説明

電子写真立て、電子写真交換システム、電子写真交換方法およびプログラム

【課題】画像データを交換して見知らぬ写真を表示することのできる電子写真立て、電子写真交換システム、電子写真交換方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】画像表示を行う表示部14と、撮影を行う撮影手段21と、通信ネットワークに接続してデータ通信可能な通信手段24と、撮影手段により撮影を行わせるとともに、通信手段を介して外部から画像データの要求を受けた場合に、撮影により得られた画像データを送信する応答制御手段と、通信手段を介して他の電子写真立てにより撮影された画像データの要求を外部に発信するとともに、この要求に基づき画像データが送られてきた場合に、この画像データを受信して前記表示部に表示させる要求制御手段と、をそれぞれ備えた複数の電子写真立ての間で画像データを交換させて各々に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、デジタル画像を互いに交換して表示できる電子写真立て、電子写真交換システム、電子写真交換方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像データを書き込んだメモリカードを装着して、画像を写真のように表示する電子写真立て(デジタルフォトフレームとも呼ばれる)が普及している。
【0003】
また、本発明に関連する先行技術として、特許文献1には、通信機能を備え、サーバー装置に写真データをアップロードして保管したり、保管しておいた写真データをサーバー装置からダウンロードして表示したりできるデジタルフォトフレームについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−169734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電子写真立てに、離れた地で撮影された見知らぬ写真を表示できるようになると、非常に興趣性に富んだ機能になると考えられる。
【0006】
この発明の目的は、画像データを交換して見知らぬ写真を表示することのできる電子写真立て、電子写真交換システム、電子写真交換方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
画像表示を行う表示部と、
撮影を行う撮影手段と、
通信ネットワークに接続してデータ通信可能な通信手段と、
前記撮影手段により撮影を行わせるとともに、前記通信手段を介して外部から画像データの要求を受けた場合に、前記撮影により得られた画像データを送信する応答制御手段と、
前記通信手段を介して他の電子写真立てにより撮影された画像データの要求を外部に発信するとともに、この要求に基づき画像データが送られてきた場合に、この画像データを受信して前記表示部に表示させる要求制御手段と、
を備えていることを特徴とする電子写真立てである。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子写真立てにおいて、
自己の位置を表わす自己位置情報を取得する位置情報取得手段と、
要求する画像データの出所位置に関する出所情報を入力する入力手段と、
前記位置情報取得手段により取得された自己位置情報を前記通信手段を介して外部に発信する位置情報発信手段と、
を備え、
前記要求制御手段は、
前記入力手段により入力された前記出所情報に対応する地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立ての画像データを要求することを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の電子写真立てにおいて、
前記位置情報取得手段は、測位用の衛星から信号を受信して測位を行う衛星測位手段であることを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の電子写真立てにおいて、
前記入力手段により入力される前記出所情報は時差情報であり、
前記要求制御手段は、前記位置情報取得手段により取得された自己位置情報から前記時差情報の時差分離れている地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立ての画像データを要求することを特徴としている。
【0011】
請求項5記載の発明は、
複数の請求項1〜4の何れか一項に記載の電子写真立てと、
前記電子写真立てからの画像データの要求を受けて、他の電子写真立てへ画像データの要求を送るとともに、この要求に基づき当該他の電子写真立てから画像データが送られてきた場合に、この画像データを要求元の前記電子写真立てへ転送するサーバー装置と、
を備えていることを特徴とする電子写真交換システムである。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の電子写真交換システムにおいて、
前記サーバー装置は、
前記複数の電子写真立てから前記自己位置情報をそれぞれ受信した場合に当該複数の電子写真立てと前記自己位置情報とをそれぞれ対応づけてデータベースに登録する位置情報登録手段と、
前記電子写真立てから画像データの要求と前記出所情報とを受信した場合に、前記データベースに登録されている複数の電子写真立ての中から、受信した前記出所情報に対応する地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立てを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された電子写真立てに画像データの要求を送信するとともに、この要求に基づき送られてきた画像データを要求元の前記電子写真立てへ転送する画像データ転送手段と、
を備えていることを特徴としている。
【0013】
