説明

8条刈りのコンバイン

【課題】8条刈りのコンバインにおいて、その全幅を狭く構成することを目的とする。
【解決手段】前処理部5を支持する縦伝動ケース12の前端部は、機体幅方向に延設された下部伝動ケース21と連結している。下部伝動ケース21の前方には、ブラケット21aを介して横フレーム22が固設され、この横フレーム22からは機体前方に複数のデバイダフレーム23が突設されている。また、前処理部5の刈幅の両端にはサイドフレーム24L,24Rが、これら下部伝動ケース21及び横フレーム22にボルトによって脱着自在に取付けられており、下部伝動ケース21、横フレーム22、デバイダフレーム23及び左右のサイドフレーム24L,24Rによって前処理フレーム28が構成されている。作業者は、ボルトを外すだけの簡単な作業でサイドフレーム24L,24Rを取外し、全幅を狭くして構成してコンバインを公道で走行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、穀稈を刈取りつつ脱穀するコンバインに係り、詳しくは、8条刈りの大型のコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、溶接などにより一体に連結された横フレーム部と縦フレーム部とからなる前処理部の前処理フレームに、穀稈を分草するデバイダや、分草された穀稈を掻き込む掻込装置や、掻込装置によって掻き込まれている穀稈を刈取る刈刃などが取付けられた8条刈りのコンバインが案出されている(特許文献1及び2参照)。
【0003】
【特許文献1】実開昭55−81534号公報
【特許文献2】特開平05−268822号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、コンバインは苗の植付け間隔及び刈り取り条数によってその全幅が決まるため、特許文献1及び2に記載のような8条刈りのような大型コンバインは、その全幅が大きくなって公道走行上の法令で定められた基準である2500mmを超えてしまっていた。そのため、公道走行ができず、全幅を狭く構成することが望まれていたが、固定部材である前処理フレームの左右幅以下にその全幅を構成することはできなかった。
【0005】
そこで本発明は、前処理フレームの両端に位置する左右の縦フレーム部の少なくともいずれか一方を横フレーム部に対して脱着自在に構成したことによって、上記課題を解決したコンバインを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、前処理部(5)の機体左右方向に延設された横フレーム部(21,22)と、これら横フレーム部(21,22)から機体前方に突出する複数の縦フレーム部(23,24L,24R)とを有し、これら縦フレーム部(23,24L,24R)の先端に穀稈を分草するデバイダ(13)が取付けられた前処理フレーム(28)を備えた8条刈りのコンバイン(1)において、
前記前処理フレーム(28)の下方に穀稈を刈取る刈刃(16a)を設け、
前記前処理部(5)の刈幅の両端に位置する縦フレーム部(24L,24R)の少なくともいずれか一方を、前記横フレーム部(21,22)に対して着脱自在に構成した、
ことを特徴とする8条刈りのコンバイン(1)にある。
【0007】
なお、括弧内の符号等は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に何等影響を及ぼすものではない。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に係る発明によると、前処理フレームの両端に位置した左右の縦フレーム部の少なくともどちらか一方を、横フレーム部に対して脱着自在に構成したことによって、8条刈りのような大型のコンバインでもその全幅を狭く構成することができ、作業者は上記左右の縦フレーム部を取外すだけの簡単な作業で、コンバインを公道で走行させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に図面に沿って、本願発明の実施の形態に係るコンバイン1について説明をする。なお、説明中の方向は作業者が機体に着座した状態を基準として考えるものとする。
【0010】
<実施形態1>
