説明

ガス遮断システム

【課題】ガス器具の使用検出時、検出された器具を監視しているガス警報器のガス漏洩判定値を下げ、器具使用時のガス漏れの危険を検知し易くする。
【解決手段】予め警報器ガス器具対応記憶手段13にてガス器具20とガス警報器7の対応関係を設定しておき、ガスメータ1にてガス器具の使用を検出すると、器具判別手段11から信号が出力され、その信号を入力すると特定のガス警報器7のガス漏洩判定値を下げ、よりガス漏れを検知し易くする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス警報器とガスメータとの間で情報の送受信が可能な構成としたガス遮断システムに関し、特に、ガスメータからの情報でガス警報器の作動条件を変更できるようにしたガス遮断システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のガス遮断システムは、ガス警報器からの警報出力があると、ガスを遮断するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図2は、前記公報に記載された従来のガス遮断システムを示すものである。図2に示すように、ガスを検出したときに警報を行うガス警報器107と、ガス遮断装置101から構成されている。なお、図中106は警報器制御手段、108はガス濃度が警報レベルに達した場合にガス遮断装置へ信号を送信する検出信号送信手段、109はガスを検知する検知手段、110は警報を出力する警報出力手段である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−139486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来例の構成では、ガス器具が使用中でも未使用中でも、ガス警報器のガス漏れ判定レベルは変化なく一定値で判定されていた。そのため、ガス器具が使用中に何らかの異常によりガス漏れが起きた場合に、早期にガス漏れを検出できず危険を回避できないこともある、という課題を有していた。
【0006】
本発明は前記従来の課題を解決するもので、ガス警報器とガスメータとの間で情報の送受信が可能な構成とし、ガスメータが有する器具判別機能を利用してガス器具が使用されたことが検出された場合に、ガス警報器のガス漏れ判定値を下げる方向に変更することで検出感度を高め、器具の使用時に発生し易いガス漏れ等の危険を迅速に検出可能なガス遮断システムを提供することを目的とする。
【0007】
また、検出されたガス器具を監視しているガス警報器のみのガス漏れ判定値を下げることで、使用されていないガス器具を監視しているガス警報器の誤ったガス漏れ検出を防ぐことが可能となる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明の遮断システムは、部屋の適所に設置された複数のガス警報器と遮断機能を有するガスメータとを送受信可能に構成したガス遮断システムであって、
前記ガス警報器は、ガス漏れを検出する検出手段と、ガス漏れを判定するための判定値を変更する判定値変更信号を入力すると共に警報信号を出力するガス警報器送受信手段と、前記判定値変更信号に応じた判定値を設定し前記検出手段で検出した検出値と比較してガス漏れ異常を判断する警報器制御手段と、ガス漏れ異常時に報知する警報出力手段とを備え、前記ガスメータは、どのガス警報器がどのガス器具を監視しているかという情報を格納している警報器ガス器具対応記憶手段と、ガス流量に応じた検出信号を出力する流量検出手段と、前記検出信号に基づいて所定周期毎の瞬時流量値を算出する制御手段と、前記
瞬時流量値を時系列に関連付けて流量パターンとして入力し予め格納している器具別流量パターンと比較して使用器具を判別する器具判別手段と、使用器具の判別結果に応じて特定の警報器のガス漏れ判定値を変更するための信号を出力すると共に警報信号を入力するガスメータ送受信手段と、ガス流路の開閉を行う遮断手段とを備え、前記制御手段は、前記器具判別手段で使用器具を判別したら前記警報器ガス器具対応記憶手段にて判別されたガス器具を監視しているガス警報器を特定し、前記ガスメータ送受信手段を介して特定したガス警報器に判定値変更信号を送信するようにしたものである。
【0009】
