に示された防水靴2のインソール8と同様である。
【0038】
図示されていないが、インナー50は、図1から図5に示された防水靴2のインナー10と同様、軟質ゴム層及びこの軟質ゴム層の両面に積層されたジャージー層を備えている。インナー50は足部56及び脛部58を備えている。脛部58は足部56と一体的に形成されており、足部56から上方に延びている。足部56及び脛部58は本体46に収容されており、本体46の内周にほぼ沿っている。
【0039】
足部56の周縁は、インソール48の周縁と接合されている。接合は、縫合により達成されている。接着剤により、接合がなされもよい。接合によって、フランジ状の接合部58が形成されている。接合により、インナー50とインソール48とが一体とされる。インナー50とインソール48とは、ソックス形状を呈する。図7から明らかなように、爪先側突条54tの下方には、接合部58(すなわちインソール48の縁部)が位置している。踵側突条54hの下方にも、接合部58が位置している。
【0040】
接着層52は、本体46とインナー50との間に位置している。この接着層52は、接着剤からなる。この接着層52により、本体46とインナー50とが接合されている。図7から明らかなように、接着層52は開口部60の近傍にある。換言すれば、本体46とインナー50とは、開口部60の近傍のみにおいて接合されている。インナー50の足部56は、本体46とは接合されていない。インソール48も、本体46及びアウトソール44(図6参照)とは接合されていない。足部56及びインソール48は、本体46に対して移動しうる。
【0041】
このブーツ40でも、着用者が足を抜くときにインソール48が段差部Sに係止されるので、足に連れてインソール48が浮き上がってしまうことが防止される。このブーツ40では、インソール48が本体46と接合されていないにもかかわらず、着用者がブーツ40を脱ぐときにインソール48が位置ずれを起こさない。このインソール48によってインナー50が引っ張られるので、着用者がブーツ40を脱ぐときにインナー50が本体46から抜けてしまうこともない。着用者は、容易にブーツ40を脱ぐことが出来る。このブーツ40の製造でも、本体46とインナー50との積層の手間が省かれる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係る履き物は、種々の釣り場において利用されうる。本発明に係る履き物が、ウェーダーに装着されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る釣り用履き物としての防水靴が示された正面図である。
【図2】図2は、図1の防水靴が示された縦断面図である。
【図3】図3は、図1の防水靴が示された分解図である。
【図4】図4は、図1の防水靴の本体が示された横断面図である。
【図5】図5は、図1の防水靴の一部が示された拡大断面図である。
【図6】図6は、本発明の他の実施形態に係る釣り用履き物としてのブーツが示された正面図である。
【図7】図7は、図6のブーツの一部が示された縦断面図である。
【符号の説明】
【0044】
2・・・防水靴(釣り用履き物)
4、44・・・アウトソール
6、46・・・本体
8、48・・・インソール
10、50・・・インナー
20・・・アッパー
22・・・ミッドソール
23t、54t・・・爪先側突条
23h、54h・・・踵側突条23
24・・・開口部
26、56・・・足部
28、58・・・脛部
30・・・軟質ゴム層
32・・・ジャージー層
34、52・・・接着層
40・・・ブーツ(釣り用履き物)
42・・・防滑ソール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アッパーを含む本体と、その全部又は一部がこの本体に収容されたインナーと、この本体に収容されかつインナーと接合されたインソールとを備えており、
インナーとインソールとが一体としてソックス形状を形成しており、
この本体がその側壁の内面であって底面の近傍に段差部を備えており、
この段差部に係止されることによってインソールの浮き上がりが防止されるように構成された釣り用履き物。
【請求項2】
上記本体が、爪先側及び踵側の両方に段差部を備えている請求項1に記載の釣り用履き物。
【請求項3】
上記アッパーの開口部の近傍において、インナーが本体と接合されている請求項1又は2に記載の釣り用履き物。
【請求項4】
上記本体が多数の独立気泡を含むポリマー成形体からなり、インナーが軟質ゴム層を備えている請求項1から3のいずれかに記載の釣り用履き物。
【請求項5】
ポリマー組成物が金型に充填されることにより、その側壁の内面であって底面の近傍に段差部を備えた本体が得られる工程と、
インナーにインソールが接合されてソックス形状が形成される工程と、
このインナー及びインソールが本体に収容され、インソールの縁部が段差部の下方に配置される工程と
を含む釣り用履き物の製造方法。
【請求項6】
上記ポリマー組成物が発泡剤を含んでおり、この発泡剤の発泡によりポリマー組成物が膨張して本体が形成される請求項5に記載の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−192129(P2006−192129A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−7652(P2005−7652)
【出願日】平成17年1月14日(2005.1.14)
【出願人】(000002439)株式会社シマノ (1,038)
【Fターム(参考)】