説明

開閉装置

【課題】 停電の発生等により閉鎖動作中の開閉体が正規の全閉位置で停止しないようなことを防ぐことができる開閉装置を提供する。
【解決手段】 小窓全閉着座位置から小窓全開着座位置までのパルス発信装置36によるパルス信号の積算値を、閉鎖動作制限用閾値として予め記憶し、開閉体10の開放動作中に小窓全開着座位置感知手段40の出力信号の変化があったことを条件に、開閉体10を閉鎖動作させ、その閉鎖動作中における前記パルス信号の積算値が前記閉鎖動作制限用閾値となったことを条件に、前記閉鎖動作を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーバーヘッドドアを含むシャッター装置等の開閉装置に関し、特に開閉体位置をパルス信号の積算値により把握するようにした開閉装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されたもののように、開閉体の開閉動作に伴ってパルス信号を出力するパルス発信装置(エンコーダ装置35)と、前記パルス信号の積算値を変数として記憶する記憶装置とを具備した開閉装置がある。
この開閉装置では、開閉体の閉鎖動作中、該開閉体が全閉位置になったことを、前記パルス積算値が予め設定された全閉判断用比較値を超えたことにより判断し、その閉鎖動作を停止するようにしている。
前記全閉判断用比較値は、例えば、当該開閉装置が現場設置された直後の初期設定動作等により設定される。この初期設定動作の一例について詳細に説明すれば、先ず、開閉体の全開位置で前記パルス積算値がリセットされる。その後、操作者は、開閉体を閉鎖動作させ、該開閉体の閉鎖方向端部が着座対象部位(例えば、地面や床面、枠部材等)に着座したことを目視確認したならば該開閉体を停止し、開閉停の三つのボタンを同時押しするなどの特別な操作を行うことにより、全開位置から全閉位置までのパルス積算値を、前記全閉判断用比較値として制御部の記憶領域に記憶させる。
次に、操作者は、閉鎖動作した場合の開閉体が全閉位置で正常に停止するかどうかについて、確認操作を行う。具体的に説明すれば、開放ボタン操作により開閉体を若干だけ開放動作させた後、停止ボタン操作によりその開放動作を停止し、次に閉鎖ボタン操作により開閉体を閉鎖動作させる。すると、閉鎖動作中の開閉体は、パルス積算値が前記全閉判断用比較値以上となったことを条件に、その閉鎖動作を停止することになる。
【0003】
しかしながら、前記確認操作の前や確認操作中に、停電が発生した場合には、前記パルス積算値が実際の開閉体位置を反映しない値となってしまう可能性がある。すなわち、前記停電中にパルス積算値が不揮発性メモリ等に記憶されていて消去されなかったとしても、その停電中に例えば開閉体が手動開放される等の操作があると、前記パルス積算値が実際の開閉体位置よりも全開よりの値を示すことになる。
このような状態で、前記確認操作が行われた場合、閉鎖動作中の開閉体が全閉位置になったとしても、パルス積算値が前記全閉判断用比較値以上とならないため、その閉鎖動作が停止せず、開閉体に過大な圧縮荷重をかけてしまったり開閉体が巻取軸に逆巻きされてしまったり等するおそれがあり、安全スイッチの作動等により異常停止することになる。
前記確認操作による動作時以外の通常動作時においても、停電が発生した場合には、前記パルス積算値が実際の開閉体位置を反映しない値となってしまう可能性があるため、前記同様に、閉鎖動作中の開閉体が正規の全閉位置で停止せずに異常停止してしまうおそれがある。
【特許文献1】特開2006−307493号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、停電の発生等により閉鎖動作中の開閉体が正規の全閉位置で停止しないようなことを防ぐことができる開閉装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための技術的手段は、小窓を有する開閉体を収納部から繰り出して閉鎖動作し、該開閉体の閉鎖方向端部を着座対象部位に当接させて押圧した際の押圧力により前記小窓を開放状態から閉鎖状態にする開閉装置であって、前記小窓を略全開した状態で前記開閉体の閉鎖方向端部が前記着座対象部位に接触又は近接した小窓全開着座位置と、前記小窓を略全閉した状態で前記開閉体の閉鎖方向端部が前記着座対象部位に接触した小窓全閉着座位置とを有するようにした開閉装置において、前記開閉体の開閉動作に伴ってパルス信号を発するパルス発信装置と、前記パルス発信装置により発信される前記パルス信号を積算する積算手段と、前記開閉体が前記小窓全開着座位置を開放方向に通過した際に出力信号を変化させる小窓全開着座位置感知手段と、前記開閉体の開閉動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記小窓全閉着座位置から前記小窓全開着座位置までの前記パルス信号の積算値を、閉鎖動作制限用閾値として予め記憶し、同制御部は、前記開閉体の開放動作中に前記小窓全開着座位置感知手段の出力信号の変化があったことを条件に、前記開閉体を閉鎖動作させ、その閉鎖動作中における前記パルス信号の積算値が前記閉鎖動作制限用閾値となったことを条件に、前記閉鎖動作を停止することを特徴とする。
