説明

靴用消臭保形具

【課題】 通気性を向上させることにより、放湿性および脱臭・防湿性能の向上した靴用消臭保形具を提供する。
【解決手段】 ロングシューズS用のL型の靴用消臭保形具10に関する。ロングシューズSの足部S1に装填される第1筒部1Aと、ロングシューズSの脚部S2に装填される第2筒部2Aと、収容体4とを備え、ロングシューズSのソールS4の内面S4に向って突出する複数の凸部Mが、第1筒部1Aの底部M1に形成されて、底部M1の外表面CとロングシューズSの内面S4との間に空隙Aが保持されるようにすると共に、第1筒部1Aの底部M1におけるロングシューズSの内面S4に接触しない部位に底部M1を貫通する多数の貫通孔Hを設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブーツなどロングシューズ用の消臭保形具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、靴の内側に挿入して、靴内の不快臭の消臭と共に、靴の形状を保つための消臭保形具が提案されている(特許文献1〜3参照)。
【特許文献1】特開2002−325603号公報
【特許文献2】特開2002−223813号公報
【特許文献3】実開平1−151707号公報
【発明の開示】
【0003】
しかし、従来の靴用消臭保形具は、靴内の形状に沿って形成されているため、靴の内側面と該保形具とが密着し、通気性がいまひとつ良くない。そのため、放湿性および脱臭・防湿性能に限界がある。
【0004】
したがって、本発明の目的は、通気性を向上させることにより、放湿性および脱臭・防湿性能の向上した靴用消臭保形具を提供することである。
【0005】
前記目的を達成するために、本発明は、ロングシューズ用のL型の靴用消臭保形具であって、ロングシューズの足部に装填され、前記足部が型崩れするのを防止する中空横長の樹脂製の第1筒部と、ロングシューズの脚部に装填され、前記脚部が倒れるのを防止する中空縦長の樹脂製の第2筒部と、脱臭・防湿および保湿作用を呈する物質を収容した収容体とを備え、前記収容体が前記第1および/または第2筒部に収容され、前記ロングシューズのソールの内面に向って突出する複数の凸部が、前記第1筒部の少なくとも底部に形成されて、前記底部の外表面と前記ロングシューズの内面との間に空隙が保持されるようにすると共に、前記第1筒部の底部における前記ロングシューズの内面に接触しない部位に前記底部を貫通する多数の貫通孔を設けたことを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、第1および第2筒部によりロングシューズの型崩れを防止すると共に、第2筒部に形成された複数の凸部とロングシューズの内面との間に空隙が保持される。かかる空隙により、シューズ内の通気性が向上し、放湿性ならびに脱臭・防臭性能が向上する。
特に、第1筒部のロングシューズの内面に接触しない部位に多数の貫通孔を設けたことにより、シューズ内の通気性が著しく向上する。
【0007】
なお、本発明において、「足部」とは、足首から爪先までの部分をいう。一方、「脚部」とは、股下から足首までの部分をいう。
【0008】
本発明において、前記第1筒部が足の足長方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されていることで前記凸部が凸条に形成されるのが好ましい。
この態様によれば、蛇腹状の第1筒部を変形させることにより、シューズ長に応じて第1突部をシューズにフィットさせることができる。
【0009】
本発明において、前記第1筒部に足の足長方向に沿った溝が形成されていることで前記凸部が凸条に形成されているのが好ましい。
この態様によれば、足の横断面の形状や大きさに応じて第1筒部を変形することにより、シューズの内面に該第1筒部をフィットさせて、該シューズの保形性を向上させることができる。
【0010】
本発明において、前記第1筒部の底部には前記凸部を形成する多数の山が格子状に配列されているのが好ましい。
この態様によれば、前記多数の山によって、シューズの底面と第1筒部との接触面積が小さくなるので、通気性が更に向上する。
【0011】
本発明において、前記第2筒部に脚の長手方向に沿った多数の溝が形成されているのが好ましい。