上記発明によれば、ガスメータが有する流量情報を用いた器具判別機能によって、ガス器具が使用されたことが検出された場合に、ガス警報器のガス漏れ判定値を下げる方向に変更することで検出感度を高め、器具の使用時に発生し易いガス漏れ等の危険を迅速に検出可能となることで、安全性を高めることができる。
【0010】
また、検出されたガス器具を監視しているガス警報器のみのガス漏れ判定値を下げることで、使用されていないガス器具を監視しているガス警報器の誤ったガス漏れ検出を防ぐことが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
本発明のガス遮断システムは、ガスメータが有する流量情報を用いた器具判別機能によって、ガス器具が使用されたことが検出された場合に、ガス警報器のガス漏れ判定値を下げる方向に変更することで検出感度を高め、器具の使用時に発生し易いガス漏れ等の危険を迅速に検出可能となることで、安全性を高めることができる。
【0012】
また、検出されたガス器具を監視しているガス警報器のみのガス漏れ判定値を下げることで、使用されていないガス器具を監視しているガス警報器の誤ったガス漏れ検出を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態1におけるガス遮断システムのブロック図
【図2】従来のガス遮断システムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0014】
第1の発明は、部屋の適所に設置された複数のガス警報器と遮断機能を有するガスメータとを送受信可能に構成したガス遮断システムであって、
前記ガス警報器は、ガス漏れを検出する検出手段と、ガス漏れを判定するための判定値を変更する判定値変更信号を入力すると共に警報信号を出力する警報器送受信手段と、前記判定値変更信号に応じた判定値を設定し前記検出手段で検出した検出値と比較してガス漏れ異常を判断する警報器制御手段と、ガス漏れ異常時に報知する警報出力手段とを備え、前記ガスメータは、どのガス警報器がどのガス器具を監視しているかという情報を格納している警報器ガス器具対応記憶手段と、ガス流量に応じた検出信号を出力する流量検出手段と、前記検出信号に基づいて所定周期毎の瞬時流量値を算出する制御手段と、前記瞬時流量値を時系列に関連付けて流量パターンとして入力し予め格納している器具別流量パターンと比較して使用器具を判別する器具判別手段と、使用器具の判別結果に応じて特定のガス警報器のガス漏れ判定値を変更するための信号を出力すると共に警報信号を入力するガスメータ送受信手段と、ガス流路の開閉を行う遮断手段とを備え、前記制御手段は、前記器具判別手段で使用器具を判別したら前記警報器ガス器具対応記憶手段にて判別されたガス器具を監視しているガス警報器を特定し、前記ガスメータ送受信手段を介して特定したガス警報器に判定値変更信号を送信するようにしたものである。
【0015】
そして、ガスメータの流量情報を用いた器具判別機能によりガス器具が使用されたこと
が検出された場合に、ガス警報器のガス漏れ判定値を下げる方向に変更することで検出感度を高め、器具の使用時に発生し易いガス漏れ等の危険を迅速に検出可能となり、より安全性を高めることが可能となる。
【0016】
また、検出されたガス器具を監視しているガス警報器のみのガス漏れ判定値を下げることで、使用されていないガス器具を監視しているガス警報器の誤ったガス漏れ検出を防ぐことが可能となる。
【0017】
第2の発明は、特に、第1の発明における制御手段は、器具検出手段で判別した器具別に入力される器具判別信号に応じて判定値変更信号を設定するようにしたことを特徴とするものである。
【0018】
そして、使用器具に対応したガス警報器のガス漏れ判定値を設定することができるため、ガス漏れの発生し易い特定器具、例えば瞬間湯沸かし器のような器具の使用を判別したとき、ガス警報器のガス漏れ判定値を下げる方向に変更することで検出感度を高めることができ、より安全性を高めたガス遮断システムを提供することができる。
【0019】
第3の発明は、特に、第1の発明において、外部から器具情報を入力可能な器具情報入力手段を設け、制御手段は、前記器具情報入力手段から入力される器具情報に応じて判定値変更信号および器具を監視しているガス警報器の情報を設定するようにしたことを特徴とするものである。
【0020】