図1乃至図3に示すように、コンバイン1は尺一寸植えに対応した8条刈りのコンバインであり、左右一対のクローラ走行装置2,2に支持された機体3を有している。機体3の前方には作業者が運転操作するキャビン6が設けられていると共に前処理部5が取付けられており、この前処理部5の左右幅がコンバイン1の全幅Wとなっている。また、前処理部5の後方には、穀稈を脱穀する脱穀部7及び排藁を処理する後処理部9が設けられていると共に、脱穀された穀粒は、脱穀部7の側方かつ、キャビン6の後方に設けられたグレンタンク10に一時的に貯留され、排出オーガ11によって機外へと排出される。
【0011】
図4乃至図7に示すように、上記前処理部5は、エンジン(不図示)からの動力を前処理部5に伝達する縦伝動ケース12によって昇降自在に支持されており、前処理部5の前部に複数設けられたデバイダ13(分草体)と、デバイダ13の後方で分草された穀稈を引起す引起装置15と、穀稈を刈取るレシプロ式の刈刃16aからなる刈取装置16と、引起された穀稈の株元を掻き込む株元掻込装置17と、刈取装置16によって刈取られた穀稈を搬送して脱穀部7のフィードチェーン19に受け渡す穀稈搬送装置20とから構成されている。
【0012】
上記縦伝動ケース12の前端部は、前処理部5の下端部の略々全幅に亘って左右に延設された下部伝動ケース21と連結しており、該下部伝動ケース21によって刈取装置16に動力が伝達されている。また、図5に示すように、下部伝動ケース21には、その前方で機体幅方向に延設された横フレーム22がブラケット21a,21aを介して取付けられており、この下部伝動ケース21及び横フレーム22からなる横フレーム部21,22と、横フレーム22から機体前方に向って突設し、その先端にデバイダ13が取付けられる複数のデバイダフレーム23・・・及び前処理部5の刈幅の両端に位置する左右のサイドフレーム24L,24Rからなる縦フレーム部23,24L,24Rによって前処理部5の前処理フレーム28が構成されている。
【0013】
上記左右のサイドフレーム24L,24Rは、機体前方に向って延び、下部伝動ケース21及び横フレーム22に一体に取付けられており、その機体内側には板状の補強部材24a,24aが設けられ、機体左右方向にかかる荷重に対して強く構成されている。また、左右のサイドフレーム24L,24Rの先端にもデバイダ13,13が取付けられており、これらのデバイダ13,13はナローガイド13a,13aによってその分草位置を調節可能に構成されている。
【0014】
一方、図6及び図7に示すように、前処理部5の上部には各引起装置15に動力を伝達する引起し伝動ケース25が機体幅方向に延設されており、中間伝動ケース27を介して下部伝動ケース21から動力が伝達されている。中間伝動ケース27は上記下部伝動ケース21の左端から機体上方に向けて立設されており、その引起し伝動ケース25との連結部には圃場の穀稈の状況に応じて引起装置15の引起し速度を変速する引起し変速装置26が設けられている。なお、上述した縦伝動ケース12、下部伝動ケース21、引起し伝動ケース25及び中間伝動ケース27には、それぞれ動力を伝達するための伝動軸12a,21a,27a(図8参照)が内装されており、これらの伝動軸12a,21a,27aを介して上記伝動ケース間の動力伝達は行われている。
【0015】
上記引起し変速装置26は、中間伝動軸からの動力が伝達される変速駆動軸26b(図8参照)と、引起し伝動ケース25に動力を伝達する変速従動軸26a(図8参照)との間に複数の変速ギヤを設け、この変速ギヤの組み合わせによって動力を変速しており、変速従動軸26aを変速駆動軸26bの機体内側に配置して、機体外側に突出しないようコンパクトに構成されている。また、前処理部5の左右側部には、ロックハンドル29によって容易に着脱自在なサイドカバー30が取付けられており、これら引起し変速装置26及び中間伝動ケース27が機体外部に露出しないよう覆っている。
【0016】
次に、上記株元掻込装置17について説明をする。株元掻込装置17は、引起装置15によって引起された穀稈の株元を掻き込む掻込ベルト31と、掻込ベルト31によって掻き込まれた穀稈を集束するスターホイール32とから構成されており、これら掻込ベルト31及びスターホイール32は、それぞれ刈取り条数に対応した数(本実施形態においては8つ)だけ設けられている。
【0017】
上記スターホイール32は、樹脂からなる略々星型の部材であり、一対のスターホイール間を噛合させて穀稈の搬送路を形成している。図7に示すように、スターホイール32a,32b,32c,32d,32e,32f,32g,32hは、4組のスターホイール対33A,33B,33C,33Dを形成しており、このうち機体左右外側の2組のスターホイール対33A,33Dは、機体内側の2組のスターホイール対33B,33Cに対して平面視で上下に重複して配置されている。
