説明

電子時計

【課題】 回路ブロックにフレキシブル回路基板を備え、前記回路ブロックに電池から給電する電子時計において、電池プラス端子と電池マイナス端子の構成部品点数と組立工数を従来よりも大幅に削減すること。
【解決手段】 電池収納凹部6に電池5が収納されると、舌片状プラス端子部7はカンチレバー型プラス端子押し当てばね10によって電池5のプラス電極面に当接するように押圧され、舌片状マイナス端子部8はカンチレバー型マイナス端子押し当てばね11によって電池5のマイナス電極面に当接するように押圧される。このようにして、フレキシブル回路基板4の一部を利用した形成された舌片状プラス端子部7と舌片状マイナス端子部8は、接触圧付与手段であるカンチレバー型プラス端子押し当てばね10とマイナス端子押し当てばね11によって適切な接触圧を確保しながら、電池5のプラス電極とマイナス電極にそれぞれ安定的に当接する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル回路基板を備えた電子時計に関し、特にフレキシブル回路基板と電池との接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、フレキシブル回路基板は、時針、分針などからなる時刻表示手段と、輪列、外部操作部材などからなる時刻修正手段と、フレキシブルな回路基板にLSI、コンデンサなどが実装された回路ブロックと、電源等からなる電子時計において、様々に利用されている。即ち、特開2000−66204号公報(特許文献1)記載されている電子時計においては、フレキシブル回路基板はフレキシブルな液晶パネルと回路基板との端子の接続リードとして用いられている。特開2004−86099号公報(特許文献2)記載されている電子時計においては、湾曲したムーブメントのメイン基板として用いられている。
【0003】
ところで、従来の電子時計においては、特開2003−217542号公報(特許文献3)に記載されているように、マイナス端子とプラス端子を介して、電源となる電池のプラス電極、マイナス電極と回路ブロックとを導通させて駆動させる構造が一般的である。しかしながら、従来の構造では、部品点数が多いため、組立工数が多く、製造コストの低減が難しいという問題があった。また、プラス端子やマイナス端子の組立ガイドを固定するためのスペースが必要となるため、ムーブメントのサイズが大きくなり、電子時計の小型化を妨げているという問題があった。
【0004】
即ち、従来の電子時計のムーブメントは、図9及び図10に示す如く、平面が概ね楕円形状の地板2に、モータ15、水晶振動子16、回路ブロック300、輪列受17、輪列18、外部操作部材19、電池プラス端子200、電池マイナス端子210などの多数の構成部品が組み付けられて構成されている。電池5は地板2に形成されている電池収納凹部6に収納され、そのプラス電極には電池プラス端子200のプラス接点200Aの端部が当接し、且つそのマイナス電極には電池マイナス端子210のマイナス接点210Aの端部が当接している。地板2において、輪列受18が中央部に、電池収納凹部6は右側のやや上側に、そして回路ブロック300は左側のやや下方にそれぞれは配置されている。
【0005】
導電性と弾性を備えた材料で作られている電池プラス端子200と電池マイナス端子210は、電池収納凹部6に収納された電池5から回路ブロック300に給電する導通路を形成する。電池プラス端子200と電池マイナス端子210は、図9と図10から理解される如く、いずれもかなり大きな面積を占める部品であって、極めて複雑で独特の形状の部品である。
【0006】
電池プラス端子200の地板2へ組み付けは、組立ガイド240Aに案内されながら、そのプラス接点200Aを電池5の側面に位置づけ、そのプラスばね200Bを回路基板220の電源用プラスパターン220Aにそれぞれ位置づける。続いて、電池プラス端子200は、カシメ固定部230Aによってカシメ固定される。また、電池マイナスス端子210の地板2へ組み付けは、組立ガイド240Bに案内されながら、そのマイナス接点210Aを電池5の下面に位置づけ、そのマイナスばね210Bを回路基板220の電源用マイナスパターン220Bにそれぞれ位置づける。続いて、電池マイナスス端子210は、その端部を地板2の固定フック26に係合させ、カシメ固定部230Bによってカシメ固定される。従って、電池プラス端子200と電池マイナス端子210の組立工数は多く、面倒である。