そして、器具情報を外部から入力可能としているため、ガスメータの器具判別機能に代えて新しい器具の追加使用情報や特定器具の使用情報を制御手段に入力することができるため、必要に応じてガス警報器のガス漏れ判定値やどのガス警報器がどのガス器具を監視しているかという対応関係を変更することかでき、安全性と使い勝手のバランスを考慮したガス遮断システムを提供することができる。
【0021】
第4の発明は、特に、第1〜3の発明において、制御手段は、判定値変更信号を送信した後、判別されたガス器具の使用の停止を判定したとき、判定値を元にもどすための判定値変更信号を送信し、ガス警報器の判定値を変更前の判定値に戻すようにしたことを特徴とするものである。
【0022】
そして、器具の使用に伴って判定値が変更された場合でも、器具の使用の停止を判定した場合は判定値を元の状態に戻すようにしているため、器具未使用中においては、感度を高めたことによるノイズや軽微な異常に伴う誤判定を防止することができ、安全性を確保しつつ使い勝手の向上を図ることができる。
【0023】
第5の発明は、第1から第4のいずれか1つの発明に記載のガス遮断システムの全てもしくは一部として、コンピュータを機能させるプログラムである。
【0024】
そして、プログラムであるので汎用コンピュータやサーバーを用いて本発明のプログラムの少なくとも一部を容易に実現できる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布やインストール作業が簡単にできる。
【0025】
本発明は、第1の発明から第4の発明の要部を実施の形態とすることにより本発明の目的を達成できるので、各請求項に対応する実施の形態の詳細を、以下に図面を参照しながら説明し、本発明を実施するための最良の形態の説明とする。
【0026】
なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各実施の形態の
説明において、同一構成並びに同一作用効果を奏するところには、同一符号を付して重複した説明を行わないものとする。
【0027】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるガス遮断システムのブロック図である。
【0028】
図1において、ガス遮断システムを構成するガスメータ1のガスメータ送受信手段5はガス警報器7から出力される警報信号を受信する警報信号受信手段5bを有し、ガス警報器7がガス漏れ異常を判定したとき発信する警報信号を受信すると、その内容を制御手段2へ出力する。流量検出手段4はガスの流量を検出し流量に応じた検出信号を制御手段2へ出力する。マイクロコンピュータおよびその周辺回路からなる制御手段2は、流量検出手段4からの検出信号の入力により所定周期毎の瞬時流量値を算出し、この算出された流量データに基づいて各種処理、例えば一定期間における積算流量値の算出、時系列に関連付けた流量パターン、異常流量や異常使用の判定、等を実行する。そして、異常判定時は遮断手段3を介してガス流路30を遮断し、異常が解除された場合はガスの供給を再開するように制御する。
【0029】
また、制御手段2は、流量検出手段4により算出された流量値を時系列に関連付けた流量パターンとして器具判別手段11に出力する。器具判別手段11は、時系列に関連付けて記憶した流量パターンと予め格納してある器具別流量パターンとを比較し、その特徴的な流量情報に基づいて使用ガス器具を判定する。
【0030】
なお、器具判別手段11におけるガス器具の判別は、予め定めた特定のガス器具、例えば注意をして使用する必要があるようなガス器具を判別する場合にも利用される。
【0031】
その判定結果において、特定ガス器具が使用されていると判定された場合は、器具判別手段11から器具検出信号を制御手段2へ出力する。その器具検出信号が入力されると、制御手段2は入力された器具検出信号に応じて予め定めてある判定値変更信号を導出する。
【0032】
また、制御手段2は器具検出信号を警報器ガス器具対応記憶手段13へ出力し、使用されているガス器具を監視しているガス警報器を特定し、警報器特定信号を得て、判定値変更信号と警報器特定信号をガスメータ送受信手段5の判定値変更信号送信手段5aに出力する。
【0033】
出力された判定値変更信号と警報器特定信号は判定値変更信号送信手段5aを介して特定された警報器送受信手段8へ送信される。
【0034】
