説明

雲台装置および雲台撮像システム

【課題】 特に可搬型の雲台装置に最適で、水平面に対して傾いて設置しても、パン・チルト操作に対する画像の移動方向に違和感を与えない操作形態を実現する雲台装置および撮像システムを提供する。
【解決手段】 傾き検出手段を有する傾き検出部によって検出した水平に対する雲台装置の傾きに応じて、制御部が所定の条件式を満たすように算出したパン・チルト駆動量だけパン・チルト駆動部を連動制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雲台装置に関し、特に、雲台装置に搭載されて撮影を行う雲台撮像システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、水平面に対して傾いて設置しても、画像の傾きを補正する雲台装置若しくは撮像装置は多く提案されている。
【0003】
特許文献1〜2には、撮像装置または撮像素子を光軸回りに回転させて、画像の傾きを補正する雲台装置及び撮像装置が提案されている。
【0004】
特許文献3には、真下方向を検知する真下方向検知手段を有し、パン駆動に対する画像の傾きを、撮像装置または撮像素子を光軸回りに回転、若しくは画像処理による画像回転によって補正する天井設置型の監視用カメラ装置が提案されている。
【0005】
特許文献4には、撮像装置または撮像素子を光軸回りに回転、若しくは画像処理による画像回転によって、パン駆動に対する画像の傾きを所定の角度に保持する撮像装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−114503号公報
【特許文献2】特開2003−140222号公報
【特許文献3】特開2001−24916号公報
【特許文献4】特開2007−89042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1〜2には、撮像装置または撮像素子を光軸回りに回転させて、画像の傾きを補正する開示があるだけである。
【0008】
特許文献3〜4には、パン駆動に対する画像の傾きを、撮像装置または撮像素子を光軸回りに回転、若しくは画像処理による画像回転によって、所定の角度に保持する天井設置型の撮像装置の開示があるだけである。
【0009】
そこで本発明の例示的な目的は、特に可搬型の雲台装置に最適で、水平面に対して傾いて設置しても、パン・チルト操作に対する画像の移動方向に違和感を与えない操作形態を実現する雲台装置および雲台撮像システムを提供することを目的とすることにある。
【0010】
撮像装置、若しくは撮像部は水平に対して傾いた位置に設置されると、パンまたはチルト駆動に対して、操作方向と画像の移動方向にズレが生じるという問題が生じてしまう。このパン・チルト操作方向と画像の移動方向のズレを、操作者にとって違和感のあるパン・チルト操作形態と定義する。この操作方向と画像の移動方向にズレが生じるという問題を、図3と図4を下に説明する。
【0011】
図3は雲台装置130の設置状態とパン及びチルト駆動可能範囲を表している。雲台装置130を水平に対する最大傾き角度θとなる場所に設置したとする。パン駆動可能範囲をαmin.〜αmax.、チルト駆動可能範囲をβmin.〜βmaxとする。パン90°毎に物体A〜Dが位置する。図4は撮像装置で撮像された物体A〜Dの画像を表している。パン・チルト操作方向とパン・チルト駆動方向に、最大傾き角度θとパン位置αとに応じたズレが生じる。したがって、図4においてパン・チルト操作に対する物体A〜Dの画像の移動方向から分かるように、パン・チルト操作方向と画像の移動方向にズレが生じるため、操作者にとって違和感のあるパン・チルト操作形態になってしまう。そこで、傾き検出手段を有する傾き検出部によって検出した水平に対する雲台装置の傾きに応じて、パン・チルト操作方向と画像の移動方向が一致するように、制御部が算出したパン・チルト駆動量だけパン・チルト駆動部を連動制御する。これにより、パン・チルト操作方向と画像の移動方向が一致する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
レンズ装置と、前記レンズ装置に接続される撮像装置とを搭載し、パン及びチルトの操作指示に対応して、パン及びチルトを駆動する雲台装置であって、前記雲台装置の設置状態の水平基準に対する傾きを検出する傾き検出手段と、前記パン及びチルトの指令指示を、水平基準に対する指令指示として、パン及びチルトを制御する制御手段とを有したことを特徴とする雲台装置。