この技術的手段によれば、閉鎖動作中の開閉体が全閉位置で停止するかを確認する確認操作の際、開閉体の開放動作中に小窓全開着座位置感知手段の出力信号が変化した場合には、開閉体が自動的に閉鎖動作を開始する。そして、その閉鎖動作は、パルス積算値が閉鎖動作制限用閾値となった際に停止する。すなわち、前記動作により、開閉体は、小窓全開着座位置から小窓全閉着座位置まで閉鎖動作して停止することになる。したがって、仮に、停電の発生があり、パルス積算値が実際の開閉体位置を反映しない状態になっていたとしても、閉鎖動作した際の開閉体を、正規の小窓全閉着座位置で停止させることができる。
また、前記確認操作時以外の通常動作時においても、開閉体が小窓全閉着座位置の近傍にあり、開放動作中に小窓全開着座位置感知手段の出力信号が変化した場合等には、その開閉体を自動的に閉鎖動作させて正規の小窓全閉着座位置で停止することができる。
【0006】
更なる技術的手段では、前記パルス信号の積算値であって前記開閉体の開閉方向の位置を示す開閉体位置変数を記憶した開閉装置であって、前記閉鎖動作の停止中に、前記開閉体位置変数を、前記開閉体が前記小窓全閉着座位置にあることを示す値であって予め設定された小窓全閉着座位置判断用パルス値に、更新するようにしたことを特徴とする。
この技術的手段によれば、開閉体の閉鎖動作を閉鎖動作制限用閾値によって停止した後、その停止中に、予め設定された小窓全閉着座位置判断用パルス値が、開閉体位置変数として記憶される。したがって、以降の動作では、開閉体位置変数を、実際の開閉体位置を反映した値として用いることができる。
【0007】
更なる技術的手段では、前記閉鎖動作制限用閾値は、予め定められた初期設定操作により、前記開閉体を小窓全閉着座位置から小窓全開着座位置まで開放動作させ、その開放動作中における前記パルス信号の積算値を記憶した値であることを特徴とする。
【0008】
なお、本発明に係わる開閉装置には、開閉体を巻取り軸に巻き取って収納するようにした態様や、開閉体を巻取り軸に巻き取ることなくその開放方向側に収納するようにした態様等を含む。
【0009】
また、本明細書中において「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態の上記開閉体の厚さ方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、上記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするためにスライドする方向を意味する。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
パルス積算値が実際の開閉体位置を反映しない状態になっていたとしても、開閉体の閉鎖動作を正規の小窓全閉着座位置で停止させることができる。
よって、停電の発生等により閉鎖動作中の開閉体が正規の全閉位置で停止しないようなことを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態による開閉装置の一例は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の躯体の開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置として適用可能であるが、特に好ましい態様として窓用シャッター装置として用いた態様について説明する。
【0012】
この開閉装置1は、収納部31から繰り出されて閉鎖動作する開閉体10と、該開閉体10の幅方向(図1における左右方向)の端部を囲み開閉方向へ案内するガイドレール20と、該開閉体10を巻き取ったり繰り出したりする巻取装置30とを備え、前記開閉体10の閉鎖方向端部を着座対象部位p(例えば、床面や地面、枠部材等)に当接させて押圧した際の押圧力により、開閉体10に設けられた複数の小窓11a11を開放状態から閉鎖状態にする。