請求項7記載の発明は、
画像表示を行う表示部と、撮影を行う撮影手段と、通信ネットワークに接続してデータ通信可能な通信手段と、前記表示部、前記撮影手段および前記通信手段を制御する制御部とを備えた装置により、電子写真を交換して表示する電子写真交換方法であって、
前記制御部が、前記撮影手段により撮影を行わせるとともに、前記通信手段を介して外部から画像データの要求を受けた場合に、前記撮影により得られた画像データを前記通信手段を介して送信する応答制御ステップと、
前記制御部が、前記通信手段を介して他の装置により撮影された画像データの要求を外部に発信するとともに、この要求に基づき画像データが送られてきた場合に、この画像データを受信して前記表示部に表示させる要求制御ステップと、
を含むことを特徴としている。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の電子写真交換方法において、
さらに、自己の位置を表わす自己位置情報を取得する位置情報取得手段と、外部から情報を入力する入力手段とを備えた前記装置により、電子写真を交換して表示する請求項7記載の電子写真交換方法であって、
前記制御部が、前記位置情報取得手段により取得された自己位置情報を前記通信手段を介して外部に発信する位置情報発信ステップと、
前記制御部が、要求する画像データの出所位置に関する出所情報を前記入力手段を介して入力する出所情報入力ステップと、
を含み、
前記要求制御ステップは、
前記入力手段により入力された前記出所情報に対応する地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立ての画像データを要求することを特徴としている。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の電子写真交換方法において、
前記出所情報入力ステップにより入力される前記出所情報は時差情報であり、
前記要求制御ステップは、前記位置情報取得手段により取得された自己位置情報から前記時差情報の時差分離れている地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立ての画像データを要求することを特徴としている。
【0016】
請求項10記載の発明は、
画像表示を行う表示部と、撮影を行う撮影手段と、通信ネットワークに接続してデータ通信可能な通信手段とを制御するコンピュータに、
前記撮影手段により撮影を行わせるとともに、前記通信手段を介して外部から画像データの要求を受けた場合に、前記撮影により得られた画像データを前記通信手段を介して送信する応答制御機能と、
前記通信手段を介して他の装置により撮影された画像データの要求を外部に発信するとともに、この要求に基づき画像データが送られてきた場合に、この画像データを受信して前記表示部に表示させる要求制御機能と、
を実現させるプログラムである。
【0017】
請求項11記載の発明は、請求項10記載のプログラムにおいて、
さらに、自己の位置を表わす自己位置情報を取得する位置情報取得手段と、外部から情報を入力する入力手段とを制御する前記コンピュータに、
前記位置情報取得手段により取得された自己位置情報を前記通信手段を介して外部に発信する位置情報発信機能と、
要求する画像データの出所位置に関する出所情報を前記入力手段を介して入力する出所情報入力機能と、
を実現させ、
前記要求制御機能は、
前記入力手段により入力された前記出所情報に対応する地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立ての画像データを要求することを特徴としている。
【0018】
請求項12記載の発明は、請求項11記載のプログラムにおいて、
前記出所情報入力機能により入力される前記出所情報は時差情報であり、
前記要求制御機能は、前記位置情報取得手段により取得された自己位置情報から前記時差情報の時差分離れている地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立ての画像データを要求することを特徴としている。
【発明の効果】
【0019】
本発明に従うと、複数の装置間で画像データが適宜交換されて、この画像を各装置に表示させることができる。それにより、非常に興趣性の富んだ電子写真の表示機能を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態の電子写真立ておよび電子写真交換システムの構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態の電子写真立ての外観を示すもので、(a)はその正面側の斜視図、(b)は背面側の斜視図である。
【図3】実施形態の電子写真立ての最適な置き方の一例を示す図である。
【図4】電子写真立てのCPUにより実行される制御処理のフローチャートの第1部である。
【図5】同、制御処理のフローチャートの第2部である。
【図6】同、制御処理のフローチャートの第3部である。
【図7】同、制御処理のフローチャートの第4部である。
【図8】同、制御処理のフローチャートの第5部である。
【図9】同、制御処理のフローチャートの第6部である。
【図10】サーバーのCPUにより実行されるサーバー処理のフローチャートの第1部である。
【図11】同、サーバー処理のフローチャートの第2部である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態の電子写真立て1および電子写真交換システムの構成を示すブロック図、図2は、電子写真立て1の外観を示すブロック図である。
【0023】
この実施形態の電子写真交換システムは、電子写真立て1と、インターネットなどの通信ネットワーク30を介して複数の電子写真立て1と接続されるサーバー40とから構成される。
【0024】