【特許文献1】特開2000−66204号公報
【特許文献2】特開2004−86099号公報
【特許文献3】特開2003−217542号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、ムーブメントの地板の電池収納凹部に収納された電池から給電する電子時計において、前記電池のプラス電極とマイナス電極にそれぞれ当接するプラス端子とマイナス端子の構成部品点数及び組立工数を従来よりも大幅に削減し、低コストの電子時計を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、回路ブロックを構成するフレキシブル回路基板と電池との接続手段とを一体化させてプラス端子とマイナス端子を形成し、接触圧付与手段によって前記フレキシブル回路基板のプラス端子とマイナス端子を前記電池に押し当てて接触圧を確保する構造とした。
【0009】
即ち、上記課題を解決する電子時計を、フレキシブル回路基板を電池のプラス電極まで延伸して形成し、前記電池のプラス電極に当接させるプラス端子部と、前記フレキシブル回路基板を電池のマイナス電極まで延伸して形成し、前記電池のマイナス電極に当接させるマイナス端子部とを有する回路ブロックと、前記プラス端子部を前記電池の前記プラス電極に安定的に当接させる第1の接触圧付与手段と、前記マイナス端子部を前記電池の前記マイナス電極に安定的に当接させる第2の接触圧付与手段と、前記電池を収容するために凹状に形成された電池収納凹部とを有する支持体とを備えて構成した。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、ムーブメントの地板の電池収納凹部に収納された電池のプラス電極とマイナス電極にそれぞれ当接するプラス端子とマイナス端子の構成部品点数及び組立工数が、従来よりも大幅に削減されたので、電子時計のコスト低減が図られた。また、従来の極めて複雑で独特の形状の専用部品のプラス端子とマイナス端子の組立に用いられていた組立ガイドと組立の際に固定するためのスペースが不要となったので、ムーブメントの小型化が可能になった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に係る電子時計は、ムーブメントの地板に組み付けられている回路ブロックに前記地板の電池収納凹部に収納された電池から給電する電子時計において、前記電池のプラス電極とマイナス電極にそれぞれ当接するプラス端子とマイナス端子を、前記回路ブロックを構成するフレキシブル回路基板を前記電池収納凹部まで延伸してそれぞれ形成した舌片状プラス端子部と舌片状マイナス端子部と、これら舌片状プラス端子部と舌片状マイナス端子部を前記電池のプラス電極とマイナス電極との接触圧を与える接触圧付与手段とで構成したことを特徴とするものである。
【実施例1】
【0012】
本発明の実施例1の電子時計は、図1及び図2に示す如く、平面が概ね楕円形状の支持体である地板2に、モータ15、水晶振動子16、回路ブロック3、輪列受17、輪列18、外部操作部材19などの多数の構成部品が組み付けられて構成されている。地板2において、輪列受17が中央部に、電池収納凹部6は右側のやや上側に、そして、回路ブロック3は左側のやや下方にそれぞれは配置されている。電池5は、電池収納凹部6に収納されている。
【0013】
回路ブロック3を構成するフレキシブル回路基板4は、LSIやコンデンサなどの電子部品等が実装された主回路部4Aと、プラス端子とマイナス端子を形成する延伸部4Bとで構成されている。フレキシブル回路基板4の延伸部4Bは、モータ15に沿った直線部分4BAと、その端部から2つに分岐した2つの先端部分4BB,4BCとを有する。
【0014】