本実施の形態では、前記複数の小窓11a11を略全開した状態で開閉体10の閉鎖方向端部が着座対象部位pに略接触(僅かな隙間を生じた場合を含む)した状態を、小窓全開着座位置(図1(a)の状態)と称するとともに、前記小窓11a11を略全閉した状態で開閉体10の閉鎖方向端部が着座対象部位pに接触した状態を、小窓全閉着座位置(図1(b)の状態)と称する。
【0013】
開閉体10は、横長略矩形状の金属板を曲げ加工してなるスラット11aを、上下に隣接する該スラット間で回動するように複数連接することで開閉体本体11を構成し、該開閉体本体11の閉鎖方向側(図示例によれば下方側)の端部に、着座対象部位pに当接させるための座板部材12を開閉体幅方向にわたるように接続している(図1参照)。
【0014】
各スラット11aは、図2に示すように、開閉体開閉方向の一端側(図示例によれば上端側)に他のスラット11aに接続するための接続部11a1を有するとともに、その他端側には、他のスラット11aの接続部11a1と掛合する被接続部11a2を有する。
接続部11a1は、縦断面略フック状に形成され、その基端側に、開閉体厚さ方向へ貫通する小窓11a11を有する。この小窓11a11は、換気や採光等のための貫通孔であり、スラット11aの開閉体幅方向へわたって所定間隔置きに複数配設されている(図1及び図2参照)。
また、被接続部11a2は、接続部11a1に掛合されるとともに、前記小窓11a11を露出する位置と同小窓11a11を隠蔽する位置との間で、掛合された接続部11a1をスライドさせるように構成してある。
【0015】
上記構成によれば、開閉体10を閉鎖動作させて、該開閉体10の閉鎖方向端部(詳細には座板部材12)が着座対象部位pに接触した着座時点(小窓全開着座位置)、及び該着座時点よりも前では、図1(a)に示すように、複数の小窓11a11の各々が略全開した状態となる。
そして、着座状態で、更に開閉体10を閉鎖動作させると、開閉体開閉方向へ隣り合うスラット11a,11a間が狭まり、複数の小窓11a11が下側に位置するものから順に閉鎖されてゆき、最終的には、図1(b)に示すように、これら全ての小窓11a11が略全閉した状態(小窓全閉着座位置)になる。
【0016】
また、ガイドレール20は、開閉体10の幅方向の端部を横断面略コの字状に囲む部材であり、巻取装置30と着座対象部位pとの間にわたって配設されている。
このガイドレール20内の下端側には、開閉体10が小窓全開着座位置を開放方向へ通過した際に出力信号を変化させる小窓全開着座位置感知手段40が設けられている。
この小窓全開着座位置感知手段40は、ガイドレール20の下端側に固定された感知部41により、開閉体10の下端側に固定された被感知体42(例えば磁石等)を、小窓全開着座位置において感知するようにした近接スイッチであり、その感知信号を後述する制御部38へ送信するように電気配線してある。
【0017】
前記小窓全開着座位置感知手段40の動作を詳細に説明すれば、この小窓全開着座位置感知手段40は、初期状態(工場出荷状態)において接点の状態がOFF又はONに決められておらず、その初期の接点状態は、略1/2の確率でOFFかONになっている。
小窓全開着座位置感知手段40の接点の動作は、図3の表に示すように、開閉体10の動作方向(開放方向又は閉鎖方向)や、小窓全開着座位置を通過する前の接点状態等により異なる。
例えば、開閉体10動作方向が閉鎖方向であり、小窓全開着座位置を通過する前の接点状態がOFFである場合には、小窓全開着座位置を通過した後の接点状態もOFFに維持される。
また、開閉体10動作方向が閉鎖方向であり、小窓全開着座位置を通過する前の接点状態がONである場合には、小窓全開着座位置を通過する際(図3中の反応点)に接点状態がOFFに変化し、そのOFF状態が通過後も維持される。
また、開閉体10動作方向が開放方向であり、小窓全開着座位置を通過する前の接点状態がOFFである場合には、反応点xを通過する際に接点状態がON領域に変化し、そのON状態が通過後も維持される。
また、開閉体10動作方向が開放方向であり、小窓全開着座位置を通過する前の接点状態がONである場合には、小窓全開着座位置を通過した後の接点状態もONに維持される。
【0018】
したがって、初期設定操作時等の閉鎖動作により開閉体10が小窓全閉着座位置になった後は、該開閉体10が小窓全閉着座位置から小窓全開着座位置までの範囲内に位置する場合において、小窓全開着座位置感知手段40の接点状態がOFFに維持される。換言すれば、小窓全開着座位置感知手段40の接点状態がOFFであれば、開閉体10が小窓全閉着座位置と小窓全開着座位置との間に位置するものと判断することができる。
このOFF状態は、開閉体10が開放方向へ小窓全開着座位置を通過した際に、ON状態に変化する。
【0019】
