説明

LED用光学素子及びLED照明装置

【課題】狭い配光角で出射した光線において、混色を促進できるLED照明装置用の光学素子及びそれを用いたLED照明装置を提供する。
【解決手段】複数のLED光源2の光放出側に配置され、LED光源2からの発光光が入射する凹状の入射面3と、入射面3から入射した光を反射する反射面8と、発光光を外部に放出する出射面5とを備えたLED用光学素子は、出射面5は、複数のマイクロレンズを並べたレンズアレイLAを形成しており、以下の式を満たす。
5<φ2/φ1≦10 (1)
2.2≦R/D≦2.5 (2)
2≦L/φ1≦3 (3)
但し、
φ1:LED光源2の直径(mm)
φ2:出射面3の直径(mm)
R:マイクロレンズMSの曲率半径(mm)
D:隣接するマイクロレンズMSの光軸間距離(mm)
L:入射面3の深さ(mm)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED用光学素子及びLED照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、LEDを搭載したLED照明装置が注目されている。ところで、LEDには、赤、青、緑などの単色LEDがあるが、これらからの出射光を混色することで、例えば白色光源として用いたいという要請がある。これに対し特許文献1には、出射面に複数の凹凸を配置してなる光学素子が示されている。この特許文献1の光学素子によれば、狭角配光を実現しながらも、拡散手段としての複数の凹凸が、各色LED光を混色して出射するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-266523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の光学素子は、出射面に複数の凹凸を設けているが、本発明者の検討結果によれば、例え凹凸を設けた場合でも、その形状次第で、混色が促進されず、出射光の品質が劣ることが分かった。
【0005】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、狭い配光角で出射した光線において、混色を促進できるLED照明装置用の光学素子及びそれを用いたLED照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載のLED用光学素子は、異なる色の光を出射する複数のLED光源の光放出側に配置され、前記LED光源からの発光光が入射する凹状の入射面と、前記入射面から入射した光を反射する反射面と、前記発光光を外部に放出する出射面とを備えたLED用光学素子であって、
前記出射面は、複数のマイクロレンズを並べたレンズアレイを形成しており、以下の式を満たすことを特徴とする。
5<φ2/φ1≦10 (1)
2.2≦R/D≦2.5 (2)
2≦L/φ1≦4 (3)
但し、
φ1:前記LED光源の直径(mm)
φ2:前記出射面の直径(mm)
R:前記マイクロレンズの曲率半径(mm)
D:隣接する前記マイクロレンズの光軸間距離(mm)
L:前記入射面の深さ(mm)
【0007】
本発明者の検討結果によれば、(1)式を満たすように、前記出射面の直径φ2に対して前記LED光源の直径φ1が比較的小さい場合、前記LED光源の面積が比較的狭いので、その出射光の配光角が狭くなりがちになる。よって、配光角よりも混色を優先して光学素子を設計できる。ここで、(3)式の下限以上となるように、前記LED光源の直径φ1に対して、凹状である前記入射面の深さLを深くすることで、凹部側面側の入射面から入射した後、光学素子側面の前記反射面で反射する光の量を増大させることができ、これにより混色を促進できるのである。但し、前記入射面の深さLが深すぎると、前記LED用光学素子の全長が長くなりすぎて、小型化を図ることができない。よって、(3)式の上限以下が望ましいのである。
【0008】
更に本発明者による鋭意研究の結果、前記出射面に形成したマイクロレンズの曲率半径Rが大きく、複数のマイクロレンズ間の光軸間隔が広いと配光角を狭く保てるが、混色を促進できず、更には複数のLEDチップの像が写り込んでしまうという課題が発生することがわかった。そこで、(2)式を満たすことで、配光角を狭くしすぎることがなく、混色を促進させ、更には複数のLEDチップの像が写り込んでしまうことを抑制できるようにしたのである。また、光利用効率も大きく低下させることなく、高効率を維持できる。