電子写真立て1は、図1と図2に示すように、装置の全体を制御するCPU(中央演算処理装置)10と、外部から受信した画像データ11a,11bを保存するフラッシュメモリ等の内部メモリ11と、CPU10が実行する制御プログラムや制御データが格納されたROM(Read Only Memory)12と、CPU10に作業用のメモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)13と、画像の表示を行う液晶表示パネル14と、液晶表示パネル14の表示制御を行う表示制御部15と、外部から操作指令を入力するタッチパネル16およびキー入力部17と、操作指令の入力制御を行うキー入力制御部18を備えている。また、画像データ等が書き込まれて挿抜可能にされたメモリカード19と、メモリカード19のデータの読み書きを行うメモリカードインターフェース20と、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子および映像を結ぶレンズを用いて撮影を行って画像データを生成するカメラ部21と、GPS(全地球測位システム)衛星からの信号を受信するGPSアンテナ22と、GPS衛星の信号を復調して現在位置を算出するGPS制御部23と、インターネットなどの通信ネットワーク30と接続してデータ通信を行う通信制御部24と、各部に電源を供給する電源制御部25等を備えている。
【0025】
電子写真立て1の背部には、図2(b)に示すように、メモリカード19の挿抜部20aと、通信制御部24の通信ケーブルの接続コネクタ24a,24bと、カメラ部21のレンズ21a等が設けられている。
【0026】
図3には、電子写真立て1の最適な置き方の一例を表わした図を示す。
【0027】
電子写真立て1は、例えば、図3に示すように、窓辺などに置いて、画像が表示出力される液晶表示パネル14を室内の方に向け、カメラ部21のレンズ21aを室外の方に向けて使用される。
【0028】
ROM12には、カメラ部21で撮影した画像を写真のように表示出力したり、複数の電子写真立て1との間で画像データを交換してこの画像を写真のように表示したりする制御処理のプログラムが格納されている。このプログラムは、ROM12に格納するほか、例えば、データ読取装置を介してCPU10が読み取り可能な、例えば、光ディスク等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに格納しておくことが可能である。また、このようなプログラムをキャリアウェーブ(搬送波)を媒体として通信回線を介して電子写真立て1にダウンロードされる形態を適用することもできる。
【0029】
サーバー40は、CPU、制御プログラムやデータベース41が格納される記憶装置、ならびに、通信インターフェース等を備えた汎用コンピュータである。
【0030】
データベース41には、サーバー40に接続される複数の電子写真立て1の各識別情報と、各電子写真立て1から送られてくる自己の現在位置を表わす自己位置情報とが対応づけられて登録されるようになっている。
【0031】
[動作概要]
次に、上記構成の電子写真交換システムの動作について説明する。
【0032】
この電子写真立て1の動作モードには、自己で撮影した画像を表示する自己写真表示モードと、他の電子写真立て1で撮影された画像を表示する外部写真表示モードとがある。
【0033】
自己写真表示モードでは、電子写真立て1の自動的な制御によって、所定時間ごとにカメラ部21で撮影が行われ、この撮影により得られた画像が液晶表示パネル14に表示される。この自己写真表示モードにより、ユーザは、屋外の風景画像を写真のように表示して楽しむことができる。
【0034】
外部写真表示モードでは、ユーザがタッチパネル16やキー入力部17を操作して画像データを要求する地域(出所情報)を指定することで、電子写真立て1からサーバー40にこの地域にある電子写真立て1で撮影された画像データの要求が送られる。
【0035】
サーバー40では、この画像データの要求を受けたら、データベース41の中から該当地域の電子写真立て1を検索し、検索された電子写真立て1に画像データの要求を送信する。そして、この要求に基づき画像データが送られてきたら、サーバー40はこの画像データを要求元の電子写真立て1へ転送する。
【0036】
画像データの要求元の電子写真立て1は、画像データがサーバー40から転送されてきたら、これを受信して内部メモリ11に格納するとともに、この画像を液晶表示パネル14に表示させる。
【0037】
外部写真表示モードにおいて、画像データを要求する地域の指定方法は二種類ある。一つは、地域の位置を緯度と経度により入力する位置入力方法と、もう一つは、現在位置と時差とから地域を指定する時差入力方法である。時差入力方法の場合には、GPS制御部23により自己の位置が測位され、この自己の位置情報とユーザにより入力された時差情報とがサーバー40へ送信される。そして、サーバー40において位置情報と時差情報とから画像要求先の地域が算出される。
【0038】
このような外部写真表示モードにより、ユーザは、離れた地域の見知らぬ風景画像を写真のように表示して楽しむことができる。
【0039】
電子写真立て1は、上述した自己写真表示モードおよび外部写真表示モードの何れの場合にも、サーバー40から画像データの要求がないかコマンド受信の確認を行う。そして、画像データの要求があれば、カメラ部21により撮影を行って、この撮影により得られた画像データをサーバー40へ送信する。
【0040】
このようなコマンドの受信確認と画像データの送信の処理により、他の電子写真立て1から自己の地域の画像データの要求がなされた場合に、この他の電子写真立て1へ画像データの提供が実現される。
【0041】
[制御手順]
続いて、上記の電子写真立て1とサーバー40の動作についてフローチャートに従って詳細に説明する。
【0042】