また、巻取装置30は、下部側に開閉体10を出没させるための開口部を形成した略箱状の収納部31内に、開閉体10を巻き取ったり繰り出したりする巻取軸32や、該巻取軸32をチェーン及びスプロケット等の動力伝達手段33を介して双方向へ回転する駆動装置35、駆動装置35の回転に伴ってパルス信号を出力するパルス発信装置36(例えばエンコーダ装置)、駆動装置35の負荷値を検出する負荷検出部37、駆動装置35を制御して開閉体10を開閉動作させる制御部38等を具備している。
【0020】
収納部31は、下部側に開閉体10を出没させるための開口部を形成した略箱状を呈し、前記開口部の縁部分が、全開時における開閉体10の閉鎖方向端部(詳細には座板部材12の開閉体厚さ方向の縁)を当接させるためのまぐさ部(図示せず)となっている。
なお、この収納部31は、図示例によれば巻取軸32や駆動装置35等の内部構造を隠蔽する略箱状に形成されているが、他例としては、前記内部構造を露出したタイプとすることも可能である。
【0021】
巻取軸32は、開閉体10の幅方向へわたる筒状もしくは籠状等に構成され、収納部31に対し回動自在に支持されている。
【0022】
また、駆動装置35は、正逆双方へ回転可能な交流又は直流の回転式電動機を具備してなり、その出力軸の回転を、動力伝達手段33を介して巻取軸32へ伝達している。
【0023】
また、パルス発信装置36は、駆動装置35の出力軸の回転に伴ってパルス信号を出力する所謂エンコーダ装置である。
このパルス発信装置36から出力されるパルス信号の数は、後述する制御部38内の積算手段によって積算され、その積算値は、開閉体10の開閉方向の位置を示す開閉体位置変数として図示しない記憶装置に記憶される。
より具体的に説明すれば、例えば、開閉体10が閉鎖動作した際に、前記開閉体位置変数に対しパルス発信装置36のパルス信号の数(パルス数)が加算され、開閉体10が開放動作した際には、同開閉体位置変数に対しパルス発信装置36のパルス数が減算される。
【0024】
すなわち、開閉体10が閉鎖動作すれば、その閉鎖動作量に応じて前記開閉体位置変数が増加し、開閉体10が開放動作すれば、その開放動作量に応じて前記開閉体位置変数が減少するようになっている。
なお、前記とは逆に、開閉体10の閉鎖動作に伴って開閉体位置変数が減少し、開閉体10の開放動作に伴って開閉体位置変数が増加する構成とすることも可能である。
【0025】
また、負荷検出部37は、駆動装置35の動作中に、該駆動装置35の負荷値を検出する。
より具体的に説明すれば、負荷検出部37は、駆動装置35の負荷値を、電流値もしくは電圧値として検出する装置であり、その負荷値の大きさに応じた電気信号を制御部38へ出力する。
この負荷検出部37により検出される負荷値は、開放動作中の開閉体10が座板部材12を収納部31のまぐさ部(図示せず)に当接させて全開状態となったことを検知するため等に用いられる。
【0026】
また、制御部38は、前記パルス信号の積算値(開閉体位置変数)や、負荷検出部37、図示しない操作部(操作BOXや、リモコン、操作信号を発するコンピュータ、携帯端末等)などから入力される電気信号を、プログラムに基づいて演算処理し、その処理結果に応じて、駆動装置35を正転や逆転、停止等、制御する。
また、同制御部38は、パルス発信装置36の発したパルス信号を積算し、その積算値を図示しない記憶装置の所定の記憶領域に記憶する積算手段としても機能する。
なお、この制御部38は、回路構成や設定値等を現場状況等に応じて容易に変更可能なように、例えばマイコンやプログラマブルコントローラー等に用いたプログラムドロジック回路による構成とするのが好ましいが、リレー回路やその他の電子回路を用いたワイヤードロジック回路とすることも可能である。
【0027】
次に、開閉装置1の制御動作上の特徴を、図4及び図5に示すフローチャート及び図7に示すタイムチャートに基づいて詳細に説明する。
図4及び図5に示すフローチャートは、開閉装置1の通常動作前に初期設定操作が行われた場合の動作を示している。この動作は、後の通常動作において、開閉体10を全閉位置で停止するための閾値等を設定するための動作であり、例えば、操作者による初期化操作が行われたことや、電源投入後の所定時間内に操作者によって特定の操作(例えば開放操作等)が行われたことを条件に開始される動作とすればよい。
【0028】
先ず、制御部38は、図示しない操作部(操作BOXや、リモコン、操作信号を発するコンピュータ、携帯端末等)から開閉体10を開放動作させるための開放指令が入力されるのを待ち(ステップ1)、その開放指令の入力に応じて開閉体10を開放動作する(ステップ2)。