【0009】
請求項2に記載のLED用光学素子は、請求項1に記載の発明において、前記出射面の全面に、前記マイクロレンズを配置したことを特徴とする。
【0010】
前記出射面の全面に、前記マイクロレンズを配置することで、更に有効に混色を促進できる。
【0011】
請求項3に記載のLED用光学素子は、請求項1又は2に記載の発明において、各マイクロレンズの形状は等しいことを特徴とする。これにより均質な光を出射できる。
【0012】
請求項4に記載のLED用光学素子は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、以下の式を満たすことを特徴とする。
φ1≦φ3 (4)
φ3:前記入射面の入口直径(mm)
【0013】
(4)式を満たすことで、前記LED光源から出射した光線を、前記入射面より効率的に入射させることができる。
【0014】
請求項5に記載のLED照明装置は、請求項1〜4のいずれかに記載のLED用光学素子と、異なる色の光を出射する複数のLED光源とを有することを特徴とする。
【0015】
本発明に係るLED(Light Emitting Diode)照明装置は、LED光源と、レンズと、を有するものである。
【0016】
LED光源としては、様々なものを用いることが出来るが、赤色LED、緑色LED、青色LEDが好ましく用いられる。これ以外に黄色LEDや白色LEDを用いても良い。
【0017】
白色LEDとしては、青色LEDチップと青色LEDチップから発せられた青色光線によって黄色に発光するYAG蛍光体等の蛍光体を組み合わせたものが好ましく用いられる。白色LEDとしては、例えば特開2008−231218号公報に記載されたものを用いることができるが、これに限られない。
【0018】
白色LEDは、具体的には、LEDチップと、LEDチップを覆うようにしてその上に形成された蛍光体層から構成されている。LEDチップは、第1の所定波長の光を出射するものであり、本実施の形態においては青色光を出射するようになっている。但し、本発明のLEDチップの波長及び蛍光体の出射光の波長は限定されず、LEDチップによる出射光の波長と、蛍光体による出射光の波長とが補色関係にあり合成された光が白色光となる組合せであればものであれば、使用可能である。
【0019】
なお、このようなLEDチップとしては、公知の青色LEDチップを用いることができる。青色LEDチップとしては、InxGa1-xN系をはじめ既存のあらゆるものを使用することができる。青色LEDチップの発光ピーク波長は440〜480nmのものが好ましい。また、LEDチップの形態としては、基板上にLEDチップを実装し、そのまま上方または側方に放射させるタイプ、又は、サファイア基板などの透明基板上に青色LEDチップを実装し、その表面にバンプを形成した後、裏返して基板上の電極と接続する、いわゆるフリップチップ接続タイプなど、どのような形態のLEDチップでも適用することが可能である。
【0020】
蛍光体層は、LEDチップから出射される第1の所定波長の光を第2の所定波長に変換する蛍光体を有している。後述する実施の形態では、LEDチップから出射される青色光を黄色光に変換するようになっている。
【0021】
このような蛍光体層に用いられる蛍光体は、Y、Gd、Ce、Sm、Al、La及びGaの原料として酸化物、又は高温で容易に酸化物になる化合物を使用し、それらを化学量論比で十分に混合して原料を得る。又は、Y、Gd、Ce、Smの希土類元素を化学量論比で酸に溶解した溶解液を蓚酸で共沈したものを焼成して得られる共沈酸化物と、酸化アルミニウム、酸化ガリウムとを混合して混合原料を得る。これにフラックスとしてフッ化アンモニウム等のフッ化物を適量混合して加圧し成形体を得る。成形体を坩堝に詰め、空気中1350〜1450℃の温度範囲で2〜5時間焼成して、蛍光体の発光特性を持った焼結体を得ることができる。
【0022】