【0018】
また、上記機体内側の2組のスターホイール対33B,33Cは、穀稈の搬送路ではない機体中央部の隣接する2つのスターホイール32d,32eも噛合させており、これら機体内側の2組のスターホイール対間Tにおいて動力伝達する構成となっている。
【0019】
更に、これらスターホイール32a,32b,32c,32d,32e,32f,32g,32hと、掻込ベルト31とは同軸上に設けられ、同期して回転するように構成されており、詳しくは後述する取付ケース73,77,75に回転自在に支持された駆動側のスターホイール32a,32d,32hの取付軸73a,75a,77aに動力が伝達されて駆動している。
【0020】
次に、刈取られた穀稈を脱穀部7まで搬送する穀稈搬送装置20について説明をする。穀稈搬送装置20は、左右外側の2組のスターホイール対33A,33Dから後送された穀稈の株元側を搬送する左右の主株元搬送装置35,36と、その穂先側を搬送する左右の主穂先搬送装置37,39と、その穂先上部を搬送する左右の上段穂先搬送装置40,41と、機体内側の2組のスターホイール対33B,33Cから後送された穀稈の株元側を搬送する左右の副株元搬送装置42,43と、その穂先側を搬送する左右の副穂先搬送装置45,46と、機体中央で合流したこれらの穀稈の株元側を搬送する中央主株元搬送装置47と、穀稈の扱ぎ深さを調節する扱深搬送装置49などから構成されている。なお、穀稈の穂先側の搬送は、タイン(爪付きチェーン)によって行われ、株元側はチェーンによって行われる。
【0021】
上記左右の主株元搬送装置35,36、主穂先搬送装置37,39及び上段穂先搬送装置40,41は、機体中央側から機体左右方向に拡がった略々ハ字状に配置されており、前処理部5の左右側からの穀稈を機体中央に集束させ、機体後方へと搬送する。また、副株元搬送装置42,43及び副穂先搬送装置45,46は、機体中央からの穀稈を後方へ搬送するように構成されている。
【0022】
これら搬送装置35,36,37,39,40,41,42,43,45,46によって搬送された穀稈は、機体中央の合流部Mにて合流するように構成されており、稈長を検出され、扱深搬送装置49によって自動的に適正な扱ぎ深さに調整されたのち、右主穂先搬送装置39及び中央主株元搬送装置47によって脱穀部7のフィードチェーン19へと受け渡される。
【0023】
次に前処理部の動力伝達について説明をする。図8に示すように、エンジンからの動力が入力される搬送HST50の出力軸51に設けられたプーリ51aと、縦伝動ケース12の前処理入力プーリ52との間にはべルト53が巻着しており、前処理部5へとエンジンからの動力が伝達されている。この縦伝動ケース12の縦伝動軸12aからの動力は、下部伝動ケース21の下部伝動軸21aに伝達されると共に、中間伝動ケース27の中間伝動軸27aを介して引起し伝動ケース25の引起し伝動軸25aへと伝達される。また、縦伝動ケース12の中途部からは、複数の副伝動軸が分岐しており、これらの副伝動軸に設けられた複数の駆動スプロケット55,56,57,59,60,61,62,63によって、上述した右主穂先搬送装置39、中央主株元搬送装置47、右主株元搬送装置36、扱深搬送装置49、左副株元搬送装置42、左副穂先搬送装置45、右副株元搬送装置43及び右副穂先搬送装置46を駆動させている。
【0024】
更に、下部伝動ケース21の両端に設けられた刈刃駆動部65,65によって、刈取装置16の刈刃16aが駆動していると共に、中間伝動ケース27の中間伝動軸27aから分岐した副伝動軸68には駆動スプロケット66,67が設けられており、左主株元搬送装置35及び左主穂先搬送装置37に動力を伝達している。また、中間伝動ケース27に設けられた引起し変速装置26の変速駆動軸26b(中間伝動ケース27の中間伝動軸27aの上端部)と変速従動軸26aとの間には複数の変速ギヤが設けられ、これらの噛合によって変速された動力が引起し伝動ケース25の引起し伝動軸25aに伝達されると共に、この変速従動軸26aは変速駆動軸26bの右側(機体内側)に配置されている。
【0025】