なお、他例としては、これらステップ1及びステップ2を、前記開放指令がなくても、電源投入後の所定時間内に自動的に実行するようにしてもよい。
【0029】
次に制御部38は、負荷検出部37により測定される負荷値が全開負荷閾値以上となるのを待ち(ステップ3)、前記全開負荷閾値以上となった場合には、次のステップ4で、駆動装置35の動作を停止して、開閉体10の開放動作を停止する。
前記全開負荷閾値は、開閉体10の閉鎖方向端部における座板部材12の開閉体厚さ方向の縁部分が、収納部31のまぐさ部(図示せず)に当接して、駆動装置35の負荷値が急上昇した際に、その負荷値の急上昇があったことを判断するための閾値であり、予め実験的または設計的に設定されている。
【0030】
次のステップ5では、図示しない記憶装置に記憶された上記開閉体位置変数が、開閉体10の全開状態を示す基準値として0の値にリセットされる。
なお、この全開状態を示す基準値は適宜所定の値を定めればよく、他例としては、この基準値を0以外の数値としてもよい。
【0031】
そして、制御部38は、操作部(操作BOXや、リモコン、操作信号を発するコンピュータ、携帯端末等)から開閉体10を閉鎖動作させるための閉鎖指令が入力されるのを待ち(ステップ6)、その閉鎖指令の入力に応じて開閉体10の閉鎖動作を開始する(ステップ7)。図7に示すタイムチャートにより説明すれば、前記ステップ6に対応するa時点から閉鎖動作を開始する。
なお、他例としては、これらステップ6及びステップ7を、前記閉鎖指令がなくても、上記ステップ5の経過後に、自動的に実行するようにしてもよい。
【0032】
そして、制御部38は、開閉体10の閉鎖動作中、小窓全閉着座位置設定操作があるのを待ち(ステップ8)、この小窓全閉着座位置設定操作があった場合には、駆動装置35の動作を停止することで開閉体10の閉鎖動作を停止する(ステップ9)。
前記小窓全閉着座位置設定操作とは、閉鎖動作中の開閉体10が小窓全閉着座位置となった際に、操作者の目視判断により行われる特別な操作である。この操作方法は、当該開閉装置1の説明書等によって規定されている。
この小窓全閉着座位置設定操作の一例としては、例えば、開放スイッチ、閉鎖スイッチ、停止スイッチの3つの同時操作等とすればよく、更に他例としては、通常動作時と同じ操作で停止(一度で好ましい位置に停止できなかった場合は再度開閉動作して停止させ直してもよい)した後に、前述した3つのスイッチの同時操作が行われるようにしてもよい。
【0033】
次に、制御部38は、前記ステップ9の停止時点での開閉体位置変数を、小窓全閉着座位置判断用パルス値として、図示しない記憶装置の記憶領域に記憶する(ステップ10)。
前記小窓全閉着座位置判断用パルス値とは、開閉体10が小窓全閉着座位置となったことを判断するための閾値として用いられる値である。
【0034】
なお、前記ステップ7〜ステップ9までの閉鎖動作中、開閉体10が小窓全開着座位置(図1(a)の状態)を通過するため、小窓全開着座位置感知手段40は、OFFの状態になる(図3参照)。
より詳細に説明すれば、図7に示すように、開閉体10の閉鎖動作中、開閉体10が小窓全開着座位置(b時点)を通過する際に、小窓全開着座位置感知手段40の接点がOFF状態に変化し、以降のステップ9に対応するc時点においても、前記OFF状態が維持される。
【0035】
次に、ステップ11では、全閉位置確認指令の入力待ち状態となる。この全閉位置確認指令とは、開閉体10を閉鎖動作させた際に小窓11a11の全閉した適正な位置(小窓全閉着座位置)で停止するか否かを確認するための指令であり、例えば、図7に示す一例では、開閉体10が小窓全閉着座位置にある際に閉鎖スイッチをONにする操作が行われる。
なお、前記全閉位置確認指令の他例としては、開放スイッチと閉鎖スイッチを同時にONにする操作や、その他の操作としてもよい。
この後、ステップ12では、開閉体10の開放動作を開始する(図7によればd時点)。
そして、前記開放動作開始と略同時に、パルス発信装置36によるパルス値の積算を開始する(ステップ13)。このパルス値の積算について詳細に説明すれば、開閉体10が小窓全閉着座位置にある場合に記憶されている開閉体位置変数を基準にして、その基準値からのパルス数の変化量をカウントするようにしている。
【0036】
次に、ステップ14では、小窓全開着座位置感知手段の接点がOFFからONに変化したか否かが判断され、変化した場合には、ステップ15aへ処理が進められ、そうでなければステップ15bへ処理を移行する。
すなわち、このステップ14によれば、小窓全閉着座位置から開放動作を開始した開閉体10が、図7に示すように、小窓全開着座位置の時点eを経過したか否かが判断され、その判断に応じた処理が行われる。