【0013】
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付の図面を参照して説明される好ましい実施例等によって明らかにされるであろう。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、水平面に対して傾いて設置しても、パン・チルト操作に対する画像の移動方向に違和感を与えない雲台装置および雲台撮像システムを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る雲台装置の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る雲台装置の操作装置の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る雲台装置の設置状態を表す平面図と側面図である。
【図4】撮像装置によって撮影された画像を表す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る雲台装置の設置状態を表す平面図と側面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る撮像システムの構成を表すブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施形態の動作を表すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る雲台装置の斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る雲台装置の設置状態を表す平面図と側面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る撮像システムの構成を表すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施形態の動作を表すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る雲台装置の設置状態を表す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0018】
図6に示すように、本実施形態にかかる撮像システム100は、撮像装置111と雲台130とを備える。撮像装置111は、例えばレンズ部110と撮像部112とを備える。撮像部112は少なくとも撮像素子113を備える。レンズ部110はズーム部とフォーカス部を備えていてもよい。レンズ部110を介して撮影された画像は、撮像部112の中の撮像素子113で結像し、雲台装置130に備えられているインターフェース部180を介してモニタ等で表示される。雲台装置130は、パン駆動部120とチルト駆動部121と傾き角度検出部142とパン位置検出部140とチルト位置検出部141と制御部170とインターフェース部180を備える。また、雲台装置130はインターフェース部180を介して、表示部151を搭載した操作装置150と接続されている。
【0019】
図1に示すように、雲台装置130は、例えば基盤台131と支持台132を有して構成され、レンズ部110と撮像部112から成る撮像装置111を支えるとともに、接続部154、傾き角度検出部142、パン駆動部120、チルト駆動部121とを備える。パン駆動部120は、撮像装置111と基盤台131と支持台132をY軸を中心にして、例えばDCモータ等を用いて回転駆動する機構を備える。チルト駆動部121は、撮像装置111をZ軸を中心にして、同様にDCモータ等を用いて回転駆動する機構を備える。また、パン駆動部120とチルト駆動部121には、それぞれパン位置検出部140、チルト位置検出部141が併設されている。Y軸回りのパン位置、Z軸回りのチルト位置をそれぞれα、βで表す。パン位置検出部140とチルト位置検出部141では、例えばエンコーダ等のセンサを用いてもよい。また、傾き角度検出部142には、例えば角度センサ等が備えられていて、雲台装置130の水平に対する最大傾き角度θを検出する。
【0020】