特定されたガス警報器の警報器送受信手段8の判定値変更信号受信手段8aで受信された判定値変更信号は警報器制御手段6に出力され、当該警報器制御手段6で従来から設定されていたガス漏洩判定値が、判定値変更信号に応じて定められたガス漏洩判定値に変更される。
【0035】
図1を用いて具体的に説明する。ある家庭にガス器具20が別々の部屋でそれぞれガス器具20a、ガス器具20bとして設置されているとする。そして、ガス器具20aを監視しているガス警報器7をガス警報器7a、ガス器具20bを監視しているガス警報器7をガス警報器7bとする。これらのガス器具とガス警報器の監視の関係は、予めガス事業者やガス器具販売会社などによりガス警報器の設置時や新規にガス器具を購入して設置するときなどにガスメータに設定しておく。ガスメータは警報器ガス器具対応記憶手段13にその対応関係の情報を格納しておく。消費者によりガス器具20bが使用されたとき、
ガスメータは器具判別手段11にてガス器具20bの使用を表す器具検出信号を制御手段2へ出力する。制御手段2は、ガス器具20bを検出した場合、ガス器具20bの動作中のガス漏れを検出するための判定値を表す判定値変更信号を導出し、警報器ガス器具対応記憶手段13よりガス器具20bを監視しているガス警報器はガス警報器20bであるという警報器特定信号も導出する。そして、それら2つの信号を判定値変更信号送信手段5aに出力する。判定値変更信号送信手段5aは、得られた2つの信号を用いて、ガス警報器20bに新しいガス漏れ判定値を送信する。ガス警報器20bは、新しい判定値を受信すると、ガス漏れを検出するための判定値を受信した判定値に置き換えるのである。
【0036】
このように、ガス器具の使用を検出された場合において、ガス警報器7の中からそのガス器具を監視しているガス警報器のみのガス漏洩判定値を下げる方向に変更することで、そのガス器具を監視していないガス警報器のガス漏洩判定値を下げずにすみ、他のガス警報器のガス漏れの誤検出を防ぐことが可能となる。その上、使用されているガス器具を監視しているガス警報器のガス漏洩判定値を下げることで、検出手段9により検出されるガス漏れの検出感度を高め、器具の使用時に発生し易いガス漏れ等の危険を迅速に検出可能とし、ガス漏れ検出時は警報器制御手段6により警報出力手段10を介して報知すると共に警報信号送信手段8bを介してガスメータ1の警報信号受信手段5bに警報信号を送信し、遮断手段3を介してガスの供給を停止するようにして、安全性を高めるようにしている。
【0037】
また、判定値変更信号は器具判別手段11で判別された使用ガス器具の種類や使用数によって異なる信号が発信されるようになっており、そのガス器具の種類によって異なる判定値変更信号となり、複数の器具が同時に使用された場合も異なる判定値変更信号となる。このように、ガス器具の使用環境によって細かくガス警報器7のガス漏洩判定値を変更することで、瞬間湯沸し器のように注意が必要な器具を使用時に発生し易いガス漏れ等の危険を迅速に検出可能となる。
【0038】
また、上記実施の形態においては、注意をして使用する必要があるガス器具の設置状況を確認する方法として、流量検出手段4により算出された流量値を時系列に関連付けた流量パターンと予め格納してある器具別流量パターンとを比較し、その特徴的な流量情報に基づいて使用ガス器具を判別する器具判別手段11を設けているが、これ以外の方法として、外部から器具情報を入力可能な器具情報入力手段12を設け、制御手段2は器具情報入力手段12から入力される器具情報に応じて判定値変更信号および器具を監視しているガス警報器の情報を設定するようにして、家庭内にどのようなガス器具が設置されているか、新たなガス器具が設置されたか否かを判別することも可能である。
【0039】
また、器具判別手段11あるいは器具情報入力手段12から新器具検出信号が制御手段2に送られ、制御手段2で器具検出信号に応じた判定値変更信号が導出され、判定値変更信号送信手段5aからガス警報器7のガス警報器送受信手段8に送信されると、ガス警報器7は、判定値変更信号受信手段8aで受信された判定値変更信号に応じてガス漏洩判定値を変更する。また、制御手段2は判別された器具の使用が停止した場合はガス漏洩判定値を元の判定値に戻すための判定値変更信号を送信し、ガス警報器7は、通常のガス漏れ条件の判定値に戻して監視を継続する。従って、ガス警報器7は、判別された器具が使用されている間のみ変更されたガス漏洩判定値でガス漏れを検知することになる。なお、このガス器具使用中にガス漏洩が検出された場合はガス警報器7の警報出力手段10に警報信号を出力し報知する。