図4〜図9には、電子写真立て1のCPU10により実行される制御処理のフローチャートを示す。
【0043】
この制御処理は、電子写真立て1の電源投入により開始される。制御処理が開始されると、先ず、CPU10は、各種フラグの値や変数の値を初期化するイニシャライズ処理を行う(ステップS1)。そして、モードフラグ“MF”の値に応じた分岐処理(ステップS2,S8,S17,S29,S41)に移行して、分岐に従った各処理を実行する。
【0044】
すなわち、“MF=0”であれば、図4の自己写真表示モードの処理および図9のサーバー40に対する応答処理を実行し、“MF=1”であれば、図5の外部写真表示モードにおける地域の指定方法をユーザに選択させる処理および図9のサーバー40に対する応答処理を実行し、“MF=2”であれば、図6のユーザに緯度経度の位置入力を行わせて外部から画像データを受け取る処理および図9のサーバー40に対する応答処理を行う。
【0045】
また、“MF=3”であれば、図7のユーザに時差入力を行わせて外部から画像データを受け取る処理および図9のサーバー40に対する応答処理を実行し、“MF=4”であれば、図8の外部から受信した画像を表示する処理および図9のサーバー40に対する応答処理を実行する。
【0046】
そして、上記のように各分岐に従った処理を実行したら、再び、ステップS2に戻って、モードフラグ“MF”に応じた分岐処理(ステップS2,S8,S17,S29,S41)およびこの分岐に従った各処理を繰り返す。
【0047】
詳細には、“MF=0”で、図4のステップS2の“YES”側へ移行すると、CPU10は、先ず、カメラ部21により撮影を行わせて画像データを取り込む(ステップS3)。続いて、この画像データを表示制御部15に出力して表示出力させる(ステップS4)。次に、キー入力制御部18にモード切替スイッチがオン操作されたかの確認を行い(ステップS5)、オン操作が有ればモードフラグ“MF”の値を“1”に変更し(ステップS6)、表示出力をクリアして(ステップS7)、図9のサーバー40に対する応答処理へ移行する。一方、オン操作が無ければ、そのまま図9の応答処理へ移行する。
【0048】
図9のサーバー40に対する応答処理へ移行したら、先ず、CPU10は、サーバー40から通信制御部24を介してコマンド受信がなされたか判別し(ステップS46)、コマンド受信が無ければ、そのまま上記の分岐処理(ステップS2)へ戻る。
【0049】
一方、ステップS46でコマンド受信が有ったと判別されたら、コマンド内容を判別し(ステップS47)、画像要求のコマンドであれば、カメラ部21により撮影を行わせて画像データを取得し(ステップS49)、この画像データをサーバー40へ送信する(ステップS50)。そして、ステップS2の分岐処理へ戻る。
【0050】
また、ステップS47の判別処理で、要求に応じた画像データが無いことを示す「なし」のコマンドであると判別されたら、液晶表示パネル14に「なし」の表示を行って(ステップS48)、ステップS2の分岐処理へ戻る。この「なし」の表示処理は、外部写真表示モードにおいて、サーバー40に地域を指定して画像データの要求を行った結果、この地域に他の電子写真立て1の登録がなく、要求された画像データが無い場合に、このことをユーザに示すための処理である。
【0051】
上記のステップJ2〜J7,J46〜J50の一連の処理は、ステップS5〜S7でモード切替されなければ繰り返し実行されて、自己写真表示モードの動作と、サーバー40からの画像要求に応答する処理とが実現される。なお、モード切替されずに上記一連の処理が繰り返し実行される場合には、ステップS3,S4の撮影と画像表示の処理は毎回実行されるのではなく、タイマー等の設定により所定時間(例えば5分〜30分など)ごとに実行されるように構成しても良い。
【0052】
モード切替が行われて“MF=1”となった場合には、図5のステップS8で“YES”側へ移行する。すると、先ず、CPU10は、ユーザに画像データの要求地域の指定方法を選択させる画面表示を行う(ステップS9)。そして、タッチパネル16を介して選択操作の入力があったか判別し(ステップS10)、無ければキー入力部17のモード切替スイッチのオン操作があったか判別する(ステップS14)。そして、このオン操作もなければステップS10に戻り、入力があるまでステップS10,S14のループ処理を繰り返す。
【0053】
上記のループ処理中に、時差入力の選択操作があれば、ステップS10で“時差”側へ進んで、モードフラグ“MF”の値を“3”に変更する(ステップS12)。一方、緯度と経度による位置入力の選択操作があれば、ステップS10で“位置”側へ進んで、モードフラグ“MF”の値を“2”に変更する(ステップS11)。そして、表示出力をクリアして(ステップS13)、図9のサーバー40に対する応答処理へ移行する。
【0054】
また、上記のループ処理中に、モード切替の操作があれば、ステップS14で“YES”側へ進んで、モードフラグ“MF”の値を“0”(自己写真表示モードの値)に変更する(ステップS15)。そして、表示出力をクリアして(ステップS16)、図9のサーバー40に対する応答処理へ移行する。
【0055】
続く、図9のサーバー40に対する応答処理は、上述した通りである。この応答処理を終えたら、再び、モードフラグ“MF”の値による分岐処理(ステップS2,S8,S17,S29,S41)に戻る。
【0056】
位置入力の選択操作が行われて、“MF=2”となった場合には、図6のステップS17で“YES”側へ移行する。すると、先ず、CPU10は、ユーザに緯度と経度とを入力させる画面の表示を行う(ステップS18)。そして、タッチパネル16を介して緯度経度の入力が行われたか判別し(ステップS19)、未だであれば、キー入力部17のモード切替スイッチのオン操作があったか判別する(ステップS26)。そして、このオン操作もなければステップS19に戻り、入力があるまでステップS19,S26のループ処理を繰り返す。