この態様によれば、多数の溝に沿って空気が流れるので通気性がより一層向上する。また、第2筒部が脚の径方向にフィットし、保形性がより一層向上する。
【0012】
本発明において、前記第2筒部が脚の長手方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されているのが好ましい。
この態様によれば、ロングシューズから本保形具が突出しないように、第2筒部の上端をロングシューズの脚部の上端以下に合わすことができる。そのため、玄関等に本保形具が挿入されたロングシューズを置いても、玄関の見栄えを損なうおそれがない。
【0013】
本発明において、前記第1筒部と前記第2筒部とが別体に形成され、前記第1筒部の後端と前記第2筒部の下端とが互いに接続される接続部が設けられているのが好ましい。
この態様によれば、本保形具を別体に作成することができるので、製造性が向上する。また、第1筒部をシューズ内に装填した後に、第2筒部を装填し、該第2筒部と第1筒部とを接続することにより、あらゆる種類のロングシューズに装填することが可能である。
【0014】
本発明において、前記収容体は炭を収容した不織布からなる不織布袋で、前記第2筒部の上端の開口には蓋部が嵌合して蓋がされており、前記蓋部が前記袋を吊り下げた状態で前記袋を第2筒部内に保持しているのが好ましい。
この態様によれば、袋の取り出しが容易となり、取り出した袋を天日干しすることができる。
【0015】
本発明において、前記第1もしくは第2筒部には前記筒部内を換気するためのファンが設けられているのが好ましい。
【0016】
この態様によれば、本保形具内が換気され、脱臭・防湿および放湿作用が著しく向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1〜4は実施例1を示す。
全体構成:
図1に示すように、本靴用消臭保形具10は、ロングシューズS内に装填され、該ロングシューズSの保形および消臭を行うためのものであり、その側面形状がL字型に形成されている。
【0018】
以下の説明では、ロングシューズとして、たとえば、膝下丈のブーツに本靴用消臭保形具を適用した場合について、例示して説明する。図1の二点鎖線で示すように、ロングシューズSは、主に脛から足首までの部分を覆う脚部S2、足首から爪先までの部分を覆う足部S1およびソール(靴底)S3により構成されている。
【0019】
図2に示すように、本消臭保形具10は、それぞれ別体に形成された樹脂製の第1筒部1A、第2筒部2A、蓋部3および収容体4を備えている。
図1に示すように、第1筒部1Aは、ロングシューズSの足部S1内に装填されて該足部S1が型崩れするのを防止するためのものであり、該足部S1に装填される中空横長の筒状に形成されている。
第2筒部2Aは、ロングシューズSの脚部S2内に装填されて該脚部S2が倒れるのを防止するものであり、該脚部S2に装填される中空縦長の筒状に形成されている。
蓋部3は、第2筒部2Aの上部に取り付けられて、該第2筒部2Aの上部を閉止する。
【0020】
図2における第1筒部1Aの上端には、円筒部11が形成されている。一方、第2筒部2Aの下端には、前記円筒部11に挿入される円筒形の挿入部21が形成されている。図1に示す挿入部21が円筒部11に挿入されることにより、第2筒部2Aが第1筒部1Aの上部に固定される。したがって、挿入部21および円筒部11は、第1筒部1Aと第1筒部1Bとを接続するための接続部を構成している。
【0021】
前記第1筒部1Aおよび第2筒部2Aは、凸部Mと凹部Vとが交互に形成された伸縮可能な蛇腹状に形成されている。そのため、ロングシューズSの内部に複数の凸部Mが接触すると共に、その他の部分に多数の隙間が生じる。
一方、第1筒部1Aは、図2における上方の前記円筒部11から、その先端部分(図2における下方部分)1Fにいくに従い先細く、テーパ状に形成されている。そのため、図1に示すように、第1筒部1AをロングシューズSに装填すると、爪先側に行くに従い小さく設定された凸部Mが、足部S1内の爪先部分に接触する。そのため、足部S1の保形性が高まる。さらに、ロングシューズSのソールS3の内面S4では、複数の前記凸部Mの底部M1が接触し、第1筒部1Aと該内面S4との間に複数の空隙Aが生じる。そのため、通気性が向上する。
【0022】
第1筒部1A:
図3(a)は第1筒部1Aの部分的な縦断面図、図3(b)は図3(a)におけるIIIb-IIIb 線端面図、図3(c)は図3(a)におけるIIIc-IIIc 線端面図を示す。
図3(b)に示すように、第1筒部1Aにおいて、ロングシューズSの内面に接する凸部Mにおいて、第1筒部1Aの底部M1以外の部分(内面S4に接する部分以外の部分)には、貫通孔Hが形成されている。一方、図3(c)に示すように、第1筒部1Aの凹部Vには、全周に渡って貫通孔Hが形成されている。
なお、図1や図2など、以下に説明する靴用消臭保形具10の全体図では、図面を見易くするために、前記貫通孔Hを省略して描いている。
【0023】
第2筒部2A:
前述のように、図1に示す第2筒部2Aは、脚の長手方向Zに伸縮自在な蛇腹状に形成されている。そのため、ブーツの長さに容易に合致させることができるので、本消臭保形具10がロングシューズSからはみ出すのを防止することができる。したがって、玄関等に本靴用消臭保形具を装填したロングシューズSを置いても、玄関の見栄えを損なうことがない。
第2筒部2Aには、凸部Mおよび凹部Vを含む第2筒部2Aの全周に渡って貫通孔Hが形成されている。
【0024】
貫通孔H:
なお、第1筒部1Aおよび第2筒部2Aに穿孔される貫通孔Hの大きさ、形状および密度としては、通気性が良好であると共に、本消臭保形具の強度が十分に確保される程度であればよい。また、貫通孔Hは、少なくともロングシューズSのソールS3の内面S4に接触しない部位に設けられていればよく、必ずしも、貫通孔Hの大きさや形状、密度を統一する必要はない。さらに、必ずしも前記凸部Mに貫通孔Hを設ける必要はなく、凸部M以外の他の部分にのみ、貫通孔Hを設けるようにしてもよい。
【0025】
収容体4:
図2に示す前記収容体4は、たとえば、上端の開口した不織布からなる不織布袋で構成されている。該収容体4の内部には、たとえば、炭などの脱臭・防湿および保湿作用を呈する物質が収納される。
【0026】
図1の破線に示すように、内部に炭が収容された収容体4は、第2筒部2A内に吊り下げられた状態で保持される。収容体4によって、図4(a)に示す前記貫通孔Hを通って第2筒部2A内に侵入した湿気や臭いが吸収されると共に、放湿される。
収容体4の上部は、第2筒部2A内から該第2筒部2Aの外周に向って折り返される。収容体4の該折り返し部分が、第2筒部2Aと蓋部3との間に挟持されることにより、第2筒部2A内に吊り下げられた状態で保持される。
【0027】
なお、収容体4の吊り下げ方法としては種々の構成が考えられるが、その他の方法として、たとえば、以下に示す方法を採用することができる。
図4(b)に示すように、第2筒部2Aの内部にフック21を形成し、収容体4に取り付けたループ41を該フック21に引っ掛けるようにしてもよい。また、図4(c)に示すように、第2筒部2Aの上部の一部に切り込み22を形成し、収容体4に取り付けたループ42を該切り込み22に引っ掛けるようにしてもよい。
【0028】
さらに、以下に示すように、蓋部3に収容体4を吊り下げるようにしてもよい。
かかる吊り下げ方法としては、たとえば、図5(a)に示すように、蓋部3にフック31を形成し、収容体4を一部切断して形成された切欠孔43を該フック31に引っ掛けるようにしてもよい。また、図5(b)に示すように、蓋部3に切り込み32を形成し、収容体4の切欠孔44を該切り込み32に引っ掛けるようにしてもよい。
【0029】
なお、収容体4としては、炭などの封止された袋状に作成してもよい。図7に示すように、収容体4を第1収容体41および第2収容体42など複数個作成し、第1筒部1A(1B)や第2筒部2B(2A)内に収納するようにしてもよい。かかる場合には、収容体4の交換を容易に行うことができる。
【0030】
装填方法:
まず、図2の第1筒部1Aを図1のロングシューズSの脚部S2の上端から、その内部に挿入し、第1筒部1Aの蛇腹を変形させて前記凸部Mを足部S1内に密着させる。ここで、第1筒部1Aは蛇腹状に形成されているので、足の長さ(足の足長方向X方向の長さ)に応じて、第1筒部1Aを変形させることが可能である。そのため、テーパー状に形成された第1筒部1Aの先端を爪先方向に向って引き伸ばすことにより、第1筒部1Aの凸部Mを爪先に向って先細に形成された足部S1の内部に密着させることができる。したがって、第1筒部1Aの凸部Mが足部S1内に当接し、足部S1の型崩れを防いで、足部S1の保形性を高めることができる。