【0037】
ステップ15aでは開閉体10の開放動作が停止され、更にステップ16aでは、小窓全閉着座位置から小窓全開着座位置までのパルス積算値が、閉鎖動作制限用閾値として記憶される。
すなわち、開閉体10は、図7に示すように、小窓全開着座位置になったe時点を若干過ぎた状態で停止し、略d時点の開閉体位置変数と略e時点の開閉体位置変数との差の絶対値が、閉鎖動作制限用閾値として記憶される。
【0038】
次にステップ17aでは、開閉体10の閉鎖動作が開始され、その閉鎖動作開始と略同時に、ステップ18aによるパルスの積算も開始される。この閉鎖動作中、小窓全開着座位置感知手段40の接点は、開閉体10が小窓全開着座位置(図7によればf時点)を過ぎる際にONからOFFに変化する。
前記ステップ18aのパルス積算は、開閉体10がほぼ小窓全開着座位置(図7によればf時点)にある場合に記憶されている開閉体位置変数を基準にして、その基準値からのパルス数がカウントされる。
【0039】
そして、ステップ19aでは、小窓全開着座位置から小窓全閉着座位置までのパルス積算値が上記閉鎖動作制限用閾値以上となったか否かを判断し、閉鎖動作制限用閾値以上となった場合には次のステップ20aで開閉体10の閉鎖動作を停止し、そうでなければ該ステップ19aによる処理および開閉体10の閉鎖動作を継続する。
より具体的に説明すれば、ステップ19aでは、図7における略f時点から略g時点までのパルス積算値が、上記ステップ16aで記憶された閉鎖動作制限用閾値以上となったか否かが判断され、その判断に応じた処理が行われる。
【0040】
次に、ステップ20aでは開閉体10の閉鎖動作を停止し、更にステップ21aでは、
開閉体10の開閉方向の位置を示す開閉体位置変数として、上記ステップ10で記憶された小窓全閉着座位置判断用パルス値が記憶される。
【0041】
したがって、仮に、小窓全閉着座位置判断用パルス値を設定した後であって全閉位置確認動作をする前に(図7によればc時点とd時点の間に)、停電及び電源復帰があったとしても、その後の全閉位置確認動作で、開閉体10の閉鎖動作が適正な小窓全閉着座位置を超えても停止しないようなことを防ぐことができる。その上、開閉体10の閉鎖動作が小窓全閉着座位置で停止した時点で、前記開閉体位置変数を実際の開閉位置を示す値(前記小窓全閉着座位置判断用パルス値)に更新することができる。
【0042】
また、ステップ15bでは、小窓全閉着座位置から積算されたパルス積算値が、予め設定された開放動作制限用閾値以上となったか否かを判断し、開放動作制限用閾値以上となった場合には次のステップ16bへ処理を進め、そうでなければ前記ステップ14へ処理を戻す。
前記開放動作制限用閾値は、例えば、開閉体10が小窓全閉着座位置から小窓全開着座位置まで開放動作した場合のパルス積算値と、略同等の値又は該値よりも若干大きい値に設定される。
そして、ステップ16bでは、開閉体10の開放動作を停止し、次のステップ17bへ処理を進める。
次のステップ17bでは、異常警報を発し、当該初期設定動作フローを終了する。
【0043】
すなわち、前記ステップ14,15b〜17bによれば、全閉位置から開放動作した開閉体10が小窓全開着座位置(図7のe点)を通過せず、且つその開放動作に伴うパルス積算値が前記開放動作制限用閾値以上となった場合には、例えば、ステップ12以降(図7のd点以降)に停電が発生し、その停電中に開閉体10が手動でe点以上まで持ち上げ開放操作される等、異常が発生したものと判断し、開閉体10の開放動作を停止するとともに異常警報を発して、初期設定動作フローを終了する。したがって、操作者は、初期設定動作をやり直すことを促されることになる。
【0044】
次に、通常の閉鎖動作時の制御の一例について、図6に示すフローチャートおよび図7に示すタイムチャートに基づき詳細に説明する。
当該開閉装置1の通常の使用状態において、制御部38は、図示しない操作スイッチからの信号等による閉鎖指令を待ち、閉鎖指令があると(ステップ31)、開閉体10を一旦開放動作させる(ステップ32)。なお、図示を省略するが、前記閉鎖指令がない場合に、図示しない開放スイッチの操作に基づく開放指令により開閉体10を開放させる制御動作も可能である。
【0045】
次に、制御部38は、小窓全開着座位置感知手段40の接点がOFFからONに変化したか否かを判断し(ステップ33)、ONに変化した場合には、次のステップ34aで開閉体10の開放動作を停止し、そうでなければステップ34bへ処理を移行する。
更に、制御部38は、開閉体10の閉鎖動作を開始し(ステップ35a)、その閉鎖動作と略同時にパルス発信装置36のパルスの積算も開始する(ステップ36a)。