【0057】
上記のループ処理中に緯度と経度の入力が行われたら、ステップS19で“YES”側へ移行し、CPU10は、GPSアンテナ22とGPS制御部23を起動させて測位処理を実行させる(ステップS20)。そして、GPS制御部23から現在の自己の位置(現在位置と呼ぶ)の緯度と経度のデータを取得し(ステップS21)、この現在位置のデータとステップS19で入力された緯度および経度のデータをサーバー40に送信する(ステップS22)。
【0058】
上記ステップS22のデータ送信は、画像の要求、要求先の地域を表わす情報提示、および、自己の位置情報の登録を行うためのものである。すなわち、画像要求先の地域を表わす緯度および経度のデータ送信により、画像の要求と、要求先の地域の情報とが表わされる。また、現在位置のデータ送信により、自己の位置情報がサーバー40のデータベースに登録されて画像の要求が受け付けられるようになる。
【0059】
サーバー40へデータ送信を行ったら、続いて、サーバー40から送られてくるデータの受信処理を完了まで行う(ステップS23)。ここで、要求した画像データが有ればサーバー40から画像データが送られてくる。そして、受信完了となったら、表示出力をクリアし(ステップS24)、モードフラグ“MF”の値を“4”に変更する(ステップS25)。
【0060】
一方、ステップS19,S26のループ処理中に、モード切替スイッチのオン操作があれば、モードフラグ“MF”の値を“1”に変更し(ステップS27)、表示出力をクリアする(ステップS28)。
【0061】
その後、上述した図9のサーバー40に対する応答処理を実行し、再び、モードフラグ“MF”の値による分岐処理(ステップS2,S8,S17,S29,S41)に戻る。
【0062】
一方、ステップS10の選択処理で時差入力の選択操作が行われて“MF=3”となった場合には、図7のステップS29で“YES”側へ移行する。そして、先ず、CPU10は、ユーザに画像要求先の地域を指定する時差を入力させる画面の表示を行う(ステップS30)。次いで、タッチパネル16を介して時差の入力が行われたか判別し(ステップS31)、未だであれば、キー入力部17のモード切替スイッチのオン操作があったか判別する(ステップS38)。そして、このオン操作もなければステップS31に戻り、入力があるまでステップS31,S38のループ処理を繰り返す。
【0063】
上記のループ処理中に時差の入力が行われたら、ステップS31で“YES”側へ移行して、GPSアンテナ22とGPS制御部23とを起動させて測位処理を実行させる(ステップS32)。そして、GPS制御部23から現在の自己の位置(現在位置と呼ぶ)の緯度と経度のデータを取得し(ステップS33)、現在位置のデータとステップS31で入力された時差のデータをサーバー40に送信する(ステップS34)。
【0064】
上記ステップS34のデータ送信は、画像の要求、要求先の地域を表わす情報提示、および、自己の位置情報の登録を行うためのものである。すなわち、画像要求先の地域を表わす時差と現在位置のデータ送信により、画像の要求と、要求先の地域の情報とが表わされる。ここで、要求先の地域は、現在位置から時差分離れた地域として表わされる。また、現在位置のデータ送信により、自己の位置情報がサーバー40のデータベースに登録されて画像の要求が受け付けられるようになる。
【0065】
サーバー40へデータ送信を行ったら、続いて、サーバー40から送られてくるデータの受信処理を完了まで行う(ステップS35)。ここで、要求した画像データが有ればサーバー40から画像データが送られてくる。そして、受信完了となったら、表示出力をクリアし(ステップS36)、モードフラグ“MF”の値を“4”に変更する(ステップS37)。
【0066】
一方、ステップS31,S38のループ処理中に、モード切替スイッチのオン操作があれば、モードフラグ“MF”の値を“1”に変更し(ステップS39)、表示出力をクリアする(ステップS40)。
【0067】
その後、上述した図9のサーバー40に対する応答処理を実行し、再び、モードフラグ“MF”の値による分岐処理(ステップS2,S8,S17,S29,S41)に戻る。
【0068】
上記のステップS23〜S25(図6)、S35〜S37(図7)により、サーバー40からデータ受信を行って“MF=4”となった場合には、図8のステップS41で“YES”側へ移行する。すると、先ず、CPU10は、サーバー40より受信した画像データがあれば、この画像データを表示制御部15に送って液晶表示パネル14に表示出力させる(ステップS42)。
【0069】
次に、キー入力部17のモード切替スイッチがオン操作されたか確認し(ステップS43)、オン操作があれば、表示出力をクリアして(ステップS44)、モードフラグ“MF”の値を“0”に変更する(ステップS45)。その後、図9のサーバー40に対する応答処理へ移行する。一方、モード切替スイッチのオン操作が無ければ、そのまま図9のサーバー40に対する応答処理へ移行する。
【0070】
そして、上述の応答処理を実行したら、再び、モードフラグ“MF”の値による分岐処理(ステップS2,S8,S17,S29,S41)に戻る。
【0071】
上記の電子写真立て1の制御処理により、ユーザが自己写真表示モードを選択している間は、電子写真立て1が自ら撮影した画像の表示出力が行われる。一方、ユーザが外部写真表示モードに切り替えて、画像要求先の地域を指定する入力を行うことで、サーバー40にこの地域の画像データの要求がなされ、この要求に基づき画像データが送られてきたら、この画像データを受信して当該画像の表示出力が行われるようになっている。
【0072】