図2に示すように、操作装置150は表示部151と操作キー152と機能スイッチ153と接続部154を備える。表示部151は、レンズ部110を介して撮像部112で得られた画像情報や、レンズ部のズーム・フォーカス情報等をインターフェース部180と接続部154を介して表示する機構を備える。操作キー152は、インターフェース部180と接続部154を介してパン・チルト駆動部に対し、パン・チルト操作方向角速度(ωα´とωβ´)を指示する。また、操作キー152は、操作キーではなくジョイスティックやトラックボール等が用いられてもよい。パン・チルト駆動やズーム・フォーカス駆動等、操作キー152で駆動指示を出すことができる制御対象を、機能スイッチ153を切り替えることで替えることもできる。
【0021】
制御部170では、インターフェース部180からの情報を元にして例えばCPU等で数値演算をすることができる。さらに、制御部170は数値演算の結果を元にしてインターフェース部180を介して、パン・チルト駆動やレンズ部のズーム・フォーカス駆動に対して指示を与えることができる。
【0022】
インターフェース部180は、制御部から送られてきた信号を制御対象を駆動するための信号に変換して制御対象部に送る。また、制御対象部から送られてきた信号を制御部で制御するための信号に変換して制御部に送ることができる。
【0023】
図5に示すように、パン・チルトの駆動手段は、雲台装置130を水平に対する最大傾き角度θ、初期設置位置αoに対する最大傾き角度θとなる位置δなる位置に雲台装置130の初期設置位置αoで設置したとする。パン位置αのとき、パン操作の指示(パン操作方向角速度ωα´)に対して、
ωαp=Aωα´cos(θsin(δ−α)) (式1)
ωβp=−Aωα´sin(θsin(δ−α)) (式2)
となるように制御部170にてパン駆動角速度ωαpとチルト駆動角速度ωβpを算出する。ここで、Aは任意係数、αo=0°とする。パン駆動部とチルト駆動部をそれぞれ算出されたパン駆動角速度ωαp、チルト駆動角速度ωβpで連動して駆動すれば、パン操作方向と画像の移動方向が一致する。
【0024】
図5に示すように、パン・チルトの駆動手段は、雲台装置130を水平に対する最大傾き角度θ、初期設置位置αoに対する最大傾き角度θとなる位置δなる位置に雲台装置130の初期設置位置αoで設置したとする。パン位置αのとき、チルト操作の指示(チルト操作方向角速度ωβ´)に対して、
ωαt=Aωβ´sin(θsin(δ−α)) (式3)
ωβt=Aωβ´cos(θsin(δ−α)) (式4)
となるように制御部170にてパン駆動角速度ωαt、チルト駆動角速度ωβtを算出する。ここで、Aは任意係数、αo=0°とする。パン駆動部とチルト駆動部をそれぞれ算出されたパン駆動角速度ωαt、チルト駆動角速度ωβtで連動して駆動すれば、チルト操作方向と画像の移動方向が一致する。
【0025】
さらに、パン・チルトの駆動手段は、パン操作とチルト操作の指示(パン操作方向角速度ωα´とチルト操作方向角速度ωβ´)が同時にされた際には、式(1)から式(4)より、パン駆動とチルト駆動をそれぞれ
ωα=Aωαp +Aωαt
=Aωα´cos(θsin(δ−α)) + Aωβ´sin(θsin(δ−α)) (式5)
ωβ=Aωβp+Aωβt
=−Aωα´sin(θsin(δ−α)) + Aωβ´cos(θsin(δ−α)) (式6)
を満たすように制御部170にてパン駆動角速度ωα、チルト駆動角速度ωβを算出する。ここで、Aは任意係数、αo=0°とする。パン駆動部とチルト駆動部をそれぞれ算出されたパン駆動角速度ωα、チルト駆動角速度ωβで連動して駆動すれば、パン・チルト操作方向と画像の移動方向が一致する。
【0026】
このようにして、雲台装置の設置時に厳密な水平設置をせずとも、パン・チルト操作に対する画像の移動方向に違和感を与えなくすることができる。
【0027】
図7に基づいて、第1の実施形態の制御フローについて説明する。ステップS701で、操作装置150からパン・チルト操作指示情報(パン操作方向角速度ωα´、チルト操作方向角速度ωβ´)がインターフェース部180を介して制御部170に送られる。ステップS702で、傾き角度検出部142で検出された雲台装置130の水平に対する最大傾き角度θが、インターフェース部180を介して制御部170に送られる。ステップ703で、パン位置検出部140で検出されたパン位置αが、インターフェース部180を介して制御部170に送られる。ステップS704で、制御部170でωα´、ωβ´、θ、αを用いて、式(5)と式(6)を満たすパン駆動角速度ωαとチルト駆動角速度ωβが算出される。ステップS705で、インターフェース部180を介して算出されたパン駆動角速度ωαとチルト駆動角速度ωβが、それぞれパン駆動部120とチルト駆動部121に送られる。ステップS706で、パン駆動部120、チルト駆動部121がそれぞれパン駆動角速度ωα、チルト駆動角速度ωβで連動すれば、パン・チルト操作方向とディスプレー等に映し出される画像の移動方向が一致する。