上記引起し伝動ケース25からは、機体前方に向けて複数の穂先伝動ケース69が突設しており、該穂先伝動ケース69の穂先伝動軸69aの先端には駆動スプロケット70が設けられていると共に、これら駆動スプロケット70によって引起装置15に動力が伝達されている。なお、図7に示すように、引起装置15は、同一の穂先伝動ケース69に設けられた隣接する2つの駆動スプロケット70・・・間の長さB及び引起装置15間の長さAを、各引起装置15間で同一になるように配置している。
【0026】
上述した左主株元搬送装置35及び右主株元搬送装置36の従動スプロケット72,71は、それぞれ機体左右端に設けられたスターホイール32h,32aの取付軸75a,73aに固設されており、この取付軸75a,73aに動力を伝達して駆動側のスターホイール32h,32aを回転させている。また、右副株元搬送装置43の従動スプロケット76は、機体中央右側のスターホイール32dの取付軸77aに固設されており、駆動側のスターホイール32dを回転させると共に、左副株元搬送装置42の従動スプロケット79は、機体中央左側のスターホイール32eの取付軸80aに遊嵌されている。
【0027】
そのため、4組のスターホイール対33A,33B,33C,33Dのうち、機体外側のスターホイール対33A,33Dは、駆動側のスターホイール32a,32hによって従動側のスターホイール32b,32g及び掻込ベルト31を駆動させていると共に、機体内側のスターホイール対33B,33Cは駆動側のスターホイール32dによって、従動側のスターホイール32c,32e,32f及び掻込ベルト31を駆動させている。このとき、機体内側のスターホイール対33B,33C間Tは、スターホイール32d,32eの噛合によって動力が伝達されている。
【0028】
なお、機体内側のスターホイール対33B,33Cは、左副株元搬送装置42の従動スプロケット79を取付軸80aに固設し、スターホイール32eをこの取付軸80aに遊嵌するように構成してもよく、この状態で取付軸80aにスターホイール32eを固設した構成としてもよい。
【0029】
また、7条刈りコンバインとして構成する際には、機体内側のスターホイール対33B,33Cのうち、32c,32fのスターホイールのどちらか一方が抜けた構成となり、32d,32eのスターホイールのうち、どちらか一方はガイドとの間に穀稈の搬送路を形成することとなる。
【0030】
次に、本実施形態に係るコンバイン1の作用について説明する。作業者は、コンバイン1を走行させて、圃場の穀稈を刈取りつつ脱穀して収穫作業を進めていく。コンバイン1が圃場を走行すると、前処理部5のデバイダ13によって穀稈が分草されると共に、引起装置15によって分草された穀稈が引起される。引起された穀稈は、掻込ベルト31によって掻き込まれると共に、スターホイール32,32間の穀稈搬送路を通って後送され、その過程において刈取装置16によって刈取られる。
【0031】
この刈取られた穀稈は、穀稈搬送装置20によって脱穀部7のフィードチェーン19に受け渡されて脱穀されると共に、脱穀された穀粒はグレンタンク10に貯留される。また、脱穀された後の穀稈は後処理部9の排藁カッタによって細かく切断されて処理される。
【0032】
上記収穫作業が終わると、作業者は左右のサイドカバー30,30及び刈刃16aなどを外して機体の全幅Wを法定基準の2500mm以内にし、公道をそのまま納屋まで自走してコンバイン1を格納する。
【0033】
上記のようにコンバイン1を構成したことによって、機体中央部のスターホイール32d,32eを噛合させ、前処理部5の全幅Wを狭く構成することができる。また、機体左右外側のスターホイール対33A,33Dを、機体内側のスターホイール対33B,33Cに対して平面視で上下に重複するように配置したことによって、更に前処理部5の全幅Wを狭く構成することができる。
【0034】
また、引起し変速装置26を機体の内側に向けて配置したことや、左右のサイドフレーム24L,24Rの補強部材24aを機体内側に配置したこととも相俟って、コンバイン1の全幅Wを公道を走行する上での法定基準である2500mm内に収めることができる。
【0035】
更に、同一の穂先伝動ケース69に設けられた隣接する2つの駆動スプロケット間の長さB及び引起装置15間の長さAを、各引起装置15間で同一になるように配置してことによって、引起装置15にカバーを装着した状態でコンバイン1の全幅Wを2500mm以内にすることができる。また、構造が同一であるため部品を兼用することができる。
【0036】
更に、左右のサイドフレーム24L,24Rの補強部材24aを機体内側に配置したことによって、刈幅を2500mmの規格ぎりぎりまで広げることができる。