なお、上記のフローチャートでは、外部写真表示モードにおいて、ユーザが画像要求先の地域を指定した時点で画像の要求と画像データの受信とが行われ、その後、自己写真表示モードに切り替るまで、このとき受信した画像の表示が続けられるようになっているが、次のように変更しても良い。例えば、ユーザが画像要求先の地域を指定したら、所定時間ごと(例えば5分〜1時間毎)に、画像の要求および画像データの受信を行って、表示出力する画像が切り替えられていくように構成しても良い。また、この画像の要求が行われる時間間隔をユーザが選択可能なように構成しても良い。
【0073】
図10と図11には、サーバー40のCPUにより実行されるサーバー処理のフローチャートを示す。
【0074】
このサーバー処理が開始されると、先ず、サーバー40のCPUは、各地の電子写真立て1から信号受信があるか監視処理(ステップJ1)を繰り返し、受信があれば次に進む。
【0075】
受信があって、次に進んだら、CPUは、先ず、現在位置のデータを受信したか判別し(ステップJ2)、このデータでなければ、画像要求先の地域を表わす時差データを受信したか判別し(ステップJ6)、このデータでもなければ、画像要求先の地域を表わす位置データを受信したか判別し(ステップJ14)、このデータでもなければ、画像データを受信したか判別する(ステップJ17)。
【0076】
その結果、現在位置のデータを受信したと判別されたら、ステップJ2の“YES”側へ移行して、サーバー40のCPUは、受信データから現在位置の情報を取得して(ステップJ3)、データベース41に既に登録ずみであるか確認する(ステップJ4)。そして、未登録であれば、新たな現在位置の情報としてデータベース41に登録する(ステップJ5:位置情報登録手段)。この登録の際には、データ送信元の電子写真立て1を識別してデータ通信可能とする識別情報と対応づけて登録を行う。その後、ステップJ1に戻る。一方、既に登録済みであればそのままステップJ1に戻る。
【0077】
また、ステップJ1の信号受信で時差データを受信した場合には、ステップJ6でそれが判別されて、ステップJ6の“YES”側へ移行する。すると、CPUは、先ず、データベース41を検索して、データ送信元の電子写真立て1の現在位置の情報が受信済みか判別する(ステップJ7)。その結果、受信済みでなければ、画像要求には応じずにステップJ1に戻る。
【0078】
一方、現在位置の情報が受信済みであれば、この現在位置が含まれるタイムゾーンを検索し(ステップJ8)、このタイムゾーンから受信された時差だけ離れた画像要求先のタイムゾーンを算出する(ステップJ9)。そして、データベース41の中から、この画像要求先のタイムゾーンに含まれる位置情報を検索する(ステップJ10:検索手段)。そして、このタイムゾーンに含まれる位置情報の有無を判別し(ステップJ11)、位置情報が有れば、検索された位置情報に対応づけられた電子写真立て1へ画像要求コマンドを送信して(ステップJ12)、ステップJ1に戻る。一方、位置情報が無ければ、時差データを送信してきた電子写真立て1へ、要求された画像データが無いことを表わす「なし」のコマンドを送信して(ステップJ13)、ステップJ1に戻る。
【0079】
ステップJ10の検索処理で、画像要求先のタイムゾーンに含まれる位置情報がデータベース41から複数見つかった場合には、この中からランダムに1つの位置情報を抽出して、この位置情報に対応づけられた電子写真立て1へ、ステップJ12で画像要求コマンドを送信するようにする。
【0080】
なお、電子写真立て1において外部写真表示モードで同一の画像要求が所定時間ごとに繰り返し行われるように構成した場合には、画像要求先のタイムゾーンに含まれる複数の位置情報の中から、1つの位置情報を一端から他端へ適宜な間隔を開けて順に変化するように選択していき、この選択された位置情報の電子写真立て1へ画像要求コマンドを送信するようにしても良い。このように構成することで、電子写真立て1では、画像要求先の指定地域の写真を西側から東側へ或いはその逆へ徐々に変化させながら表示していくことができる。
【0081】
一方、ステップJ1の信号受信で画像要求先の地域を表わす緯度と経度の位置データを受信した場合には、ステップJ14でそれが判別されて、ステップJ14の“YES”側へ移行する。すると、CPUは、先ず、データベース41を検索して、データ送信元の電子写真立て1の現在位置の情報が受信済みであるか判別する(ステップJ15)。その結果、受信済みでなければ、画像要求には応じずにステップJ1に戻る。
【0082】
また、ステップJ15で受信済みと判別されたら、CPUは、データベース41の中から受信された画像要求先の位置と同一或いはこの位置から所定範囲に含まれる位置情報があるか検索する(ステップJ16:検索手段)。そして、ステップJ11に移行して位置情報の有無を判別し、有れば対応する電子写真立て1へ画像要求コマンドを送信し、無ければデータ送信元の電子写真立て1へ「なし」のコマンドを送信する(ステップJ13)。そして、ステップJ1に戻る。
【0083】
また、ステップJ1の信号受信で画像データを受信した場合には、ステップJ17でそれが判別されて、ステップJ17の“YES”側へ移行する。すると、CPUは、先に現在位置の情報と時差データ或いは位置データを送ってきた電子写真立て1へ、上記画像データを転送する(ステップJ18:画像データ転送手段)。そして、ステップJ1に戻る。
【0084】
このようなサーバー処理により、複数の電子写真立て1から各自の現在位置のデータを受信して各々の識別情報と対応づけてデータベース41へ登録したり、電子写真立て1から画像データの要求を受けて対応する他の電子写真立て1へ画像データの要求を出したり、要求に応じて送られてきた画像データを受信して要求元の電子写真立て1へ転送するといった各処理が実現されるようになっている。
【0085】
以上のように、この実施形態の電子写真立て1および電子写真交換システムによれば、複数の電子写真立て1の間で通信ネットワークを介して撮影により得られた画像データを交換して各々で写真のように表示することができる。この機能により、ユーザは見知らぬ風景画像を写真のように表示して楽しむことができるとともに、自己の自慢の風景画像を他のユーザに配信することができる。