【0028】
ステップS704において、制御部170にてωα´、ωβ´、θ、αを用いて、式(5)と式(6)でA=1として算出されたパン駆動角速度ωαとチルト駆動角速度ωβでパン駆動部120とチルト駆動部121を連動させることもできる。これにより、パン・チルト操作に対する画像の移動方向だけでなくパン・チルト駆動角速度も、雲台装置130を水平位置に設置した時と一致させることができる。
【0029】
また、雲台装置130は制御部170に、水平に対する傾きθから光軸回転駆動量若しくは画像回転量とパン駆動量とチルト駆動量を求める数値テーブルを有していてもよい。数値テーブルを使ってパン・チルト駆動量を求めることで、制御部170で行うステップS704での式(1)〜式(6)等の数値演算が必要なくなる。
【0030】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0031】
図10に第2の実施形態の撮像システム100の構成を示す。第2の実施形態においては、雲台装置130は撮像装置112を光軸を中心に回転させる光軸回転駆動部122、光軸回転駆動位置を検出する光軸回転位置検出部143、アラーム部144を備える。第1の実施形態と共通する構成装置に関しては第1の実施形態と同符号を使用し、ここでの詳細な説明は省略する。
【0032】
図8に第2の実施形態の撮像システム100の斜視図を示す。光軸回転駆動部122は、撮像装置111をX軸を中心にして、同様にDCモータ等を用いて回転駆動する機構を備えている。また、光軸回転駆動部122には、光軸回転位置検出部143が併設されている。光軸を中心とするX軸回りの光軸回転位置をγで表す。光軸回転位置検出部143では、例えばエンコーダ等のセンサを用いてもよい。第1の実施形態と共通する構成装置に関しては第1の実施形態と同符号を使用し、ここでの詳細な説明は省略する。
【0033】
図2の操作装置150付属の操作キー152は、インターフェース部180と接続部154を介してパン・チルト・光軸回転駆動若しくは画像回転部に対し、パン・チルト・光軸回転若しくは画像回転操作方向角速度(ωα´とωβ´とΔγ)を指示することもできる。パン・チルト・光軸回転駆動若しくは画像回転やズーム・フォーカス駆動等、操作キー152で駆動指示を出すことができる制御対象を、機能スイッチ153を切り替えることで替えることもできる。第1の実施形態と共通する構成装置に関しては第1の実施形態と同符号を使用し、ここでの詳細な説明は省略する。
【0034】
制御部170では、インターフェース部180からの情報を元にして例えばCPU等で数値演算をすることができる。さらに、制御部170は数値演算の結果を元にしてインターフェース部180を介して、パン・チルト・光軸回転駆動若しくは画像回転やレンズ部のズーム・フォーカス駆動に対して指示を与えることができる。
【0035】
図9は第2の実施形態の雲台装置130の設置状態を示す。第2の実施形態では、撮像装置111を光軸を中心とするX軸回りに光軸回転駆動をする。第1の実施形態と共通する構成装置に関しては第1の実施形態と同符号を使用し、ここでの詳細な説明は省略する。
【0036】
図11に基づいて、第2の実施形態の制御フローについて説明する。ステップS1101で、操作装置150からパン・チルト操作指示情報(パン操作方向角速度ωα´、チルト操作方向角速度ωβ´)がインターフェース部180を介して制御部170に送られる。ステップS1102で、傾き角度検出部142で検出された雲台装置130の水平に対する最大傾き角度θが、インターフェース部180を介して制御部170に送られる。ステップ1103で、パン位置検出部140で検出されたパン位置αと光軸回転位置検出部143で検出された光軸回転位置γが、インターフェース部180を介して制御部170に送られる。ステップS1104で、制御部170でωα´、ωβ´、θ、αを用いて、式(5)と式(6)を満たすパン駆動角速度ωαとチルト駆動角速度ωβが算出される。さらに、
Δγ=−θ (式7)