【0031】
つぎに、第2筒部2Aを脚部S2内に装填する。第1筒部1Aの上端11内に、第2筒部2Aの下端21を挿入して、第2筒部2Aと第1筒部1Aとが互いに接続され、第1筒部1A上に第2筒部2Aが固定される。
【0032】
その後、内部に炭が装填された収容体4を第2筒部2A内に挿入し、第2筒部2Aの上端部で収容体4の上部を折り返す。その後、第2筒部2Aの上部に蓋部3を被せて、第2筒部2Aの上部と蓋部3により収容体4を固定する。
【0033】
このように、第1筒部1Aと第2筒部2Aとが別体に形成されているので、たとえば、ウエスタンブーツなど、側面にジッパーなどを有しないロングシューズSであっても、第1筒部1AをロングシューズSの足部分に装填した後、第2筒部2Aを脚部に装填することにより、容易に本消臭保形具10を装填することが可能である。
【0034】
なお、側面にジッパーなどの留め具を有するロングシューズSの場合には、当該留め具を外した後、予め組み立て一体化しておいた本消臭保形具10を該側面方向からロングシューズS内に装填するようにしてもよい。
【0035】
なお、前記実施例1では、図3(b)に示すように、第1筒部1Aの凸部Mの底部M1以外の部分に貫通孔Hが形成されることとしたが、第1筒部1Aの貫通孔Hは、ロングシューズSの内面に接触しない部位に形成されていればよく、たとえば、凸部Mの全周に渡って貫通孔Hを形成せず、凹部Vを含むその他の部分にのみ貫通孔Hを穿孔するようにしてもよい。
【0036】
実施例2:
図6は実施例2を示す。
図6(a)は実施例2にかかる本消臭保形具10の分解斜視図、図6(b)は図6(a)におけるVIb-VIb 線拡大端面図である。なお、図6では、収容体4を省略している。
図6(a)に示すように、第1筒部1Bには、足の足長方向Xに沿った溝Dが形成されている。前記溝Dにより、凸部Mが概ね足の足長方向Xに沿って凸条に形成されていると共に、凹部Vが概ね足長方向Xに沿って凹状に形成されている。第1筒部1Bは、その先端部分1Fが開口しており、足首部分1Eの開口との間に空洞を有する略筒状に形成されている。
【0037】
第1筒部1BをロングシューズSに装填すると、図6(b)に示すように、第1筒部1Bの底部の複数の凸部Mが、ロングシューズSのソールS3の内面S4に接触し、該底部の外表面CとロングシューズSの内面S4との間に空隙Aが保持される。
【0038】
ここで、第1筒部1Bは、足の足長方向Xに沿って溝Dが形成されているため、第1筒部1BをロングシューズSの足部S1の横断面に沿って変形させることが可能である。そのため、ロングシューズSの足部S1内への密着性が向上し、ロングシューズSの足部S1の保形性が高まる。
【0039】
図6(a)に示す第2筒部2Bの上部には、ファン30が設けられている。ファン30を回転させることにより、第1筒部1Bや第2筒部2B内の換気性が向上する。なお、ファン30は、電池などを用いて駆動してもよいし、太陽電池などを用いて光エネルギーによって駆動するようにしてもよい。
【0040】
なお、前記ファン30は、本消臭保形具10の筒内の換気が行える得る位置に設ければよく、たとえば、第2筒部2B(2A)の内部や、その下端部に設けてもよい。また、ファン30は、第1筒部1B(1A)の内部や、その上端部、第1筒部1B(1A)と第2筒部2B(2B)との接続部などに設けてもよい。
【0041】
実施例3:
図7は実施例3を示す。
図7に示すように、本実施例3では、足の足長方向Xに伸縮可能な蛇腹状の第1筒部1Aと、脚の長手方向Zに沿って多数の溝Dが形成された第2筒部2Bを備えている。
その他の構成は、実施例1と同様であり、その説明を省略する。
【0042】
実施例4:
図8は実施例4を示す。
図8に示すように、本実施例4では、第1筒部1Cと、脚の長手方向Zに伸縮可能な蛇腹状に形成された第2筒部2Aとを備えている。第1筒部1Cは、先端部分1F近傍において足の足長方向Xに沿った溝Dが形成され、一方、踵部分近傍は蛇腹状に形成されている。なお、第1筒部1Cの代わりに、前述の実施例2で説明した図6の第1筒部1Bを用いてもよい。
その他の構成は、実施例1と同様であり、その説明を省略する。
【0043】
変形例:
なお、前述の各実施例では、ロングシューズSの内面S4に向って突出する複数の凸部Mを、蛇腹状ないし溝として形成したが、たとえば、図9(a)に示すように、多数の山(突部)Mが格子状に配列されていてもよいし、図9(b)に示すように、断面が台形状の山(突部)Mが格子状に配列されていてもよい。
【0044】
また、前述の実施例1〜4で説明した第1筒部と第2筒部との組合せに従って、第1筒部1A(1B、1C)と第2筒部2A(2B)とを、それぞれ組み合わせて一体に成型したものを作成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施例1にかかる靴用消臭保形具の概略側面図である。
【図2】同靴用消臭保形具の分解側面図である。
【図3】(a)は第1筒部の部分側面図、(b)はIIIb-IIIb 端面図、(c)はIIIc-IIIc 端面図である。
【図4】(a)は蓋部近傍の概略断面図、(b),(c)は蓋部近傍の変形例を示す概略断面図である。
【図5】変形例にかかる蓋部および収容体上部を示す概略断面図である。
【図6】(a)は実施例2にかかる本靴用消臭保形具の分解斜視図、(b)は図6(a)におけるVIb-VIb 線端面図である。
【図7】実施例3にかかる靴用消臭保形具の概略側面図である。
【図8】実施例4にかかる靴用消臭保形具の概略側面図である。
【図9】凸部および貫通孔の変形例を示す拡大された概略斜視図である。
【符号の説明】
【0046】
1A,1B:第1筒部
10:靴用消臭保形具
11,12:接続部
2A,2B:第2筒部
3,3B:蓋部
30:ファン
4:収容体
A:空隙
D:溝
H:貫通孔
M:凸部、山
M1:底部
S:ロングシューズ
S1:足部
S2:脚部
S3:ソール
S4:内面
X:足の足長方向
Z:脚の長手方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロングシューズ用のL型の靴用消臭保形具であって、
ロングシューズの足部に装填され、前記足部が型崩れするのを防止する中空横長の樹脂製の第1筒部と、
ロングシューズの脚部に装填され、前記脚部が倒れるのを防止する中空縦長の樹脂製の第2筒部と、
脱臭・防湿および保湿作用を呈する物質を収容した収容体とを備え、
前記収容体が前記第1および/または第2筒部に収容され、
前記ロングシューズのソールの内面に向って突出する複数の凸部が、前記第1筒部の少なくとも底部に形成されて、前記底部の外表面と前記ロングシューズの内面との間に空隙が保持されるようにすると共に、
前記第1筒部の底部における前記ロングシューズの内面に接触しない部位に前記底部を貫通する多数の貫通孔を設けた靴用消臭保形具。
【請求項2】
請求項1において、前記第1筒部が足の足長方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されていることで前記凸部が凸条に形成されている靴用消臭保形具。
【請求項3】
請求項1において、前記第1筒部に足の足長方向に沿った溝が形成されていることで前記凸部が凸条に形成されている靴用消臭保形具。
【請求項4】
請求項1において、前記第1筒部の底部には前記凸部を形成する多数の山が格子状に配列されている靴用消臭保形具。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項において、前記第2筒部に脚の長手方向に沿った多数の溝を更に備えた靴用消臭保形具。
【請求項6】
請求項1から4のいずれか1項において、前記第2筒部が脚の長手方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されている靴用消臭保形具。
【請求項7】
請求項1において、前記第1筒部と前記第2筒部とが別体に形成され、前記第1筒部の後端と前記第2筒部の下端とが互いに接続される接続部が設けられている靴用消臭保形具。
【請求項8】
請求項1において、前記収容体は炭を収容した不織布からなる不織布袋で、前記第2筒部の上端の開口には蓋部が嵌合して蓋がされており、
前記蓋部が前記袋を吊り下げた状態で前記袋を第2筒部内に保持している靴用消臭保形具。
【請求項9】
請求項1において、前記第1もしくは第2筒部には前記筒部内を換気するためのファンが設けられている靴用消臭保形具。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロングシューズ用のL型の靴用消臭保形具であって、