【0086】
また、上記実施形態の電子写真立て1および電子写真交換システムによれば、各電子写真立て1が自己の現在位置のデータを送信して、画像データを交換可能な電子写真立て1の現在位置が登録されるとともに、ユーザが画像要求先の地域を指定して画像データの要求が行われるようになっている。従って、ユーザは、全国の中から所望の地域の風景画像を要求して表示することができる。この機能により、例えば、旅行の前に旅行先の風景画像を要求して表示することで、気候や服装など現地の種々の状況を確認することが可能となる。また、登山家やアースマラソン走者がこの電子写真立て1を装備している場合に、ユーザが余り行くことのできないめずらしい風景画像を受信して表示することも可能となる。
【0087】
また、電子写真立て1の自己の現在位置はGPSの測位により取得されるようになっているので、ユーザにより入力させる構成に比べて、正確で間違いのない現在位置の登録を行うことができる。
【0088】
また、画像要求先の地域を指定するのに、時差を入力して当該地域を指定する方法を選択できるので、この指定方法を選択することで、ユーザは容易に地域の指定を行うことができる。
【0089】
また、複数の電子写真立て1の間にサーバー40が介在して画像データの交換が行われるようになっているので、各電子写真立て1の通信処理の負荷の低減を図ることができ、各電子写真立て1のセキュリティ管理も容易に行うことができる。
【0090】
また、複数の電子写真立て1の現在位置のデータと識別情報とが対応づけられて登録されるデータベース41がサーバー40に設けられ、このデータベース41から画像要求先の地域にある電子写真立て1が検索されて、画像データの要求が行われるようになっているので、地域指定による画像データの交換を容易な制御で実現することができる。
【0091】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施形態では、カメラ部21が電子写真立て1の本体部に一体的に設けられている例を示したが、カメラ部を有線ケーブルや無線を介して本体部と接続される構成とし、画像表示が行われる本体部の設置位置とカメラ部による撮影位置とを離して設定できるように構成しても良い。
【0092】
また、上記実施の形態では、サーバー40を介して画像データの交換を行うシステム構成を例示したが、複数の電子写真立て1がそれぞれ直接的に画像データの要求を送ったり、この要求に応じて画像データを直接的に交換したり構成することもできる。
【0093】
また、上記実施の形態では、画像データの要求がなされた時点で撮影された画像データが交換される構成としたが、電子写真立て1の撮影により予め用意された画像データが要求に応じて交換される構成としても良い。
【0094】
また、上記実施の形態では、GPSの測位により電子写真立て1の現在位置のデータを取得する構成としたが、ユーザにより現在位置を入力させる構成としても良い。また、上記実施の形態では、電子写真立て1の自己の現在位置のデータがサーバー40に登録されることで、この電子写真立て1から画像データの要求が受け付けられる構成としているが、電子写真立て1から撮影により得られた画像データがサーバー40に送られて正常な画像と判断された場合に、この電子写真立て1から画像データの要求を受付可能とするように構成しても良い。また、交換される画像データはサーバー40に予め蓄積しておき、蓄積されている画像データの中から要求に応じた画像データを抽出して要求元に送るように構成しても良い。
【0095】
その他、実施形態で示した細部構成および細部方法は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0096】
1 電子写真立て
10 CPU(応答制御手段、要求制御手段、位置情報発信手段)
11 内部メモリ
12 ROM
13 RAM
14 液晶表示パネル(表示部)
15 表示制御部
16 タッチパネル(入力手段)
17 キー入力部(入力手段)
18 キー入力制御部
21 カメラ部(撮影手段)
21a レンズ
22 GPSアンテナ
23 GPS制御部(位置情報取得手段、衛星測位手段)
24 通信制御部(通信手段)
30 通信ネットワーク
40 サーバー
41 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示を行う表示部と、
撮影を行う撮影手段と、
通信ネットワークに接続してデータ通信可能な通信手段と、
前記撮影手段により撮影を行わせるとともに、前記通信手段を介して外部から画像データの要求を受けた場合に、前記撮影により得られた画像データを送信する応答制御手段と、
前記通信手段を介して他の電子写真立てにより撮影された画像データの要求を外部に発信するとともに、この要求に基づき画像データが送られてきた場合に、この画像データを受信して前記表示部に表示させる要求制御手段と、
を備えていることを特徴とする電子写真立て。
【請求項2】
自己の位置を表わす自己位置情報を取得する位置情報取得手段と、
要求する画像データの出所位置に関する出所情報を入力する入力手段と、
前記位置情報取得手段により取得された自己位置情報を前記通信手段を介して外部に発信する位置情報発信手段と、
を備え、
前記要求制御手段は、
前記入力手段により入力された前記出所情報に対応する地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立ての画像データを要求することを特徴とする請求項1記載の電子写真立て。
【請求項3】
前記位置情報取得手段は、測位用の衛星から信号を受信して測位を行う衛星測位手段であることを特徴とする請求項2記載の電子写真立て。
【請求項4】