また、複数のLEDチップ各々を、レンズの光軸に対して対称に配置しても良いし、非対称に配置しても良い。ここで、図1(a)は、赤色光を出射する赤色LEDチップCPRと、緑色光を出射する緑色LEDチップCPGと、青色光を出射する青色LEDチップCPBとを、互いに等間隔に配置した例を示している。図1(b)は、赤色光を出射する赤色LEDチップCPRと、黄色光を出射する緑色LEDチップCPYと、緑色光を出射する緑色LEDチップCPGと、青色光を出射する青色LEDチップCPBとを、正方形の四隅に配置した例を示している。図1(c)は、赤色光を出射する赤色LEDチップCPRと、白色光を出射する緑色LEDチップCPWと、緑色光を出射する緑色LEDチップCPGと、青色光を出射する青色LEDチップCPBとを、正方形の四隅に配置した例を示している。図1(d)は、赤色光を出射する赤色LEDチップCPRと、青色光を出射する緑色LEDチップCPBとを対角線上に配置し、緑色光を出射する2つの緑色LEDチップCPGを対角線上に配置した例を示している。図1において、各LEDチップCPに外接する最小の円の直径φ1を、LED光源の直径とする。
【0023】
LED光源は、高出力LED光源であることが好ましい。ここで、高出力LED光源としては、出力が0.5ワット以上のLEDにより構成することができる。
【0024】
LED用光学素子は、LED光源の光放出側に配置されており、LED光源からの発光光が入射する入射面と、入射面から入射した光を反射する反射面と、LED光源からの発光光を外部に出射する出射面を有する。また、レンズの入射面とLED光源は非接触となっている。入射面とLED光源との間は空気により充填されていることが好ましい。
【0025】
入射面は凹状であって、好ましくは対面入射面と側面入射面とを有し、これらは平滑面であることが望ましいが、光拡散処理を施してもよい。ここで、対面入射面は、光学素子の光軸方向に対してLED光源と対向するように形成されており、側面入射面は、光学素子の光軸垂直方向に対してLED光源側を向くように形成されている。また、対面入射面及び側面入射面とLED光源は非接触とすることが好ましい。また、LED光源が凹部により囲まれていることが好ましく、これにより、LED光源から出射された光を光学素子によって効率良く取り出すことができる。さらに、光学素子に凹部を設けることにより、光学素子の配線基板への取り付けをより容易にすることが可能となる。
【0026】
対面入射面は、正の屈折力を有するレンズ面により構成されていることが好ましいが、平面であってもよい。さらに、対面入射面の形状を非球面形状としても良い。側面入射面は、円筒形状であって良いが、好ましくは対面入射面に近づくに連れて漸次縮径する円錐形状であると良い。
【0027】
出射面は、複数のマイクロレンズを並べたレンズアレイを形成した領域からなる。好ましくは、全出射面にレンズアレイを形成していると良い。反射面は、入射面と出射面の間に配置され、例えば全反射を利用して、入射面から入射した光を反射して出射面から出射させる形状を有すると好ましい。反射面は、側面入射面から入射した光を反射できるように、光学素子の側面であることが好ましい。反射面に反射膜等を成膜しても良い。
【0028】
光学素子は配線基板への位置決めのための形状を有していても良い。位置決めのための形状として、上述したような光学素子に凹部を設けた形状や、凸部を設けた形状が挙げられる。このような、配線基板への位置決めのための形状を光学素子に設けることにより、光学素子の配線基板への取り付けをより容易にすることができる。また、配線基板への位置決めのための形状を光学素子に設けることにより、光学素子の配線基板への取り付け方向を視覚的に判断することができるので、取り付けの作業性を向上させることができる。
【0029】
光学素子の凹部の一部の面に、光学素子に入射した光の一部を全反射してレンズの先端側に光を導くような面を形成しても良い。このような面を光学素子の凹部を形成する一部の面に設ける、つまりは、LED光源近傍に設けることにより、LED光源から出射した光の取り出し効率を高めることができる。
【0030】
光学素子は、プラスチックで構成されていると好ましい。光学素子を構成するプラスチックとしては、例えばポリカーボネートやアクリルを用いることができる。ポリカーボネートやアクリルを用いることで、射出成形により製造でき、製造コストを大幅に低減させることができる。
【0031】
LED照明装置としては、LED光源とLED用光学素子との間にリフレクタを配置しても良い。ここで、リフレクタとは、LED光源から出射された光を反射するものであり、リフレクタとしては、反射面を有することが好ましい。
【0032】
LED照明装置から出射された光の強度を測定したときに、光学素子の光軸上の光強度に対して、半分の光強度になる、光軸に対する角度を半値半角といい、その角度の2倍を半値全角という。本明細書で配光角と言うときは、半値全角をいう。