フレキシブル回路基板4の延伸部4Bの2つの先端部分4BB,4BCは、舌片状プラス端子部7と舌片状マイナス端子部8をそれぞれ形成している。舌片状プラス端子部7と舌片状マイナス端子部8には図示しないプラス端子パターンとマイナス端子パターンが導電性金属薄膜でそれぞれ形成されている。そして、これら導電性金属薄膜のプラス端子パターンとマイナス端子パターンは、フレキシブル回路基板4の延伸部4Bに形成された図示しないプラス導通路パターンとマイナス導通路パターンによってフレキシブル回路基板4の主回路部4Aにそれぞれ接続されている。
【0015】
舌片状プラス端子部7は、その端部が電池5の側面側に端部が位置するように配置され、且つ、舌片状マイナス端子部8は、その端部が電池5の底面側に端部が位置するように配置されている。電池収納凹部6の側面には、プラスチック製の地板2を利用して、接触圧付与手段として機能するカンチレバー型プラス端子押し当てばね10が形成されている。また、電池収納凹部6の底面には、プラスチック製の地板2を利用して、接触圧付与手段として機能するカンチレバー型マイナス端子押し当てばね11が形成されている。
【0016】
電池収納凹部6に電池5が収納されると、舌片状プラス端子部7はプラス端子押し当てばね10によって電池5のプラス電極面に当接するように押圧され、舌片状マイナス端子部8はマイナス端子押し当てばね11によって電池5のマイナス電極面に当接するように押圧される。このようにして、フレキシブル回路基板4の一部を利用した形成された舌片状プラス端子部7と舌片状マイナス端子部8は、接触圧付与手段であるカンチレバー型プラス端子押し当てばね10とカンチレバー型マイナス端子押し当てばね11によって適切な接触圧を確保しながら、電池5のプラス電極とマイナス電極にそれぞれ安定的に当接する。
【0017】
カンチレバー型プラス端子押し当てばね10とマイナス端子押し当てばね11は、ムーブメント1のプラスチック製の地板2を製造するときに、同時に形成されるものである。舌片状プラス端子部7と舌片状マイナス端子部8は、回路ブロック3の主回路部4Aと同時にプリント印刷回路技術によって同時に製造される。そして、舌片状プラス端子部7と舌片状マイナス端子部8の地板2への組み付けは、回路ブロック3の地板2への組み付けと同時に行われ、カシメ固定部23でカシメ固定して行われる。カシメ固定部23における固定は、ねじによって固定するようにしてもよい。従って、組立工数は従来に比較して大幅に削減され、作業性も改善された。
【実施例2】
【0018】
本発明の実施例2の電子時計は、図3から図5に示す如く、平面が概ね楕円形状の支持体である地板2に、モータ15、水晶振動子16、回路ブロック3、輪列受17、輪列18、外部操作部材19などの多数の構成部品が組み付けられて構成されている。地板2において、輪列受17が中央部に、電池収納凹部6は右側のやや上側に、そして回路ブロック3は左側のやや下方にそれぞれは配置されている。電池5は電池収納凹部6に収納されている。
【0019】
回路ブロック3を構成するフレキシブル回路基板4は、LSIやコンデンサなどの電子部品等が実装された主回路部4Aと、プラス端子とマイナス端子を形成する延伸部4Bとで構成されている。フレキシブル回路基板4の延伸部4Bは、モータ15に沿った直線部分4BAと、その端部から2つに分岐した2つの先端部分4BB,4BCとを有する。
【0020】
フレキシブル回路基板4の延伸部4Bの2つの先端部分4BB,4BCは、図5に示す如く、舌片状プラス端子部70と舌片状マイナス端子部80をそれぞれ形成している。舌片状プラス端子部70と舌片状マイナス端子部80にはプラス端子パターン70Aとマイナス端子パターン80Aが導電性金属薄膜でそれぞれ形成されている。そして、これら導電性金属薄膜のプラス端子パターン70Aとマイナス端子パターン80Aは、フレキシブル回路基板4の延伸部4Bに形成されたプラス導通路パターンとマイナス導通路パターンによってフレキシブル回路基板4の主回路部4Aにそれぞれ接続されている。舌片状マイナス端子部80のマイナス端子パターン80Aが形成されている先端部分4BCに至るフレキシブル回路基板4の延伸部4Bは、電池5のプラス電極面とショート防止のための弾性を有するプラスチック製の絶縁フィルム9で被覆されている。
【0021】