ロングシューズの足部に装填され、前記足部が型崩れするのを防止する中空横長の樹脂製の第1筒部と、
ロングシューズの脚部に装填され、前記脚部が倒れるのを防止する中空縦長の樹脂製の第2筒部と、
脱臭・防湿および保湿作用を呈するを収容した不織布袋とを備え、
前記不織布袋が前記第1および/または第2筒部に収容され、
前記第1筒部の少なくとも底部が断面波形に形成されて、前記底部の外表面と前記ロングシューズの内面との間に空隙が保持されるようにすると共に、
前記断面波形の底部のうちの前記ロングシューズのソールの内面から上方に離れた頂部に前記底部を貫通する多数の貫通孔が設けられると共に、前記断面波形の底部のうちの前記ロングシューズのソールの内面に接触する接触部には貫通孔が設けられていない靴用消臭保形具。
【請求項2】
ロングシューズ用のL型の靴用消臭保形具であって、
ロングシューズの足部に装填され、前記足部が型崩れするのを防止する中空横長の樹脂製の第1筒部と、
ロングシューズの脚部に装填され、前記脚部が倒れるのを防止する中空縦長の樹脂製の第2筒部と、
脱臭・防湿および保湿作用を呈するを収容した不織布袋とを備え、
前記不織布袋が前記第1および/または第2筒部に収容され、
前記ロングシューズのソールの内面に向って突出する複数の凸部と前記ロングシューズのソールの内面から離れるように凹んだ複数の凹部とが、前記第1筒部の少なくとも底部に、交互に形成されて、前記底部の外表面と前記ロングシューズの内面との間に空隙が保持されるようにすると共に、
前記第1筒部の底部における前記ロングシューズの内面に接触しない前記凹部の上端に前記底部を貫通する多数の貫通孔が設けられると共に、前記ロングシューズの内面に接触する前記凸部には貫通孔が設けられていない靴用消臭保形具。
【請求項3】
請求項1もしくは2において、
前記第2筒部は、脚の長手方向に沿った多数の溝が前記第2筒部の概ね全周にわたって形成されていることを特徴とする靴用消臭保形具。
【請求項4】
請求項1もしくは3において、前記第1筒部が足の足長方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されていることで前記断面波形の底部が形成されている靴用消臭保形具。
【請求項5】
請求項1もしくは3において、前記第1筒部に足の足長方向に沿った溝が形成されていることで前記断面波形の底部が形成されている靴用消臭保形具。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項において、前記第1筒部の先端部分が大きく開口している靴用消臭保形具。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項において、前記第1筒部と前記第2筒部とが別体に形成され、前記第1筒部の後端と前記第2筒部の下端とが互いに接続される接続部が設けられている靴用消臭保形具。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項において、前記第2筒部の上端の開口には蓋部が嵌合して蓋がされており、
前記蓋部が前記袋を吊り下げた状態で前記袋を第2筒部内に保持している靴用消臭保形具。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項において、前記第1もしくは第2筒部には前記筒部内を換気するためのファンが設けられている靴用消臭保形具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−198055(P2006−198055A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−11245(P2005−11245)
【出願日】平成17年1月19日(2005.1.19)
【特許番号】特許第3731826号(P3731826)
【特許公報発行日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願人】(300046452)
【復代理人】
【識別番号】100138830
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 吾郎
【Fターム(参考)】