【0033】
LED照明装置を搭載した照明器具としては、室内や室外で用いられる、特にダウンライト用照明に好適であるが、それ以外の用途としては、一般照明用器具(レーザーポインター、インジケーターなど)、住宅用照明器具、オフィス用照明器具、店装・展示用照明器具、街路灯用照明器具、誘導灯器具及び信号装置、広告塔、照明用ポール、水中照明用ライト、ストロボ用ライト、スポットライト、懐中電灯、電光掲示板(サインボード)、調光器、自動点滅器、ディスプレイ等のバックライト、動画装置、照光式スイッチ、光センサ、医療用ライト、車載ライト等が挙げられる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、狭い配光角で出射した光線において、混色を促進できるLED照明装置用の光学素子及びそれを用いたLED照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】LED光源の直径を示す図である。
【図2】本実施の形態にかかるLED照明装置を、出射面側から見た図である。
【図3】図2の構成をIII-III線で切断して矢印方向に見た図である。
【図4】マイクロレンズを拡大して示す断面図である。
【図5】実施例にかかるLED用光学素子の出射面側から見た図である。
【図6】図5の構成をVI-VI線で切断して矢印方向に見た図である。
【図7】本実施例の配光特性を示すグラフである。
【図8】マイクロレンズアレイの構造による混色の違いを色差で示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0037】
図2は、本実施の形態にかかるLED照明装置を、出射面側から見た図である。図3は、図2の構成をIII-III線で切断して矢印方向に見た図である。図4は、マイクロレンズを拡大して示す断面図である。本実施の形態にかかるLED照明装置は、LED用光学素子1と、LED光源2を有している。
【0038】
図3に示すように、回路基板CBは、アルミニウムからなる基板本体BSと、基板本体BS上に積層された絶縁層ILと、絶縁層IL上に形成されたCu等の導体からなる配線パターンHPとから概略構成されている。配線パターンHPには、出射光の色が異なる複数のLEDチップCPがそれぞれ接続されている。
【0039】
複数のLEDチップCPは、例えば図1に示すように配置され、以上によりLED光源2を構成する。
【0040】
LED用光学素子1は、プラスチックとしてポリカーボネート又はアクリルを用いている。さらに、LED用光学素子1は、LED光源2の光放出側に配置されており、LED光源2からの発光光が入射する凹状の入射面3と、入射面から入射した光の一部を反射する放物面状の反射面8と、発光光を外部に放出する出射面5を有している。入射面3は、LED光源2に対向する対面入射面3aと、その周囲の側面入射面3bとからなる。対面入射面3a及び側面入射面3bとLED光源2は非接触であるとともに、LED光源2の周囲は側面入射面3bにより囲まれている。出射面5の全面は、複数のマイクロレンズMSを並べたレンズアレイLAを形成した領域からなる。反射面8の上端は、半径方向外側に張り出したフランジ部9に接合している。フランジ部9の上面が出射面5となっている。
【0041】
LED光源2の直径をφ1(mm)、出射面5の直径をφ2(mm)、入射面3の入口直径をφ3(mm)、入射面3の深さをL(mm)とすると、以下の式を満足する。尚、入射面3の深さは、対面入射面が凸面である場合は、光源からの距離が最も大きくなる場所の深さをLとする。
5<φ2/φ1≦10 (1)
2≦L/φ1≦4 (3)
φ1≦φ3 (4)
【0042】
図2に示すように、隣接するマイクロレンズMS同士は接しており、その外形は六角形状である。
【0043】
図4は、レンズアレイの断面を拡大して示す図である。各マイクロレンズMSの形状は等しく、マイクロレンズMSは同じ曲率半径R(mm)を有する。マイクロレンズが非球面を有する場合、曲率半径は軸上(最も凸の部分)の曲率半径を指すものとする。又、隣接するマイクロレンズMSの光軸間距離はD(mm)である。このとき、以下の式を満足する。R/Dが1/2より大きいため、隣接するマイクロレンズが重なることになり、六角形状となる。
2.2≦R/D≦2.5 (2)
【0044】
