説明

KDR指向性標的化結合物質およびその使用

本発明は、KDRに対する標的化結合物質ならびにそのような結合物質の使用に関する。さらに具体的には、本発明は、KDR指向性完全ヒトモノクローナル抗体に関する。記載される標的化結合物質は、KDRの活性および/または過剰産生と関連した疾患の治療に有用である。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
KDRと特異的に結合し、受容体二量体化を抑制する標的化結合物質。
【請求項2】
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)で2nMのVEGF−165により誘導されるVEGF−165媒介チロシンリン酸化の50%より多くを133nMで抑制する、請求項1に記載の標的化結合物質。
【請求項3】
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)で2nMのVEGF−Eにより誘導されるVEGF−E媒介チロシンリン酸化の40%より多くをハイブリドーマ上清の1/20希釈で抑制する、請求項1に記載の標的化結合物質。
【請求項4】
哺乳動物における腫瘍増殖および/または転移を抑制する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の標的化結合物質。
【請求項5】
哺乳動物において、
炎症性障害、または
心臓血管性疾患、または
敗血症
に関連した症状を改善する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の標的化結合物質。
【請求項6】
5ナノモル濃度(nM)未満のKdでKDRと結合する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の標的化結合物質。
【請求項7】
モノクローナル抗体である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の標的化結合物質。
【請求項8】
表1に示されるモノクローナル抗体のいずれか1つである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の標的化結合物質。
【請求項9】
モノクローナル抗体24B3である、請求項8に記載の標的化結合物質。
【請求項10】
モノクローナル抗体27D10である、請求項8に記載の標的化結合物質。
【請求項11】
モノクローナル抗体33C3である、請求項8に記載の標的化結合物質。
【請求項12】
請求項9〜11のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体から誘導され得る標的化結合物質。
【請求項13】
完全ヒトモノクローナル抗体の結合性断片である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の標的化結合物質。
【請求項14】
Fab、Fab’、F(ab’)、FvおよびdAb断片からなる群から選択される、請求項13に記載の標的化結合物質。
【請求項15】
配列番号42を含む配列を含む請求項1〜9または12〜14のいずれか1項に記載の標的化結合物質であって、配列番号42が表17aの各横列により示される生殖系列および非生殖系列残基の固有の組合せのうちのいずれか1つを含む、上記標的化結合物質。
【請求項16】
配列番号42を含む配列を含む、請求項15に記載の標的化結合物質。
【請求項17】
配列番号44を含む配列を含む請求項1〜9または12〜14のいずれか1項に記載の標的化結合物質であって、配列番号44が表16aの各横列により示される生殖系列および非生殖系列残基の固有の組合せのうちのいずれか1つを含む、上記標的化結合物質。
【請求項18】
配列番号44を含む配列を含む、請求項17に記載の標的化結合物質。
【請求項19】
配列番号14を含む配列を含む請求項1〜8または12〜14のいずれか1項に記載の標的化結合物質であって、配列番号14が表15aの各横列により示される生殖系列および非生殖系列残基の固有の組合せのうちのいずれか1つを含む、上記標的化結合物質。
【請求項20】
配列番号14を含む配列を含む、請求項19に記載の標的化結合物質。
【請求項21】
配列番号16を含む配列を含む、請求項1〜8、10または12〜14のいずれか1項に記載の標的化結合物質。
【請求項22】
配列番号74を含む配列を含む請求項1〜8、11〜14のいずれか1項に記載の標的化結合物質であって、配列番号74が表19aの各横列により示される生殖系列および非生殖系列残基の固有の組合せのうちのいずれか1つを含む、上記標的化結合物質。
【請求項23】
配列番号74を含む配列を含む、請求項22に記載の標的化結合物質。
【請求項24】
配列番号76を含む配列を含む請求項1〜8、11〜14のいずれか1項に記載の標的化結合物質であって、配列番号76が表18aの各横列により示される生殖系列および非生殖系列残基の固有の組合せのうちのいずれか1つを含む、上記標的化結合物質。
【請求項25】
配列番号76を含む配列を含む、請求項24に記載の標的化結合物質。
【請求項26】
KDRとの結合について完全ヒトモノクローナル抗体24B3、27D10および33C3と競合する標的化結合物質。
【請求項27】
完全ヒトモノクローナル抗体24B3、27D10および33C3のいずれか1つと同じKDR上のエピトープと結合する標的化結合物質。
【請求項28】
(a)表20または21に示されるCDR3、
(b)表20または表21に示されるCDR1、CDR2またはCDR3配列のいずれか1つ;
(c)表20に示されるCDR1、CDR2およびCDR3配列、
(d)表21に示されるCDR1、CDR2およびCDR3配列、あるいは
(e)表20に示されるCDR1、CDR2およびCDR3配列ならびに表21に示されるCDR1、CDR2およびCDR3配列
を含むアミノ酸配列を含む、標的化結合物質。
【請求項29】
抗体、または
完全ヒトモノクローナル抗体、または
完全ヒトモノクローナル抗体の結合性断片
である、請求項12〜28のいずれか1項に記載の標的化結合物質。
【請求項30】
請求項1〜29のいずれか1項に記載の標的化結合物質をコードする核酸分子。
【請求項31】
請求項30に記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項32】
請求項31に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項33】
悪性腫瘍の治療を必要とする動物を選択するステップ、および治療上有効量の請求項1〜29のいずれか1項に記載の標的化結合物質を該動物に投与するステップを含む、動物における悪性腫瘍の治療方法。
【請求項34】
前記動物がヒトである、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記標的化結合物質が完全ヒトモノクローナル抗体24B3、27D10および33C3からなる群から選択される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記悪性腫瘍が、黒色腫、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、神経膠腫、肝細胞(肝臓)癌、甲状腺腫瘍、胃癌、前立腺癌、乳癌、卵巣癌、膀胱癌、肺癌、神経膠芽細胞腫、子宮内膜癌、腎臓癌、結腸癌、膵臓癌、食道癌、頭頚部癌、中皮腫、肉腫、胆管癌、小腸腺癌、小児悪性疾患および類表皮癌からなる群から選択される、請求項33〜35のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
非新生物性疾患の治療を必要とする動物を選択するステップ、および治療上有効量の請求項1〜29のいずれか1項に記載の標的化結合物質を該動物に投与するステップを含む、非新生物性疾患の治療方法。
【請求項38】
前記動物がヒトである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記標的化結合物質が完全ヒトモノクローナル抗体24B3、27D10および33C3からなる群から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
非新生物性疾患が眼疾患、炎症性疾患、心臓血管性疾患および敗血症からなる群から選択される、請求項37〜39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
Fc領域が、234、235および331からなる群から選択される1つまたは複数の位置に少なくとも1つの非天然アミノ酸を含む、請求項11に記載の標的化結合物質。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−534469(P2010−534469A)
【公表日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−517493(P2010−517493)
【出願日】平成20年7月23日(2008.7.23)
【国際出願番号】PCT/GB2008/050615
【国際公開番号】WO2009/013543
【国際公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】