舌片状プラス端子部70は電池5の側面側に端部が位置するように配置され、且つ、舌片状マイナス端子部80は電池5の底面側に端部が位置するように配置されている。電池収納凹部6の側面には、舌片状プラス端子部70の配置位置の反対側に、プラスチック製の地板2を利用して、接触圧付与手段として機能するカンチレバー型プラス端子押し当てばね100が形成されている。また、フレキシブル回路基板4の延伸部4Bには接触圧付与手段として機能する弾性アーム部90が形成されている。弾性アーム部90は、舌片状マイナス端子部80のマイナス端子パターン80Aが形成されている先端部分4BCに至るフレキシブル回路基板4の延伸部4Bのアーム状部分であって、弾性を有するプラスチック製の絶縁フィルム9で被覆されているアーム状部分を、図5のX−Xの箇所で略直角に折り曲げて形成されている。
【0022】
電池収納凹部6に電池5が収納されると、舌片状プラス端子部70の配置位置の反対側に配置されているカンチレバー型プラス端子押し当てばね100によって、舌片状プラス端子部70は電池5のプラス電極面と電池収納凹部6の対応する側面に挟まれように押圧される。同時に、舌片状マイナス端子部80は、弾性アーム部90によって電池5を固定し、マイナス電極面に当接するように押圧される。このようにして、フレキシブル回路基板4の一部を利用した形成された舌片状プラス端子部70と舌片状マイナス端子部80は、接触圧付与手段であるカンチレバー型プラス端子押し当てばね100と弾性アーム部90によって適切な接触圧を確保しながら、電池5のプラス電極とマイナス電極にそれぞれ安定的に当接する。
【0023】
カンチレバー型プラス端子押し当てばね100は、ムーブメント1のプラスチック製の地板2を製造するときに、同時に形成されるものである。舌片状プラス端子部70と舌片状マイナス端子部80は、回路ブロック3の主回路部4Aと同時にプリント印刷回路技術によって同時に製造される。そして、舌片状プラス端子部70と舌片状マイナス端子部80の地板2への組み付けは、回路ブロック3の地板2への組み付けと同時に行われ、カシメ固定部23でカシメ固定して行われる。カシメ固定部23における固定は、ねじによって固定するようにしてもよい。従って、組立工数は従来に比較して大幅に削減され、作業性も改善された。
【実施例3】
【0024】
本発明の実施例3の電子時計は、そのムーブメント1の構成は基本的には実施例1と実施例2と同じである。そして、フレキシブル回路基板4の延伸部4Bの2つの先端部分は、図6に示す如く、舌片状プラス端子部71と舌片状マイナス端子部81をそれぞれ形成している。
【0025】
舌片状プラス端子部71は電池5の上面側に配置され、舌片状マイナス端子部81は電池収納凹部6の底面側に配置されている。実施例3における接触圧付与手段は、地板2に取付けられた電池押さえ部12の電池押さえばね12Aである
【0026】
電池収納凹部6に電池5が収納されると、舌片状プラス端子部71は地板2に取付けられた電池押さえ部12の電池押さえばね12Aによって電池5のプラス電極面に押圧される。同時に、舌片状マイナス端子部81は、電池押さえ部12の電池押さえばね12Aの押圧力と電池5の重みによって、電池5のマイナス電極面に当接するように押圧される。このようにして、フレキシブル回路基板4の一部を利用した形成された舌片状プラス端子部71と舌片状マイナス端子部81は、接触圧付与手段である電池押さえ部12の電池押さえばね12Aによって適切な接触圧を確保しながら、電池5のプラス電極とマイナス電極にそれぞれ安定的に当接する。電池押さえ部12は電池5の上面を覆い、その一端を固定フック25に係合させて固定される。実施例3の電子時計においても、組立工数は従来に比較して大幅に削減され、作業性も改善された。
【実施例4】
【0027】
本発明の実施例4の電子時計は、実施例1の電子時計のカンチレバー型マイナス端子押し当てばね11の代わりに図8に示すブリッジ型マイナス端子押し当てばね14を用いて構成したものである。カンチレバー型マイナス端子押し当てばね11もブリッジ型マイナス端子押し当てばね14も、マイナス端子部8を電池5のマイナス電極に安定的に当接させる接触圧付与手段である。
【0028】