【0040】
以上のように、本実施の形態においては、ガス器具の使用を検出し、器具を監視しているガス警報器のみのガス漏れ検出レベルの閾値を器具が使用中のみ下げることにより、ガス漏れ検出レベルの閾値が下がりすぎることを防ぐことができ、閾値が下がりすぎること
により起こる誤警報を防止することが可能となる。
【0041】
なお、上記各実施の形態においては制御手段に格納してあるプログラムでマイクロコンピュータを機能させて実行しているが、プログラムに代えハードを以って実行することも可能である。また、ガス遮断システム、ガス警報器の各信号の伝達方式として、有線方式、無線方式、あるいは有線及び無線方式の組み合わせのいずれにおいても適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
以上のように、本発明にかかるガス遮断システムは、ガスメータ、ガス警報器の各信号の伝達により実現できることから、各信号を中継箇所に集中し制御する方式にも適用できる。
【符号の説明】
【0043】
1 ガス遮断装置(ガスメータ)
2 制御手段
3 遮断手段
4 流量検出手段
5 ガスメータ送受信手段
6 警報器制御手段
7、7a、7b ガス警報器
8 警報器送受信手段
9 検出手段
10 警報出力手段
11 器具判別手段
12 器具情報入力手段
13 警報器ガス器具対応記憶手段
20、20b、20b ガス器具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部屋の適所に設置された複数のガス警報器と遮断機能を有するガスメータとを送受信可能に構成したガス遮断システムであって、
前記ガス警報器は、ガス漏れを検出する検出手段と、ガス漏れを判定するための判定値を変更する判定値変更信号を入力すると共に警報信号を出力する警報器送受信手段と、前記判定値変更信号に応じた判定値を設定し前記検出手段で検出した検出値と比較してガス漏れ異常を判断する警報器制御手段と、ガス漏れ異常時に報知する警報出力手段とを備え、前記ガスメータは、どのガス警報器がどのガス器具を監視しているかという情報を格納している警報器ガス器具対応記憶手段と、ガス流量に応じた検出信号を出力する流量検出手段と、前記検出信号に基づいて所定周期毎の瞬時流量値を算出する制御手段と、前記瞬時流量値を時系列に関連付けて流量パターンとして入力し予め格納している器具別流量パターンと比較して使用器具を判別する器具判別手段と、使用器具の判別結果に応じて特定のガス警報器のガス漏れ判定値を変更するための信号を出力すると共に警報信号を入力するガスメータ送受信手段と、ガス流路の開閉を行う遮断手段とを備え、前記制御手段は、前記器具判別手段で使用器具を判別したら前記警報器ガス器具対応記憶手段にて判別されたガス器具を監視しているガス警報器を特定し、前記ガスメータ送受信手段を介して特定したガス警報器に判定値変更信号を送信するようにしたガス遮断システム。
【請求項2】
制御手段は、器具判別手段で判別した器具別に入力される器具検出信号に応じて判定値変更信号を設定するようにした請求項1記載のガス遮断システム。
【請求項3】
外部から器具情報を入力可能な器具情報入力手段を設け、制御手段は、前記器具情報入力手段から入力される器具情報に応じて判定値変更信号および器具を監視しているガス警報器の情報を設定するようにした請求項1記載のガス遮断システム。
【請求項4】
制御手段は、判定値変更信号を送信した後、器具判別手段にて判別されたガス器具が未使用と判定されたとき、判定値を元にもどすための判定値変更信号を送信し、ガス警報器の判定値を変更前の判定値に戻すようにした請求項1〜3のいずれか1項記載のガス遮断システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス遮断システムの全てもしくは一部として、コンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−277222(P2010−277222A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−127356(P2009−127356)
【出願日】平成21年5月27日(2009.5.27)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】