本実施の形態では、LED光源2から出射した光は、側面入射面3b又は対面入射面3aから入射する。更に、対面入射面3aから入射した光は、その凸面で屈折して集光されて出射面5へと向かい、また側面入射面3bから入射した光は、反射面8で反射され混色されつつ出射面5へと向かう。その後、光の一部は、凸形状の出射面5のレンズアレイLAで適度に散らされて外部に出射され、これにより混色が更に促進され、LEDチップの像が明瞭に写り込まず、更には配光角が狭く制御され、LED用光学素子1の外部に出射される。
【0045】
図5は、実施例にかかるLED用光学素子の出射面側から見た図であり、図6は、図5の構成をVI-VI線で切断して矢印方向に見た図である。図5,6に示すように、φ1=φ3=5.2(mm)、φ2=35(mm)、L=11(mm)であるから、φ2/φ1=6.73、L/φ1=2.12である。又、LED用光学素子の高さは16(mm)、フランジ厚は2(mm)である。又、R/D=2.3(mm)である。
【0046】
図7は、本実施例の配光特性を示す図である。図7から明らかなように、本実施例では、配光角20度(半値半角10度)でありながら、上述の効果を得ることができる。
【0047】
図8は、本発明者が行った検討結果を示す図である。本発明者は、R/Dの値のみを変えて同じ仕様のLED用光学素子について、赤色光と青色光を入射した場合における出射光の色差チャートを比較した。図8(a)は、R/D=2.3のときの色差チャートであり、図8(b)は、R/D=1.9のときの色差チャートであって、同じ色を等高線で示している。両者を比較してみると、R/D=2.3の方が、等高線の間隔が広いので、R/D=1.9よりも混色が促進されていることが分かる。また等高線の形が円形に近いことから、混色された部分がより円形に近づき高品位なスポットであることがわかる。
【符号の説明】
【0048】
1 レンズ
2 LED光源
3 入射面
3a 対面入射面
3b 側面入射面
5 出射面
6 凹部
8 反射面
9 フランジ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる色の光を出射する複数のLED光源の光放出側に配置され、前記LED光源からの発光光が入射する凹状の入射面と、前記入射面から入射した光を反射する反射面と、前記発光光を外部に放出する出射面とを備えたLED用光学素子であって、
前記出射面は、複数のマイクロレンズを並べたレンズアレイを形成しており、以下の式を満たすことを特徴とするLED用光学素子。
5<φ2/φ1≦10 (1)
2.2≦R/D≦2.5 (2)
2≦L/φ1≦4 (3)
但し、
φ1:前記LED光源の直径(mm)
φ2:前記出射面の直径(mm)
R:前記マイクロレンズの曲率半径(mm)
D:隣接する前記マイクロレンズの光軸間距離(mm)
L:前記入射面の深さ(mm)
【請求項2】
前記出射面の全面に、前記マイクロレンズを配置したことを特徴とする請求項1に記載のLED用光学素子。
【請求項3】
各マイクロレンズの形状は等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載のLED用光学素子。
【請求項4】
以下の式を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のLED用光学素子。
φ1≦φ3 (4)
φ3:前記入射面の入口直径(mm)
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載のLED用光学素子と、異なる色の光を出射する複数のLED光源とを有することを特徴とするLED照明装置。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図1】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−115079(P2013−115079A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−257045(P2011−257045)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(303000408)コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 (3,255)
【Fターム(参考)】