フレキシブル回路基板4の延伸部4Bの2つの先端部分は、図1に示す如く、舌片状プラス端子部7と舌片状マイナス端子部8をそれぞれ形成している。舌片状プラス端子部7は、その端部が電池5の側面側に端部が位置するように配置され、且つ、舌片状マイナス端子部8は、その端部が電池5の底面側に端部が位置するように配置されている。電池収納凹部6の側面には、プラスチック製の地板2を利用して、接触圧付与手段として機能するプラス端子押し当てばね10が形成されている。
【0029】
一方、電池収納凹部6の底面には、プラスチック製の地板2を利用して、接触圧付与手段として機能するブリッジ型マイナス端子押し当てばね14が形成されている。ブリッジ型マイナス端子押し当てばね14は、図7と図8に示す如く、地板2の電池収納凹部6の底面に形成された突起部14Cを有する短冊状ブリッジ部14Aを備えるものである。短冊状ブリッジ部14Aは、電池収納凹部6に略矩形凹部14Dと、略矩形凹部14Dの長辺に沿って2本の平行な貫通穴部14Bとを形成することによって構成されている。このようにして構成された短冊状ブリッジ部14Aは、プラスチック製の地板2の一部をなすものであるから、弾性ばねとして機能する。
【0030】
電池収納凹部6に電池5が収納されると、舌片状プラス端子部7は、図2に示す如く、カンチレバー型プラス端子押し当てばね10によって電池5のプラス電極面に当接するように押圧される。また、舌片状マイナス端子部8は、図7に示す如く、ブリッジ型マイナス端子押し当てばね14によって電池5のマイナス電極面に当接するように押圧される。このようにして、フレキシブル回路基板4の一部を利用した形成された舌片状プラス端子部7と舌片状マイナス端子部8は、接触圧付与手段であるカンチレバー型プラス端子押し当てばね10とブリッジ型マイナス端子押し当てばね11によって適切な接触圧を確保しながら、電池5のプラス電極とマイナス電極にそれぞれ安定的に当接する。実施例4の電子時計においても、組立工数は従来に比較して大幅に削減され、作業性も改善された。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施例1の電子時計のムーブメントの平面図である。
【図2】実施例1の電子時計のムーブメントにおける電池とフレキシブル回路基板との接続部の断面図である。
【図3】本発明の実施例2の電子時計のムーブメントの平面図である。
【図4】実施例2の電子時計のムーブメントにおける電池とフレキシブル回路基板との接続部状態を示す断面図である。
【図5】実施例2の電子時計のムーブメントにおけるフレキシブル回路基板のマイナスパターン部とプラスパターン部の拡大平面図である。
【図6】実施例3の電子時計のムーブメントにおける電池とフレキシブル回路基板との接続部状態を示す断面図である。
【図7】実施例4の電子時計のムーブメントにおける電池とフレキシブル回路基板との接続部状態を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例4の電子時計の電池収納凹部の底面の平面図である。
【図9】従来の電子時計のムーブメントの平面図である。
【図10】従来の電子時計のムーブメントにおける電池とフレキシブル回路基板との接続部の断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 ムーブメント
2 地板
3 回路ブロック
4 フレキシブル基板
4A 主回路部
4B 延伸部
4BA
4BB
5 電池
6 電池収納凹部
7,70,71 プラス端子部
70A プラス端子パターン
8,80,81 マイナス端子部
80A マイナス端子パターン
9 絶縁フィルム
90 弾性アーム部
10,100 プラス端子押し当てばね
11 マイナス端子押し当てばね
12 電池押さえ
13 電池押さえばね
14 電池押上げばね
14A 短冊状ブリッジ部
14B 貫通穴部
14C 突起部
14D 略矩形凹部
15 モータ
16 水晶振動子
17 輪列受
18 輪列
19 外部操作部材
20 電池プラス端子
20A プラス接点
20B プラスばね
21 電池マイナス端子
21A マイナス接点
21B マイナスばね
22 回路基板
22A 電源用プラスパターン
22B 電源用マイナスパターン
23 カシメ固定部