【0046】
次に、ステップ37aでは、前記ステップ35aの時点(換言すれば略小窓全開着座位置の時点)から積算されたパルス積算値が、前記閉鎖動作制限用閾値(図5参照)以上となるのを待ち、前記閉鎖動作制限用閾値以上となった場合にはステップ38aで開閉体10の閉鎖動作を停止する。
そして、ステップ39aにより、開閉体10の開閉方向の位置を示す開閉体位置変数が、上述した初期設定動作で記憶された小窓全閉着座位置判断用パルス値(図4及び図5参照)に更新される。
【0047】
一方、ステップ34bでは、前記ステップ32で開放動作を開始した時点からのパルス積算値が、予め設定された開放動作制限用閾値以上となったか否かが判断され、開放動作制限用閾値以上となった場合には次のステップ35bで開閉体10の開放動作を停止し、そうでなければステップ35cへ処理を進める。
より具体的に説明すれば、制御部38は、前記ステップ32時点の開閉体位置変数と、前記ステップ34b時点の開閉体位置変数との差の絶対値が、前記開放動作制限用閾値となったか否かを判断する。
前記開放動作制限用閾値は、上記ステップ15bで用いた閾値であり、上述したように、開閉体10が小窓全閉着座位置から小窓全開着座位置まで開放動作した場合のパルス積算値と、略同等の値又は該値よりも若干大きい値に設定される。
【0048】
すなわち、上記ステップ33及びステップ34bによれば、開閉体10は、小窓全開着座位置となった場合、あるいは開放動作量が前記開放動作制限用閾値となった場合に、開放動作を停止する。
また、開閉体10の開放動作量が前記開放動作制限用閾値となる前に、開閉体10が全開位置となった場合には、後述するステップ35cによる処理が実行される。
【0049】
そして、次のステップ36bでは、開閉体10の閉鎖動作が開始される。
更に、ステップ37bでは、開閉体10の閉鎖動作中に、小窓全開着座位置感知手段40の接点がONからOFFに変化したか否かを判断し、OFFとなった場合には、その時点からパルス積算を開始し(ステップ38b)、前記ステップ37aへ処理を移行する。
したがって、前記ステップ38bの後、ステップ37a以降では、小窓全開着座位置感知手段40の接点がONからOFFに変化した時点から積算されたパルス積算値が、上記閉鎖動作制限用閾値(図5参照)以上となった場合に、開閉体10の閉鎖動作を停止し(ステップ38a)、開閉体位置変数を小窓閉鎖着座位置判断用パルス値に更新する(ステップ39a)。
【0050】
また、ステップ35cでは、負荷検出部37により測定される負荷値が全開負荷閾値以上か否かを判断し(すなわち、開閉体10が全開位置まで開放したか否かを判断し)、負荷値が全開負荷閾値以上であれば上述したステップ35bへ処理を移行し、そうでなければ上記ステップ33へ処理を戻す。
すなわち、このステップ35cは、開閉体10の開放動作量が前記開放動作制限用閾値となる前に、開閉体10が全開位置となった場合に、上述したステップ35b以降へ処理を移行する。
【0051】
以上のように説明した図6のフローチャートによれば、例えば、図7の右半部のタイムチャートに示すように、停電による電源OFF中に、開閉体10が、小窓全閉着座位置から小窓全開着座位置までの範囲内(図7のh時点からi時点まで)で手動開放された場合、その範囲内では小窓全開着座位置感知手段40はOFF状態に維持されるため、閉鎖指令があった際(図7によればj時点)に、上記ステップ31〜32により、開閉体10が一旦開放動作する。
そして、小窓全開着座位置感知手段40の接点状態がOFFからONに変化した時点(図7によればk時点)で、開閉体10の開放動作が停止し(ステップ34a)、開閉体10が自動的に閉鎖動作を開始する(ステップ35a、図7によればl時点)。
開閉体10の閉鎖動作は、小窓全開着座位置感知手段40がOFFからONに変化した時点から積算されたパルス積算値が閉鎖動作制限用閾値となった時点で停止する(図7によればm時点)。
【0052】
また、タイムチャートによる説明を省略するが、ステップ31で閉鎖指令があった際の開閉体10の位置が、小窓全開着座位置よりも開放方向側であった場合には、上記ステップ34b以降のフローが実行される。すなわち、閉鎖指令の後、開閉体10は、若干開放動作した後に停止し(ステップ32,33,34b,(35c),35b)、閉鎖動作し(ステップ36b)、略小窓全閉着座位置となった際に停止し(ステップ37b,38b,37a,38a)、開閉体位置変数が小窓閉鎖着座位置判断用パルス値に更新される(ステップ39a)。
【0053】