となるように、光軸回転駆動量Δγが算出される。ステップS1105で、制御部170で算出されたパン駆動角速度ωαとチルト駆動角速度ωβ、光軸回転駆動量Δγが、それぞれパン駆動部120とチルト駆動部121と光軸回転駆動部122にインターフェース部180を介して送られる。ステップS1106で、まず光軸回転駆動部122にて、撮像装置111をΔγだけ回転駆動する。次に、パン駆動部120、チルト駆動部121がそれぞれパン駆動角速度ωα、チルト駆動角速度ωβで連動する。こうして、水平設置時と画像の傾きが一致し、パン・チルト操作方向とディスプレー等に映し出される画像の移動方向も一致する。
【0037】
また、撮像部112内にある撮像素子113のみを光軸を中心にΔγだけ回転させても、上記と同様に画像の傾きを補正することができる。
【0038】
さらに、撮像部112にて撮影した画像を、画像処理的にΔγだけ回転させても上記と同様に画像の傾きを補正することができる。
【0039】
図12に示すように、チルト駆動可能範囲βmin.〜βmaxの雲台装置130を、水平面に対する最大傾き角度θの位置に設置したとする。撮影者は水平線基準のチルト位置βrにおいて、βr_min.〜βr_max.の範囲でチルト操作に対する画像を撮影したいとする。このとき雲台装置130の設置時に、傾き角度検出部142で検出された雲台装置130の水平に対する最大傾き角度θが
θ>|βmin.|−|βr_min.| 式(8)
若しくは
θ>|βmax.|−|βr_max.| 式(9)
を満たす場合には、アラーム部144から警告を発するようにしてもよい。式(8)若しくは式(9)を満たす場合、撮影者の所望の画像を撮影できなくなってしまう。したがって、雲台装置130の設置時に、設置者に警告で知らせる必要がある。
【符号の説明】
【0040】
100 撮像システム
110 レンズ部
111 撮像装置
112 撮像部
113 撮像素子
120 パン駆動部
121 チルト駆動部
122 光軸回転駆動部
130 雲台装置
131 基盤台
132 支持台
140 パン位置検出部
141 チルト位置検出部
142 傾き角度検出部
143 光軸回転位置検出部
144 アラーム部
150 操作装置
151 表示部
152 操作キー
153 機能スイッチ
154 接続部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズ装置と、
前記レンズ装置に接続される撮像装置とを搭載し、
パン及びチルトの操作指示に対応して、パン及びチルトを駆動する雲台装置であって、
前記雲台装置の設置状態の水平基準に対する傾きを検出する傾き検出手段と、
前記パン及びチルトの指令指示を、水平基準に対する指令指示として、パン及びチルトを制御する制御手段とを有したことを特徴とする雲台装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記傾き検出手段からの傾き値に係らず、前記パン及びチルトの指令指示を、水平基準でのパン及びチルト角速度と等しい指令指示として、パン及びチルトを制御することを特徴とする請求項1に記載の雲台装置。
【請求項3】
前記撮像装置を回転駆動する撮像装置回転駆動手段を有し、
前記制御手段は、前記傾き検出手段からの傾き値に応じて撮像装置の回転駆動を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の雲台装置。
【請求項4】
前記撮像装置に搭載されている撮像素子を回転駆動する撮像素子回転駆動手段を有し、
前記制御手段は、前記傾き検出手段からの傾き値に応じて撮像素子の回転駆動を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の雲台装置。
【請求項5】
前記撮像装置によって撮像された画像を光軸を中心に回転する画像回転手段を有し、
前記制御手段は、前記傾き検出手段からの傾き値に応じて画像の回転を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の雲台装置。
【請求項6】
前記雲台装置は、アラーム部を有し、
前記傾き検出手段からの傾き値が所定の角度を超えている場合に、アラーム部が警告を発することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の雲台装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−123033(P2012−123033A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−271198(P2010−271198)
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】