【0037】
また、機体外側のスターホイール対33Aと33Dとを略々同じ高さに設けると共に、機体内側のスターホイール対33Bと33Cとを略々同じ高さに設けることによって、穀稈の搬送効率を落とすことなく前処理部5の全幅Wを狭く構成することができる。
【0038】
<実施形態2>
本実施形態2に係るコンバインは、実施形態1に係るコンバインの前処理フレーム28のサイドフレーム24L,24Rを取外し可能に構成したものであり、以下に実施形態1の構成と相違する部分について説明する。
【0039】
図9及び図10に示すように、上述した下部伝動ケース21及び横フレーム22からなる横フレーム部21,22と、デバイダフレーム23・・・及びサイドフレーム24L,24Rからなる縦フレーム部23,24L,24Rとから構成される前処理フレーム28には、株元掻込装置17、デバイダ13・・・及び刈取装置16の刈刃16aなどが取付けられており、刈幅の両端に設けられた左右のサイドフレーム24L,24Rは、横フレーム22及び下部伝動ケース21にボルトによって取付けられている。
【0040】
そのため、左右のサイドフレーム24L,24Rはボルトを取外すだけで容易に脱着可能であると共に、上記横フレーム22がブラケット21a,21aによって下部伝動ケース21に固設されているため、たとえ左右のサイドフレーム24L,24Rが取外されても、前処理フレーム全体が外れることはないように構成されている。
【0041】
コンバイン1はこれら左右のサイドフレーム24L,24Rを取外すことによって、前処理部1の全幅を2500mm以内に収めることができ、公道を自走する際にいちいち警察の許可を取る必要がない。また、左右のサイドフレーム24L,24Rはボルトオン構造のため、その下方において両端部を支持している刈刃16aを取外した後に、ボルトを取外すだけの簡単な作業で前処理部5の全幅Wを狭くすることができ、作業効率が向上すると共に、作業者の作業負担も軽減される。
【0042】
なお、前処理フレーム28の左右のサイドフレーム24L,24Rは、どちらか一方のみを脱着可能に構成してもよいと共に、その取付けもボルトだけでなく、はめ込み式など他の方法によっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態1に係るコンバインの側面図。
【図2】本発明の実施形態1に係るコンバインの正面図。
【図3】本発明の実施形態1に係るコンバインの平面図。
【図4】本発明の実施形態1に係るコンバインの前処理部の側面図。
【図5】本発明の実施形態1に係るコンバインの前処理部の伝動正面図。
【図6】本発明の実施形態1に係るコンバインの前処理部の伝動正面図。
【図7】本発明の実施形態1に係るコンバインの前処理部の伝動平面図。
【図8】本発明の実施形態1に係るコンバインの前処理部の伝動展開図。
【図9】本発明の実施形態2に係るコンバインの前処理部の分解状態を示す伝動平面図。
【図10】本発明の実施形態2に係るコンバインの前処理部の伝動平面図。
【符号の説明】
【0044】
1 コンバイン
5 前処理部
13 デバイダ
16a 刈刃
21 下部伝動ケース(横フレーム部)
22 横フレーム(横フレーム部)
23 デバイダフレーム(縦フレーム部)
24L,24R サイドフレーム(縦フレーム部)
28 前処理フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前処理部の機体左右方向に延設された横フレーム部と、これら横フレーム部から機体前方に突出する複数の縦フレーム部とを有し、これら縦フレーム部の先端に穀稈を分草するデバイダが取付けられた前処理フレームを備えた8条刈りのコンバインにおいて、
前記前処理フレームの下方に穀稈を刈取る刈刃を設け、
前記前処理部の刈幅の両端に位置する縦フレーム部の少なくともいずれか一方を、前記横フレーム部に対して着脱自在に構成した、
ことを特徴とする8条刈りのコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−278902(P2009−278902A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−133203(P2008−133203)
【出願日】平成20年5月21日(2008.5.21)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】