よって、上記開閉装置1によれば、停電の発生等により閉鎖動作中の開閉体10が正規の小窓全閉着座位置で停止しないようなことを防げる上、開閉体10が小窓全閉着座位置で停止した際に、開閉体位置を認識するための開閉体位置変数を、実際の開閉体位置を示す値に更新することができる。
【0054】
なお、図示例のフローチャートによれば、停止指令があった場合の動作を省略しているが、上述した何れのステップの実行中であっても、停止指令による開閉体10の動作停止が可能である。
また、開閉体10の動作中に図示しない障害物感知装置による感知信号があった際にも、上記処理フローに割り込んで、開閉体10の動作を停止する等、所定の制御を行うことが可能である。
また、図示例のフローチャートによれば、開放指令があった場合の動作を省略しているが、開放指令があった場合には、開閉体10の通常の開放動作が可能であり、その開放動作は、開閉体10が全開した際に負荷検出部37によって検出される負荷値が所定の全開負荷閾値を超えたことを条件に停止する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明に係わる開閉装置の一例を示す模式図であり、(a)は小窓を開放して開閉体が略全閉している状態を示し、(b)は同小窓を閉鎖して開閉体が略全閉している状態を示す。
【図2】複数のスラットを接続した状態の縦断面図であり、(a)は小窓を開放した状態を示し、(b)は同小窓を閉鎖した状態を示す。
【図3】小窓全開着座位置感知手段の動作を示す表である。
【図4】初期設定動作の制御例を示すフローチャートである。
【図5】初期設定動作の制御例を示すフローチャートであり、図4のフローチャートに続く部分を示す。
【図6】通常閉鎖動作の制御例を示すフローチャートである。
【図7】同開閉装置における動作の一例を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
【0056】
1:開閉装置 10:開閉体
11a11:小窓 20:ガイドレール
30:巻取装置 35:駆動装置
36:パルス発信装置 37:負荷検出部
38:制御部 40:小窓全開着座位置感知手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小窓を有する開閉体を収納部から繰り出して閉鎖動作し、該開閉体の閉鎖方向端部を着座対象部位に当接させて押圧した際の押圧力により前記小窓を開放状態から閉鎖状態にする開閉装置であって、前記小窓を略全開した状態で前記開閉体の閉鎖方向端部が前記着座対象部位に接触又は近接した小窓全開着座位置と、前記小窓を略全閉した状態で前記開閉体の閉鎖方向端部が前記着座対象部位に接触した小窓全閉着座位置とを有するようにした開閉装置において、
前記開閉体の開閉動作に伴ってパルス信号を発するパルス発信装置と、
前記パルス発信装置により発信される前記パルス信号を積算する積算手段と、
前記開閉体が前記小窓全開着座位置を開放方向に通過した際に出力信号を変化させる小窓全開着座位置感知手段と、
前記開閉体の開閉動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記小窓全閉着座位置から前記小窓全開着座位置までの前記パルス信号の積算値を、閉鎖動作制限用閾値として予め記憶し、
同制御部は、前記開閉体の開放動作中に前記小窓全開着座位置感知手段の出力信号の変化があったことを条件に、前記開閉体を閉鎖動作させ、その閉鎖動作中における前記パルス信号の積算値が前記閉鎖動作制限用閾値となったことを条件に、前記閉鎖動作を停止することを特徴とする開閉装置。
【請求項2】
前記パルス信号の積算値であって前記開閉体の開閉方向の位置を示す開閉体位置変数を記憶した開閉装置であって、
前記閉鎖動作の停止中に、前記開閉体位置変数を、前記開閉体が前記小窓全閉着座位置にあることを示す値であって予め設定された小窓全閉着座位置判断用パルス値に、更新するようにしたことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
【請求項3】
前記閉鎖動作制限用閾値は、予め定められた初期設定操作により、前記開閉体を小窓全閉着座位置から小窓全開着座位置まで開放動作させ、その開放動作中における前記パルス信号の積算値を記憶した値であることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−116681(P2010−116681A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−288782(P2008−288782)
【出願日】平成20年11月11日(2008.11.11)
【出願人】(000239714)文化シヤッター株式会社 (657)
【Fターム(参考)】