24A,24B 組立ガイド部
25 固定フック
26 固定フック
200 電池プラス端子
200A プラス接点
200B プラスばね
210 電池マイナス端子
210A マイナス接点
210B マイナスばね
220 回路基板
220A 電源用プラスパターン
220B 電源用マイナスパターン
230 カシメ固定部
240A,240B 組立ガイド部
300 回路ブロック
X−X 折り曲げ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル回路基板を電池のプラス電極まで延伸して形成し、前記電池のプラス電極に当接させるプラス端子部と、前記フレキシブル回路基板を電池のマイナス電極まで延伸して形成し、前記電池のマイナス電極に当接させるマイナス端子部と、を有する回路ブロックと、
前記プラス端子部を前記電池の前記プラス電極に安定的に当接させる第1の接触圧付与手段と、前記マイナス端子部を前記電池の前記マイナス電極に安定的に当接させる第2の接触圧付与手段と、前記電池を収容するために凹状に形成された電池収納凹部と、を有する支持体と、
を有することを特徴とする電子時計。
【請求項2】
前記第1の接触圧付与手段は、前記電池の側面を押圧するために前記電池収納凹部の側面に設けられ、前記電池の側面側に配置された前記プラス端子部を前記電池のプラス電極面に当接するように押圧するプラス端子押し当てばねであり、
面に設けられ、前記電池の底面側に配置された前記マイナス端子部を前記電池のマイナス電極面に当接するように押圧するマイナス端子押し当てばねであることを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
【請求項3】
前記プラス端子押し当てばねは、プラスチック製の地板を利用して形成されたカンチレバー型プラス端子押し当てばねであり、前記マイナス端子押し当てばねは、プラスチック製の地板を利用して形成されたカンチレバー型マイナス端子押し当てばねであることを特徴とする請求項2に記載の電子時計。
【請求項4】
前記プラス端子押し当てばねは、プラスチック製の地板を利用して形成されたカンチレバー型プラス端子押し当てばねであり、前記マイナス端子押し当てばねは、プラスチック製の地板を利用して形成されたブリッジ型マイナス端子押し当てばねであることを特徴とする請求項2に記載の電子時計。
【請求項5】
前記ブリッジ型マイナス端子押し当てばねは、プラスチック製の地板を利用して前記電池収納凹部の底面に形成された短冊状弾性片であって、その両端は前記地板に固定され且つその中央部に突起を有する短冊状弾性片であることを特徴とする請求項4に記載の電子時計。
【請求項6】
前記第1の接触圧付与手段は、前記電池の側面を押圧するために前記電池収納凹部の側面に設けられ、前記電池のプラス電極の側面側に配置された前記プラス端子部を前記電池のプラス電極面と記電池収納凹部の側面の間に挟むように押圧するプラス端子押し当てばねであり、
前記第2の接触圧付与手段は、前記フレキシブル回路基板の延伸部に設けられた弾性アーム部であって、前記電池の底面側に配置された前記マイナス端子部を前記電池のマイナス電極面に当接するように押圧する弾性アーム部であることを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
【請求項7】
前記プラス端子押し当てばねは、プラスチック製の地板を利用して形成されたカンチレバー型プラス端子押し当てばねであることを特徴とする請求項6に記載の電子時計。
【請求項8】
前記第1と第2の接触圧付与手段は、地板に取付けられた電池押さえ部の電池押さえばねであって、前記電池の上面側に配置された前記プラス端子部を前記電池収納凹部の開口側から前記電池プラス電極面に当接するように押圧すると共に、前記電池収納凹部の底面側に配置されているマイナス端子部を前記電池収納凹部の底面と前記電池の下面との間に挟みこむ電池押さえばねであることを特徴とする請求項1に記載の電子時計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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