前記入力手段により入力される前記出所情報は時差情報であり、
前記要求制御手段は、前記位置情報取得手段により取得された自己位置情報から前記時差情報の時差分離れている地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立ての画像データを要求することを特徴とする請求項2記載の電子写真立て。
【請求項5】
複数の請求項1〜4の何れか一項に記載の電子写真立てと、
前記電子写真立てからの画像データの要求を受けて、他の電子写真立てへ画像データの要求を送るとともに、この要求に基づき当該他の電子写真立てから画像データが送られてきた場合に、この画像データを要求元の前記電子写真立てへ転送するサーバー装置と、
を備えていることを特徴とする電子写真交換システム。
【請求項6】
前記サーバー装置は、
前記複数の電子写真立てから前記自己位置情報をそれぞれ受信した場合に当該複数の電子写真立てと前記自己位置情報とをそれぞれ対応づけてデータベースに登録する位置情報登録手段と、
前記電子写真立てから画像データの要求と前記出所情報とを受信した場合に、前記データベースに登録されている複数の電子写真立ての中から、受信した前記出所情報に対応する地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立てを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された電子写真立てに画像データの要求を送信するとともに、この要求に基づき送られてきた画像データを要求元の前記電子写真立てへ転送する画像データ転送手段と、
を備えていることを特徴とする請求項5記載の電子写真交換システム。
【請求項7】
画像表示を行う表示部と、撮影を行う撮影手段と、通信ネットワークに接続してデータ通信可能な通信手段と、前記表示部、前記撮影手段および前記通信手段を制御する制御部とを備えた装置により、電子写真を交換して表示する電子写真交換方法であって、
前記制御部が、前記撮影手段により撮影を行わせるとともに、前記通信手段を介して外部から画像データの要求を受けた場合に、前記撮影により得られた画像データを前記通信手段を介して送信する応答制御ステップと、
前記制御部が、前記通信手段を介して他の装置により撮影された画像データの要求を外部に発信するとともに、この要求に基づき画像データが送られてきた場合に、この画像データを受信して前記表示部に表示させる要求制御ステップと、
を含むことを特徴とする電子写真交換方法。
【請求項8】
さらに、自己の位置を表わす自己位置情報を取得する位置情報取得手段と、外部から情報を入力する入力手段とを備えた前記装置により、電子写真を交換して表示する請求項7記載の電子写真交換方法であって、
前記制御部が、前記位置情報取得手段により取得された自己位置情報を前記通信手段を介して外部に発信する位置情報発信ステップと、
前記制御部が、要求する画像データの出所位置に関する出所情報を前記入力手段を介して入力する出所情報入力ステップと、
を含み、
前記要求制御ステップは、
前記入力手段により入力された前記出所情報に対応する地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立ての画像データを要求することを特徴とする請求項7記載の電子写真交換方法。
【請求項9】
前記出所情報入力ステップにより入力される前記出所情報は時差情報であり、
前記要求制御ステップは、前記位置情報取得手段により取得された自己位置情報から前記時差情報の時差分離れている地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立ての画像データを要求することを特徴とする請求項8記載の電子写真交換方法。
【請求項10】
画像表示を行う表示部と、撮影を行う撮影手段と、通信ネットワークに接続してデータ通信可能な通信手段とを制御するコンピュータに、
前記撮影手段により撮影を行わせるとともに、前記通信手段を介して外部から画像データの要求を受けた場合に、前記撮影により得られた画像データを前記通信手段を介して送信する応答制御機能と、
前記通信手段を介して他の装置により撮影された画像データの要求を外部に発信するとともに、この要求に基づき画像データが送られてきた場合に、この画像データを受信して前記表示部に表示させる要求制御機能と、
を実現させるプログラム。
【請求項11】
さらに、自己の位置を表わす自己位置情報を取得する位置情報取得手段と、外部から情報を入力する入力手段とを制御する前記コンピュータに、
前記位置情報取得手段により取得された自己位置情報を前記通信手段を介して外部に発信する位置情報発信機能と、
要求する画像データの出所位置に関する出所情報を前記入力手段を介して入力する出所情報入力機能と、
を実現させ、
前記要求制御機能は、
前記入力手段により入力された前記出所情報に対応する地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立ての画像データを要求することを特徴とする請求項10記載のプログラム。
【請求項12】
前記出所情報入力機能により入力される前記出所情報は時差情報であり、
前記要求制御機能は、前記位置情報取得手段により取得された自己位置情報から前記時差情報の時差分離れている地域に含まれる位置の情報を、前記自己位置情報とする他の電子写真立ての画像データを要求することを特徴とする請求項11記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−104071(P2012−104071A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−254387(P2010−254387)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】